呪禁バント

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2013年6月24日 (月) 08:16時点におけるAE (トーク | 投稿記録)による版
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呪禁バント(Bant Hexproof)は、呪禁クリーチャー単体強化を中心とする緑白青ビートダウンデッキイニストラード参入後の各フォーマットに存在する。

目次

概要


Geist of Saint Traft / 聖トラフトの霊 (1)(白)(青)
伝説のクリーチャー — スピリット(Spirit) クレリック(Cleric)

呪禁(このクリーチャーは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
聖トラフトの霊が攻撃するたび、タップ状態で攻撃している、飛行を持つ白の4/4の天使(Angel)クリーチャー・トークンを1体生成する。戦闘終了時に、そのトークンを追放する。

2/2


Spectral Flight / 幽体の飛行 (1)(青)
エンチャント — オーラ(Aura)

エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、+2/+2の修整を受けるとともに飛行を持つ。


呪禁を持つ聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft不可視の忍び寄り/Invisible StalkerP/Tが低く、前者はブロッカーで止められやすいことが、後者はクロックとしての線が細いことが運用上のネックとなる。また、強化オーラクリーチャー除去によってアドバンテージを失いやすいことが大きな弱点とされる。

しかし、呪禁クリーチャーに強化オーラをつけると互いの長所が互いの短所をカバーし合うため、単体除去で対処されない安定性と、高い打撃力を両立した強力なクロックを作り出すことができる。これを基本戦略に据えたデッキが呪禁バントである。

クリーチャーの攻撃によってライフを攻めるという点では紛うことなきビートダウンなのだが、2種類のカードを揃えることで大きな相乗効果を生み出すという点ではコンボデッキにも似た性質を持つ(実際、公式記事Ah Yes. Very Standard./まさしくスタンダードだにおけるアーキタイプ論では、このデッキをコンボに分類している)。引きが噛み合った時の高いクロックの質を大きな強みとする一方で、呪禁クリーチャーか強化手段のどちらかしか引けないと極端に動きが弱くなるという、一種の事故のリスクを抱えている。

イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期

ラヴニカへの回帰オーラ特化戦略の核となる天上の鎧/Ethereal Armorが登場したことで成立。バント・オーラ(Bant Auras)とも呼ばれる。


Invisible Stalker / 不可視の忍び寄り (1)(青)
クリーチャー — 人間(Human) ならず者(Rogue)

呪禁(このクリーチャーは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
不可視の忍び寄りはブロックされない。

1/1


Ethereal Armor / 天上の鎧 (白)
エンチャント — オーラ(Aura)

エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、あなたがコントロールするエンチャント1つにつき+1/+1の修整を受けるとともに、先制攻撃を持つ。


呪禁を持つ不可視の忍び寄り/Invisible Stalker聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftに天上の鎧や怨恨/Rancor幽体の飛行/Spectral Flightなどの強化オーラをつけ対戦相手殴り倒すのが基本戦略。追加のクリーチャーとしては二段攻撃を持つ(付与する)剣術の名手/Fencing Ace銀刃の聖騎士/Silverblade Paladinブロッカーとしても優秀な絡み根の霊/Strangleroot Geistロクソドンの強打者/Loxodon Smiterなどがよく用いられる。

ローテーション直後は比較的マイナーなデッキタイプであったが、グランプリアトランティックシティ13をワンツーフィニッシュしたことでその実力が知れ渡ることとなり、メタの一角として定着。そのひと月後にギルド門侵犯が参入し、オルゾヴァの贈り物/Gift of Orzhova繁殖池/Breeding Poolを獲得したことで大きく強化された。ドラゴンの迷路からもひるまぬ勇気/Unflinching Courage復活の声/Voice of Resurgenceを獲得し、さらに強化されている。

サンプルレシピ

Bant-Aura [1]
土地 (23)
3 魂の洞窟/Cavern of Souls
4 森/Forest
1 氷河の城砦/Glacial Fortress
4 神聖なる泉/Hallowed Fountain
4 内陸の湾港/Hinterland Harbor
1 島/Island
2 陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove
4 寺院の庭/Temple Garden
クリーチャー (15)
4 アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim
4 聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft
4 不可視の忍び寄り/Invisible Stalker
3 銀刃の聖騎士/Silverblade Paladin
呪文 (22)
4 豊かな成長/Abundant Growth
4 天上の鎧/Ethereal Armor
2 高まる残虐性/Increasing Savagery
4 怨恨/Rancor
4 セレズニアの魔除け/Selesnya Charm
4 幽体の飛行/Spectral Flight
サイドボード (15)
1 天使の監視者/Angelic Overseer
2 戦慄の感覚/Feeling of Dread
2 ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter
3 近野の巡礼者/Nearheath Pilgrim
1 否認/Negate
2 金輪際/Nevermore
3 安らかなる眠り/Rest in Peace
1 根生まれの防衛/Rootborn Defenses


  • 初期のタイプ。

イニストラード・ブロック構築

単体強化を軸とした緑青タッチデッキが存在する。魂の洞窟/Cavern of Soulsの存在から一種の部族デッキとしての側面があり、プロツアー「アヴァシンの帰還」の公式カバレージ(参考/参考)ではスピリットSpirits)やGeistsと表記された。


Invisible Stalker / 不可視の忍び寄り (1)(青)
クリーチャー — 人間(Human) ならず者(Rogue)

呪禁(このクリーチャーは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
不可視の忍び寄りはブロックされない。

1/1


Wolfir Silverheart / ウルフィーの銀心 (3)(緑)(緑)
クリーチャー — 狼(Wolf) 戦士(Warrior)

結魂(このクリーチャーか他のまだ組になっていないクリーチャーが戦場に出たとき、あなたはそれらを組にしてもよい。それらのクリーチャーは、あなたがその両方をコントロールし続けているかぎり組である。)
ウルフィーの銀心が他のクリーチャーと組になっているかぎり、それらのクリーチャーは+4/+4の修整を受ける。

4/4

聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft不可視の忍び寄り/Invisible Stalkerといった除去耐性持ちのクリーチャー幽体の飛行/Spectral Flight高まる残虐性/Increasing Savagery強化し、対処の難しいクロックを作り出す。

環境初期は決してメジャーな戦略ではなかったが、アヴァシンの帰還から高い爆発力を持つウルフィーの銀心/Wolfir Silverheartと、聖トラフトの霊・絡み根の霊/Strangleroot Geistの自然な両立を可能とする魂の洞窟を獲得したことで、メタに食い込めるまでになった。プロツアー「アヴァシンの帰還」ではTeam StarCityGames.comのメンバー数名がこれを持ち込み、準優勝を含む大きな成果を上げている。

サンプルレシピ

GUw Geists [2]
土地 (24)
4 魂の洞窟/Cavern of Souls
4 進化する未開地/Evolving Wilds
9 森/Forest
4 内陸の湾港/Hinterland Harbor
2 島/Island
1 平地/Plains
クリーチャー (22)
4 アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim
3 地下牢の霊/Dungeon Geists
4 聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft
4 不可視の忍び寄り/Invisible Stalker
3 絡み根の霊/Strangleroot Geist
4 ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart
呪文 (14)
3 豊かな成長/Abundant Growth
4 高まる残虐性/Increasing Savagery
3 静かな旅立ち/Silent Departure
4 幽体の飛行/Spectral Flight
サイドボード (15)
3 雲散霧消/Dissipate
2 情け知らずのガラク/Garruk Relentless
4 解放の樹/Tree of Redemption
2 アンデッドの錬金術師/Undead Alchemist
1 魔女封じの宝珠/Witchbane Orb
3 ウルフィーの報復者/Wolfir Avenger


  • Jon Finkelもこれと75枚同じデッキを用いてTop8に入賞している。

モダン

モダンでは数は多くないが、稲妻/Lightning Bolt流刑への道/Path to Exileなどの単体除去が多いメタゲームの盲点を突くべく、呪禁クリーチャーを中心としたデッキが組まれることがある。


Troll Ascetic / トロールの苦行者 (1)(緑)(緑)
クリーチャー — トロール(Troll) シャーマン(Shaman)

呪禁(このクリーチャーは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
(1)(緑):トロールの苦行者を再生する。(このターン、次にこのクリーチャーが破壊される場合、それは破壊されない。代わりに、それをタップし、それに与えられているダメージをすべて取り除き、戦闘から取り除く。)

3/2


Elspeth, Knight-Errant / 遍歴の騎士、エルズペス (2)(白)(白)
伝説のプレインズウォーカー — エルズペス(Elspeth)

[+1]:白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを1体生成する。
[+1]:クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+3/+3の修整を受けるとともに飛行を得る。
[-8]:あなたは「あなたがコントロールするアーティファクトとクリーチャーとエンチャントと土地は破壊不能を持つ。」を持つ紋章を得る。

4

マナ・クリーチャーから聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftトロールの苦行者/Troll Ascetic最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll展開し、遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant天使の運命/Angelic Destiny強化して攻める。

崇拝/Worship挿し全体除去エンチャント除去を持たないデッキを完封する戦略が取られることも多い。

参考

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