スライ
提供:MTG Wiki
(→Pauper) |
(→パイオニア) |
||
(28人の利用者による、間の65版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
− | '''スライ'''(''Sligh'')は、[[赤]]を中心とした、[[マナカーブ]]と[[ダメージ]]効率を重視した超速攻[[ウィニー]][[デッキ]]。または、赤を中心とした[[ | + | '''スライ'''(''Sligh'')は、[[赤]]を中心とした、[[マナカーブ]]と[[ダメージ]]効率を重視した超速攻[[ウィニー]][[デッキ]]。または、赤を中心とした[[ビートダウンデッキ]]の総称。デッキ名は[[Paul Sligh]](ポール・スライ)のラストネームに由来する。 |
==概要== | ==概要== | ||
13行: | 13行: | ||
良くも悪くもウィニーの特性を突き詰めたような超速攻が特徴であり、遅いデッキ全般に強い。[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]はもちろんだが、相手の速度やこちらの[[展開]]によってはウィニーが苦手とする[[コンボデッキ]]や[[ミッドレンジ]]相手に押し切れてしまうことも珍しくない。 | 良くも悪くもウィニーの特性を突き詰めたような超速攻が特徴であり、遅いデッキ全般に強い。[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]はもちろんだが、相手の速度やこちらの[[展開]]によってはウィニーが苦手とする[[コンボデッキ]]や[[ミッドレンジ]]相手に押し切れてしまうことも珍しくない。 | ||
− | 弱点も分かりやすく、序盤をしのげるだけ防御力を持ったデッキには弱い。[[軽い]][[除去]]を詰め込んだコントロールデッキの他、[[アグロ]]寄りの[[緑]]や[[白]]の[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]との相性も良くない。これは[[火力]]に[[カード・アドバンテージ]]を得づらいものが多い上、クリーチャーの[[殴り合い]]においても緑や白のクリーチャーは[[コスト・パフォーマンス]]が高く、さらに[[プロテクション]]や[[被覆]]・[[呪禁]] | + | 弱点も分かりやすく、序盤をしのげるだけ防御力を持ったデッキには弱い。[[軽い]][[除去]]を詰め込んだコントロールデッキの他、[[アグロ]]寄りの[[緑]]や[[白]]の[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]との相性も良くない。これは[[火力]]に[[カード・アドバンテージ]]を得づらいものが多い上、クリーチャーの[[殴り合い]]においても緑や白のクリーチャーは[[コスト・パフォーマンス]]が高く、さらに[[プロテクション]]や[[被覆]]・[[呪禁]]を持つものが多いため、攻撃力と引き換えに総合的なコスト・パフォーマンスで劣るスライでは直接的な殴り合いに押し負ける場合が多いためである。そして時間が経てば経つほど自分は息切れし、相手は強力な呪文やクリーチャーを出す準備が整ってしまう。 |
− | == | + | ==スタンダード== |
下記の時期のスタンダードにおいても、活躍を見せる。 | 下記の時期のスタンダードにおいても、活躍を見せる。 | ||
+ | *[[スライ/スタンダード/団結のドミナリア〜ファイナルファンタジー期|団結のドミナリア〜ファイナルファンタジー期]] | ||
+ | *[[スライ/スタンダード/イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期|イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期]] | ||
+ | *[[スライ/スタンダード/イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期|イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期]] | ||
+ | *[[スライ/スタンダード/エルドレインの王権〜フォーゴトン・レルム探訪期|エルドレインの王権〜フォーゴトン・レルム探訪期]] | ||
+ | *[[スライ/スタンダード/ラヴニカのギルド~基本セット2021期|ラヴニカのギルド~基本セット2021期]] | ||
+ | *[[スライ/スタンダード/イクサラン・ブロック~基本セット2020期|イクサラン・ブロック~基本セット2020期]] | ||
+ | *[[スライ/スタンダード/カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019期|カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019期]] | ||
+ | *[[スライ/スタンダード/カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期|カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期]] | ||
+ | *[[ラムナプ・レッド|戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期]] | ||
*[[スライ/スタンダード/テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期]] | *[[スライ/スタンダード/テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期]] | ||
*[[スライ/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期]] | *[[スライ/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期]] | ||
32行: | 41行: | ||
*[[スライ/スタンダード/テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期|テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期]] | *[[スライ/スタンダード/テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期|テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期]] | ||
*[[スライ/スタンダード/ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期|ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期]] | *[[スライ/スタンダード/ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期|ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期]] | ||
+ | *[[スライ/スタンダード/アイスエイジ・ブロック+ミラージュ・ブロック期|アイスエイジ・ブロック+ミラージュ・ブロック期]] | ||
*[[スライ/スタンダード/アイスエイジ・ブロック期|アイスエイジ・ブロック期]] | *[[スライ/スタンダード/アイスエイジ・ブロック期|アイスエイジ・ブロック期]] | ||
− | == | + | ==ブロック構築== |
各ブロック構築においても、下記の時期で活躍を見せる。 | 各ブロック構築においても、下記の時期で活躍を見せる。 | ||
42行: | 52行: | ||
*[[スライ/ブロック構築/ローウィン=シャドウムーア|ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築]] | *[[スライ/ブロック構築/ローウィン=シャドウムーア|ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築]] | ||
*[[スライ/ブロック構築/時のらせん|時のらせんブロック構築]] | *[[スライ/ブロック構築/時のらせん|時のらせんブロック構築]] | ||
+ | <!-- | ||
*[[スライ/ブロック構築/ミラディン|ミラディン・ブロック構築]] | *[[スライ/ブロック構築/ミラディン|ミラディン・ブロック構築]] | ||
+ | --> | ||
*[[スライ/ブロック構築/マスクス|マスクス・ブロック構築]] | *[[スライ/ブロック構築/マスクス|マスクス・ブロック構築]] | ||
*[[ゴブリン・バーン|ウルザ・ブロック構築]] | *[[ゴブリン・バーン|ウルザ・ブロック構築]] | ||
*[[スライ/ブロック構築/テンペスト|テンペスト・ブロック構築]] | *[[スライ/ブロック構築/テンペスト|テンペスト・ブロック構築]] | ||
*[[スライ/ブロック構築/ミラージュ|ミラージュ・ブロック構築]] | *[[スライ/ブロック構築/ミラージュ|ミラージュ・ブロック構築]] | ||
+ | |||
+ | ==パイオニア== | ||
+ | [[パイオニア]]では、様々な[[カード・セット|セット]]の強力なパーツを集めた[[赤単色デッキ|赤単色]]の[[アグロ]]・[[デッキ]]が成立する。これより重めの赤単[[ビートダウンデッキ]]については[[ビッグ・レッド#パイオニア|ビッグ・レッド]]を参照。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Monastery Swiftspear}} | ||
+ | {{#card:Wild Slash}} | ||
+ | {{#card:Ramunap Ruins}} | ||
+ | |||
+ | [[僧院の速槍/Monastery Swiftspear]]などの優秀な[[ウィニー]][[クリーチャー]]と、[[乱撃斬/Wild Slash]]や[[稲妻の一撃/Lightning Strike]]といった[[火力]][[呪文]]で攻め立て、[[ラムナプの遺跡/Ramunap Ruins]]も絡めて[[対戦相手]]の[[ライフ]]を[[削る|削り]]切る。[[果敢]]持ちが採用されることが多いため、[[果敢_(デッキ)#パイオニア|果敢デッキ]]の一種ともいえる。 | ||
+ | |||
+ | [[魔術師の稲妻/Wizard's Lightning]]と[[ウィザード]]を併用したウィザード・[[バーン]]と呼ばれるタイプが古くから存在するほか、[[ブルームバロウ]]参入後は[[心火の英雄/Heartfire Hero]]・[[熾火心の挑戦者/Emberheart Challenger]]といった[[雄姿]]持ちの[[ハツカネズミ]]を多く採用したタイプが登場した。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト(ウィザード型)=== | ||
+ | ====初期型==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pioneer Challenge #12006983 on 11/03/2019 ベスト4([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pioneer-challenge-2019-11-04 参考]) | ||
+ | **使用者:grinderA | ||
+ | **[[パイオニア]](~[[エルドレインの王権]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory: df319500}} | ||
+ | *[[密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter]][[禁止カード|禁止]]前の初期型。回転翼機によって[[飛行]][[クロック]]を刻みつつ、[[手札]]の質を高めることができる。 | ||
+ | |||
+ | <span id="wizardburn"></span> | ||
+ | ====サンダー・ジャンクションの無法者後==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pioneer Challenge 32 on 11/08/2024 準優勝([https://www.mtgo.com/decklist/pioneer-challenge-32-2024-11-0812704548 参考]) | ||
+ | **使用者:MJ_23 | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パイオニア]](~[[ダスクモーン:戦慄の館]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df324198}} | ||
+ | *[[果敢]]と同じ条件で[[強化]]される[[ウィザード]]として、[[精鋭射手団の目立ちたがり/Slickshot Show-Off]]を獲得した後のリスト。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト(ハツカネズミ型)=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pioneer Challenge 32 on 11/23/2024 6位([https://www.mtgo.com/decklist/pioneer-challenge-32-2024-11-2312706772 参考]) | ||
+ | **使用者:Xuxa | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パイオニア]](~[[ファウンデーションズ]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df324055}} | ||
+ | *同時期の[[スタンダード]]の[[スライ/スタンダード/団結のドミナリア〜ファイナルファンタジー期|赤単アグロ]]と基本構造は変わらず、[[雄姿]]を[[誘発]]させるために[[強化]][[呪文]]や[[多様な鼠/Manifold Mouse]]、[[岩面村/Rockface Village]]が用いられる。 | ||
+ | *[[湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring]][[禁止]]後は、[[陽背骨のオオヤマネコ/Sunspine Lynx]]が[[メインデッキ]]から投入された[[ビッグ・レッド#ブルームバロウ後|重めの構成]]へと変化していった。 | ||
==テンペスト期のエクステンデッド== | ==テンペスト期のエクステンデッド== | ||
73行: | 128行: | ||
*[[クリーチャー]]の枚数を削った[[バーン]]タイプも存在した。 | *[[クリーチャー]]の枚数を削った[[バーン]]タイプも存在した。 | ||
− | === | + | ===サンプルリスト=== |
*備考 | *備考 | ||
**[[グランプリフェニックス00]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/sideboard/event.asp?event=GPPHX00 参考]) | **[[グランプリフェニックス00]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/sideboard/event.asp?event=GPPHX00 参考]) | ||
81行: | 136行: | ||
{{#MagicFactory:df300972}} | {{#MagicFactory:df300972}} | ||
− | |||
==レガシー== | ==レガシー== | ||
[[レガシー]]でも散見される[[アーキタイプ]]である。 | [[レガシー]]でも散見される[[アーキタイプ]]である。 | ||
98行: | 152行: | ||
また、火力が十分に充実している環境であるため、[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]以外のクリーチャーを外し、[[バーン]]寄りの構成を取るタイプも多い。 | また、火力が十分に充実している環境であるため、[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]以外のクリーチャーを外し、[[バーン]]寄りの構成を取るタイプも多い。 | ||
− | === | + | ===サンプルリスト=== |
*備考 | *備考 | ||
**[[レガシー選手権05]] 準優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/feature/282 参考]) | **[[レガシー選手権05]] 準優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/feature/282 参考]) | ||
105行: | 159行: | ||
{{#MagicFactory:df303376}} | {{#MagicFactory:df303376}} | ||
+ | ==パウパー== | ||
+ | [[パウパー]]の赤単としては[[ゴブリン (デッキ)#パウパー|ゴブリンデッキ]]や[[バーン#パウパー|バーン]]が有力だが、スライタイプも少数が存在している。 | ||
− | + | {{#card: Akroan Crusader}} | |
− | + | {{#card: Kiln Fiend}} | |
− | + | [[テーロス・ブロック]]参入以降に登場した、各種高速[[ビートダウンデッキ]]は'''[[赤単ブリッツ]]'''の項を参照。 | |
− | + | ||
− | + | {{#card: Goblin Heelcutter}} | |
+ | {{#card: Burning-Tree Emissary}} | ||
+ | {{#card: Goblin Bushwhacker}} | ||
− | [[モダンマスターズ2017]] | + | [[タルキール覇王譚ブロック|タルキール・ブロック]]で[[ゴブリンの踵裂き/Goblin Heelcutter]]、[[モダンマスターズ2017]]で[[炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary]]を獲得した後は、[[クリーチャー]]を大量に投入して優秀な[[火力]]でサポートする'''[[Red Deck Wins|RDW]]'''型が結果を残している。[[戦闘ダメージ]]を最大化するために[[パワー]]2以上のクリーチャーが多く採用され、それに加えて[[キッカー]]で[[全体強化]]と[[速攻]]付与が可能な[[ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker]]が用いられる。また[[電謀/Electrickery]]などに耐えるために、[[タフネス]]も2以上のものがほとんどである。 |
− | === | + | ===サンプルリスト=== |
+ | ====モダンマスターズ2017後==== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | **Pauper | + | **Pauper Challenge #11670678 on 10/28/2018 準優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2018-10-29 参考]) |
− | ** | + | **使用者:GioNuti7 |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
− | **[[ | + | **[[パウパー]](~[[ラヴニカのギルド]]) |
− | {{#MagicFactory: | + | {{#MagicFactory: df318865}} |
+ | *[[炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary]]加入後のリスト。1マナでパワー2をもつクリーチャーが12枚も入っている。 | ||
+ | *炎樹族の使者から出るマナで唱えられる上に、[[速攻]]を持つためすぐに[[攻撃]]可能な2マナ[[シングルシンボル]]クリーチャーとして、[[泥騒ぎの群勢/Mudbrawler Cohort]]と[[谷を駆ける者/Valley Dasher]]が採用される。 | ||
+ | *[[ゴブリンの踵裂き/Goblin Heelcutter]]の[[疾駆]]によって、[[モグの徴集兵部隊/Mogg Conscripts]]などの[[ペナルティ能力]]を踏み倒し続けることができる。 | ||
− | === | + | ====公式フォーマット化後==== |
*備考 | *備考 | ||
− | **Pauper Challenge # | + | **Pauper Challenge #12179962 on 7/11/2020 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2020-07-12 参考]) |
− | ** | + | **使用者:GutoCmtt |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
− | **[[ | + | **[[パウパー]](~[[基本セット2021]]) |
− | {{#MagicFactory: | + | {{#MagicFactory: df323763}} |
+ | *[[パウパー#公認フォーマットへの動き|パウパーの公式フォーマット化]]に伴い、[[ゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenade]]を獲得した後のリスト。 | ||
+ | *炎樹族の使者と[[谷を駆ける者/Valley Dasher]]以外のクリーチャーはすべて[[ゴブリン]]であるため、ゴブリンの手投げ弾以外に[[火花鍛冶/Sparksmith]]も採用される。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
− | *[http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010607a,,en Finding the Tinker Deck]([[WotC]]、文:[[Mike Flores]]) | + | *[http://web.archive.org/web/20190602184053/http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010607a,,en Finding the Tinker Deck(Internet Archive)]/[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/feature/tinker-%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%AD%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%8E%A2%E7%A9%B6-2000-01-01 Tinkerデッキへの探究]([[WotC]]、文:[[Mike Flores]]) |
− | *[http:// | + | *[http://web.archive.org/web/20190907233623/http://www.wizards.com/sideboard/article.asp?x=sb20001005a The History of Sligh(Internet Archive)]([[Dave Meddish]]著) |
− | + | ||
*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] | ||
148行: | 210行: | ||
[[Category:ブロック構築デッキ]] | [[Category:ブロック構築デッキ]] | ||
[[Category:スタンダードデッキ]] | [[Category:スタンダードデッキ]] | ||
+ | [[Category:パイオニアデッキ]] | ||
[[Category:エクステンデッドデッキ]] | [[Category:エクステンデッドデッキ]] | ||
[[Category:レガシーデッキ]] | [[Category:レガシーデッキ]] | ||
− | [[Category: | + | [[Category:パウパーデッキ]] |
2025年3月30日 (日) 14:11時点における最新版
スライ(Sligh)は、赤を中心とした、マナカーブとダメージ効率を重視した超速攻ウィニーデッキ。または、赤を中心としたビートダウンデッキの総称。デッキ名はPaul Sligh(ポール・スライ)のラストネームに由来する。
目次 |
[編集] 概要
軽量のクリーチャーと数種類の火力が主戦力で、無色のダメージソースとして呪われた巻物/Cursed Scrollなども使用される。5ターン以内に決められるかどうかが勝負の分かれ目となる。
もともとのスライはJay Schneiderの唱えた「そのターンに出し得るマナをムダなく使うにはどうしたらいいか?」という理論のもと生み出されたデッキ。特定のマナカーブ(スライカーブ)に基づいて構築されており、元来は土地23枚に対して1マナ13枚、2マナ9枚、3マナ5枚、4マナ3枚を目安にクリーチャーが投入されており、火力呪文などは別途で計算されていた。
Paul Slighが使用したプロツアー予選で2位に入ったことで、以後“スライ”というニックネームがつけられることになった。当時は2位でもプロツアー出場枠に入れたので、インターネット上における若干の誇大宣伝もあって、この名前が定着してしまった。実際、このデッキ(またの名を“ギーバ”や“オークの司書デッキ”)は、今日においても偉大なデッキビルダーであるJay Schneiderのデザインによるものであるが、スライに比べてその名はここ数年ほとんど表に出てこない。
近年、スライと呼ばれているデッキのほとんどがデッドガイレッド(又はバーン)に近い。エクステンデッドでは土地破壊要素も入り、赤単色の高速デッキ全体がRed Deck Winsと呼ばれることが多い。
[編集] 他のデッキとの相性
良くも悪くもウィニーの特性を突き詰めたような超速攻が特徴であり、遅いデッキ全般に強い。コントロールデッキはもちろんだが、相手の速度やこちらの展開によってはウィニーが苦手とするコンボデッキやミッドレンジ相手に押し切れてしまうことも珍しくない。
弱点も分かりやすく、序盤をしのげるだけ防御力を持ったデッキには弱い。軽い除去を詰め込んだコントロールデッキの他、アグロ寄りの緑や白のビートダウンデッキとの相性も良くない。これは火力にカード・アドバンテージを得づらいものが多い上、クリーチャーの殴り合いにおいても緑や白のクリーチャーはコスト・パフォーマンスが高く、さらにプロテクションや被覆・呪禁を持つものが多いため、攻撃力と引き換えに総合的なコスト・パフォーマンスで劣るスライでは直接的な殴り合いに押し負ける場合が多いためである。そして時間が経てば経つほど自分は息切れし、相手は強力な呪文やクリーチャーを出す準備が整ってしまう。
[編集] スタンダード
下記の時期のスタンダードにおいても、活躍を見せる。
- 団結のドミナリア〜ファイナルファンタジー期
- イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期
- イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期
- エルドレインの王権〜フォーゴトン・レルム探訪期
- ラヴニカのギルド~基本セット2021期
- イクサラン・ブロック~基本セット2020期
- カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019期
- カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期
- 戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期
- テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期
- ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期
- イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期
- ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
- ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期
- アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期
- 時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
- ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期
- ミラディン・ブロック+神河ブロック期
- オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期
- マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期
- ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期
- テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期
- ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期
- アイスエイジ・ブロック+ミラージュ・ブロック期
- アイスエイジ・ブロック期
[編集] ブロック構築
各ブロック構築においても、下記の時期で活躍を見せる。
- テーロス・ブロック構築
- ラヴニカへの回帰ブロック構築
- ゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築
- ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築
- 時のらせんブロック構築
- マスクス・ブロック構築
- ウルザ・ブロック構築
- テンペスト・ブロック構築
- ミラージュ・ブロック構築
[編集] パイオニア
パイオニアでは、様々なセットの強力なパーツを集めた赤単色のアグロ・デッキが成立する。これより重めの赤単ビートダウンデッキについてはビッグ・レッドを参照。
クリーチャー — 人間(Human) モンク(Monk)
速攻
果敢(あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、ターン終了時まで、このクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。)
インスタント
獰猛 ― あなたがパワーが4以上のクリーチャーをコントロールしているなら、このターン、ダメージは軽減できない。
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。乱撃斬はそれに2点のダメージを与える。
土地 — 砂漠(Desert)
(T):(◇)を加える。
(T),1点のライフを支払う:(赤)を加える。
(2)(赤)(赤),(T),砂漠(Desert)1つを生け贄に捧げる:ラムナプの遺跡は各対戦相手にそれぞれ2点のダメージを与える。
僧院の速槍/Monastery Swiftspearなどの優秀なウィニークリーチャーと、乱撃斬/Wild Slashや稲妻の一撃/Lightning Strikeといった火力呪文で攻め立て、ラムナプの遺跡/Ramunap Ruinsも絡めて対戦相手のライフを削り切る。果敢持ちが採用されることが多いため、果敢デッキの一種ともいえる。
魔術師の稲妻/Wizard's Lightningとウィザードを併用したウィザード・バーンと呼ばれるタイプが古くから存在するほか、ブルームバロウ参入後は心火の英雄/Heartfire Hero・熾火心の挑戦者/Emberheart Challengerといった雄姿持ちのハツカネズミを多く採用したタイプが登場した。
[編集] サンプルリスト(ウィザード型)
[編集] 初期型
- 密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter禁止前の初期型。回転翼機によって飛行クロックを刻みつつ、手札の質を高めることができる。
[編集] サンダー・ジャンクションの無法者後
Mono-Red Aggro [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- 果敢と同じ条件で強化されるウィザードとして、精鋭射手団の目立ちたがり/Slickshot Show-Offを獲得した後のリスト。
[編集] サンプルリスト(ハツカネズミ型)
Mono-Red Aggro [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- 同時期のスタンダードの赤単アグロと基本構造は変わらず、雄姿を誘発させるために強化呪文や多様な鼠/Manifold Mouse、岩面村/Rockface Villageが用いられる。
- 湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring禁止後は、陽背骨のオオヤマネコ/Sunspine Lynxがメインデッキから投入された重めの構成へと変化していった。
[編集] テンペスト期のエクステンデッド
ローテーション後のエクステンデッドにおけるスライは、土地破壊の要素を組み込み、特にRed Deck Winsの名で呼ばれることが多い。
クリーチャー — ジャッカル(Jackal)
ジャッカルの仔にダメージが与えられるたび、それはあなたにそのダメージに等しい点数のダメージを与える。
2/1優秀なウィニークリーチャーと火力に加え、リシャーダの港/Rishadan Portや不毛の大地/Wastelandでマナを縛り、対戦相手の動きを封じる。また、オンスロートのフェッチランドがライブラリーを圧縮しつつ、終盤の無駄な土地ドローを減らしてくれる。
要となるテンペスト・ブロックはローテーションで退場してしまったが、速攻+土地破壊という動きはBoros Deck Winsにも受け継がれている。
オンスロート以降は強力なゴブリンの登場を受けてラッキースライも強化されたが、ゴブヴァンテージに取って代わられてしまい、その後のゴブリンもスライとは動きが異なる。
[編集] デュアルランド期のエクステンデッド
スライはテンペスト・ブロック以降エクステンデッドでも有力なアーキタイプになった。
基本的にはテンペスト期のものと同じで、軽量クリーチャーと火力で対戦相手のライフを削る。ただし、デュアルランドなど凶悪な基本でない土地が蔓延する環境であるため、定番の不毛の大地/Wastelandに加えて発展の代価/Price of Progressも多く採用される。
デッキの性質上遅いコントロールやネクロなどには強いが、メタゲームの中心にあったドネイトにはIllusions of Grandeurから苦戦を強いられる。そのため、活躍の度合いはメタによるところが大きい。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- グランプリフェニックス00 ベスト8 (参考)
- 使用者:Robert Swarowski
- フォーマット
Sligh [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
[編集] レガシー
クリーチャー — キスキン(Kithkin)
(赤/白):運命の大立者は基本のパワーとタフネスが2/2であるキスキン(Kithkin)・スピリット(Spirit)になる。
(赤/白)(赤/白)(赤/白):運命の大立者がスピリットである場合、それは基本のパワーとタフネスが4/4であるキスキン・スピリット・戦士(Warrior)になる。
(赤/白)(赤/白)(赤/白)(赤/白)(赤/白)(赤/白):運命の大立者が戦士である場合、それは基本のパワーとタフネスが8/8であり飛行と先制攻撃を持つキスキン・スピリット・戦士・アバター(Avatar)になる。
レガシーの赤単といえば、ゴブリンデッキが主流であるが、純粋なスライタイプも少なくない。
構成としては、旧エクステンデッドのものを基盤とし、加えて、中盤以降の活躍が期待できる渋面の溶岩使い/Grim Lavamancerや運命の大立者/Figure of Destinyなどが採用される。
強力な基本でない土地が蔓延する環境であるため、火力は発展の代価/Price of Progressが標準装備である。また、別な基本でない土地への対策として破滅/Ruinationを使用することもある。
最近では、黒をタッチして闇の腹心/Dark Confidantを採用したり、緑をタッチしてタルモゴイフ/Tarmogoyfを採用するなどの構成も多く見られる。色が増えるとZooに近い構成をとることが多い。
また、火力が十分に充実している環境であるため、モグの狂信者/Mogg Fanatic以外のクリーチャーを外し、バーン寄りの構成を取るタイプも多い。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- レガシー選手権05 準優勝 (参考)
- 使用者:Peter Franke
- レガシー(~ラヴニカ:ギルドの都)
スライ(レガシー) [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
[編集] パウパー
パウパーの赤単としてはゴブリンデッキやバーンが有力だが、スライタイプも少数が存在している。
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
英雄的 ― あなたがアクロスの十字軍を対象とする呪文を1つ唱えるたび、速攻を持つ赤の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを1体生成する。
1/1クリーチャー — エレメンタル(Elemental) ビースト(Beast)
あなたがインスタント呪文かソーサリー呪文を唱えるたび、窯の悪鬼はターン終了時まで+3/+0の修整を受ける。
1/2テーロス・ブロック参入以降に登場した、各種高速ビートダウンデッキは赤単ブリッツの項を参照。
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 狂戦士(Berserker)
ゴブリンの踵裂きが攻撃するたび、クリーチャー1体を対象とする。このターン、それではブロックできない。
疾駆(2)(赤)(あなたはこの呪文を、これの疾駆コストで唱えてもよい。そうしたなら、これは速攻を得るとともに、次の終了ステップの開始時にこれを戦場からオーナーの手札に戻す。)
クリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)
炎樹族の使者が戦場に出たとき、(赤)(緑)を加える。
2/2クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 戦士(Warrior)
キッカー(赤)(あなたがこの呪文を唱えるに際し、あなたは追加の(赤)を支払ってもよい。)
ゴブリンの奇襲隊が戦場に出たとき、それがキッカーされていた場合、あなたがコントロールするクリーチャーはターン終了時まで+1/+0の修整を受けるとともに速攻を得る。
タルキール・ブロックでゴブリンの踵裂き/Goblin Heelcutter、モダンマスターズ2017で炎樹族の使者/Burning-Tree Emissaryを獲得した後は、クリーチャーを大量に投入して優秀な火力でサポートするRDW型が結果を残している。戦闘ダメージを最大化するためにパワー2以上のクリーチャーが多く採用され、それに加えてキッカーで全体強化と速攻付与が可能なゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhackerが用いられる。また電謀/Electrickeryなどに耐えるために、タフネスも2以上のものがほとんどである。
[編集] サンプルリスト
[編集] モダンマスターズ2017後
Sligh [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- 炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary加入後のリスト。1マナでパワー2をもつクリーチャーが12枚も入っている。
- 炎樹族の使者から出るマナで唱えられる上に、速攻を持つためすぐに攻撃可能な2マナシングルシンボルクリーチャーとして、泥騒ぎの群勢/Mudbrawler Cohortと谷を駆ける者/Valley Dasherが採用される。
- ゴブリンの踵裂き/Goblin Heelcutterの疾駆によって、モグの徴集兵部隊/Mogg Conscriptsなどのペナルティ能力を踏み倒し続けることができる。
[編集] 公式フォーマット化後
RDW(Pauper) [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- パウパーの公式フォーマット化に伴い、ゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenadeを獲得した後のリスト。
- 炎樹族の使者と谷を駆ける者/Valley Dasher以外のクリーチャーはすべてゴブリンであるため、ゴブリンの手投げ弾以外に火花鍛冶/Sparksmithも採用される。