ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome
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秘本の名を冠するドロー・アーティファクトの元祖。元祖らしくデザインは極めてシンプル。
マナ・コストも起動コストも重めだが、デッキカラーを問わずに使うことができるのが魅力。戦場に出してしまえばゆっくりとハンド・アドバンテージを稼ぐことができる。
黎明期にはドロー・カードの選択肢が少なかったため、様々なデッキで採用された。The Deckに使われているのは有名であるが、バーンやビートダウンでも使われていた。ドロー・カードの選択肢が増えた後世でも、パーミッション系のデッキに1~2枚挿されることはしばしばある。
リミテッドでは、膠着状態になれば一方的にアドバンテージを稼げる。かつてはクリーチャーが弱く、除去などの非クリーチャー呪文が強いセットが大半であり、大抵膠着状態になるためほぼ無条件で採用される強力なカードであったが、現在はクリーチャーが強くて除去が弱い、というセットが多いため、これで悠長にドローしているとその間にクリーチャーを展開されてダメージレースで負ける、という可能性が高いため、過信はできなくなってきている。特に再録されたセットである基本セット2013では賛美、マジック・オリジンでは高名というダメージレースを加速させる能力があるのも逆風である。そういった事情もあってか、基本セット2019ではより軽くなった上位互換の秘儀大全/Arcane Encyclopediaが収録された。
- ちなみに、このカード名は、Richard Garfieldの友人で、長らくWotC社R&Dの副主任を務めていたジェームズ・マイケル・デーヴィス(J. Michael Davis)のイニシャルからつけられた。
- 俗称「ブック」。ジェイラム秘本/Jalum Tomeの「マガジン」に対し、こちらは一冊(一枚)を大切にするイメージだ。
- 第7版、第8版再録時にはフレイバー・テキストがあったが、第10版では再びなくなっている。そして基本セット2013では新たなフレイバー・テキストを得て再録された。
関連カード
- 秘儀大全/Arcane Encyclopedia - マナ・コスト、起動コスト共に1マナ軽い上位互換。(基本セット2019)
秘本(Tome)とつくドロー・アーティファクト。ジェイムデー秘本が元祖。
- ジェイラム秘本/Jalum Tome - 本体3マナ・起動2マナ。1枚引いて1枚捨てる。(アンティキティー)
- この種の、差し引きで手札が増えないタイプはルーターの項を参照。
- マンガラの秘本/Mangara's Tome - 本体マナ・起動マナ。ライブラリーから5枚探して小さなライブラリーを作る。(ミラージュ)
- スランの秘本/Thran Tome - 本体4マナ・起動5マナ。ライブラリーの上から公開した3枚のうち、対戦相手が選ばなかった2枚を手札に加える。(ウェザーライト)
- エメシーの秘本/Emmessi Tome - 本体マナ4・起動5マナ。2枚引いて1枚捨てる。(テンペスト)
- 愚か者の秘本/Fool's Tome - 本体マナ4・起動2マナ。1枚引く。手札がないときにしか起動できない分起動コストは軽い。(テンペスト)
- ウルザの秘本/Urza's Tome - 本体2マナ・起動3マナ。1枚引き、墓地から歴史的なカードを追放しない限り、1枚捨てる。(ドミナリア)
- ギルドパクトの秘本/Tome of the Guildpact - 本体マナ5。起動型能力でなく多色呪文を唱えるたびに1枚引く誘発型能力を持つマナ・アーティファクト。(ラヴニカの献身)
- 伝説たちの秘本/Tome of Legends - 本体2マナ・起動1マナ。ページ・カウンターを取り除いて1枚引く。あなたの統率者が戦場に出るか攻撃するたびページ・カウンターを1個置く。(エルドレインの王権)
- 精神迷わせの秘本/Mazemind Tome - 本体2マナ・起動2マナ。1枚引くか、占術1を行う。合計4回まで起動できる。(基本セット2021)
- 不思議な秘本/Mysterious Tome - 本体青3マナ・起動2マナ。1枚引いて変身する。第2面のタッパーを起動すると戻る。(イニストラード:真夜中の狩り)
- My First Tome - 本体3マナ・起動1マナ。対戦相手と謎かけをして、対戦相手が間違えたら1枚引ける。銀枠。(アンヒンジド)
秘本(Tome)以外の起動型能力でドローするアーティファクト。
- ファイレクシアの蔵/Phyrexian Vault - 本体3マナ・起動2マナ。追加コストとしてクリーチャー1体の生け贄が必要。(ミラージュ)
- これらサクり台タイプは冥府への貢ぎ物/Infernal Tributeの項を参照。
- 取り引きのテーブル/Bargaining Table - 本体5マナ。起動に必要なマナ・コストが相手の手札枚数で変化する。(メルカディアン・マスクス)
- 次元の門/Planar Portal - 本体6マナ・起動6マナ。ドローでなくサーチ。(インベイジョン)
- サーチ型のバージョンはそちらの項を参照。
- 嘘つきの振り子/Liar's Pendulum - 本体1マナ・起動2マナ。カード名を一つ選び、そのカードを持っているか相手に当てさせる。外れた場合に1枚ドローできる。(ミラディン)
- 運命の塔/Tower of Fortunes - 本体4マナ・起動8マナと非常に重い。(ミラディン)
- 威圧の杖/Staff of Domination - 本体3マナ・起動5マナ。他4つの起動型能力を持つ。(フィフス・ドーン)
- 他、多数の能力を起動できる多用途バージョンはそちらの項を参照。
- 光る折り書/Illuminated Folio - 本体5マナ・起動1マナ。追加コストとして共通の色を持つカード一組を公開する必要がある。(シャドウムーア)
- 洞察の王笏/Scepter of Insight - 本体3マナ・起動4マナ。青の有色アーティファクト版。起動コストにも青マナを使用する。(コンフラックス)
- 思考の三角護符/Trigon of Thought - 本体5マナ・起動2マナ。蓄積カウンターを消費したドロー(3回まで)。(青)(青)を払うことで蓄積カウンターを補充できる。(ミラディンの傷跡)
- 星霜のつづれ織り/Tapestry of the Ages - 本体4マナ・起動2マナ。クリーチャーでない呪文を唱えたターンのみ起動可能。(タルキール龍紀伝)
- 拡大鏡/Magnifying Glass - 本体3マナ・起動4マナ。マナ・アーティファクトを兼ねる。直接ドローでなく調査なのでさらに2マナかかる。(イニストラードを覆う影)
- 神託者の大聖堂/Oracle's Vault - 本体4マナ・起動2マナ。衝動的ドロー版。起動のたび石材カウンターを蓄積し、3つ溜まった後は起動にも唱えるにもマナが不要になる。(アモンケット)
- 黄昏のピラミッド/Sunset Pyramid - 本体2マナ・起動2マナ。占術と石材カウンターを消費するドロー(3回まで)を持つ。(破滅の刻)
- うるさいいたずら叩き/Buzzing Whack-a-Doodle - 本体4マナ・起動2マナ。互いの選択によって3つのモードの内いずれかになる。「うるさい」のモードが2マナとタップでのドロー。(Unstable)
- 眷者の装飾品/Bonder's Ornament - 本体3マナ・起動4マナ。マナ・アーティファクトを兼ねる。眷者の装飾品を持つ各プレイヤーがドローする。(統率者2020)
- 死の神、イーガン/Egon, God of Death - 本体黒1マナ・起動黒3マナ。追加コストとしてあなたの墓地からクリーチャーを1枚追放する必要がある。モードを持つ両面カードの第2面。(カルドハイム)
- 語りの神、ビルギ/Birgi, God of Storytelling - 本体赤5マナ。ドローでなく2枚の衝動的ドロー。起動にマナもタップも不要だが手札を1枚捨てる必要がある。モードを持つ両面カードの第2面。(カルドハイム)
- 呪文の鞄/Spell Satchel - 本体2マナ・起動3マナ。限定的なマナ・アーティファクトとしても使えるが、インスタントやソーサリーを唱えてカウンターを貯める必要がある。(ストリクスヘイヴン:魔法学院)
- 調査官の日誌/Investigator's Journal - 本体2マナ・起動2マナ。クリーチャーの数に応じて容疑カウンターを乗せ、それを消費してドロー。手掛かりとしてのドローも持つ。(イニストラード:真紅の契り)
- 勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster - 本体2マナ・起動2マナ。搭乗3を持つ4/4の機体。蓄積カウンターを消費するドロー(3回まで)を持ち、使い切ると操縦士と宝物を生成する。(神河:輝ける世界)