プレインズウォーカー

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'''プレインズウォーカー'''(''Planeswalker'')は、
 
'''プレインズウォーカー'''(''Planeswalker'')は、
#[[マジック]]のストーリーにおいて、強大な魔力を持った存在。:[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]を参照。
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#[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]のストーリーにおいて、強大な魔力を持った存在。:[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]を参照。
#上記の存在を表した[[カード・タイプ]]。:[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)]]を参照。
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#上記の存在を表した[[カード・タイプ]]。本項で解説する。
#非公式フォーマットの1つ。:[[プレインズウォーカー (フォーマット)]]を参照。
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#[[Magic Online]]認定[[フォーマット]]の1つ。:[[プレインズウォーカー (Magic Onlineフォーマット)]]を参照。
{{aimai}}
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#[[非公式フォーマット]]の1つ。:[[プレインズウォーカー (フォーマット)]]を参照。
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#[[ウルザズ・サーガ]]を題材にした小説。:[[Planeswalker]]を参照。
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ここでは2.のカード・タイプについて解説する。
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==解説==
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{{#card:Ajani Goldmane}}
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[[ローウィン]]から新たに追加されたカード・タイプ([[パーマネント・タイプ]])。[[プレイヤー]]と同等の[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]であるキャラクターを表している。[[アラーラの断片ブロック]]以降、[[背景世界/ストーリー用語|背景ストーリー]]、ゲーム[[環境]]、広報など様々な面において[[マジック:ザ・ギャザリング]]を象徴するものとして扱われるようになった。
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[[忠誠度]]という(プレイヤーで言うところの[[ライフ]]に当たる)値を持ち、それを足し引きすることで各キャラクターが得意とする魔法を表した[[忠誠度能力]]を使うことができる。
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カード[[枠]]は他のカード・タイプと全く異なる物が用いられ、[[絵|イラスト]]に描かれたプレインズウォーカーがイラストの枠から(わずかではあるが)はみ出ている物が半数を超えている({{Gatherer|id=226415|カード画像}})。
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*なお、イラストが枠からはみ出しているのは{{Gatherer|id=74252|アン・カードでは日常茶飯事}}だが、[[アン・カード]]以外では極めて珍しい。
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*[[フレイバー・テキスト]]を除く[[文章欄]]に初めて登場したのは、[[未来予知]]の[[タイムシフト#未来予知のタイムシフト|フューチャーシフト]]、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]の[[注釈文]]である。
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*カード・タイプが追加されたのは、[[ミラージュ]]で[[マナ・ソース]]が追加されて以来実に11年ぶり(なおマナ・ソースはすでに廃止されている)。[[1997年]]に登場した[[ヴァンガード]]から数えても10年ぶりである。同時に登場した部族(現在の[[同族]])も同様。
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==ルール==
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[[優先権]]を持つ[[プレイヤー]]は、自分の[[メイン・フェイズ]]で、[[スタック]]が空の間、プレインズウォーカー・[[カード]]を[[手札]]から[[唱える]]ことができる。プレインズウォーカー呪文が[[解決]]されるとき、その[[コントローラー]]は、それを自分の[[コントロール]]下で、右下に書いてある[[忠誠度]]に等しい数の[[忠誠カウンター]]が[[置く|置かれた]]状態で[[戦場に出す]]。
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すべてのプレインズウォーカー・[[カード]]は[[特殊タイプ]]「[[伝説の]]」を持っており、[[レジェンド・ルール]]の適用を受ける。[[イクサラン]]より前に印刷されたプレインズウォーカー・カードには伝説と書かれていないが、[[オラクル]]の変更によって伝説の特殊タイプを持っている。
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===[[プレインズウォーカー・タイプ]]===
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プレインズウォーカーとしての[[サブタイプ]]は[[プレインズウォーカー・タイプ]]と呼ばれる。これは[[クリーチャー・タイプ]]とは異なる。これ自体に[[ルール]]上の意味はないが、他から参照されることがある。
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*かつてはプレインズウォーカー・タイプを参照するルールが存在した。詳細は[[プレインズウォーカーの唯一性ルール]]の項を参照。
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===忠誠度===
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プレインズウォーカーは忠誠度という独自の[[特性]]を持ち、カードの右下に記載されている数値がその初期値である。プレインズウォーカーは[[戦場]]に出るに際し、その数値と同数の[[忠誠カウンター]]が置かれた状態で[[戦場に出る]]。戦場にある間はその上に乗っている忠誠カウンターの数が忠誠度である。[[状況起因処理]]の1つとして、忠誠度が0であるプレインズウォーカーは、そのオーナーの[[墓地]]に置かれる。
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詳しいルールは[[忠誠度]]の項目を参照。
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===[[忠誠度能力]]===
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プレインズウォーカーは[[忠誠度能力]]と呼ばれる、忠誠シンボルを[[コスト]]に含む[[起動型能力]]を持っている。忠誠度能力には通常の起動型能力とは異なる特別なルールが存在する。
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詳しいルールは[[忠誠度能力]]の項目を参照。
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===戦闘やダメージに関するルール===
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プレインズウォーカーと[[戦闘]]や[[ダメージ]]に関するルールは以下の通りである。
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*プレインズウォーカーは[[クリーチャー]]とは別物である。それ自身は([[クリーチャー化]]していない限り)[[攻撃]]にも[[ブロック]]にも参加できない。
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*プレインズウォーカーにダメージが[[与える|与え]]られた場合、その値に等しい数の忠誠カウンターを[[取り除く]]。忠誠カウンターが0個であるプレインズウォーカーは[[状況起因処理]]により墓地に置かれる。
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*プレインズウォーカーを[[コントロール]]しているプレイヤーに攻撃をする場合、[[攻撃プレイヤー]]はそれぞれの[[攻撃クリーチャー]]につき、プレインズウォーカーかプレイヤー(か[[バトル]])のいずれを攻撃するかを選ぶ。戦闘に関しては通常通りの処理を行うが、ブロックされなかった場合は「選んだ攻撃先へ[[戦闘ダメージ]]を[[割り振る]]」ことになる。
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**例:対戦相手がAとBというクリーチャーをコントロールし、あなたはプレインズウォーカーをコントロールしており、またクリーチャーはコントロールしていない。Aの攻撃先をプレインズウォーカーとし、Bはあなたへと攻撃した場合、あなたはブロックするクリーチャーがいないため、Aはプレインズウォーカーに、Bはあなたに戦闘ダメージを与える。
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**また[[トランプル]]によるダメージも通常通り扱われ、[[余剰のダメージ]]分は攻撃先へ与えることになる。注意すべきはプレインズウォーカーの忠誠度を越えるダメージがあっても、その余剰分をその[[コントローラー]]に与えることはできない点である。ただし、攻撃クリーチャーが[[プレインズウォーカー越えトランプル]]を持っているなら、余剰のダメージをコントローラーである[[防御プレイヤー]]に与えることができる。
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*プレインズウォーカーが攻撃されているとき、そのプレインズウォーカーが[[戦場を離れる|戦場を離れ]]たり、コントローラーが変わったりした場合、そのプレインズウォーカーを[[戦闘から取り除く]]。しかし、それを攻撃しているクリーチャーは依然として[[攻撃クリーチャー]]のままである。この場合、それら攻撃クリーチャーは[[ブロック・クリーチャー]]に戦闘ダメージを与えるが、攻撃していたプレインズウォーカーがいないため、それに与えるはずだったダメージは(通常であれば)発生しない。ただし、攻撃クリーチャーが[[プレインズウォーカー越えトランプル]]を持っているなら、ダメージは防御プレイヤーに与えられる。
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===カード・タイプの変化===
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プレインズウォーカーに関するルールの一部はプレインズウォーカーという[[カード・タイプ]]に紐づいており、プレインズウォーカーでなくなると適用されなくなる。
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*プレインズウォーカーでなくなると、それは対戦相手のクリーチャーから攻撃されなくなる。
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*プレインズウォーカーでなくなると、忠誠カウンターが置かれていない状態(忠誠度が0)でも、墓地に置かれない。
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*戦場に出るときに最初からプレインズウォーカーでない状態で出る場合、「初期忠誠度に等しい忠誠カウンターが置かれて戦場に出る」能力も持たないため、忠誠カウンターが置かれずに戦場に出る。
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*プレインズウォーカーでなくなっても、忠誠度能力は通常通り忠誠カウンターを置いたり取り除いたりして起動できる。ただし、コストがマイナスである忠誠度能力は通常通りその分の忠誠カウンターを取り除けなければ起動できない。
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*忠誠度能力を参照する効果には、「プレインズウォーカーの忠誠度能力」と指定しているもの([[獅子のカルス/Carth the Lion]]など)と、そうでないもの([[反復する反響/Repeated Reverberation]]など)がある。プレインズウォーカーでなくなった場合、前者は適用されなくなるが、後者は適用される。
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プレインズウォーカーが何らかの効果により、同時にクリーチャーでもある状態になった場合、それにはプレインズウォーカーとクリーチャーの両方のルールが適用される。
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*そのパーマネントに[[ダメージ]]が与えられたとき、そのパーマネントはクリーチャーとしてその点数のダメージを負うと同時に、プレインズウォーカーとしてその点数の忠誠カウンターを取り除く。
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*忠誠カウンターが残っていても、[[致死ダメージ]]を負った状態になったら[[死亡]]する。その逆も同じである。
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*そのパーマネントはクリーチャーでもあるので、それで[[攻撃]]や[[ブロック]]ができる。
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**特に、そのパーマネントへ攻撃してきているクリーチャーを、そのパーマネント自身でブロックすることもできる。このとき、ブロックした場合は[[戦闘ダメージ・ステップ]]にそのパーマネントは攻撃クリーチャーへパワー分の[[戦闘ダメージ]]を与えるが、ブロックしなかった場合はそれは戦闘に参加していないので、攻撃クリーチャーに戦闘ダメージを与えない。
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==旧ルール==
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マジック:ザ・ギャザリングに後から追加された全く新しいルールを持つカード・タイプであり、そのルールは登場後から何度か変更されている。その都度[[デッキ]][[構築]]やプレイングに少なくない影響を及ぼしてきた。
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===[[プレインズウォーカーの唯一性ルール]](廃止)===
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プレインズウォーカーが初めて登場したときのルールでは、戦場に共通のプレインズウォーカー・タイプを持つプレインズウォーカーが2体以上存在した場合、そのすべてが[[オーナー]]の墓地に置かれる。これは[[状況起因処理]]である。
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[[2013年]]7月の[[基本セット2014]]発売に伴うルール変更により、[[レジェンド・ルール]]と同じく、1人の[[プレイヤー]]が共通のプレインズウォーカー・タイプを持つプレインズウォーカーを2体以上[[コントロール]]している場合、そのプレイヤーがその中から選んだ1体だけ戦場に残り、残りは[[オーナー]]の[[墓地に置く|墓地に置かれる]]ように変更された。
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[[2017年]]9月の[[イクサラン]]発売に伴うルール変更と[[オラクル]]変更により、プレインズウォーカーの唯一性ルールは廃止され、すべてのプレインズウォーカーは「伝説の」特殊タイプを持つようになった。
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===プレインズウォーカーへのダメージの移し替え(廃止)===
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初めて登場したときのルールでは、プレインズウォーカーへ戦闘ダメージ以外のダメージを与えるためには、専用のルールによってプレイヤーからプレインズウォーカーにダメージを移し替える手順が必要だった。プレイヤーへ混乱を招くとして、[[2018年]]4月の[[ドミナリア]]発売に伴う総合ルール変更により廃止された。
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この変更によって、「プレイヤー(対戦相手)1人を対象とする」ダメージを与える能力やダメージを[[軽減]]する能力の対象先は、「プレイヤー(対戦相手)1人かプレインズウォーカー1体を対象とする」に変更された。一方、[[激情の薬瓶砕き/Vial Smasher the Fierce]]を除いて、「対象のプレイヤーの情報を参照して与えるダメージ量が決まる」ものと「対象を取らずダメージを与える」ものはこの[[エラッタ]]を受けないため、プレインズウォーカーへダメージを与えられなくなった。
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プレインズウォーカーへのダメージの移し替えルール廃止前のルール、および挙動が変化したカード等については、[[移し変え効果#プレインズウォーカーへのダメージの移し変えルール]]を参照。
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==ストーリー==
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[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]のプレイヤーは[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]という設定である。プレインズウォーカーを[[唱える]]ということは、そのプレインズウォーカーに協力を要請するということであり、プレインズウォーカーをコントロールしているということは、一緒に戦っているということである。
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*戦闘やダメージに関するルールも、この設定に準じたものになっている。彼らは基本的に[[あなた]]の要求に従い力を貸してくれるが、[[対戦相手]]がそのプレインズウォーカーを直接狙ってきた場合でもなければ、わざわざあなたの身代わりになってはくれないのである。
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**逆に、あなたの意思であなたがプレインズウォーカーの身代わりになることもできないので、そもそもプレインズウォーカー同士が身を護ること自体が難しいのかもしれない。
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**例外的に、戦闘のみでならあなたの身代わりのように攻撃を引き受けてくれる[[能力]]を持つ者もいる。(→[[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura]]など)
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*忠誠度能力と忠誠度に関して、[[Mark Rosewater]]は自身のコラムで以下のように解説している<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-war-spark-2019-05-13 Odds & Ends: War of the Spark]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0032525/ こぼれ話:『灯争大戦』]([[Making Magic]] [[2019年]]5月13日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
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**プラスの忠誠度能力は、そのプレインズウォーカーにとって簡単で楽しいことなので、それを楽しんでそこに残ろうとする(=忠誠度が上昇する)。
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**マイナスの忠誠度能力は、困難で労力がいる任務なので、プレインズウォークして去ろうという気分になる(=忠誠度が減少する)。
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**忠誠度が0になったプレインズウォーカーは墓地に置かれ、ゲーム的には[[死亡]]として扱うが、それは彼らが死んだことを意味するのではなく、それ以上プレイヤーを助けるつもりがなくなっただけである。
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*[[時のらせんブロック]]以前のプレインズウォーカーは神の如き力を持っており、カード1枚の能力として表現するには不適切であったため、カード化されなかった。しかし、[[大修復/The Mending]]によってプレインズウォーカーが大きく力を失ったため、カード化することが可能になった。
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**さらに時を経て、[[統率者2014]]のデザインにおいて「プレインズウォーカー・カードはプレインズウォーカーの全ての力を描いたものではなく、助けを求めた魔術師(コントローラー)を助けようという意志の分だけの力を描いたものである」と定義し直された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/fate-ful-stories-part-2-2015-01-19 Fate-ful Stories, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0012009/ 運命的な話 その2](Making Magic [[2015年]]1月19日 Mark Rosewater著)</ref>。これによって、大修復以前の旧世代プレインズウォーカーをカード化することも可能となった。
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==プレインズウォーカーのデザイン==
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マジックの顔役となる存在のため、プレインズウォーカーのデザインには厳しい制約が課せられている。
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;[[稀少度]]
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:プレインズウォーカーの[[稀少度]]は、ほぼ全て[[神話レア]]で統一されている。以下にその例外を記す。
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:*'''[[ローウィン]]''' - 神話レアが導入される以前の[[カード・セット]]であったため、ローウィン収録のプレインズウォーカーはいずれも[[レア]]である。なお、後年に[[再録]]された際は神話レアとして再録されている([[基本セット2010]]など)。
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:*'''[[灯争大戦]]''' - プレインズウォーカーをテーマに据えた[[エキスパンション]]であり、神話レアに加え、レアおよび[[アンコモン]]のプレインズウォーカーが収録されている。
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:*'''[[基本セット2020]]''' - [[チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar (ストーリー)|チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar]]がクローズアップされており、神話レアに加え、レアおよびアンコモンの[[チャンドラ]]が収録されている。
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:*'''[[ファイレクシア:完全なる統一]]''' - 神話レアに[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]によって[[完成化]]したプレインズウォーカー5人が、レアに完成化を免れたプレインズウォーカー5人の計10枚が収録された。
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:*'''[[統率者マスターズ]]''' - [[統率者2014]]の[[統率者]]に指定できるプレインズウォーカーの[[サイクル]]がレアで再録された。
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:*'''[[統率者マスターズ統率者デッキ]]''' - 統率者に指定できない新規プレインズウォーカーがレアの[[白]]・[[青]]・[[赤]]に1枚ずつ存在している。
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;収録枚数
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:基本的に、各[[基本セット]]にはプレインズウォーカーが各色1枚の計5枚([[多色]]カードか[[無色]]カードとして6枚目のプレインズウォーカーが収録される場合もある)、[[エキスパンション]]か新規カードを含めた[[サプリメント・セット]]には2~3枚のプレインズウォーカーが収録される。サプリメント・セットでも、[[ブースターパック]]ではなく[[構築済みデッキ]]の販売形式を持つ[[統率者戦用セット]]などでは4~5枚のプレインズウォーカーが収録されることがある。プレインズウォーカーは収録セットだけでなく、[[スタンダード]]全体の環境を考慮に入れて色や性能のバランスが考慮されることになる。
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:*灯争大戦では、過去最多の37枚([[BOX特典カード]]を含む)ものプレインズウォーカー・カードが一度に収録された。
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:[[機械兵団の進軍:決戦の後に]]のストーリーにて多くのキャラクターが[[プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Spark]]を失った([[灯の破裂/Spark Rupture#ストーリー]])。またプレインズウォーカーでなくても[[次元/Plane]]間を行き来できる[[領界路/Omenpath]]が開くという背景世界設定の刷新が行われた。それに伴い、[[エルドレインの森]]からはプレインズウォーカーの収録は基本的に1セット1枚がベースになるという開発部の方針が開示された<ref>[https://twitter.com/wizards_magic/status/1684894367448723456 Magic: The Gathering](マジック米国公式Twitter [[2023年]]7月28日)</ref><ref>[https://twitter.com/mtgjp/status/1684895904598556672 マジック:ザ・ギャザリング](マジック日本公式Twitter [[2023年]]7月28日)</ref>。
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;カードデザイン
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:プレインズウォーカーのデザインは色だけでなくそのキャラクターによっても制限される。[[開発部]]は各キャラクターの同一性を維持するため、各キャラクターがやっていいことと、やってはいけないことのリストを保持している<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/play-design/designing-rivals-ixalan-planeswalkers-2018-01-19 Designing Rivals of Ixalan Planeswalkers]/[https://mtg-jp.com/reading/pd/0030174/ 『イクサランの相克』のプレインズウォーカーをデザインする](Play Design [[2018年]]1月19日 [[Melissa DeTora]]著)</ref>。これは[[基本セット2013]]の[[闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realms]]が非常に不評だったことに起因している<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/storming-gatecrash-part-1-2013-01-21 Storming the Gatecrash, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004214/ ギルド門侵犯の嵐 その1](Making Magic [[2013年]]1月21日 Mark Rosewater著)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-2015-wrap-2014-07-04 Magic 2015 Wrap-Up]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0010816/ よくわかる『基本セット2015』]([[Latest Developments]] [[2014年]]7月4日 [[Sam Stoddard]]著)</ref>。
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:誕生以降プレインズウォーカーは[[忠誠度能力]]以外の能力を持たず、起動コストが忠誠度小プラス、小マイナス、起動に時間がかかる代わりに勝利に直結するような極大な効果を持つ大マイナスの3つの忠誠度を持つデザインとなっていた。小プラスや小マイナスを持たない[[狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad]]や[[遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant]]、自身の取り扱いに関する能力を持つ[[情け知らずのガラク/Garruk Relentless]]や[[石術師、ナヒリ/Nahiri, the Lithomancer]]などの例外はあれ基本の型は守られてきた。灯争大戦以降は、大マイナスのコストが軽くなるぶん効果もお手頃なものであったり、忠誠度能力が2つ以下しかないプレインズウォーカーもデザインされるようになっている。
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;セット固有のメカニズム
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:当初、プレインズウォーカーにはセット固有の[[メカニズム]]([[常磐木]]でないメカニズム)を使わないという原則があった([[情け知らずのガラク/Garruk Relentless]]など、例外は認められる)。これは、プレインズウォーカーにその[[次元/Plane]]よりも大きな存在であるという雰囲気を持たせるためである。後にこの方針は変更され、[[王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns]]([[食物]])、[[太陽の宿敵、エルズペス/Elspeth, Sun's Nemesis]]([[脱出]])、[[鏡映魔道士、ジェイス/Jace, Mirror Mage]]([[キッカー]])など、逆にセット固有のメカニズムが積極的に使われるようになった。これは、見た目よりもずっと狭いプレインズウォーカーのデザイン空間を広げるためである<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/more-zendikar-rising-stars-2020-09-21 More Zendikar Rising Stars]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0034396/ さらなる『ゼンディカーの夜明け』の明星](Making Magic [[2020年]]9月21日 Mark Rosewater著)</ref>。
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;プレインズウォーカーへ言及したカード
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:[[ルール文章]]で特にプレインズウォーカーに言及しているカードも[[稀少度]]が高く設定されることが多い。これは「複雑なカードほど稀少度を高くする」というデザイン方針による。また「プレインズウォーカーに直接手出しするのは特別なことである」という[[フレイバー]]性も含んでいる<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/card-days-night-2012-09-24 Card Day's Night]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004199/ ラヴニカがやって来る!ヤァ!ヤァ!ヤァ!](Making Magic [[2012年]]9月24日 Mark Rosewater著) - [[戦慄掘り/Dreadbore]]の項目</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/theroses-are-red-and-white-blue-black-and-green-part-1-2013-09-23 Theroses Are Red (and White, Blue, Black, and Green), Part 1 ]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004245/ テーロス、それは赤き者(とか白とか青とか黒とか緑とか) その1](Making Magic 2013年9月23日 Mark Rosewater著) - [[英雄の破滅/Hero's Downfall]]の項目</ref>。
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:[[ドミナリア]]での[[#プレインズウォーカーへのダメージの移し替え(廃止)|ダメージの移し替えルールの変更]]に伴う[[テンプレート]]変更により、[[ダメージ]](主に[[本体火力]])や[[軽減]]の[[効果]]を扱うカードにおいては稀少度に関係なくプレインズウォーカーへの言及が見られるようになった(例:[[溶岩の斧/Lava Axe]])。灯争大戦では[[立ち上がる民衆/Rising Populace]]のように、ダメージや軽減に限らずプレインズウォーカーへ言及した低稀少度カードが多数登場した。またその後も[[焦熱の竜火/Scorching Dragonfire]]や[[とどめの一撃/Finishing Blow]]など、除去に関してはクリーチャーと同等に扱うカードがコモンに登場するようになっている。
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:*日本語版では「[[任意の対象]]」の対訳が存在しなかった期間があった都合上、プレインズウォーカーへ言及した低稀少度カードがさらに多く見られた。詳細は[[任意の対象]]の項を参照。
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;[[プレインズウォーカーデッキ]]
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:プレインズウォーカーはマジックの華とも言えるものであり、特別なものであることを意図する一方、初心者プレイヤーの手に行き渡らないことは問題であった。それを解決するため、[[カラデシュ]]から[[基本セット2021]]までは[[プレインズウォーカーデッキ]]が発売された。プレインズウォーカーデッキのプレインズウォーカーは初心者が好きになるような派手な強さを持つ一方、[[トーナメント]]で必須にはならないようにデザインされ、前述のスタンダード環境のバランスの制約を受けない<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/ramp-approval-2016-05-16 Ramp of Approval]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0016971/ 試供品の次は] (Making Magic [[2016年]]5月16日 Mark Rosewater著) </ref><ref>[http://markrosewater.tumblr.com/post/146769102073/starting-with-kaladesh-were-going-to-have-those Starting with Kaladesh, we're going to have those...]([[Blogatog]] 2016年6月1日)</ref>。
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==その他==
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*プレインズウォーカー専用の[[メカニズム]]として、[[完成化]]が存在する。
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*すべてのプレインズウォーカー・カードは他の[[タイプ]]を持たない。例えば[[黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane]]は[[レオニン/Leonin]](猫族)という設定だが[[猫]]の[[クリーチャー・タイプ]]を持たないし、[[求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker]]は[[エーテリウム/Etherium]]を含んだ[[人間]]だがエーテリウム生物の特徴である[[アーティファクト]]のカード・タイプを持たない。
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**「伝説の[[同族]]・プレインズウォーカー ― 猫・アジャニ」だと語感が悪いことや、他のカード・タイプに関連する様々な[[シナジー]]が生まれると悪用手段が増えてしまうため、[[カードパワー]]の調整が困難になることが理由として挙げられている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/cards-alara-2008-09-26 Cards of Alara](Making Magic [[2008年]]9月26日 Mark Rosewater著)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/angels-eye-view-bant-2008-10-08 An Angel's Eye View of Bant](Savor of Flavor 2008年10月8日 [[Doug Beyer]]著)</ref>。
 +
**背景ストーリーにおける「プレインズウォーカーとして目覚めることで、[[次元/Plane]]の制約から解放され、[[多元宇宙/Multiverse]]の理を学べる神話的存在になる」という設定も反映されている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-amonkhet-part-2-2017-05-29 Odds & Ends: Amonkhet, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0018990/ こぼれ話:『アモンケット』 その2](Making Magic [[2017年]]5月29日 Mark Rosewater著)</ref>。
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**なんらかの[[効果]]によって他のカード・タイプを得ることはありうる。[[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura]]などは自身の[[忠誠度能力]]で[[クリーチャー化]]するし、[[液鋼の塗膜/Liquimetal Coating]]で[[アーティファクト化]]したりもできる。
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*背景ストーリーにおいて、「主役」と呼べる人物(達)は[[ブロック (総称)|ブロック]]ごとに異なる場合が多かったが、[[マジック・オリジン]]から[[灯争大戦]]までの背景ストーリーでは[[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura (ストーリー)|ギデオン・ジュラ/Gideon Jura]]、[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|ジェイス・ベレレン/Jace Beleren]]、[[リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)|リリアナ・ヴェス/Liliana Vess]]、[[チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar (ストーリー)|チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar]]、[[ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane (ストーリー)|ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane]]の5人(後の[[ゲートウォッチ/The Gatewatch]])が主役を務めた。[[ゲートウォッチ/The Gatewatch]]も参照。
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*[[機械兵団の進軍:決戦の後に]]では多くのプレインズウォーカーが灯を失ったが、これにより特別感が失われたと不満に思うプレイヤーが多く、同セットの反省点の一つに挙げられている。また、誰が灯を失ったかのリストを明示しなかったこともプレイヤーの不安を呼んだ<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/state-of-design-2023 State of Design 2023]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0037115/ デザイン演説2023](Making Magic 2023年7月31日 Mark Rosewater著)</ref>。
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*英語では発音が同じ[[平地|平地(Plain)]]と間違えないように。Plainswalkerでは[[土地渡り|平地渡り]](をする者)になりフレイバーが台無しである。
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**[[2009年]]の[[エイプリルフール]]では、[[Nicol Bolas, Plains+Walker]]なるカード画像が披露された。
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*[[ダンジョンズ&ドラゴンズ]]との[[コラボレーション]]・セット、[[フォーゴトン・レルム探訪]]においてもプレインズウォーカー・カードは収録され、背景設定上プレインズウォーカーではないプレインズウォーカー・カードが登場することとなった。開発部はプレインズウォーカー・カードは現在のマジックに不可欠であるという前提の上で、ゲーム内でプレインズウォーカー・カードとして扱うものに他の呼び名をつけるべきかどうかについて時間をかけて話し合った。結論として、他の知財をマジックに持ち込むということはマジックの用語を採用することであり、フレイバーの再現よりゲームの用語として明瞭であるべきとなった<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0035213/ ダンジョンズ・アンド・デザインズ その1]([[Making Magic]] 2021年7月5日)</ref>。
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*[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]]が所有していないIPとの[[ユニバースビヨンド]]では、プレインズウォーカー・カードは収録されない<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/719854694464471040/is-no-planeswalkers-going-to-be-the-norm-for Is no planeswalkers going to be the norm for...]([[Blogatog]] 2023年6月11日)</ref>。
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==脚注==
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==参考==
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*[http://web.archive.org/web/20100420042847/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/asahara/20071001/index.html プレインズウォーカー・ファーストインパクト(Webarchive)] ([[タカラトミー]]、文:[[浅原晃]])
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*[[忠誠度]]
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*[[忠誠度能力]]
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*[[プレインズウォーカー・タイプ]]
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*[[カード・タイプ]]
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*[[ルーリング]]
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2024年6月14日 (金) 22:50時点における最新版

プレインズウォーカーPlaneswalker)は、

  1. マジックのストーリーにおいて、強大な魔力を持った存在。:プレインズウォーカー/Planeswalkerを参照。
  2. 上記の存在を表したカード・タイプ。本項で解説する。
  3. Magic Online認定フォーマットの1つ。:プレインズウォーカー (Magic Onlineフォーマット)を参照。
  4. 非公式フォーマットの1つ。:プレインズウォーカー (フォーマット)を参照。
  5. ウルザズ・サーガを題材にした小説。:Planeswalkerを参照。

ここでは2.のカード・タイプについて解説する。

目次

[編集] 解説


Ajani Goldmane / 黄金のたてがみのアジャニ (2)(白)(白)
伝説のプレインズウォーカー — アジャニ(Ajani)

[+1]:あなたは2点のライフを得る。
[-1]:あなたがコントロールする各クリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。それらのクリーチャーは、ターン終了時まで警戒を得る。
[-6]:白のアバター(Avatar)・クリーチャー・トークンを1体生成する。それは「このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ、あなたのライフの総量に等しい。」を持つ。

4

ローウィンから新たに追加されたカード・タイプ(パーマネント・タイプ)。プレイヤーと同等のプレインズウォーカー/Planeswalkerであるキャラクターを表している。アラーラの断片ブロック以降、背景ストーリー、ゲーム環境、広報など様々な面においてマジック:ザ・ギャザリングを象徴するものとして扱われるようになった。

忠誠度という(プレイヤーで言うところのライフに当たる)値を持ち、それを足し引きすることで各キャラクターが得意とする魔法を表した忠誠度能力を使うことができる。

カードは他のカード・タイプと全く異なる物が用いられ、イラストに描かれたプレインズウォーカーがイラストの枠から(わずかではあるが)はみ出ている物が半数を超えている(カード画像)。

[編集] ルール

優先権を持つプレイヤーは、自分のメイン・フェイズで、スタックが空の間、プレインズウォーカー・カード手札から唱えることができる。プレインズウォーカー呪文が解決されるとき、そのコントローラーは、それを自分のコントロール下で、右下に書いてある忠誠度に等しい数の忠誠カウンター置かれた状態で戦場に出す

すべてのプレインズウォーカー・カード特殊タイプ伝説の」を持っており、レジェンド・ルールの適用を受ける。イクサランより前に印刷されたプレインズウォーカー・カードには伝説と書かれていないが、オラクルの変更によって伝説の特殊タイプを持っている。

[編集] プレインズウォーカー・タイプ

プレインズウォーカーとしてのサブタイププレインズウォーカー・タイプと呼ばれる。これはクリーチャー・タイプとは異なる。これ自体にルール上の意味はないが、他から参照されることがある。

[編集] 忠誠度

プレインズウォーカーは忠誠度という独自の特性を持ち、カードの右下に記載されている数値がその初期値である。プレインズウォーカーは戦場に出るに際し、その数値と同数の忠誠カウンターが置かれた状態で戦場に出る。戦場にある間はその上に乗っている忠誠カウンターの数が忠誠度である。状況起因処理の1つとして、忠誠度が0であるプレインズウォーカーは、そのオーナーの墓地に置かれる。

詳しいルールは忠誠度の項目を参照。

[編集] 忠誠度能力

プレインズウォーカーは忠誠度能力と呼ばれる、忠誠シンボルをコストに含む起動型能力を持っている。忠誠度能力には通常の起動型能力とは異なる特別なルールが存在する。

詳しいルールは忠誠度能力の項目を参照。

[編集] 戦闘やダメージに関するルール

プレインズウォーカーと戦闘ダメージに関するルールは以下の通りである。

  • プレインズウォーカーはクリーチャーとは別物である。それ自身は(クリーチャー化していない限り)攻撃にもブロックにも参加できない。
  • プレインズウォーカーにダメージが与えられた場合、その値に等しい数の忠誠カウンターを取り除く。忠誠カウンターが0個であるプレインズウォーカーは状況起因処理により墓地に置かれる。
  • プレインズウォーカーをコントロールしているプレイヤーに攻撃をする場合、攻撃プレイヤーはそれぞれの攻撃クリーチャーにつき、プレインズウォーカーかプレイヤー(かバトル)のいずれを攻撃するかを選ぶ。戦闘に関しては通常通りの処理を行うが、ブロックされなかった場合は「選んだ攻撃先へ戦闘ダメージ割り振る」ことになる。
    • 例:対戦相手がAとBというクリーチャーをコントロールし、あなたはプレインズウォーカーをコントロールしており、またクリーチャーはコントロールしていない。Aの攻撃先をプレインズウォーカーとし、Bはあなたへと攻撃した場合、あなたはブロックするクリーチャーがいないため、Aはプレインズウォーカーに、Bはあなたに戦闘ダメージを与える。
    • またトランプルによるダメージも通常通り扱われ、余剰のダメージ分は攻撃先へ与えることになる。注意すべきはプレインズウォーカーの忠誠度を越えるダメージがあっても、その余剰分をそのコントローラーに与えることはできない点である。ただし、攻撃クリーチャーがプレインズウォーカー越えトランプルを持っているなら、余剰のダメージをコントローラーである防御プレイヤーに与えることができる。
  • プレインズウォーカーが攻撃されているとき、そのプレインズウォーカーが戦場を離れたり、コントローラーが変わったりした場合、そのプレインズウォーカーを戦闘から取り除く。しかし、それを攻撃しているクリーチャーは依然として攻撃クリーチャーのままである。この場合、それら攻撃クリーチャーはブロック・クリーチャーに戦闘ダメージを与えるが、攻撃していたプレインズウォーカーがいないため、それに与えるはずだったダメージは(通常であれば)発生しない。ただし、攻撃クリーチャーがプレインズウォーカー越えトランプルを持っているなら、ダメージは防御プレイヤーに与えられる。

[編集] カード・タイプの変化

プレインズウォーカーに関するルールの一部はプレインズウォーカーというカード・タイプに紐づいており、プレインズウォーカーでなくなると適用されなくなる。

  • プレインズウォーカーでなくなると、それは対戦相手のクリーチャーから攻撃されなくなる。
  • プレインズウォーカーでなくなると、忠誠カウンターが置かれていない状態(忠誠度が0)でも、墓地に置かれない。
  • 戦場に出るときに最初からプレインズウォーカーでない状態で出る場合、「初期忠誠度に等しい忠誠カウンターが置かれて戦場に出る」能力も持たないため、忠誠カウンターが置かれずに戦場に出る。
  • プレインズウォーカーでなくなっても、忠誠度能力は通常通り忠誠カウンターを置いたり取り除いたりして起動できる。ただし、コストがマイナスである忠誠度能力は通常通りその分の忠誠カウンターを取り除けなければ起動できない。
  • 忠誠度能力を参照する効果には、「プレインズウォーカーの忠誠度能力」と指定しているもの(獅子のカルス/Carth the Lionなど)と、そうでないもの(反復する反響/Repeated Reverberationなど)がある。プレインズウォーカーでなくなった場合、前者は適用されなくなるが、後者は適用される。

プレインズウォーカーが何らかの効果により、同時にクリーチャーでもある状態になった場合、それにはプレインズウォーカーとクリーチャーの両方のルールが適用される。

  • そのパーマネントにダメージが与えられたとき、そのパーマネントはクリーチャーとしてその点数のダメージを負うと同時に、プレインズウォーカーとしてその点数の忠誠カウンターを取り除く。
  • 忠誠カウンターが残っていても、致死ダメージを負った状態になったら死亡する。その逆も同じである。
  • そのパーマネントはクリーチャーでもあるので、それで攻撃ブロックができる。
    • 特に、そのパーマネントへ攻撃してきているクリーチャーを、そのパーマネント自身でブロックすることもできる。このとき、ブロックした場合は戦闘ダメージ・ステップにそのパーマネントは攻撃クリーチャーへパワー分の戦闘ダメージを与えるが、ブロックしなかった場合はそれは戦闘に参加していないので、攻撃クリーチャーに戦闘ダメージを与えない。

[編集] 旧ルール

マジック:ザ・ギャザリングに後から追加された全く新しいルールを持つカード・タイプであり、そのルールは登場後から何度か変更されている。その都度デッキ構築やプレイングに少なくない影響を及ぼしてきた。

[編集] プレインズウォーカーの唯一性ルール(廃止)

プレインズウォーカーが初めて登場したときのルールでは、戦場に共通のプレインズウォーカー・タイプを持つプレインズウォーカーが2体以上存在した場合、そのすべてがオーナーの墓地に置かれる。これは状況起因処理である。

2013年7月の基本セット2014発売に伴うルール変更により、レジェンド・ルールと同じく、1人のプレイヤーが共通のプレインズウォーカー・タイプを持つプレインズウォーカーを2体以上コントロールしている場合、そのプレイヤーがその中から選んだ1体だけ戦場に残り、残りはオーナー墓地に置かれるように変更された。

2017年9月のイクサラン発売に伴うルール変更とオラクル変更により、プレインズウォーカーの唯一性ルールは廃止され、すべてのプレインズウォーカーは「伝説の」特殊タイプを持つようになった。

[編集] プレインズウォーカーへのダメージの移し替え(廃止)

初めて登場したときのルールでは、プレインズウォーカーへ戦闘ダメージ以外のダメージを与えるためには、専用のルールによってプレイヤーからプレインズウォーカーにダメージを移し替える手順が必要だった。プレイヤーへ混乱を招くとして、2018年4月のドミナリア発売に伴う総合ルール変更により廃止された。

この変更によって、「プレイヤー(対戦相手)1人を対象とする」ダメージを与える能力やダメージを軽減する能力の対象先は、「プレイヤー(対戦相手)1人かプレインズウォーカー1体を対象とする」に変更された。一方、激情の薬瓶砕き/Vial Smasher the Fierceを除いて、「対象のプレイヤーの情報を参照して与えるダメージ量が決まる」ものと「対象を取らずダメージを与える」ものはこのエラッタを受けないため、プレインズウォーカーへダメージを与えられなくなった。

プレインズウォーカーへのダメージの移し替えルール廃止前のルール、および挙動が変化したカード等については、移し変え効果#プレインズウォーカーへのダメージの移し変えルールを参照。

[編集] ストーリー

マジックのプレイヤーはプレインズウォーカー/Planeswalkerという設定である。プレインズウォーカーを唱えるということは、そのプレインズウォーカーに協力を要請するということであり、プレインズウォーカーをコントロールしているということは、一緒に戦っているということである。

  • 戦闘やダメージに関するルールも、この設定に準じたものになっている。彼らは基本的にあなたの要求に従い力を貸してくれるが、対戦相手がそのプレインズウォーカーを直接狙ってきた場合でもなければ、わざわざあなたの身代わりになってはくれないのである。
    • 逆に、あなたの意思であなたがプレインズウォーカーの身代わりになることもできないので、そもそもプレインズウォーカー同士が身を護ること自体が難しいのかもしれない。
    • 例外的に、戦闘のみでならあなたの身代わりのように攻撃を引き受けてくれる能力を持つ者もいる。(→ギデオン・ジュラ/Gideon Juraなど)
  • 忠誠度能力と忠誠度に関して、Mark Rosewaterは自身のコラムで以下のように解説している[1]
    • プラスの忠誠度能力は、そのプレインズウォーカーにとって簡単で楽しいことなので、それを楽しんでそこに残ろうとする(=忠誠度が上昇する)。
    • マイナスの忠誠度能力は、困難で労力がいる任務なので、プレインズウォークして去ろうという気分になる(=忠誠度が減少する)。
    • 忠誠度が0になったプレインズウォーカーは墓地に置かれ、ゲーム的には死亡として扱うが、それは彼らが死んだことを意味するのではなく、それ以上プレイヤーを助けるつもりがなくなっただけである。
  • 時のらせんブロック以前のプレインズウォーカーは神の如き力を持っており、カード1枚の能力として表現するには不適切であったため、カード化されなかった。しかし、大修復/The Mendingによってプレインズウォーカーが大きく力を失ったため、カード化することが可能になった。
    • さらに時を経て、統率者2014のデザインにおいて「プレインズウォーカー・カードはプレインズウォーカーの全ての力を描いたものではなく、助けを求めた魔術師(コントローラー)を助けようという意志の分だけの力を描いたものである」と定義し直された[2]。これによって、大修復以前の旧世代プレインズウォーカーをカード化することも可能となった。

[編集] プレインズウォーカーのデザイン

マジックの顔役となる存在のため、プレインズウォーカーのデザインには厳しい制約が課せられている。

稀少度
プレインズウォーカーの稀少度は、ほぼ全て神話レアで統一されている。以下にその例外を記す。
収録枚数
基本的に、各基本セットにはプレインズウォーカーが各色1枚の計5枚(多色カードか無色カードとして6枚目のプレインズウォーカーが収録される場合もある)、エキスパンションか新規カードを含めたサプリメント・セットには2~3枚のプレインズウォーカーが収録される。サプリメント・セットでも、ブースターパックではなく構築済みデッキの販売形式を持つ統率者戦用セットなどでは4~5枚のプレインズウォーカーが収録されることがある。プレインズウォーカーは収録セットだけでなく、スタンダード全体の環境を考慮に入れて色や性能のバランスが考慮されることになる。
  • 灯争大戦では、過去最多の37枚(BOX特典カードを含む)ものプレインズウォーカー・カードが一度に収録された。
機械兵団の進軍:決戦の後にのストーリーにて多くのキャラクターがプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkを失った(灯の破裂/Spark Rupture#ストーリー)。またプレインズウォーカーでなくても次元/Plane間を行き来できる領界路/Omenpathが開くという背景世界設定の刷新が行われた。それに伴い、エルドレインの森からはプレインズウォーカーの収録は基本的に1セット1枚がベースになるという開発部の方針が開示された[3][4]
カードデザイン
プレインズウォーカーのデザインは色だけでなくそのキャラクターによっても制限される。開発部は各キャラクターの同一性を維持するため、各キャラクターがやっていいことと、やってはいけないことのリストを保持している[5]。これは基本セット2013闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realmsが非常に不評だったことに起因している[6][7]
誕生以降プレインズウォーカーは忠誠度能力以外の能力を持たず、起動コストが忠誠度小プラス、小マイナス、起動に時間がかかる代わりに勝利に直結するような極大な効果を持つ大マイナスの3つの忠誠度を持つデザインとなっていた。小プラスや小マイナスを持たない狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant、自身の取り扱いに関する能力を持つ情け知らずのガラク/Garruk Relentless石術師、ナヒリ/Nahiri, the Lithomancerなどの例外はあれ基本の型は守られてきた。灯争大戦以降は、大マイナスのコストが軽くなるぶん効果もお手頃なものであったり、忠誠度能力が2つ以下しかないプレインズウォーカーもデザインされるようになっている。
セット固有のメカニズム
当初、プレインズウォーカーにはセット固有のメカニズム常磐木でないメカニズム)を使わないという原則があった(情け知らずのガラク/Garruk Relentlessなど、例外は認められる)。これは、プレインズウォーカーにその次元/Planeよりも大きな存在であるという雰囲気を持たせるためである。後にこの方針は変更され、王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns食物)、太陽の宿敵、エルズペス/Elspeth, Sun's Nemesis脱出)、鏡映魔道士、ジェイス/Jace, Mirror Mageキッカー)など、逆にセット固有のメカニズムが積極的に使われるようになった。これは、見た目よりもずっと狭いプレインズウォーカーのデザイン空間を広げるためである[8]
プレインズウォーカーへ言及したカード
ルール文章で特にプレインズウォーカーに言及しているカードも稀少度が高く設定されることが多い。これは「複雑なカードほど稀少度を高くする」というデザイン方針による。また「プレインズウォーカーに直接手出しするのは特別なことである」というフレイバー性も含んでいる[9][10]
ドミナリアでのダメージの移し替えルールの変更に伴うテンプレート変更により、ダメージ(主に本体火力)や軽減効果を扱うカードにおいては稀少度に関係なくプレインズウォーカーへの言及が見られるようになった(例:溶岩の斧/Lava Axe)。灯争大戦では立ち上がる民衆/Rising Populaceのように、ダメージや軽減に限らずプレインズウォーカーへ言及した低稀少度カードが多数登場した。またその後も焦熱の竜火/Scorching Dragonfireとどめの一撃/Finishing Blowなど、除去に関してはクリーチャーと同等に扱うカードがコモンに登場するようになっている。
  • 日本語版では「任意の対象」の対訳が存在しなかった期間があった都合上、プレインズウォーカーへ言及した低稀少度カードがさらに多く見られた。詳細は任意の対象の項を参照。
プレインズウォーカーデッキ
プレインズウォーカーはマジックの華とも言えるものであり、特別なものであることを意図する一方、初心者プレイヤーの手に行き渡らないことは問題であった。それを解決するため、カラデシュから基本セット2021まではプレインズウォーカーデッキが発売された。プレインズウォーカーデッキのプレインズウォーカーは初心者が好きになるような派手な強さを持つ一方、トーナメントで必須にはならないようにデザインされ、前述のスタンダード環境のバランスの制約を受けない[11][12]

[編集] その他

  • 機械兵団の進軍:決戦の後にでは多くのプレインズウォーカーが灯を失ったが、これにより特別感が失われたと不満に思うプレイヤーが多く、同セットの反省点の一つに挙げられている。また、誰が灯を失ったかのリストを明示しなかったこともプレイヤーの不安を呼んだ[16]
  • ダンジョンズ&ドラゴンズとのコラボレーション・セット、フォーゴトン・レルム探訪においてもプレインズウォーカー・カードは収録され、背景設定上プレインズウォーカーではないプレインズウォーカー・カードが登場することとなった。開発部はプレインズウォーカー・カードは現在のマジックに不可欠であるという前提の上で、ゲーム内でプレインズウォーカー・カードとして扱うものに他の呼び名をつけるべきかどうかについて時間をかけて話し合った。結論として、他の知財をマジックに持ち込むということはマジックの用語を採用することであり、フレイバーの再現よりゲームの用語として明瞭であるべきとなった[17]

[編集] 脚注

  1. Odds & Ends: War of the Spark/こぼれ話:『灯争大戦』Making Magic 2019年5月13日 Mark Rosewater著)
  2. Fate-ful Stories, Part 2/運命的な話 その2(Making Magic 2015年1月19日 Mark Rosewater著)
  3. Magic: The Gathering(マジック米国公式Twitter 2023年7月28日)
  4. マジック:ザ・ギャザリング(マジック日本公式Twitter 2023年7月28日)
  5. Designing Rivals of Ixalan Planeswalkers/『イクサランの相克』のプレインズウォーカーをデザインする(Play Design 2018年1月19日 Melissa DeTora著)
  6. Storming the Gatecrash, Part 1/ギルド門侵犯の嵐 その1(Making Magic 2013年1月21日 Mark Rosewater著)
  7. Magic 2015 Wrap-Up/よくわかる『基本セット2015』Latest Developments 2014年7月4日 Sam Stoddard著)
  8. More Zendikar Rising Stars/さらなる『ゼンディカーの夜明け』の明星(Making Magic 2020年9月21日 Mark Rosewater著)
  9. Card Day's Night/ラヴニカがやって来る!ヤァ!ヤァ!ヤァ!(Making Magic 2012年9月24日 Mark Rosewater著) - 戦慄掘り/Dreadboreの項目
  10. Theroses Are Red (and White, Blue, Black, and Green), Part 1 /テーロス、それは赤き者(とか白とか青とか黒とか緑とか) その1(Making Magic 2013年9月23日 Mark Rosewater著) - 英雄の破滅/Hero's Downfallの項目
  11. Ramp of Approval/試供品の次は (Making Magic 2016年5月16日 Mark Rosewater著) 
  12. Starting with Kaladesh, we're going to have those...Blogatog 2016年6月1日)
  13. Cards of Alara(Making Magic 2008年9月26日 Mark Rosewater著)
  14. An Angel's Eye View of Bant(Savor of Flavor 2008年10月8日 Doug Beyer著)
  15. Odds & Ends: Amonkhet, Part 2/こぼれ話:『アモンケット』 その2(Making Magic 2017年5月29日 Mark Rosewater著)
  16. State of Design 2023/デザイン演説2023(Making Magic 2023年7月31日 Mark Rosewater著)
  17. ダンジョンズ・アンド・デザインズ その1(Making Magic 2021年7月5日)
  18. Is no planeswalkers going to be the norm for...Blogatog 2023年6月11日)

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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