火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu

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2010年4月18日 (日) 15:24時点におけるGariu (トーク | 投稿記録)による版
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Flametongue Kavu / 火炎舌のカヴー (3)(赤)
クリーチャー — カヴー(Kavu)

火炎舌のカヴーが戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。火炎舌のカヴーは、それに4点のダメージを与える。

4/2

クリーチャー限定4点火力CIP能力を持つクリーチャー。カヴーの中でも1、2を争う強力種であり、インベイジョン・ブロック現役時代に、おそらくカードでもっとも使われたカードである。

登場当時の条件やペナルティなしで撃てる4点火力は、最も軽いものでも電撃破/Lightning Blastなどの4マナであったため、クリーチャー限定かつソーサリー・タイミングとはいえ、4点火力の上に4/2ものサイズのクリーチャーが残るこのカードは、コスト・パフォーマンスに優れるカードとして重宝された(なお、現在ではこのCIP能力と同じ効果を持つ1マナソーサリー炎の斬りつけ/Flame Slashがある)。また、4/2バニラヴィーアシーノの戦士/Viashino Warriorと同じマナ・コストP/Tでありながら4点火力が付いてきたものとも言える。

デメリットとしては、戦場にクリーチャーが1体もいないとき(または他のクリーチャーがすべてアンタッチャブルのとき)に戦場に出すと自分自身を対象にせざるを得ないので、結果として、出てもすぐに死んでしまうことが挙げられる。もっとも、他にクリーチャーがいないなら出さなければいいわけで、これはほとんどデメリットと言えないし、「クリーチャー戦主体の環境」を標榜したインベイジョン・ブロックを含む環境では、出しどころに困ることはほとんど無かったと言ってよい。パワーが4あるので、ノンクリーチャーデッキ相手でも、自らのマナ・クリーチャーなどを焼きながら戦場に出す程度で十分な性能である。

多色化を推奨するカードが多く含まれる当時の環境下で、赤タッチで簡単に投入可能なこのカードとの遭遇頻度は半端ではなく、厄介なスピリット/Troublesome Spirit大気の精霊/Air Elementalをはじめとするタフネス4のクリーチャー、特にフィニッシャーとして用いられるクリーチャーは、軒並みトーナメントから姿を消す羽目となった。後のセットの再録によってスタンダード復活を果たしたセラの天使/Serra Angelセンギアの吸血鬼/Sengir Vampireといった黎明期の強力クリーチャーがトーナメントシーンで活躍できなかった要因の1つでもあった。今では優秀クリーチャーとして評価されている稲妻の天使/Lightning Angelも、当時はこのカードによって脇役へと追いやられてしまっていた。

多色推奨のブロック単色のカードがぶっ壊れているというのも皮肉なものだが、簡単にアドバンテージが取れてフィニッシャーにもなれるというその強力さから、ほとんどこれのためだけに赤をタッチするデッキまで現れたほど。そういう意味では、多色化に一役買ったと言えなくも無い。

スタンダードから落ちた後も、エクステンデッドで主力の一角を担った。

参考

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