船砕きの怪物/Hullbreaker Horror
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クリーチャー — クラーケン(Kraken) ホラー(Horror)
瞬速
この呪文は打ち消されない。
あなたが呪文を唱えるたび、以下から最大1つを選ぶ。
・あなたがコントロールしていない呪文1つを対象とする。それをオーナーの手札に戻す。
・土地でないパーマネント1つを対象とする。それをオーナーの手札に戻す。
あなたが呪文を唱えるたびに、呪文やパーマネントをバウンスできるクラーケン・ホラー。
真珠湖の古きもの/Pearl Lake Ancient以降、青に時々現れる打ち消されない大型クリーチャーの一枚。それらの多くは除去耐性を持っておりコントロールデッキのミラーマッチに適した性能を持っていた。これには一見すると除去耐性がないが、実際はインスタント・タイミングで呪文を唱えれば自己バウンスで除去を避けることが可能である。また、テンポロスが問題になる場面では除去呪文の方をバウンスして時間稼ぎもできる。先達と同様にミラーマッチにおいて強く出られるカードと言えるだろう。
それに加え、ビートダウンデッキ相手でも間に合いさえすれば瞬速による奇襲ブロックやクリーチャーバウンスで戦場を掌握することが可能である。とはいえ呪文、特にインスタントや瞬速持ちと、それを唱えるマナがあってこそ真価を発揮できるカードなので、手札補充や軽量インスタントを意識してデッキに組み込んでおきたい。
イニストラード:真紅の契り参入直後のスタンダードでは、トップメタのイゼット天啓をはじめとした青系コントロールデッキでメインデッキから採用されていた。イゼット天啓が禁止になった後の神河:輝ける世界期ではやや採用率が落ち込んだものの、ニューカペナの街角期にはジェスカイ日向などのサイドボードで見られるようになった。イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期では青系コントロールデッキがやや下火になったことでトーナメントシーンで見られる機会も控えめになっていった。
リミテッドでもボムレア級のカード。回避能力こそないものの、能力でブロッカーをどかしながら7/8が突っ込んできて、抵抗しようとも自己バウンスで除去できないのはかなりの脅威。無警戒に攻撃してきたクリーチャーを返り討ちにする形で出せればベストか。
- パーマネントと異なり、呪文のバウンスはあなたがコントロールしていないものに限る。自身の誇示/Show of Confidenceのような自力でコピーを作る呪文を延々と使い回されるのを防止するための制限と思われる。
- 潮吹きの暴君/Tidespout Tyrantと比較すると飛行と土地をバウンスする能力を失ったものの、サイズやほかの能力において大幅なパワーアップを遂げている。あちら同様、エターナルや統率者戦で使われる機会もあるかもしれない。
- こちらも0マナのパーマネント呪文2枚で無限コンボが可能。ストームや霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoirのカウント稼ぎに使える。
- イラストを手掛けたSvetlin Velinovによると、氷の中の存在/Thing in the Ice(イラスト)が解き放たれた後の姿とのこと[1]。
- あちらの第2面である目覚めた恐怖/Awoken Horrorとはイニストラード/Innistradのクラーケン・ホラー、P/Tが7/8、バウンス能力、アーティストがSvetlin Velinovという点で共通している。
- Fallout統率者デッキのPip-Boyショーケース・フレームにおける別名はプライム・マイアラーク・クイーン/Prime Mirelurk Queen。
[編集] MTGアリーナにおける再調整
MTGアリーナ専用カード
Hullbreaker Horror / 船砕きの怪物 (5)(青)(青)クリーチャー — クラーケン(Kraken) ホラー(Horror)
瞬速
あなたが呪文を唱えるたび、以下から最大1つを選ぶ。
・あなたがコントロールしていない呪文1つを対象とする。それをオーナーの手札に戻す。
・土地でないパーマネント1つを対象とする。それをオーナーの手札に戻す。
2022年1月27日、Magic: The Gathering Arenaにおいて、アルケミーとヒストリックで使用できるカードに再調整が行われた[2]。
コントロールおよび他の青いデッキがこのカードに対処しやすくなるよう、「打ち消されない」を削除する下方修正がなされた。青いコントロールデッキは既に心悪しき隠遁者/Malevolent Hermitや溺神の信奉者、リーア/Lier, Disciple of the Drownedという十分な打ち消し対策カードを所持しているため、打ち消されないカードの数を減らすことでコントロールミラーをより楽しくすることが狙いである。また、軽蔑的な一撃/Disdainful Strokeを純コントロールデッキに対するより信頼性の高い脅威にすることで、撹乱的アグロをより実行可能な選択肢にする狙いもある。
その後、ローテーションによりアルケミーで使用不可になったことで再び元の性能に戻った。
[編集] 脚注
- ↑ Svetlin VelinovのTwitter(2021年12月8日)
- ↑ Alchemy Rebalancing for January 27, 2022/2022年1月27日 アルケミー再調整告知(Daily MTG 2022年1月25日)