基本セット2020
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:60枚のデッキ2つが入った入門者用製品。各デッキはガイドに従ってプレイの基礎を学べるように順番が決まっており、初回は[[シャッフル]]せずにプレイすることが推奨されている。 | :60枚のデッキ2つが入った入門者用製品。各デッキはガイドに従ってプレイの基礎を学べるように順番が決まっており、初回は[[シャッフル]]せずにプレイすることが推奨されている。 | ||
2019年8月16日 (金) 10:54時点における版
基本セット2020/Core Set 2020 | |
シンボル | M20 |
略号 | M20 |
発売日 | 紙:2019年7月12日 M:TGA:2019年7月3日 |
セット枚数 | 全280種類+64種類 |
基本セット2020/Core Set 2020は、スタンダードフォーマット用の基本セット。2019年7月12日発売予定。
目次 |
概要
復活してから2弾目、通算19番目の基本セット。前作基本セット2019を踏襲し、新規プレイヤーへの導入に注力した製品となっている。収録カードは複雑さが抑えられ、マジック固有の背景設定への言及も控えめとなっている。
ニコル・ボーラス/Nicol Bolasにスポットを当てたカードが複数収録されていた基本セット2019を踏まえてか、基本セット2020ではチャンドラ・ナラー/Chandra Nalaarにスポットを当て、神話レア以外にレアとアンコモンで合計3枚(プレインズウォーカーデッキを含めれば4枚)のチャンドラ・プレインズウォーカー・カードを収録。プレインズウォーカー・タイプとしてのチャンドラを参照するカードも収録されている。
新規メカニズムは登場しないが、落葉樹メカニズムのプロテクションと有色アーティファクトと宝物を扱うカードが収録されている。
- ブースターパックの基本土地のスロットには、基本土地、隠れ家、進化する未開地/Evolving Wildsのいずれかが封入される(変則的な稀少度)。
- BOX特典カードである再誕の天使、リエーン/Rienne, Angel of Rebirthを含め、ウェルカム・デッキ、プレインズウォーカーデッキ、Spellslinger Starter Kitのみに含まれる番外カードが64種類存在する。これらはブースターパックには封入されないが、基本セット2020の一部として扱われる。
リミテッド
リミテッド用のバランスとして、楔の3色に共有するテーマを持たせている。強いテーマで結びついた友好色2色か楔3色で組むか、対抗色で2つのテーマをかみ合わせたデッキを組む戦略がある。
色の組み合わせ | テーマ |
---|---|
白青+赤 | 飛行 |
青黒+緑 | ETB能力によるコントロール |
黒赤+白 | アグロ |
赤緑+青 | エレメンタル |
緑白+黒 | クリーチャーの横並び |
基本セット2020での変更点
- マリガンのルールが変更され、マリガン毎に引く初期手札を減らすのではなく、7枚引いてからマリガンの回数分手札からカードを選んでライブラリーの一番下へ送る形式、通称ロンドン・マリガンへと変更された。基本セット2020のプレリリースも新マリガンルールで行われる[1]。詳細はマリガンの項を参照。
- 「最大N体」や「好きな数」などの任意の数の対象にダメージやカウンターを割り振る場合、対象の数を0にすることで1つも割り振らないことを選べるようになった。具体的にはクリーチャーがいなくてもアーク弓のレインジャー、ビビアン/Vivien, Arkbow Rangerのプラス能力を起動することが可能。ただし過去の英雄の導師、アジャニ/Ajani, Mentor of Heroesのようなカードは対象の数が決められているため、適正な数の対象を選ばなければならない。
- 一部のトークンの特性が総合ルールで定義されるようになり、宝物がその第一号となった。詳細はトークンの項を参照。
- ブースターパックのプレミアム・カードの封入率が、モダンホライゾンまでの67枚に1枚から45枚に1枚に上がった。
- Bundleの内容が一部変更された。ブースター・パックとは別イラストのチャンドラの調圧器/Chandra's Regulatorのプロモーション・カードが新たに封入されるほか、プレミアム・カード仕様の基本土地カードが5枚から20枚に増え、ライフカウンターも大型に変更された。
- ウィザーズ・プレイ・ネットワークのシステムが2019年6月より一新された。イベント・キットやプロモーション・カードの配布数を4段階の店舗のランク付けに応じて決めていた方式から、店舗の過去のイベントの総参加者数と継続参加プレイヤーの数から個々に算出される方式へと変更された。またマジック・コミュニティへの貢献が大きい店舗は「WPNプレミアム」として認定され、イベント検索やプロモーション・キットで優遇されるようになる。またイベント配布用のプロモーション・カードも後述のプロモパックに一元化され、配布方法は店舗が自由に決められるようになる。
- プレリリースがこれまでのセット発売一週前の土日の週末に加え、金曜日に開催できるようになった。
- スタンダード・ショーダウンは廃止された。
- Magic: The Gathering Arenaにおいて、初心者向けのマスタリーに加え、セットごとのマスタリーが追加された。
プロモパック
今作よりイベントで配布されるプロモーション・カードの形式が大幅に変更され、それまでイベントごとに別々のプロモーション・カードが配布される形式から、すべてのイベントで共通したWPNプロモパックが配布されるようになった。「基本セット2020」シーズンのプロモパックには以下のカードが封入されている。
- プロモスタンプ(イラスト右下に押されるプレインズウォーカー・シンボル)入りの基本セット2020の神話レアもしくはレア1枚。
- イクサランから灯争大戦までのカードから独自の基準で選ばれた神話レアもしくはレア1枚(プロモスタンプ付き)。
- この枠は1/4の確率で、灯争大戦の日本版オリジナルイラストのプレインズウォーカー・カードに置換される。
- 新規イラストの基本土地カード1枚(プロモスタンプ付き)。
- それまでのフライデー・ナイト・マジック・プロモーション・カードと同仕様の、特別なカード枠の基本セット2020のプロモカード1枚。
イベント
2019年6月29、30日に開催される。
2019年7月5、6、7日に開催される。今回から開始時間が金曜日の24時から15時へ繰り上げが認められた。
参加した各プレイヤーはプレリリース・パックを受け取り、40枚以上のシールドデッキを作り対戦する。
プレリリース・パックの内容は
- 「基本セット2020」ブースターパックx6
- プレリリース・カード(レアか神話レアからランダムに1枚)
- ターン進行ガイドが書かれた広告カード。裏面にはMagic: The Gathering Arenaで基本セット2020を6パック獲得できる特典コードが印字されている。
- 広告カードにはドラフト参加権を配布すると書かれているが誤り。
- スピンダウン・ライフカウンター 1個
- デッキ構築のアドバイスが記載された説明書 1枚
が封入されている。
2019年7月13、14日に行われる。
2019年8月24日、25日の間に開催される。基本セット2020がメインではなく、同週に発売される統率者2019に注目した統率者戦のイベントとなる。通常の統率者戦のほか、統率者2019のデッキを使用する場合に限りそれに含まれる統率者3枚すべてを共闘を持つかのように統率者に指定して遊ぶ特殊ルールのイベントが推奨される[2]。
- 『次元探訪』クロニクル
2019年7月29日から開催されるMagic: The Gathering Arenaのイベント。5週に渡り次元/Planeを巡りカジュアルフォーマットで行う。報酬は過去のセットの基本土地。
ラインナップ
- ブースターパック
- 広告カードを含むカード16枚入り。ウィザーズ・プレイ・ネットワーク加盟店舗でブースターボックスを早期購入すると、BOX特典カードとして再誕の天使、リエーン/Rienne, Angel of Rebirthが配布された。
- テーマ・ブースター(日本語版非発売)
- 特定の色のカードのみが35枚封入されたブースターパック。各色に対応した5種類が販売される。
- バンドル(英語版のみ)
- 以下の内容が封入された大型製品。
- ブースターパック×10
- プレミアム・カード基本土地20枚
- 基本土地20枚
- 新規イラストのチャンドラの調圧器/Chandra's Regulatorのプロモーション・カード
- 大型スピンダウンライフカウンター
- ストレージボックスとして使用できる外箱
- デッキビルダーセット
- ラヴニカのギルド~基本セット2020までのセットの中から選ばれた125枚のカードと各セットのブースターパック1つ、さらにデッキ構築ガイドが入った中級者用製品。
- Land Station(英語版のみ)
- 基本土地のみ400枚収録された製品。
構築済みデッキ
- ウェルカム・デッキ
- ティーチング・キャラバンや、マジック初心者体験会で配布される入門者用体験用製品。30枚の単色デッキ2つが封入されている。
- プレインズウォーカーデッキ
- 入門者用の60枚の構築済みデッキ。ブースターパック1つと、同デッキがMagic: The Gathering Arenaでも使用できるコード入り。
- Spellslinger Starter Kit (基本セット2020)(日本語版非発売)
- 60枚のデッキ2つが入った入門者用製品。各デッキはガイドに従ってプレイの基礎を学べるように順番が決まっており、初回はシャッフルせずにプレイすることが推奨されている。
パッケージ・イラスト
いずれもプレインズウォーカーデッキのパッケージにも使用されている販促用イラストが用いられている。
主な開発スタッフ
- Yoni Skolnik(展望デザイン・チームリーダー)
- Ian Duke(セット・デザイン・チームリーダー)
その他のスタッフについてはCore Set 2020 Creditsを参照。
公式特集ページ
製品情報
- 基本セット2020(マジック日本公式サイト)
- 『基本セット2020』(マジック英語公式サイト日本語版)
- 『基本セット2020』カードイメージギャラリー(Daily MTG)
- 『基本セット2020』、『統率者(2019年版)』発表(Daily MTG News 2019年2月21日)
- 『基本セット2020』の各種プロモとパッケージ(Daily MTG 2019年6月17日)
- 『基本セット2020』のトークン(Daily MTG 2019年6月20日)
- 『基本セット2020』プレインズウォーカーデッキとSpellslinger Starter Kitのデッキリスト(Daily MTG 2019年6月24日)
- Core Set 2020 Release Notes/『基本セット2020』リリースノート(Daily MTG 2019年6月25日)
- 『基本セット2020』更新速報(総合ルール更新、オラクル更新)(Daily MTG 2019年7月3日)
開発コラム
Making Magic -マジック開発秘話- - Mark Rosewaterによるコラム。
- 重点への『基本』(Making Magic 2019年6月17日)
- 目に見えるよりもっと『基本』(Making Magic 2019年6月24日)
- どんな『基本』の話があるか その1(Making Magic 2019年7月1日)
- どんな『基本』の話があるか その2(Making Magic 2019年7月8日)
Play Design - プレイ・デザイン・チームによるコラム。
- Mファイル『基本セット2020』編・白青黒(Daily MTG 2019年7月12日)
- Mファイル『基本セット2020』編・赤、緑、多色、土地、その他(Daily MTG 2019年7月19日)
- 第一印象:『基本セット2020』の吸血鬼(Daily MTG 2019年7月26日)
その他。
- When Core and Commander Combine(Daily MTG 2019年6月18日)
- Dino-Cores!(Daily MTG 2019年6月19日)
- Lotus's Legacy(Daily MTG 2019年6月20日)
- Fire It Up(Daily MTG 2019年6月21日)
- Exploring Core Set 2020 for the First Time(Daily MTG 2019年7月9日)
- Core Set 2020 Draft First Picks(Daily MTG 2019年7月10日)
広報
- Where to Find Core Set 2020 Previews(Daily MTG 2019年6月13日)
- 7月5~7日開催!『基本セット2020』プレリリース&オープンデュエルに参加しよう!(マジック日本公式サイト)
- 『基本セット2020』プレリリース入門(Daily MTG 2019年7月2日)
- 最新セット『基本セット2020』本日発売! 週末はドラフト・ウィークエンドにも参加しよう!(マジック日本公式サイト 2019年7月12日)
脚注
- ↑ ロンドン・マリガン(Daily MTG News 2019年6月4日)
- ↑ 統率者戦ウィークエンドのイベント形式(ウィザーズ・プレイ・ネットワーク 2019年5月8日)
参考
- カードリスト(Wisdom Guild)
- カード個別評価:基本セット2020
- カードセット一覧