ヤソコン

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(サンプルレシピ: リンク変更)
 
(11人の利用者による、間の42版が非表示)
1行: 1行:
'''ヤソコン'''は、東京圏の強豪・[[八十岡翔太]]のデザインによる[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]。いわゆる「デッキブランド」である。八十岡が作成したコントロールデッキは、どれもヤソコンと呼ばれる宿命にあるらしい。基本的には[[Lord of Magic Championships|LoM]]開催期に作られたものを指す。
+
'''ヤソコン'''は、東京圏の強豪・[[八十岡翔太]]のデザインによる[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]。いわゆる「デッキブランド」である。八十岡が作成したコントロールデッキは、どれもヤソコンと呼ばれる宿命にあるらしい。基本的には[[Lord of Magic Championships|LoM]]開催期に作られたものを指し、2005年頃に広まった概念<ref name="yasokon">『マナバーン2018』(ホビージャパン、2017年11月30日初版)p.97-112 ISBN 9784798615776</ref>。
  
 
==ブロック構築==
 
==ブロック構築==
===神河ブロック構築===
+
下記の時期の[[ブロック構築]]においても、活躍を見せる。
[[神河ブロック構築]]におけるヤソコンは、神河ブロック構築で[[メタゲーム|メタ]]の中心にある[[けちコントロール#神河ブロック構築|けちコン]]を標的とした[[青単色デッキ|青単]][[パーミッション]]、いわゆる[[呪師コントロール]]である。
+
*イニストラード・ブロック構築
 
+
**[[プロツアー「アヴァシンの帰還」]][[イニストラード・ブロック構築]]部門では[[人間リアニメイト#イニストラード・ブロック構築|人間リアニメイト]]を使用し、同部門で9-0-1の好成績を収めた(総合14位)。
{{#card:Jushi Apprentice}}
+
*[[ヤソコン/ブロック構築/ミラディンの傷跡|ミラディンの傷跡ブロック構築]]
 
+
*アラーラの断片ブロック構築
[[ドローエンジン]]として[[呪師の弟子/Jushi Apprentice]][[巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls]]などの[[クリーチャー]]を使用するのが大きな特徴。
+
**[[プロツアーホノルル09]][[アラーラの断片ブロック構築]]部門では[[ジャンドコントロール#アラーラの断片ブロック構築|ナヤジャンドコントロール]]を使用し、同部門で6-4の成績を残している。
 
+
*時のらせんブロック構築
この[[環境]]に優秀な[[打ち消す|カウンター]]は少ないものの、パーミッションなので[[ボードコントロール]]系のけちコンには圧倒的に有利。[[メインデッキ|メイン]]から入っている[[不忠の糸/Threads of Disloyalty]]などにより、[[白ウィニー/ブロック構築/神河|白ウィニー]]との相性も悪くない。
+
**[[Dralnu du Louvre#時のらせんブロック構築|Dralnu du Louvre]][[青黒コントロール/ブロック構築/時のらせん|青黒コントロール]]を参照。
 
+
*[[ヤソコン/ブロック構築/ラヴニカ|ラヴニカ・ブロック構築]]
[[グランプリ新潟05]]ではベスト8に2人が残るという好成績を収めた。
+
*[[ヤソコン/ブロック構築/神河|神河ブロック構築]]
*備考
+
*[[ヤソコン/ブロック構築/ミラディン|ミラディン・ブロック構築]]
**[[グランプリ新潟05]] 準優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpnii05ja/welcome 参考])
+
**使用者:[[有留知広]]
+
**デザイン:[[八十岡翔太]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[神河ブロック構築]]([[神河物語]]+[[神河謀叛]]+[[神河救済]])
+
{{#MagicFactory:df310528}}
+
 
+
===ラヴニカ・ブロック構築===
+
[[ラヴニカ・ブロック構築]]におけるヤソコンは、[[青白黒コントロール|青白黒]]3[[色]]の[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]。[[チーム戦]]かつ[[ブロック構築]]という非常に狭い領域での[[フォーマット]]に用意された。
+
 
+
{{#card:Court Hussar}}
+
{{#card:Remand}}
+
 
+
[[打ち消す|カウンター]]と[[除去]]で[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]しつつ、[[宮廷の軽騎兵/Court Hussar]]で[[クロック]]を与える。[[アウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IV]]で[[テンポ]]を稼ぎ、最後は[[債務者の弔鐘/Debtors' Knell]]で[[絶望の天使/Angel of Despair]]を使いまわして[[勝利]]する。
+
 
+
序盤からカウンターやクロックを与えられるにもかかわらず、終盤息切れせずにすむように構成されており、そのバランス感覚は素晴らしい。
+
 
+
[[プロツアーチャールストン06]]では[[デッキ]]の使用者全員が[[マネーフィニッシュ]]、製作者の[[八十岡翔太]]自身は優勝という快挙を成し遂げた。
+
*備考
+
**[[プロツアーチャールストン06]] 優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/ptcha06ja/welcome 参考]
+
**使用者:[[八十岡翔太]] チーム:Kajiharu80
+
*[[フォーマット]]
+
**チーム・[[ラヴニカ・ブロック構築]]([[ラヴニカ:ギルドの都]]+[[ギルドパクト]]+[[ディセンション]])
+
{{#MagicFactory:df310526}}
+
 
+
===ミラディンの傷跡ブロック構築===
+
[[ミラディンの傷跡ブロック構築]]におけるヤソコンは、[[多色デッキ|多色]]化は難しいとされてきた同[[環境]]の常識を覆す、[[青黒赤]][[タッチ]][[緑]]4[[色]]の[[青黒テゼレット|テゼレットコントロール]]。
+
 
+
{{#card:Tezzeret, Agent of Bolas}}
+
{{#card:Mycosynth Wellspring}}
+
 
+
[[ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas]]を中心に多くの[[アーティファクト]]が使用されているが、中でも重要なのは[[マイコシンスの水源/Mycosynth Wellspring]]。[[太陽の宝球/Sphere of the Suns]]などとともに4色の[[マナ基盤]]を大きく支え、自分の[[漸増爆弾/Ratchet Bomb]]に巻き込んだり、[[内にいる獣/Beast Within]]や[[オキシダの屑鉄溶かし/Oxidda Scrapmelter]]の[[対象]]にしたりすることで[[カード・アドバンテージ]]を得ることができる。
+
 
+
もちろん上記の[[カード]]は単純に[[除去]]としても優秀で、その他にも多色の利を活かして様々な除去[[呪文]]を採用している。[[粗石の魔道士/Trinket Mage]]から[[グレムリン地雷/Gremlin Mine]]や[[呪詛の寄生虫/Hex Parasite]]を[[シルバーバレット]]できることもあり、非常に[[ボードコントロール]]に長けた[[デッキ]]だといえる。
+
*備考
+
**[[プロツアー名古屋11]]  ベスト8(ミラディンの傷跡ブロック構築部門 6-3-1) ([http://coverage.mtg-jp.com/PTNagoya11/ 参考])
+
**使用者:[[藤田剛史]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[ミラディンの傷跡ブロック構築]]([[ミラディンの傷跡]]+[[ミラディン包囲戦]]+[[新たなるファイレクシア]])
+
 
+
{{#MagicFactory:df304935}}
+
*製作者の八十岡本人はもちろん、[[渡辺雄也]]、[[森勝洋]]も同じデッキをシェアされている。
+
  
 
==スタンダード==
 
==スタンダード==
===インベイジョン・ブロック+オデッセイ・ブロック期===
+
*戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期
[[カウンターモンガー]]を参照。
+
**[[プロツアー「カラデシュ」]]で'''グリクシス・コントロール'''を使用して優勝を果たしている。詳細は[[青黒赤コントロール#戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期|青黒赤コントロール]]を参照。
 +
*タルキール龍紀伝+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック期
 +
**[[プロツアー「イニストラードを覆う影」]]で'''エスパー・ドラゴン'''を使用してベスト4入賞を果たしている。
 +
*テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期
 +
**[[プロツアー「タルキール龍紀伝」]]で'''青黒ドラゴン'''を使用して準優勝を果たしている。詳細は[[青黒コントロール/スタンダード/テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|青黒コントロール]]を参照。
 +
*[[ヤソコン/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期]]
 +
*[[ヤソコン/スタンダード/イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期|イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期]]
 +
*[[ヤソコン/スタンダード/ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期|ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期]]
 +
*[[ヤソコン/スタンダード/ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期|ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期]]
 +
*[[ヤソコン/スタンダード/時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期]]
 +
*ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期
 +
**[[Lord of Magic Championships|LoM 2006]]では[[青赤氷雪コントロール]]を使用し、同部門で5-1の成績を残している。
 +
**[[次元の混乱]]発売後に、「[[黒]]い[[神の怒り/Wrath of God|神の怒り]]」こと[[滅び/Damnation]]が登場したことにより、'''青黒トロン'''が開発される。詳細は[[青黒トロン#スタンダード|青黒トロン]]を参照。
 +
*[[ヤソコン/スタンダード/神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期|神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期]]
 +
*[[ヤソコン/スタンダード/ミラディン・ブロック+神河ブロック期|ミラディン・ブロック+神河ブロック期]]
 +
*[[ヤソコン/スタンダード/オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期|オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期]]
 +
*インベイジョン・ブロック+オデッセイ・ブロック期
 +
**[[カウンターモンガー]]を参照。
  
===オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期===
+
==エクステンデッド==
[[オンスロート・ブロック]]+[[ミラディン・ブロック]]期の[[スタンダード]]におけるヤソコンは、[[青白コントロール/スタンダード/オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期|青白コントロール]]の一種。[[ミラディン]]登場直後のもので、[[加工/Fabricate]]による[[シルバーバレット]]戦略を利用したタイプをこう呼ぶ。
+
===時のらせん期===
 +
長らく「ヤソコン」から離れていた氏の、久々のオリジナル[[デッキ]][[緑青黒]][[タッチ]][[]][[ビート・コントロール]]であり、[[Next Level Blue]]にかけて'''Next Level Doran'''と名付けられている。
  
{{#card:Fabricate}}
+
{{#card:Doran, the Siege Tower}}
{{#card:Skeleton Shard}}
+
{{#card:Jace, the Mind Sculptor}}
  
[[サーチ]]する候補は、[[映し身人形/Duplicant]][[トリスケリオン/Triskelion]][[骸骨の破片/Skeleton Shard]][[波停機/Stabilizer]]など。これらを使う必要がない場合でも、[[真面目な身代わり/Solemn Simulacrum]][[忘却石/Oblivion Stone]]を持ってくることができる。
+
基本は[[思考囲い/Thoughtseize]][[タルモゴイフ/Tarmogoyf]][[謎めいた命令/Cryptic Command]]といった緑青黒の[[パワーカード]]からなる[[グッドスタッフ]]。そこに[[包囲の塔、ドラン/Doran, the Siege Tower]]をタッチし、[[クロック]]の底上げが図られている。[[貴族の教主/Noble Hierarch]]と、[[フェッチランド]]から[[サーチ]]できる[[つぶやき林/Murmuring Bosk]]により、無理なく[[白マナ]]を出せるようになっているのがポイント。
  
[[骸骨の破片/Skeleton Shard]]に若干頼る形になるため、[[ひっかき爪/Scrabbling Claws]][[永遠のドラゴン/Eternal Dragon]][[ゴブリン召集]]対策として広まってからは衰退してしまった。
+
序盤はまるで[[黒緑白ビートダウン#エクステンデッド(時のらせん期)|ドランデッキ]]のような動きをしながら、次の[[ターン]]にいきなり[[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]]降臨という芸当も可能。一見して何のデッキなのかわからない不思議さで、[[プロツアーアムステルダム10]]の会場を沸かせた。
  
*この[[デッキ]]は、東京近郊の複数の大会が年に1回共催している「[[Lord of Magic Championships]]」2003年の大会でデビューを飾った。ミラディン発売直後に開催された非[[認定大会]]で、デッキの完成度と新[[エキスパンション]]の[[カード]]を生かした構成で注目を浴びた。
+
====サンプルレシピ====
 
*備考
 
*備考
**2003年[[LoM]] 準優勝 ([http://lom.jp/2003/ 参考])
+
**[[プロツアーアムステルダム10]] エクステンデッド部門9-1 ([http://web.archive.org/web/20170606105135/http://archive.mtg-jp.com/eventc/ptams10/ 参考])
**使用者:[[八十岡翔太]]
+
**使用者:[[八十岡翔太]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[スタンダード]]([[第8版]][[オンスロート・ブロック]][[ミラディン]])
+
**[[エクステンデッド]]([[第10版]][[基本セット2011]][[時のらせんブロック]]~[[ゼンディカー・ブロック]])
 +
{{#MagicFactory:df304895}}
 +
*[[ドラフト]]部門の不振により全体としては64位に終わったものの、日本勢の不調が叫ばれた同大会においてこの戦績を上げたことは大きい。
 +
*デッキデザインの経緯は[http://archive.mtg-jp.com/eventc/ptams10/article/008363/ こちら]で詳しく語られている。
  
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
+
===ミラディン期===
|-
+
この[[環境]]のヤソコンは[[エメリアコントロール]]の亜種である。
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (7)
+
|-
+
|3||[[賛美されし天使/Exalted Angel]]
+
|-
+
|3||[[真面目な身代わり/Solemn Simulacrum]]
+
|-
+
|1||[[映し身人形/Duplicant]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#eeddff"|呪文 (28)
+
|-
+
|4||[[神の怒り/Wrath of God]]
+
|-
+
|2||[[正義の命令/Decree of Justice]]
+
|-
+
|4||[[知識の渇望/Thirst for Knowledge]]
+
|-
+
|2||[[加工/Fabricate]]
+
|-
+
|3||[[巻き直し/Rewind]]
+
|-
+
|3||[[マナ漏出/Mana Leak]]
+
|-
+
|2||[[蒸気の連鎖/Chain of Vapor]]
+
|-
+
|1||[[骸骨の破片/Skeleton Shard]]
+
|-
+
|1||[[波停機/Stabilizer]]
+
|-
+
|1||[[精神隷属器/Mindslaver]]
+
|-
+
|3||[[忘却石/Oblivion Stone]]
+
|-
+
|2||[[赤の防御円/Circle of Protection: Red]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ddffee"|土地 (25)
+
|-
+
|8||[[平地/Plains]]
+
|-
+
|7||[[島/Island]]
+
|-
+
|1||[[沼/Swamp]]
+
|-
+
|4||[[沿岸の塔/Coastal Tower]]
+
|-
+
|1||[[教議会の座席/Seat of the Synod]]
+
|-
+
|1||[[古えの居住地/Ancient Den]]
+
|-
+
|1||[[大闘技場/Grand Coliseum]]
+
|-
+
|2||[[隠れ石/Stalking Stones]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード
+
|-
+
|4||[[因果応報/Karma]]
+
|-
+
|2||[[もみ消し/Stifle]]
+
|-
+
|1||[[波停機/Stabilizer]]
+
|-
+
|2||[[聖なる場/Sacred Ground]]
+
|-
+
|2||[[赤の防御円/Circle of Protection: Red]]
+
|-
+
|1||[[正義の命令/Decree of Justice]]
+
|-
+
|1||[[巻き直し/Rewind]]
+
|-
+
|2||[[催眠の宝珠/Mesmeric Orb]]
+
|}
+
  
===ミラディン・ブロック+神河ブロック期===
+
{{#card:Emeria, the Sky Ruin}}
[[ミラディン・ブロック]]+[[神河ブロック]]期の[[スタンダード]]におけるヤソコンは、[[青緑コントロール|青緑]]メインの[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]。[[フィフス・ドーン]]登場後のもので、[[粗野な覚醒/Rude Awakening]]を[[エンドカード]]とした[[ターボランド (用語)|ターボランド]]タイプをこう呼ぶ。
+
{{#card:Miren, the Moaning Well}}
 +
{{#card:Yosei, the Morning Star}}
  
{{#card:Rude Awakening}}
+
序盤は[[ボードコントロール]][[デッキ]]として動きつつ、[[平地]]を並べていき、7枚以上になれば、[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]から[[空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin]][[嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well]][[明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star]][[壌土からの生命/Life from the Loam]]と選ぶことで、最終的には明けの星、陽星による[[ロック]]がかかる状況に持ち込むことが可能。また、[[粗野な覚醒/Rude Awakening]]からの突然死も用意されている。
{{#card:Eternal Witness}}
+
{{#card:Gifts Ungiven}}
+
 
+
[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]による[[シルバーバレット]]戦略を主体とした、いわゆる[[けちコントロール#ミラディン・ブロック+神河ブロック期|けちコントロール]]の一種で、[[永遠の証人/Eternal Witness]][[全ての太陽の夜明け/All Suns' Dawn]][[墓地]][[カード]]を拾う。
+
  
主に4[[色]]で構成され、[[粗野な覚醒/Rude Awakening]]や[[頭蓋の摘出/Cranial Extraction]]、[[神の怒り/Wrath of God]]などが組み込まれている事が多い。
+
====サンプルレシピ====
 
*備考
 
*備考
**2004年[[LoM]][[スタンダード]]部門 全勝 ([http://2004.lom.jp/ 参考])
+
**[[プロツアーオースティン09]] エクステンデッド部門6-3-1 ([http://archive.wizards.com/Magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/ptaus09/welcome 参考])
**使用者:[[八十岡翔太]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[スタンダード]]([[第8版]]+[[ミラディン・ブロック]]+[[神河物語]])
+
 
+
{{#MagicFactory:df310529}}
+
 
+
===神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期===
+
*備考
+
**[[LoM|Lord of Magic Championships 2005]] 優勝 ([http://2005.lom.jp/ 参考])
+
**使用者:[[有留知広]]
+
**デザイン:[[八十岡翔太]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[スタンダード]]([[第9版]]+[[神河ブロック]]+[[ラヴニカ:ギルドの都]])
+
{{#MagicFactory:df310527}}
+
 
+
*神河ブロック構築におけるヤソコンを、[[青黒]]バージョンにアップデートしたもの。[[スタンダード]]で行われた[[Lord of Magic Championships|LoM]]では見事にワンツーフィニッシュを飾った。
+
 
+
===神河ブロック+ラヴニカ・ブロック+コールドスナップ期===
+
[[コールドスナップ]]参入後に組まれた[[青黒]]の[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]。[[占術の岩床/Scrying Sheets]]を使用した、いわゆる[[氷雪コントロール]]の一種である。
+
 
+
{{#card:Sensei's Divining Top}}
+
{{#card:Dark Confidant}}
+
{{#card:Scrying Sheets}}
+
 
+
[[キーカード|キー]]となる[[アドバンテージ]]エンジンは[[占術の岩床/Scrying Sheets]]、[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]、[[闇の腹心/Dark Confidant]]の3枚。師範の占い独楽による[[ライブラリー操作]]で占術の岩床を活用しつつ、闇の腹心の[[ライフロス]]を減らす。
+
 
+
[[デッキ]]のその他の部分は純粋な[[青黒コントロール]]から変化はなく、[[打ち消す|カウンター]]や[[手札破壊]]などで構成される。
+
 
+
[[フィニッシャー]]には定番の[[曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror]]のほか、占術の岩床と相性のよい[[ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot]]も使用される。
+
*備考
+
**[[日本選手権06]] 第5位 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/jpnat06ja/welcome&dcmp=ILC-MTGJPNL 参考])
+
**使用者:[[鈴木貴大]]
+
**デザイン:[[八十岡翔太]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[スタンダード]]([[第9版]]+[[神河ブロック]]+[[ラヴニカ・ブロック]]+[[コールドスナップ]])
+
{{#MagicFactory:df310525}}
+
 
+
===ラヴニカ・ブロック+コールドスナップ+時のらせんブロック期===
+
*参考
+
**[[Lord of Magic Championships 2006]] スタンダード部門 5-1 ([http://2006.lom.jp/ 参考])
+
 
**使用者:[[八十岡翔太]]
 
**使用者:[[八十岡翔太]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[スタンダード]]([[第9版]][[ラヴニカ・ブロック]][[コールドスナップ]][[時のらせん]])
+
**[[エクステンデッド]]([[第9版]][[基本セット2010]][[ミラディン]][[ゼンディカー]])
  
{{#MagicFactory:df311672}}
+
{{#MagicFactory:df311698}}
 +
*ほぼ同一のデッキを[[世界選手権09]]でも使用しており、デッキテクとして紹介されている。ちなみに[[八十岡翔太]]氏の好きなカードを詰め込んだデッキとのこと([http://archive.mtg-jp.com/eventc/worlds09/article/001593/ 参考])。
  
*[[次元の混乱]]発売後、「[[黒]]い[[神の怒り/Wrath of God|神の怒り]]」こと[[滅び/Damnation]]が登場したことにより、[[青黒トロン]]が開発される。詳細は青黒トロンを参照。
+
===オンスロート期===
 +
[[プロツアーベルリン08]]では[[青黒トロン#エクステンデッド|青黒トロン]]を使用し、同部門11-5(総合31位)の成績を残している。
  
===コールドスナップ+時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期===
+
==モダン==
*参考
+
**[[グランプリクラクフ07]] 43位 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Events.aspx?x=mtgevent/gpkra07/welcome 参考])
+
**使用者:[[八十岡翔太]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[スタンダード]]([[コールドスナップ]]+[[時のらせんブロック]]+[[第10版]]+[[ローウィン]])
+
  
{{#MagicFactory:df311671}}
+
===基本セット2013後===
 +
[[基本セット2013]]参入後のヤソコンは、[[霊気の薬瓶/Aether Vial]]を使った[[青]][[タッチ]]赤緑[[グッドスタッフ]]系[[ビート・コントロール]][[デッキ]]。キーカードの[[謎めいた命令/Cryptic Command]]と[[永遠の証人/Eternal Witness]]から'''Eternal Command'''と呼ばれることもある。
  
===ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期===
+
{{#card:Cryptic Command}}
この[[環境]]のヤソコンは[[青黒テゼレット]]の形を取る。
+
{{#card:Eternal Witness}}
 +
{{#card:Snapcaster Mage}}
 +
{{#card:Aether Vial}}
  
{{#card:Tezzeret, Agent of Bolas}}
+
コンセプトは永遠の証人と[[瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage]]を使い、謎めいた命令を回収・[[フラッシュバック]]して使い倒すデッキ。これらによる[[テンポ・アドバンテージ]]、[[マナ・アドバンテージ]]の損失を補うべく霊気の薬瓶が投入されている。
{{#card:Torpor Orb}}
+
  
[[ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas]]と各種[[アーティファクト]]を採用した[[青黒コントロール/スタンダード/ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期|青黒コントロール]]であるが、この[[デッキ]]ではアーティファクトは最低限の枚数に抑え、[[手札破壊]][[除去]][[打ち消す|カウンター]]などにも多くの[[スロット]]を割いている。
+
デッキにはその他にも、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]のサイズを上げる為の[[血清の幻視/Serum Visions]]や、[[引く|ドロー]][[捨てる|ディスカード]]、かつ[[手札]][[腐る|腐っている]]霊気の薬瓶を有効利用できる[[知識の渇望/Thirst for Knowledge]]を採用するなど、シナジーを考慮した無駄のない構成となっている。サイドボード後の[[高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells]]と[[エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage]]も薬瓶との相性は抜群で、前者は呪文を唱えなかったターンの[[終了ステップ|エンド前]]に登場させていきなり[[変身]]させたり、後者は[[打ち消されない]]2回分の[[否認/Negate]]となる。
  
各種[[CIP]][[能力]]、特に[[トップメタ]]の[[Caw-Go|Caw-Blade]]の対策として、[[メインデッキ]]から4枚[[積む|積ま]]れた[[倦怠の宝珠/Torpor Orb]]が一際目を引く。
+
[[八十岡翔太]]氏はこのデッキを使用し、[[プレイヤー選手権12]]で予選を11勝1敗という圧倒的な戦績でトップ通過、総合準優勝という好成績を残した。元々[[レガシー]]での数々の実績を持ちながら、当時のモダン環境ではあまり見られなかった霊気の薬瓶を大々的にフィーチャーしたデッキであり、このカードがモダンでも十分通用することを証明した。
*備考
+
**[[グランプリシンガポール11]] 第5位 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpsin11/welcome 参考])
+
**使用者:[[八十岡翔太]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[スタンダード]]([[基本セット2011]]+[[ゼンディカー・ブロック]]+[[ミラディンの傷跡ブロック]])
+
{{#MagicFactory:df304862}}
+
 
+
===イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期===
+
*参考
+
**[[グランプリ北九州13]] 23位 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpkit13/welcome 参考])
+
**使用者:[[八十岡翔太]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[スタンダード]]([[基本セット2013]]+[[基本セット2014]]+[[イニストラード・ブロック]]+[[ラヴニカへの回帰ブロック]])
+
 
+
{{#MagicFactory:df311673}}
+
 
+
===ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期===
+
この時期の[[スタンダード]]におけるヤソコンは、この[[環境]]では珍しい[[青黒コントロール]]。
+
 
+
{{#card:Ashiok, Nightmare Weaver}}
+
{{#card:Prognostic Sphinx}}
+
 
+
この環境の[[青]]系[[コントロール (デッキ)|コントロール]]は[[至高の評決/Supreme Verdict]]や[[スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation]]の存在から[[白]]を含む構成になる場合がほとんどだが、これは[[青黒]]2色で構成されている。[[クリーチャー]]は各種[[単体除去]]と[[漸増爆弾/Ratchet Bomb]]で対処し、[[土地]]が伸びたら[[好機/Opportunity]][[手札]]を補充する。
+
  
[[フィニッシャー]]の選択も独特で、定番の[[霊異種/AEtherling]]ではなく、[[軽い]][[波使い/Master of Waves]]と[[予知するスフィンクス/Prognostic Sphinx]]が採用されている。また、[[家畜化/Domestication]]や[[悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaver]]で[[対戦相手]]のクリーチャーを利用して勝つことも可能。
+
====サンプルレシピ====
 
*備考
 
*備考
**[[グランプリ静岡13]] 順位 [http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpshi13/welcome 参考]/[http://coverage.mtg-jp.com/gpshz14/ 参考])
+
**[[プレイヤー選手権12]] 準優勝 ([http://coverage.mtg-jp.com/mtgpc12/ 参考])
 
**使用者:[[八十岡翔太]]
 
**使用者:[[八十岡翔太]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[スタンダード]][[基本セット2014]]+[[ラヴニカへの回帰ブロック]]+[[テーロス]])
+
**[[モダン]](~[[基本セット2013]])
  
{{#magicfactory:df311426}}
+
{{#MagicFactory:df307277}}
  
==エクステンデッド==
+
*デッキデザインの詳細は[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/tpc12/video10 こちら]も参照。(リンク先は英語)
===時のらせん期===
+
*日本の公式コラムによるリプレイは[http://mtg-jp.com/reading/kajidigital/003813/ こちら]。
長らく「ヤソコン」から離れていた氏の、久々のオリジナル[[デッキ]]。[[緑青黒]][[タッチ]][[白]]の[[ビート・コントロール]]であり、[[Next Level Blue]]にかけて'''Next Level Doran'''と名付けられている。
+
  
{{#card:Doran, the Siege Tower}}
 
{{#card:Jace, the Mind Sculptor}}
 
 
基本は[[思考囲い/Thoughtseize]]、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]、[[謎めいた命令/Cryptic Command]]といった緑青黒の[[パワーカード]]からなる[[グッドスタッフ]]。そこに[[包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower]]をタッチし、[[クロック]]の底上げが図られている。[[貴族の教主/Noble Hierarch]]と、[[フェッチランド]]から[[サーチ]]できる[[つぶやき林/Murmuring Bosk]]により、無理なく[[白マナ]]を出せるようになっているのがポイント。
 
 
序盤はまるで[[黒緑白ビートダウン#エクステンデッド(時のらせん期)|ドランデッキ]]のような動きをしながら、次の[[ターン]]にいきなり[[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]]降臨という芸当も可能。一見して何のデッキなのかわからない不思議さで、[[プロツアーアムステルダム10]]の会場を沸かせた。
 
*備考
 
**[[プロツアーアムステルダム10]] エクステンデッド部門9-1 ([http://archive.mtg-jp.com/eventc/ptams10/ 参考])
 
**使用者:[[八十岡翔太]]
 
*[[フォーマット]]
 
**[[エクステンデッド]]([[第10版]]~[[基本セット2011]]、[[時のらせんブロック]]~[[ゼンディカー・ブロック]])
 
{{#MagicFactory:df304895}}
 
*[[ドラフト]]部門の不振により全体としては64位に終わったものの、日本勢の不調が叫ばれた同大会においてこの戦績を上げたことは大きい。
 
*デッキデザインの経緯は[http://archive.mtg-jp.com/eventc/ptams10/article/008363/ こちら]で詳しく語られている。
 
 
==モダン==
 
 
===イニストラード後===
 
===イニストラード後===
 
[[イニストラード]]参入後の[[モダン]][[環境]]で組まれた、[[青黒赤緑]]の4[[色]]の[[けちコントロール]]。
 
[[イニストラード]]参入後の[[モダン]][[環境]]で組まれた、[[青黒赤緑]]の4[[色]]の[[けちコントロール]]。
298行: 121行:
 
初登場した[[世界選手権11]]では[[中村修平]]氏にシェアされ、モダン部門6戦全勝の好成績を残した。
 
初登場した[[世界選手権11]]では[[中村修平]]氏にシェアされ、モダン部門6戦全勝の好成績を残した。
  
*2011年1月1日より罰する火はモダンの[[禁止カード]]に指定されている。
+
*2012年1月1日より罰する火はモダンの[[禁止カード]]に指定されている。
  
 +
====サンプルレシピ====
 
*備考
 
*備考
**[[世界選手権11]] [[モダン]]部門6-0([http://coverage.mtg-jp.com/worlds11/ 参考])
+
**[[世界選手権11]] [[モダン]]部門6-0 ([http://coverage.mtg-jp.com/worlds11/ 参考])
 
**使用者:[[中村修平]]
 
**使用者:[[中村修平]]
 
**デザイン:[[八十岡翔太]]
 
**デザイン:[[八十岡翔太]]
311行: 135行:
 
*デッキデザインの詳細については[http://coverage.mtg-jp.com/worlds11/article/002574/ こちら]も参照のこと。
 
*デッキデザインの詳細については[http://coverage.mtg-jp.com/worlds11/article/002574/ こちら]も参照のこと。
  
===基本セット2013後===
+
===黎明期===
[[基本セット2013]]参入後のヤソコンは、[[霊気の薬瓶/AEther Vial]]を使った[[]][[タッチ]]赤緑[[グッドスタッフ]]系[[ビート・コントロール]][[デッキ]]。キーカードの[[謎めいた命令/Cryptic Command]]と[[永遠の証人/Eternal Witness]]から'''Eternal Command'''と呼ばれることもある。
+
[[モダン]]初の[[プロツアー]]である[[プロツアーフィラデルフィア11]]でのヤソコンは、[[緑白青黒]][[コントロールデッキ]]
  
 
{{#card:Cryptic Command}}
 
{{#card:Cryptic Command}}
 
{{#card:Eternal Witness}}
 
{{#card:Eternal Witness}}
{{#card:Snapcaster Mage}}
+
{{#card:Aether Vial}}
{{#card:AEther Vial}}
+
  
コンセプトは永遠の証人と[[瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage]]を使い、謎めいた命令を回収・[[フラッシュバック]]して使い倒すデッキ。これらによる[[テンポ・アドバンテージ]]、[[マナ・アドバンテージ]]の損失を補うべく霊気の薬瓶が投入されている。
+
「Eternal Command」と名付けられたこのデッキは、のちの[[プレイヤー選手権12]][[ヤソコン#基本セット2013後|ヤソコン]]の前身とも言うべきデッキとなっている。
 
+
デッキにはその他にも、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]のサイズを上げる為の[[血清の幻視/Serum Visions]]や、[[引く|ドロー]]兼[[ディスカード]]、かつ[[手札]]で[[腐る|腐っている]]霊気の薬瓶を有効利用できる[[知識の渇望/Thirst for Knowledge]]を採用するなど、シナジーを考慮した無駄のない構成となっている。サイドボード後の[[高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells]]と[[エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage]]も薬瓶との相性は抜群で、前者は呪文を唱えなかったターンの[[終了ステップ|エンド前]]に登場させていきなり[[変身]]させたり、後者は[[打ち消されない]]2回分の[[否認/Negate]]となる。
+
 
+
[[八十岡翔太]]氏はこのデッキを使用し、[[プレイヤー選手権12]]で予選を11勝1敗という圧倒的な戦績でトップ通過、総合準優勝という好成績を残した。元々[[レガシー]]での数々の実績を持ちながら、当時のモダン環境ではあまり見られなかった霊気の薬瓶を大々的にフィーチャーしたデッキであり、このカードがモダンでも十分通用することを証明した。
+
  
 +
====サンプルレシピ====
 
*備考
 
*備考
**[[プレイヤー選手権12]] 準優勝([http://coverage.mtg-jp.com/mtgpc12/ 参考])
+
**[[プロツアーフィラデルフィア11]] [[モダン]]部門7-3 ([http://archive.wizards.com/Magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/ptphi11/welcome 参考])
**使用者:[[八十岡翔太]]
+
**使用者:[[八十岡翔太]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[モダン]](~[[基本セット2013]])
+
**[[モダン]](~[[基本セット2012]])
  
{{#MagicFactory:df307277}}
+
{{#MagicFactory:df311686}}
 
+
*プロツアーフィラデルフィア11で[[霊気の薬瓶/Aether Vial]]を使用した[[プレイヤー]]は[[八十岡翔太]]だけであった([http://coverage.mtg-jp.com/ptphi11/article/000511/ 参考])。
*デッキデザインの詳細は[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/tpc12/video10 こちら]も参照。(リンク先は英語)
+
*日本の公式コラムによるリプレイは[http://mtg-jp.com/reading/kajidigital/003813/ こちら]
+
  
 
==参考==
 
==参考==
 +
<references/>
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]
  
 
{{DEFAULTSORT:やそこん}}
 
{{DEFAULTSORT:やそこん}}
[[Category:青単色デッキ]]
 
[[Category:白青デッキ]]
 
[[Category:青黒デッキ]]
 
[[Category:白青黒デッキ]]
 
 
[[Category:緑白青デッキ]]
 
[[Category:緑白青デッキ]]
 +
[[Category:青赤緑デッキ]]
 
[[Category:緑青黒デッキ]]
 
[[Category:緑青黒デッキ]]
 
[[Category:青黒赤緑デッキ]]
 
[[Category:青黒赤緑デッキ]]
 +
[[Category:緑白青黒デッキ]]
 
[[Category:コントロールデッキ]]
 
[[Category:コントロールデッキ]]
[[Category:青単コントロールデッキ]]
+
[[Category:ビート・コントロールデッキ]]
[[Category:白青コントロールデッキ]]
+
[[Category:青黒コントロールデッキ]]
+
[[Category:白青黒コントロールデッキ]]
+
[[Category:緑白青コントロールデッキ]]
+
[[Category:緑青黒コントロールデッキ]]
+
 
[[Category:青黒赤緑コントロールデッキ]]
 
[[Category:青黒赤緑コントロールデッキ]]
[[Category:神河ブロック構築デッキ]]
+
[[Category:青赤緑ビート・コントロールデッキ]]
[[Category:ラヴニカ・ブロック構築デッキ]]
+
[[Category:緑白青ビート・コントロールデッキ]]
[[Category:ミラディンの傷跡ブロック構築デッキ]]
+
[[Category:緑青黒ビート・コントロールデッキ]]
 +
[[Category:緑白青黒ビート・コントロールデッキ]]
 +
[[Category:ブロック構築デッキ]]
 
[[Category:スタンダードデッキ]]
 
[[Category:スタンダードデッキ]]
 
[[Category:モダンデッキ]]
 
[[Category:モダンデッキ]]

2023年5月30日 (火) 22:09時点における最新版

ヤソコンは、東京圏の強豪・八十岡翔太のデザインによるコントロールデッキ。いわゆる「デッキブランド」である。八十岡が作成したコントロールデッキは、どれもヤソコンと呼ばれる宿命にあるらしい。基本的にはLoM開催期に作られたものを指し、2005年頃に広まった概念[1]

目次

[編集] ブロック構築

下記の時期のブロック構築においても、活躍を見せる。

[編集] スタンダード

[編集] エクステンデッド

[編集] 時のらせん期

長らく「ヤソコン」から離れていた氏の、久々のオリジナルデッキ緑青黒タッチビート・コントロールであり、Next Level BlueにかけてNext Level Doranと名付けられている。


Doran, the Siege Tower / 包囲の塔、ドラン (白)(黒)(緑)
伝説のクリーチャー — ツリーフォーク(Treefolk) シャーマン(Shaman)

各クリーチャーは、パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る。

0/5


Jace, the Mind Sculptor / 精神を刻む者、ジェイス (2)(青)(青)
伝説のプレインズウォーカー — ジェイス(Jace)

[+2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードを、そのプレイヤーのライブラリーの一番下に置いてもよい。
[0]:カードを3枚引く。その後、あなたの手札のカード2枚をあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。
[-1]:クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
[-12]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーからすべてのカードを追放する。その後、そのプレイヤーは自分の手札を自分のライブラリーに加えて切り直す。

3

基本は思考囲い/Thoughtseizeタルモゴイフ/Tarmogoyf謎めいた命令/Cryptic Commandといった緑青黒のパワーカードからなるグッドスタッフ。そこに包囲の塔、ドラン/Doran, the Siege Towerをタッチし、クロックの底上げが図られている。貴族の教主/Noble Hierarchと、フェッチランドからサーチできるつぶやき林/Murmuring Boskにより、無理なく白マナを出せるようになっているのがポイント。

序盤はまるでドランデッキのような動きをしながら、次のターンにいきなり精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor降臨という芸当も可能。一見して何のデッキなのかわからない不思議さで、プロツアーアムステルダム10の会場を沸かせた。

[編集] サンプルレシピ

Next Level Doran [1]
土地 (24)
4 涙の川/River of Tears
4 霧深い雨林/Misty Rainforest
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
3 沈んだ廃墟/Sunken Ruins
2 つぶやき林/Murmuring Bosk
1 沼/Swamp
2 島/Island
1 森/Forest
3 樹上の村/Treetop Village
クリーチャー (17)
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
4 貴族の教主/Noble Hierarch
3 包囲の塔、ドラン/Doran, the Siege Tower
3 ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique
2 ツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbinger
1 カメレオンの巨像/Chameleon Colossus
呪文 (19)
4 思考囲い/Thoughtseize
3 謎めいた命令/Cryptic Command
3 大渦の脈動/Maelstrom Pulse
3 燻し/Smother
3 精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor
2 コジレックの審問/Inquisition of Kozilek
1 名も無き転置/Nameless Inversion
サイドボード (15)
3 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
2 強迫/Duress
2 呪文貫き/Spell Pierce
2 否認/Negate
3 誘惑蒔き/Sower of Temptation
2 叫び大口/Shriekmaw
1 殺戮の契約/Slaughter Pact
  • ドラフト部門の不振により全体としては64位に終わったものの、日本勢の不調が叫ばれた同大会においてこの戦績を上げたことは大きい。
  • デッキデザインの経緯はこちらで詳しく語られている。

[編集] ミラディン期

この環境のヤソコンはエメリアコントロールの亜種である。


Emeria, the Sky Ruin / 空の遺跡、エメリア
土地

空の遺跡、エメリアはタップ状態で戦場に出る。
あなたのアップキープの開始時に、あなたが7つ以上の平地(Plains)をコントロールしている場合、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に出してもよい。
(T):(白)を加える。



Miren, the Moaning Well / 嘆きの井戸、未練
伝説の土地

(T):(◇)を加える。
(3),(T),クリーチャー1体を生け贄に捧げる:あなたは生け贄に捧げられたクリーチャーのタフネスに等しい点数のライフを得る。



Yosei, the Morning Star / 明けの星、陽星 (4)(白)(白)
伝説のクリーチャー — ドラゴン(Dragon) スピリット(Spirit)

飛行
明けの星、陽星が死亡したとき、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の次のアンタップ・ステップを飛ばす。そのプレイヤーがコントロールするパーマネントを最大5つまで対象とし、それらをタップする。

5/5

序盤はボードコントロールデッキとして動きつつ、平地を並べていき、7枚以上になれば、けちな贈り物/Gifts Ungivenから空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star壌土からの生命/Life from the Loamと選ぶことで、最終的には明けの星、陽星によるロックがかかる状況に持ち込むことが可能。また、粗野な覚醒/Rude Awakeningからの突然死も用意されている。

[編集] サンプルレシピ

Yaso Control (PT Austin) [2]
土地 (24)
4 寺院の庭/Temple Garden
3 乾燥台地/Arid Mesa
3 湿地の干潟/Marsh Flats
2 霧深い雨林/Misty Rainforest
1 神聖なる泉/Hallowed Fountain
1 神無き祭殿/Godless Shrine
1 草むした墓/Overgrown Tomb
1 空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin
1 幽霊街/Ghost Quarter
1 嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well
4 平地/Plains
1 島/Island
1 森/Forest
クリーチャー (17)
4 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks
4 桜族の長老/Sakura-Tribe Elder
3 タルモゴイフ/Tarmogoyf
3 永遠の証人/Eternal Witness
1 明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star
1 ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch
1 クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage
呪文 (19)
4 けちな贈り物/Gifts Ungiven
4 流刑への道/Path to Exile
3 神の怒り/Wrath of God
2 審判の日/Day of Judgment
2 原野の脈動/Pulse of the Fields
1 粗野な覚醒/Rude Awakening
1 仕組まれた爆薬/Engineered Explosives
1 壌土からの生命/Life from the Loam
1 その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin
サイドボード (15)
3 頭蓋の摘出/Cranial Extraction
3 貪欲な罠/Ravenous Trap
2 思考囲い/Thoughtseize
2 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
2 糾弾/Condemn
1 強迫/Duress
1 仕組まれた爆薬/Engineered Explosives
1 幽霊街/Ghost Quarter
  • ほぼ同一のデッキを世界選手権09でも使用しており、デッキテクとして紹介されている。ちなみに八十岡翔太氏の好きなカードを詰め込んだデッキとのこと(参考)。

[編集] オンスロート期

プロツアーベルリン08では青黒トロンを使用し、同部門11-5(総合31位)の成績を残している。

[編集] モダン

[編集] 基本セット2013後

基本セット2013参入後のヤソコンは、霊気の薬瓶/Aether Vialを使ったタッチ赤緑グッドスタッフビート・コントロールデッキ。キーカードの謎めいた命令/Cryptic Command永遠の証人/Eternal WitnessからEternal Commandと呼ばれることもある。


Cryptic Command / 謎めいた命令 (1)(青)(青)(青)
インスタント

以下から2つを選ぶ。
・呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
・パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
・あなたの対戦相手がコントロールするすべてのクリーチャーをタップする。
・カードを1枚引く。



Eternal Witness / 永遠の証人 (1)(緑)(緑)
クリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)

永遠の証人が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるカード1枚を対象とする。あなたはそれをあなたの手札に戻してもよい。

2/1


Snapcaster Mage / 瞬唱の魔道士 (1)(青)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)

瞬速
瞬唱の魔道士が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とする。それはターン終了時までフラッシュバックを得る。そのフラッシュバック・コストは、それのマナ・コストに等しい。(あなたはあなたの墓地にあるそのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)

2/1


AEther Vial / 霊気の薬瓶 (1)
アーティファクト

あなたのアップキープの開始時に、あなたは霊気の薬瓶の上に蓄積(charge)カウンターを1個置いてもよい。
(T):あなたの手札にある、マナ総量が霊気の薬瓶の上に置かれている蓄積カウンターの数に等しいクリーチャー・カード1枚を戦場に出してもよい。


コンセプトは永遠の証人と瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageを使い、謎めいた命令を回収・フラッシュバックして使い倒すデッキ。これらによるテンポ・アドバンテージマナ・アドバンテージの損失を補うべく霊気の薬瓶が投入されている。

デッキにはその他にも、タルモゴイフ/Tarmogoyfのサイズを上げる為の血清の幻視/Serum Visionsや、ドローディスカード、かつ手札腐っている霊気の薬瓶を有効利用できる知識の渇望/Thirst for Knowledgeを採用するなど、シナジーを考慮した無駄のない構成となっている。サイドボード後の高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsエレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmageも薬瓶との相性は抜群で、前者は呪文を唱えなかったターンのエンド前に登場させていきなり変身させたり、後者は打ち消されない2回分の否認/Negateとなる。

八十岡翔太氏はこのデッキを使用し、プレイヤー選手権12で予選を11勝1敗という圧倒的な戦績でトップ通過、総合準優勝という好成績を残した。元々レガシーでの数々の実績を持ちながら、当時のモダン環境ではあまり見られなかった霊気の薬瓶を大々的にフィーチャーしたデッキであり、このカードがモダンでも十分通用することを証明した。

[編集] サンプルレシピ

URG Junk [3]
土地 (21)
4 島/Island
1 森/Forest
1 山/Mountain
1 繁殖池/Breeding Pool
3 溢れかえる果樹園/Flooded Grove
1 蒸気孔/Steam Vents
1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
2 銅線の地溝/Copperline Gorge
3 霧深い雨林/Misty Rainforest
4 沸騰する小湖/Scalding Tarn
クリーチャー (13)
4 瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage
3 タルモゴイフ/Tarmogoyf
3 永遠の証人/Eternal Witness
3 ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique
呪文 (26)
4 霊気の薬瓶/AEther Vial
4 稲妻/Lightning Bolt
2 血清の幻視/Serum Visions
3 呪文嵌め/Spell Snare
2 蒸気の絡みつき/Vapor Snag
3 マナ漏出/Mana Leak
2 差し戻し/Remand
2 知識の渇望/Thirst for Knowledge
4 謎めいた命令/Cryptic Command
サイドボード (15)
2 エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage
3 高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells
1 墓掘りの檻/Grafdigger's Cage
2 呪文貫き/Spell Pierce
3 古えの遺恨/Ancient Grudge
2 焼却/Combust
2 不忠の糸/Threads of Disloyalty


  • デッキデザインの詳細はこちらも参照。(リンク先は英語)
  • 日本の公式コラムによるリプレイはこちら

[編集] イニストラード後

イニストラード参入後のモダン環境で組まれた、青黒赤緑の4けちコントロール


Gifts Ungiven / けちな贈り物 (3)(青)
インスタント

対戦相手1人を対象とする。あなたのライブラリーから異なる名前のカードを最大4枚まで探し、それらを公開する。そのプレイヤーはそれらのカードから2枚を選ぶ。選ばれたカードをあなたの墓地に置き、残りをあなたの手札に加える。その後ライブラリーを切り直す。



Punishing Fire / 罰する火 (1)(赤)
インスタント

クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。罰する火はそれに2点のダメージを与える。
対戦相手1人がライフを得るたび、あなたは(赤)を支払ってもよい。そうしたなら、あなたの墓地にある罰する火をあなたの手札に戻す。



Raven's Crime / カラスの罪 (黒)
ソーサリー

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚捨てる。
回顧(あなたはこのカードを、それの他のコストの支払いに加えて土地カードを1枚捨てることで、このカードをあなたの墓地から唱えてもよい。)


手札破壊クリーチャー除去によるコントロール要素と、けちな贈り物/Gifts Ungivenによるシルバーバレット戦術を基調とする。

ビートダウンには燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows罰する火/Punishing Fireコンボが、対コントロールにはカラスの罪/Raven's Crime壌土からの生命/Life from the Loamカラスローム同様のコンボがそれぞれ効果的。これらのコンボパーツをけちな贈り物でサーチすることができる。

4色のマナ基盤フェッチランドショックランドで補う。

初登場した世界選手権11では中村修平氏にシェアされ、モダン部門6戦全勝の好成績を残した。

  • 2012年1月1日より罰する火はモダンの禁止カードに指定されている。

[編集] サンプルレシピ

ヤソコン (モダン) [4]
土地 (24)
2 沼/Swamp
1 森/Forest
1 島/Island
4 燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows
2 黄昏のぬかるみ/Twilight Mire
2 偶像の石塚/Graven Cairns
1 草むした墓/Overgrown Tomb
1 湿った墓/Watery Grave
1 繁殖池/Breeding Pool
1 血の墓所/Blood Crypt
1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
1 闇滑りの岸/Darkslick Shores
1 地盤の際/Tectonic Edge
3 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
2 霧深い雨林/Misty Rainforest
クリーチャー (9)
4 桜族の長老/Sakura-Tribe Elder
2 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks
2 永遠の証人/Eternal Witness
1 瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage
呪文 (27)
2 コジレックの審問/Inquisition of Kozilek
1 強迫/Duress
1 カラスの罪/Raven's Crime
3 罰する火/Punishing Fire
1 燻し/Smother
1 喉首狙い/Go for the Throat
1 破滅の刃/Doom Blade
1 壌土からの生命/Life from the Loam
2 知識の渇望/Thirst for Knowledge
4 けちな贈り物/Gifts Ungiven
2 滅び/Damnation
1 全ての太陽の夜明け/All Suns' Dawn
1 消耗の蒸気/Consuming Vapors
1 粗野な覚醒/Rude Awakening
2 仕組まれた爆薬/Engineered Explosives
3 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
サイドボード (15)
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
1 強情なベイロス/Obstinate Baloth
3 思考囲い/Thoughtseize
1 根絶/Extirpate
2 原基の印章/Seal of Primordium
2 古えの遺恨/Ancient Grudge
2 焼却/Combust


  • デッキデザインの詳細についてはこちらも参照のこと。

[編集] 黎明期

モダン初のプロツアーであるプロツアーフィラデルフィア11でのヤソコンは、緑白青黒コントロールデッキ


Cryptic Command / 謎めいた命令 (1)(青)(青)(青)
インスタント

以下から2つを選ぶ。
・呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
・パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
・あなたの対戦相手がコントロールするすべてのクリーチャーをタップする。
・カードを1枚引く。



Eternal Witness / 永遠の証人 (1)(緑)(緑)
クリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)

永遠の証人が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるカード1枚を対象とする。あなたはそれをあなたの手札に戻してもよい。

2/1


AEther Vial / 霊気の薬瓶 (1)
アーティファクト

あなたのアップキープの開始時に、あなたは霊気の薬瓶の上に蓄積(charge)カウンターを1個置いてもよい。
(T):あなたの手札にある、マナ総量が霊気の薬瓶の上に置かれている蓄積カウンターの数に等しいクリーチャー・カード1枚を戦場に出してもよい。


「Eternal Command」と名付けられたこのデッキは、のちのプレイヤー選手権12ヤソコンの前身とも言うべきデッキとなっている。

[編集] サンプルレシピ

Yaso Control (PT Philly) [5]
土地 (22)
4 闇滑りの岸/Darkslick Shores
4 剃刀境の茂み/Razorverge Thicket
4 金属海の沿岸/Seachrome Coast
3 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
3 溢れかえる果樹園/Flooded Grove
1 寺院の庭/Temple Garden
1 湿った墓/Watery Grave
1 沼/Swamp
1 森/Forest
クリーチャー (21)
4 闇の腹心/Dark Confidant
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
4 潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler
3 極楽鳥/Birds of Paradise
3 ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique
3 永遠の証人/Eternal Witness
呪文 (17)
4 霊気の薬瓶/AEther Vial
4 思考囲い/Thoughtseize
3 謎めいた命令/Cryptic Command
3 マナ漏出/Mana Leak
3 流刑への道/Path to Exile
サイドボード (15)
4 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks
3 エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor
3 翻弄する魔道士/Meddling Mage
2 クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage
2 誘惑蒔き/Sower of Temptation
1 流刑への道/Path to Exile

[編集] 参考

  1. 『マナバーン2018』(ホビージャパン、2017年11月30日初版)p.97-112 ISBN 9784798615776
MOBILE