分割カード
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分割カード/Split Cardとは、インベイジョン初出のカード群の総称。
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概要
1枚のカードに小さな2枚のカードが並べて印刷されており、プレイの際にはどちらかを選び、選んだ方の特性を持ってスタックに乗る。
インベイジョンでは友好色の組み合わせの5種類、アポカリプスでは対抗色の組み合わせの5種類が登場。
ディセンションでは3色カードとして友好色の組み合わせの5種類(アンコモン)、対抗色の組み合わせの5種類(レア)が登場した。
次元の混乱では、両方とも同じ色の分割カードが、赤のみに稀少度別のサイクルで登場した。
- パーマネントになる分割カードは存在しない。また、既存の分割カードはすべて「両方インスタント」か「両方ソーサリー」である。
- 分割カードのアイディア自体はアングルード用に出されたものだった。なお分割カードとは無関係だが、アングルードにはB.F.M.(Big Furry Monster)という2枚のカードに分割されているカードが存在する。
- 横置きのカードとしてはBurning Cinder Fury of Crimson Chaos Fire以来。エラーカードだと思ってネットオークションに出品してしまった人や切り離してしまった人もいた。
- 分割カードのおかげでカードを横向きにおく場合どちらが上なのかはっきりした。キッチリ整頓したい人には意外とありがたいことである。
- インベイジョンの友好色分割カードは、左から白→青→黒→赤→緑→白と色の順に並べられているが、アポカリプスの対抗色分割カードは白→赤→青→緑→黒→白と本来の並びとは逆順である。
- 慣れていないとカードを横向きにしてテキストを読みたくなるが、分割カードを持っているとバレるのでやめておこう。もちろん、自分の顔を傾けるのもよくない。
ルーリング
スタック上では選ばれたカードの性質のみを持つが、スタック以外の場所では2枚のカードの両方の性質を持つ。
インベイジョン・ブロックやアンヒンジドの分割カードは、スタック上では単色だが、スタック以外ではマルチカラーである。同様に、ディセンションの分割カードは、スタック上では2色だが、スタック以外では3色である。
カード名を指定する場合、両方の名前を指定する(反転カードとの違いに注意)。翻弄する魔道士/Meddling Mageを参照。
点数で見たマナ・コストを参照する際に、別々に見るのか合計値を見るのかが場合によって違うために混乱している人が多いが、よくよく考えればどうということもない。
- 分割カードの特性を参照して何かする効果は、2つの特性の組み合わせを答えとして参照する。
- 例:生き返りの蒸気/Reviving Vaporsは手札に加えたカードの点数で見たマナ・コストによって得るライフの量を決定する。ここで暴行+殴打/Assault+Batteryを手札に加えた場合、これの点数で見たマナ・コストは「1」と「4」なので、1点と4点のライフを得る=5点のライフを得る。
- 分割カードの特性がある条件に当てはまるかそうでないかを問う効果は、2つの特性に対しての答えの論理和を回答とする。すなわち、どちらかが「はい」なら全体の答えも「はい」である。
- 例:虚空/Voidは指定した値の点数で見たマナ・コストに該当するカードを捨てさせる。対象のプレイヤーの手札に暴行+殴打/Assault+Batteryがあった場合、これの点数で見たマナ・コストは「1」と「4」なので、指定が1か4のどちらかであったならば捨てさせる事が出来る。「5」では捨てさせられない。
- 神河謀叛の「群れ」のコストとして分割カードをゲームから取り除く場合、2つある点数で見たマナ・コストのどちらを選んでもよい。なぜなら、スタック上にない分割カードは、2つのマナ・コストと2つ(以上)の色を持っており、特性の参照に関しては、お互いに「関連」してはいないからである。
- 例えば、抵抗+救難/Stand+Deliverは青でもあるので撹乱する群れ/Disrupting Shoalの代替コストとして取り除くことができる。このとき、抵抗+救難/Stand+Deliverの点数で見たマナ・コストは「1」と「3」なので、X=1の場合とX=3の場合のどちらでも使うことができる。「1」の側である「抵抗」は青ではないが、この場合はカード全体で見るため問題ない。相殺/Counterbalanceでも同様。なお、「4」ではないのでX=4の場合には使えないことにも注意。
- 当然、スタック上ではプレイされている側のみの点数で見たマナ・コストを参照する。禁制/Prohibitで「暴行」を打ち消すにはキッカーは不要だが、「殴打」を打ち消すにはキッカー・コストを支払わなければならない。
ある特性を持つ呪文を唱えることが禁止されている場合、分割カードの片側が禁止された特性を持っているなら、その特性を持っていない側の呪文としても、そのカードを唱えることはできない。
- 呪文を唱え始められるかどうかは、元の領域にあるうちにチェックされるため、その時点では両側の特性を持っているからである。
カード名
2枚のカードの名前が、友好色のインベイジョンでは類義語、対抗色のアポカリプスでは対義語の組になっている。ただし、増進+衰退/Wax+Waneだけは友好色だが対義語。
- インベイジョン、ディセンション、次元の混乱の分割カードの名前は、「"名前A" and "名前B"」で意味のある単語になっている。例えば「assault and battery」には「暴力行為」、「wax and wane」には「(月の)満ち欠け」という意味がある。
- アンヒンジドの分割カードは文章構成の基本、「5W1H」より。
分割カード一覧
インベイジョンの分割カード
アポカリプスの分割カード
アンヒンジドの分割カード
ディセンションの分割カード
- 隠匿+探求/Hide+Seek
- 研究+開発/Research+Development
- 罪+罰/Crime+Punishment
- 確率+結末/Odds+Ends
- 拘束+決心/Bound+Determined
次元の混乱の分割カード
参考
総合ルール
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 708 裏向きの呪文やパーマネント
- 708.1 カードによって、呪文やパーマネントが裏向き になることがある。
- 708.2 スタック上にある裏向きの呪文や裏向きで戦場に出ているパーマネントは、そのカード、呪文やパーマネントを裏向きにさせた能力やルールによって規定されている以外の特性を持たない。規定されている特性は、そのオブジェクトのコピー可能な値となる。rule 613〔継続的効果の相互作用〕、rule 707〔オブジェクトのコピー〕参照。
- 708.2a オモテ向きのパーマネントが、そのオブジェクトの特性を列記していない呪文や能力によって裏向き になった場合、それは裏向きで2/2の、文章、名前、クリーチャー・タイプ、マナ・コストを持たないクリーチャー になる。裏向きで戦場に出たパーマネントは、それを裏向きで戦場に出したり裏向きで唱えられるようにしたりする効果に他に記述されていない限り、上記の特性を持つ。これらの特性はコピー可能な値である。
- 708.2b 裏向きのパーマネントを裏向きにすることはできない。呪文や能力が裏向きのパーマネントを裏向きにしようとしたなら、何も起こらず、その効果によってそれの特性やコピー可能な値が変化することはない。
- 708.3 裏向きに戦場に出るオブジェクトは、それが戦場に出るよりも前に裏向き になるので、そのパーマネントの戦場に出るときの能力は(それが誘発型能力の場合)誘発しないし、(常在型能力の場合)効果を発揮しない。
- 708.4 裏向きで唱えられるオブジェクトは、スタックに積まれるよりも前に裏向き になるので、その呪文の特性を見る効果はその裏向きの呪文の特性だけを見ることになる。(そのカードのオモテ向きの時の特性ではなく)それらの特性を持つオブジェクトを唱えることに適用される効果や禁止は、このオブジェクトを唱える際に適用される。その呪文が解決されてなるパーマネントは、裏向きである。
- 708.5 スタックにある裏向きの呪文、戦場にある(フェイズ・アウトしているものも含む)裏向きのパーマネントのコントローラーは、それらのオモテをいつでも見ることができる。他の領域にある裏向きのカードや、他のプレイヤーがコントロールしている呪文やパーマネントのオモテを見ることは、できない。
- 708.6 スタック上で複数の裏向きの呪文をコントロールしていたり、戦場にある複数の裏向きのパーマネントをコントロールしたりしている場合、常にそれぞれの裏向きの呪文やパーマネントの区別が付くようにしなければならない。これには、どの能力やルールによってそのパーマネントが裏向き になっているのか、呪文を唱えた順番、裏向きのパーマネントが戦場に出た順番、どのクリーチャーが前のターンに攻撃したか、その他それぞれの裏向きの呪文やパーマネントの相違点などが含まれる。裏向きのオブジェクトを区別する無難な方法としては、カウンターやダイスを使ったり、パーマネントが戦場に出た順番にしたがって並べたりするなどの方法がある。
- 708.7 パーマネントを裏向きにする能力やルールの中には、オモテ向きにすることが認められている場合がある。通常、裏向きの呪文をオモテ向きにすることはできない。
- 708.8 裏向きのパーマネントがオモテ向き になるに際して、そのパーマネントのコピー可能な値は通常のコピー可能な値に戻る。裏向きのパーマネントに影響を及ぼしていた効果は、そのままオモテ向きのパーマネントにも影響を及ぼす。パーマネントがオモテ向き になったときには、そのパーマネントが戦場に出たときに誘発する能力は誘発されない。なぜなら、そのパーマネントはすでに戦場に出ていたからである。
- 708.9 裏向きのパーマネントや合同パーマネントの裏向きの部品が戦場から他の領域に移動した場合、オーナーはすべてのプレイヤーに公開しなければならない。裏向きの呪文がスタックから戦場以外の領域に移動した場合、オーナーはすべてのプレイヤーに公開しなければならない。プレイヤーがゲームから離れる場合、そのプレイヤーがオーナーであるすべての裏向きのパーマネントと、合同パーマネントの裏向きの部品と、裏向きの呪文をすべてのプレイヤーに公開しなければならない。各ゲームの終了時には、すべての裏向きのパーマネントと、合同パーマネントの裏向きの部品と、裏向きの呪文をすべてのプレイヤーに公開しなければならない。
- 708.10 裏向きのパーマネントが他のパーマネントのコピーとなる場合、そのコピー可能な値は、コピーするパーマネントのコピー可能な値となり、それに裏向きの位相であることによる変更が加えられる。従ってその特性値は、裏向きにできるようにした能力やルールによって定められている、元の特性値と同じになる。ただし、オモテ向き になった場合には、そのコピー可能な値は、コピーされている値となる。rule 707.3 参照。
- 708.11 裏向きのパーマネントが「[このパーマネント]がオモテ向き になるに際し~/As [this permanent] is turned face up ...」という能力を持つことになる場合、その能力はそのパーマネントがオモテ向き になる間に適用される。オモテになったあとで適用されるわけではない。
- 708 裏向きの呪文やパーマネント