バントアグロ
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バントアグロ(Bant Aggro)は、アラーラの断片以降に登場した緑白青ビートダウンデッキ。スタンダードやアラーラの断片ブロック構築にも存在するが、エクステンデッドやレガシーでも有力なアーキタイプである。
目次 |
概要
緑と白の優秀なクリーチャーを、青のカウンターやドローなどで補佐して削りきる。以前はこの3色だとクリーチャー除去に不安な点があったが、流刑への道/Path to Exileと忘却の輪/Oblivion Ringのおかげで不安点は解消された。その他のパーマネント対策も優秀であり、更にカウンターも構えているため柔軟な戦い方が可能となる。
特にコンフラックスで貴族の教主/Noble Hierarchを獲得し、マナ・ベースの安定化、デッキの高速化、ウィニーの打点の細さを克服、アラーラ再誕でクァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemageを手に入れ、柔軟性を保ったまま打点を上げることが可能となり一気に強力になった。他に採用されるクリーチャーは上記の2体以外にロウクスの戦修道士/Rhox War Monkなど。
主に賛美で強化されるのは
タルモゴイフはタルモゴイフ同士の殴り合いに一方的に勝てるようになり、ロウクスの戦修道士や冷淡なセルキーは膨大なアドバンテージをもたらしてくれる。
アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期
ゼンディカー参入後のスタンダードでも活躍するデッキタイプである。
動きはこれまでのものと変わらず、バント/Bantのクリーチャーを呪文でサポートする。基本セット2010で強力なフィニッシャーの悪斬の天使/Baneslayer Angelが加わったのも大きい。→*1
その後エルドラージ覚醒で優秀なカードが増え、デッキの幅が大きく広まった。イーオスのレインジャー/Ranger of Eosや前兆の壁/Wall of Omensで復讐蔦/Vengevineの能力を活用する通称キブラーバント(→*2)や、失われたアラーラの君主/Sovereigns of Lost Alaraでエルドラージの徴兵/Eldrazi Conscriptionを戦場に出すギミックを搭載した徴兵バント、さらにそれらをハイブリッドしたもの(清水直樹が日本選手権10で使用しベスト8入賞)など、様々なバリエーションが生まれた。
総じて神話レアやレアを多用するため、デッキ自体高額になりやすい。これはデッキの主力となるマナ・クリーチャーや各種プレインズウォーカー・多色地形などに高額レアが多く含まれるためで、エルドラージ覚醒後は特にそれが顕著である。そのためよく札束デッキ・あるいは神話バントと称される。
サンプルレシピ1
- 備考
- 世界選手権09 ベスト8(参考)
- 使用者:Manuel Bucher
- フォーマット
サンプルレシピ2
- 備考
- グランプリ仙台10 優勝・初日全勝(参考)
- 使用者:Brian Kibler
- フォーマット
Kibler Bant [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 使用者の名からキブラーバント(Kibler Bant)と呼ばれるタイプ。
- 海門の神官/Sea Gate Oracleやイーオスのレインジャー/Ranger of Eosを利用して復讐蔦/Vengevineの条件を満たすことを狙う。
- 同じデッキを使用した渡辺雄也も大会でベスト8入りしている(そちらも初日全勝)。
アラーラの断片ブロック構築
優秀なクリーチャーと呪文の存在により、ブロック構築では環境初期から存在していた。
バントの魔除け/Bant Charmや忘却の輪/Oblivion Ringの存在により、このデッキカラーには珍しくクリーチャー除去に優れている。
コンフラックスで貴族の教主/Noble Hierarchが加わって以降は、このカードを探してこられるイーオスのレインジャー/Ranger of Eosを主力にしたものが主流になった。
サンプルレシピ
- 備考
- The Finals08 優勝(参考)
- 使用者:市川典和
- フォーマット
Bant [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期
コンフラックスで貴族の教主/Noble Hierarchが加わったことでスタンダードでも成立するようになった。
黒を足してドランデッキの要素を入れることが多い。極楽鳥/Birds of Paradiseも合わせたマナ・クリーチャー8枚体制から2ターン目に包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Towerやロウクスの戦修道士/Rhox War Monkを出す動きを安定させている。このバージョンを特に「ダーク・バント(Dark Bant)」と呼ぶ。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー京都09 ベスト4(参考)
- 使用者:Brian Robinson
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (32) | |
4 | 極楽鳥/Birds of Paradise |
4 | 包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Tower |
3 | ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg |
2 | 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks |
4 | 貴族の教主/Noble Hierarch |
3 | 数多のラフィーク/Rafiq of the Many |
4 | ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk |
4 | 潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler |
4 | 萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege |
インスタント・ソーサリー (5) | |
3 | 名も無き転置/Nameless Inversion |
2 | 流刑への道/Path to Exile |
エンチャント・アーティファクト (1) | |
1 | ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer |
土地 (22) | |
1 | アダーカー荒原/Adarkar Wastes |
4 | 古代の聖塔/Ancient Ziggurat |
2 | 低木林地/Brushland |
1 | コイロスの洞窟/Caves of Koilos |
2 | 森/Forest |
1 | ラノワールの荒原/Llanowar Wastes |
4 | つぶやき林/Murmuring Bosk |
1 | 平地/Plains |
1 | 沼/Swamp |
3 | 樹上の村/Treetop Village |
2 | ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast |
サイドボード | |
3 | 耳障りな反応/Guttural Response |
2 | 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks |
2 | 流刑への道/Path to Exile |
2 | 大祖始の遺産/Relic of Progenitus |
4 | 散弾の射手/Scattershot Archer |
2 | 恐怖/Terror |
エクステンデッド
バント/Bantのクリーチャーをカウンターや除去でサポートする基本方針は同じ。フェッチランド+ショックランドの組み合わせでマナ基盤の安定性も高い。
特にフィニッシャーの悪斬の天使/Baneslayer Angelや確定除去のバントの魔除け/Bant Charmの存在によりメタゲームの中心にあるZooに対して有利に戦えることが利点となる。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリオークランド10 ベスト4(参考)
- 使用者:Conley Woods
- フォーマット
Bant [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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レガシー
バント/Bantのクリーチャーをカウンターで守るクロック・パーミッションデッキ。
同環境のタッチ白の青緑スレッショルドをベースに組まれることが多い。スレッショルド生物を抜いてバントのクリーチャーを入れることですんなりデッキが構築されたため、かなり早い段階からこのデッキタイプが存在していた。
特に賛美の強化でタルモゴイフ/Tarmogoyfがタルモゴイフ同士の殴り合いに一方的に勝てるようになるため、同系に対して有利になるのが利点である。
フェッチランド+デュアルランドによりマナ基盤も安定している。
- デッキのバリエーションが広いのもエターナルならでは。相殺/Counterbalance+師範の占い独楽/Sensei's Divining Topのソフトロックコンボを搭載したものや、自然の秩序/Natural Order+大祖始/Progenitusのギミックを積んだPro Bant、両者をハイブリッドしたCTP(CounterTop-Progenitus、→*1)、聖遺の騎士/Knight of the ReliquaryをアタッカーにしたNew Horizons、サバイバルの要素を取り入れたバント・サバイバルなど、幅広い派生形が存在する。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリマドリード10 ベスト8(参考)
- 使用者:Ruben Gonzalez
- フォーマット
CTP [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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