白
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白/Whiteは、マジック:ザ・ギャザリングにおける色の1つ。平和や秩序、正義を表す。略号はW。
色の特徴
ライフの回復やダメージの軽減に長け、平等化という意味でリセットボタンも多く存在する。行動の制限や抑制なども長けている。
法を信奉する者として「ルールの制定・変更」や組織としての一面を持つ、以下のような力を持つカードが多い。
- 呪文のプレイの禁止(オアリムの詠唱/Orim's Chant、法の定め/Rule of Lawなど)
- アンタップの制限(明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star、塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinkerなど)
- 徴税をイメージさせる、追加コストによる攻撃制限(亡霊の牢獄/Ghostly Prisonなど)
- 税収としての限定的な土地サーチ(土地の寄進/Gift of Estates、税収/Titheなど)
基本的なプレイスタイルとして、強固な防御体制を敷くものや、大量のクリーチャーを素早く並べて相手を殴り倒すものがある。まれに、ライフを過剰に得たり、崇拝/Worshipや最下層民/Pariahなどで防御を固めすぎて相手が投了する場合もある。
小型クリーチャーに優秀なものが多いのが特徴で、白ウィニーはウィニーデッキの代表格である。先制攻撃、二段攻撃、レンジストライクなどといった戦闘を有利にする能力が多くあり、攻撃クリーチャーの除去やプロテクション、警戒など攻防一体の能力も多く存在する。飛行に関しては青についで2番目の色とされているが、小型クリーチャーの質が高いため小型なら青に勝る。反面、大型クリーチャー(ファッティ)になると制圧力が低いのが欠点。パワーよりもタフネスが高いクリーチャーが圧倒的に多く、クリーチャー1体あたりの生存率は比較的高い。
クリーチャー・タイプは、種族では天使、鳥(エイヴン)、猫(レオニン)、象(ロクソドン)など、職業では兵士、騎士、クレリックなどが多い。
エンチャントに関してはエキスパート。単体除去、全体除去を初め、サーチ、回収、リアニメイト、参照したりと様々なシナジーがあり、白だけでほとんどのことができる。そのため、白は「エンチャントの色」と呼ばれており、対抗色の赤と黒がエンチャントの対応を苦手とすることとは対極的である。
アーティファクトの扱いは回収、再生、装備品とのシナジーなど、アーティファクトの存在を尊重するようになっている。
土地は場に出ている土地の数が相手より少ない場合といった条件付きのサーチができる。また、土地のアンタップ制限も持っており、これによりマナ拘束が可能。
除去に関しては大量破壊が可能。反面、エンチャント以外のパーマネントを狙い撃ちにして破壊することは苦手である。ただし、土地以外のパーマネントを一時的に取り除くことには長け、「攻撃クリーチャー限定」など制限や何らかのリソースと引き換えに永続的に取り除くことができる。(例:懲罰/Chastiseや平和の道/Path of Peace、糾弾/Condemn、剣を鍬に/Swords to Plowsharesなど)。ただし、エンチャント(平和な心/Pacifismなど)を使い、相手のパーマネントを抑制することは得意である。タッパーを使った抑制も得意。
サイクルを組まれるとライフの回復になることが多く、使われにくい。
どんなことにも対応できる高い汎用性が魅力だが、反面、大雑把で小回りが利きづらいことが欠点である。
色の役割の変更
色の役割の変更に伴い、様々な効果が他の色と入れ替わっている。
- 青からルール制定効果を受け継いだ(秘儀の研究室/Arcane Laboratory → 法の定め/Rule of Law)。
- アンタップ制限も青から移行(水位の上昇/Rising Waters → 塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker)。
- タイム・デストラクションも青から移行(時の引き潮/Time Ebb → 破門/Excommunicate、記憶の欠落/Memory Lapse → 確実性の欠落/Lapse of Certainty)。
- 土地のリセットは赤に(ハルマゲドン/Armageddon → 爆裂+破綻/Boom+Bust)。
- アーティファクト除去において緑・赤に次いで三番手とされた(解呪/Disenchant → 帰化/Naturalize)。
- その分エンチャント処理偏重のスタンスをとるようで、平穏/Tranquility → 光の大嵐/Tempest of Lightのような変更が行われた。
その他
参考
- 偉大なる白の業 〜白は「善い」色か?〜(Braingeyser)
- The past and Future of White(Braingeyser)
- 色 - 白 / 青 / 黒 / 赤 / 緑
- 色の役割