損ない/Unmake

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2025年5月1日 (木) 22:22時点における版

今までありそうでなかったシンプルな効果を持つカード。書かれている文章は単純、ゆえに強力なクリーチャー除去呪文である。

追放するため大部分の除去耐性を無視できる。再生・破壊不能・リアニメイト、そしてなによりシャドウムーア・ブロックに溢れる頑強を無視できるのは心強い。さすがに被覆や一瞬の瞬き/Momentary Blinkまでは突破できず、また色の関係でプロテクションに引っかかりやすくなっているのは問題ではあるものの、白も黒も全体除去を多く持つため構築段階から注意していればケアはしやすい。

混成カードであるため、コストの支払いに柔軟性があるのも利点。白黒のデッキではもちろん、どちらかの単色デッキでも十分に採用しうる。色拘束が強いというクセはあるものの、これも構築段階から注意していれば問題にはなりにくい。ただし白も黒も単体除去が得意な色であるためライバルは多く、3マナというやや重めのマナ・コストが嫌われて採用を逃すことも少なくはない。

またレアリティがコモンという点も特筆に値する。リミテッドでは当然に強力な1枚であり、パウパー環境においてもギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpactに手出しできる数少ない除去呪文として活躍している。

関連カード

クリーチャーを追放する呪文。特筆しない限りインスタント。

白黒

白黒2色でパーマネント全般を追放できるものは名誉回復/Vindicateを参照。

• 不吉な戦術/Dire Tactics - 2マナインスタント。人間をコントロールしていない場合、追放したクリーチャーのタフネスに等しいライフを失う。（イコリア：巨獣の棲処）
• エクスタスの隆盛/Rise of Extus - ダブルシンボル6マナソーサリー。墓地対策と履修も行う。（ストリクスヘイヴン：魔法学院）

その他の多色

• 地獄送り/Hurl Through Hell - 黒赤4マナ。次のターンの終了時まで、追放したクリーチャーをこちらが唱えることができる。（フォーゴトン・レルム探訪統率者デッキ）

黒単色

追放は白の得意分野なのだが（剣を鍬に/Swords to Plowsharesなどを参照）、黒単色でも使用可能なクリーチャー追放除去は損ない以外にもいくつか存在している。

破壊除去は殺害/Murderを、プレインズウォーカーも除去できるものは戦慄掘り/Dreadboreを参照。

確定除去

• 血統の切断/Sever the Bloodline - 4マナソーサリー。対象と同名のクリーチャーも全て追放。フラッシュバック(5)(黒)(黒)付き。（イニストラード）
  • 一巻の終わり/The End - 4マナインスタント。対象と同名のクリーチャーかプレインズウォーカー1体を全て追放（エルドレインの森）
• 栄光の刻/Hour of Glory - 4マナ。対象が神なら、コントローラーの手札からも同名のカードを追放。（破滅の刻）
• 金箔付け/Gild - 4マナソーサリー。金・アーティファクト・トークンを1つ生成する。（神々の軍勢）
• 信者の沈黙/Silence the Believers - ダブルシンボル4マナ。奮励(2)(黒)付き。つけられているオーラも追放する。（ニクスへの旅）
• 荒廃の一掴み/Grip of Desolation - ダブルシンボル6マナ欠色。土地も対象に取れる。（戦乱のゼンディカー）
• 忘却の一撃/Oblivion Strike - 4マナ欠色ソーサリー。（ゲートウォッチの誓い）
• 最後の報賞/Final Reward - 5マナ。（アモンケット）
  • 最後の死/Final Death - 最後の報賞の同型再版。（テーロス還魂記）
  • 初冬/Early Winter - 5マナソーサリーのモードの片方。（ブルームバロウ）
• 意趣返し/Settle the Score - ダブルシンボル4マナのソーサリー。あなたのプレインズウォーカー1体の上に忠誠カウンターを2つ置く。（ドミナリア）
• 豚貸し/Lend a Ham - 3マナ。出来事呪文。コントロールしている猪1体につき1点回復。

不確定除去

• 灰は灰に/Ashes to Ashes - ダブルシンボル3マナソーサリー。対象を2体取れるが、対象が1体では唱えられずアーティファクト・クリーチャーは対象外。あなたは5点ダメージを受けてしまう。（ザ・ダーク）
• 共食い/Cannibalize - 2マナソーサリー。同じプレイヤーのコントロールする2体が対象として必要で、追放しなかった片方へ+1/+1カウンターが2個置かれてしまう。（ストロングホールド）
• 撲滅/Eradicate - ダブルシンボル4マナソーサリー。黒のクリーチャーは対象外だが、コントローラーの手札と墓地とライブラリーからも同名のカードを追放。（ウルザズ・デスティニー）
  • 軍団の最期/Legion's End - 2マナソーサリー。対象はマナ総量2以下限定。戦場およびコントローラーの手札からも同名の相手クリーチャーを追放。（基本セット2020）
• 応報の罠/Nemesis Trap - ダブルシンボル6マナ。対象が白なら2マナになる罠。攻撃クリーチャー限定だが、対象のコピー・トークンを生成する。コピーは終了ステップに追放。（ワールドウェイク）
• 完全無視/Complete Disregard - 3マナ欠色。対象はパワー3以下限定。（戦乱のゼンディカー）
  • 略奪者の急襲/Reaver Ambush - 欠色でなくなった完全無視。（イクサランの相克）
    • 奇怪な死/Grotesque Demise - 略奪者の急襲の同型再版。（ラヴニカの献身）
• 鞭打つ触手/Flaying Tendrils - ダブルシンボル3マナ欠色ソーサリー。全体-2/-2修整を施し、死亡したクリーチャーは代わりに追放する。（ゲートウォッチの誓い）
  • 肉儀場の叫び/Cry of the Carnarium - 欠色でなくなったが、このターンに墓地に落かれたクリーチャーもあらかじめ追放する鞭打つ触手。（ラヴニカの献身）
• 大災厄/Doomfall - 3マナソーサリーのモードの片方。布告除去なのだが、選ばれたクリーチャーは生け贄ではなく追放される。（破滅の刻）
  • 神への債務/Debt to the Kami - 3マナでモードの片方がクリーチャーへ、片方がエンチャントへの追放型の布告。（神河：輝ける世界）
• 冥府の報い/Infernal Reckoning - 1マナ。無色のクリーチャーのみ対象。対象のパワー分のライフを得られる。（基本セット2019）
• 悪夢的消滅/Nightmare Unmaking - ダブルシンボル5マナソーサリー。パワーがあなたの手札の枚数より多いか少ないかをモードとして選び、それらを追放。（統率者2019）
• 壮大な破滅/Epic Downfall - 2マナソーサリー。対象はマナ総量3以上限定。（エルドレインの王権）
• 絶滅の契機/Extinction Event - 4マナソーサリー。マナ総量が奇数か偶数かを選び、それらを追放。（イコリア：巨獣の棲処）

参考

• カード個別評価：イーブンタイド - コモン