赤
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赤/Redはマジック:ザ・ギャザリングにおける色の1つ。
Shivan Dragon / シヴ山のドラゴン (4)(赤)(赤)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行(このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
(赤):ターン終了時まで、シヴ山のドラゴンは+1/+0の修整を受ける。
色の特徴
炎と感情の色であり、山からマナを引き出しゴブリンやドラゴンを召喚する。黒と緑を友好色とし、白と青を対抗色とする。略号はR。
赤が表すものとして、情緒不安定、衝動、力による解決、暴力、残忍性、破壊、混沌、無作為性、自発性、ユーモア、いたずら好き、火と大地の精霊、乱闘、共感、友情、恋愛、享楽主義、未開状態などがある。
軽量クリーチャーを展開しながら火力で相手クリーチャーを除去しながらプレイヤーにも撃ち込むという戦略が得意。本体火力で速攻でプレイヤーを焼き切るバーンや、相手の行動を封じる土地破壊といった戦略も存在したが、長年のゲームのバランス調整によってそれらの戦略が取りにくくなり、常に色の役割の変更や拡充が目指されている[1][2]。
色の役割
- クリーチャー
- 得意なキーワード能力は先制攻撃、二段攻撃、速攻、威迫、到達。飛行はあまり得意ではないのだが、ドラゴンあるいはフェニックスなら特例的に許されているため、結果的にセット毎に1枚程度は見られることになる。他には炎のブレス/Firebreathingのようなパワーのみの修整能力、ペナルティ能力として攻撃強制などを有する。P/Tはパワー偏重の頭でっかちであることが多い。クリーチャー・タイプは、種族ではゴブリン、巨人、オーガ、ミノタウルス、ドラゴンなど、職業では戦士、狂戦士などが多い。
- アーティファクト
- シナジーと破壊双方が得意。
- 直接ダメージを与える呪文が最も得意で、クリーチャー、プレイヤー、プレインズウォーカーそれぞれに単体ダメージ、全体ダメージ、割り振りダメージなど多岐に渡るカードが印刷されている。ダメージの倍化や軽減の禁止も可能。
- 除去に関してはクリーチャーとプレインズウォーカーは火力で対処可能、だがそれゆえタフネスや忠誠度が高いものやダメージ軽減に弱い。アーティファクト、土地も破壊できるが、エンチャントには世界火/Worldfireのような豪快すぎるリセット呪文でしか対処できない。
- 一時的にクリーチャーのコントロールを奪うことができる(反逆の行動/Act of Treason)。
- コピーは、インスタントやソーサリーのコピーができる(余韻/Reverberate)だけでなく、クリーチャーのコピーもできる。ただしそれらは陽炎のようにターン終了時には消えてしまう(熱の陽炎/Heat Shimmer)。
- ドローは、衝動的ドロー(衝動的な行動/Act on Impulse)やコストとして先に手札を捨てるタイプのルーター(苦しめる声/Tormenting Voice)ができる。手札をすべて捨てての総入れ替えも特色(炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller)。
- ライブラリーは無作為性を使用し、カードを公開してその点数で見たマナ・コスト分のダメージを与えるカードが存在する(爆発的天啓/Explosive Revelation)。また呪文やパーマネントをライブラリーのカードと入れ替えてしまうカードもときおり登場する(歪んだ世界/Warp World、吹き荒れる潜在能力/Possibility Storm)。
- マナ加速は緑のような永続的なマナ・ソースの確保とは違い、インスタント、ソーサリーや誘発型能力により一時的にマナを加速するカードが多い(煮えたぎる歌/Seething Song)。
- 非常に稀だが、的外れの激怒/Misguided Rageや風雲艦隊の放火魔/Storm Fleet Arsonistなど、プレイヤーにパーマネントを生け贄に捧げさせる効果も持つ。
- 混沌の色らしく、コイン投げといえば赤のカードとなる。
色の役割の変更
- オンスロート・ブロック~神河ブロック期(2002年-2005年頃)
- 黒から一時的なマナ加速を移譲された。
- 青からコントロール奪取が一時的なものに限り赤に移行された。古くはレジェンドのDisharmonyもあったが、脅しつけ/Threatenから赤の定番化。
- 競りやゴブリンのゲーム/Goblin Gameのようなサブゲーム的なカードも少数だが存在したが、オンスロートの脅迫するオーガ/Menacing Ogre以降はそのようなカードは登場していない。
- かつて白に多かった土地の全体除去は、第8版で燎原の火/Wildfireが再録されて以降は赤のものとして定着している。
- ダークスティールで登場した分流/Shuntが第10版に再録されたことで対象の変更の単体効果が青から移行した。しかし基本セット2011で青に移し変え/Redirectが登場しており、どちらの色も受け持つ効果となっている。
- クリーチャーの一時的なコピーを神河物語の鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breakerから獲得。ボール・ライトニング/Ball Lightning等の歩く火力の発展系。
- シャドウムーア・ブロック期(2008年)
- カード・タイプを参照する場合、青がインスタントで赤がソーサリーを受け持つことが多かったが、イーブンタイドのナックラヴィー/Nucklaveeを最後に区別をするカードは登場していない。
- イニストラード・ブロック期(2011年)
- 少数だが存在したゴブリンの知識/Goblin Lore等の「大量に引いて大量に捨てる」タイプのカードがイニストラード・ブロックでは多く登場し、さらに狂気の預言者/Mad Prophetの「コストとして捨て、引く」という効果が赤の役割として定着した。
- 基本セット2014(2013年)
- 紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromasterにより、衝動的ドローを獲得。その後は赤のアドバンテージ源として定着した。
- マジック・オリジンの空荒らしの巨人/Skyraker Giantで開発部は到達を赤の色の役割とすることを検討したが[3]、その後は1年に1枚程度の登場であまり定着はしていない。
- 異界月のステンシアの亭主/Stensia Innkeeperから土地破壊の代わりに土地のアンタップ制限を色の役割とする動きがあったが[4][5]、アモンケットの砕身/Rubbleを最後に登場しておらず根付かなかったようだ。
その他
- 「憤怒」のような攻撃的感情に限らず、感情全般や芸術性全般をつかさどる色でもある。対戦ゲームである都合上、それがカードに現れることは少ないが、山崎兄弟/Brothers Yamazaki、ティボーとルミア/Tibor and Lumia、アナックスとサイミーディ/Anax and Cymede、ピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaar、メレティスのキナイオスとティロ/Kynaios and Tiro of Meletisなどパートナーでカード化されるカードが赤を含むことが多いのはその一環と見れるかもしれない。
- 「高熱」「火」をイメージさせる色だが、同時に山岳をつかさどる色でもある。そのため、山岳固有の現象であれば「冷気」「水」を伴う現象も赤に割り当てられることがある(例:ジョークルホープス/Jokulhaups(火山活動による洪水)、すさまじい吹雪/Unearthly Blizzard)。
- 割り当てられた色の役割が他の色に比べて少ない事が問題とされており、赤に新たな役割を与える試みが度々行われている。
脚注
- ↑ 長年の問題(Latest Development 2015年6月19日 Sam Stoddard著)
- ↑ Mファイル『イクサラン』編・パート2(Play Design 2017年10月20日)
- ↑ The M Files: Magic Origins, Part 2/Mファイル『マジック・オリジン』編・パート2(Latest Developments 2015年7月31日)
- ↑ 異界の完成 その2(Making Magic 2016年7月18日)
- ↑ こぼれ話:『異界月』 その3(Making Magic 2016年5月23日)
参考
- Seeing Red(Making Magic 2004年7月19日 Mark Rosewater著)
- 赤を見る(上記事の翻訳 MTG Sideboard Online 日本語版スレまとめ)
- Following Your Heart(Making Magic 2008年12月1日 Mark Rosewater著 ジャンドウィーク記事)
- Seeing Red Revisited/またまた真っ赤に(Making Magic 2015年8月3日 Mark Rosewater著 米村薫訳)
- 用語集
色 | |||||||||
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単色 | 白 - 青 - 黒 - 赤 - 緑 | ||||||||
多色 (金) |
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アン・ゲーム専用 | ピンク - 金 - 目の色 | ||||||||
色の関係 | 色の組み合わせ - 友好色 - 対抗色 - カラーパイ - 色の役割 | ||||||||
関連項目 | 無色 - 有色 - 単色カード - 多色カード - 色指標 - 固有色 - デッキカラー |