ケルドの後継者、ラーダ/Radha, Heir to Keld
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Radha, Heir to Keld / ケルドの後継者、ラーダ (赤)(緑)
伝説のクリーチャー — エルフ(Elf) 戦士(Warrior)
伝説のクリーチャー — エルフ(Elf) 戦士(Warrior)
ケルドの後継者、ラーダが攻撃するたび、(赤)(赤)を加えてもよい。
(T):(緑)を加える。
攻撃とともに赤マナ2点を生成する誘発型能力を持つクリーチャー。一般的なマナ・クリーチャーのようにタップすることで緑マナを生成することもできる。
伝説のクリーチャーなのでデッキへのフル投入は相応のリスクを伴うが、これが使えた時期のスタンダードは優秀な除去で溢れ返っており、このサイズのクリーチャーが戦場に残り続けることはまずなく、またマナ加速としての安定感を求めて4枚採用されることもあった。そういった意味では、かつてのラノワールの使者ロフェロス/Rofellos, Llanowar Emissaryを彷彿とさせる部分がある。
マナ加速としては他にもっと安定した手段があるし、(当時のルールでは)戦闘フェイズ中のみでしか使えない赤マナは使い道が限られ、最悪マナ・バーンでライフを失う恐れもあった。しかし、上手く嵌ったときに得られる爆発力を武器にしたグルール・ビートは存在した。2つの赤マナを、
- 巻物の大魔術師/Magus of the Scrollや怒りの穴蔵、スカルグ/Skarrg, the Rage Pitsの能力起動。
- 黒焦げ/Charや岩石樹の祈り/Stonewood Invocationを唱える。
- 硫黄の精霊/Sulfur Elementalの召喚。
- 裏向きで出した憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Furyの変異コストの支払い。
などに使うことができたので、かなりのスピードで対戦相手にダメージを与えることができた。また、それら自体が環境にマッチしている高性能なカードである点も追い風であった。時のらせんブロック構築でのビッグ・マナにおいても、前述のアクローマのサポートとして、また瞬速を持つボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteや貯蔵ランドである菌類の到達地/Fungal Reachesとの相性を買われ、採用された。
リミテッドにおいては(当時のルールでは)コンバット・トリックに使えるマナを確保しながらの展開が可能であり、また単純なマナ加速としても及第点であったため、それなりに強力な一枚だった。
- 赤マナを出す能力はマナ能力ではない。従ってスタックに乗った能力を計略縛り/Trickbindなどで打ち消される可能性がある。
- 基本セット2010発売に伴うルール変更で、使い勝手が大きく変わったカード。生み出したマナは攻撃クリーチャー指定ステップの終了時に空になるため、コンバット・トリック用のマナとして使うことは難しくなったが、マナ・バーンによりライフを失うリスクはなくなった。総合してカードパワーは低下したといっていいだろう。