マルドゥ機体
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マルドゥ機体(Mardu Vehicles)は、機体を中心とする赤白黒のビートダウンデッキで、赤白機体の亜種。カラデシュ参入後のスタンダード環境に存在する。
目次 |
概要
伝説のアーティファクト — 機体(Vehicle)
飛行、警戒
搭乗3(あなたがコントロールする望む数のクリーチャーを、パワーの合計が3以上になるように選んでタップする:ターン終了時まで、この機体(Vehicle)はアーティファクト・クリーチャーになる。)
あなたはキランの真意号の搭乗コストを支払うのではなく、あなたがコントロールするプレインズウォーカー1体の上から忠誠(loyalty)カウンターを1個取り除いてもよい。
クリーチャー — ドワーフ(Dwarf) 操縦士(Pilot)
経験豊富な操縦者が戦場に出たとき、占術2を行う。
経験豊富な操縦者が機体(Vehicle)1つに搭乗するたび、ターン終了時まで、その機体は+1/+1の修整を受ける。
インスタント
クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。あなたがアーティファクトをコントロールしているなら、無許可の分解はそのクリーチャーのコントローラーに3点のダメージを与える。
各種機体と、模範的な造り手/Toolcraft Exemplarや経験豊富な操縦者/Veteran Motoristなどの軽量クリーチャーでビートダウンする基本戦略は赤白機体と同じ。黒を足したことで、屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scroungerや無許可の分解/Unlicensed Disintegrationといった優秀なカードを使用できるようになっている。
霊気拠点/Aether Hubなどの存在により色を増やすことが容易であるため、さらに青をタッチして打ち消し呪文を採用したものも多い。このタイプを4色機体(4-Color Vehicles)、3色のものをマルドゥ機体として区別することもあれば、両者をまとめてマルドゥ機体と呼ぶこともある。
カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期
ローテーションでスレイベンの検査官/Thraben Inspector、ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar、大天使アヴァシン/Archangel Avacynなどを失い大きく弱体化したものの、デッキの核となる部分は健在であり、引き続き環境に存在している。
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
速攻
ボーマットの急使が攻撃するたび、あなたのライブラリーの一番上のカードを裏向きに追放する。(あなたはそれを見ることができない。)
(赤),あなたの手札を捨てる,ボーマットの急使を生け贄に捧げる:ボーマットの急使により追放されたすべてのカードをオーナーの手札に加える。
伝説のクリーチャー — 神(God)
破壊不能、速攻
あなたの手札のカードが1枚以下でないかぎり、熱烈の神ハゾレトでは攻撃したりブロックしたりできない。
(2)(赤),カード1枚を捨てる:熱烈の神ハゾレトは各対戦相手にそれぞれ2点のダメージを与える。
失った低マナ域の代役は発明者の見習い/Inventor's Apprenticeやボーマットの急使/Bomat Courierが、高マナ域の代役は熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Ferventなどが務める。イクサランから新たに獲得したカードは、竜髑髏の山頂/Dragonskull Summitや暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidonなど少数。
イクサランの相克参入後は新たに再燃するフェニックス/Rekindling Phoenixなどを獲得した。
初期型
- 備考
- プロツアー「イクサラン」 ベスト4 (参考/参考)
- 使用者:Samuel Ihlenfeldt
- フォーマット
イクサランの相克後
- 備考
- グランプリメンフィス18 ベスト8 (参考)
- 使用者:Blake Miller
- フォーマット
Mardu Vehicles [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期
クリーチャー — スピリット(Spirit)
瞬速
飛行
呪文捕らえが戦場に出たとき、マナ総量が4以下の呪文1つを対象とし、それを追放する。
呪文捕らえが戦場を離れたとき、その追放されたカードのオーナーはそのカードをそれのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
守護フェリダー/Felidar Guardianの禁止によりサヒーリコンボが消滅したため、歩行バリスタ/Walking Ballistaに代わって再び経験豊富な操縦者/Veteran Motoristが採用されるようになった。新たに獲得したカードはサイクリングランドや木端+微塵/Cut+Ribbonsなど。
プロツアー「アモンケット」では使用率1位となるも[1]、メタられており結果は残せなかった。だがその後、トップメタになった霊気池の驚異の対策として、メインデッキから呪文捕らえ/Spell Quellerや金属の叱責/Metallic Rebukeを採用した4色型が結果を残すようになる。さらに4色型の亜種として、無許可の分解/Unlicensed Disintegrationなどを抜き、黒マナを要求するカードを屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scroungerだけにしたジェスカイ機体(Jeskai Vehicles)と呼ばれるタイプも登場した。
赤白黒(アモンケット後)
- 備考
- グランプリモントリオール17 ベスト4 (参考)
- 使用者:Max McVety
- フォーマット
Mardu Vehicles [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- アモンケット参入後の3色型。
4色(アモンケット後)
- 備考
- グランプリマニラ17 ベスト8 (参考)
- 使用者:Cholo Pascual
- フォーマット
4C Vehicles [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- アモンケット参入後の4色型。
青赤白(アモンケット後)
- 備考
- グランプリマニラ17 第10位 (参考)
- 使用者:Kelvin Chew
- フォーマット
Jeskai Vehicles [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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赤白黒(破滅の刻後)
- 備考
- グランプリワシントンDC17 優勝 (参考)
- 使用者:Matt Severa
- フォーマット
Mardu Vehicles [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 破滅の刻参入後の難題の予見者/Thought-Knot Seer採用型。霊気拠点/Aether Hub・産業の塔/Spire of Industryに次ぐ無色マナ源として砂漠が積まれている。
戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期
ローテーション直後は赤白機体が主流だったが、プロツアー「カラデシュ」で李詩天が4色型を使用してTop8に入賞したことでこちらも広く知られるようになり、やがて赤白機体に取って代わる存在となった。
アーティファクト — 機体(Vehicle)
飛行
密輸人の回転翼機が攻撃かブロックするたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。そうしたなら、カード1枚を捨てる。
搭乗1(あなたがコントロールする望む数のクリーチャーを、パワーの合計が1以上になるように選んでタップする:ターン終了時まで、この機体(Vehicle)はアーティファクト・クリーチャーになる。)
伝説のプレインズウォーカー — ギデオン(Gideon)
[+1]:ターン終了時まで、ゼンディカーの同盟者、ギデオンは破壊不能を持つ5/5の人間(Human)・兵士(Soldier)・同盟者(Ally)クリーチャーになる。これはプレインズウォーカーでもある。このターン、これに与えられるすべてのダメージを軽減する。
[0]:白の2/2の騎士(Knight)・同盟者クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-4]:あなたは「あなたがコントロールするクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。」を持つ紋章を得る。
密輸人の回転翼機/Smuggler's Copterを筆頭とする機体、屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger、ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikarがそれぞれ異なる除去耐性を持つため、対処しづらいのが強み。
霊気紛争参入後は密輸人の回転翼機が禁止カードとなるも、キランの真意号/Heart of Kiranや霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvesterといった新たな機体に加え、産業の塔/Spire of Industryや致命的な一押し/Fatal Pushなど様々なカードを獲得し、Tier1へと昇格した。
伝説のアーティファクト — 機体(Vehicle)
飛行、警戒
搭乗3(あなたがコントロールする望む数のクリーチャーを、パワーの合計が3以上になるように選んでタップする:ターン終了時まで、この機体(Vehicle)はアーティファクト・クリーチャーになる。)
あなたはキランの真意号の搭乗コストを支払うのではなく、あなたがコントロールするプレインズウォーカー1体の上から忠誠(loyalty)カウンターを1個取り除いてもよい。
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
歩行バリスタは、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
(4):歩行バリスタの上に+1/+1カウンターを1個置く。
歩行バリスタの上から+1/+1カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。歩行バリスタはそれに1点のダメージを与える。
プロツアー「霊気紛争」では使用率1位となり[2]、Top8に6人を送り込む活躍を見せた。[[歩行バリスタ/Walking Ballista ]]に対する調整の甲斐あってマルドゥ機体が想像以上に戦えたこと、環境にサヒーリコンボが存在していたことによって黒緑巻きつき蛇が除去を減らした構成を主流としていたことなどが、数を増やした要因である[3]
亜種として、経験豊富な操縦者の代わりに歩行バリスタ/Walking Ballistaを採用したマルドゥ・バリスタ(Mardu Ballista)と呼ばれるタイプも存在する。MOPTQの優勝により注目を集め[4]、翌週のグランプリユトレヒト17では1~3位を独占。グランプリ静岡17春でも優勝・準優勝を含む6人をTop8に送り込むなど、環境の王者として君臨した。
赤白黒(初期型)
- 備考
- グランプリクアラルンプール16 ベスト8 (参考/参考)
- 使用者:覚前輝也
- フォーマット
Mardu Vehicles [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 初期の3色型。
4色(初期型)
- 備考
- グランプリクアラルンプール16 優勝 (参考/参考)
- 使用者:松本郁弥
- フォーマット
4C Vehicles [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 初期の4色型。サイドボードに儀礼的拒否/Ceremonious Rejectionが採用されている。
- 同時期の白青フラッシュより速度が高く、密輸人の回転翼機/Smuggler's Copterをそちらより強く使える点が長所であった[5]。
赤白黒(霊気紛争後)
- 備考
- プロツアー「霊気紛争」 優勝 (参考/参考)
- 使用者:Lucas Esper Berthoud
- フォーマット
Mardu Vehicles [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 霊気紛争参入後の3色型。
4色(霊気紛争後)
- 備考
- プロツアー「霊気紛争」 第3位 (参考/参考)
- 使用者:Donald Smith
- フォーマット
4C Vehicles [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 霊気紛争参入後の4色型。サイドボードに金属の叱責/Metallic Rebukeが採用されている。
歩行バリスタ型
- 備考
- グランプリユトレヒト17 優勝 (参考)
- 使用者:Samuel Vuillot
- フォーマット
Mardu Ballista [11] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- マルドゥ・バリスタと呼ばれるタイプ。サイドボードにはプレインズウォーカーと誓いが搭載されており、プレインズウォーカー・コントロールへのアグレッシブ・サイドボーディングを行うことができる。
- 第3位のAlexandre Habertもほぼ同一のリストを使用している(サイドボードが1枚異なるのみ)。
脚注
- ↑ Pro Tour Amonkhet Day One Standard Metagame Breakdown/プロツアー『アモンケット』 初日スタンダード・メタゲーム・ブレイクダウン(Event Coverage 2017年5月12日 Frank Karsten著)
- ↑ Pro Tour Aether Revolt Day 1 Standard Metagame Breakdown/プロツアー『霊気紛争』 初日スタンダード・メタゲーム・ブレイクダウン(Event Coverage 2017年2月3日 Tobi Henke著)
- ↑ 『マナバーン2018』(ホビージャパン、2017年11月30日初版)p.78 ISBN 9784798615776
- ↑ Standard PTQ(MTGO Standings 2017年2月19日)
- ↑ 『マナバーン2018』(ホビージャパン、2017年11月30日初版)p.76 ISBN 9784798615776