青黒コントロール
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2010年12月12日 (日) 19:15時点における版
青黒コントロール(UB Control)は、青・黒の2色をメインとしたコントロールデッキの総称。
目次 |
概要
一般的には青のカウンター、ドローと、黒のクリーチャー除去、手札破壊を組み合わせたものになる。
青白コントロールと比較すると、全体除去によるアドバンテージなどは得にくいものの、黒の除去には軽いものが揃っているので序盤から安定してクリーチャーを除去できる。なおかつ、後半出てくるファッティを相手にしても、カウンターバーンのようにバウンスとカウンターでクリーチャーに対処しなければならないということは起こらない。
また手札破壊と、フィニッシャーを除去しやすい性質上、別色同タイプのパーミッションに有利。ただソーサリーである手札破壊は、マナを残す必要があるカウンターと相反するため、サイドボードから手札破壊を投入する戦略が一般的。
代わりに、黒の除去では黒のクリーチャーを破壊しにくく、またハンド・アドバンテージを必要とする点は変わらないので、黒のビートダウンや手札破壊デッキには他の色の組み合わせよりも弱い。また、青黒にかみ合ったフィニッシャーが登場しないと環境に出てくることはない。
ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期
カウンターはマナ漏出/Mana Leak、除去は弱者の消耗/Consume the Meek、手札破壊はコジレックの審問/Inquisition of Kozilek、そしてフィニッシャーは墓所のタイタン/Grave Titanと青黒コントロールに必要なパーツが尽く高水準にまとまった環境であり、青黒コントロールはTier1クラスのデッキに成長。世界選手権10でもベスト8中、優勝・準優勝を含む5席を占めるに至った。
環境最強カードと名高い精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorも勿論フル投入される。
サンプルレシピ
- 備考
- 世界選手権10 優勝
- 使用者:Guillaume Matignon
- フォーマット
青黒コントロール [1] | |||||||||||||||||||||||||
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時のらせんブロック+ローウィン・ブロック期
時のらせんブロック+ローウィン・ブロック期では、ローウィンの新メカニズム・想起とその場しのぎの人形/Makeshift Mannequinのシナジーに着目したマネキンコントロールが登場。
詳細はマネキンコントロールを参照のこと。
時のらせんブロック構築
時のらせんブロック構築における青黒コントロールは、強力な滅び/Damnationをベースとしたコントロールデッキ。
滅び/Damnationに加え、対コントロールに有効なザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfirの存在が大きい。プロツアー横浜07では上位3位を独占した(→#初期型)。
蓄積ランドや虹色のレンズ/Prismatic Lensでマナ加速し、除去やカウンターでコントロールするのが基本。
神秘の指導/Mystical Teachingsによるサーチを組みこんでおり状況に合わせて対応していく戦略をとる。サーチ前提の1・2枚挿しのカードが多く、その内容によって対応力ががらりと変るため非常に繊細なデッキである。
その他にも、ピクルスに滅び/Damnationを追加したバージョン、赤をタッチして虚空/Voidを足したもの(→虚空)、さらなるアドバンテージ獲得手段として死者の王、ドラルヌ/Dralnu, Lich Lordを組み込んだDralnu du Louvreなど、さまざまなバリエーションがある。
未来予知施行後は連合の秘宝/Coalition Relicやトレイリア西部/Tolaria West・涙の川/River of Tearsを得て格段にマナ基盤が強化された。海外では「連合の秘宝コントロール(Relic Control)」とも呼ばれる(→#未来予知後)。
未来予知後
- 備考
- グランプリフィレンツェ07 ベスト4(参考)
- 使用者:Mido Kagawa
- フォーマット
- 未来予知参入後の「連合の秘宝コントロール」。
初期型
- 備考
- プロツアー横浜07 優勝 (参考)
- 使用者:Guillaume Wafo-Tapa
- フォーマット
- プロツアー横浜07段階のもので、見事優勝を飾った。「会場でもっとも美しいデッキ」とも呼ばれる。
- 4枚投入されたヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmothが特徴的。これにより堕落の触手/Tendrils of Corruptionの威力が格段に増し、マナ基盤も安定する。
ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期
ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期では、時のらせん参入後の世界選手権06で、ドロー・ゴータイプのパーミッション、Dralnu du Louvreが登場した。
神秘の指導/Mystical Teachingsによるサーチが特徴的なデッキである。
そして、次元の混乱で黒い神の怒り/Wrath of Godこと滅び/Damnationが登場。ウルザトロン系列の青黒トロンなど、様々なデッキが組まれた。
神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期
神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期では、呪師の弟子/Jushi Apprenticeを使用した呪師コントロールのうち、闇の腹心/Dark Confidantをドローエンジンに採用したものが環境初期のスタンダードに登場。
またコールドスナップ参入後は、呪師の弟子は使用せず、闇の腹心のライフロスを減らすために師範の占い独楽/Sensei's Divining Topを採用し、新たに占術の岩床/Scrying Sheetsや相殺/Counterbalanceを採り入れたデッキ(ヤソコンなど)も現れた。
オデッセイ・ブロック期
オデッセイ・ブロック期では、サイカトグ/Psychatogをフィニッシャーとした強力なサイカトグデッキが登場する。
激動/Upheavalとのコンボを軸にした激動サイカトグが最初に登場。以後さまざまなバリエーションが現れ、当時のスタンダードにおいて常に最前線を走り続けた。
マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期
マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期では、冥界のスピリット/Nether Spiritをフィニッシャーにしたドロー・ゴーの一種、ネザーゴーが現れた。
何度も蘇る冥界のスピリット/Nether Spiritは序盤のブロッカーとフィニッシャーを兼ねる。
インベイジョン・ブロック期の多色化の傾向に合わせ、赤や白を足したものも存在した。
マスクス・ブロック構築
マスクス・ブロック構築では、のたうつウンパス/Thrashing Wumpusをフィニッシャーにしたカウンターウンパスが登場。
ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期
ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期では、虹のイフリート/Rainbow Efreetをフィニッシャーにしたタイプが現れた。
序盤の動きは後のユーロブルーに近く、カウンターなどで耐えてネビニラルの円盤/Nevinyrral's Diskでリセットする。リセット後に、手札破壊で安全確認をしてフィニッシャーを出し、あとはカウンターでフィニッシャーを守り切って殴り勝つだけである。
サンプルレシピ
- 備考
- The Finals97 ベスト8
- 使用者:野口猛雄
- フォーマット
メインデッキ (60) | サイドボード | ||
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クリーチャー (3) | 1 | 転覆/Capsize | |
1 | 虹のイフリート/Rainbow Efreet | 4 | 水流破/Hydroblast |
2 | 大気の精霊/Air Elemental | 2 | 魔力流出/Energy Flux |
呪文 (32) | 2 | スークアタの火渡り/Suq'Ata Firewalker | |
4 | 対抗呪文/Counterspell | 2 | 非業の死/Perish |
4 | 雲散霧消/Dissipate | 1 | 悪魔の布告/Diabolic Edict |
3 | 放逐/Dismiss | 1 | 強要/Coercion |
3 | 魔力消沈/Power Sink | 1 | 破裂の王笏/Disrupting Scepter |
2 | ミューズの囁き/Whispers of the Muse | 1 | フェルドンの杖/Feldon's Cane |
3 | 衝動/Impulse | ||
1 | 回想/Recall | ||
3 | 悪魔の布告/Diabolic Edict | ||
3 | 強要/Coercion | ||
2 | ロボトミー/Lobotomy | ||
4 | ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk | ||
土地 (25) | |||
13 | 島/Island | ||
4 | 沼/Swamp | ||
2 | 地底の大河/Underground River | ||
2 | 湿原の大河/Bad River | ||
4 | 流砂/Quicksand |
黎明期
超強力手札破壊呪文精神錯乱/Mind Twistをメインにしたコントロールデッキが最初のアメリカ選手権を制した。
詳細はBo Bellのデッキを参照のこと。
エクステンデッド
オデッセイ以降、スタンダードと同様にサイカトグデッキが活躍する。
純正の青黒タイプのほかに、他の色をタッチしたもの、等時の王笏/Isochron Scepterを搭載したセプターサイカ、発掘のギミックを加えた発掘サイカトグなど、さまざまなバリエーションが存在する。