エラッタ
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エラッタ(Errata)とは、WotCが発表する公式なカードテキストの修正の意。
カードに書かれているテキストが正しいとは限らないため、最新のテキストはオラクルでチェックする必要がある。しかし、それでも整合性の取れていないカードがいくらか存在しているのが事実である。
- より正確な発音は「イラータ」。
- エラッタを無視する、R&D's Secret Lairというカードがある。
- 誤植によるエラッタはいくつかあるが、大抵カード名やフレイバー・テキストのエラッタは出されない。カード名に対しては他のカードと重複した場合などに出されるが、過去フレイバー・テキストに対して正式にエラッタが出されたのは闇の天使セレニア/Selenia, Dark Angelのみ。
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現在のエラッタの方針
オラクルやエラッタに対する現在の方針は以下の通り。ただしある程度の努力目標であるのか、全てがこの方針に沿っているわけでもない。また、時期によってこの方針が変更されていく場合もある。
- 最後に実際にカードとして印刷されたテキストに近づける。(例:All Hallow's Eve、Oubliette)
- ルールがその当時から変わっているために挙動が異なる場合でも、最後に印刷されたテキストで解釈に問題が出ないのならば変更しない。(例:武芸の達人/Master of Arms、冬の宝珠/Winter Orb)
- カードパワー調整のためでしかないエラッタ(パワーレベル・エラッタ)は外す。(#パワー・レベル・エラッタを参照)
パワーレベル・エラッタ
コンボなどによって強力になりすぎたカードに、禁止カード・制限カード指定を避けるために、何らかの制限を加えてコンボなどを抑制するエラッタをパワーレベル・エラッタ(Power-Level Errata)と呼ぶ。ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought、フリースペルが有名。
その後オラクルの方針の変更(最後に実際にカードとして印刷されたテキストに近づける)によって、2006年7月のオラクル更新から随時パワーレベル・エラッタが解除されている。
主なエラッタ一覧
カード・タイプに関するもの
タイプ | 変更内容 | 変更時期 |
---|---|---|
インタラプト | 廃止。インスタントに統合 | 第6版 |
マナ・ソース | 廃止。インスタントに統合 | 第6版 |
モノ・アーティファクト | 廃止。アーティファクトに統合 | リバイズド |
コンティニュアス・アーティファクト | 廃止。アーティファクトに統合 | リバイズド |
ポリ・アーティファクト | 廃止。アーティファクトに統合 | リバイズド |
召喚 | クリーチャー呪文に変更 | 第6版 |
特殊タイプおよびサブタイプに関するもの
タイプ | 変更内容 | 変更時期 |
---|---|---|
オーラ | 個別エンチャントに追加された | 第9版 |
レジェンド | 廃止。伝説のクリーチャーに変更 | 神河物語 |
基本地形 | 特殊タイプ基本として明示され、以降は基本土地と呼称される | 第8版 |
基本氷雪土地(雪かぶり土地) | 土地から基本土地に。雪かぶりはキーワード能力から特殊タイプに変更され、その後さらに氷雪へと変更 | |
壁 | 特殊ルールは廃止、フィフス・ドーン以前のものは能力防衛を持つように変更 | 神河物語 |
ワールド | 特殊タイプとして明示される | 神河物語 |
カード個別のエラッタ
※詳細は各カードのカード個別評価やWHISPERを参照。
カード名 | 変更内容 | 変更時期 |
---|---|---|
パララクスの波/Parallax Wave パララクスの潮流/Parallax Tide パララクスのきずな/Parallax Nexus |
1つ目の能力に、『このパーマネントが戦場に出ている場合』を追加。 2つ目の能力に、『このパーマネント以外の』を追加。 |
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要撃/Waylay Thawing Glaciers |
実存を利用した表記に変更(ホワイト・ライトニングの回避)。→現在では「次のクリンナップ・ステップの開始時に」誘発する能力に再変更されている。 | |
モックス・ダイアモンド/Mox Diamond | 土地カードを捨てるのは唱えるための追加コストに変更。その後さらに戦場に出る際に適用される置換効果を持つ常在型能力に変更。 | |
エラダムリーのぶどう園/Eladamri's Vineyard | 『メイン・フェイズ』を『戦闘前メインフェイズ』に変更。 | |
熱狂のイフリート/Frenetic Efreet | 『熱狂のイフリートが戦場に出ている場合』を追加。 | |
水蓮の谷間/Lotus Vale 焦土/Scorched Ruins |
追加コスト支払いのタイミングを、『戦場に出たとき』の誘発型能力から戦場に出る際に適用される置換効果を持つ常在型能力に変更。 ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnoughtも一時このエラッタが出ていたが、現在では元に戻っている。 |
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サイクロン/Cyclone | 累加アップキープ・ルールへテキスト変更。その後印刷時の挙動に近づける方針から風カウンターを用いるように変更。 | 2001/8→ 2009/7/11 |
Time Vault | その挙動をさまざまに変更しては、悪用(目的に添わない無限ターンの生成)されるということを繰り返している。 現在はターンを始める場合、代わりにターンを飛ばすことでアンタップするように変更され、印刷時の挙動に近づいている。 |
カード個別のエラッタ誤植誤訳
カード名 | 変更内容 |
---|---|
歩く大地図/Walking Atlas | カード・タイプの訂正(アーティファクト・クリーチャー) |
輝く群れ/Shining Shoal | あなたがコントロールするいずれかのクリーチャーへのダメージも軽減できる(日本語限定) |
静風の日暮/Higure, the Still Wind | 対戦相手でなくプレイヤー(日本語限定) |
残忍な詐欺師/Feral Deceiver | カード名が残酷な詐欺師となっている(日本語限定) |
貪る強欲/Devouring Greed | プレイヤーを対象にとる。(日本語限定) |
大竜巻の精霊/Tornado Elemental | カード名が竜巻の精霊となっている(日本語限定) |
火と氷の剣/Sword of Fire and Ice | プレイヤーも対象にできる(日本語限定) |
商人の巻物/Merchant Scroll | カード・タイプの訂正(第8版日本語限定) |
呪われた巻物/Cursed Scroll | 起動コストを修正(日本語限定) |
衝動/Impulse | 「ライブラリーを切りなおす」の削除 |
オーク弩弓隊/Orcish Artillery オークの軍旗/Orcish Oriflamme |
マナ・コストの訂正(アルファ限定) |