集合した中隊/Collected Company
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| − | [[サーチ]]呪文ではなく、[[ライブラリーの一番上]]から6枚のうち[[ | + | [[サーチ]]呪文ではなく、[[ライブラリーの一番上]]から6枚のうち[[マナ総量]]が3以下のみ、残りは[[ライブラリーの一番下]]へと送られる条件付きだが、一度に参照できる[[カード]]数が多く、[[インスタント・タイミング]]で最大2体のクリーチャーを[[クリーチャー・タイプ]]や[[色]]を問わず[[展開]]できるのが強み。また2～3[[マナ]]のクリーチャーが2体出せれば、この呪文を[[唱える|唱えた]]4マナに対して差し引きゼロか1～2マナを踏み倒せた事になる。 |
| − | 登場時の[[スタンダード]][[環境]]では[[召喚の調べ/Chord of Calling]]や[[書かれざるものの視認/See the Unwritten]]と競合する。確実性と汎用性ではそれらに劣るが、こちらには[[軽い|軽さ]]に加えて[[アドバンテージ]]を獲得しやすいという強みがある。[[デッキ]]によって使い分けたい。また、[[モダン]]や[[レガシー]]ともなれば低[[マナ・コスト]] | + | 登場時の[[スタンダード]][[環境]]では[[召喚の調べ/Chord of Calling]]や[[書かれざるものの視認/See the Unwritten]]と競合する。確実性と汎用性ではそれらに劣るが、こちらには[[軽い|軽さ]]に加えて[[アドバンテージ]]を獲得しやすいという強みがある。[[デッキ]]によって使い分けたい。また、[[モダン]]や[[レガシー]]ともなれば低[[マナ・コスト]]かつ強力なクリーチャーが豊富に存在するので、それらを直接戦場へ出す手段としての活躍も期待できる。後に制定された[[パイオニア]]や[[ヒストリック]]でも、クリーチャー主体のデッキに[[緑]]を足す理由になるほどの存在感を見せている。 |
| − | + | スタンダードでは、参入直後は[[白緑ビートダウン/スタンダード/テーロス・ブロック＋タルキール覇王譚ブロック期|緑白カンパニー]]や[[4色カンパニー]]のようにこれを主軸に据えた[[デッキ]]が登場した他、これのために緑を[[タッチ]]する[[青単信心]]も登場した。しかしこの時点ではやや影は薄く、どちらかと言えばモダン以下で真価を発揮するカードと見られていた。[[ローテーション]]後は[[アリストクラッツ#タルキール覇王譚ブロック＋戦乱のゼンディカーブロック期|アリストクラッツ]]や[[先祖の結集]]で採用された。[[ゲートウォッチの誓い]]で[[森の代言者/Sylvan Advocate]]や[[反射魔道士/Reflector Mage]]などゲームのどの段階でも優秀なクリーチャーを獲得したことにより[[バント・カンパニー]]がメタゲームの最上位にのしあがり、[[スタンダード]]落ちまで環境を支配した。その環境の支配率は[[R&D]]にも問題視され、[[Sam Stoddard]]のコラムでこのカードがたびたび取り上げられた<ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0017347/ スパイク向けカードのデベロップ](Latest Development [[2016年]]8月5日)</ref><ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0017371/ スタンダードの多様性](Latest Development 2016年8月12日)</ref><ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0017647/ 『異界月』スタンダード総括](Latest Development 2016年9月2日)</ref>。最終的には「[[禁止カード|禁止]]しなかったのは間違いだった」とまで言わしめている一方、当時の禁止改訂のタイミング（セット発売時のみ）では適切なタイミングがなかった<ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0018263/ スタンダード](Latest Development [[2017年]]1月13日)</ref>。 | |
| − | モダンでもそれまではローグデッキ止まりだった[[エルフ (デッキ)#モダン|エルフ]]や[[戦列への復帰|アリストクラッツ]]を大きく強化し、[[Zoo#モダン|Zoo]]や[[無限頑強#モダン|無限頑強]]が再度[[メタゲーム]]に食い込む原動力となっている。 | + | モダンでもそれまではローグデッキ止まりだった[[エルフ (デッキ)#モダン|エルフ]]や[[戦列への復帰|アリストクラッツ]]を大きく強化し、[[Zoo#モダン|Zoo]]や[[無限頑強#モダン|無限頑強]]が再度[[メタゲーム]]に食い込む原動力となっている。[[ドルイド・コンボ]]の別名「カウンター・カンパニー」では名前の由来にもなっている。 |
| + | また、[[スピリット (デッキ)#モダン|スピリット]]においてもこのカードと[[貴族の教主/Noble Hierarch]]、及び[[サイドボード]]のカードのために緑を足した「バント・スピリット」が主流となっている。 | ||
| − | == | + | *のちに[[ソーサリー]]対応版である[[集合妖術/Collected Conjuring]]が登場した。 |
| + | *[[MTGアリーナ]]では[[アモンケットリマスター]]にて新規{{Gatherer|id=547653}}で実装。このイラストは後に[[紙]]でも[[イニストラード：真紅の契り]]シーズンの[[ストアチャンピオンシップ]]賞品（トップ8）として採用された<ref>[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0035403/ 2021年12月に「ストアチャンピオンシップ」開催]([[Daily MTG]] [[2021年]]8月25日)</ref>。 | ||
| + | *[[デュエル・マスターズ]]のカード[https://dmwiki.net/%E3%80%8A%E3%82%AD%E3%83%A6%E3%83%AA%E3%81%AEASM%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%80%8B 《キユリのASMラジオ》]のデザインに影響を与えている<ref>[https://x.com/syaba3/status/1578331531499950080 @syaba3](X/Twitter [[2022年]]10月7日 [[射場本正巳]])</ref>。 | ||
| + | ==脚注== | ||
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| + | ==参考== | ||
*[[カード個別評価：タルキール龍紀伝]] - [[レア]] | *[[カード個別評価：タルキール龍紀伝]] - [[レア]] | ||
| + | *[[カード個別評価：アモンケットリマスター]] - [[レア]] | ||
| + | *[[カード個別評価：スペシャルゲスト#ダスクモーン：戦慄の館]] - [[神話レア]] | ||
| + | *[[Secret Lair Drop Series/2020年#Extra Life 2020|Secret Lair Drop Series: Extra Life 2020]] | ||
| + | __NOTOC__ | ||
2024年9月5日 (木) 11:06時点における最新版
Collected Company / 集合した中隊 (３)(緑)
インスタント
インスタント
あなたのライブラリーの一番上から６枚のカードを見る。その中から、マナ総量が３以下のクリーチャー・カードを最大２枚まで戦場に出す。残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
緑に時折登場する、ライブラリーからクリーチャーをタダで戦場に出せる呪文。動物の魅了/Animal Magnetismの系譜の一つ。
サーチ呪文ではなく、ライブラリーの一番上から6枚のうちマナ総量が3以下のみ、残りはライブラリーの一番下へと送られる条件付きだが、一度に参照できるカード数が多く、インスタント・タイミングで最大2体のクリーチャーをクリーチャー・タイプや色を問わず展開できるのが強み。また2～3マナのクリーチャーが2体出せれば、この呪文を唱えた4マナに対して差し引きゼロか1～2マナを踏み倒せた事になる。
登場時のスタンダード環境では召喚の調べ/Chord of Callingや書かれざるものの視認/See the Unwrittenと競合する。確実性と汎用性ではそれらに劣るが、こちらには軽さに加えてアドバンテージを獲得しやすいという強みがある。デッキによって使い分けたい。また、モダンやレガシーともなれば低マナ・コストかつ強力なクリーチャーが豊富に存在するので、それらを直接戦場へ出す手段としての活躍も期待できる。後に制定されたパイオニアやヒストリックでも、クリーチャー主体のデッキに緑を足す理由になるほどの存在感を見せている。
スタンダードでは、参入直後は緑白カンパニーや4色カンパニーのようにこれを主軸に据えたデッキが登場した他、これのために緑をタッチする青単信心も登場した。しかしこの時点ではやや影は薄く、どちらかと言えばモダン以下で真価を発揮するカードと見られていた。ローテーション後はアリストクラッツや先祖の結集で採用された。ゲートウォッチの誓いで森の代言者/Sylvan Advocateや反射魔道士/Reflector Mageなどゲームのどの段階でも優秀なクリーチャーを獲得したことによりバント・カンパニーがメタゲームの最上位にのしあがり、スタンダード落ちまで環境を支配した。その環境の支配率はR&Dにも問題視され、Sam Stoddardのコラムでこのカードがたびたび取り上げられた[1][2][3]。最終的には「禁止しなかったのは間違いだった」とまで言わしめている一方、当時の禁止改訂のタイミング（セット発売時のみ）では適切なタイミングがなかった[4]。
モダンでもそれまではローグデッキ止まりだったエルフやアリストクラッツを大きく強化し、Zooや無限頑強が再度メタゲームに食い込む原動力となっている。ドルイド・コンボの別名「カウンター・カンパニー」では名前の由来にもなっている。 また、スピリットにおいてもこのカードと貴族の教主/Noble Hierarch、及びサイドボードのカードのために緑を足した「バント・スピリット」が主流となっている。
- のちにソーサリー対応版である集合妖術/Collected Conjuringが登場した。
- MTGアリーナではアモンケットリマスターにて新規イラストで実装。このイラストは後に紙でもイニストラード：真紅の契りシーズンのストアチャンピオンシップ賞品（トップ8）として採用された[5]。
- デュエル・マスターズのカード《キユリのASMラジオ》のデザインに影響を与えている[6]。
[編集] 脚注
- ↑ スパイク向けカードのデベロップ(Latest Development 2016年8月5日)
- ↑ スタンダードの多様性(Latest Development 2016年8月12日)
- ↑ 『異界月』スタンダード総括(Latest Development 2016年9月2日)
- ↑ スタンダード(Latest Development 2017年1月13日)
- ↑ 2021年12月に「ストアチャンピオンシップ」開催(Daily MTG 2021年8月25日)
- ↑ @syaba3(X/Twitter 2022年10月7日 射場本正巳)
