トップレア

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(22人の利用者による、間の35版が非表示)
1行: 1行:
'''トップレア'''(''Top Rare'')とは、その[[エキスパンション]]の中で最も価値が高いとされる[[レア]]および[[神話レア]]のこと。
+
'''トップレア'''(''Top Rare'')とは、その[[カード・セット]]の中で最も[[シングルカード]]価格が高いとされる[[レア]]および[[神話レア]]のことを指す俗語。多くの場合、[[スタンダード]]で使われる用語である。
  
ようするに使用頻度が非常に高く多くの人が欲しがるレア[[カード]]のことなので、[[カードパワー]]の高いカードとイコールではない。[[色]]に関係なく投入できる、つまり、多くの[[デッキ]]で使用されやすいということで、[[アーティファクト]]や[[土地]]がなりやすい。また、[[挿す|1枚挿し]]で使われることの多いカードより、4枚投入されるカードの方がなりやすい。
+
ほかに[[トップアンコモン]][[トップコモン]]という用語もある。
  
対義語は[[カスレア]]
+
==概要==
 +
[[カード]]の[[シングルカード]]価格(金銭的価値)は需要と供給で決まるが、カード・セット毎の評価の場合、その中のカードに([[稀少度]]以外の)供給の格差は生じないので、単にそのカード・セットの中で使用頻度が非常に高く多くの人が欲しがるレア[[カード]]と言い換えて良い。
  
*[[ローテーション]]の変化等で[[環境]]が変わればトップレアも変わる。そして[[スタンダード]][[落ちる|落ち]]するや否や一気に価値が下がる。
+
対義語として用いられるのは[[カスレア]]。しかし、カスレアがどうしようもなく[[カードパワー]]が低く弱いカード(シングルカード価格が低いのはその結果)とされているのに対して、トップレアは純粋にシングルカード価格で決まるので、厳密な意味での対義語ではない。後述のように、[[カードパワー]]が非常に高いカードであってもトップレアになれないケースは多々ある。
**ただし、[[エターナル]]・[[モダン]]など別の[[フォーマット]]でも使用に値するもの、[[絵|イラスト]]などで人気が高いものは、そんなに値下がりはしない。
+
 
 +
*基本的なことではあるが、[[挿す|1枚挿し]]で使われることの多いカードより、4枚投入されるカードの方が需要は高くなりやすい。また、[[稀少度]]による供給の格差は生じるので、同じ需要ならレアより神話レアの方がシングルカード価格は高くなる。
 +
*[[ローテーション]]の変化等で[[環境]]が変わればトップレアも変わる。そして[[禁止カード]]に指定されたり[[スタンダード]][[落ちる|落ち]]するや否や一気に価値が下がる。
 +
**ただし、[[エターナル]]・[[モダン]]など別の[[フォーマット]]でも使用に値するもの、[[絵|イラスト]]などで人気が高いものは、値下がりが緩やかになる。
 
***あまり価値のなかった[[ヴェズーヴァ/Vesuva]]がモダンの導入によりトップレアとなり急騰した事例もある。
 
***あまり価値のなかった[[ヴェズーヴァ/Vesuva]]がモダンの導入によりトップレアとなり急騰した事例もある。
*エキスパンションのレアがあまりに弱い(とされる)場合、レアに対する皮肉で、強力な[[アンコモン]]が「トップレア」と呼ばれる場合もある。
+
*前述のように基本的にはカード・セット毎の相対的な評価であるが、それに加えある一定以上の価値が必要という絶対的評価も含まれる。たとえばそのカード・セット全体のレアがあまりに弱い(とされる)場合、その中では比較的マシというだけでトップレアと呼ばれることはあまりない。
**例として、[[鋸刃の矢/Serrated Arrows]]([[ホームランド]])や[[キマイラ像/Chimeric Idol]]([[プロフェシー]])、[[永遠の証人/Eternal Witness]]([[フィフス・ドーン]])など。
+
 
**まれに、[[露天鉱床/Strip Mine]][[アンティキティー]])や[[Force of Will]][[アライアンス]])のように強すぎたアンコモンが他のレアより知られる例もある。(アライアンスには[[Thawing Glaciers]][[Kjeldoran Outpost]]、[[Lake of the Dead]]といった、トーナメントレベルのレアが多数あった。)
+
==トップレアになりやすいカード==
*かつては[[取りきり]][[ドラフト]]を行う場合、トップレアの[[ピック]]に走る人が現れ[[ゲーム]]自体がつまらなくなる恐れがあった。
+
あくまで一般的な傾向であり、下記のトップレア群を見ても分かるように、ここでの基準に当てはまらないカードでもトップレアとなるケースは珍しくはない点に注意。
**近年のトップレアは[[リミテッド]]でも圧倒的な強さを持つカードばかりで[[カット]]せずに見逃すのは危険すぎるため、あまり問題視されていない。しかし今度はカードパワーの差のせいでつまらなくなる恐れはあるが。
+
 
 +
===カードパワーの高いカード===
 +
{{#card:Jace, the Mind Sculptor}}
 +
 
 +
単純に強力なカードは使われやすい傾向にある。特にトップレアと言われるほど使われるカードとなるには、カードパワーが高いことは必要条件と言って差し支えない。
 +
 
 +
とはいえ、どんなにカードパワーが高くとも、最終的に使われるかは環境次第なので、カードパワーが高いだけではトップレアの十分条件とはならない。しかしながら、登場前や登場直後は[[メタゲーム]]との関係での評価が難しいだけに、単にカードパワーが高いだけでトップレアとして扱われることも多々ある。そして実際に使ってみるとメタゲームと合わずに凋落することも多い。もっとも、凋落後もメタゲームの変化で再びトップレアに復権したりする場合もある。
 +
 
 +
*メタゲームが合わないままスタンダード落ちした場合、「時代に恵まれなかった」などという評価がなされたりもする。
 +
*実際のカードパワーは高くないが、登場前ないし登場直後に「カードパワーが非常に高い」と評価されてトップレアとして扱われるケースもよくある。この場合、実際に使ってみると思ったより使いづらい(カードパワーが低い)ことが判明して凋落することがほとんどである。
 +
**メタゲームへの適合にしてもカードパワーの評価にしても、当然逆のパターンも存在する。詳しくは[[カスレア]]の項を参照。
 +
 
 +
===無色のカード===
 +
{{#card:Rishadan Port}}
 +
 
 +
[[アーティファクト]][[土地]]などの[[無色]]のカードは[[]]に関係なく投入できる、つまり、多くの[[デッキ]]で使用されやすいということで、トップレアとなりやすい。
 +
 
 +
*逆に、[[色拘束]]の強いカードはカードパワーが高くともトップレアにはなりにくい。色拘束が強い時点で、採用できるデッキが限られるからである。
 +
 
 +
===マナ・コストの低いカード===
 +
{{#card:Dark Confidant}}
 +
 
 +
[[マナ・コスト]]の高いカードはトップレアになりにくい、という方が正確かもしれない。マナコストが高い時点で、それを使用できるデッキがある程度限られる上、4枚投入もされにくいからである。
 +
 
 +
===パイオニア以下のフォーマットでも強いカード===
 +
{{#card:Uro, Titan of Nature's Wrath}}
 +
 
 +
スタンダードだけでなく、[[パイオニア]]やモダンやエターナルでも強いカードだと、当然需要の範囲が広くなるのでトップレアとなりやすい。
 +
 
 +
*前述のように、この手のカードはスタンダード落ちしてもそれほど値下がりはしない。
 +
*なお、パイオニア以下のフォーマットで「のみ」強いカードは、供給が安定しているスタンダードで使用可能な時期にはそこまで高額とならず、スタンダードから落ちて供給が途絶えた後、じわじわと値上がりしていき最終的には往年のトップレアを超えるということが多い。
  
 
==有名なトップレア==
 
==有名なトップレア==
 
<!--全てスタンダード基準、なおかつ現在でも価値が高いもののみにしています。他にも匹敵しそうなものがあるレア、また強いアンコモンは除外-->
 
<!--全てスタンダード基準、なおかつ現在でも価値が高いもののみにしています。他にも匹敵しそうなものがあるレア、また強いアンコモンは除外-->
*[[Black Lotus]] - [[アンリミテッド]]・[[アルファ]]・[[ベータ]]
+
*[[ブラック・ロータス/Black Lotus]] - [[リミテッド・エディション]]・[[アンリミテッド・エディション]]
*[[デュアルランド]](全10種) - [[リバイズド]]
+
*[[デュアルランド]](全10種) - [[リバイズド・エディション]]
 
*[[ネクロポーテンス/Necropotence]] - [[アイスエイジ]]
 
*[[ネクロポーテンス/Necropotence]] - [[アイスエイジ]]
 
*[[呪われた巻物/Cursed Scroll]] - [[テンペスト]]
 
*[[呪われた巻物/Cursed Scroll]] - [[テンペスト]]
23行: 57行:
 
*[[ウルザの激怒/Urza's Rage]] - [[インベイジョン]]
 
*[[ウルザの激怒/Urza's Rage]] - [[インベイジョン]]
 
*[[破滅的な行為/Pernicious Deed]] - [[アポカリプス]]
 
*[[破滅的な行為/Pernicious Deed]] - [[アポカリプス]]
*[[激動/Upheaval]] - [[オデッセイ]]
+
*[[獣群の呼び声/Call of the Herd]] - [[オデッセイ]]
 
*[[フェッチランド]]([[友好色]]5種) - [[オンスロート]]
 
*[[フェッチランド]]([[友好色]]5種) - [[オンスロート]]
 
*[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]] - [[ダークスティール]]
 
*[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]] - [[ダークスティール]]
 
*[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]] - [[神河謀叛]]
 
*[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]] - [[神河謀叛]]
 +
*[[真髄の針/Pithing Needle]] - [[神河救済]]
 
*[[ショックランド]](全10種) - [[ラヴニカ・ブロック]]
 
*[[ショックランド]](全10種) - [[ラヴニカ・ブロック]]
*[[闇の腹心/Dark Confidant]] - [[ラヴニカ:ギルドの都]]  
+
*[[闇の腹心/Dark Confidant]] - [[ラヴニカ:ギルドの都]]
 
*[[ヴェズーヴァ/Vesuva]] - [[時のらせん]]
 
*[[ヴェズーヴァ/Vesuva]] - [[時のらせん]]
 
*[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]] - [[未来予知]]
 
*[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]] - [[未来予知]]
 +
*[[悪斬の天使/Baneslayer Angel]] - [[基本セット2010]]
 
*フェッチランド([[対抗色]]5種) - [[ゼンディカー]]
 
*フェッチランド([[対抗色]]5種) - [[ゼンディカー]]
 
*[[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]] - [[ワールドウェイク]]
 
*[[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]] - [[ワールドウェイク]]
39行: 75行:
 
*[[復活の声/Voice of Resurgence]] - [[ドラゴンの迷路]]
 
*[[復活の声/Voice of Resurgence]] - [[ドラゴンの迷路]]
 
*[[変わり谷/Mutavault]] - [[基本セット2014]]
 
*[[変わり谷/Mutavault]] - [[基本セット2014]]
 +
*[[大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel]] - [[ニクスへの旅]]
 
*[[ダク・フェイデン/Dack Fayden]] - [[コンスピラシー]]
 
*[[ダク・フェイデン/Dack Fayden]] - [[コンスピラシー]]
<!--*[[聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft]] - [[イニストラード]]--> 
+
*[[精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon]] - [[運命再編]]
<!--ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veilのほうが現在モダン・エターナルで目立っていてシングルカード価格も高いので保留。-->
+
*[[ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy]] - [[マジック・オリジン]]
 +
*[[ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar]] - [[戦乱のゼンディカー]]
 +
*[[反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance]] - [[カラデシュ]]
 +
*[[歩行バリスタ/Walking Ballista]] - [[霊気紛争]]
 +
*[[熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent]] - [[アモンケット]]
 +
*[[スカラベの神/The Scarab God]] - [[破滅の刻]]
 +
*[[ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria]] - [[ドミナリア]]
 +
*[[弧光のフェニックス/Arclight Phoenix]] - [[ラヴニカのギルド]]
 +
*[[ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis]] - [[ラヴニカの献身]]
 +
*[[戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde General]](日本オリジナルアート) - [[灯争大戦]]
 +
*[[王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns]] - [[エルドレインの王権]]
 +
*[[自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath]] - [[テーロス還魂記]]
 +
*[[サメ台風/Shark Typhoon]] - [[イコリア:巨獣の棲処]]
 +
*[[宝石の睡蓮/Jeweled Lotus]] - [[統率者レジェンズ]]
 +
*[[敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer]] - [[モダンホライゾン2]]
 +
*[[食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre]] - [[イニストラード:真夜中の狩り]]
 +
*[[帳簿裂き/Ledger Shredder]] - [[ニューカペナの街角]]
 +
*[[黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse]] - [[団結のドミナリア]]
 +
*[[偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifier]] - [[ファイレクシア:完全なる統一]]
 +
*[[一つの指輪/The One Ring]] - [[指輪物語:中つ国の伝承]]
 +
*[[アガサの魂の大釜/Agatha's Soul Cauldron]] - [[エルドレインの森]]
 +
*[[魂の洞窟/Cavern of Souls]] - [[イクサラン:失われし洞窟]]
 +
<!--  
 +
*[[世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker]] - [[基本セット2015]]
 +
**[[ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster]]と価値が拮抗しているので保留
 +
*[[聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft]] - [[イニストラード]]
 +
**[[ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil]]のほうが現在モダン・エターナルで目立っていてシングルカード価格も高いので保留。
 +
*[[レンジャー・クラス/Ranger Class]] - [[フォーゴトン・レルム探訪]]
 +
**ローテーション後はミシュラランドなどの方が高く、それらもバラけているため保留
 +
-->
 +
 
 +
==その他==
 +
*あるカード・セットにおいてレア全体のカードパワーが著しく低く、他方で[[アンコモン]]に強力なカードがある場合、レアに対する皮肉で、そのアンコモンが「トップレア」ないし「[[トップアンコモン]]」などと呼ばれる場合もある。
 +
**例として、[[鋸刃の矢/Serrated Arrows]]([[ホームランド]])や[[キマイラ像/Chimeric Idol]]([[プロフェシー]])、[[陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers]]([[トーメント]])、[[永遠の証人/Eternal Witness]]([[フィフス・ドーン]])、[[表現の反復/Expressive Iteration]]([[ストリクスヘイヴン:魔法学院]])など。
 +
**まれに、強力なカード・セットであっても、[[露天鉱床/Strip Mine]]([[アンティキティー]])や[[意志の力/Force of Will]]([[アライアンス]])、[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]([[ダークスティール]])のように強すぎたアンコモンが他のレアより知られる例もある(アライアンスには[[Thawing Glaciers]]、[[Kjeldoran Outpost]]、[[Lake of the Dead]]、ダークスティールには[[ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus]]、[[火と氷の剣/Sword of Fire and Ice]]といった、[[トーナメント]]級のレアが多数あった。アンティキティーにも[[Candelabra of Tawnos]]や[[Mishra's Workshop]]などの強力なレア相当のアンコモンが存在する)。
 +
**[[トップアンコモン]]や[[トップコモン]]は[[ブースター・ドラフト]]の[[ピック]]優先度を指すこともあるため注意。
 +
*かつては[[取りきり]]の[[ドラフト]]において、トップレアの[[ピック]]に走る人が現れ[[ゲーム]]自体がつまらなくなる恐れがあった。
 +
**近年のトップレアは[[リミテッド]]でも圧倒的な強さを持つカード([[ボムレア]])が多く、[[カット]]せずに見逃すリスクも相応に上がっているため、あまり問題視されていない。
  
 
==参考==
 
==参考==
 +
*[[トップアンコモン]]
 +
*[[トップコモン]]
 
*[[シングルカード]]
 
*[[シングルカード]]
 
*[[カスレア]]
 
*[[カスレア]]
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]

2024年2月4日 (日) 23:41時点における最新版

トップレア(Top Rare)とは、そのカード・セットの中で最もシングルカード価格が高いとされるレアおよび神話レアのことを指す俗語。多くの場合、スタンダードで使われる用語である。

ほかにトップアンコモントップコモンという用語もある。

目次

[編集] 概要

カードシングルカード価格(金銭的価値)は需要と供給で決まるが、カード・セット毎の評価の場合、その中のカードに(稀少度以外の)供給の格差は生じないので、単にそのカード・セットの中で使用頻度が非常に高く多くの人が欲しがるレアカードと言い換えて良い。

対義語として用いられるのはカスレア。しかし、カスレアがどうしようもなくカードパワーが低く弱いカード(シングルカード価格が低いのはその結果)とされているのに対して、トップレアは純粋にシングルカード価格で決まるので、厳密な意味での対義語ではない。後述のように、カードパワーが非常に高いカードであってもトップレアになれないケースは多々ある。

  • 基本的なことではあるが、1枚挿しで使われることの多いカードより、4枚投入されるカードの方が需要は高くなりやすい。また、稀少度による供給の格差は生じるので、同じ需要ならレアより神話レアの方がシングルカード価格は高くなる。
  • ローテーションの変化等で環境が変わればトップレアも変わる。そして禁止カードに指定されたりスタンダード落ちするや否や一気に価値が下がる。
  • 前述のように基本的にはカード・セット毎の相対的な評価であるが、それに加えある一定以上の価値が必要という絶対的評価も含まれる。たとえばそのカード・セット全体のレアがあまりに弱い(とされる)場合、その中では比較的マシというだけでトップレアと呼ばれることはあまりない。

[編集] トップレアになりやすいカード

あくまで一般的な傾向であり、下記のトップレア群を見ても分かるように、ここでの基準に当てはまらないカードでもトップレアとなるケースは珍しくはない点に注意。

[編集] カードパワーの高いカード


Jace, the Mind Sculptor / 精神を刻む者、ジェイス (2)(青)(青)
伝説のプレインズウォーカー — ジェイス(Jace)

[+2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードを、そのプレイヤーのライブラリーの一番下に置いてもよい。
[0]:カードを3枚引く。その後、あなたの手札のカード2枚をあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。
[-1]:クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
[-12]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーからすべてのカードを追放する。その後、そのプレイヤーは自分の手札を自分のライブラリーに加えて切り直す。

3

単純に強力なカードは使われやすい傾向にある。特にトップレアと言われるほど使われるカードとなるには、カードパワーが高いことは必要条件と言って差し支えない。

とはいえ、どんなにカードパワーが高くとも、最終的に使われるかは環境次第なので、カードパワーが高いだけではトップレアの十分条件とはならない。しかしながら、登場前や登場直後はメタゲームとの関係での評価が難しいだけに、単にカードパワーが高いだけでトップレアとして扱われることも多々ある。そして実際に使ってみるとメタゲームと合わずに凋落することも多い。もっとも、凋落後もメタゲームの変化で再びトップレアに復権したりする場合もある。

  • メタゲームが合わないままスタンダード落ちした場合、「時代に恵まれなかった」などという評価がなされたりもする。
  • 実際のカードパワーは高くないが、登場前ないし登場直後に「カードパワーが非常に高い」と評価されてトップレアとして扱われるケースもよくある。この場合、実際に使ってみると思ったより使いづらい(カードパワーが低い)ことが判明して凋落することがほとんどである。
    • メタゲームへの適合にしてもカードパワーの評価にしても、当然逆のパターンも存在する。詳しくはカスレアの項を参照。

[編集] 無色のカード


Rishadan Port / リシャーダの港
土地

(T):(◇)を加える。
(1),(T):土地1つを対象とし、それをタップする。


アーティファクト土地などの無色のカードはに関係なく投入できる、つまり、多くのデッキで使用されやすいということで、トップレアとなりやすい。

  • 逆に、色拘束の強いカードはカードパワーが高くともトップレアにはなりにくい。色拘束が強い時点で、採用できるデッキが限られるからである。

[編集] マナ・コストの低いカード


Dark Confidant / 闇の腹心 (1)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)

あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを1枚公開し、そのカードをあなたの手札に加える。あなたは、そのマナ総量に等しい点数のライフを失う。

2/1

マナ・コストの高いカードはトップレアになりにくい、という方が正確かもしれない。マナコストが高い時点で、それを使用できるデッキがある程度限られる上、4枚投入もされにくいからである。

[編集] パイオニア以下のフォーマットでも強いカード


Uro, Titan of Nature's Wrath / 自然の怒りのタイタン、ウーロ (1)(緑)(青)
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) 巨人(Giant)

自然の怒りのタイタン、ウーロが戦場に出たとき、これが脱出していないかぎり、これを生け贄に捧げる。
自然の怒りのタイタン、ウーロが戦場に出るか攻撃するたび、あなたは3点のライフを得てカードを1枚引く。その後、あなたはあなたの手札から土地カード1枚を戦場に出してもよい。
脱出 ― (緑)(緑)(青)(青),あなたの墓地から他のカード5枚を追放する。(あなたはあなたの墓地から、このカードをこれの脱出コストで唱えてもよい。)

6/6

スタンダードだけでなく、パイオニアやモダンやエターナルでも強いカードだと、当然需要の範囲が広くなるのでトップレアとなりやすい。

  • 前述のように、この手のカードはスタンダード落ちしてもそれほど値下がりはしない。
  • なお、パイオニア以下のフォーマットで「のみ」強いカードは、供給が安定しているスタンダードで使用可能な時期にはそこまで高額とならず、スタンダードから落ちて供給が途絶えた後、じわじわと値上がりしていき最終的には往年のトップレアを超えるということが多い。

[編集] 有名なトップレア

[編集] その他

[編集] 参考

MOBILE