ストリクスヘイヴン:魔法学院

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ストリクスヘイヴン:魔法学院/Strixhaven: School of Mages
シンボル フクロウ
略号 STX
コードネーム Fencing
発売日 MOArena:2021年4月15日
:2021年4月23日
セット枚数 全275種類+番外カード

ストリクスヘイヴン:魔法学院/Strixhaven: School of Magesは、スタンダード用のエキスパンション2021年4月23日発売予定。

目次

概要

次元/Planeアルケヴィオス/Arcaviosの魔法の学院、ストリクスヘイヴン/Strixhavenを舞台とする。多元宇宙/Multiverseで経験を積もうとするローアン・ケンリス/Rowan Kenrithウィル・ケンリス/Will Kenrithカズミナ/Kasminaに招かれストリクスヘイヴンに入学する。エルドレイン/Eldraineのどの城より大きい図書館棟、華やかなキャンパスに心奪われる双子だが、学院には禁じられた魔法を求める秘密結社オリーク/The Oriqの影が密かに忍び寄っていた。ある目的を持ってストリクスヘイヴンに帰還したセラフィナ・オニキス/Serafina Onyx――他の次元での名をリリアナ・ヴェス/Liliana Vess――、故郷で全てを失い多元宇宙を彷徨うルーカ/Lukkaの思惑が絡み合い、双子のプレインズウォーカー/Planeswalkerに新たな試練が迫る。

モードを持つ両面カード、魔法の学院という世界観、インスタントソーサリーがメイン、対抗色の陣営という複数の要素を基にデザインされていったセット。新規メカニズム履修魔技。前2セットに引き続きモードを持つ両面カードも登場している。新常盤木キーワード能力として護法が登場し、その他落葉樹メカニズムとして混成マナ・シンボル宝物有色アーティファクトが登場している。

ストリクスヘイヴンの5つの大学が対抗色の陣営として設定されている。2つの理念の共通の部分に基づくラヴニカ/Ravnicaギルド/Guildと異なる陣営の構築として、各大学の中の2色は1つの学術分野でそれぞれ内部対立する立場をとっている。各大学は戦略的なテーマと、象徴的なクリーチャートークンのマスコットを持ち、その大学と関りが深いカードには各大学のシンボルの透かしが入れられている。

大学 専攻分野 テーマ マスコット
シルバークイル大学/Silverquill College 白黒 文学 アグロ+1/+1カウンター 飛行を持つ白黒の2/1の墨獣
プリズマリ大学/Prismari College 青赤 芸術 マナ加速重い呪文 青赤の4/4のエレメンタル
ウィザーブルーム大学/Witherbloom College 黒緑 生物学 ライフ回復、生け贄 死亡誘発で1点のライフを得る黒緑の1/1の邪魔者
ロアホールド大学/Lorehold College 赤白 考古学 墓地利用(回収など)、スピリット 赤白の3/2のスピリット
クアンドリクス大学/Quandrix College 緑青 数学 ランプ、数字に関する効果 緑青の0/0のフラクタルにゲーム上の様々な数を参照して+1/+1カウンターを置く

学生達が学舎で新たな呪文を学ぶことを表す新キーワード処理の「履修を行う」は、ゲームの外部から新たな呪文タイプである講義を持つインスタントソーサリー手札に加えるか、手札の入れ替えを行う。

能力語として、インスタントかソーサリーである呪文を唱えるコピーするたびに誘発する誘発型能力を示す魔技が登場。

モードを持つ両面カードは各大学の学部長サイクルや第2面がインスタントやソーサリーのサイクルなどが登場。無色さまようアルカイック/Wandering Archaicをのぞき、第1面と第2面の色が異なることが特徴。

新たな常盤木キーワード能力護法は、それを持つパーマネント対象とする対戦相手コントロールする呪文や能力を、コスト支払わない限り打ち消すという、すべてのが持ち得る除去耐性能力である。

新規クリーチャー・タイプとしてフラクタル墨獣が登場。魔法の学院という設定に従い魔法職であるクレリックウィザード邪術師シャーマンドルイドを持つクリーチャーが多い。部族カードはロアホールドがスピリットを支援するほか、クリーチャー・トークンであることを参照するカードが幾つか収録されている。

  • 今セットより、ドラフト・ブースターなど一部製品の日本におけるメーカー希望小売価格が変更される[1]
  • セット・ブースターのボックスを特定店舗で購入すると日本画ミスティカルアーカイブのイラストを使用したスリーブ(全6種類)と、表面はミスティカルアーカイブのフレーム、裏面は日本画ミスティカルアーカイブのイラストを使用したサイドローダー(全63種類)が配布されるキャンペーンが行われた。
  • 初登場の次元/Planeを舞台としつつもその次元の名前をカード・セット名に含まないという、エキスパンションとしては珍しいセットである。
  • イーブンタイド以来13年ぶりの敵対色をテーマとしたセットである[2]

ミスティカルアーカイブ/Mystical Archive

ストリクスヘイヴンのあらゆる知識や呪文が収められた大図書棟/The Biblioplexから、マジックの歴史から厳選された63種類のカードが各種ブースターパックに封入される。

これらはカード・セットとしてのストリクスヘイヴンには含まれず独自のエキスパンション・シンボルコレクター番号を持ち、リミテッドでパックから出た場合は使用できるが、構築では同名のカードが使用可能セットに含まれてない限り各フォーマットでは使用できない。Magic: The Gathering Arenaではヒストリックで使用できるが、一部は最初から禁止カードとなる。

さらに各63種類のカードには日本画ミスティカルアーカイブが存在し、これらは日本語のドラフト・ブースター、セット・ブースターから50%の確率で通常のミスティカルアーカイブの代わりに封入される。それとは別にコレクターブースターには各言語版でも最低1枚封入される。

通常のミスティカルアーカイブと日本画ミスティカルアーカイブ両方に、通常フォイルの他にコレクター・ブースターのみから出現するエッチング・フォイル版カードが存在する。

番外カード

プロモーション・カードや特殊イラスト、特殊なのカードはコレクター番号が276番以降の番外カードとなっている。

枠無し拡張アート/Borderless Card(#276~284)
カードの縁まで通常版とは異なるイラストが描かれたカード。ストリクスヘイヴン:魔法学院ではプレインズウォーカー・カードとエルダードラゴンサイクルに存在する。
各種ブースターから通常版、フォイル版共に一定の確率で入手できる。
拡張アート枠/Extended-Art Frame(#285~365)
イラストが両端の枠まで拡大されたカード。枠無し拡張アートに当てはまらないすべてのレア・神話レアに存在する。
通常版、フォイル版ともにコレクター・ブースターでしか入手できない。
基本土地(#366~375)
ストリクスヘイヴン:魔法学院のドラフト・ブースターには基本土地のスロットが無いため、基本土地カードはセット・ブースターやバンドル、統率者2021の各構築済みデッキからのみ入手できる。
BOX特典カード(#376)
通常版とは異なるイラストの、フォイル拡張アート・カード仕様の龍護りの精鋭/Dragonsguard Elite
ウィザーズ・プレイ・ネットワーク加盟店舗で各種ブースターボックス、プレリリースパックの6個セットを早期購入したプレイヤーに配布される。
バンドルプロモ(#377)
通常版とは異なるイラストのフォイル版大魔導師の名誉教授/Archmage Emeritus
バンドルからのみ入手でき、非フォイル版は存在しない。バンドル日本語版は発売しないので、日本語版カードは存在しない。
WPNプロモ(#378~382)
イラストは通常版と同じだが枠がダークフレームのカード。
ストリクスヘイヴン:魔法学院シーズンのWPNプロモパックからのみ入手できる。フォイル版はプレミアムプロモパックからのみ入手できる。

ルールの変更

今セットから一部のルール用語とルール文章テンプレートが変更された。

  • 点数で見たマナ・コスト」を示す用語が「マナ総量」に変更された。
  • 他の領域のカードを切り混ぜず、単にライブラリーを切り直す際のルール文章が「shuffle your(their) library.」から「shuffle.」に変更された。日本語の書式はそのまま。
  • 起動型能力の制限を表すルール文章が短くなり、例えば「この能力は、毎ターン1回のみ起動できる。/Activate this ability only once each turn.」から「毎ターン1回しか起動できない。/Activate only once each turn.」に、「この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動できる。/Activate this ability only any time you could cast a sorcery.」から「起動はソーサリーとしてのみ扱う。/Activate only as a sorcery.」に変更された。
  • 日本語で「other」の訳が「他の」から「これ(それ)以外の」に変更された。
  • 日本語で多色である特性を示すルール文章の「White and black」の書式が「白であり黒である」から「白黒の」に変更された。
  • 日本語で解決時にコストを支払う選択がある効果(you may ~~. if you do, ○○)の書式が「~~してもよい。そうしたなら、○○する。」から「あなたは『~~し、○○する。』を選んでもよい。」に変更された。

事前情報

本格的なプレビュー開始前にMark RosewaterのBlog「Blogatog」で収録カードの事前情報が公開された[3]

イベント

プレリリース

2021年4月16日から22日の間に開催される。カルドハイムから引き続き「自宅でプレリリース」などのオンラインイベントの開催が推奨される。参加した各プレイヤーは各大学がテーマとなった5種類のプレリリース・パック中から1つをを受け取り、40枚以上のシールドデッキを作り対戦する。

プレリリース・パックの内容は

製品ラインナップ

ドラフト・ブースター
15枚+トークン/広告カード入りの基本製品。
ウィザーズ・プレイ・ネットワーク加盟店舗で36パック入りのブースターボックスを早期購入すると、BOX特典カードとしてプレミアム版龍護りの精鋭/Dragonsguard Eliteが配布される。
封入内容は以下のマジックのカード15枚+特殊カード1枚。
  • レアもしくは神話レア1枚。
  • いずれかの稀少度のミスティカルアーカイブ1枚。日本語版ブースターでは50%の確率で日本画ミスティカルアーカイブに置換される。
  • いずれかの稀少度の講義カード1枚。
  • アンコモン3枚
  • コモン9枚。約3パックに1つの割合で、1枚がいずれかの稀少度のフォイルに置換される。
  • トークン・カードもしくは広告カード1枚。
セット・ブースター
ドラフトではなくパック開封を楽しみたい人向けのブースターパック。
ドラフト・ブースターと同様に、ウィザーズ・プレイ・ネットワーク加盟店舗で30パック入りのブースターボックスを早期購入するとBOX特典カードが配布される。
封入内容は以下のマジックのカード12枚+特殊カード2枚。
  • いずれかの稀少度のミスティカルアーカイブ1枚。日本語版ブースターでは50%の確率で日本画ミスティカルアーカイブに置換される。
  • いずれかの稀少度の講義カード1枚。
  • レアもしくは神話レア1枚。
  • いずれかの稀少度のフォイル1枚。ミスティカルアーカイブも含まれる。日本語版ブースターからは日本画ミスティカルアーカイブも出現する。
  • いずれかの稀少度のカード1枚。
  • テーマ的に関連するコモンかアンコモン6枚。
  • 土地カード1枚。
  • アート・カード(20パックに1枚の割合でアーティストの箔押しスタンプ入り)
  • 広告カード、あるいはザ・リストのカード。
コレクターブースター
主に拡張アート枠やプレミアム・カードが封入されたコレクター向けのブースターパック。
ドラフト・ブースターと同様に、ウィザーズ・プレイ・ネットワーク加盟店舗で12パック入りのブースターボックスを早期購入するとBOX特典カードが配布される。
封入内容は以下のマジックのカード15枚+特殊カード1枚。
  • レアか神話レアのエッチング・フォイル仕様のミスティカルアーカイブ・カード1枚。下記のアンコモンのスロットのどちらかは日本画ミスティカルアーカイブになる。
  • アンコモンのエッチング・フォイル仕様のミスティカルアーカイブ・カード1枚。
  • レアか神話レアの通常フォイル版のミスティカルアーカイブ、枠無し拡張アート、拡張アートのいずれかの仕様の1枚。日本画ミスティカルアーカイブも含まれる。
  • アンコモンの通常フォイル版ミスティカルアーカイブ・カード1枚。50%の確率で日本画ミスティカルアーカイブになる。
  • レアか神話レアの拡張アートか枠無し拡張アート仕様1枚。両面カードも含まれる。
  • レアか神話レアの拡張アート版の統率者デッキ収録カード1枚。
  • いずれかの稀少度のフォイル版講義カード1枚。
  • レアか神話レアのフォイル・カード1枚。両面カードも含まれる。
  • フォイルのアンコモン2枚。
  • フォイルのコモン5枚。
  • フォイルの両面トークン・カード1枚。
テーマブースター(日本語版なし)
特定のテーマに沿ったカードのみが封入されたブースターパック。ストリクスヘイヴンでは各大学に対応した5種類が発売する。
  • 封入内容はコモンかアンコモン34枚と、レアか神話レア1枚。一定の確率でコモンかアンコモンの枠1枚がレアか神話レアになる。
バンドル(日本語版なし)
以下の内容が封入された大型商品。
統率者2021
統率者戦用の構築済みデッキ。ストリクスヘイヴン:魔法学院とテーマを共有しストリクスヘイヴンのカードも含まれるが、独立した製品であり新規カードを含む収録カードはスタンダード用セットに同名のカードが含まれていない限りスタンダードでは使用できずMagic: The Gathering Arenaにも収録されない。

パッケージ・イラスト

ドラフト・ブースター
いずれもカードには使用されていない広告用アート
ダイナ/Dina
キリアン・ルー/Killian Lu
ジモーン・ウォーラ/Zimone Wola
セット・ブースター
生徒同士の対決を描いた広告用アート
コレクター・ブースター
本を読む生徒を描いた広告用アート
テーマ・ブースター
シルバークイル:賢い光術師/Clever Lumimancer
プリズマリ:壮大な魔道士/Spectacle Mage
ウィザーブルーム:獣魔術の教授/Professor of Zoomancy
ロアホールド:ロアホールドの初学者/Lorehold Apprentice
クアンドリクス:クアンドリクスの初学者/Quandrix Apprentice

注目のストーリー

暫定的にコレクター番号順。

主な開発スタッフ

その他のスタッフについては米国版セット特設サイトのクレジットを参照。

公式特集ページ

製品情報

開発コラム

Making Magic -マジック開発秘話- - Mark Rosewaterによるコラム。

その他。

背景設定

その他

動画

マジック:ザ・ギャザリングYoutube公式チャンネル

脚注

  1. 一部製品におけるメーカー希望小売価格改定のお知らせ(マジック日本公式サイト 2021年2月12日)
  2. Odds & Ends: Strixhaven, Part 1/こぼれ話:『ストリクスヘイヴン』 その1(2021年5月4日 Mark Rosewater著)
  3. Maro’s Strixhaven Teaser(Blogatog 2021年3月19日)

参考

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