シュナイダーポックス

提供:MTG Wiki

2016年4月2日 (土) 14:46時点における124.212.42.73 (トーク) - whois による版
移動: 案内, 検索

シュナイダーポックス(Schneider Pox)は、Jay Schneiderが考案した悪疫/Poxを主軸とした黒コントロールデッキ


Pox / 悪疫 (黒)(黒)(黒)
ソーサリー

各プレイヤーは、自分のライフの端数を切り上げた3分の1を失う。その後各プレイヤーは自分の手札にあるカードの端数を切り上げた3分の1を捨てる。その後各プレイヤーは自分がコントロールするクリーチャーの端数を切り上げた3分の1を生け贄に捧げる。その後各プレイヤーは自分がコントロールする土地の端数を切り上げた3分の1を生け贄に捧げる。


目次

テンペスト・ブロック期

ミラージュ・ブロックテンペスト・ブロック期のスタンダード、および同時期のエクステンデッドで活躍。基本的戦略は、アドバンテージを生み出すカードを多用して対戦相手より多くのリソース展開し、自分のリソースが残る程度に悪疫/Pox唱え、残ったリソースか早いリカバリーによって勝利することである。

アドバンテージを得る手段として、呆然/Stuporなどの手札破壊悪魔の布告/Diabolic Edictなどの除去、ユーティリティー的な動きをする葬送の魔除け/Funeral Charm、また一部ではマナ・アドバンテージを取るために涙の雨/Rain of Tears押し寄せる砂/Choking Sandsなどの土地破壊が採用された。

悪疫はエンチャントアーティファクトには影響を及ぼさないため、アーティファクトやエンチャントを多用する。

などが採用された。特に、罠の橋と無のブローチで対戦相手をロックし、呪われた巻物で攻めるデッキエンプティ・ハンドロックと呼ぶ。

また、ダンシング・ノームと組み合わせ、悪疫で減少したライフクリーチャーのアドバンテージを得るデッキも存在した。

序盤の手札破壊のため、当時のコンボデッキコントロールデッキなどの低速のデッキに対して有利であった。除去にも特化しているため、当時の5CG5CB等にも比較的耐性があった。しかし、序盤にクリーチャーを大量展開するスーサイドブラックスライなどには除去が追いつかず、また悪疫を打つデッキの定めとしてバーンには非常にもろかった。そのため鋼のゴーレム/Steel Golemを2,3枚入れたバージョンもある。

さらに、上記のエンプティ・ハンドロックなど、エンチャントやアーティファクトによるコントロールを主軸に置くデッキの場合、エンチャントやアーティファクトの大量破壊に非常にもろい。

ウルザ・ブロック登場後は、MoMaの台頭により鳴りを潜め、その後第6版に悪疫が採用されなかったことからスタンダードより完全に姿を消した。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (3)
3 鋼のゴーレム/Steel Golem
インスタント・ソーサリー (24)
4 暗黒の儀式/Dark Ritual
2 Demonic Consultation
3 悪魔の布告/Diabolic Edict
4 強迫/Duress
3 葬送の魔除け/Funeral Charm
4 Hymn to Tourach
2 悪疫/Pox
2 ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will
エンチャント・アーティファクト (11)
3 呪われた巻物/Cursed Scroll
4 拷問台/The Rack
4 ウルザのガラクタ/Urza's Bauble
土地 (22)
3 ミシュラの工廠/Mishra's Factory
4 不毛の大地/Wasteland
15 沼/Swamp
サイドボード
2 砂のゴーレム/Sand Golem
3 ボトルのノーム/Bottle Gnomes
3 底なしの奈落/Bottomless Pit
2 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
1 ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will
1 恐怖/Terror
1 葬送の魔除け/Funeral Charm
2 Dystopia

レガシー

現在は、エターナルでしか見られなくなってしまったこのデッキだが、時のらせんにて小悪疫/Smallpoxが登場。それにより「8Pox」体制が可能となり、レガシーで復活している。


Smallpox / 小悪疫 (黒)(黒)
ソーサリー

各プレイヤーは1点のライフを失い、カードを1枚捨て、クリーチャーを1体生け贄に捧げ、その後土地を1つ生け贄に捧げる。



Tombstalker / 墓忍び (6)(黒)(黒)
クリーチャー — デーモン(Demon)

飛行
探査(この呪文を唱える段階であなたがあなたの墓地から追放した各カードは、(1)を支払う。)

5/5

黒コントロール系の総力を結集したような、昔からのアーキタイプのレガシー版のデッキにおいて見られる「総力戦」的な構成である。軽い優良カードがひしめくレガシーでは、手札破壊クリーチャー除去だけだとジリ貧になり、1枚で簡単に切り返されてしまう場合も多いため、土地破壊を中心にマナ基盤を攻め、相手に何もさせないようにしていく傾向が強い。

採用されるカードの傾向は以下の通り

手札破壊
Hymn to Tourach思考囲い/Thoughtseize強迫/Duressなど。環境の定番軽量手札破壊が用いられる。
ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veilのように、継続的な手札破壊が可能なカードもよく採用される。
クリーチャー除去
「8Pox」、無垢の血/Innocent Bloodなど。クリーチャーを出さず出させない傾向が強いため、除去耐性を無視しやすい布告系除去が多い。
ヴェールのリリアナ/Liliana of the VeilThe Abyssのような継続的なクリーチャー除去ができるカードもよく採用される。
土地破壊
「8Pox」、Sinkhole不毛の大地/Wastelandなど。アドバンテージを得づらいこのデッキでは、そもそも相手が行動を開始できないようにする必要がある。
行動にマナコストを要求するカード
Nether VoidThe Tabernacle at Pendrell Valeなど。土地破壊とあわせることで相手の行動を封じ、リカバリーをより難しくする。
アタッカー
冥界のスピリット/Nether Spirit恐血鬼/Bloodghastキマイラ像/Chimeric Idolファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totemミシュラの工廠/Mishra's Factoryなど。「8pox」の影響が小さく、維持・出しなおしが容易なものが選ばれる。
相手がリカバリーできないに速やかに勝負を決めるため、墓忍び/Tombstalkerニヒリス/Nihilithなど、デッキの構成と相性がよい高火力アタッカーが用いられることもある。
その他
自身のリカバリーに役立つとともに不毛の大地/Wastelandフェッチランドの再利用もできる世界のるつぼ/Crucible of Worldsはよく使われる。

を加えて、最強の除去こと剣を鍬に/Swords to Plowsharesや万能除去の名誉回復/Vindicateを加えたり、悟りの教示者/Enlightened Tutorによるシルバーバレットを取り入れたりして、柔軟な対応ができる構成にしたタイプも多い。

土地については不毛の大地やミシュラの工廠を使うことからヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmothが用いられることが多い。また、マナ不足を防げるダクムーアの回収場/Dakmor Salvageも利用価値が高い。

その他、緑を足して壌土からの生命/Life from the Loamモックス・ダイアモンド/Mox Diamond突然の衰微/Abrupt Decayで対処範囲を広げたタイプや、軽い小悪疫の方だけを採用した、いわば「Poxless Pox」など、好みやメタによって選択するカードに幅があるのもこのデッキの特徴といえる。

サンプルレシピ

Pox (Legacy) [1]
土地 (25)
4 ミシュラの工廠/Mishra's Factory
4 不毛の大地/Wasteland
4 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
13 沼/Swamp
クリーチャー (2)
2 冥界のスピリット/Nether Spirit
呪文 (33)
4 暗黒の儀式/Dark Ritual
4 トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach
4 コジレックの審問/Inquisition of Kozilek
4 陥没孔/Sinkhole
4 小悪疫/Smallpox
4 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
3 無垢の血/Innocent Blood
3 呪われた巻物/Cursed Scroll
1 闇の旋動/Spinning Darkness
1 悪疫/Pox
1 Nether Void
サイドボード (15)
4 仕組まれた疫病/Engineered Plague
2 真髄の針/Pithing Needle
2 虚空の力線/Leyline of the Void
2 根絶/Extirpate
2 闇の旋動/Spinning Darkness
2 非業の死/Perish
1 The Abyss


参考

MOBILE