エルドラージ・ランプ
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エルドラージ・ランプ(Eldrazi Ramp)は、マナ加速から大型エルドラージ・クリーチャーの高速召喚を狙うデッキの総称。
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概要
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
この呪文は打ち消されない。
あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンに続いて追加の1ターンを行う。
飛行、プロテクション(1色以上の呪文)、滅殺6
引き裂かれし永劫、エムラクールがいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれたとき、オーナーは自分の墓地を自分のライブラリーに加えて切り直す。
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
あなたがこの呪文を唱えたとき、パーマネント2つを対象とし、それらを追放する。
破壊不能
絶え間ない飢餓、ウラモグが攻撃するたび、防御プレイヤーは自分のライブラリーの一番上から20枚のカードを追放する。
エルドラージ覚醒において、非常に重いが強力な3体の伝説のエルドラージが登場。エルドラージの寺院/Eldrazi Templeやウギンの目/Eye of Uginといったエルドラージの部族サポートの存在もあり、それらを高速で唱えて戦場に出すランプデッキがゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築やスタンダードで活躍した。
その後戦乱のゼンディカーでエルドラージが再登場し、同じようなコンセプトのデッキがスタンダードで再び組まれるようになった。
モダンやレガシーでもランプ系デッキのフィニッシャーとしてエルドラージが採用される場合がある。
タルキール龍紀伝+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック期
エルドラージ・ランプ(Eldrazi Ramp)が引き続き存在している。赤緑で組まれることが多い。
インスタント
欠色(このカードは無色である。)
コジレックの帰還は各クリーチャーにそれぞれ2点のダメージを与える。
あなたがマナ総量が7以上のエルドラージ(Eldrazi)・クリーチャー呪文を1つ唱えるたび、あなたはあなたの墓地からコジレックの帰還を追放してもよい。そうしたなら、コジレックの帰還は各クリーチャーにそれぞれ5点のダメージを与える。
クリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
欠色(このカードは無色である。)
あなたがこの呪文を唱えたとき、アーティファクト1つかエンチャント1つか土地1つを対象とし、それを追放する。
到達
(2)(◇),土地を1つ生け贄に捧げる:あなたの墓地から世界を壊すものをあなたの手札に戻す。((◇)は無色マナを表す。)
基本的な動きは前環境と同じ。ジャディの横枝/Jaddi Offshootやコジレックの帰還/Kozilek's Returnで対戦相手を足止めしつつ、ニッサの巡礼/Nissa's Pilgrimageや爆発的植生/Explosive Vegetationでマナ加速し、世界を壊すもの/World Breakerや絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hungerに繋げる。
- 紅蓮術師のゴーグル/Pyromancer's Gogglesを採用した赤緑ゴーグルランプ(RG Goggles Ramp)と呼ばれる亜種についてはゴーグルを参照。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー「イニストラードを覆う影」 第74位、スタンダード部門8-2 (参考/参考)
- 使用者:Marcos Paulo de Jesus Freitas
- フォーマット
タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期
戦乱のゼンディカーで絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hungerなどのエルドラージと無色カードのサポートが登場したことにより、緑系のランプデッキが環境に姿を見せるようになった。
土地
(T):(◇)を加える。
(T):(◇)(◇)を加える。このマナは、無色の呪文を唱えるためにのみ使用できる。あなたが7つ以上の土地をコントロールしているときにのみ起動できる。
ソーサリー
あなたのライブラリーから基本土地カードを最大2枚まで探し、それらをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
あなたがこの呪文を唱えたとき、パーマネント2つを対象とし、それらを追放する。
破壊不能
絶え間ない飢餓、ウラモグが攻撃するたび、防御プレイヤーは自分のライブラリーの一番上から20枚のカードを追放する。
爆発的植生/Explosive Vegetation、面晶体の記録庫/Hedron Archive、見捨てられた神々の神殿/Shrine of the Forsaken Godsなどでマナ加速し、ウラモグや精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragonなどの高マナ域のフィニッシャーに繋げてゲームを決める。
デッキカラーは様々で、大きく分けて以下の3つのタイプがある。
- 緑単
- マナ加速を重視する緑単色ないし緑単タッチ1色のタイプ。
- 爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mysticなどのマナ・クリーチャー、ニッサの巡礼/Nissa's Pilgrimageや荒野の地図作成/Map the Wastesなどの土地サーチ呪文で序盤から積極的にマナを伸ばす。
- 黒緑
- コントロールを重視する黒緑のタイプ。
- 3マナ以下のマナ加速手段はほとんど採用されず、代わりに蔑み/Despiseなどの手札破壊、完全無視/Complete Disregardや衰滅/Languishなどのクリーチャー除去で対戦相手の動きを減速させる。マナ加速とライブラリー操作を兼ねる地下墓地の選別者/Catacomb Sifterもよく使われるパーツ。
- 緑青
- 水の帳の分離/Part the Waterveilを中心に据えた緑青のタイプ。
- マナ・クリーチャーや土地サーチ呪文、土地とマナ・クリーチャーを同時にアンタップできる深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depthsでマナ加速し、水の帳の分離で追加のターンを獲得しつつ更なる高マナ域に繋げる。最後はウラモグや水の帳の分離の覚醒で勝負を決める。
緑単
- 備考
- StarCityGames.com Premier IQ on 10/25/2015 優勝 (参考)
- 使用者:Joshua Dickerson
- フォーマット
Mono Green Eldrazi [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 緑単色のタイプ。
赤緑
- 備考
- グランプリケベックシティ15 ベスト4 (参考)
- 使用者:Jake Mondello
- フォーマット
Gr Eldrazi [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 緑単タッチ赤のタイプ。赤のカードは強力な高マナ域クリーチャーの龍王アタルカ/Dragonlord Atarkaおよびサイドボードの火力となっている。また序盤を支えるブロッカーとして、土地サーチとのシナジーを持つジャディの横枝/Jaddi Offshoot、荒野の地図作成の鼓舞とのシナジーを持つ搭載歩行機械/Hangarback Walkerが採用されている。
- 公式記事Daily Deck(参考/翻訳)も参照。
黒緑
- 備考
- プロツアー「戦乱のゼンディカー」 第159位、スタンダード部門7-3 (参考/参考)
- 使用者:Victoriano Lim
- フォーマット
BG Eldrazi [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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緑青
- 備考
- グランプリ神戸15 ベスト8 (参考/参考)
- 使用者:Pavel Matousek
- フォーマット
GU Eldrazi [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 緑青のタイプ。
ゼンディカー・ブロック期
基本セット2011で原始のタイタン/Primeval Titanが登場したことで、スタンダードでも成立するようになった。基本的に緑単色で組まれる。
土地
(T):(◇)を加える。
(T):(◇)(◇)を加える。このマナは、無色のエルドラージ(Eldrazi)呪文を唱えるためか、無色のエルドラージの能力を起動するためにのみ支払える。
クリーチャー — 巨人(Giant)
トランプル
原始のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、あなたは「あなたのライブラリーから土地カードを最大2枚まで探し、それらをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
あなたがこの呪文を唱えたとき、パーマネント1つを対象とし、それを破壊する。
破壊不能
滅殺4(このクリーチャーが攻撃するたび、防御プレイヤーはパーマネントを4つ生け贄に捧げる。)
無限に廻るもの、ウラモグがいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれたとき、オーナーは自分の墓地を自分のライブラリーに加えて切り直す。
探検/Exploreや永遠溢れの杯/Everflowing Chaliceで6マナ域までマナ加速し、原始のタイタンからエルドラージの寺院/Eldrazi Templeとウギンの目/Eye of Uginをサーチすることで、10~15マナ域までマナ加速するとともに伝説のエルドラージをサーチして戦場に出す。
当初は全ては塵/All Is Dustを採用したものが主流だったが、全体除去を捨て、ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker経由で「3ターン目原始のタイタン」を狙う構成に変化したことで環境終盤に台頭。ローテーション後もほとんど失うものがなく引き続き活躍を続けたものの、同じ原始のタイタンを中心としたランプデッキである赤緑ヴァラクートの存在が大きな逆風となり、衰退した。
- 赤緑ヴァラクートと比較すると、あちらがランドブーストでマナ加速して土地の能力で勝利するデッキであるのに対し、こちらはランドブーストとマナ・クリーチャーでマナ加速してクリーチャーで勝利するデッキであり、クリーチャー除去などで妨害されやすいという弱点がある。
初期型
- 備考
- アメリカ選手権10 ベスト4 (参考)
- 使用者:John Kolos
- フォーマット
Eldrazi Ramp [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 基本セット2011参入直後のもの。
ミラディンの傷跡後
- 備考
- 世界選手権10 ベスト4 (参考/参考)
- 使用者:Love Janse
- フォーマット
Eldrazi Ramp [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ミラディンの傷跡参入後(ローテーション直後)のもの。
基本セット2012後
- 備考
- イギリス選手権11 優勝 (参考)
- 使用者:Daniel Royde
- フォーマット
Mono-Green Eldrazi [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 基本セット2012参入後のもの。獣相のシャーマン/Fauna Shamanと緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenithによるシルバーバレットギミックが搭載されている。
ゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築
デッキの発祥はゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築。
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
あなたがこの呪文を唱えたとき、カードを4枚引く。
滅殺4(このクリーチャーが攻撃するたび、防御プレイヤーはパーマネントを4つ生け贄に捧げる。)
真実の解体者、コジレックがいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれたとき、オーナーは自分の墓地を自分のライブラリーに加えて切り直す。
草茂る胸壁/Overgrown Battlementや永遠溢れの杯/Everflowing Chaliceなどからマナ加速し、全ては塵/All Is Dustで盤面をリセットしつつ、ウギンの目/Eye of Uginや古きものの活性/Ancient Stirringsで手札に加えた伝説のエルドラージを戦場に出すのが基本的な動き。3種のエルドラージの中では、最も軽い真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truthが優先的に採用される傾向にある。
対処しにくい巨大クリーチャーを高速で戦場に出せるため、打ち消しを持たないコントロールデッキには有利だが、防御面が甘く、ビートダウンに序盤攻勢をかけられると脆いのが弱点。当初は緑単色のものが主流だったが、プロツアーサンファン10ではこの弱点を補うべく前兆の壁/Wall of Omensやギデオン・ジュラ/Gideon Juraを採用した緑白のものも現れた。
緑単
Shu Komuro, 24 points [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 緑単色のタイプ。
緑白
WG Eldrazi [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 緑白のタイプ。
- 使用者による解説も参照。
モダン
土地 — (Urza’s) 塔(Tower)
(T):(◇)を加える。あなたがウルザの(Urza's)・鉱山(Mine)とウルザの・魔力炉(Power-Plant)をコントロールしているなら、代わりに(◇)(◇)(◇)を加える。
アーティファクト
(2),(T),探検の地図を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから土地カードを1枚探し、それを公開してあなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。
モダンではエルドラージの寺院/Eldrazi Templeではなく、神座やウルザランドを使ったタイプが主流である。初期は神座が使われていたが、雲上の座が禁止されウルザランドに移行した。詳細は12post、ウルザトロンを参照。
また、戦乱のゼンディカー参入後は小型~中型のエルドラージクリーチャーを中心としたビートダウン寄りのデッキが登場した。そちらについては エルドラージ (デッキ)を参照。
レガシー
インスタント
この呪文を唱えるための追加コストとして、土地を1つ生け贄に捧げる。
あなたのライブラリーから土地カードを1枚探し、そのカードを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。
レガシーにおいても、初期のモダン同様神座を使ったタイプが主流である。詳細は12postを参照。