選択/Opt
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同じマナ・コストとカード・タイプを持つ渦まく知識/Brainstormと比べると、アクセスできる枚数は1枚少ないが、長期的な視点で特定のカードを引くことを目的としたり、マナフラッドに対応するならば選択の方が有利。
多色化が顕著だったインベイジョン当時のスタンダードでは、デッキの安定性を高めるカードとして重要な役割を果たしていた。能動的なシャッフル手段を擁するカウンターレベルは渦まく知識を使ったが、青白コントロールやネザーゴーなどで1マナドローを採用する場合は渦まく知識よりもこちらが優先された。ゼロックス理論を用いるデッキでは双方共に採用され、このカードを名に冠したオプトブルーというデッキも存在する。第7版以降は手練/Sleight of Handと共に採用された。
イクサランで再録。この時のスタンダードでは検閲/Censor、ヒエログリフの輝き/Hieroglyphic Illuminationといった優良な1マナサイクリング・カードと競合するが、青白コントロールで採用される場合がある。ローテーション後は新たに競合するカードが現れなかったため独壇場となり、ジェスカイ・コントロールなどのコントロールデッキの他にも青単テンポやイゼット・フェニックスを支えるカードとして活躍した。そして、落ちると同時にエルドレインの王権で再録されたためスタンダードに残存。同セットでは青赤のテーマとして「ターン中に2枚目のカードを引く」条件が存在しており、それとシナジーしている。
イクサランで再録されたことによりモダンでも使用可能となった。青赤ストームでは血清の幻視/Serum Visions、手練と合わせ9枚目以降の1マナドローとして採用される。また青白コントロールでは、軽量ライブラリー操作兼相手ターンでの終末/Terminusの誘発要員として採用される。こちらでは4枚フル投入されることも多い。覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils登場後はインスタントのドロー呪文であることで採用するデッキも。
その後はスタンダードからモダンまでの構築フォーマットで活躍し続けていたが、イニストラード:真夜中の狩りで考慮/Considerと入れ替わる形でローテーション落ちする。ライブラリーの一番下よりも墓地の方がシナジーを形成しやすいため、パイオニア以下でも多くのデッキで考慮に置き換えられた。とはいえ完全に現役を退いたわけではなく、パイオニアのイゼット・フェニックスなど1マナドローの数が重要視されるデッキにおいては考慮と併用されることも。
- 初出時は占術を用いたルール文章ではなかったが、マジック・オリジンで占術が常磐木キーワードになるのにあわせて、2015年7月のオラクル更新によって占術を用いる形に変更された。
- これにより、占術を参照するカードに参照されるようになった。
- ドミナリア・シーズンのフライデー・ナイト・マジック・プロモーション・カードとして、特殊な枠のプロモーション・カードが配布された[1]。
- Secret Lair Drop Series: Happy Yargle Day!に再録。イラストはドミナリア版のパロディで、背景にはベルゼンロック/Belzenlok像が、ヤーグル/Yargleの左手には人間/Humanだった頃のヤー=クール/Yar-Kulと思しき陰謀団/The Cabal員が立っている。フレイバー・テキストも実に彼らしい(日本語訳はMTGアリーナより)。
The choice isn't whether to eat, but when to stop.
選択することは、食うかどうかではなく、いつやめるのか、だ。
関連カード
主な亜種
占術しつつドローするカード。ライブラリー操作要素を含む分、濾過系の上位能力と言える。特記しない限り青。手札のカードを含めて操作できるものは渦まく知識/Brainstormの項を参照。
- 先触れ/Portent - 1マナソーサリー。3枚見て1ドローのスロー・トリップ。占術と微妙に違い、ライブラリーの下に送るのではなく丸ごとシャッフルする選択肢を得るのみ。(アイスエイジ)
- 血清の幻視/Serum Visions - 1マナソーサリー。通常とは順番が逆で、1ドローしてから占術2を行う。(フィフス・ドーン)
- 不可解な幻視/Unexplained Vision - 5マナ3ドローで占術3になった血清の幻視の上位種。ただし一徹を達成していないと占術できない。(エルドレインの王権)
- エルミンスター/Elminster - 白青5マナプレインズウォーカーの+2忠誠度能力が血清の幻視。(統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い)
- 予感/Foresee - 4マナソーサリー。占術4で2ドロー。(未来予知)
- タミヨウの天啓/Tamiyo's Epiphany - 予感の同型再版。(灯争大戦)
- ラノワールの共感者/Llanowar Empath - 緑4マナ2/2のクリーチャーのETB能力。占術2をした後ライブラリーの一番上がクリーチャーならそれを手札に加える。(未来予知)
- 啓示の解読/Interpret the Signs - 6マナソーサリー。占術3した後ライブラリーの一番上のカードのマナ総量分ドロー。(ニクスへの旅)
- 突き止め/Track Down - 緑2マナソーサリー。占術3をした後ライブラリーの一番上がクリーチャーか土地なら1ドロー。(基本セット2021)
- ウルザ、タイタンズを組織する/Urza Assembles the Titans - 白5マナ英雄譚エンチャントの第I章能力。占術4をした後ライブラリーの一番上がプレインズウォーカーならそれを手札に加える。(団結のドミナリア)
- エルフの遠見/Elven Farsight - 緑1マナソーサリー。占術3をした後ライブラリーの一番上がクリーチャーなら1ドロー。(指輪物語:中つ国の伝承)
- 定業/Preordain - 1マナソーサリー。占術2で1ドロー。(基本セット2011)
- 発見+発散/Discovery+Dispersal - 青黒2マナ混成カード。占術が諜報に置き換わった定業。分割カードの半分。(ラヴニカのギルド)
- 全可能性の究明/Scour All Possibilities - 2マナでフラッシュバック(4)(青)の付いた定業。(モダンホライゾン)
- 海の神のお告げ/Omen of the Sea - 2マナ瞬速エンチャントのETB能力が定業。(2)(青),生け贄:占術2の起動型能力を持つ。(テーロス還魂記)
- 熟考/Deliberate - 2マナでインスタントになった定業。(ゼンディカーの夜明け)
- 情報収集/Curate - 占術が諜報に置き換わった熟考。(ストリクスヘイヴン:魔法学院)
- 予言学入門/Introduction to Prophecy - 無色3マナ講義ソーサリーの定業。(ストリクスヘイヴン:魔法学院)
- ベインの備え/Bane's Contingency - ダブルシンボル3マナの確定カウンター。打ち消したのが、あなたの統率者を対象とした呪文だった場合、定業する。(統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い)
- 連携探索/Joint Exploration - 熟考にキッカー(緑)すると手札から土地を1枚出せる機能が付いた上位互換。(団結のドミナリア)
- オルサンクのパランティール/Palantír of Orthanc - 3マナアーティファクト。あなたの終了ステップに定業が誘発。ただし対戦相手があなたに切削させてその合計マナ総量分ライフを失う事を選ぶと不発。(指輪物語:中つ国の伝承)
- 氷冠のヒルダ/Hylda of the Icy Crown - 白青4マナクリーチャー。対戦相手のアンタップ状態のクリーチャーをタップするたび(1)を支払えば定業が誘発。3つのモードの1つ。(エルドレインの森)
- 駆け抜け侯の解体屋/Lord Skitter's Butcher - 黒3マナ2/3クリーチャーのETB能力が定業。ただし他のクリーチャー1体を生け贄に捧げる必要がある。3つのモードの1つ。(エルドレインの森)
- ターディス発進/Start the TARDIS - 2マナソーサリーだが、プレインズウォークと再活が付いた情報収集。(ドクター・フー統率者デッキ)
- 骨読み/Read the Bones - 黒3マナソーサリー。占術2で2ドロー2ライフロス。(テーロス)
- 概念の雨/Notion Rain - 青黒3マナで占術が諜報に置き換わった骨読み。(ラヴニカのギルド)
- 悪魔の本分/Demon's Due - 黒4マナインスタントになった骨読み。(ニューカペナの街角)
- 神託者の眼識/Oracle's Insight - 4マナのオーラ。選択の効果を持つタップ能力を付与する。(神々の軍勢)
- ウギンの洞察力/Ugin's Insight - 5マナソーサリー。占術Xで3ドロー。Xはあなたのパーマネントの中で最大のマナ総量の値。(戦乱のゼンディカー)
- 天才の片鱗/Glimmer of Genius - 4マナインスタント。占術2で2ドロー。エネルギー・カウンター2つが付属。(カラデシュ)
- 魔法の井戸/Witching Well - 青1マナ有色アーティファクト。ETB能力で占術2が誘発し、(3)(青)で生け贄に捧げると2ドロー。(エルドレインの王権)
- 洞察の碑文/Inscription of Insight - 4マナソーサリー。占術2で2ドロー。3つのモードの1つ。キッカー(2)(青)(青)支払うと全モードを選べる。(ゼンディカーの夜明け)
- 多元宇宙の警告/Behold the Multiverse - 4マナ予顕(1)(青)インスタント。占術2で2ドロー。(カルドハイム)
- コンタクト・アザー・プレイン/Contact Other Plane - 4マナインスタント。占術2で2ドロー。ただし20面ダイスで9以下が出てしまうと占術できない。20が出ると占術3で3ドロー。(フォーゴトン・レルム探訪)
- 語られざるものの警告/Behold the Unspeakable - 5マナ英雄譚エンチャントの第II章能力が占術2で2ドロー。ただし手札が1枚以下だと占術無し4ドローになる。(神河:輝ける世界)
- アルウェンの贈り物/Arwen's Gift - 4マナソーサリー。占術2で2ドロー。伝説のクリーチャーを2体以上コントロールしていると(1)軽くなる。(指輪物語:中つ国の伝承)
- エアレンディルの歌/Song of Eärendil - 緑青5マナ英雄譚エンチャントの第I章能力が占術2で2ドロー。(指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ)
- 秘密の解明者、ジェイス/Jace, Unraveler of Secrets - 5マナのプレインズウォーカーの+1忠誠度能力が選択。(イニストラードを覆う影)
- 金線使い、サヒーリ/Saheeli, Filigree Master - 青赤4マナのプレインズウォーカーの+1忠誠度能力が選択。ただしアンタップ状態のアーティファクト1つをタップしないと占術しか出来ない。(兄弟戦争)
- 予知覚/Precognitive Perception - 5マナインスタント。占術3で3ドロー。ただしあなたのメイン・フェイズ中に唱えないと占術できない。(ラヴニカの献身)
- 彫像の伝承/Graven Lore - 5マナ氷雪インスタント。占術Xで3ドロー。Xはこれを唱える際に支払われた氷雪マナ数。(カルドハイム)
- 導師の導き/Mentor's Guidance - 3マナソーサリー。選択と同じ効果だが、ドルイド、ウィザード、クレリック、邪術師、シャーマン、プレインズウォーカーのいずれかをコントロールしていればもう1度コピーされる。(ストリクスヘイヴン:魔法学院)
- 複数の選択/Multiple Choice - Xマナソーサリー。X=1またはX=4以上の際のモードに選択を含む。(ストリクスヘイヴン:魔法学院)
- 預言者の先触れ/Diviner's Portent - トリプルシンボルXマナインスタント。占術XでXドロー。ただし20面ダイスの目が14以下だと占術できない。出目には手札枚数を加算する。(フォーゴトン・レルム探訪統率者デッキ)
- 考慮/Consider - 占術が諜報に置き換わった選択。(イニストラード:真夜中の狩り)
- 縫合された助手/Stitched Assistant - 3マナ3/2クリーチャーの濫用誘発型能力が選択。(イニストラード:真紅の契り)
- ヤング・ブルー・ドラゴン/Young Blue Dragon - 選択の出来事を持つ当事者カード。2マナソーサリー。(統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い)
- ゴーグルズ・オヴ・ナイト/Goggles of Night - 2マナ有色アーティファクト。装備コスト(1)(青)の装備品。つけているクリーチャーに選択のサボタージュ能力を付与。(統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い)
- ウルザの命令/Urza's Command - ダブルシンボル4マナインスタント。モードの1つに選択を含む命令。(兄弟戦争)
- ヒスラインの縛め/Hithlain Knots - 2マナインスタント。対象クリーチャー1体のタップが付いた選択。(指輪物語:中つ国の伝承)
- 冬への没入/Plunge into Winter - 白くなり、対象クリーチャーがいなくとも唱えられる様になったヒスラインの縛め。(エルドレインの森)
- レンバス/Lembas - 2マナアーティファクト。選択相当のETB能力を持つ食物。(指輪物語:中つ国の伝承)
- キャンディーの道標/Candy Trail - 1マナで占術が2になったが、1ドローが生け贄に捧げた後になったレンバス。ETBスタックでも生け贄にできるので定業にも血清の幻視にもなる。(エルドレインの森)
- ガラドリエルの鏡/Mirror of Galadriel - 2マナアーティファクト。起動コスト(5)のタップ能力で選択を起動できる。あなたの伝説のクリーチャー1体につき(1)軽く起動できる。(指輪物語:中つ国の伝承)
- 厳寒/Bitter Chill - 2マナのアンタップ制限オーラ。これが戦場から墓地に置かれる際に(1)支払えば選択が誘発。(エルドレインの森)
脚注
- ↑ 『ドミナリア』の各種プロモ(News 2018年3月22日)