ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
 
(30人の利用者による、間の42版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Nevinyrral's Disk}}
 
{{#card:Nevinyrral's Disk}}
  
[[マジック]]創世記から活躍していた、大量の[[パーマネント]][[破壊]]が可能な優秀[[リセットボタン]]。
+
[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]黎明期から活躍していた、大量の[[パーマネント]][[破壊]]が可能な優秀[[リセットボタン]]。[[アーティファクト]]ゆえ[[色拘束]]を気にする必要がなく、そのため[[多色デッキ]]で使われる傾向が強いが、黎明期は[[]]の弱点を補えるということから、[[単色デッキ]]での使用が主だった。
[[アーティファクト]]故の[[色拘束]]の軽さがあるため、[[多色デッキ]]の方に使われる傾向が強いが、以前は色の弱点を補えるという事から、[[単色デッキ]]での使用が主だった。
+
<!-- 2006年現在の主な使用デッキは、[[エターナル]]の[[ランドスティル]]等。
+
現時点では、破滅的な行為が主流となっている感があるのでコメントアウト。
+
ランドスティルはメタによって緑が加えられますが、主流とまでは言えないので記述を変えて復活します。 -->
+
  
[[エターナル]][[ランドスティル]]ではメインの[[除去]]になる。
+
[[アイスエイジ]]発売後は[[ネクロポーテンス/Necropotence]]との凶悪な相性のよさを以て[[ネクロディスク]]を創り出し、悪名高い[[ネクロの夏]]を生み出した元凶となった。
ただ、[[メタ]]によって色を[[タッチ]]し、[[破滅的な行為/Pernicious Deed]]が使用される事も多い。
+
  
<!-- さらに使いやすい亜種が存在する為、以前ほど頻繁に使われてはいない。
+
[[エターナル]]の[[ランドスティル]]では[[除去]]の主軸となる。ただ、[[メタゲーム|メタ]]によって色を[[タッチ]]し、[[破滅的な行為/Pernicious Deed]]が使用されることも多い。
デッキやメタによる。 -->
+
  
 +
*[[スタック]]ルールの導入で強さが増したカードの1つ。スタックルール導入以前は、[[タップ]]状態の時に[[粉砕/Shatter]]などを[[唱える|唱え]]られた際、[[ぐるぐる/Twiddle]]などで「[[対応して]][[アンタップ]]する」ことまではできても「[[起動]]する」ことはできなかった。ぐるぐるの[[解決]]にはいると[[呪文]]や[[能力]]が全て解決されるまで新たに呪文を唱えたり能力を[[起動]]したりできなかったため。もちろん現在のスタックルール下では呪文や能力が1つ解決するごとに[[優先権]]を得られるので、問題なく起動できる。
 +
*[[プレインズウォーカー]]と[[バトル]]が存在する現在では、万能性はかつてより相対的に落ちている。
 +
*[[From the Vault:Relics]]に{{Gatherer|id=212637|新規イラスト}}で収録された。[[統率者2013]]以降の[[特殊セット]]に収録された際もこの[[絵|イラスト]]が使われている。
  
基本的にはすぐに[[全体除去]]として使うのが普通だが、「一度[[]]に出さなければ使用できない」という奇襲性のなさを逆手に取り、すぐに使うつもりがなくても[[]]に出しておくことで相手の行動を抑止し、その間に自分のパーマネントを揃えるというテクニックもある。
+
==利用==
 +
基本的にはすぐに[[全体除去]]として使うのが普通だが、「一度[[戦場に出す|戦場に出さ]]なければ使用できない」という奇襲性のなさを逆手に取り、すぐに使うつもりがなくても[[戦場]]に出しておくことで対戦相手の行動を抑止し、その間に自分の[[パーマネント]]を揃えるというテクニックもある。
  
 
*[[単色デッキ]]で使われていた時代に、使用頻度の高かった[[色]]の順と、それによって補われる効果は以下の通り。
 
*[[単色デッキ]]で使われていた時代に、使用頻度の高かった[[色]]の順と、それによって補われる効果は以下の通り。
 +
**'''[[黒]]''' - [[エンチャント]]破壊・[[アーティファクト]]破壊
 +
**'''[[赤]]''' - エンチャント破壊
 +
**'''[[青]]''' - エンチャント破壊・アーティファクト破壊・[[クリーチャー]][[除去]]
 +
**'''[[緑]]''' - クリーチャー除去
  
 +
*それと同時期の格言「ディスクは[[タップ|寝ている]]うちに[[割る|割れ]]」。実際これを[[破壊]]するためだけに[[解呪/Disenchant]]をタッチで入れる人もいたほど。当時の単色デッキでの使用率の高さを物語るエピソードである。
  
 +
*[[コスト]]として自身を[[生け贄に捧げる]]ことを要求していないため、これが[[破壊]]されなかったり[[再生]]したりすれば繰り返し起動できる。そのため、アーティファクトを破壊されなくする[[ダークスティールの溶鉱炉/Darksteel Forge]]との相性は抜群。
 +
*これを利用して[[ブーメラン/Boomerang]]や[[転覆/Capsize]]を使い[[バウンス]]して再使用する[[ユーロブルー]]、[[次元のほころび/Reality Ripple]]で[[フェイズ・アウト]]させ使い回す[[リップルディスク]]などの[[デッキ]]も作られた。使い捨てであるがために容易に再利用ができ、[[ロック]]のように使えることが強力さに拍車をかけている。
  
 +
==関連カード==
 +
===主な亜種===
 +
パーマネント全体除去能力を持ったアーティファクト。
 +
*[[忘却石/Oblivion Stone]] - 設置3マナ起動5マナ。[[土地]]でないパーマネントを破壊する。起動コスト(4)の[[タップ能力]]によって残すパーマネントを選別できる。([[ミラディン]])
 +
**[[危ういロープ/Fraying Line]] - 4マナ。各[[アップキープ]]に[[アクティブ・プレイヤー]]が(2)を支払わなければ各クリーチャーを追放。支払った場合残すクリーチャーを選別できる。([[統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い]])
 +
**[[モメント/The Moment]] - 設置2マナ起動3マナ。Xマナ以下の土地でないパーマネントを破壊する。Xはあなたのアップキープに乗る[[時間カウンター]]数。ソーサリー・タイミング限定。起動コスト(2)のタップ能力で残したいクリーチャーをフェイズ・アウトできる。([[ドクター・フー統率者デッキ]])
 +
*[[世界薙ぎの剣/Worldslayer]] - 設置4マナ[[装備]]5マナの[[装備品]]。装備したクリーチャーが[[戦闘ダメージ]]を与えたらこのパーマネント以外のパーマネントを破壊する。(ミラディン)
 +
*[[疫病沸かし/Plague Boiler]] - 3マナ。3ターン後に土地でないパーマネントを破壊する。起動コスト(1)(黒)(緑)の[[起動型能力]]によって起動タイミングを調節できる。([[ラヴニカ:ギルドの都]])
 +
*[[災いの砂時計/Scourglass]] - 白5マナの[[有色アーティファクト]]。アーティファクトと土地以外のパーマネントを破壊する。アップキープにしか起動できない。([[アラーラの断片]])
 +
*[[強制の門/Coercive Portal]] - 4マナ。土地でないパーマネントを破壊。あなたのアップキープに誘発するが、[[投票]]で否決されると代わりに1[[ドロー]]になる[[議決]]カード。([[コンスピラシー]])
 +
*[[危険な櫃/Perilous Vault]] - 設置4マナ起動5マナ。土地でないパーマネントを[[追放]]する。([[基本セット2015]])
 +
*[[爆積み/Boompile]] - 4マナ。[[コイン投げ]]に勝ったら土地でないパーマネントを破壊する。([[統率者2016]])
 +
*[[スフィアー・オヴ・アナイアレイション/Sphere of Annihilation]] - 黒Xマナの有色アーティファクト。あなたのアップキープにマナ総量X以下のクリーチャーとプレインズウォーカーを墓地含め追放。([[フォーゴトン・レルム探訪]])
 +
*[[見せかけの床/False Floor]] - 設置4マナ起動2マナ。[[アンタップ状態]]のクリーチャーを追放する。ただしこれ自身も他のクリーチャーも[[タップイン]]する。ソーサリー・タイミング限定。([[ニューカペナの街角統率者デッキ]])
 +
*[[カーンの酒杯/Karn's Sylex]] - 設置3マナ起動Xマナ。Xマナ以下の土地でないパーマネントを追放。タップインする。ソーサリー・タイミング限定。ライフペイを禁止する能力も併せ持つ。([[団結のドミナリア]])
 +
*[[ウルザの酒杯/Urza's Sylex]] - 設置3マナ起動コスト(2)(白)(白)。各プレイヤーが選んだ土地6つを除く全パーマネントを破壊。ソーサリー・タイミング限定。追加2マナを支払えば[[プレインズウォーカー]]を[[サーチ]]。([[兄弟戦争]])
 +
その他
 +
*[[火薬樽/Powder Keg]] - [[マナ総量]]を参照して破壊範囲が変わる。アーティファクトとクリーチャーのみ破壊。同様のタイプのカードは[[火薬樽/Powder Keg#関連カード]]を参照。([[ウルザズ・デスティニー]])
 +
*[[破滅的な行為/Pernicious Deed]] - [[有色]]で[[エンチャント]]であるが、破壊できる[[カード・タイプ]]が同じためよく比較される。([[アポカリプス]])
 +
*[[アクローマの復讐/Akroma's Vengeance ]] - 同じ効果をもったソーサリー。([[オンスロート]])
 +
*[[円盤の大魔術師/Magus of the Disk]] - 能力を[[内蔵]]した[[大魔術師]]。([[時のらせん]])
 +
*[[アーボーグの暴君、ネビニラル/Nevinyrral, Urborg Tyrant]] - [[死亡誘発]]として能力を内蔵した[[伝説のクリーチャー]]。([[統率者レジェンズ]])
  
**それと同時期の格言「ディスクは寝ているうちに割れ」。実際これを[[割る]]ためだけに[[解呪/Disenchant]]をタッチで入れる人もいたほど。当時の単色デッキでの使用率の高さを物語るエピソードである。
+
==その他==
 
+
<!-- -現在では[[エターナル]]環境でしか使えず、4[[マナ]]という重さと[[タップイン]]という性質ゆえ扱いづらい部分があるが、使われていないわけではない。
+
重複。立派に使われています。 -->
+
*優秀な亜種が多く存在する。
+
軽い[[火薬樽/Powder Keg]]や、即起動の出来る[[忘却石/Oblivion Stone]]、[[仕組まれた爆薬/Engineered Explosives]]、または、色の付いた破滅的な行為等。
+
 
*通称、『ディスク』『ネビ円』『ネビ盤』『ネビ』。
 
*通称、『ディスク』『ネビ円』『ネビ盤』『ネビ』。
<!-- -派生系として[[忘却石/Oblivion Stone]]、[[破滅的な行為/Pernicious Deed]]、[[円盤の大魔術師/Magus of the Disk]]などがある。 -->
+
*カード名は作家[[Wikipedia:ja:ラリー・ニーヴン|ラリー・ニーヴン/Larry Niven]]の名前および氏の作品に由来する(→[[アナグラム]])。アナグラムの詳細については、[[ネビニラル/Nevinyrral]]のページを参照。
*悪名高い[[ネクロの夏]]を生み出した元凶のうちの1つである。
+
*[[ダークスティールの溶鉱炉/Darksteel Forge]]と一緒に出ていると、ちょっと詐欺くさい。
+
*[[スタック]]ルールの導入で強さが増したカードの1つ。スタックルール以前は、[[タップ]]状態の時に[[粉砕/Shatter]]等をプレイされた際[[ぐるぐる/Twiddle]]などで「[[対応して]]」[[アンタップ]]することまでは出来ても「起動する」ことは出来なかった。[[ぐるぐる/Twiddle]]の[[解決]]にはいると呪文や能力が全て解決されるまで新たに呪文や能力をプレイ出来なかったため。勿論現在のスタックルール環境化では呪文や能力が1つ解決するごとに[[優先権]]を得られるので、問題なく起動できる。
+
*カード名はLarry Niven氏の作品及び氏の名前に由来する。→[[アナグラム]]
+
アナグラムの詳細については、[[ネビニラル/Nevinyrral]]のページを参照のこと。
+
*[[コスト]]として自身の[[生け贄]]を要求していないため、これが[[破壊]]されなければ繰り返し起動できる。
+
これを利用して[[ブーメラン/Boomerang]]や[[転覆/Capsize]]を使い[[バウンス]]して再使用する[[ユーロブルー]]、[[次元のほころび/Reality Ripple]]で[[フェイズ・アウト]]させ使い回す[[リップルディスク]]などの[[デッキ]]も作られた。
+
まあ、この手の[[カード]]は基本的に「使い捨て」でも強いと評価されるもの。
+
これももちろん再利用しなくても十分強いが、逆に言えばより容易に再利用できるため、[[ロック]]的に使えるのが強さに凄みを増している。
+
  
 
==参考==
 
==参考==
*[[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/feature/253|The Top 50 Artifacts of All Time]]第11位([[WotC]]、文:[[Zvi Mowshowitz]]、英語)
+
*[[The Top 50 Artifacts of All Time]] 第11位 [[WotC]]、文:[[Zvi Mowshowitz]]、英語)
 
*[[ネビニラル/Nevinyrral]]([[背景世界/ストーリー用語]])
 
*[[ネビニラル/Nevinyrral]]([[背景世界/ストーリー用語]])
*[[カード個別評価:5版(5th)]]
+
*[[カード個別評価:第5版]] - [[レア]]
*[[カード個別評価:4版(4th)]]
+
*[[カード個別評価:第4版]] - [[レア]]
*[[カード個別評価:リバイズド(3rd)]]
+
*[[カード個別評価:リバイズド・エディション]] - [[レア]]
*[[カード個別評価:アンリミテッド(2nd)]]
+
*[[カード個別評価:アンリミテッド・エディション]] - [[レア]]
*[[カード個別評価:Masters Edition]]
+
*[[カード個別評価:モダンホライゾン2]] - [[レア]]
 +
*[[カード個別評価:統率者レジェンズ]] - [[レア]]
 +
*[[カード個別評価:エターナルマスターズ]] - [[レア]]
 +
*[[カード個別評価:Vintage Masters]] - [[レア]]
 +
*[[カード個別評価:Masters Edition]] - [[レア]]
 +
*[[From the Vault:Relics]]
 +
__NOTOC__
 +
 
 +
[[Category:俗称のあるカード|ねひにらるのえんはん]]

2024年1月6日 (土) 20:15時点における最新版


Nevinyrral's Disk / ネビニラルの円盤 (4)
アーティファクト

ネビニラルの円盤はタップ状態で戦場に出る。
(1),(T):アーティファクトとクリーチャーとエンチャントをすべて破壊する。


マジック黎明期から活躍していた、大量のパーマネント破壊が可能な優秀リセットボタンアーティファクトゆえ色拘束を気にする必要がなく、そのため多色デッキで使われる傾向が強いが、黎明期はの弱点を補えるということから、単色デッキでの使用が主だった。

アイスエイジ発売後はネクロポーテンス/Necropotenceとの凶悪な相性のよさを以てネクロディスクを創り出し、悪名高いネクロの夏を生み出した元凶となった。

エターナルランドスティルでは除去の主軸となる。ただ、メタによって色をタッチし、破滅的な行為/Pernicious Deedが使用されることも多い。

[編集] 利用

基本的にはすぐに全体除去として使うのが普通だが、「一度戦場に出さなければ使用できない」という奇襲性のなさを逆手に取り、すぐに使うつもりがなくても戦場に出しておくことで対戦相手の行動を抑止し、その間に自分のパーマネントを揃えるというテクニックもある。

  • それと同時期の格言「ディスクは寝ているうちに割れ」。実際これを破壊するためだけに解呪/Disenchantをタッチで入れる人もいたほど。当時の単色デッキでの使用率の高さを物語るエピソードである。

[編集] 関連カード

[編集] 主な亜種

パーマネント全体除去能力を持ったアーティファクト。

その他

[編集] その他

[編集] 参考

MOBILE