Naya Blitz
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− | '''Naya | + | '''Naya Blitz(ナヤ・ブリッツ)'''は、[[ギルド門侵犯]]参入後の[[スタンダード]][[環境]]に存在した[[赤緑白]]の高速[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]。[[モダン]]に存在するデッキコンセプト・プランを同じくする構成の[[デッキ]]もこの名で呼ばれることがある。単に'''Blitz/ブリッツ'''とも。 |
− | + | *“Blitz”はドイツ語で雷光・稲光を指し、英語では急襲・猛攻といった意味合いで使われる言葉。 | |
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+ | 最初に登場したのは[[ギルド門侵犯]]参入後の[[スタンダード]]。[[人間 (デッキ)#イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期|人間デッキ]]の一種で、単に'''ナヤ人間'''(''Naya Humans'')と呼ばれることもある。 | ||
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1[[マナ]]域12枚・2マナ域16枚以上という、極端に低マナ域に寄せた前のめりな構成が特徴。[[炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary]]を中心とする序盤の大量[[展開]]によって[[教区の勇者/Champion of the Parish]]・[[実験体/Experiment One]]・[[ボロスの精鋭/Boros Elite]]の[[P/T]]を引き上げ、[[稲妻のやっかいもの/Lightning Mauler]]の[[速攻]]付与や[[アヴァブルックの町長/Mayor of Avabruck]]の[[全体強化]]も合わせて速やかに[[対戦相手]]の[[ライフ]]を0にする。 | 1[[マナ]]域12枚・2マナ域16枚以上という、極端に低マナ域に寄せた前のめりな構成が特徴。[[炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary]]を中心とする序盤の大量[[展開]]によって[[教区の勇者/Champion of the Parish]]・[[実験体/Experiment One]]・[[ボロスの精鋭/Boros Elite]]の[[P/T]]を引き上げ、[[稲妻のやっかいもの/Lightning Mauler]]の[[速攻]]付与や[[アヴァブルックの町長/Mayor of Avabruck]]の[[全体強化]]も合わせて速やかに[[対戦相手]]の[[ライフ]]を0にする。 | ||
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− | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpque13/day2#10 Deck Tech: Naya Humans with Nico Christiansen]も参照。 | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpque13/day2#10 Deck Tech: Naya Humans with Nico Christiansen]および[http://mtg-jp.com/reading/kajidigital/012081/ 第76回:グランプリ・ケベックシティ優勝 Nico Christiansenの「ナヤ人間」をリプレイ!]も参照。 |
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+ | 初期型の[[デッキ]]構成は[[野生のナカティル/Wild Nacatl]][[禁止カード|禁止]]期に存在した[[ステロイド#モダン|Gruul Zoo]](Gruul Blitz)とほぼ同じで、その禁止解除に伴い[[白]]を足したものと言える。必然、同じ[[デッキカラー]]の[[Zoo#モダン|Naya Zoo]]との共通パーツも多いため、公式などで「Zoo(のバリエーション)」として分類・紹介される事も度々あるが、こちらは瞬発的な展開力と速攻性を重視した、より前のめりな構成を取っているのが特徴。戦力のほぼ全ては2マナ以下で纏められており、ほかに「土地は(概ね)19枚以下」、「[[マナ・クリーチャー]]を採用しない」、「3[[マナ]]以上の[[カード]]は正規に[[唱える]]ことを度外視したもので占められる」等の要素が挙げられる。ただし、これらはZooでも同様の構成を取る場合があるため、よりはっきりと定義付けるなら「Zooの中でも、[[フリースペル|フリー]]ベア(無料の[[熊 (俗称)|熊]])<ref>[http://mtg-jp.com/reading/iwashowdeck/0018474/ 岩SHOWの「デイリー・デッキ」:紛争Zoo(モダン)]</ref>による連鎖展開[[ギミック]]を内包した、全体強化を主軸とする超軽量の高速ビートダウン」と言い表す事ができる。 | ||
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+ | [[ゲートウォッチの誓い]]で新たな全体強化手段として[[無謀な奇襲隊/Reckless Bushwhacker]]を獲得、[[霊気紛争]]では[[ナーナムの改革派/Narnam Renegade]]と[[隠れた薬草医/Hidden Herbalists]]の優秀な[[紛争]]クリーチャー2種を獲得した。殊に[[フリースペル]]クリーチャーの8枚体制となった点が大きく、従来よりも爆発力の強化に成功しており、'''紛争Zoo'''という呼称が定着しつつある。 | ||
+ | これまで以上に速度に特化する事で、タルモゴイフや[[火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar]]、ゴーア族の暴行者といった「大振り」な2マナ域は数を減らしており、[[実験体/Experiment One]]や密林の猿人なども排して[[ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker]]および[[魔力変/Manamorphose]]を採用したレシピも登場するなど、以前よりもZooとの差異が鮮明になりつつある。 | ||
+ | ===サンプルレシピ1=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリオクラホマシティ15]] 第9位 ([http://magic.wizards.com/en/content/grand-prix-oklahoma-city-2015 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Doug Hendrickson]] | ||
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+ | **[[モダン]](~[[マジック・オリジン]]) | ||
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+ | *公式のDaily Deckも[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/daily-deck/modern-naya-blitz-2015-09-22 参照]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/dd/0015748/ 翻訳]。 | ||
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+ | ===サンプルレシピ2=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[StarCityGames.com Modern Open Indianapolis]] 第9位 ([http://mtg-jp.com/reading/iwashowdeck/0018474/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Michael Stewart]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[モダン]](~[[霊気紛争]]) | ||
+ | {{#MagicFactory:df317680}} | ||
+ | *元々[[フェッチランド]]を10枚以上取る事も珍しくない[[デッキタイプ]]のため、紛争との相性は良好。このレシピでは土地17枚中、実に13枚を採用しているのが目を引く。 | ||
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+ | ===サンプルレシピ3=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Competitive Legacy Constructed League - 2017/03/07 5-0([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-modern-constructed-league-2017-03-07 参考]) | ||
+ | **使用者:Montre82 | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[モダン]](~[[霊気紛争]]) | ||
+ | {{#MagicFactory:df317681}} | ||
+ | *[[ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker]]の採用で全体強化手段が12枚体制となっている。[[魔力変/Manamorphose]]は、[[デッキ圧縮]]を兼ねながら、クリーチャーから生み出されたマナを適宜な色に変換して次のクリーチャー呪文に繋げるための潤滑材として働く。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
− | + | <references /> | |
*[[赤緑白ビートダウン]] | *[[赤緑白ビートダウン]] | ||
*[[人間 (デッキ)]] | *[[人間 (デッキ)]] | ||
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[[Category:ウィニーデッキ]] | [[Category:ウィニーデッキ]] | ||
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[[Category:イニストラード・ブロックを含むスタンダードデッキ]] | [[Category:イニストラード・ブロックを含むスタンダードデッキ]] | ||
[[Category:ラヴニカへの回帰ブロックを含むスタンダードデッキ]] | [[Category:ラヴニカへの回帰ブロックを含むスタンダードデッキ]] | ||
+ | [[Category:モダンデッキ]] |
2024年6月11日 (火) 22:53時点における最新版
Naya Blitz(ナヤ・ブリッツ)は、ギルド門侵犯参入後のスタンダード環境に存在した赤緑白の高速ビートダウンデッキ。モダンに存在するデッキコンセプト・プランを同じくする構成のデッキもこの名で呼ばれることがある。単にBlitz/ブリッツとも。
- “Blitz”はドイツ語で雷光・稲光を指し、英語では急襲・猛攻といった意味合いで使われる言葉。
- これ以前に存在したブリッツ(黒単ビート・コントロール)とは別物だが、名前の由来は同じ。
クリーチャー — 人間(Human) ウーズ(Ooze)
進化(クリーチャー1体があなたのコントロール下で戦場に出るたび、そのクリーチャーのパワーかタフネスがこのクリーチャーよりも大きい場合、このクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。)
実験体から+1/+1カウンターを2個取り除く:実験体を再生する。
クリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)
炎樹族の使者が戦場に出たとき、(赤)(緑)を加える。
2/2目次 |
[編集] スタンダード
最初に登場したのはギルド門侵犯参入後のスタンダード。人間デッキの一種で、単にナヤ人間(Naya Humans)と呼ばれることもある。
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
他の人間(Human)があなたのコントロール下で戦場に出るたび、教区の勇者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
1/1クリーチャー — 人間(Human) 狂戦士(Berserker)
結魂(このクリーチャーか他のまだ組になっていないクリーチャーが戦場に出たとき、あなたはそれらを組にしてもよい。それらのクリーチャーは、あなたがその両方をコントロールし続けているかぎり組である。)
稲妻のやっかいものが他のクリーチャーと組になっているかぎり、両方のクリーチャーは速攻を持つ。
1マナ域12枚・2マナ域16枚以上という、極端に低マナ域に寄せた前のめりな構成が特徴。炎樹族の使者/Burning-Tree Emissaryを中心とする序盤の大量展開によって教区の勇者/Champion of the Parish・実験体/Experiment One・ボロスの精鋭/Boros EliteのP/Tを引き上げ、稲妻のやっかいもの/Lightning Maulerの速攻付与やアヴァブルックの町長/Mayor of Avabruckの全体強化も合わせて速やかに対戦相手のライフを0にする。
綺麗に回った時の爆発力は凄まじいものがあり、最速3ターンキルも可能。一方、ほとんどのクリーチャーは単体では真価を発揮できず、事故や対戦相手の妨害によって戦線が繋がらなかった時は苦しい戦いを強いられることになる。
[編集] サンプルレシピ
- 備考
- グランプリケベックシティ13 優勝 (参考)
- 使用者:Nico Christiansen
- フォーマット
- 巨大化/Giant Growthの採用が特徴的。
- Deck Tech: Naya Humans with Nico Christiansenおよび第76回:グランプリ・ケベックシティ優勝 Nico Christiansenの「ナヤ人間」をリプレイ!も参照。
[編集] モダン
クリーチャー — 猫(Cat) 戦士(Warrior)
野生のナカティルは、あなたが山(Mountain)をコントロールしているかぎり+1/+1の修整を受ける。
野生のナカティルは、あなたが平地(Plains)をコントロールしているかぎり+1/+1の修整を受ける。
インスタント
以下から2つを選ぶ。
・このターン、あなたの対戦相手はライフを得られない。
・アタルカの命令は各対戦相手にそれぞれ3点のダメージを与える。
・あなたは、あなたの手札にある土地カードを1枚戦場に出してもよい。
・ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに到達を得る。
猿人の指導霊/Simian Spirit Guideによるマナ加速も含めて、密林の猿人/Kird Ape、ゴブリンの先達/Goblin Guide、タルモゴイフ/Tarmogoyfなどの軽量アタッカーを炎樹族の使者/Burning-Tree Emissaryも絡めて大量に展開し、それらをアタルカの命令/Atarka's Commandの全体強化モードやゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampagerの湧血でサポートして、速やかに対戦相手のライフを削り切る。うまく繋がれば2~3ターン目に10点以上のダメージを叩き出し、相手の体勢が整う前に殴り勝つ事も可能な爆発力が強み。
初期型のデッキ構成は野生のナカティル/Wild Nacatl禁止期に存在したGruul Zoo(Gruul Blitz)とほぼ同じで、その禁止解除に伴い白を足したものと言える。必然、同じデッキカラーのNaya Zooとの共通パーツも多いため、公式などで「Zoo(のバリエーション)」として分類・紹介される事も度々あるが、こちらは瞬発的な展開力と速攻性を重視した、より前のめりな構成を取っているのが特徴。戦力のほぼ全ては2マナ以下で纏められており、ほかに「土地は(概ね)19枚以下」、「マナ・クリーチャーを採用しない」、「3マナ以上のカードは正規に唱えることを度外視したもので占められる」等の要素が挙げられる。ただし、これらはZooでも同様の構成を取る場合があるため、よりはっきりと定義付けるなら「Zooの中でも、フリーベア(無料の熊)[1]による連鎖展開ギミックを内包した、全体強化を主軸とする超軽量の高速ビートダウン」と言い表す事ができる。
ゲートウォッチの誓いで新たな全体強化手段として無謀な奇襲隊/Reckless Bushwhackerを獲得、霊気紛争ではナーナムの改革派/Narnam Renegadeと隠れた薬草医/Hidden Herbalistsの優秀な紛争クリーチャー2種を獲得した。殊にフリースペルクリーチャーの8枚体制となった点が大きく、従来よりも爆発力の強化に成功しており、紛争Zooという呼称が定着しつつある。 これまで以上に速度に特化する事で、タルモゴイフや火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar、ゴーア族の暴行者といった「大振り」な2マナ域は数を減らしており、実験体/Experiment Oneや密林の猿人なども排してゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhackerおよび魔力変/Manamorphoseを採用したレシピも登場するなど、以前よりもZooとの差異が鮮明になりつつある。
[編集] サンプルレシピ1
- 備考
- グランプリオクラホマシティ15 第9位 (参考)
- 使用者:Doug Hendrickson
- フォーマット
Naya Blitz(Modern) [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] サンプルレシピ2
- 備考
- フォーマット
Michael Stewart - 「紛争Zoo」 [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] サンプルレシピ3
Montre82 赤緑ビートダウン/RG Aggro [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhackerの採用で全体強化手段が12枚体制となっている。魔力変/Manamorphoseは、デッキ圧縮を兼ねながら、クリーチャーから生み出されたマナを適宜な色に変換して次のクリーチャー呪文に繋げるための潤滑材として働く。