紅蓮地獄/Pyroclasm

提供:MTG Wiki

2024年5月6日 (月) 18:54時点における123.222.221.75 (トーク) - whois による版
移動: 案内, 検索

Pyroclasm / 紅蓮地獄 (1)(赤)
ソーサリー

紅蓮地獄は各クリーチャーにそれぞれ2点のダメージを与える。


の基本的な全体除去の1つ。

シングルシンボル2マナという軽いマナ・コストで複数の小型クリーチャー除去できるので、テンポ及びカード・アドバンテージの両面で優れている。アイスエイジで登場して以来、主にウィニー対策として様々なフォーマットの多くのデッキで使用されている。

第7版まで赤の全体除去の基本だった地震/Earthquakeと比べると、以下の違いがある。

  1. ダメージの値が固定である」
    • 柔軟性では劣るが、ダメージ効率では勝っている。
  2. 飛行クリーチャーにもダメージが入る」
    • 多くの場合地震に勝る部分。自分の飛行クリーチャーにもダメージが入ってしまうが、赤の軽量飛行クリーチャーはそう多くない。飛行クリーチャーを多用するタイプのウィニーには特に効果的である。
  3. プレイヤーにはダメージが入らない」

後年に登場した様々な亜種を含めても、コスト効果のバランスが高いレベルでまとまっており、全体火力の代表カードと言える。Mark Rosewaterからはアイスエイジのベストデザインカード第9位に選ばれ、「シンプルかつ完璧なデザイン」という高い評価を受けている[1][2]。しかしこれの存在によってウィニーの活躍できる余地が狭められている面も否めず、本流のセットでの再録はご無沙汰となっている。

  • “pyr(o)-”は「炎」や「熱」を、“clasm”は「破壊」を意味する。例えば火砕流のことを英語で“pyroclastic flow”という。
  • 「紅蓮地獄」とは本来、仏教における八寒地獄のひとつで、あまりの寒さに皮膚が破れて紅色の蓮花が咲いたように血が噴き出す地獄のこと。赤は赤だが、火炎で焼き尽くすイメージのこのカードとは正反対である。もっともそういう細かい知識を抜きにしてカード名の語感だけに注目すれば、雰囲気を踏まえたいい意訳と言えるだろう。また、このカードがアイスエイジで作られたカードである事も合わせれば、名訳とも考えられる。

関連カード

主な亜種

各クリーチャーにダメージを与える全体火力。特筆しない限りソーサリーダブルシンボル太字インスタントプレイヤーにもダメージを与えるものはインフェルノ/Infernoを、飛行を持たないクリーチャーにのみダメージを与えるものは微震/Tremorを、自分のコントロールしているクリーチャーはダメージを受けないものはサイムーン/Simoonの項を参照。

1点

2点

3点

4点

5点以上

X点

特殊な可変点数

参考

  1. Ice Guys Finish FirstMaking Magic 2004年8月2日 Mark Rosewater著)
  2. アイスべきやつら (個人サイト「Braingeyser」Internet Archive、上の記事の翻訳)
MOBILE