面晶体のカニ/Hedron Crab

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Hedron Crab / 面晶体のカニ (青)
クリーチャー — カニ(Crab)

上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを3枚切削する。

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上陸ライブラリーを3枚削ることができるクリーチャー

サイズこそ小さいものの、能力は優秀。1マナ軽く、最序盤に設置すれば土地を伸ばしていくだけで大量のライブラリー破壊を行うことができる。

当時のスタンダードではフェッチランドと組んで青黒のライブラリー破壊デッキのキーパーツとして活躍。当時は書庫の罠/Archive Trap精神の葬送/Mind Funeralなど方向性の似ているカードが多く収録されていた環境であり、基本的に「打ちっぱなし」のカードが多く息切れしやすかった同デッキに継戦力を持たせる重要な存在だった。

さらに基本セット2012後には、探検/Exploreと組んだ青緑ライブラリー破壊のキーパーツとなった。

後のモダンでも青黒ライブラリーアウトの主要パーツとなっている。

自分対象にとることで墓地肥やすことも可能。登場当初からエクステンデッドナルコブリッジで活躍したほか、スタンダードでは蘇生を持つクリーチャーを墓地にため込んでアガディームの墓所/Crypt of Agadeemのマナ加速を狙ったデッキが開発され、キーカードから「カニ蘇生」「アガディームドレッジ」などと呼ばれた。さらに復讐蔦/Vengevineの登場後は、この構築理論を復讐蔦に特化させたドレッジ・ヴァインキーカードになった。

動きは単純ながらその用途は幅広く、ゼンディカー・ブロックを代表する名クリーチャー。このカードがスタンダードに存在した当時は、Tier1からカジュアルに至るまで様々なデッキのキーパーツとして登場当初からスタン落ちに至るまで非常に頻繁に見かけた名カードである。

リミテッドでも最序盤で出せるため上陸しやすく、10枚以上削れることも。タフネス2なので地鳴りの揺るぎ/Seismic Shudderにも耐性がある。

ヴィンテージにおいて2019年8月にFastbondが制限解除されたことにより、雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Cloudsと合わせてライブラリーアウトを狙うデッキが登場した。

主な亜種

カードプレイ等に対して切削ないしライブラリー破壊を誘発させるカード。特記しない限り、クリーチャー。戦場に出すたび誘発なのは太字のみ。同種の誘発条件でバーン型のものは猛然たる突撃/Furious Assaultの項を参照。

反対に対戦相手がカードをプレイするたびにライブラリーを破壊するものには無理強いた成果/Forced Fruition記憶の浸食/Memory Erosion淀みの種父/Sire of Stagnationが存在する。誘発条件が攻撃するたびのものは道理の宿敵/Nemesis of Reasonの項を、カードを引くたびのものは心理腐食/Psychic Corrosionの項をそれぞれ参照。

ストーリー

面晶体のカニ/Hedron Crabゼンディカー/Zendikarカニで、海岸線で小型の面晶体/Hedronを拾っては殻を飾り立てる(イラスト)。

フレイバー・テキストには「Hedrons perplex minds both great and small.(面晶体は精神を混乱させる。貴賎を問わずに。)」とあり、公式記事「The Moment of Discover[2]」では、このカニのカード・メカニズムと設定の関わりが解説されている。それによると、このカニ自身のちっぽけな心は混乱した状態にあり、その上、面晶体が隙間なく集められたことで、近づいた魔道士の精神にも深刻な影響を及ぼしてしまう。また、上陸によって新たな海岸を増やし面晶体を更に集めさせるならば、他のプレインズウォーカー/Planeswalkerの魔法庫(ライブラリー)にすら悪影響を与えられる、という。

  • 日本語版フレイバー・テキストの「面晶体の混乱した思考は、偉大であり矮小である。」は明らかな誤訳。「Hedrons perplex minds」を「Hedron's perplex minds」と誤読したか。

参考

  1. Odds and Ends: Oath of the Gatewatch, Part 1 /こぼれ話:『ゲートウォッチの誓い』 その1(Making Magic 2016年2月1日)
  2. The Moment of Discovery(Daily MTG 2009年10月6日)
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