オルゾフの簒奪者、ケイヤ/Kaya, Orzhov Usurper
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2021年5月4日 (火) 22:24時点における版
伝説のプレインズウォーカー — ケイヤ(Kaya)
[+1]:墓地1つからカード最大2枚を対象とし、それらを追放する。これによりクリーチャー・カードが少なくとも1枚追放されたなら、あなたは2点のライフを得る。
[-1]:マナ総量が1以下で土地でないパーマネント1つを対象とし、それを追放する。
[-5]:プレイヤー1人を対象とする。オルゾフの簒奪者、ケイヤはそのプレイヤーに、追放領域にあってそのプレイヤーがオーナーであるカードの枚数に等しい点数のダメージを与え、あなたはそれに等しい点数のライフを得る。
ラヴニカの献身でオルゾフ組/The Orzhov Syndicateのギルドマスターとして再登場した2枚目のケイヤ。忠誠度能力は、墓地対策&ライフ回復、極小パーマネントの追放、変則的ドレイン。
- +1能力
- 単一の墓地から最大2枚までカードを追放。クリーチャー・カードが含まれていれば2点のライフを得る。
- 直接アドバンテージに繋がらない少々地味な効果。墓地にクリーチャーが落ちていないとライフ回復できないため延命としても不確実。しかし墓地対策として見ると比較的早いターンに設置可能、継続的に複数枚追放し続けることができ、ついでに回復もできるなど利点もある。
- -1能力
- マナ総量が1マナ以下であるパーマネントの追放。
- 戦場に直接触れられる能力としては忠誠度の消費が少なく連打が効くものの、対象が限定的。対戦相手が小型クリーチャーやトークンを多用するデッキであれば繰り返しボードコントロールができる有用な能力となる。
- 破壊ではなく追放なのでPIG能力を誘発させず、また軽量パーマネントを繰り返し再利用する戦略を取るデッキにも有効な対策となる。
- -5能力
- 追放領域のカードの枚数に応じたプレイヤーへのドレイン。
- 通常は追放領域にカードが溜まることは少ないが、自身の能力でカードを追放できるので自己完結している。しかし単純に+1能力を2度起動してから使うだけでは大した威力は望めないため、これだけで勝つのはやや悠長。忠誠カウンターが5個溜まっても他の能力を優先して起動し、追放したカードが十分に溜まった段階でトドメを刺すような使い方をするか、あるいはトドメを狙わず+1能力では回復が追いつかない場面で延命のために起動することになるだろう。
3マナと軽いものの、特定のデッキに良く効くが刺さらないデッキにはほとんど効かないという極端なラインナップになっている、癖のあるプレインズウォーカー。サイドボード向きの趣きがあるが、墓地利用や0~1マナパーマネントが多用される環境であればメインデッキからの採用も考えられる。活躍できるかはメタゲームに大きく左右される。
スタンダードではエスパー・コントロールなどに少量投入される。対ビートダウンの中でも特に対象が多い白ウィニーや青単テンポでの除去兼延命や、環境の青いコントロールデッキの主力であるアズカンタの探索/Search for Azcantaが変身するのを妨害し続けたり、同型対決で相手の薬術師の眼識/Chemister's Insightを潰したりしながら直接火力を意識させられる、と嵌まれば厄介な置物として活躍してくれる。ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominariaだけではライブラリーアウトで勝ちきれない運命のきずな/Nexus of Fate採用デッキに対する追加の勝利手段も担う。
モダンでもEldrazi & Taxesを始めとする色が合う様々なデッキで採用される。新勢力である弧光のフェニックス/Arclight Phoenixデッキが隆盛した影響で、墓地対策の需要が高まったことも要因。エスパーコントロールや、青白コントロールが黒をタッチして使う場合まである。
リミテッドでは墓地を消費しながら延命を図りつつ、ケイヤらしくぷちぷちとスピリット・トークンを潰していく役回りになる。一部墓地利用カードも存在するのでピンポイントで役立つ場面もあるだろう。奥義もロングゲームを目指すオルゾフカラーのデッキと噛み合っており、上手く働いてくれるだろう。スピリット・トークン対策として白青や黒赤でサイドボードからタッチするのもありか。
開発秘話
いずれの能力も、新しいケイヤのオルゾフの指導者としての役割を強調するものとなっている。+1能力はすでに死んでいるクリーチャーを追放することで「幽霊を殺す」能力を強調している。-1能力は暗殺者としてのフレイバーを表し、プレイデザイン上の理由で小型のもの限定にされているが、(死後能力から生まれるスピリットなど)トークンを始末することに長けることで結果として「幽霊を殺す」能力が強調されている。奥義には2つの能力との繋がりを持たせ、始末したものの数だけ強くなるというデザインとなった。また+1能力と奥義は、オルゾフのサブテーマであるライフ関連に結びつくものとなっている[1]。
- 1枚目のケイヤである幽霊暗殺者、ケイヤ/Kaya, Ghost Assassinは、暗殺者でありながらゲーム上では何も殺すことのないという奇妙なカードになっており、2枚目の登場にしてようやく「殺す」ことができるようになった。また1枚目のケイヤは奥義を持っていなかったので、このカードでようやく奥義を獲得したことになる。
- そうした反面、ケイヤ自身の体を非物質化する能力に関してはカード上で特に触れられていない。
関連カード
- 幽霊暗殺者、ケイヤ/Kaya, Ghost Assassin
- オルゾフの簒奪者、ケイヤ/Kaya, Orzhov Usurper
- 死者の災厄、ケイヤ/Kaya, Bane of the Dead
- 情け無用のケイヤ/Kaya the Inexorable
- 霊狩り、ケイヤ/Kaya, Geist Hunter
- 無形の処刑者、ケイヤ/Kaya, Intangible Slayer
- 幽霊の裁き、ケイヤ/Kaya, Spirits' Justice
- Kaya, Ghost Haunter (playtest)(R&D Playtest cards)
サイクル
ラヴニカのギルドおよびラヴニカの献身のギルド/Guild指導者サイクル。すべて神話レアであり、マナ・コストに所属するギルドの色マナを1つずつ含む。
- ラヴニカのギルド
- 万面相、ラザーヴ/Lazav, the Multifarious(ディミーア家/House Dimir)
- イゼット副長、ラル/Ral, Izzet Viceroy(イゼット団/The Izzet League)
- ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen(ゴルガリ団/The Golgari Swarm)
- 正義の模範、オレリア/Aurelia, Exemplar of Justice(ボロス軍/Boros Legion)
- 不和のトロスターニ/Trostani Discordant(セレズニア議事会/The Selesnya Conclave)
- ラヴニカの献身
- 大判事、ドビン/Dovin, Grand Arbiter(アゾリウス評議会/The Azorius Senate)
- オルゾフの簒奪者、ケイヤ/Kaya, Orzhov Usurper(オルゾフ組/The Orzhov Syndicate)
- 名演撃、ラクドス/Rakdos, the Showstopper(ラクドス教団/The Cult of Rakdos)
- 混沌をもたらす者、ドムリ/Domri, Chaos Bringer(グルール一族/The Gruul Clans)
- 首席議長ヴァニファール/Prime Speaker Vannifar(シミック連合/The Simic Combine)
ニコル・ボーラス/Nicol Bolasに協力、あるいは利用されているギルド指導者はプレインズウォーカー(太字)、ボーラスに抵抗するギルド指導者は伝説のクリーチャーである(Guild to Order, Part 2/支配するギルド その2)。
ストーリー
ニコル・ボーラス/Nicol Bolasに問題を抱えた家族を助けてもらうことと引き換えに、ラヴニカ/Ravnicaに送り込まれたケイヤ/Kaya。幽霊議員オブゼダート/Obzedatを暗殺し、オルゾフ組/The Orzhov Syndicateのギルドマスターとなった。
詳細はケイヤ/Kayaを参照。