キヅタの精霊/Ivy Elemental
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X火力ならぬXクリーチャーの基本形と言える存在。黎明期のWood Elementalなどから続く、サイズ可変クリーチャーのもっともシンプルな完成系とも言えるだろうか。
現実的には、カードパワーとしては少々低め。オデッセイ期の緑には優秀なウィニーやトークン呪文が充実していたため、どんなXで唱えてもにマナレシオがちょっと悪めなバニラでしかないこれは陰に隠れてしまっていたのが実情。
リミテッドでもバニラクリーチャー相応の評価で、オデッセイではレアであったこともありハズレの部類。一方、アイコニックマスターズではコモン収録であり、中型~大型を柔軟に使い分けられる、コモン枠にしては器用な戦力となる。またイコリア:巨獣の棲処の再録時は、マナを貯めて大型クリーチャーを出すという環境コンセプトにマッチしているうえ、+1/+1カウンターの形でサイズを持ち越せることから変容の土台役としても相性がよく、デッキ次第で侮れない脅威となる。
- 甲鱗のワーム/Scaled WurmやTorsten Von Ursusなど、いくつかのバニラの上位互換。しかし、こちらはちらつき/Flickerや燻し/Smotherで死んでしまう。
- 開発部はキヅタの精霊とその亜種である「+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。」能力を持つクリーチャーのことを「クリーチャーボール/Creatureball」の俗称で呼んでいる[1]。
主な上位互換・変形版
特に記述がない限り、印刷されているP/Tは0/0。また、変容する壁/Shifting Wallまではキヅタの精霊より先に登場したカード。太字は上位互換。
- マナ・コストにXを含み、X個の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出るクリーチャー
- Rock Hydra - (X)(R)(R)。与えられるダメージを軽減し、代わりにダメージと同数の+1/+1カウンターを取り除く。マナを払ってダメージを軽減する能力と、+1/+1カウンターを置く起動型能力も持つ。(リミテッド・エディション)
- ファイレクシアの略奪機/Phyrexian Marauder - (X)。ブロックできず、+1/+1カウンター1個につき(1)を支払わないかぎり、攻撃できない。アーティファクト・クリーチャー。(ビジョンズ)
- クラキリン/Krakilin - (X)(G)(G)。再生能力を持つ。(テンペスト)
- 変容する壁/Shifting Wall - (X)。防衛を持つ壁。(ストロングホールド)
- 現し世の裏切り者、禍我/Maga, Traitor to Mortals - (X)(B)(B)(B)。戦場に出たときプレイヤー1人を対象とし、+1/+1カウンターの数に等しい点数のライフを失わせる。伝説のクリーチャー。(神河救済)
- 残忍なハイドラ/Feral Hydra - (X)(G)。+1/+1カウンターを置くオールプレイ能力を持つ。(アラーラの断片)
- 黙示録のハイドラ/Apocalypse Hydra - (X)(R)(G)。Xが5以上だと追加でX個の+1/+1カウンターが置かれる。+1/+1カウンターをコストとしてダメージを与える起動型能力を持つ。(コンフラックス)
- 歩行バリスタ/Walking Ballista - (X)(X)。トリスケリオン/Triskelion能力と、+1/+1カウンターを置く起動型能力を持つ。アーティファクト・クリーチャー。(霊気紛争)
- 変幻のハイドラ/Protean Hydra - (X)(G)。与えられるダメージを軽減して+1/+1カウンターを取り除き、次の終了ステップの開始時に2倍の+1/+1カウンターを置く。(基本セット2010)
- 始源のハイドラ/Primordial Hydra - (X)(G)(G)。あなたのアップキープの開始時に+1/+1カウンターの数を2倍にする。+1/+1カウンターが10個以上置かれているかぎりトランプルを持つ。(基本セット2012)
- 月皇ミケウス/Mikaeus, the Lunarch - (X)(W)。2つのタップ能力を持つ。伝説のクリーチャー。(イニストラード)
- 雨雲を泳ぐもの/Nimbus Swimmer - (X)(G)(U)。飛行を持つ。(ギルド門侵犯)
- 野蛮生まれのハイドラ/Savageborn Hydra - (X)(R)(G)。二段攻撃と+1/+1カウンターを置く起動型能力を持つ。(ドラゴンの迷路)
- 巨森のハイドラ/Vastwood Hydra - (X)(G)(G)。死亡したとき、上に置かれていた数と同数の+1/+1カウンターをあなたがコントロールする望む数のクリーチャーの上に望むように割り振って置いてもよい。(基本セット2014)
- 霧裂きのハイドラ/Mistcutter Hydra - (X)(G)。打ち消されない。速攻、プロテクション(青)を持つ。(テーロス)
- 地下牢の管理人、グレンゾ/Grenzo, Dungeon Warden - (X)(B)(R)。P/Tは2/2。あなたのライブラリーの一番下のカードをあなたの墓地に置き、条件によって戦場に出せる起動型能力を持つ。伝説のクリーチャー。(コンスピラシー)
- 起源のハイドラ/Genesis Hydra - (X)(G)(G)。唱えたとき、あなたのライブラリーの一番上からX枚のカードを公開し、マナ総量がX以下である土地でないパーマネントを1枚戦場に出してもよい。(基本セット2015)
- 頭巾被りのハイドラ/Hooded Hydra - (X)(G)(G)。変異(3)(G)(G)。表向きになるに際し+1/+1カウンターを5個置く。死亡したとき、置かれていた+1/+1カウンターの数と同数の蛇・トークンを生成する。(タルキール覇王譚)
- 生命線のハイドラ/Lifeblood Hydra - (X)(G)(G)(G)。トランプルを持つ。死亡した際、パワーに等しい点数のライフとドロー。(統率者2014)
- 搭載歩行機械/Hangarback Walker - (X)(X)。死亡時+1/+1カウンターと同数の1/1飛行トークンを生成するPIG能力と、+1/+1カウンターを置くタップ能力を持つ。アーティファクト・クリーチャー。(マジック・オリジン)
- 果てしなきもの/Endless One - (X)。(戦乱のゼンディカー)
- ウギンの召喚体/Ugin's Conjurant - (X)。与えられるダメージを軽減し、代わりにダメージと同数の+1/+1カウンターを取り除く。(灯争大戦)
- 石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent - (X)。到達、トランプル、プロテクション(多色)を持つ。アーティファクト・クリーチャー。(エルドレインの王権)
- もう一人の自分/Altered Ego - (X)(2)(G)(U)。打ち消されない上にクローン/Clone能力を持つ。(イニストラードを覆う影)
- 飢餓ハイドラ/Hungering Hydra - (X)(G)。2体以上のクリーチャーによってはブロックされない。ダメージを受けるたびに同数の+1/+1カウンターを置く。(基本セット2019)
- 世界魂の巨像/Worldsoul Colossus - (X)(G)(W)。召集を持つ。(ラヴニカのギルド)
- 大食のハイドラ/Voracious Hydra - (X)(G)(G)。P/Tは0/1。ETB能力で倍の+1/+1カウンターを置くか、格闘を選択できる。(基本セット2020)
- 多頭山羊/Capricopian - (X)(G)。これに攻撃されているプレイヤーだけが起動できる、(2)を支払ってこれの上に+1/+1カウンターを置くことでその攻撃先を変更できる起動型能力を持つ。(統率者2020)
- 謎めいた三葉虫/Cryptic Trilobite - (X)(X)。+1/+1カウンターを置く能力と、+1/+1カウンターを取り除いて能力の起動専用の(◇)(◇)を加える能力を持つ。(統率者2020)
- 野生林の災い魔/Wildwood Scourge - (X)(G)ハイドラ。ハイドラでないクリーチャーに1つ以上+1/+1カウンターが置かれるたび、これにも1つ乗せる。(基本セット2021)
- マナ・コストにXを含み、X/Xのトークンを生成する呪文
- ワーム呼び/Wurmcalling - (X)(G)のソーサリー。バイバック(2)(G)。(時のらせん)
- 軟体の起源/Gelatinous Genesis - (X)(X)(G)のソーサリー。X体戦場に出す。(エルドラージ覚醒)
- スライム成形/Slime Molding - (X)(G)のソーサリー。(ラヴニカへの回帰)
- 森の捧げ物/Sylvan Offering - (X)(G)のソーサリー。X/Xのツリーフォーク・トークン1体と1/1のエルフ・トークンをX体生成する。自分と対戦相手一人が恩恵を受ける。(統率者2014)
- 野生呼び/Wildcall - (X)(G)(G)のソーサリー。予示で2/2の裏向きクリーチャーを出し、その上にX個の+1/+1カウンターを乗せる。(運命再編)
- サメ台風/Shark Typhoon - (X)(1)(U)のサイクリング誘発型能力。飛行を持つ青のサメ。(イコリア:巨獣の棲処)
- マナ・コストにXを含み、唱えるために支払われたマナと同数の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出るクリーチャー
- 死体起こし、ジャイラス/Gyrus, Waker of Corpses - (X)(B)(R)(G)。攻撃時、これよりパワーが小さい墓地のクリーチャーのコピー・トークンを、攻撃している状態で生成する能力を持つ。伝説のクリーチャー。(統率者2018)
- 分かたれし水流、ヴェラゾール/Verazol, the Split Current - (X)(G)(W)。+1/+1カウンターを2つ取り除いてキッカーされた呪文をコピーする能力を持つ。伝説のクリーチャー。(ゼンディカーの夜明け)
参考
- ↑ Mechanical Color Pie 2017/メカニズム的カラー・パイ 2017年版(Making Magic 2017年6月5日 Mark Rosewater著)