親和エルフ

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'''親和エルフ'''とは、[[ローウィン・ブロック]]の[[部族]]強化で生まれた[[エルフ (デッキ)|エルフデッキ]]。[[エクステンデッド]]では、'''エルフ!'''(''ELVES!'')とも呼ばれる。
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'''親和エルフ'''(''Affinity Elves'')は、[[ローウィン・ブロック]]の[[部族 (俗称)|部族]]強化で生まれた[[エルフ (デッキ)|エルフデッキ]]。'''エルフボール'''(''Elf Ball'')や、'''コンボ・エルフ'''(''Combo Elves'')、'''エルフ!'''(''Elves!'')とも呼ばれる。
  
 
==概要==
 
==概要==
 
{{#card:Heritage Druid}}
 
{{#card:Heritage Druid}}
  
通常のエルフ・デッキと共通した構成も含むが、特に展開力の高さを主軸にした[[デッキ]]構成になっている。[[遺産のドルイド/Heritage Druid]]と大量のクリーチャーとの[[シナジー]]からの爆発力を強みとする。
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通常の[[エルフ (デッキ)|エルフデッキ]]と共通した構成も含むが、特に[[展開]]力の高さに特化にした[[デッキ]]構成となっている。[[マナ・クリーチャー|マナ・エルフ]]、特に[[遺産のドルイド/Heritage Druid]]による[[マナ加速]]と、[[部族 (俗称)|部族]][[シナジー]]からの爆発力を強みとする。
  
==スタンダード(ローウィン・ブロック期)==
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遺産のドルイドと[[イラクサの歩哨/Nettle Sentinel]]が揃うと、[[軽い]][[エルフ]]なら展開してもマナが減らない、あるいは増えるようになる。ここに[[光り葉の大ドルイド/Gilt-Leaf Archdruid]]・[[唯々+諾々/Beck+Call|唯々/Beck]]・[[垣間見る自然/Glimpse of Nature]]・[[雲石の工芸品/Cloudstone Curio]]+[[エルフの幻想家/Elvish Visionary]]などの[[ドローエンジン]]が加わると[[チェイン・コンボ]]になり、[[ライブラリー]]を[[引く|引き]]尽くすほどの展開ができる。
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*デッキ名の由来は、その圧倒的な展開力でかつて環境を席巻した高速[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]の[[親和 (デッキ)|親和]]になぞらえたものである。
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==ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期==
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[[キーカード]]はほぼすべて残っているため健在。[[アラーラの断片]]では新たに[[イーオスのレインジャー/Ranger of Eos]]が加わった。
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{{#card:Ranger of Eos}}
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特に[[基本セット2010]]では新たな[[ロード (俗称)|ロード]]として[[エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid]]が加わり、爆発力・[[展開]]力が大幅に向上したことで[[メタゲーム|メタ]]の一角を占めるまでになった。[[日本選手権09]]でもベスト8に3人を輩出している。
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===サンプルレシピ===
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*備考
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**[[日本選手権09]] 第3位([http://archive.mtg-jp.com/eventc/jpnats09/ 参考])
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**使用者:[[塩田有真]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[基本セット2010]]+[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]+[[アラーラの断片ブロック]])
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==時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期==
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オリジナルは[[デッキビルダー]]の[[藤田剛史]]氏がデザインした。
  
 
{{#card:Hunting Triad}}
 
{{#card:Hunting Triad}}
  
1[[ターン]]目の[[マナ・クリーチャー]]から[[傲慢な完全者/Imperious Perfect]]までは通常のエルフデッキと共通だが、次のターンに[[遺産のドルイド/Heritage Druid]]を展開し完全者から[[トークン]]を生産、自身とトークン、マナ・クリーチャーで[[能力]]を[[起動]]し、1[[マナ]]を加えて[[三人組の狩り/Hunting Triad]]、トークンが3体出るのでさらにマナを出して展開。次のターンには有り余るマナとクリーチャーを使い一気に相手を踏み潰しにかかる。
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1[[ターン]]目の[[マナ・クリーチャー]]から[[傲慢な完全者/Imperious Perfect]]までは通常の[[エルフ (デッキ)|エルフデッキ]]と共通だが、次のターンに[[遺産のドルイド/Heritage Druid]]を展開し傲慢な完全者から[[トークン]]を生産、自身とトークン、[[マナ・クリーチャー]]で[[能力]]を[[起動]]し、1[[マナ]]を加えて[[三人組の狩り/Hunting Triad]]、トークンが3体出るのでさらにマナを出して展開。次のターンには有り余るマナとクリーチャーを使い一気に相手を踏み潰しにかかる。
  
その威力は4ターン目の攻撃で20点以上の[[ダメージ]]を叩き出す事も夢ではないほど。
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その威力は4ターン目の攻撃で20点以上の[[ダメージ]]を叩き出すことも夢ではないほど。
  
この理想形に嵌らずとも、豊富な[[全体強化]]、トークン生産、[[マナ加速]]で安定した立ち回りが出来、[[ファッティ]]や[[火力]]には三人組の狩りの[[補強]]で対抗する。
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この理想形にはまらずとも、豊富な[[全体強化]]、トークン生産、[[マナ加速]]で安定した立ち回りができ、[[ファッティ]]や[[火力]]には三人組の狩りの[[補強]]で対抗する。
  
 
=== サンプルレシピ ===
 
=== サンプルレシピ ===
 
*備考
 
*備考
 
**[[グランプリ静岡08]] ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpshi08/blog2ja#12 参考])
 
**[[グランプリ静岡08]] ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpshi08/blog2ja#12 参考])
**使用者:[[藤田修]]
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**使用者:[[中野圭貴]]
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**デザイン:[[藤田剛史]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
 
**[[スタンダード]]([[第10版]]+[[コールドスナップ]]+[[時のらせんブロック]]+[[ローウィン・ブロック]])
 
**[[スタンダード]]([[第10版]]+[[コールドスナップ]]+[[時のらせんブロック]]+[[ローウィン・ブロック]])
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|4||[[三人組の狩り/Hunting Triad]]
 
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{{#card:Birchlore Rangers}}
 
{{#card:Birchlore Rangers}}
  
[[エクステンデッド]]では[[垣間見る自然/Glimpse of Nature]]や[[イラクサの歩哨/Nettle Sentinel]]を絡めた[[チェイン・コンボ]]系のデッキになり、爆発力がさらに強化された。3,4ターン目にはコンボが決まってしまう事が多く、場合によっては2ターンキルも起こりうる。さらに、[[ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote]]と[[エルフの幻想家/Elvish Visionary]]の[[シナジー]]による安定化や、[[樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers]]・[[召喚の調べ/Chord of Calling]]による[[多色デッキ|多色化]]も実現している。
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[[エクステンデッド]]では[[垣間見る自然/Glimpse of Nature]]や[[イラクサの歩哨/Nettle Sentinel]]を絡めた[[チェイン・コンボ]]系の[[デッキ]]になり、爆発力がさらに強化された。3,4[[ターン]]目には[[コンボ]]が決まってしまうことが多く、場合によっては2ターンキルも起こりうる。さらに、[[ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote]]と[[エルフの幻想家/Elvish Visionary]]の[[シナジー]]による安定化や、[[樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers]]・[[召喚の調べ/Chord of Calling]]による[[多色デッキ|多色化]]も実現している。
  
1/1クリーチャーを大量に並べるため[[全体除去]]に弱そうだが、ワイアウッドの共生虫による[[バウンス]]や[[召喚士の契約/Summoner's Pact]]、[[召喚の調べ/Chord of Calling]]などで[[インスタント・タイミング]]でのフォローが出来るため、返しに[[コンボ]]を開始されることもしばしば。
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1/1クリーチャーを大量に並べるため[[全体除去]]に弱そうだが、ワイアウッドの共生虫による[[バウンス]]や[[召喚士の契約/Summoner's Pact]]、召喚の調べなどで[[インスタント・タイミング]]でのフォローができるため、返しにコンボを開始されることもしばしば。
  
[[エンドカード]]は、[[エルフのチャンピオン/Elvish Champion]]や[[鏡の精体/Mirror Entity]]からの[[ビートダウン]]('''エルフの精体'''/''Elvish Entities'')、召喚の調べからの[[捕食者のドラゴン/Predator Dragon]]('''ドラゴン・エルフ'''/''Dragon-Elves'')、[[ぶどう弾/Grapeshot]]や[[思考停止/Brain Freeze]]などの[[ストーム]]系[[呪文]]('''ぶどう弾エルフ'''/''Grapeshot Elves'')など非常にバリエーションに富む。また、ワイアウッドの共生虫と鏡の精体と遺産のドルイドによって[[無限マナ]]を狙う場合もある。
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[[エンドカード]]は、[[エルフのチャンピオン/Elvish Champion]]や[[鏡の精体/Mirror Entity]]からの[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]、召喚の調べからの[[捕食者のドラゴン/Predator Dragon]]'''Dragon Elves''')、[[ぶどう弾/Grapeshot]]や[[思考停止/Brain Freeze]]などの[[ストーム]]系[[呪文]]など非常にバリエーションに富む。また、ワイアウッドの共生虫と鏡の精体と遺産のドルイドによって[[無限マナ]]を狙う場合もある。
  
[[プロツアーベルリン08]]では、ベスト8中に6人を送り出し、ベスト4を独占した。
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[[プロツアーベルリン08]]では、ベスト8中に6人を送り出し、ベスト4を独占した。→[[#サンプルレシピ(オンスロート期)|*1]]
  
=== サンプルレシピ ===
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[[オンスロート・ブロック]]の[[ローテーション]]落ちでワイアウッドの共生虫などの主力を失って一時期衰退していたが、核となる[[コンボパーツ]]は依然健在であり、[[基本セット2010]]で得た[[エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid]]などの新戦力を加えて生き延びている。→[[#サンプルレシピ(ミラディン期)|*2]]
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===サンプルレシピ(オンスロート期)===
 
*備考
 
*備考
**[[プロツアーベルリン08]]優勝([http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/protour2008/berlin/index.html 参考])
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**[[プロツアーベルリン08]] 優勝 ([http://web.archive.org/web/20090805202715/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/protour2008/berlin/index.html 参考])
**使用者:[[Luis Scott-Vargas]]
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**使用者:[[Luis Scott-Vargas]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
 
**[[エクステンデッド]]([[第8版]]~[[第10版]]、[[オンスロート]]~[[アラーラの断片]])
 
**[[エクステンデッド]]([[第8版]]~[[第10版]]、[[オンスロート]]~[[アラーラの断片]])
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*[[サイドボード]]の[[思考囲い/Thoughtseize]]のために[[黒]]が[[タッチ]]されている。
 
*[[サイドボード]]の[[思考囲い/Thoughtseize]]のために[[黒]]が[[タッチ]]されている。
 
*ベスト8に入った他の同系の[[デッキ]]と異なり、[[ミラーマッチ]]に強い[[ワイアウッドの養虫人/Wirewood Hivemaster]]や対応力の高い[[召喚の調べ/Chord of Calling]]は採用されていない。代わりに[[深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow]]と[[奇妙な収穫/Weird Harvest]]が採用され、[[コンボ]]の速度が速められている。
 
*ベスト8に入った他の同系の[[デッキ]]と異なり、[[ミラーマッチ]]に強い[[ワイアウッドの養虫人/Wirewood Hivemaster]]や対応力の高い[[召喚の調べ/Chord of Calling]]は採用されていない。代わりに[[深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow]]と[[奇妙な収穫/Weird Harvest]]が採用され、[[コンボ]]の速度が速められている。
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===サンプルレシピ(ミラディン期)===
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*備考
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**[[グランプリオークランド10]] 優勝 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpoak10/welcome 参考])
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**使用者:[[Matt Nass]]
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*[[フォーマット]]
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**[[エクステンデッド]]([[第9版]]~[[基本セット2010]]、[[ミラディン]]~[[ワールドウェイク]])
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{{#MagicFactory:df302617}}
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*[[ローテーション]]後のもの。[[エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid]]や[[原初の命令/Primal Command]]の[[全体強化]]からの[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]が勝ち手段。
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*[[雲石の工芸品/Cloudstone Curio]]は[[垣間見る自然/Glimpse of Nature]]との組み合わせで[[引く|ドロー]]を加速してくれる。
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==レガシー==
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[[レガシー]][[環境]]にも存在し、上位メタの一角を占めている。
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{{#card:Priest of Titania}}
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{{#card:Gaea's Cradle}}
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基本的なデッキ構造は旧[[エクステンデッド]]の[[#エクステンデッド|それ]]とほぼ同様であるが、[[フィンドホーンのエルフ/Fyndhorn Elves]]・[[クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger]]・[[ティタニアの僧侶/Priest of Titania]]それに[[ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle]]といった、往年の名[[カード]]が採用され安定性が高まっている。
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===サンプルレシピ1===
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*備考
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**[[グランプリヘント12]] 準優勝 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpgnt12/welcome 参考])
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**使用者:[[Lukas Maurer]]
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*[[フォーマット]]
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**[[レガシー]](~[[基本セット2013]])
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{{#MagicFactory:df307363}}
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*[[エンドカード]]は[[背教の主導者、エズーリ/Ezuri, Renegade Leader]]による[[全体強化]]からの[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]である。
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===サンプルレシピ2===
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*備考
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**[[グランプリワシントンDC13]] 第6位 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpwas13/welcomee 参考])
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**使用者:[[Andrew Cuneo]]
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*[[フォーマット]]
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**[[レガシー]](~[[テーロス]])
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{{#MagicFactory:df311519}}
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*[[自然の秩序/Natural Order]]から[[孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth]]を[[戦場に出す]]ことによる瞬殺パターンを内蔵している。また、[[自然の秩序/Natural Order]]は[[大祖始/Progenitus]]や[[世界棘のワーム/Worldspine Wurm]]を呼び出すことで、[[全体除去]]などを多用してくる不利な相手との[[マッチアップ]]におけるサブプランの役割も果たしている。
  
 
==参考==
 
==参考==
*[http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/protour2008/berlin/ComparativeElves/ プロツアーベルリン 特集記事:”エルフ!”比較分析] (文:[[Monty Ashley]])
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*[http://web.archive.org/web/20090215235853/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/protour2008/berlin/ComparativeElves/ プロツアーベルリン 特集記事:”エルフ!”比較分析] ([[タカラトミー]]、文:[[Monty Ashley]]
*[[エルフ (デッキ)|エルフ]](デッキ)
+
*[[エルフ (デッキ)]]
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]
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{{DEFAULTSORT:しんわえるふ}}
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[[Category:緑単色デッキ]]
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[[Category:ビートダウンデッキ]]
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[[Category:コンボデッキ]]
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[[Category:部族デッキ]]
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[[Category:緑単ビートダウンデッキ]]
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[[Category:緑単コンボデッキ]]
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[[Category:ローウィン=シャドウムーア・ブロックを含むスタンダードデッキ]]
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[[Category:オンスロート期のエクステンデッドデッキ]]
 +
[[Category:ミラディン期のエクステンデッドデッキ]]
 +
[[Category:レガシーデッキ]]

2022年8月12日 (金) 16:01時点における最新版

親和エルフ(Affinity Elves)は、ローウィン・ブロック部族強化で生まれたエルフデッキエルフボール(Elf Ball)や、コンボ・エルフ(Combo Elves)、エルフ!(Elves!)とも呼ばれる。

目次

[編集] 概要


Heritage Druid / 遺産のドルイド (緑)
クリーチャー — エルフ(Elf) ドルイド(Druid)

あなたがコントロールするアンタップ状態のエルフ(Elf)3つをタップする:(緑)(緑)(緑)を加える。

1/1

通常のエルフデッキと共通した構成も含むが、特に展開力の高さに特化にしたデッキ構成となっている。マナ・エルフ、特に遺産のドルイド/Heritage Druidによるマナ加速と、部族シナジーからの爆発力を強みとする。

遺産のドルイドとイラクサの歩哨/Nettle Sentinelが揃うと、軽いエルフなら展開してもマナが減らない、あるいは増えるようになる。ここに光り葉の大ドルイド/Gilt-Leaf Archdruid唯々/Beck垣間見る自然/Glimpse of Nature雲石の工芸品/Cloudstone Curioエルフの幻想家/Elvish Visionaryなどのドローエンジンが加わるとチェイン・コンボになり、ライブラリー引き尽くすほどの展開ができる。

  • デッキ名の由来は、その圧倒的な展開力でかつて環境を席巻した高速ビートダウン親和になぞらえたものである。

[編集] ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期

キーカードはほぼすべて残っているため健在。アラーラの断片では新たにイーオスのレインジャー/Ranger of Eosが加わった。


Ranger of Eos / イーオスのレインジャー (3)(白)
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier) レインジャー(Ranger)

イーオスのレインジャーが戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーからマナ総量が1以下のクリーチャー・カードを最大2枚まで探し、それらを公開し、あなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。

3/2


Elvish Archdruid / エルフの大ドルイド (1)(緑)(緑)
クリーチャー — エルフ(Elf) ドルイド(Druid)

あなたがコントロールする他のエルフ(Elf)・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
(T):あなたがコントロールするエルフ1つにつき(緑)を加える。

2/2

特に基本セット2010では新たなロードとしてエルフの大ドルイド/Elvish Archdruidが加わり、爆発力・展開力が大幅に向上したことでメタの一角を占めるまでになった。日本選手権09でもベスト8に3人を輩出している。

[編集] サンプルレシピ

Elf Affinty [1]
土地 (20)
7 森/Forest
1 平地/Plains
4 苔汁の橋/Mosswort Bridge
4 陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove
4 樹木茂る砦/Wooded Bastion
クリーチャー (33)
2 献身のドルイド/Devoted Druid
4 エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid
4 エルフの幻想家/Elvish Visionary
3 光り葉の大ドルイド/Gilt-Leaf Archdruid
4 遺産のドルイド/Heritage Druid
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
1 鏡の精体/Mirror Entity
4 イラクサの歩哨/Nettle Sentinel
4 イーオスのレインジャー/Ranger of Eos
3 威厳の魔力/Regal Force
呪文 (7)
3 流刑への道/Path to Exile
4 原初の命令/Primal Command
サイドボード (15)
3 ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender
2 雲打ち/Cloudthresher
1 献身のドルイド/Devoted Druid
1 光り葉の大ドルイド/Gilt-Leaf Archdruid
4 大貂皮鹿/Great Sable Stag
2 避難所の印/Mark of Asylum
1 鏡の精体/Mirror Entity
1 流刑への道/Path to Exile


[編集] 時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期

オリジナルはデッキビルダー藤田剛史氏がデザインした。


Hunting Triad / 三人組の狩り (3)(緑)
部族 ソーサリー — エルフ(Elf)

緑の1/1のエルフ(Elf)・戦士(Warrior)クリーチャー・トークンを3体生成する。
補強3 ― (3)(緑)((3)(緑),このカードを捨てる:クリーチャー1体を対象とし、その上に+1/+1カウンターを3個置く。)


1ターン目のマナ・クリーチャーから傲慢な完全者/Imperious Perfectまでは通常のエルフデッキと共通だが、次のターンに遺産のドルイド/Heritage Druidを展開し傲慢な完全者からトークンを生産、自身とトークン、マナ・クリーチャー能力起動し、1マナを加えて三人組の狩り/Hunting Triad、トークンが3体出るのでさらにマナを出して展開。次のターンには有り余るマナとクリーチャーを使い一気に相手を踏み潰しにかかる。

その威力は4ターン目の攻撃で20点以上のダメージを叩き出すことも夢ではないほど。

この理想形にはまらずとも、豊富な全体強化、トークン生産、マナ加速で安定した立ち回りができ、ファッティ火力には三人組の狩りの補強で対抗する。

[編集] サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (26)
4 ボリアルのドルイド/Boreal Druid
4 茨森の模範/Bramblewood Paragon
2 エルフのチャンピオン/Elvish Champion
4 遺産のドルイド/Heritage Druid
4 傲慢な完全者/Imperious Perfect
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
4 レンの地の克服者/Wren's Run Vanquisher
呪文 (10)
4 ガイアの頌歌/Gaea's Anthem
2 野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker
4 三人組の狩り/Hunting Triad
土地 (24)
7 森/Forest
4 光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace
4 ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
4 変わり谷/Mutavault
1 ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
4 樹上の村/Treetop Village
サイドボード
1 エルフの賛美者/Elvish Eulogist
2 エルフの先触れ/Elvish Harbinger
4 踏み荒らし/Overrun
3 麗しき者の勇気/Prowess of the Fair
1 叫び大口/Shriekmaw
2 突風線/Squall Line
2 恐怖/Terror

[編集] エクステンデッド


Wirewood Symbiote / ワイアウッドの共生虫 (緑)
クリーチャー — 昆虫(Insect)

あなたがコントロールするエルフ(Elf)1体をオーナーの手札に戻す:クリーチャー1体を対象とし、それをアンタップする。毎ターン1回のみ起動できる。

1/1


Glimpse of Nature / 垣間見る自然 (緑)
ソーサリー

このターン、あなたがクリーチャー呪文を唱えるたび、カードを1枚引く。



Birchlore Rangers / 樺の知識のレインジャー (緑)
クリーチャー — エルフ(Elf) ドルイド(Druid) レインジャー(Ranger)

あなたがコントロールするアンタップ状態のエルフ(Elf)を2体タップする:好きな色のマナ1点を加える。
変異(緑)(あなたはこのカードを、(3)で2/2クリーチャーとして裏向きに唱えてもよい。これの変異コストで、これをいつでも表向きにしてもよい。)

1/1

エクステンデッドでは垣間見る自然/Glimpse of Natureイラクサの歩哨/Nettle Sentinelを絡めたチェイン・コンボ系のデッキになり、爆発力がさらに強化された。3,4ターン目にはコンボが決まってしまうことが多く、場合によっては2ターンキルも起こりうる。さらに、ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbioteエルフの幻想家/Elvish Visionaryシナジーによる安定化や、樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers召喚の調べ/Chord of Callingによる多色化も実現している。

1/1クリーチャーを大量に並べるため全体除去に弱そうだが、ワイアウッドの共生虫によるバウンス召喚士の契約/Summoner's Pact、召喚の調べなどでインスタント・タイミングでのフォローができるため、返しにコンボを開始されることもしばしば。

エンドカードは、エルフのチャンピオン/Elvish Champion鏡の精体/Mirror Entityからのビートダウン、召喚の調べからの捕食者のドラゴン/Predator DragonDragon Elves)、ぶどう弾/Grapeshot思考停止/Brain Freezeなどのストーム呪文など非常にバリエーションに富む。また、ワイアウッドの共生虫と鏡の精体と遺産のドルイドによって無限マナを狙う場合もある。

プロツアーベルリン08では、ベスト8中に6人を送り出し、ベスト4を独占した。→*1

オンスロート・ブロックローテーション落ちでワイアウッドの共生虫などの主力を失って一時期衰退していたが、核となるコンボパーツは依然健在であり、基本セット2010で得たエルフの大ドルイド/Elvish Archdruidなどの新戦力を加えて生き延びている。→*2

[編集] サンプルレシピ(オンスロート期)

メインデッキ (60)
クリーチャー (32)
4 樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers
4 深き闇のエルフ/Elves of Deep Shadow
4 エルフの幻想家/Elvish Visionary
1 永遠の証人/Eternal Witness
4 遺産のドルイド/Heritage Druid
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
4 イラクサの歩哨/Nettle Sentinel
1 威厳の魔力/Regal Force
2 ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman
4 ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote
呪文 (12)
4 垣間見る自然/Glimpse of Nature
1 ぶどう弾/Grapeshot
4 召喚士の契約/Summoner's Pact
3 奇妙な収穫/Weird Harvest
土地 (16)
4 光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace
2 草むした墓/Overgrown Tomb
1 ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
9 冠雪の森/Snow-Covered Forest
サイドボード
1 マイコロス/Mycoloth
1 虚無魔道士の番人/Nullmage Shepherd
1 ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
2 アメジストのとげ/Thorn of Amethyst
4 思考囲い/Thoughtseize
4 梅澤の十手/Umezawa's Jitte
2 ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman

[編集] サンプルレシピ(ミラディン期)

Elves! [2]
土地 (17)
4 森/Forest
3 地平線の梢/Horizon Canopy
4 霧深い雨林/Misty Rainforest
1 ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
1 寺院の庭/Temple Garden
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
クリーチャー (30)
2 東屋のエルフ/Arbor Elf
4 ボリアルのドルイド/Boreal Druid
4 エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid
4 エルフの幻想家/Elvish Visionary
1 本質の管理人/Essence Warden
1 永遠の証人/Eternal Witness
4 遺産のドルイド/Heritage Druid
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
4 イラクサの歩哨/Nettle Sentinel
1 イーオスのレインジャー/Ranger of Eos
1 威厳の魔力/Regal Force
呪文 (13)
4 雲石の工芸品/Cloudstone Curio
4 垣間見る自然/Glimpse of Nature
1 原初の命令/Primal Command
4 召喚士の契約/Summoner's Pact
サイドボード (15)
1 ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender
1 ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg
4 幽霊街/Ghost Quarter
1 土覆いのシャーマン/Loaming Shaman
3 イーオスのレインジャー/Ranger of Eos
4 梅澤の十手/Umezawa's Jitte
1 ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman


[編集] レガシー

レガシー環境にも存在し、上位メタの一角を占めている。


Priest of Titania / ティタニアの僧侶 (1)(緑)
クリーチャー — エルフ(Elf) ドルイド(Druid)

(T):戦場に出ているエルフ(Elf)1つにつき(緑)を加える。

1/1


Gaea's Cradle / ガイアの揺籃の地
伝説の土地

(T):あなたがコントロールするクリーチャー1体につき(緑)を加える。


基本的なデッキ構造は旧エクステンデッドそれとほぼ同様であるが、フィンドホーンのエルフ/Fyndhorn Elvesクウィリーオン・レインジャー/Quirion Rangerティタニアの僧侶/Priest of Titaniaそれにガイアの揺籃の地/Gaea's Cradleといった、往年の名カードが採用され安定性が高まっている。

[編集] サンプルレシピ1

Elves! [3]
土地 (17)
1 ドライアドの東屋/Dryad Arbor
6 森/Forest
3 ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle
1 地平線の梢/Horizon Canopy
1 ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
5 冠雪の森/Snow-Covered Forest
クリーチャー (34)
2 樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers
4 エルフの幻想家/Elvish Visionary
2 背教の主導者、エズーリ/Ezuri, Renegade Leader
3 フィンドホーンのエルフ/Fyndhorn Elves
4 遺産のドルイド/Heritage Druid
3 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
4 イラクサの歩哨/Nettle Sentinel
4 ティタニアの僧侶/Priest of Titania
3 クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger
1 威厳の魔力/Regal Force
4 ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote
呪文 (9)
1 輪作/Crop Rotation
4 垣間見る自然/Glimpse of Nature
4 緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith
サイドボード (15)
3 フェアリーの忌み者/Faerie Macabre
1 ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg
1 クローサの掌握/Krosan Grip
3 弱者の石/Meekstone
1 迫撃鞘/Mortarpod
2 真髄の針/Pithing Needle
1 散弾の射手/Scattershot Archer
1 漁る軟泥/Scavenging Ooze
1 梅澤の十手/Umezawa's Jitte
1 ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman


[編集] サンプルレシピ2

Elves [4]
土地 (20)
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
4 ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle
3 霧深い雨林/Misty Rainforest
2 樹木茂る山麓/Wooded Foothills
2 Bayou
2 ドライアドの東屋/Dryad Arbor
1 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
1 Savannah
1 森/Forest
クリーチャー (29)
4 死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman
4 エルフの幻想家/Elvish Visionary
4 遺産のドルイド/Heritage Druid
4 イラクサの歩哨/Nettle Sentinel
4 クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger
4 ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote
2 孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth
1 フィンドホーンのエルフ/Fyndhorn Elves
1 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
1 漁る軟泥/Scavenging Ooze
呪文 (11)
4 垣間見る自然/Glimpse of Nature
4 緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith
3 自然の秩序/Natural Order
サイドボード (15)
4 思考囲い/Thoughtseize
3 陰謀団式療法/Cabal Therapy
2 突然の衰微/Abrupt Decay
1 精神壊しの罠/Mindbreak Trap
1 自然の秩序/Natural Order
1 大祖始/Progenitus
1 クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage
1 漁る軟泥/Scavenging Ooze
1 世界棘のワーム/Worldspine Wurm


[編集] 参考

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