黒緑白コントロール

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黒緑白コントロール(Black-Green White Control) は、黒緑白3で組まれるコントロールデッキの総称。

目次

概要

3色で組まれるコントロールデッキ。特に黒緑白黒の強力な対抗色多色パワーカードを活用した、グッドスタッフ的なデッキとして組まれる。

ただし、どうしてもグッドスタッフの構成になりがちなデッキカラーであるため、黒緑白ビートダウンPT Junk)との境界は曖昧(そちらも通常ビート・コントロールとして分類される)。

全体除去などを採用したり、極端に遅いデッキが黒緑白コントロールと呼ばれることが多いが、それもまちまちであり、個人の好みに寄るところが大きい。

汎用性は高いが尖った部分がないのもこのデッキカラーの宿命だといえる。

団結のドミナリアファウンデーションズ

ローテーション後にアブザン・ランプ(Abzan Ramp)が登場した。


棘林のアルマジロ/Spinewoods Armadillo山積みの収穫/Heaped Harvestといったカードでライフを得ながら土地を伸ばしていき、偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifierアドバンテージ差を埋めてフィニッシュとするデッキ。能力で捨てた棘林のアルマジロで死人に口無し/Deadly Cover-Up緊急の検死/Urgent Necropsy証拠収集を行うことで相手の脅威を排除していくことが特徴。執念の徳目/Virtue of Persistenceによるリアニメイトプランも備えている。

サンプルレシピ

アブザン・ランプ [1]
土地 (25)
1 秘密の中庭/Concealed Courtyard
2 眠らずの城塞/Restless Fortress
2 眠らずの小屋/Restless Cottage
3 草萌ゆる玄関/Lush Portico
3 森/Forest
3 沼/Swamp
1 島/Island
3 平地/Plains
2 魂の洞窟/Cavern of Souls
2 解体爆破場/Demolition Field
1 地底の遺体安置所/Underground Mortuary
1 剃刀境の茂み/Razorverge Thicket
1 薄暗い裏通り/Shadowy Backstreet
クリーチャー (12)
2 跳ねる春、ベーザ/Beza, the Bounding Spring
3 偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifier
2 敵意ある調査員/Hostile Investigator
4 棘林のアルマジロ/Spinewoods Armadillo
1 最深の裏切り、アクロゾズ/Aclazotz, Deepest Betrayal
呪文 (23)
4 山積みの収穫/Heaped Harvest
4 喉首狙い/Go for the Throat
4 死人に口無し/Deadly Cover-Up
2 執念の徳目/Virtue of Persistence
2 緊急の検死/Urgent Necropsy
2 一時的封鎖/Temporary Lockdown
1 タリアンの日誌/Tarrian's Journal
4 脚当ての陣形/Pawpatch Formation
サイドボード (15)
4 強情なベイロス/Obstinate Baloth
2 一時的封鎖/Temporary Lockdown
2 羅利骨灰/Tear Asunder
3 束縛の交渉術/Binding Negotiation
2 極悪非道の盗人/Outrageous Robbery
2 無形の処刑者、ケイヤ/Kaya, Intangible Slayer


テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期

タルキール覇王譚で強力なアブザン家/The Abzan Housesカード群が登場したことにより、白黒緑ミッドレンジないしコントロール系のデッキが活躍するようになった。



思考囲い/Thoughtseizeアブザンの魔除け/Abzan Charm対戦相手の行動を妨害しつつ、クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix包囲サイ/Siege Rhinoなどのクリーチャーで盤面を固め、最後はそれらのクリーチャーや太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Championなどのプレインズウォーカーで勝負を決める。

環境初期はマナ・クリーチャーを含めクリーチャーの採用数が比較的多く、主にアブザンミッドレンジ(Abzan Midrange)の名で呼ばれていた。しかしミラーマッチを含むミッドレンジ対決が増えてきたことで長期戦に強い構成のものが多くなり、運命再編参入後のグランプリメンフィス15では、クリーチャー数を絞ってメインデッキから対立の終結/End Hostilities骨読み/Read the Bonesを採用したコントロール色の強いタイプがTop8に5人を送り込むまでになった。当初はこのタイプを区別してアブザンコントロール(Abzan Control)と呼んでいたが、アブザンミッドレンジとアブザンコントロールの境界が曖昧であることから、やがてこれらはまとめてアブザンコントロールと呼ばれるようになった。

タルキール龍紀伝からは棲み家の防御者/Den Protectorを獲得。特に棲み家の防御者と死霧の猛禽/Deathmist Raptorの両者を採用したものはアブザン大変異(Abzan Megamorph)と呼ばれる。サテュロスの道探し/Satyr Wayfinderまで採用し、墓地利用の比重を増したものもある。

マジック・オリジンからは衰滅/Languish巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seerを獲得した。

初期型

Abzan Midrange [2]
土地 (24)
3 森/Forest
2 平地/Plains
4 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
4 疾病の神殿/Temple of Malady
4 砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel
2 ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
2 コイロスの洞窟/Caves of Koilos
1 マナの合流点/Mana Confluence
1 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
1 静寂の神殿/Temple of Silence
クリーチャー (16)
2 エルフの神秘家/Elvish Mystic
4 森の女人像/Sylvan Caryatid
4 クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix
2 風番いのロック/Wingmate Roc
4 包囲サイ/Siege Rhino
呪文 (20)
2 真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor
2 英雄の導師、アジャニ/Ajani, Mentor of Heroes
3 太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion
4 思考囲い/Thoughtseize
4 アブザンの魔除け/Abzan Charm
3 英雄の破滅/Hero's Downfall
2 完全なる終わり/Utter End
サイドボード (15)
1 対立の終結/End Hostilities
1 砂塵破/Duneblast
1 集団の石灰化/Mass Calcify
3 悲哀まみれ/Drown in Sorrow
3 胆汁病/Bile Blight
2 残忍な切断/Murderous Cut
1 霊気のほころび/Unravel the AEther
1 リリアナ・ヴェス/Liliana Vess
2 世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker


  • 環境初期のアブザンミッドレンジと呼ばれるタイプ。

運命再編後

Abzan Control [3]
土地 (26)
4 砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel
4 疾病の神殿/Temple of Malady
4 静寂の神殿/Temple of Silence
4 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
1 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
3 ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
2 コイロスの洞窟/Caves of Koilos
2 森/Forest
2 平地/Plains
クリーチャー (10)
4 クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix
4 包囲サイ/Siege Rhino
2 黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang
呪文 (24)
3 太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion
4 思考囲い/Thoughtseize
2 骨読み/Read the Bones
2 対立の終結/End Hostilities
4 英雄の破滅/Hero's Downfall
4 アブザンの魔除け/Abzan Charm
3 胆汁病/Bile Blight
1 残忍な切断/Murderous Cut
1 完全なる終わり/Utter End
サイドボード (15)
1 骨読み/Read the Bones
1 対立の終結/End Hostilities
3 悲哀まみれ/Drown in Sorrow
3 異端の輝き/Glare of Heresy
4 羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion
2 真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor
1 消去/Erase


  • 運命再編参入後のアブザンコントロールと呼ばれるタイプ。

タルキール龍紀伝後

Abzan Control [4]
土地 (24)
4 ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
4 砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel
4 疾病の神殿/Temple of Malady
4 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
3 静寂の神殿/Temple of Silence
2 森/Forest
2 平地/Plains
1 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
クリーチャー (22)
4 棲み家の防御者/Den Protector
4 サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder
4 クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix
4 死霧の猛禽/Deathmist Raptor
4 包囲サイ/Siege Rhino
2 黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang
呪文 (15)
4 思考囲い/Thoughtseize
4 アブザンの魔除け/Abzan Charm
2 英雄の破滅/Hero's Downfall
2 命運の核心/Crux of Fate
3 太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion
サイドボード (15)
1 強迫/Duress
3 アラシンの僧侶/Arashin Cleric
3 究極の価格/Ultimate Price
2 ドロモカの命令/Dromoka's Command
3 悲哀まみれ/Drown in Sorrow
1 真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor
2 世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker


  • タルキール龍紀伝参入後のアブザン大変異と呼ばれるタイプ。

テーロス・ブロック構築

ニクスへの旅の参入後、開花の幻霊/Eidolon of Blossomsエンチャントシナジーを中心としたデッキが登場した。



詳細は星座 (デッキ)を参照。

ラヴニカ・ブロック期

ラヴニカ・ブロック期にはこのデッキカラービートダウンデッキとしてロクソドン・ヒエラルキーが活躍したが、コントロールデッキに寄せたものも存在する。



動きは同環境太陽拳に近く、マナ加速から全体除去神の怒り/Wrath of Godフィニッシャー絶望の天使/Angel of Despairなどの重い呪文に繋いでいく。

これらを化膿/Putrefy屈辱/Mortifyといったゴルガリオルゾフパワーカードでサポートする。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (11)
2 収穫するものテネブ/Teneb, the Harvester
3 ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch
2 絶望の天使/Angel of Despair
4 トロールの苦行者/Troll Ascetic
呪文 (26)
4 酷評/Castigate
3 秋の際/Edge of Autumn
4 遥か見/Farseek
4 きらめく願い/Glittering Wish
4 調和/Harmonize
3 化膿/Putrefy
4 神の怒り/Wrath of God
土地 (23)
1 低木林地/Brushland
4 トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair
2 森/Forest
3 神無き祭殿/Godless Shrine
3 草むした墓/Overgrown Tomb
2 平地/Plains
1 沼/Swamp
4 寺院の庭/Temple Garden
2 樹上の村/Treetop Village
1 ウルザの工廠/Urza's Factory
サイドボード
1 絶望の天使/Angel of Despair
1 罪+罰/Crime+Punishment
1 債務者の弔鐘/Debtors' Knell
3 根絶/Extirpate
2 信仰の足枷/Faith's Fetters
1 墓掘り甲のスカラベ/Grave-Shell Scarab
1 ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch
1 屈辱/Mortify
1 オルゾフの司教/Orzhov Pontiff
3 殺戮の契約/Slaughter Pact

オデッセイ・ブロック+オンスロート・ブロック期

大量の除去手札破壊で相手をコントロールするみのむしぶらりんしゃんが存在した。



エクステンデッド

エクステンデッドでは、同環境The Rockタッチしたデッキが存在した。



レガシー

レガシー環境にも、少数だが同種のデッキタイプは存在する。



軽い手札破壊除去で序盤を凌ぎつつ、全体除去アドバンテージを稼ぎ、フィニッシャーで止めを刺す。レガシーらしく、単体除去剣を鍬に/Swords to Plowshares手札破壊強迫/Duress、全体除去に破滅的な行為/Pernicious Deedといった各の最上級呪文が集められている。

同じデッキカラーPT Junkに比べて全体除去により対ビートダウンデッキに有利になる。

壌土からの生命/Life from the Loamを活用したものも存在。基本的にアドバンテージの取れる構成となっている。

サンプルレシピ

ThunderBluff [5]
土地 (23)
4 Bayou
1 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
2 森/Forest
2 平地/Plains
1 汚染された三角州/Polluted Delta
3 Savannah
4 Scrubland
2 沼/Swamp
4 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
クリーチャー (10)
2 永遠のドラゴン/Eternal Dragon
1 永遠の証人/Eternal Witness
2 千足虫/Gigapede
2 墓掘り甲のスカラベ/Grave-Shell Scarab
3 クローサの大牙獣/Krosan Tusker
呪文 (28)
4 強迫/Duress
2 消えないこだま/Haunting Echoes
4 トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach
4 破滅的な行為/Pernicious Deed
3 師範の占い独楽/Sensei's Divining Top
4 剣を鍬に/Swords to Plowshares
4 名誉回復/Vindicate
3 神の怒り/Wrath of God
サイドボード (15)
3 陰謀団式療法/Cabal Therapy
3 永遠の証人/Eternal Witness
2 蔓延/Infest
4 ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch
3 燻し/Smother


黎明期

当時はにもDrop of Honeyという軽量クリーチャー除去があったため、極端なマス・デストラクションデッキを組むことが可能だった。当時ノンクリーチャーデッキは殆ど見られず、黎明期のメタゲームにも合致していた。

反面、除去以外で積極的にアドバンテージを得られるカードが少なく、The Deckなどのアドバンテージ型コントロールは苦手とする。

大地の怒り/Force of Natureセラの天使/Serra Angelフィニッシャーを務める。

参考

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