ビッグ・レッド

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(サンプルレシピ)
(ミラディンの傷跡ブロック構築についての記述をそれぞれ赤コントロールゴブナイトのページへ移行。)
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'''ビッグ・レッド'''(''Big Red'')は、[[赤単色デッキ|赤単色]]の中速[[デッキ]]の総称。
 
'''ビッグ・レッド'''(''Big Red'')は、[[赤単色デッキ|赤単色]]の中速[[デッキ]]の総称。
  
多くの場合は[[ミラディン・ブロック構築]]と同時期の[[スタンダード]]に存在した[[バーン]]系[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]を指すが、他の[[環境]]においても[[重い|重量級]][[カード]]を採用した同型のものがビッグ・レッドとしばしば呼ばれる。
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*多くの場合は[[ミラディン・ブロック構築]]と同時期の[[スタンダード]]に存在した[[バーン]]系[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]を指すが、他の[[環境]]においても[[重い|重量級]][[カード]]を採用した同型のものがビッグ・レッドとしばしば呼ばれる。
 
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==ミラディンの傷跡ブロック構築==
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[[ミラディンの傷跡ブロック構築]]においても、ビッグ・レッドと呼ばれる[[赤単色デッキ]]が存在する。
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{{#card:Koth of the Hammer}}
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{{#card:Galvanic Blast}}
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高い打点力を誇る[[槌のコス/Koth of the Hammer]]を中核に据え、[[火力]]や[[クリーチャー]]によって攻め立てる。[[アーティファクト]]が数枚採用され、[[感電破/Galvanic Blast]]や[[カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix]]などの[[金属術]]を持つ[[カード]]と[[シナジー]]が組み込まれる。
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大きく分けて、クリーチャーや火力によって序盤から攻め手を多くする[[アグロ]]型と、[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]カードを多めに採用する型に分けられる。前者では打点を意識して[[ゴブリンの戦煽り/Goblin Wardriver]]や[[カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirth]]などが採用される。後者では[[金屑の嵐/Slagstorm]]や[[燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage]]、槌のコスと燃え上がる憤怒の祭殿に[[シナジー]]を持つ[[電位の負荷/Volt Charge]]などが採用される。
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[[環境]]の[[トップメタ]]に[[白単鍛えられた鋼]]が存在するため、[[オキシダの屑鉄溶かし/Oxidda Scrapmelter]]などのアーティファクト[[破壊]]を採用しやすい[[色]]であることは重要な利点。
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[[プロツアー名古屋11]]においても、白単鍛えられた鋼に次いで2番目に高い17.03%の[[プレイヤー]]が使用し、[[角岡利幸]](アグロ型)と[[Fabian Thiele]](コントロール型)の2名がベスト8入りした。
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===サンプルレシピ===
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*備考
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**[[プロツアー名古屋11]] 準優勝 (ミラディンの傷跡ブロック構築部門8-1-1) ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gporl04/welcome 参考])
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**使用者:[[角岡利幸]]
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*[[フォーマット]]
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**[[ミラディンの傷跡ブロック構築]]([[ミラディンの傷跡]]+[[ミラディン包囲戦]]+[[新たなるファイレクシア]])
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{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
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!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
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!colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (13)
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|4||[[ゴブリンの戦煽り/Goblin Wardriver]]
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|-
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|4||[[オキシド峠の英雄/Hero of Oxid Ridge]]
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|-
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|1||[[カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix]]
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|-
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|4||[[危険なマイア/Perilous Myr]]
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|-
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!colspan="2" style="background-color:#eeddff"|呪文 (24)
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|-
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|4||[[石弾化/Artillerize]]
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|-
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|4||[[感電破/Galvanic Blast]]
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|-
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|4||[[胆液の水源/Ichor Wellspring]]
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|-
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|3||[[槌のコス/Koth of the Hammer]]
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|-
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|4||[[カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirth]]
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|-
+
|1||[[マイコシンスの水源/Mycosynth Wellspring]]
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|-
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|4||[[恐慌の呪文爆弾/Panic Spellbomb]]
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|-
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!colspan="2" style="background-color:#ddffee"|土地 (23)
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|-
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|4||[[墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus]]
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|-
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|19||[[山/Mountain]]
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|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード
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|-
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|3||[[四肢切断/Dismember]]
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|-
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|3||[[核への投入/Into the Core]]
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|-
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|1||[[槌のコス/Koth of the Hammer]]
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|-
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|2||[[カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix]]
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|-
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|1||[[マイコシンスの水源/Mycosynth Wellspring]]
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|-
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|2||[[粉砕/Shatter]]
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|-
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|3||[[金屑の嵐/Slagstorm]]
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|}
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*[[クリーチャー]]や[[単体火力]]が多い[[アグロ]]型。
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*[[PIG]][[能力]]を持つ[[アーティファクト]]が多数採用されており、それらを[[カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirth]]や[[石弾化/Artillerize]]の[[生け贄に捧げる|生け贄]][[コスト]]に充てることで[[アドバンテージ]]を得ることができる。
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==ミラディン・ブロック期==
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==概要==
 
[[ミラディン・ブロック構築]]に端を発し、その高い[[デッキパワー]]から同時期の[[スタンダード]]でも活躍した。
 
[[ミラディン・ブロック構築]]に端を発し、その高い[[デッキパワー]]から同時期の[[スタンダード]]でも活躍した。
  
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2005年3月20日の禁止カード大量発表により事実上親和が消滅した後は、どちらかと言うと高速型の[[スライ#ミラディン・ブロック期|スライ]]が主流となった。
 
2005年3月20日の禁止カード大量発表により事実上親和が消滅した後は、どちらかと言うと高速型の[[スライ#ミラディン・ブロック期|スライ]]が主流となった。
  
===ミラディン・ブロック構築版(後期型)===
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==ミラディン・ブロック構築版==
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===後期型===
 
*備考
 
*備考
 
**[[グランプリオーランド04]] 準優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gporl04/welcome 参考])
 
**[[グランプリオーランド04]] 準優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gporl04/welcome 参考])
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*[[フィニッシャー]]に[[焼炉の仔/Furnace Whelp]]を採用して、終盤引いた[[煮えたぎる歌/Seething Song]]の無駄カード化を防いでいる。
 
*[[フィニッシャー]]に[[焼炉の仔/Furnace Whelp]]を採用して、終盤引いた[[煮えたぎる歌/Seething Song]]の無駄カード化を防いでいる。
  
===ミラディン・ブロック構築版(初期型)===
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===初期型===
 
*備考
 
*備考
 
**[[プロツアー神戸04]] 優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/ptkob04ja/welcome 参考])
 
**[[プロツアー神戸04]] 優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/ptkob04ja/welcome 参考])
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*[[アーティファクト]][[破壊]]はメイン投入が基本の[[環境]]のため、[[マナ・アーティファクト]]は[[サイドボード|サイド]]に落とされ、相手がアーティファクト破壊をサイドに回した時初めてメイン投入という[[アグレッシブ・サイドボーディング]]の手法がとられている。
 
*[[アーティファクト]][[破壊]]はメイン投入が基本の[[環境]]のため、[[マナ・アーティファクト]]は[[サイドボード|サイド]]に落とされ、相手がアーティファクト破壊をサイドに回した時初めてメイン投入という[[アグレッシブ・サイドボーディング]]の手法がとられている。
  
===スタンダード版===
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==スタンダード版==
 
*備考
 
*備考
 
**[[日本選手権04]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/jpnat04ja/welcome 参考])
 
**[[日本選手権04]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/jpnat04ja/welcome 参考])

2011年10月28日 (金) 16:40時点における版

ビッグ・レッド(Big Red)は、赤単色の中速デッキの総称。

目次

概要

ミラディン・ブロック構築に端を発し、その高いデッキパワーから同時期のスタンダードでも活躍した。


Arc-Slogger / 弧炎撒き (3)(赤)(赤)
クリーチャー — ビースト(Beast)

(赤),あなたのライブラリーのカードを上から10枚、追放する:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。弧炎撒きはそれに2点のダメージを与える。

4/5


Seething Song / 煮えたぎる歌 (2)(赤)
インスタント

(赤)(赤)(赤)(赤)(赤)を加える。



Pulse of the Forge / 溶鉱炉の脈動 (1)(赤)(赤)
インスタント

プレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。溶鉱炉の脈動はそれに4点のダメージを与える。その後そのプレイヤーかそのプレインズウォーカーのコントローラーのライフがあなたより多いなら、溶鉱炉の脈動をオーナーの手札に戻す。


基本的戦略はバーンであり、クリーチャーとしては弧炎撒き/Arc-Slogger炎歩スリス/Slith Firewalkerのようなダメージ効率の高いものが用いられる。フィフス・ドーン参入後にはマグマの噴流/Magma Jetが追加され、神河物語後は親和対策としてかまどの神/Hearth Kamiが多用される。また、デッキによって異なるが、多くの場合マナ加速のために金属モックス/Chrome Mox煮えたぎる歌/Seething Songが投入される。

ほか、溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge爆片破/Shrapnel Blastという効率の良い火力呪文を採用し、溶鉄の雨/Molten Rainなどの土地破壊呪文で相手展開を遅らせながら相手のライフ削り取るのが基本戦略となる。

もともとはアーティファクト対策に秀でた赤の特長を活かすために生まれたデッキで、さらに赤緑コントロールなどのアンチ親和にも有利であったため、ミラディン・ブロック構築のプロツアー神戸04ではベスト8の内、日本人初のプロツアーチャンピオンとなる黒田正城を含む5人がビッグ・レッドであった。→*1

頭蓋骨絞め/Skullclamp禁止後、親和がそれほどの支配力を持たなくなった後も、土地破壊という別のコントロール要素を強化することでメタの一角を占め続けた。→ポンザ

2005年3月20日の禁止カード大量発表により事実上親和が消滅した後は、どちらかと言うと高速型のスライが主流となった。

ミラディン・ブロック構築版

後期型

メインデッキ (60) サイドボード (15)
クリーチャー (11) 3 粉砕/Shatter
4 炎歩スリス/Slith Firewalker 4 分流/Shunt
3 焼炉の仔/Furnace Whelp 1 火炎崩れ/Flamebreak
4 弧炎撒き/Arc-Slogger 3 粒化/Granulate
呪文 (25) 4 旅人のガラクタ/Wayfarer's Bauble
4 静電気の稲妻/Electrostatic Bolt
4 マグマの噴流/Magma Jet
3 爆片破/Shrapnel Blast
4 煮えたぎる歌/Seething Song
4 溶鉄の雨/Molten Rain
3 溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge
3 火炎崩れ/Flamebreak
土地 (24)
18 山/Mountain
2 大焼炉/Great Furnace
4 ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel

初期型

メインデッキ (60) サイドボード (15)
クリーチャー (8) 3 炉のドラゴン/Furnace Dragon
4 真面目な身代わり/Solemn Simulacrum 2 衝動のタリスマン/Talisman of Impulse
4 弧炎撒き/Arc-Slogger 2 耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence
呪文 (28) 4 残響する破滅/Echoing Ruin
4 静電気の稲妻/Electrostatic Bolt 4 溶鉄の雨/Molten Rain
4 減衰のマトリックス/Damping Matrix
4 爆片破/Shrapnel Blast
4 とげの稲妻/Barbed Lightning
4 溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge
4 爆破/Detonate
4 火の玉/Fireball
土地 (24)
16 山/Mountain
4 ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus
4 ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel

スタンダード版

メインデッキ (60)
クリーチャー (12)
4 弧炎撒き/Arc-Slogger
4 炉のドラゴン/Furnace Dragon
4 真面目な身代わり/Solemn Simulacrum
呪文 (26)
4 金属モックス/Chrome Mox
4 静電気の稲妻/Electrostatic Bolt
2 紅蓮地獄/Pyroclasm
4 溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge
4 煮えたぎる歌/Seething Song
4 爆片破/Shrapnel Blast
2 衝動のタリスマン/Talisman of Impulse
2 耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence
土地 (22)
4 ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus
4 大焼炉/Great Furnace
4 ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel
10 山/Mountain
サイドボード (15)
4 爆破/Detonate
4 残響する破滅/Echoing Ruin
4 溶鉄の雨/Molten Rain
3 粉砕/Shatter

参考

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