ネクラタル/Nekrataal
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クリーチャー — 人間(Human) 暗殺者(Assassin)
先制攻撃
ネクラタルが戦場に出たとき、アーティファクトでも黒でもないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。
戦場に出たときに恐怖/Terrorをもたらす187クリーチャー。パワー2で先制攻撃も持っているので、戦闘もこなせる優れたクリーチャー。
ビジョンズ当時は5CGなどのクリーチャー主体のデッキも多く、破壊する対象には困らなかった。手軽にアドバンテージが取れる便利さから、様々なデッキで使われた。
その後第8版にて再録され、再びスタンダードのデッキにも投入されるようになっていたが、ローウィンにて叫び大口/Shriekmawが登場してからは出番を譲っている感がある。あちらは想起を持つ関係上、単に除去したいだけならば圧倒的に軽い、墓地の再利用手段と相性がよい、3/2畏怖と本体のスペックもやや上、シングルシンボルである……など便利な点が多い。ただしこちらもこちらで、再生を許さない、最初から戦場に残して運用する前提なら1マナ軽い、先制攻撃によりトロールの苦行者/Troll Asceticを止められるなどの利点もあるため、使い分けが肝心である。出産の殻ではこのクリーチャーを生け贄に捧げて叫び大口/Shriekmawを踏み倒すことで除去を連打するために採用されるケースもたまにあった。
- ビジョンズではこれも含めさまざまなETB能力を持つカードが登場したが、その中でも特に活躍したこのカードが「187クリーチャー」の語源となった。
- 第8版までのクリーチャー・タイプはカード名と同じネクラタル/Nekrataalであったが、第9版再録時に人間・暗殺者に変更された。
- 人間に変更されたことに対する疑問は世界共通らしく、公式サイトの"Ask Wizards"のコーナーで質問されている[1]。それによると、ネクラタルは元々は「悪存(Sheitan,アフリカの悪魔)」というジンの一種だったが、「このNekrataalは悪魔ではなく、人間だ」ということでクリーチャー・タイプが人間になった。ただ、Adrian Smithの画風や縮尺によるイメージにより、人間に見えないと感じる人が絶えないとのこと。
- どうでもいいことだが、マジックカードファイル2によると得意技は「喉から発射されるゴキブリ光線」らしい。やはりあのビームで人が死ぬのだろうか?
- 第8版を選ぼうで暗黒の雛/Dark Hatchlingに勝ち、第8版に再録された。
- 第10版を選ぼうでイラスト投票が行われ、第10版では新規イラストで再録された。このイラストでは普通の人間のように描かれている[2]。
関連カード
主な亜種
戦場に出たときに恐怖や闇への追放/Dark Banishing、殺害/Murder系のクリーチャーを破壊するETB能力を持つ黒の187クリーチャー。布告効果を内蔵したタイプは捕食の夜魔/Predatory Nightstalkerを、命取り効果を内蔵したタイプは命取り/Fatal Blowを、マイナス修整するタイプは水膨れ虫/Blister Beetleの項を、それぞれ参照のこと。
- 蛇人間の暗殺者/Serpent Assassin - 3BB。2/2。黒でないクリーチャーを破壊してもよい。(ポータル)
- 暗黒の雛/Dark Hatchling - 4BB。3/3飛行。黒でもアーティファクトでもないクリーチャーを破壊する。再生不可。(ウルザズ・サーガ)
- 骨砕き/Bone Shredder - 2Bエコー。1/1飛行。黒でもアーティファクトでもないクリーチャーを破壊する。(ウルザズ・レガシー)
- ダクムーアの槍騎兵/Dakmor Lancer - 4BB。3/3。黒でもアーティファクトでもないクリーチャーを破壊する。暗黒の雛の下位互換。(スターター)
- 強奪する悪魔/Reiver Demon - 4BBBB。手札から唱えた場合、黒でもアーティファクトでもないすべてのクリーチャーを破壊する。再生不可。(ミラディン)
- 絶望の天使/Angel of Despair - 3WWBB。5/5飛行。パーマネント全般から1つを破壊する。(ギルドパクト)
- 灰燼の乗り手/Ashen Rider - 4WWBB。5/5飛行。パーマネント全般から1つを追放する。死亡時にも誘発。(テーロス)
- 隕石ゴーレム/Meteor Golem - 7。3/3アーティファクト・クリーチャー。対戦相手の土地でないパーマネント全般から1つを破壊する。(基本セット2019)
- 神の乱/The Kami War - 1WUBRG。第2面が6/6飛行トランプルである変身する英雄譚エンチャントの第I章能力。対戦相手の土地でないパーマネント全般から1つを追放する。(神河:輝ける世界)
- カノプテック・トゥーム・センチネル/Canoptek Tomb Sentinel - 4。4/3警戒蘇生(7)アーティファクト・クリーチャー。土地でないパーマネント1つを追放。墓地から出た場合のみ。(ウォーハンマー40,000統率者デッキ)
- 叫び大口/Shriekmaw - 4B。想起1B。3/2畏怖。黒でもアーティファクトでもないクリーチャーを破壊する。(ローウィン)
- 心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito - 3B。キッカー2B。2/2飛行。キッカーされていた場合、クリーチャーを破壊する。(ゼンディカー)
- 影生まれの悪魔/Shadowborn Demon - 3BB。5/6飛行。デーモンでないクリーチャーを破壊する。(基本セット2014)
- 忌むべき者の監視者/Overseer of the Damned - 5BB。5/5飛行。クリーチャーを破壊してもよい。(統率者2014)
- 害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk - 4BB。5/4威迫。クリーチャーを破壊してもよい。破壊したクリーチャーのタフネスに等しいライフを得る。(カラデシュ)
- 血管の守護者/Patron of the Vein - 4BB。4/4飛行。対戦相手のクリーチャーを破壊する。暗黒の雛の上位互換。(統率者2017)
- 貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra - 2BB。2/2。対戦相手のクリーチャーを破壊する。(イクサランの相克)
- 復活したアーテイ/Ertai Resurrected - 2UB。3/2瞬速。プレインズウォーカーも破壊できる上に、確定カウンターのモードも併せ持つ。ただしどちらも対象のコントローラーに1ドローを与える。(団結のドミナリア)
- ネクロン・デスマーク/Necron Deathmark - 3BB。5/3瞬速アーティファクト・クリーチャー。さらにプレイヤー1人を対象に3枚切削させる。(ウォーハンマー40,000統率者デッキ)
- プライマリス・エリミネイター/Primaris Eliminator - 4B。3/2。プレイヤー1人を対象に、そのプレイヤーの各クリーチャーを-2/-2修整するモードも併せ持つ。(ウォーハンマー40,000統率者デッキ)
- キャリダス・アサシン/Callidus Assassin - 4UB瞬速。破壊するクリーチャーのコピーとして戦場に出る。タップイン。(ウォーハンマー40,000統率者デッキ)
- ダーレクのドローン/Dalek Drone - 3BB。3/3飛行威迫アーティファクト・クリーチャー。さらに対象のコントローラーは3点ライフを失う。(ドクター・フー統率者デッキ)
- 頭蓋円盤/Skull Saucer - アン・カード。4BB。4/1飛行。クリーチャーを破壊し、あなたは頭をテーブルの上に乗せる。(Unstable)
対象の条件がより特殊な亜種。
- 大物狙い/Big Game Hunter - 1BB。マッドネスB。パワーが4以上のクリーチャーを破壊する。再生不可。(次元の混乱)
- 光輪狩り/Halo Hunter - 2BBB。6/3威嚇。天使を破壊する。(ゼンディカー)
- バーラ・ゲドの蠍/Bala Ged Scorpion - 3B。2/3。パワーが1以下のクリーチャーを破壊する(エルドラージ覚醒)
- 忌まわしきものの処刑者/Slayer of the Wicked - 3W。3/2。ゾンビか吸血鬼か狼男を破壊する。(イニストラード)
- 光り葉の選別者/Gilt-Leaf Winnower - 3BB。4/3威迫。パワーとタフネスの値が異なる、エルフでないクリーチャーを破壊する。(マジック・オリジン)
- 原初の死、テジマク/Tetzimoc, Primal Death - 4BB。6/6接死。餌食カウンターを乗せているクリーチャーを全て破壊する。(イクサランの相克)
- 毒々しい学芸員/Loathsome Curator - 4B。5/4威迫。濫用誘発型能力。マナ総量が3以下のクリーチャーを破壊する。(モダンホライゾン2)
- グレイナイト・パラゴン/Grey Knight Paragon - 4W。4/4瞬速。攻撃クリーチャーを破壊する。対象がデーモンなら追放。(ウォーハンマー40,000統率者デッキ)
- ケイオス・ディファイラー/Chaos Defiler - 3BR。5/4トランプルアーティファクト・クリーチャー。各対戦相手が無作為に選んだ土地でないパーマネントを1つずつ破壊。死亡時にも誘発。(ウォーハンマー40,000統率者デッキ)
参考
- ↑ Ask Wizards 2005/08/01
- ↑ Tenth Edition Nekrataal Art(Arcana 2007年1月8日)