テーロス
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テーロス/Theros | |
シンボル | ヘリオッド/Heliodの葉冠と石柱 |
略号 | THS |
コードネーム | Friends |
発売日 | 2013年9月27日 |
セット枚数 | 全249種類 |
テーロス/Therosは、テーロス・ブロックの1番目の大型エキスパンション。 2013年9月27日発売。キャッチコピーは「英雄とともに立て/Stand Among Heroes」。
目次 |
概要
ギリシャ神話をモチーフとした次元/Plane・テーロス/Therosを舞台とする。
エンチャントを主テーマとしている。未来予知で1枚(輝く透光/Lucent Liminid)のみ存在したクリーチャー・エンチャントが再登場し、アーティファクト・エンチャントのカードも新たに登場した。これらの他のカード・タイプを併せ持つエンチャントは特殊なカード枠が用意されており、枠の上半分が星屑のきらめく夜空のようになっている(カード画像)。これは「あらゆるエンチャントは神々からの贈り物である」という設定を反映し、夜の世界であり神々の故郷であるニクス/Nyxを表現している。
新たなキーワード能力として授与、キーワード処理として怪物化(を行う)、能力語として英雄的が登場したほか、(色への)信心という用語も登場している。また、占術が再登場している。
ドラゴンの迷路のように多色推奨のセットではないが、2色の組み合わせ10種類のアンコモンのサイクルが収録されている。これはリミテッドでの色のペアの戦略のヒントを示すものである[1]。この手法はリミテッドで遊べるカード・セットでの基本的なデザインとなっていった。
ミノタウルス、サテュロス、キマイラなどギリシャ神話出典のクリーチャー・タイプを持つクリーチャーが数多く登場する。新たなクリーチャー・タイプとして神と黒貂が登場し、また廃止されたクリーチャー・タイプであったニンフが復活した。
- 2013年3月25日に公開されたキービジュアルには、太陽の神、ヘリオッド/Heliod, God of the Sunが描かれている。
- 発売に先駆け、デュエルデッキ:英雄vs怪物が発売され、世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eaterなどいくつかのカードが先行収録された。
- このセットから日本語版の製品は、米国製から日本製に変更された。
- そのためか、テーロスの日本語版カードは従来のカードと比べて表面・裏面のツヤが強い。マークドを疑われないよう、リミテッド以外のイベントではスリーブを使うべき。プレリリース・トーナメント近辺の生産ロットでは顕著であったが、神々の軍勢の頃の生産ロットは元の表面加工に近づいている。
- 日本語版のブースターパックにおいて、パック内のカードの並び順が変更になった。パックのイラスト側から見た際、今までコモン→アンコモン→レア/神話レア→(プレミアム・カード)→トークン・カード/宣伝カード→基本土地の順で並んでいたが、トークン・カード/宣伝カード→基本土地→(プレミアム・カード)→レア/神話レア→アンコモン→コモンの順になっている。なお、英語版のブースターパックに変更はない。
事前情報
以下の情報はMark Rosewaterがコラム「State of Design 2013/デザイン演説2013」の中で述べたものである。
- 運命カウンターを使う3つの能力を持つ3/3 → 運命の三人組/Triad of Fates
- 「ゴルゴンでない」という記述のある複数のカード → 形見持ちのゴルゴン/Keepsake Gorgon、残酷なハイソニア/Hythonia the Cruel
- クリーチャーでも土地でもない強力な伝説のパーマネントのサイクル → 神の武器サイクル
- ルール文章に「planeswalker」を含む英単語5語だけのレア・カード → 英雄の破滅/Hero's Downfall
- 大きな木馬を描いたアーティファクト・クリーチャー → アクロスの木馬/Akroan Horse
- (緑)(緑)で唱えることのできる5/5の蛇 → 定命の者の宿敵/Nemesis of Mortals
- 多色のミノタウルスのロード → クラグマの戦呼び/Kragma Warcaller
- Modern Mastersに入っていたはずのカード → 思考囲い/Thoughtseize
- 人間に火をもたらした巨人 → 永遠の炎のタイタン/Titan of Eternal Fire(プロメーテウス)
- パワー9の1つであるサボタージュ能力を持つクリーチャー → 老いざるメドマイ/Medomai the Ageless(Time Walk)
イベント
プレリリース
テーロスのプレリリース・イベントでは、5つの色のプレリリース・パックから1つを選ぶ事ができる。プレリリース・パックの中には以下のものが封入されている。
- 選んだ色のカードが多く入ったイベント用ブースターパック1つ
- テーロスのブースターパック5つ
- プレリリース中に使用できるプレリリース・カード
- 「道の選択」目標カード 1枚
- スピンダウン・ライフカウンター 1個
- 「英雄の道」カバーレター 1枚
- 英雄カード
発売記念週末
発売記念週末では、英雄の道のパズル・ポスターの謎を解く事で、新たな英雄カードを得る事ができる。
ゲームデー
ゲームデーでは、チャレンジ・デッキ「ハイドラとの対峙」に挑み勝利することで新たな英雄カードを得る事ができる。
構築済みデッキ
エントリーセット
- ニクスの恩恵/Favors From Nyx (白黒)
- 操られし怪物/Manipulative Monstrosities (青赤)
- 闇への献身/Devotion to Darkness (黒青)
- 神話の火焔獣/Blazing Beasts of Myth (赤緑)
- アンソーザの軍勢/Anthousa's Army (緑白)
イベントデッキ
パッケージ・イラスト
- 太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion
- 海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea
- 死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead
- 鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge
- 闘技場の競技者/Arena Athlete
- 不屈の猛攻/Dauntless Onslaught (イベントデッキ)
主な開発スタッフ
- デザイン・チーム - Mark Rosewater (リード)、Ethan Fleischer、Kenneth Nagle、Zac Hill、Jenna Helland
- デベロップ・チーム - Erik Lauer (リード)、Zac Hill、David Humpherys、Doug Beyer、Shawn Main、Tom LaPille
関連ページ
製品情報
- テーロス 製品情報(マジック日本公式サイト)
- 『テーロス』 - 製品アーカイブ(マジック米国公式サイト日本語版 セット特設サイト)
- カードギャラリー(マジック米国公式サイト日本語版)
- 『テーロス』ブロック 発表(Daily MTG 2013年3月25日)
開発コラム
Making Magic -マジック開発秘話- - Mark Rosewaterによるコラム。
- 他ならぬ『テーロス』 その1(Making Magic 2013年9月2日)
- 他ならぬ『テーロス』 その2(Making Magic 2013年9月9日)
- 他ならぬ『テーロス』 その3(Making Magic 2013年9月16日)
- テーロス、それは赤き者(とか白とか青とか黒とか緑とか) その1(Making Magic 2013年9月23日)
- テーロス、それは赤き者(とか白とか青とか黒とか緑とか)その2(Making Magic 2013年10月7日)
- 複雑な英雄心(Making Magic 2013年10月21日)
- 未回答問題:『テーロス』編(Making Magic 2013年11月4日)
- よりよい怪物の作り方(Making Magic 2013年11月11日)
- 再興の信心(Making Magic 2013年12月2日)
- 先行企画(Making Magic 2014年1月6日)
- よ~いドン!(Making Magic 2018年12月10日) - セット開発の基本的な発想について
動画
マジック:ザ・ギャザリングYoutube公式チャンネル
- テーロストレイラー 日本語(Youtube 動画)
脚注
参考
- テーロス カードリスト (Wisdom Guild)
- カード個別評価:テーロス
- プロツアー「テーロス」
- カードセット一覧