両面カード

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両面カードは、変身前の姿であるは第1面(正面)、変身後の姿である第2面は(背面)である。
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両面カードは、変身前の姿は第1面(正面)、変身後の姿である第2面(背面)であることを表す。カードの両面の左上は、そのカードの正面(背面)を表するシンボルが描かれている。
*[[闇の隆盛]]発売時、両面カードの正面は「[[昼の面]]」(カードの左上に太陽のシンボルがある)、背面は「[[夜の面]]」(カードの左上に月のシンボルがある)と呼ばれたが、[[マジック・オリジン]]では発売時に現在の訳語に変更された。
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*[[イニストラード・ブロック]]では、両面カードの正面・背面は、「太陽」「月」それぞれ用いるにより、[[闇の隆盛]]発売時、両面カードの正面は「[[昼の面]]」、背面は「[[夜の面]]」と呼ばれたが、[[マジック・オリジン]]の両面カードは別のシンボルを用いるため、現在の訳語に変更された。
 
*それぞれの面は、個別に[[カード名]]、[[カード・タイプ]]、[[サブタイプ]]、[[色]]、[[能力]]、[[パワー]]/[[タフネス]]([[忠誠度]])といった[[特性]]を持つ。
 
*それぞれの面は、個別に[[カード名]]、[[カード・タイプ]]、[[サブタイプ]]、[[色]]、[[能力]]、[[パワー]]/[[タフネス]]([[忠誠度]])といった[[特性]]を持つ。
 
**カード名を1つ指定する場合([[真髄の針/Pithing Needle]]など)、どちらか一方の面の名前のみ指定できる。
 
**カード名を1つ指定する場合([[真髄の針/Pithing Needle]]など)、どちらか一方の面の名前のみ指定できる。

2015年7月13日 (月) 09:42時点における版

両面カード/Double-Faced Cardとは、イニストラード・ブロックで初登場したカード群の呼称。

1枚のカードの表と裏、両方にマジックのカードの表面があるカードであり、定型のマジックのカードで初の裏が「デッキマスター」デザインになっていないカードである。


Gatstaf Shepherd / ガツタフの羊飼い (1)(緑)
クリーチャー — 人間(Human) 狼男(Werewolf)

各アップキープの開始時に、直前のターンに呪文が唱えられていなかった場合、ガツタフの羊飼いを変身させる。

2/2
Gatstaf Howler / ガツタフの咆哮者
〔緑〕 クリーチャー — 狼男(Werewolf)

威嚇(このクリーチャーはアーティファクト・クリーチャーかそれと共通の色を持つクリーチャー以外にはブロックされない。)
各アップキープの開始時に、直前のターンのプレイヤー1人が2つ以上の呪文を唱えていた場合、ガツタフの咆哮者を変身させる。

3/3


Garruk Relentless / 情け知らずのガラク (3)(緑)
伝説のプレインズウォーカー — ガラク(Garruk)

情け知らずのガラクの上の忠誠(loyalty)カウンターが2個以下であるとき、彼を変身させる。
[0]:クリーチャー1体を対象とする。情け知らずのガラクはそれに3点のダメージを与える。そのクリーチャーは彼に、それのパワーに等しい点数のダメージを与える。
[0]:緑の2/2の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを1体生成する。

3
Garruk, the Veil-Cursed / ヴェールの呪いのガラク
〔黒/緑〕 伝説のプレインズウォーカー — ガラク(Garruk)

[+1]:接死を持つ黒の1/1の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-1]:クリーチャーを1体生け贄に捧げる。そうしたなら、あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを1枚探し、それを公開してあなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。
[-3]:あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+X/+Xの修整を受けるとともにトランプルを得る。Xは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードの枚数である。



Liliana, Heretical Healer / 異端の癒し手、リリアナ (1)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)

絆魂
あなたがコントロールする他のトークンでないクリーチャーが1体死亡するたび、異端の癒し手、リリアナを追放し、その後、これを変身させた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。そうしたなら、黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体生成する。

2/3
Liliana, Defiant Necromancer / 反抗する屍術師、リリアナ
〔黒〕 伝説のプレインズウォーカー — リリアナ(Liliana)

[+2]:各プレイヤーはそれぞれカードを1枚捨てる。
[-X]:あなたの墓地にあるマナ総量がXの伝説でないクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。
[-8]:あなたは「クリーチャーが1体死亡するたび、次の終了ステップの開始時に、それをあなたのコントロール下で戦場に戻す。」を持つ紋章を得る。

3

イニストラードに20種類、闇の隆盛に13種類、マジック・オリジンに5種が存在する。

目次

解説

「夜になると狼男になる人間」、「コウモリに化ける吸血鬼」、「プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkが点るによるプレインズウォーカーへの覚醒」といった「変身」を表すカードであり、キーワード処理変身(させる)によって表裏を入れ替え、変身した(あるいは元に戻った)ことを表す。

「裏面では区別できない」というトレーディングカードゲームの基本原理に反する仕様である。当然、裸のままで通常のカードと混ぜて使うと不都合が生じるため、スリーブチェックリストカードの使用が必須となる。フレイバーとしては単純明快で美しいが、ゲームにおける扱いはかなり特殊。

ルール

両面カードは、変身前の姿は第1面(正面)、変身後の姿である第2面(背面)であることを表す。カードの両面の左上は、そのカードの正面(背面)を表するシンボルが描かれている。

  • イニストラード・ブロックでは、両面カードの正面・背面は、「太陽」「月」それぞれ用いるにより、闇の隆盛発売時、両面カードの正面は「昼の面」、背面は「夜の面」と呼ばれたが、マジック・オリジンの両面カードは別のシンボルを用いるため、現在の訳語に変更された。
  • それぞれの面は、個別にカード名カード・タイプサブタイプ能力パワー/タフネス(忠誠度)といった特性を持つ。
    • カード名を1つ指定する場合(真髄の針/Pithing Needleなど)、どちらか一方の面の名前のみ指定できる。
  • 戦場以外の領域にある両面カードは常に第1面の特性を持つ。戦場にある両面カードは、そのときに表示されている面の特性を持ち、もう一方の面の特性は無視される。
  • 両面カードを唱える場合、それは第1面でスタックに置かれる。また、戦場に出る場合、通常は第1面で戦場に出る。
  • 両面カードの第2面はマナ・コストを持たない(マナ・コストの無いカード)。よって、戦場にある第2面を向いた両面カードの点数で見たマナ・コストは0である。
  • 両面カードで表されるパーマネントは、変身しても同一のオブジェクトのままである。
  • 第1面か第2面かということと、表向き裏向きかということは別のものである。両面カードは裏向きになる事は有り得る。ただし、既に表面になっている両面パーマネントは裏向きにする事はできない。効果やルールがそうするよう指示した場合、それを無視する。また裏向きである間は両面カードは変身する事は無い。
    • イクシドロン/IxidronCIP能力は、両面のクリーチャーには何も行わず、通常のクリーチャーのみを裏向きにする。
    • 予示などで裏向きの状態で戦場に出す場合には、「第1面、裏向き」という状態で戦場に出る。それは他のカードと同じく表向きの特性は隠され、両面カードだと公開する必要は無い。クリーチャーの両面カードを予示した場合には第1面のマナ・コストを支払うことで位相を表向きにすることができる。無論第1面であることは変わらない。
  • 一部の両面カードが持つ「(特定の名前)に変身する」ことで誘発する誘発型能力は、そのオブジェクトが変身する直前にその名前を持っておらず、なおかつ変身の直後にその名前を持っている場合にのみ誘発する。
  • 両面カードが非公開領域にある場合には、それが同じ領域にある他のカードと区別が付かない状態にしなければならない。
    • 完全に不透明なスリーブを用いるか、チェックリストカードを用いる必要がある。
    • トーナメントでは、スリーブが透けていて区別がつく状態になっていると、故意の違反として失格処分となる可能性があるので注意。(参考
  • ドラフトにおいて、両面カードは公開情報となる。ピックした両面カードは次のピックまでの間、ピックしたカードの束の一番上に置いておかなければならない。
    • 両面カードの発表当初は「公開してもよいし、適切な手段(束の一番下に置くなど)で隠してもよい」というルールであったが、プレイヤーの物理的な能力による有利不利が生じないよう、イニストラード発売を待たずしてルールが変更された。
    • Magic Onlineにおけるドラフトでは両面カードは特に公開されず、通常のカードと同じく非公開情報となる。

両面カードのコピー

両面カードの各面はそれぞれに独立した一連の特性を持ち、呪文、能力、効果、あるいはルールが両面パーマネントの情報を必要とする場合、それは現在表になっている面が与える情報のみを見る。 これはコピー可能な値に置いても同様で、反転後の特性もコピーする反転カードとの違いに注意。

その他

  • TCG『デュエル・マスターズ』からの逆輸入システムである。もっとも、あちらはデッキの外部の領域に用意して特別なカードで場に出すカードであるのに対し、こちらはメインデッキに入れて使うカードであるため、かなり事情が違う。またこちらは様々なカードタイプを持つが、あちらは当初は両面ともクリーチャーかそれに類するものであった。後には特殊なものも登場した。
  • 開発中には反転カードのシステムを使用することも検討されていたが、最終的に両面カードを用いることとなった。そのためこの2つのシステムには似ている部分が多い。
    • 反転カードが没となった理由については、Mark Rosewaterはコラム(#参考参照)で、「市場調査で反転カードの評価が低く、R&Dは失敗作とみなしている。そのため失敗を繰り返すよりも新規開拓を選択した」と回答している。
  • 狼男はすべて同じ変身条件を持つ。文章量削減のために変身条件をキーワード化することも検討されたが、既に「変身」がキーワード処理であるため、キーワード内にキーワードを含んでしまうとルール上の問題になりやすいため避けられた。
  • イラストが両面にあるトークン・カードもある。詳細はトークン・カードの項を参照。
  • 当然ながら、エラーカードではない。
  • 登場当初のルールでは裏向きになる事は出来なかったが、予示の登場により2015年1月23日の総合ルール更新で裏向きの位相になれるようになった。

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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