投げ飛ばし/Fling
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インスタント
この呪文を唱えるための追加コストとして、クリーチャー1体を生け贄に捧げる。
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。投げ飛ばしはそれに、その生け贄に捧げたクリーチャーのパワーに等しい点数のダメージを与える。
投げるカードの代表格。追加コストとして生け贄に捧げたクリーチャーのパワーと同じ値のダメージを与える火力。
コスト・パフォーマンスはあまりよくないが、いろいろと応用が利き、時にエンドカード級にさえなりうる。一度戦闘ダメージを与えたクリーチャーを投げて、「赤い狂暴化/Berserk」のように使うのが常套手段。
ストロングホールドで初登場してから基本セット2011で12年後ぶりに再録。その後はちょくちょく再録されている。エルドレインの王権期のスタンダードでは、ティムール・アドベンチャーに採用される。サイドボードに1枚挿しされ、成就/Granted経由で豆の木の巨人/Beanstalk Giantを対戦相手に投げつけて勝利する。
- ちなみに後の次元の混乱での一時的な色の役割変更に伴い、本当の意味での(若干仕様は異なるが)赤い凶暴化である致命的な激情/Fatal Frenzyが作られた。
- 基本セット2011の再録時はストロングホールドと同じイラストが採用されているものの、アーティストの名義が「Paolo Parente」から「Parente」に変更されている。
使用例
- そのままだと死亡するクリーチャーを、その前に投げる。
- 戦闘で死亡するクリーチャー。この場合、戦闘ダメージと投げ飛ばしのダメージの両方を与えるプレイング(いわゆる当て逃げ)は現在のルールだと不可能な点に注意。
- 除去されそうなクリーチャー。
- 時間制限つきのクリーチャー。こちらの場合は、攻撃した後で投げてさらなる追加ダメージを狙う運用が一般的。
- ボール・ライトニング/Ball Lightning、騙し討ち/Sneak Attackなど。
- 反逆の行動/Act of Treasonなど、一時的にコントロールを奪うカードとの相性はよく、実質的な除去となる。
- エターナルなどでは狂暴化/Berserkとのコンボも人気がある。
- 一時的な強化(パンプアップ)でパワーを強化したクリーチャーを投げる。
- 本来アタッカーに使えない前提でマナレシオが高く設定されているクリーチャーを投げる。
関連カード
- 命知らず/Reckless Abandonはこれのダメージを固定した亜種と言える。その他ダメージ値が固定のものはゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenade、死の爆弾/Death Bombの項を参照。
任意のクリーチャーを生け贄に捧げて、そのパワー分のダメージを与えるカード。生け贄に捧げないものは一方的格闘を参照。
インスタント・ソーサリー
- 最後の一撃/Final Strike – 2BBのソーサリー。(ポータル)
- 破裂/Rupture - 2Rのソーサリー。すべてのプレイヤーと飛行を持たないクリーチャーにダメージを与える。(ネメシス)
- 胆液の爆発/Ichor Explosion - 5BBのソーサリー。ダメージでなく全体-X/-X修整。(新たなるファイレクシア)
- 手綱取り/Grab the Reins – 3Rのインスタント。一時的なコントロール奪取のモードも持ち双呪能力もち。(ミラディン)
- 心魂破/Soulblast - 3RRRのインスタント。クリーチャーをすべて捧げて、そのパワーの合計値のダメージ。(神河物語)
- 血の訴え/Call for Blood - 4Bの秘儀インスタント。ダメージでなくクリーチャー1体への-X/-X修整。(神河謀叛)
- 消耗の儀式/Rite of Consumption – 1Bのソーサリー。ライフドレイン効果付きだが、クリーチャーは対象にできない。(シャドウムーア)
- ドスン/Thud – Rのソーサリー。(基本セット2019)
- カズールの憤怒/Kazuul's Fury - 2Rのインスタント。第2面が土地であるモードを持つ両面カードの第1面。(ゼンディカーの夜明け)
- 代償破/Pyrrhic Blast - 3Rのインスタント。キャントリップ。(兄弟戦争)
パーマネントの能力
ダメージ値が固定のものはゴブリンの砲撃/Goblin Bombardmentの項を、自身を生け贄に捧げて自身のパワー分の火力になるクリーチャーは猛火の精霊/Flame Elementalの項を参照。
- Sword of the Ages - 6のアーティファクト。タップ能力だがタップイン。これと望む数のクリーチャーを捧げて、そのパワー合計値のダメージ。生け贄は追放される。(レジェンド)
- Freyalise Supplicant - 1Gのクリーチャー。タップ能力。生け贄に捧げるのは白か赤のクリーチャー限定。パワーの切り下げた半分ダメージ。(アイスエイジ)
- 狂気の祭壇/Altar of Dementia - 2のアーティファクト。起動にマナが不要な起動型能力。ダメージではなく生け贄のパワーと同枚数分のライブラリー破壊。(テンペスト)
- 血まなこのサイクロプス/Bloodshot Cyclops - 5Rのクリーチャー。タップ能力。(ウルザズ・デスティニー)
- 沸血の注入/Bloodfire Infusion - 2Rのオーラ。起動コストRでつけているクリーチャーを戦場の全クリーチャーに投げ飛ばす全体版。(アポカリプス)
- 投げ落とすコンドル/Airdrop Condor - 4Rのクリーチャー。起動コスト1Rの起動型能力。生け贄に捧げるのはゴブリン限定。(オンスロート)
- 星明りの聖域/Starlit Sanctum - 土地。起動コストBのタップ能力。生け贄に捧げるのはクレリック限定。ダメージでなく生け贄のパワー分[ライフロス]させる。(オンスロート)
- 豪腕のブライオン/Brion Stoutarm - 2RWクリーチャー。起動コストRのタップ能力。プレイヤーしか対象にできない。自身は生け贄に捧げられない。(ローウィン)
- ザスリッドの悪魔/Xathrid Demon - 5BBクリーチャー。誘発型能力。あなたのアップキープに各対戦相手に生け贄のパワー分ライフロスさせる。自身は生け贄に捧げられない。(基本セット2010)
- ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord - BBGGクリーチャー。起動コスト1BGの起動型能力。各対戦相手に生け贄のパワー分ライフロスさせる。(ラヴニカへの回帰)
- 血顎の狂信者/Blood-Chin Fanatic - 1BBクリーチャー。起動コスト1Bの起動型能力。対象の対戦相手から生け贄のパワー分ドレインする。生け贄に捧げるのは他の戦士限定。(タルキール龍紀伝)
- 連射する暴君/Barrage Tyrant - 4Rクリーチャー。起動コスト2Rの起動型能力。生け贄に捧げるのは他の無色のクリーチャー限定。(戦乱のゼンディカー)
- 戦慄の汚染者/Dread Defiler - 6Bクリーチャー。起動コスト3◇の起動型能力。戦場から生け贄に捧げるのでなく、墓地から追放したクリーチャー1枚のパワー分ライフロスさせる。(ゲートウォッチの誓い)
- 心臓貫きのマンティコア/Heart-Piercer Manticore - 2RR不朽5Rクリーチャー。ETB能力。自身は生け贄に捧げられない。(アモンケット)
- セルトランドの投げ飛ばし屋/Surtland Flinger - 3RRクリーチャー。攻撃時の誘発型能力。生け贄が巨人ならダメージが倍。自身は生け贄に捧げられない。(カルドハイム)
- 虎飼い族の狩人/Tiger-Tribe Hunter - 3RRクリーチャー。誘発にアタッカーのパワー合計が6以上の条件が加わり、巨人ボーナスも無くなったセルトランドの投げ飛ばし屋。(フォーゴトン・レルム探訪)
- カタパルトの有象無象/Catapult Fodder - 2Bクリーチャー。起動コスト2Bのタップ能力。パワーでなくタフネス分ライフロスさせる。変身する両面カードの第2面。自身は生け贄に捧げられない。(イニストラード:真紅の契り)
- 焼却するもの、ジアトラ/Ziatora, the Incinerator - 3BRGクリーチャー。誘発型能力。あなたの終了ステップに投げ飛ばしを行い宝物を3つ生成。自身は生け贄に捧げられない。(ニューカペナの街角)
- 時を超えた英雄、ミンスクとブー/Minsc & Boo, Timeless Heroes - 2RGのプレインズウォーカーの-2忠誠度能力が投げ飛ばし。生け贄がハムスターならそのパワー枚数ドロー。(統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い)
また、敵対するもの、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Adversaryの犠牲は生け贄のパワーが7以上なら対象プレイヤーへ即7ライフルーズ7ドローを起動できる。生け贄がクリーチャーでなくアーティファクトだとダメージ値がパワーでなくマナ総量による鉄のゴーレム、ボッシュ/Bosh, Iron Golemや暴君、メガトロン/Megatron, Tyrantになる。ダメージでなくパワー分の数トークンを生成するカードとして屍肉/Carrion、グール呼びのギサ/Ghoulcaller Gisa、害獣の世話/Tend the Pestsもある。