アグロドメイン

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=アグロドメイン (Aggro Domain)=
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'''アグロドメイン'''(''Aggro Domain'')は、その名の通り[[ドメイン]]の亜種で、[[部族の炎/Tribal Flames]]を中心に据えた[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]系の[[5色デッキ]]。[[ラヴニカ:ギルドの都]]登場後の[[エクステンデッド]]に現れた。[[モダン]]や[[レガシー]]、[[パウパー]]でも時折組まれるが、[[不毛の大地/Wasteland]]などの[[基本でない土地]]への対策が蔓延するレガシーでは大きな活躍を残していない。
 
+
その名の通り[[ドメイン]]の亜種で、[[部族の炎/Tribal Flames]]を中心に据えた[[ビートダウン]]系の[[5色デッキ]]。
+
[[ラヴニカ:ギルドの都]]登場後の[[エクステンデッド]]に現れた。
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==概要==
 
{{#card:Tribal Flames}}
 
{{#card:Tribal Flames}}
 +
{{#card:Gaea's Might}}
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最大の武器は、最高で2[[マナ]]5点[[火力]]と化す[[部族の炎/Tribal Flames]]。この[[カード]]を活用するために[[フェッチランド]]と[[ショックランド]]を大量に投入し、5種の[[基本土地タイプ]]を揃えることになる。同時に、[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]][[クリーチャー]]を用意して[[クロック]]を形成し、火力を連打して[[ゲーム]]を終わらせるのが基本である。
  
{{#card:Wooded Foothills}}
+
基本的な構造は[[ステロイド]]などに類似するが、その気になれば[[名誉回復/Vindicate]]や[[回避行動/Evasive Action]]などの[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]的な[[カード]]も採用できるため、[[グッドスタッフ]]に近いともいえる。また、5[[色]]ゆえにデッキのバリエーションは非常に富む。
  
 +
==エクステンデッド==
 +
{{#card:Kird Ape}}
 +
{{#card:Wooded Foothills}}
 
{{#card:Sacred Foundry}}
 
{{#card:Sacred Foundry}}
.
 
 
最大の武器は、最高で2[[マナ]]5点[[火力]]と化す[[部族の炎/Tribal Flames]]。
 
この[[カード]]を活用する為に[[フェッチランド]]と[[ショックランド]]を大量に投入し5種の[[基本土地タイプ]]を揃えることになる。
 
同時に、ビートダウン[[クリーチャー]]を用意して、[[クロック]]を形成し、火力を連打してゲームを終わらせるのが基本的である。
 
 
基本的な構造は[[コントロール#term|ステロイド]]などに類似するが、その気になれば[[名誉回復/Vindicate]]や[[回避行動/Evasive Action]]などの[[コントロール]]的な[[カード]]も採用できるため、[[グッドスタッフ]]に近いともいえる。
 
また、5[[色]]故にデッキのバリエーションは非常に富む。
 
  
 
クリーチャーの選択は、フェッチランドとの相性が良い[[殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzu]]やショックランドと相性の良い[[密林の猿人/Kird Ape]]などが採用される。
 
クリーチャーの選択は、フェッチランドとの相性が良い[[殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzu]]やショックランドと相性の良い[[密林の猿人/Kird Ape]]などが採用される。
  
[[時のらせん]]参入後の[[エクステンデッド]]では[[Zoo]]の要素を取り入れた'''Domain Zoo'''と呼ばれるタイプも登場した。→[[#サンプルレシピ1|*1]]
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[[時のらせん]]参入後の[[エクステンデッド]]では、[[Zoo]]の要素を取り入れた'''Domain Zoo'''と呼ばれるタイプも登場した。→[[#サンプルレシピ1|*1]]
  
[[Zoo]]と同様1[[マナ]]で[[パワー]]2の[[ウィニー]]クリーチャーを多数採用し、さらに[[部族の炎/Tribal Flames]]同様効率の良い[[ダメージ]]源となる[[ガイアの力/Gaea's Might]]を投入、最高速度で相手の[[ライフ]]を削りきる。
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Zooと同様1マナで[[パワー]]2の[[ウィニー]]クリーチャーを多数採用し、さらに部族の炎同様効率の良い[[ダメージ]]源となる[[ガイアの力/Gaea's Might]]を投入、最高速度で相手の[[ライフ]]を[[削る|削り]]きる。最速なら3[[ターン]]目にガイアの力で[[強化]]された[[ボロスの速太刀/Boros Swiftblade]]で12点ダメージを叩き出し、ガイアの力が2枚あれば3ターンキルできる。
最速なら3[[ターン]]目に[[ガイアの力/Gaea's Might]]で強化された[[ボロスの速太刀/Boros Swiftblade]]で12点[[ダメージ]]を叩き出し、ガイアの力が2枚あれば3ターンキルできる。
+
  
[[Raphael Levy]]が[[グランプリダラス07]]・[[グランプリシンガポール07]]の二つの[[グランプリ]]を連覇し、一躍話題になった。
+
[[Raphaël Lévy]]が[[グランプリダラス07]]・[[グランプリシンガポール07]]の2つの[[グランプリ]]を連覇し、一躍話題になった。
  
 +
[[未来予知]]参入後では、フェッチランドと相性のよい[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]が新たに[[アタッカー]]として採用されている。→[[#サンプルレシピ2|*2]]
  
[[未来予知]]参入後では、[[フェッチランド]]と相性のよい[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]が新たに[[アタッカー]]として採用されている。→[[#サンプルレシピ2|*2]]
+
[[ローテーション]]によってガイアの力などを失ったものの、[[野生のナカティル/Wild Nacatl]][[運命の大立者/Figure of Destiny]]といった新たな[[アタッカー]]を獲得。[[プロツアーベルリン08]]では最大勢力となった。その後ガイアの力の[[同型再版]]である[[アラーラの力/Might of Alara]]も登場し、エクステンデッドの舞台に復帰した。
  
-[[レガシー]]でも[[ショックランド]][[デュアルランド]]に差し替えた形で時折見かけられる。しかし、[[不毛の大地/Wasteland]]が幅を利かせている関係上[[エクステンデッド]]ほどの活躍は見せていない。
+
[[エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist]][[ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg]]でコントロール力を強めたタイプや、[[潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler]][[思考囲い/Thoughtseize]]などの[[手札破壊]]を投入したタイプなど、[[多色デッキ]]であるためバリエーションが豊富である。また、1マナのクリーチャーが多いため、[[イーオスのレインジャー/Ranger of Eos]]が採用されることもある。
  
<!-- ===初期型 [#sample1]===
+
[[プロツアーオースティン09]]では[[溶鉄の雨/Molten Rain]]を加えたタイプがベスト4に入っている。
*備考
+
**PTQホノルル06 エドモント予選優勝([[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/hon05ptq/1119edmonton|参考]]
+
**使用者:[[Jim Roy]]
+
*フォーマット
+
**[[エクステンデッド]]([[第7版]]〜[[第9版]]、[[インベイジョン]]〜[[ラヴニカ:ギルドの都]])
+
<!-- |CENTER:|LEFT:|c -->
+
<!-- {| class="wikitable"
+
|-
+
|colspan="2"|''メインデッキ (60)''||
+
|-
+
|colspan="2" style="background:#ffddee"|''クリーチャー (18)''||
+
|-
+
|4||[[密林の猿人/Kird Ape]]||
+
|-
+
|4||[[闇の腹心/Dark Confidant]]||
+
|-
+
|4||[[殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzu]]||
+
|-
+
|2||[[サバンナ・ライオン/Savannah Lions]]||
+
|-
+
|1||[[今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda]]||
+
|-
+
|1||[[渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer]]||
+
|-
+
|1||[[戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage]]||
+
|-
+
|1||[[サイカトグ/Psychatog]]||
+
|-
+
|colspan="2" style="background:#ffeedd"|''インスタント・ソーサリー (15)''||
+
|-
+
|4||[[部族の炎/Tribal Flames]]||
+
|-
+
|4||[[名誉回復/Vindicate]]||
+
|-
+
|2||[[回避行動/Evasive Action]]||
+
|-
+
|2||[[陰謀団式療法/Cabal Therapy]]||
+
|-
+
|1||[[火+氷/Fire+Ice]]||
+
|-
+
|1||[[炎の稲妻/Firebolt]]||
+
|-
+
|1||[[強迫/Duress]]||
+
|-
+
|colspan="2" style="background:#eeeeee"|''エンチャント・アーティファクト (3)''||
+
|-
+
|2||[[アルマジロの外套/Armadillo Cloak]]||
+
|-
+
|1||[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]||
+
|-
+
|colspan="2" style="background:#ddffee"|''土地 (24)''||
+
|-
+
|4||[[溢れかえる岸辺/Flooded Strand]]||
+
|-
+
|4||[[血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire]]||
+
|-
+
|3||[[吹きさらしの荒野/Windswept Heath]]||
+
|-
+
|3||[[樹木茂る山麓/Wooded Foothills]]||
+
|-
+
|1||[[平地/Plains]]||
+
|-
+
|1||[[島/Island]]||
+
|-
+
|1||[[沼/Swamp]]||
+
|-
+
|1||[[山/Mountain]]||
+
|-
+
|1||[[森/Forest]]||
+
|-
+
|1||[[聖なる鋳造所/Sacred Foundry]]||
+
|-
+
|1||[[湿った墓/Watery Grave]]||
+
|-
+
|1||[[草むした墓/Overgrown Tomb]]||
+
|-
+
|1||[[寺院の庭/Temple Garden]]||
+
|-
+
|colspan="2" style="background:#ddeeff"|''サイドボード''||
+
|-
+
|2||[[破滅的な行為/Pernicious Deed]]||
+
|-
+
|1||[[アルマジロの外套/Armadillo Cloak]]||
+
|-
+
|1||[[回避行動/Evasive Action]]||
+
|-
+
|1||[[陰謀団式療法/Cabal Therapy]]||
+
|-
+
|1||[[ジェラードの評決/Gerrard's Verdict]]||
+
|-
+
|1||[[終止/Terminate]]||
+
|-
+
|1||[[暗黒破/Darkblast]]||
+
|-
+
|1||[[稲妻のらせん/Lightning Helix]]||
+
|-
+
|1||[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]]||
+
|-
+
|1||[[ドワーフの爆風掘り/Dwarven Blastminer]]||
+
|-
+
|1||[[ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch]]||
+
|-
+
|1||[[火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu]]||
+
|-
+
|1||[[秘教の処罰者/Mystic Enforcer]]||
+
|-
+
|1||[[起源/Genesis]]||
+
|}
+
 
+
*最初に登場したタイプ。
+
*大量に投入された1枚刺しカードは製作者の趣味の問題であるが、デッキに適合するカードがこれだけ多彩である事の証明とも言える。 -->
+
<!-- -[[ラヴニカ:ギルドの都]]までの[[デッキリスト]]なので、現在ならば[[ギルドパクト]]や[[ディセンション]]のショックランドも採用される事だろう。 -->
+
<!-- プロツアーで実績を残したバージョンを採用し、最初期のものをコメントアウト。 -->
+
  
 
===サンプルレシピ1===
 
===サンプルレシピ1===
 
*備考
 
*備考
**[[グランプリシンガポール07]]優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpsin07/welcome 参考])
+
**[[グランプリシンガポール07]] 優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpsin07/welcome 参考])
**使用者:[[Raphael Levy]]
+
**使用者:[[Raphaël Lévy]]
*フォーマット
+
*[[フォーマット]]
*[[エクステンデッド]]([[第7版]][[第9版]]+[[インベイジョン・ブロック]][[次元の混乱]])
+
**[[エクステンデッド]]([[第7版]][[第9版]]+[[インベイジョン・ブロック]][[次元の混乱]])
  
{| class="wikitable"
+
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
 
|-
 
|-
| aligen="center"|||LEFT:||
+
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
 
|-
 
|-
|colspan="2"|''メインデッキ (60)''||
+
!colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (24)
 
|-
 
|-
|colspan="2" style="background:#ffddee"|''クリーチャー (24)''||
+
|4||[[渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer]]
 
|-
 
|-
|4||[[渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer]]||
+
|1||[[サバンナ・ライオン/Savannah Lions]]
 
|-
 
|-
|1||[[サバンナ・ライオン/Savannah Lions]]||
+
|3||[[今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda]]
 
|-
 
|-
|3||[[今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda]]||
+
|2||[[ヨツンの兵卒/Jotun Grunt]]
 
|-
 
|-
|2||[[ヨツンの兵卒/Jotun Grunt]]||
+
|4||[[番狼/Watchwolf]]
 
|-
 
|-
|4||[[番狼/Watchwolf]]||
+
|2||[[野生の雑種犬/Wild Mongrel]]
 
|-
 
|-
|2||[[野生の雑種犬/Wild Mongrel]]||
+
|4||[[密林の猿人/Kird Ape]]
 
|-
 
|-
|4||[[密林の猿人/Kird Ape]]||
+
|4||[[ボロスの速太刀/Boros Swiftblade]]
 
|-
 
|-
|4||[[ボロスの速太刀/Boros Swiftblade]]||
+
!colspan="2" style="background-color:#eeddff"|呪文 (16)
|}
+
<!-- |>|BGCOLOR(#eeddff):''呪文 (16)''| -->
+
{| class="wikitable"
+
 
|-
 
|-
|colspan="2" style="background:#ffeedd"|''インスタント・ソーサリー (14)''||
+
|1||[[粗暴な力/Brute Force]]
 
|-
 
|-
|1||[[粗暴な力/Brute Force]]||
+
|4||[[ガイアの力/Gaea's Might]]
 
|-
 
|-
|4||[[ガイアの力/Gaea's Might]]||
+
|1||[[稲妻のらせん/Lightning Helix]]
 
|-
 
|-
|1||[[稲妻のらせん/Lightning Helix]]||
+
|1||[[炎の稲妻/Firebolt]]
 
|-
 
|-
|1||[[炎の稲妻/Firebolt]]||
+
|4||[[部族の炎/Tribal Flames]]
 
|-
 
|-
|4||[[部族の炎/Tribal Flames]]||
+
|3||[[突然のショック/Sudden Shock]]
 
|-
 
|-
|3||[[突然のショック/Sudden Shock]]||
+
|1||[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]]
 
|-
 
|-
|colspan="2" style="background:#eeeeee"|''エンチャント・アーティファクト (2)''||
+
|1||[[アルマジロの外套/Armadillo Cloak]]
 
|-
 
|-
|1||[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]]||
+
!colspan="2" style="background-color:#ddffee"|土地 (20)
 
|-
 
|-
|1||[[アルマジロの外套/Armadillo Cloak]]||
+
|2||[[溢れかえる岸辺/Flooded Strand]]
 
|-
 
|-
|colspan="2" style="background:#ddffee"|''土地 (20)''||
+
|4||[[樹木茂る山麓/Wooded Foothills]]
 
|-
 
|-
|2||[[溢れかえる岸辺/Flooded Strand]]||
+
|2||[[血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire]]
 
|-
 
|-
|4||[[樹木茂る山麓/Wooded Foothills]]||
+
|4||[[吹きさらしの荒野/Windswept Heath]]
 
|-
 
|-
|2||[[血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire]]||
+
|2||[[踏み鳴らされる地/Stomping Ground]]
 
|-
 
|-
|4||[[吹きさらしの荒野/Windswept Heath]]||
+
|1||[[聖なる鋳造所/Sacred Foundry]]
 
|-
 
|-
|2||[[踏み鳴らされる地/Stomping Ground]]||
+
|1||[[寺院の庭/Temple Garden]]
 
|-
 
|-
|1||[[聖なる鋳造所/Sacred Foundry]]||
+
|1||[[蒸気孔/Steam Vents]]
 
|-
 
|-
|1||[[寺院の庭/Temple Garden]]||
+
|1||[[神無き祭殿/Godless Shrine]]
 
|-
 
|-
|1||[[蒸気孔/Steam Vents]]||
+
|1||[[/Mountain]]
 
|-
 
|-
|1||[[神無き祭殿/Godless Shrine]]||
+
|1||[[繁殖池/Breeding Pool]]
 
|-
 
|-
|1||[[山/Mountain]]||
+
!colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード
 
|-
 
|-
|1||[[繁殖池/Breeding Pool]]||
+
|1||[[ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch]]
 
|-
 
|-
|colspan="2" style="background:#ddeeff"|''サイドボード''||
+
|3||[[仕組まれた疫病/Engineered Plague]]
 
|-
 
|-
|1||[[ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch]]||
+
|3||[[翻弄する魔道士/Meddling Mage]]
 
|-
 
|-
|3||[[仕組まれた疫病/Engineered Plague]]||
+
|3||[[戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage]]
 
|-
 
|-
|3||[[翻弄する魔道士/Meddling Mage]]||
+
|1||[[アルマジロの外套/Armadillo Cloak]]
 
|-
 
|-
|3||[[戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage]]||
+
|1||[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]]
 
|-
 
|-
|1||[[アルマジロの外套/Armadillo Cloak]]||
+
|2||[[クローサの掌握/Krosan Grip]]
 
|-
 
|-
|1||[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]]||
+
|1||[[ヨツンの兵卒/Jotun Grunt]]
|-
+
|2||[[クローサの掌握/Krosan Grip]]||
+
|-
+
|1||[[ヨツンの兵卒/Jotun Grunt]]||
+
 
|}
 
|}
  
<!-- --一枚刺しの[[粗暴な力/Brute Force]]も絡めば一気に18点。
 
少々構成が違うが、[[グランプリダラス07]]では実際にこれで3ターンキルを決めたこともある。 -->
 
 
----
 
 
===サンプルレシピ2===
 
===サンプルレシピ2===
 
*備考
 
*備考
**[[プロツアーヴァレンシア07]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/ptval07/welcome 参考])
+
**[[プロツアーヴァレンシア07]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/ptval07/welcome 参考])
 
**使用者:[[小池貴之]]
 
**使用者:[[小池貴之]]
 
**デザイン:[[高橋純也]]
 
**デザイン:[[高橋純也]]
 
*フォーマット
 
*フォーマット
*[[エクステンデッド]]([[第7版]][[第9版]]+[[インベイジョン・ブロック]][[次元の混乱]])
+
**[[エクステンデッド]]([[第7版]][[第9版]]+[[インベイジョン・ブロック]][[未来予知]])
 
+
  
 
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
 
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
 
|-
 
|-
!colspan="2" style="background-color:#ffffff"|メインデッキ (60)
+
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
 
|-
 
|-
 
!colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (22)
 
!colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (22)
311行: 182行:
 
|4||[[樹木茂る山麓/Wooded Foothills]]
 
|4||[[樹木茂る山麓/Wooded Foothills]]
 
|-
 
|-
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|サイドボード
+
!colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード
 
|-
 
|-
 
|2||[[陰謀団式療法/Cabal Therapy]]
 
|2||[[陰謀団式療法/Cabal Therapy]]
324行: 195行:
 
|}
 
|}
  
*ほとんどの[[カード]]が2[[マナ]]以下(3マナは[[名誉回復/Vindicate]]のみ)という超[[軽い|軽量]]構造の[[デッキ]]。[[土地]]も大半が[[フェッチランド]]である。
+
*ほとんどの[[カード]]が2[[マナ]]以下(3マナは[[名誉回復/Vindicate]]のみ)という超[[軽い|軽量]]構造の[[デッキ]]。[[土地]]も大半が[[フェッチランド]]である。
  
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==モダン==
 +
[[モダン]]でも[[部族の炎/Tribal Flames]]や[[フェッチランド]]、[[ショックランド]]が健在なため、五色の[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]がしばしば組まれる。'''トライバルズー'''/''Tribal Zoo''とも呼ばれている。
 +
 +
{{#card:Deathrite Shaman}}
 +
{{#card:Tarmogoyf}}
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{{#card:Geist of Saint Traft}}
 +
 +
環境初期は、隆盛していた[[Zoo]]の派生形の一つとして構築された。その後、モダンで[[野生のナカティル/Wild Nacatl]]が禁止されたためトーナメントシーンでは一時鳴りを潜めていたが、[[ラヴニカへの回帰]]で不安定な[[マナ基盤]]や[[ライフ]]をサポートしつつ、[[クロック]]や[[墓地対策]]としても役割を果たす強力[[クリーチャー]]、[[死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman]]を獲得し、[[トーナメント]]レベルのデッキとして再登場した。2014年2月の禁止カード改定で死儀礼のシャーマンと野生のナカティルの禁止指定が入れ替わったため、オリジナルの形に戻っている。
 +
 +
アタッカーとしては、同[[環境]]の代表的クリーチャーである[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]や[[聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft]]、[[飛行]][[クロック]]の[[未練ある魂/Lingering Souls]]などが採用され、それらのクロックを死儀礼のシャーマンと[[貴族の教主/Noble Hierarch]]の二種のマナ・クリーチャーから[[展開]]する。一方で[[密林の猿人/Kird Ape]]や[[ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx]]、[[実験体/Experiment One]]などの1[[マナ]]域のアタッカーを採用した旧来の[[Zoo]]に近い構成のリストも存在している。
 +
 +
{{#card:Territorial Kavu}}
 +
{{#card:Indatha Triome}}
 +
 +
[[モダンホライゾン2]]で版図が取り上げられたことで新[[カード]]が登場し、クリーチャー陣が大幅に強化された。3つの[[基本土地タイプ]]を持つ[[トライオーム]]の存在も大きい。
 +
 +
===サンプルレシピ1===
 +
*備考
 +
**[[グランプリサンディエゴ13]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpsd13/welcome 参考])
 +
**使用者:[[行弘賢]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[モダン]](~[[ギルド門侵犯]])
 +
 +
{{#MagicFactory:df311449}}
 +
 +
*[[除去耐性]]を持つハードパンチャー[[聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft]]や[[瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage]]による[[火力]]の[[フラッシュバック]]など、対処が困難なダメージ源を複数備えている。
 +
 +
===サンプルレシピ2===
 +
*備考
 +
**[[プロツアー「神々の軍勢」]] モダン部門 9-1 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/ptbng14/welcome 参考])
 +
**使用者:[[Mattia Fornacini]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[モダン]](~[[神々の軍勢]])
 +
 +
{{#MagicFactory:df311663}}
 +
 +
*[[聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft]]や[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]の[[攻撃]]をバックアップするため、[[ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager]]が採用されている。また、[[実験体/Experiment One]]は1[[マナ]][[クリーチャー]]ながら、4/4というサイズまで成長が可能な構成になっている。
 +
 +
===サンプルレシピ(モダンホライゾン2後)===
 +
*備考
 +
**[[Magic Online]] Modern League 5勝0敗 ([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/modern-league-2021-06-08 参考])
 +
**使用者:AlpInco
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[モダン]](~[[モダンホライゾン2]])
 +
 +
{{#MagicFactory:df320626}}
 +
*[[フェールス・ロキーリク将軍/General Ferrous Rokiric]]を最大限に利用するため、[[土地]]と部族の炎と[[ドラコの末裔/Scion of Draco]]を除いて[[多色]]カードのみで構成されている。またアグロデッキには似つかわしくない[[魔力変/Manamorphose]]や、[[血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf]]と[[断片無き工作員/Shardless Agent]]といった[[続唱]]持ちが投入され、多色呪文を[[唱える]]機会をできる限り増やす構成となっている。
 +
 +
==パウパー==
 +
[[部族の炎/Tribal Flames]]は[[インベイジョン]]で[[コモン]]として収録されているため、[[パウパー]]では環境初期から使用可能であったが、ショックランドがないパウパーでは[[基本土地タイプ]]を素早く揃えるのが難しいため、[[ファンデッキ]]程度にとどまっていた。しかし、[[テーロス]]において2マナで[[キャントリップ]]しつつ[[つける|つけた]][[土地]]に全ての基本土地タイプを与える[[ナイレアの存在/Nylea's Presence]]を得たことよって本格的に組まれるようになった。
 +
 +
{{#card:Nylea's Presence}}
 +
{{#card:Wild Nacatl}}
 +
{{#card:Matca Rioters}}
 +
 +
1[[ターン]]目に[[野生のナカティル/Wild Nacatl]]を出し、2ターン目にナイレアの存在を土地につけることによって2ターン目から3/3で[[攻撃]]できる。また、[[マトカの暴動者/Matca Rioters]]はナイレアの存在があれば実質3[[マナ]]5/5の[[クリーチャー]]となる。これはパウパーの主力クリーチャーのほとんどを一方的に倒せるサイズの上、パウパーで採用される[[赤]]の[[火力]]は4点[[ダメージ]]までしか出ないものがほとんどであるため、[[戦場]]に出せれば頼もしい存在となる。
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基本土地タイプを参照するカード以外ではナイレアの存在のキャントリップを使い回せる[[コーの空漁師/Kor Skyfisher]]や土地につける[[オーラ]]と相性の良い[[オーラのナーリッド/Aura Gnarlid]]、[[広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse]]や[[進化する未開地/Evolving Wilds]]と相性の良い[[渦まく知識/Brainstorm]]に、それと[[シナジー]]を形成する[[戦隊の鷹/Squadron Hawk]]などシナジーを重視したカードのほか、単純な[[カードパワー]]の高さから[[稲妻/Lightning Bolt]]や[[怨恨/Rancor]]なども候補に挙がる。また、ナイレアの存在だけでは[[色マナ]]供給に不安が残るため、[[豊かな成長/Abundant Growth]]も高確率で採用される。
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===5色===
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*備考
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**Pauper Premier #6683923 on 02/02/2014 2nd Place 予選5-1 ([http://archive.wizards.com/Magic/Digital/MagicOnlineTourn.aspx?x=mtg/digital/magiconline/tourn/6683923 参考])
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**使用者:nathanp01
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*[[フォーマット]]
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**[[パウパー]](~[[テーロス]])
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{{#MagicFactory:df313249}}
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*渦まく知識と[[発掘/Unearth]]を採用した[[白青黒赤緑|5色]]タイプ。
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===黒赤緑白===
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*備考
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**Pauper Daily #7401768 on 08/23/2014 4-0 ([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-daily-2014-09-01 参考])
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**使用者:nathanp01
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*[[フォーマット]]
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**[[パウパー]](~[[基本セット2015]])
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{{#MagicFactory:df313030}}
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*[[黒赤緑白]]の4色タイプ。アタッカーとしてコーの空漁師と相性の良い[[ブラストダーム/Blastoderm]]が採用されている。
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*渦まく知識が不採用であるにもかかわらず戦隊の鷹が採用されており、このカードの単独での[[カードパワー]]の高さがうかがえる。
  
 
==参考==
 
==参考==
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*[[Zoo]]
 
*[[Zoo]]
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]
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{{DEFAULTSORT:あくろとめいん}}
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[[Category:5色デッキ]]
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[[Category:ビートダウンデッキ]]
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[[Category:ウィニーデッキ]]
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[[Category:5色ビートダウンデッキ]]
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[[Category:インベイジョン期のエクステンデッドデッキ]]
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[[Category:ミラディン期のエクステンデッドデッキ]]
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[[Category:モダンデッキ]]
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[[Category:パウパーデッキ]]

2024年2月8日 (木) 04:41時点における最新版

アグロドメイン(Aggro Domain)は、その名の通りドメインの亜種で、部族の炎/Tribal Flamesを中心に据えたビートダウン系の5色デッキラヴニカ:ギルドの都登場後のエクステンデッドに現れた。モダンレガシーパウパーでも時折組まれるが、不毛の大地/Wastelandなどの基本でない土地への対策が蔓延するレガシーでは大きな活躍を残していない。

目次

[編集] 概要


Tribal Flames / 部族の炎 (1)(赤)
ソーサリー

版図 ― クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。部族の炎は、それにX点のダメージを与える。Xは、あなたがコントロールする土地の中の基本土地タイプの数に等しい。



Gaea's Might / ガイアの力 (緑)
インスタント

版図 ― クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それはあなたがコントロールしている土地の中の基本土地タイプ1種類につき+1/+1の修整を受ける。


最大の武器は、最高で2マナ5点火力と化す部族の炎/Tribal Flames。このカードを活用するためにフェッチランドショックランドを大量に投入し、5種の基本土地タイプを揃えることになる。同時に、ビートダウンクリーチャーを用意してクロックを形成し、火力を連打してゲームを終わらせるのが基本である。

基本的な構造はステロイドなどに類似するが、その気になれば名誉回復/Vindicate回避行動/Evasive Actionなどのコントロール的なカードも採用できるため、グッドスタッフに近いともいえる。また、5ゆえにデッキのバリエーションは非常に富む。

[編集] エクステンデッド


Kird Ape / 密林の猿人 (赤)
クリーチャー — 類人猿(Ape)

密林の猿人は、あなたが森(Forest)をコントロールしているかぎり+1/+2の修整を受ける。

1/1


Wooded Foothills / 樹木茂る山麓
土地

(T),1点のライフを支払う,樹木茂る山麓を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから山(Mountain)カード1枚か森(Forest)カード1枚を探し、それを戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。



Sacred Foundry / 聖なる鋳造所
土地 — 山(Mountain) 平地(Plains)

((T):(赤)か(白)を加える。)
聖なる鋳造所が戦場に出るに際し、あなたは2点のライフを支払ってもよい。そうしなかったなら、これはタップ状態で戦場に出る。


クリーチャーの選択は、フェッチランドとの相性が良い殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzuやショックランドと相性の良い密林の猿人/Kird Apeなどが採用される。

時のらせん参入後のエクステンデッドでは、Zooの要素を取り入れたDomain Zooと呼ばれるタイプも登場した。→*1

Zooと同様1マナでパワー2のウィニークリーチャーを多数採用し、さらに部族の炎同様効率の良いダメージ源となるガイアの力/Gaea's Mightを投入、最高速度で相手のライフ削りきる。最速なら3ターン目にガイアの力で強化されたボロスの速太刀/Boros Swiftbladeで12点ダメージを叩き出し、ガイアの力が2枚あれば3ターンキルできる。

Raphaël Lévyグランプリダラス07グランプリシンガポール07の2つのグランプリを連覇し、一躍話題になった。

未来予知参入後では、フェッチランドと相性のよいタルモゴイフ/Tarmogoyfが新たにアタッカーとして採用されている。→*2

ローテーションによってガイアの力などを失ったものの、野生のナカティル/Wild Nacatl運命の大立者/Figure of Destinyといった新たなアタッカーを獲得。プロツアーベルリン08では最大勢力となった。その後ガイアの力の同型再版であるアラーラの力/Might of Alaraも登場し、エクステンデッドの舞台に復帰した。

エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonistガドック・ティーグ/Gaddock Teegでコントロール力を強めたタイプや、潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler思考囲い/Thoughtseizeなどの手札破壊を投入したタイプなど、多色デッキであるためバリエーションが豊富である。また、1マナのクリーチャーが多いため、イーオスのレインジャー/Ranger of Eosが採用されることもある。

プロツアーオースティン09では溶鉄の雨/Molten Rainを加えたタイプがベスト4に入っている。

[編集] サンプルレシピ1

メインデッキ (60)
クリーチャー (24)
4 渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer
1 サバンナ・ライオン/Savannah Lions
3 今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda
2 ヨツンの兵卒/Jotun Grunt
4 番狼/Watchwolf
2 野生の雑種犬/Wild Mongrel
4 密林の猿人/Kird Ape
4 ボロスの速太刀/Boros Swiftblade
呪文 (16)
1 粗暴な力/Brute Force
4 ガイアの力/Gaea's Might
1 稲妻のらせん/Lightning Helix
1 炎の稲妻/Firebolt
4 部族の炎/Tribal Flames
3 突然のショック/Sudden Shock
1 梅澤の十手/Umezawa's Jitte
1 アルマジロの外套/Armadillo Cloak
土地 (20)
2 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
4 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
2 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
4 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
2 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
1 聖なる鋳造所/Sacred Foundry
1 寺院の庭/Temple Garden
1 蒸気孔/Steam Vents
1 神無き祭殿/Godless Shrine
1 山/Mountain
1 繁殖池/Breeding Pool
サイドボード
1 ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch
3 仕組まれた疫病/Engineered Plague
3 翻弄する魔道士/Meddling Mage
3 戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage
1 アルマジロの外套/Armadillo Cloak
1 梅澤の十手/Umezawa's Jitte
2 クローサの掌握/Krosan Grip
1 ヨツンの兵卒/Jotun Grunt

[編集] サンプルレシピ2

メインデッキ (60)
クリーチャー (22)
4 闇の腹心/Dark Confidant
4 渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer
3 今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda
4 密林の猿人/Kird Ape
3 モグの狂信者/Mogg Fanatic
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
呪文 (18)
4 炎の稲妻/Firebolt
4 稲妻のらせん/Lightning Helix
4 部族の炎/Tribal Flames
2 梅澤の十手/Umezawa's Jitte
4 名誉回復/Vindicate
土地 (20)
1 血の墓所/Blood Crypt
4 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
1 神無き祭殿/Godless Shrine
1 山/Mountain
1 草むした墓/Overgrown Tomb
1 聖なる鋳造所/Sacred Foundry
1 蒸気孔/Steam Vents
1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
1 寺院の庭/Temple Garden
4 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
4 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
サイドボード
2 陰謀団式療法/Cabal Therapy
3 強迫/Duress
3 仕組まれた疫病/Engineered Plague
3 戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage
4 虚空の力線/Leyline of the Void

[編集] モダン

モダンでも部族の炎/Tribal Flamesフェッチランドショックランドが健在なため、五色のビートダウンデッキがしばしば組まれる。トライバルズー/Tribal Zooとも呼ばれている。


Deathrite Shaman / 死儀礼のシャーマン (黒/緑)
クリーチャー — エルフ(Elf) シャーマン(Shaman)

(T):いずれかの墓地にある土地カード1枚を対象とし、それを追放する。好きな色1色のマナ1点を加える。
(黒),(T):いずれかの墓地にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とし、それを追放する。各対戦相手はそれぞれ2点のライフを失う。
(緑),(T):いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを追放する。あなたは2点のライフを得る。

1/2


Tarmogoyf / タルモゴイフ (1)(緑)
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)

タルモゴイフのパワーは、すべての墓地にあるカードのカード・タイプの数に等しく、タフネスはその点数に1を加えた点数に等しい。

*/1+*


Geist of Saint Traft / 聖トラフトの霊 (1)(白)(青)
伝説のクリーチャー — スピリット(Spirit) クレリック(Cleric)

呪禁(このクリーチャーは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
聖トラフトの霊が攻撃するたび、タップ状態で攻撃している、飛行を持つ白の4/4の天使(Angel)クリーチャー・トークンを1体生成する。戦闘終了時に、そのトークンを追放する。

2/2

環境初期は、隆盛していたZooの派生形の一つとして構築された。その後、モダンで野生のナカティル/Wild Nacatlが禁止されたためトーナメントシーンでは一時鳴りを潜めていたが、ラヴニカへの回帰で不安定なマナ基盤ライフをサポートしつつ、クロック墓地対策としても役割を果たす強力クリーチャー死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanを獲得し、トーナメントレベルのデッキとして再登場した。2014年2月の禁止カード改定で死儀礼のシャーマンと野生のナカティルの禁止指定が入れ替わったため、オリジナルの形に戻っている。

アタッカーとしては、同環境の代表的クリーチャーであるタルモゴイフ/Tarmogoyf聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft飛行クロック未練ある魂/Lingering Soulsなどが採用され、それらのクロックを死儀礼のシャーマンと貴族の教主/Noble Hierarchの二種のマナ・クリーチャーから展開する。一方で密林の猿人/Kird Apeステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx実験体/Experiment Oneなどの1マナ域のアタッカーを採用した旧来のZooに近い構成のリストも存在している。


Territorial Kavu / 縄張り持ちのカヴー (赤)(緑)
クリーチャー — カヴー(Kavu)

版図 ― 縄張り持ちのカヴーのパワーとタフネスは、それぞれあなたがコントロールしている土地の中の基本土地タイプの種類数に等しい。
縄張り持ちのカヴーが攻撃するたび、以下から1つを選ぶ。
・カード1枚を捨てる。そうしたなら、カード1枚を引く。
・墓地からカード最大1枚を対象とする。それを追放する。

*/*


Indatha Triome / インダサのトライオーム
土地 — 平地(Plains) 沼(Swamp) 森(Forest)

((T):(白)か(黒)か(緑)を加える。)
インダサのトライオームはタップ状態で戦場に出る。
サイクリング(3)((3),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)


モダンホライゾン2で版図が取り上げられたことで新カードが登場し、クリーチャー陣が大幅に強化された。3つの基本土地タイプを持つトライオームの存在も大きい。

[編集] サンプルレシピ1

Aggro Domain [1]
土地 (23)
4 乾燥台地/Arid Mesa
1 血の墓所/Blood Crypt
1 繁殖池/Breeding Pool
1 神無き祭殿/Godless Shrine
1 神聖なる泉/Hallowed Fountain
2 湿地の干潟/Marsh Flats
2 霧深い雨林/Misty Rainforest
1 山/Mountain
1 平地/Plains
1 聖なる鋳造所/Sacred Foundry
4 沸騰する小湖/Scalding Tarn
1 蒸気孔/Steam Vents
2 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
1 寺院の庭/Temple Garden
クリーチャー (17)
4 死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman
4 聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft
3 貴族の教主/Noble Hierarch
2 瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
呪文 (20)
4 稲妻/Lightning Bolt
4 稲妻のらせん/Lightning Helix
4 未練ある魂/Lingering Souls
2 アラーラの力/Might of Alara
4 部族の炎/Tribal Flames
2 遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant
サイドボード (15)
3 エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor
2 神聖の力線/Leyline of Sanctity
2 強情なベイロス/Obstinate Baloth
2 流刑への道/Path to Exile
1 ラクドスの魔除け/Rakdos Charm
3 石のような静寂/Stony Silence
2 飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger


[編集] サンプルレシピ2

Domain Zoo (Modern) [2]
土地 (20)
4 乾燥台地/Arid Mesa
3 沸騰する小湖/Scalding Tarn
2 湿地の干潟/Marsh Flats
2 霧深い雨林/Misty Rainforest
1 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
1 神聖なる泉/Hallowed Fountain
1 血の墓所/Blood Crypt
1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
1 寺院の庭/Temple Garden
1 蒸気孔/Steam Vents
1 聖なる鋳造所/Sacred Foundry
1 繁殖池/Breeding Pool
1 山/Mountain
クリーチャー (25)
4 野生のナカティル/Wild Nacatl
4 密林の猿人/Kird Ape
4 壌土のライオン/Loam Lion
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
3 聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft
3 ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager
2 実験体/Experiment One
1 ゴブリンの先達/Goblin Guide
呪文 (15)
4 稲妻/Lightning Bolt
4 流刑への道/Path to Exile
4 部族の炎/Tribal Flames
3 稲妻のらせん/Lightning Helix
サイドボード (15)
3 呪文貫き/Spell Pierce
2 石のような静寂/Stony Silence
2 摩耗+損耗/Wear+Tear
2 遅延/Delay
2 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks
1 稲妻のらせん/Lightning Helix
1 屈折の罠/Refraction Trap
1 古えの遺恨/Ancient Grudge
1 焼却/Combust


[編集] サンプルレシピ(モダンホライゾン2後)

Domain Zoo [3]
土地 (23)
2 山/Mountain
2 聖なる鋳造所/Sacred Foundry
1 寺院の庭/Temple Garden
2 蒸気孔/Steam Vents
1 繁殖池/Breeding Pool
1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
1 インダサのトライオーム/Indatha Triome
1 ゼイゴスのトライオーム/Zagoth Triome
4 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
4 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
4 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
クリーチャー (24)
4 縄張り持ちのカヴー/Territorial Kavu
4 フェールス・ロキーリク将軍/General Ferrous Rokiric
4 カマキリの乗り手/Mantis Rider
4 断片無き工作員/Shardless Agent
4 血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
4 ドラコの末裔/Scion of Draco
呪文 (13)
4 稲妻のらせん/Lightning Helix
4 部族の炎/Tribal Flames
4 魔力変/Manamorphose
1 レンと六番/Wrenn and Six
サイドボード (15)
1 湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring
4 浄化の野火/Cleansing Wildfire
3 呪われたトーテム像/Cursed Totem
3 安らかなる眠り/Rest in Peace
4 虚空の杯/Chalice of the Void

[編集] パウパー

部族の炎/Tribal Flamesインベイジョンコモンとして収録されているため、パウパーでは環境初期から使用可能であったが、ショックランドがないパウパーでは基本土地タイプを素早く揃えるのが難しいため、ファンデッキ程度にとどまっていた。しかし、テーロスにおいて2マナでキャントリップしつつつけた土地に全ての基本土地タイプを与えるナイレアの存在/Nylea's Presenceを得たことよって本格的に組まれるようになった。


Nylea's Presence / ナイレアの存在 (1)(緑)
エンチャント — オーラ(Aura)

エンチャント(土地)
ナイレアの存在が戦場に出たとき、カードを1枚引く。
エンチャントされている土地は、他のタイプに加えてすべての基本土地タイプでもある。



Wild Nacatl / 野生のナカティル (緑)
クリーチャー — 猫(Cat) 戦士(Warrior)

野生のナカティルは、あなたが山(Mountain)をコントロールしているかぎり+1/+1の修整を受ける。
野生のナカティルは、あなたが平地(Plains)をコントロールしているかぎり+1/+1の修整を受ける。

1/1


Matca Rioters / マトカの暴動者 (2)(緑)
クリーチャー — 人間(Human) 戦士(Warrior)

版図 ― マトカの暴動者のパワーとタフネスはそれぞれ、あなたがコントロールする土地の中の基本土地タイプの数に等しい。

*/*

1ターン目に野生のナカティル/Wild Nacatlを出し、2ターン目にナイレアの存在を土地につけることによって2ターン目から3/3で攻撃できる。また、マトカの暴動者/Matca Riotersはナイレアの存在があれば実質3マナ5/5のクリーチャーとなる。これはパウパーの主力クリーチャーのほとんどを一方的に倒せるサイズの上、パウパーで採用される火力は4点ダメージまでしか出ないものがほとんどであるため、戦場に出せれば頼もしい存在となる。

基本土地タイプを参照するカード以外ではナイレアの存在のキャントリップを使い回せるコーの空漁師/Kor Skyfisherや土地につけるオーラと相性の良いオーラのナーリッド/Aura Gnarlid広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse進化する未開地/Evolving Wildsと相性の良い渦まく知識/Brainstormに、それとシナジーを形成する戦隊の鷹/Squadron Hawkなどシナジーを重視したカードのほか、単純なカードパワーの高さから稲妻/Lightning Bolt怨恨/Rancorなども候補に挙がる。また、ナイレアの存在だけでは色マナ供給に不安が残るため、豊かな成長/Abundant Growthも高確率で採用される。

[編集] 5色

Nylea's Domain(Pauper) [4]
土地 (20)
4 進化する未開地/Evolving Wilds
9 森/Forest
1 島/Island
1 山/Mountain
1 平地/Plains
4 広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse
クリーチャー (18)
2 オーラのナーリッド/Aura Gnarlid
4 コーの空漁師/Kor Skyfisher
2 マトカの暴動者/Matca Rioters
2 クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage
4 戦隊の鷹/Squadron Hawk
4 野生のナカティル/Wild Nacatl
呪文 (22)
4 豊かな成長/Abundant Growth
2 渦まく知識/Brainstorm
2 稲妻/Lightning Bolt
4 ナイレアの存在/Nylea's Presence
2 怨恨/Rancor
2 よろめきショック/Staggershock
4 部族の炎/Tribal Flames
2 発掘/Unearth
サイドボード (15)
2 古えの遺恨/Ancient Grudge
1 アルマジロの外套/Armadillo Cloak
1 電謀/Electrickery
3 ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman
1 水流破/Hydroblast
2 黒曜石の見習い僧/Obsidian Acolyte
2 紅蓮破/Pyroblast
2 スカイシュラウドの射手/Skyshroud Archer
1 若き狼/Young Wolf


[編集] 黒赤緑白

Nylea's Domain(Pauper) [5]
土地 (20)
4 進化する未開地/Evolving Wilds
9 森/Forest
1 山/Mountain
1 平地/Plains
1 沼/Swamp
4 広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse
クリーチャー (21)
3 ブラストダーム/Blastoderm
4 コーの空漁師/Kor Skyfisher
4 マトカの暴動者/Matca Rioters
2 クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage
4 戦隊の鷹/Squadron Hawk
4 野生のナカティル/Wild Nacatl
呪文 (19)
4 部族の炎/Tribal Flames
2 発掘/Unearth
4 稲妻/Lightning Bolt
1 骨断ちの矛槍/Bonesplitter
4 豊かな成長/Abundant Growth
4 ナイレアの存在/Nylea's Presence
サイドボード (15)
1 クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage
3 古えの遺恨/Ancient Grudge
3 赤の防御円/Circle of Protection: Red
2 孤独な宣教師/Lone Missionary
4 紅蓮破/Pyroblast
2 天啓の光/Ray of Revelation


  • 黒赤緑白の4色タイプ。アタッカーとしてコーの空漁師と相性の良いブラストダーム/Blastodermが採用されている。
  • 渦まく知識が不採用であるにもかかわらず戦隊の鷹が採用されており、このカードの単独でのカードパワーの高さがうかがえる。

[編集] 参考

MOBILE