ショック/Shock

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
 
(43人の利用者による、間の90版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Shock}}
 
{{#card:Shock}}
  
現在における[[赤]]の基本[[火力]][[呪文]]
+
[[赤]]の「基本的な」[[火力]][[呪文]]。創成期において基本火力として生まれた[[稲妻/Lightning Bolt]]の調整版。他の1[[マナ]]、2点[[ダメージ]]の火力呪文はこれを基準に調整されている。
創成期において基本[[火力]]として生まれた[[稲妻/Lightning Bolt]]の調整版。
+
他の1[[マナ]]・2点の火力はこれを基準に調整されている。
+
  
[[構築]]の、特に[[ステロイド]]などの[[ビートダウン]]においては[[インスタント]]であることがあまり重要視されないらしく、ここから生まれる亜種のせいで出番がない。
+
1マナの[[インスタント]]であり、[[テンポ]]を崩さず[[クリーチャー]][[除去]]から[[プレイヤー]][[ライフ]]詰めまで任せられる万能火力。だがあくまで2点。1マナ増えれば[[火葬/Incinerate]][[稲妻の一撃/Lightning Strike]]となり、除去できる範囲や[[ダメージ]]効率が大きく変わる。自分の[[デッキ]]の[[マナカーブ]]や[[環境]]に存在するクリーチャーの[[タフネス]]によって採用する枚数を調整しよう。[[サイドボード]]でも相手のデッキに合わせて入れ替える[[カード]]の候補となる。
[[支払う|場]]に置いてマナの先[[払い]]ができる[[炎の印章/Seal of Fire]]や、再利用できる[[炎の稲妻/Firebolt]]などが[[トーナメント]]シーンで使われているのがその証拠である。
+
そのため、上のような使い勝手の良い火力があまりない[[環境]]で、火力を使った[[ビートダウン]][[デッキ]]を無理に作るとこれを採用せざるを得なくなり、これを使う=火力不足という構図すら出来上がってしまうのである。
+
  
対して、[[バーン]]系デッキを組む場合は、これを使わなくてもいいほど良質の火力に恵まれている[[環境]]は少なく、[[インスタント]]である「待ちの火力」も必要なため、よく使われる。⇒[[カウンターバーン]]
+
[[リミテッド]]ではもちろんかなり使い勝手の良いカードである。[[除去]]そのものが貴重であるのもそうだが、何かとトリックに使える[[軽い]]インスタントであるということが重要なため。ほとんどの[[セット]]で[[コモン]]で収録されており、基本的に優良コモンと言っていい。
  
このカードで[[焼く|惑乱の死霊/Hypnotic Specter]][[マナ・クリーチャー]]などの最序盤で重要な[[クリーチャー]][[焼か]]れるのは[[マーフィーの法則|お約束]]
+
==収録状況と構築での活躍==
 +
収録初期の[[スタンダード]]では[[World Championship Decks 1998#Ben Rubinのデッドガイレッド|デッドガイレッド]][[World Championship Decks 1999#Mark Le Pineのポンザ|ポンザ]]などで採用された。[[炎の印章/Seal of Fire]][[炎の稲妻/Firebolt]]など他に優良な1マナ火力があれば[[スロット]]を取られることもあったが、[[スライ]]などの速攻デッキでは併用された。
  
[[リミテッド]]ではもちろんかなり使い勝手の良いカードである。
+
[[第6版]]から[[第10版]]まで[[基本セット]]における火力の基準として収録され続けたが、[[基本セット2010]]では稲妻と入れ替わりで基本セット落ちしたことで多くのプレイヤーを驚かせた。ただし、[[開発部]]は「それでも1マナ火力の基準がショックであることには変わりはない」と公言しており([[稲妻/Lightning Bolt#基本セット収録とカードパワー|稲妻のページ]]を参照)、2つ後の[[基本セット2012]]では稲妻と入れ替わる形で再び収録されている。
[[除去]]そのものが貴重であるのもそうだが、何かとトリックに使えるインスタントであるということが重要なためだ。
+
  
*[[対応して|基本セット]]やビデオにおける初心者への[[レスポンス]]関連の説明において、[[巨大化/Giant Growth]]と共によく使われるカードでもある。
+
[[基本セット2014]]を最後にしばらく[[スタンダード]]落ちしていたが、[[霊気紛争]]で[[再録]]され2年半ぶりに復帰。この時のスタンダードではプレイヤー/クリーチャー両方に対応した火力が少ないこともあって、相対的に評価は高い。1マナで[[サヒーリコンボ]]に対処できることもあり多くの赤入り[[デッキ]][[メインデッキ]][[サイドボード]]に散らされて採用されたが、[[アモンケット]]期にはサヒーリコンボが消滅したことで1マナ除去としては[[マグマのしぶき/Magma Spray]]の方が優先されることが多い。その後成立した[[ラムナプ・レッド]]では、プレイヤーを対象にできる火力としてこちらが3~4枚入れられている。[[禁止カード]]発効によるラムナプ・レッド消滅後も[[スライ/スタンダード/カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック期|赤単アグロ]]などで活躍した。
<!-- 「対応して関連」では文としておかしいです。「レスポンス関連」に戻します。 -->
+
*2000年7月の[[フライデー・ナイト・マジック]]で、[[プロモーション・カード]]になった。
+
*[[日本語画像:Shock~ONS|オンスロート]][[再録]]された際の[[イラスト]][[焼く|焼かれて]]いるのが、普通の[[ダメージ]]ではまず死なない[[サイカトグ/Psychatog]]。一種の皮肉であろう。
+
<!-- サイカトグは出た当時はほとんど注目されていなかったため、皮肉とはいえない。
+
確かに、"出た当時"はそうだけど。件のカードが出たのはその"当時"から約一年後だぞ? -->
+
  
==主な亜種==
+
[[基本セット2019]]で再び再録されて以降、[[基本セット2020]]、[[基本セット2021|2021]]と定期的に再録されスタンダードに残り続けていたが、[[エルドレインの王権]]では[[砕骨の巨人/Bonecrusher Giant]]という強力すぎる対抗馬が登場。火力としては1マナ[[重い]]ものの容易に[[カード・アドバンテージ]]が得られるメリットは大きく、[[イゼット・フェニックス]]のように1マナ呪文であることを重視する以外ではほぼそちらが優先される環境が続いた。その後[[イニストラード:真夜中の狩り]]発売時の[[ローテーション]]にて、[[上位互換]]である[[火遊び/Play with Fire]]と入れ替わる形で一時期スタンダードを去った。
*[[乾燥/Parch]](→[[色対策カード]])
+
 
*[[炎の印章/Seal of Fire]](→[[置き]])
+
[[カルロフ邸殺人事件]]で再録され、スタンダードに復帰。この時点ではまだ火遊びがスタンダードに存在したため構築での出番はなかったが、[[ブルームバロウ]]発売時のローテーションで火遊びがスタンダード落ちして以降は赤系の[[アグロ]]デッキで使用されるようになった。しかし[[ファウンデーションズ]]で[[上位互換]]の[[噴出の稲妻/Burst Lightning]]が[[再録]]され短い春を終えた。
*[[焦熱の溶岩/Scorching Lava]](→[[キッカー]])
+
 
*[[暴行+殴打/Assault+Battery]](→[[分割カード]])
+
==その他==
*[[炎の稲妻/Firebolt]](→[[フラッシュバック]])
+
*インスタントであるための役割の多さ、非常にわかりやすい[[ルール文章]]、そして[[コモン]]である手軽さから[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]初心者がルールへ馴染む際によくお世話になる。
*[[黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb]](→[[呪文爆弾]])
+
**基本セットやビデオにおける初心者への[[スタック]]ルールの説明において、[[巨大化/Giant Growth]]、[[灰色熊/Grizzly Bears]]と共によく使われていた。
*[[マグマの噴流/Magma Jet]](→[[占術]])
+
*「2点ダメージ」の俗称としてもしばしば使われる。特に[[ショックランド]]が有名。
*[[氷河の光線/Glacial Ray]](→[[連繋]])
+
*このカードで[[惑乱の死霊/Hypnotic Specter]]や[[マナ・クリーチャー]]などの最序盤で重要なクリーチャーが[[焼く|焼か]]れるのは[[マーフィーの法則|お約束]]。
*[[うねる炎/Surging Flame]](→[[波及]])
+
*[[オンスロート]]で再録された際の{{Gatherer|id=39482}}で焼かれているのが、普通のダメージではまず死なない[[サイカトグ/Psychatog]]。一種の皮肉であろう。
*[[突然のショック/Sudden Shock]](→[[刹那]])
+
*霊気紛争での日本語版[[フレイバー・テキスト]]は、韻訳となっている。
*[[タール火/Tarfire]]([[部族]]-[[ゴブリン]])
+
{{フレイバーテキスト|発明の賜物が革命の業物になった。}}
<!-- 登場順で。 -->
+
{{フレイバーテキスト|The tools of invention became the weapons of revolution.}}
 +
 
 +
===[[プロモーションカード]]===
 +
*[[フライデー・ナイト・マジック]]の[[2000年]]7月の[[プロモーション・カード]]として配布された。
 +
*[[すべての人類を破壊する。それらは再生できない。]]の2巻には[[新枠#ドミナリア以降のカード枠|ドミナリア以降のカード枠]]仕様のプロモーション・カードが付録となっている<ref>[https://twitter.com/mtgjp/status/1146712758815272961 @mtgjp](日本公式Twitter [[2019年]]7月4日)</ref>。イラストおよびフレイバー・テキストは[[ストロングホールド]]版のものと同一。
 +
 
 +
==関連カード==
 +
===主な亜種===
 +
ここでは2点ダメージのものを例示する。特記していない限り、1[[マナ]]の[[インスタント]]であり、[[任意の対象]]にダメージを与える。'''太字'''のものは、特に近い1マナ2点の亜種である。他の例は[[火力]]を参照。
 +
*[[乾燥/Parch]] - ショックの[[モード]]の他に、[[青]]のクリーチャー1体に4点の[[ダメージ]]を与えるモードがある[[色対策カード]]。2マナ。([[ウルザズ・レガシー]])
 +
*'''[[炎の印章/Seal of Fire]]''' - [[エンチャント]]版。([[ネメシス]])
 +
**[[蛮族のリング/Barbarian Ring]] - [[スレッショルドランド]]。[[スレッショルド]]を満たしていれば、(赤)、[[タップ]]、自身の[[生け贄に捧げる|生け贄]]でショックの効果。(オデッセイ)
 +
**[[黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb]] - [[アーティファクト]]。[[呪文爆弾]][[サイクル]]の[[赤]]版。(赤)と自身の生け贄でショックの効果。([[ミラディン]])
 +
**[[荒廃した山峡/Blighted Gorge]] - [[土地]]。(4)(赤)、タップ、自身の生け贄でショックの効果。([[戦乱のゼンディカー]])
 +
*[[焦熱の溶岩/Scorching Lava]] - [[キッカー]]([[赤マナ|赤]])すると、ダメージを与えられたクリーチャーはそのターン[[再生]]禁止と、墓地に置かれる場合代わりに[[追放]]するようになる。2マナ。([[インベイジョン]])
 +
**'''[[マグマのしぶき/Magma Spray]]''' - 対クリーチャー限定。そのクリーチャーがそのターン墓地に置かれる場合は代わりに追放する。([[アラーラの断片]])
 +
***'''[[炎恵みの稲妻/Flame-Blessed Bolt]]''' - [[プレインズウォーカー]]にも撃てるマグマのしぶきの[[上位互換]]。([[イニストラード:真紅の契り]])
 +
***'''[[塔の点火/Torch the Tower]]''' - [[協約]]すると3点になり占術1が付く炎恵みの稲妻の上位互換。([[エルドレインの森]])
 +
**'''[[火柱/Pillar of Flame]]''' - ソーサリー。[[追放]]効果つき。([[アヴァシンの帰還]])
 +
*'''[[暴行+殴打/Assault+Battery]]''' - [[分割カード]]。暴行はショックの[[ソーサリー]]版。(インベイジョン)
 +
*[[火+氷/Fire+Ice]] - [[分割カード]]。火は2マナで[[割り振る|割り振り]]火力。([[アポカリプス]])
 +
**'''[[二股の稲妻/Forked Bolt]]''' - ソーサリー。ダメージを[[割り振る]]ことができる。([[エルドラージ覚醒]])
 +
**[[双雷弾/Twin Bolt]] - ダメージを割り振ることができる。2マナ。([[タルキール龍紀伝]])
 +
***[[チャンドラの螺旋炎/Chandra's Pyrohelix]] - 双雷弾の[[同型再版]]。([[カラデシュ]])
 +
**[[アヴァシンの裁き/Avacyn's Judgment]] - 2マナのソーサリー。ダメージを割り振ることができる。[[マッドネス]]時には[[X]]点を割り振る。([[イニストラードを覆う影]])
 +
*'''[[炎の稲妻/Firebolt]]''' - [[フラッシュバック]](4)(赤)付きのソーサリー。([[オデッセイ]])
 +
**[[不死の火/Fires of Undeath]] - [[フラッシュバック]](5)([[黒マナ|黒]])付き。3マナ。([[闇の隆盛]])
 +
*[[静電気の稲妻/Electrostatic Bolt]] - クリーチャー限定。そのクリーチャーがアーティファクトの場合は4点ダメージになる。([[ミラディン]])
 +
*[[マグマの噴流/Magma Jet]] - [[占術]]2付き。2マナ。([[フィフス・ドーン]])
 +
*[[氷河の光線/Glacial Ray]] - [[連繋]](1)(赤)付きの[[秘儀]]。2マナ。([[神河物語]])
 +
*[[うねる炎/Surging Flame]] - [[波及]]4付き。2マナ。([[コールドスナップ]])
 +
*[[突然のショック/Sudden Shock]] - [[刹那]]付き。2マナ。([[時のらせん]])
 +
*'''[[タール火/Tarfire]]''' - [[ゴブリン]]・[[同族]]・インスタント版。([[ローウィン]])
 +
*'''[[噴出の稲妻/Burst Lightning]]''' - キッカー(4)すると4点ダメージになる。ショックの[[上位互換]]。([[ゼンディカー]])
 +
**'''[[シヴの火/Shivan Fire]]''' - クリーチャー限定になった噴出の稲妻の[[下位互換]]。([[ドミナリア]])
 +
*[[罰する火/Punishing Fire]] - いずれかの[[対戦相手]]が[[ライフ]]を得たときに(赤)を[[支払う]]と墓地から手札に戻る。2マナ。(ゼンディカー)
 +
*[[よろめきショック/Staggershock]] - [[反復]]付き。3マナ。(エルドラージ覚醒)
 +
*'''[[感電破/Galvanic Blast]]''' - [[金属術]]の条件を達成すると、4点ダメージになる。ショックの[[上位互換]]。([[ミラディンの傷跡]])
 +
*[[イゼットの魔除け/Izzet Charm]] - [[青赤]]の[[多色カード]]。対クリーチャー限定のショックの[[モード]]がある。([[ラヴニカへの回帰]])
 +
*'''[[乱撃斬/Wild Slash]]''' - [[獰猛]]の条件を達成すると、唱えたターンの間はダメージを軽減できなくなる。ショックの[[上位互換]]。([[運命再編]])
 +
*[[コラガンの命令/Kolaghan's Command]] - モードの一つにショックの効果を含む[[命令]]。(1)(黒)(赤)。(タルキール龍紀伝)
 +
**[[プリズマリの命令/Prismari Command]] - 同じくモードの一つ。(1)(青)(赤)。([[ストリクスヘイヴン:魔法学院]])
 +
*'''[[焦熱の衝動/Fiery Impulse]]''' - 対クリーチャー限定。[[魔巧]]を達成すると代わりに3点ダメージを与える。([[マジック・オリジン]])
 +
*[[現実の流出/Reality Hemorrhage]] - [[欠色]]を持つ。2マナ。([[ゲートウォッチの誓い]])
 +
*[[踏みつけ/Stomp]] - [[出来事]]呪文。軽減できない。2マナ。([[エルドレインの王権]])
 +
*[[霊魂破/Geistblast]] - [[墓地]]から(2)([[青マナ|青]])を支払って[[追放]]することで自分の[[呪文]]を[[コピー]]出来る。3マナ。(イニストラードを覆う影)
 +
*[[Breath of Fire]] - 対クリーチャー限定かつ2マナ。ショックの下位互換。([[Global Series: Jiang Yanggu & Mu Yanling]])
 +
*'''[[火遊び/Play with Fire]]''' - プレイヤーに撃つと[[占術]]1が行える上位互換。([[イニストラード:真夜中の狩り]])
 +
*'''[[電圧のうねり/Voltage Surge]]''' - 対クリーチャー・プレインズウォーカー限定。追加コストとしてアーティファクト1つを生け贄に捧げると4点ダメージに。([[神河:輝ける世界]])
 +
*'''[[溶融貫通/Melt Through]]''' - クリーチャーに撃つと、以降そのクリーチャーはダメージが蓄積するようになる。ショックの上位互換だが[[MTGアリーナ]]専用。([[アルケミー:兄弟戦争]])
 +
*[[呪い金の斬撃/Hexgold Slash]] - クリーチャー限定。相手が[[毒性]]持ちなら4点ダメージに。([[ファイレクシア:完全なる統一]])
 +
*[[タルキールへの侵攻/Invasion of Tarkir]] - [[バトル]]・[[包囲戦]]。公開した手札の[[ドラゴン]]の数だけダメージが増す。2マナ。([[ファイレクシア:完全なる統一]])
 +
*[[レンジャーの松明/Ranger's Firebrand]] - ソーサリー。[[指輪があなたを誘惑する]]付き。([[指輪物語:中つ国の伝承]])
 +
*[[エンバレスの猛火/Embereth Blaze]] - 出来事呪文。2マナ。(エルドレインの森)
 +
 
 +
==脚注==
 +
<references/>
  
 
==参考==
 
==参考==
*[[カード個別評価:オンスロートブロック]]
+
*[[カード個別評価:カルロフ邸殺人事件]] - [[コモン]]
*[[カード個別評価:テンペストブロック]]
+
*[[カード個別評価:霊気紛争]] - [[コモン]]
*[[カード個別評価:10版(10th)]]
+
*[[カード個別評価:オンスロート]] - [[コモン]]
*[[カード個別評価:9版(9th)]]
+
*[[カード個別評価:ストロングホールド]] - [[コモン]]
*[[カード個別評価:8版(8th)]]
+
*[[カード個別評価:基本セット2021]] - [[コモン]]
*[[カード個別評価:7版(7th)]]
+
*[[カード個別評価:基本セット2020]] - [[コモン]]
*[[カード個別評価:クラシック(6th)]]
+
*[[カード個別評価:基本セット2019]] - [[コモン]]
 +
*[[カード個別評価:基本セット2014]] - [[コモン]]
 +
*[[カード個別評価:基本セット2012]] - [[コモン]]
 +
*[[カード個別評価:第10版]] - [[コモン]]
 +
*[[カード個別評価:第9版]] - [[コモン]]
 +
*[[カード個別評価:第8版]] - [[コモン]]
 +
*[[カード個別評価:第7版]] - [[コモン]]
 +
*[[カード個別評価:第6版]] - [[コモン]]
 +
*[[カード個別評価:バトルボンド]] - [[コモン]]
 +
*[[カード個別評価:ミスティカルアーカイブ]] - [[アンコモン]]
 +
*[[カード個別評価:Jumpstart: Historic Horizons]] - [[コモン]]
 +
__NOTOC__

2024年11月16日 (土) 22:19時点における最新版


Shock / ショック (赤)
インスタント

1つを対象とする。ショックはそれに2点のダメージを与える。


の「基本的な」火力呪文。創成期において基本火力として生まれた稲妻/Lightning Boltの調整版。他の1マナ、2点ダメージの火力呪文はこれを基準に調整されている。

1マナのインスタントであり、テンポを崩さずクリーチャー除去からプレイヤーライフ詰めまで任せられる万能火力。だがあくまで2点。1マナ増えれば火葬/Incinerate稲妻の一撃/Lightning Strikeとなり、除去できる範囲やダメージ効率が大きく変わる。自分のデッキマナカーブ環境に存在するクリーチャーのタフネスによって採用する枚数を調整しよう。サイドボードでも相手のデッキに合わせて入れ替えるカードの候補となる。

リミテッドではもちろんかなり使い勝手の良いカードである。除去そのものが貴重であるのもそうだが、何かとトリックに使える軽いインスタントであるということが重要なため。ほとんどのセットコモンで収録されており、基本的に優良コモンと言っていい。

[編集] 収録状況と構築での活躍

収録初期のスタンダードではデッドガイレッドポンザなどで採用された。炎の印章/Seal of Fire炎の稲妻/Fireboltなど他に優良な1マナ火力があればスロットを取られることもあったが、スライなどの速攻デッキでは併用された。

第6版から第10版まで基本セットにおける火力の基準として収録され続けたが、基本セット2010では稲妻と入れ替わりで基本セット落ちしたことで多くのプレイヤーを驚かせた。ただし、開発部は「それでも1マナ火力の基準がショックであることには変わりはない」と公言しており(稲妻のページを参照)、2つ後の基本セット2012では稲妻と入れ替わる形で再び収録されている。

基本セット2014を最後にしばらくスタンダード落ちしていたが、霊気紛争再録され2年半ぶりに復帰。この時のスタンダードではプレイヤー/クリーチャー両方に対応した火力が少ないこともあって、相対的に評価は高い。1マナでサヒーリコンボに対処できることもあり多くの赤入りデッキメインデッキサイドボードに散らされて採用されたが、アモンケット期にはサヒーリコンボが消滅したことで1マナ除去としてはマグマのしぶき/Magma Sprayの方が優先されることが多い。その後成立したラムナプ・レッドでは、プレイヤーを対象にできる火力としてこちらが3~4枚入れられている。禁止カード発効によるラムナプ・レッド消滅後も赤単アグロなどで活躍した。

基本セット2019で再び再録されて以降、基本セット20202021と定期的に再録されスタンダードに残り続けていたが、エルドレインの王権では砕骨の巨人/Bonecrusher Giantという強力すぎる対抗馬が登場。火力としては1マナ重いものの容易にカード・アドバンテージが得られるメリットは大きく、イゼット・フェニックスのように1マナ呪文であることを重視する以外ではほぼそちらが優先される環境が続いた。その後イニストラード:真夜中の狩り発売時のローテーションにて、上位互換である火遊び/Play with Fireと入れ替わる形で一時期スタンダードを去った。

カルロフ邸殺人事件で再録され、スタンダードに復帰。この時点ではまだ火遊びがスタンダードに存在したため構築での出番はなかったが、ブルームバロウ発売時のローテーションで火遊びがスタンダード落ちして以降は赤系のアグロデッキで使用されるようになった。しかしファウンデーションズ上位互換噴出の稲妻/Burst Lightning再録され短い春を終えた。

[編集] その他

発明の賜物が革命の業物になった。
The tools of invention became the weapons of revolution.

[編集] プロモーションカード

[編集] 関連カード

[編集] 主な亜種

ここでは2点ダメージのものを例示する。特記していない限り、1マナインスタントであり、任意の対象にダメージを与える。太字のものは、特に近い1マナ2点の亜種である。他の例は火力を参照。

[編集] 脚注

  1. @mtgjp(日本公式Twitter 2019年7月4日)

[編集] 参考

MOBILE