基本セット2021
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基本セット2021/Core Set 2021 | |
シンボル | M21 |
略号 | M21 |
発売日 | MO、Arena:2020年06月25日 テーブルトップ:2020年07月03日 |
セット枚数 | 全274種類+番外カード123種類 |
基本セット2021/Core Set 2021は、スタンダード用の基本セット。2020年7月3日発売予定。キャッチコピーは「魔法のような時間を過ごそう/It's Magic Time」。
目次 |
概要
復活してから3弾目、通算20番目の基本セット。
プレインズウォーカー/Planeswalker、テフェリー/Teferiに注目したセットとなっており、彼に関係した多くのキャラクターが新たな伝説のクリーチャー・カードとして登場している。また時の支配者、テフェリー/Teferi, Master of Timeおよび時を超える旅行者、テフェリー/Teferi, Timeless Voyager限定のメカニズムではあるが、ミラージュ・ブロックでテフェリーの時空間を操る魔法を表していたフェイズ・アウトが20年以上ぶりにスタンダードに再登場した。
テフェリー以外のプレインズウォーカーもテーマとなっており、各単色のプレインズウォーカーに対応して背景設定や機能が関連しているプレインズウォーカーのテーマ呪文がレアからコモンまでの垂直サイクルとして存在する。それらはショーケース・カードにもなっており、今セットではメインセットのプレインズウォーカー・カードは通常版、枠無しプレインズウォーカー版、ショーケース版の3種類のバリエーションが存在する。テフェリーのみ彼の時を操る魔法を表現するために魔法の波紋状の模様が異なる4種類のイラストが存在し、ショーケース版もそれに対応しているため計9種類のバリエーションが存在する。
新たなルール用語として、キーワード処理の切削が制定された。これまで「ライブラリーの一番上からカードをN枚墓地に置く」と書かれてきた効果は、「カードをN枚切削する」という形に改められる。
神河物語で初登場した同じエンチャント・タイプを揃えることで強化される伝説のエンチャントのサイクル、祭殿の新規カードが登場。果敢も再登場し、同時に落葉樹メカニズムに引き上げられた。それ以外の落葉樹メカニズムとして、プロテクションや有色アーティファクト、宝物が登場している。
クリーチャー・タイプとして、今まで猟犬として表現されてきたクリーチャーが犬に改められた。それに伴い基本セット2020は犬と猫に着目したセットになっており、シーズン中にWPN加盟店舗で犬派か猫派の投票することができ、Magic: The Gathering Arenaで選んだ側のイラストのスリーブが獲得できるコードが配布される企画が行われる[1]。
- Jumpstartとはテーマ等が連動しており、発売も同日になる予定だったが2019新型コロナウイルスによる影響でJumpstartの発売は7月16日に延期された。
- 初心者導入用として、ウェルカム・デッキに代わってウェルカム・ブースターパックが新規プレイヤーに無料で配布される。内容は固定で、基本セット2021以外のカードも入っている。同様に入門者向け製品としてMagic: The Gathering Arena Starter Kitが同日発売される。構築済デッキ2つと、同じ内容がMtG:Arenaで入手できるコードが友人と共有できるよう2つ入った製品。
番外カード
プロモーション・カードや別イラスト、特殊な枠のカードはコレクター番号が275番以降の番外カードとなっている。
- 時の支配者、テフェリー/Teferi, Master of Time(#275~277)
- 魔法の波紋状の模様が違う時の支配者、テフェリー。
- BOX特典カード(#278)
- ウィザーズ・プレイ・ネットワーク加盟店舗でブースターボックスを早期購入したプレイヤーに配布されるプレミアム版離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable。今回から枠が拡張アート/Extended-Art仕様となっている。
- 非プレミアム版はコレクターブースターから入手できる。プレミアム版はBOX購入特典としてのみ入手できる。
- 拡張アート版プレインズウォーカー/Borderless Planeswalker(#279~284)
- カードの縁まで通常版とは異なるイラストが描かれたプレインズウォーカー・カード。
- コレクターブースターに封入されるが、通常のブースターパックからも非プレミアム版、プレミアム版共に一定の確率で入手できる。
- ショーケース・フレーム/Showcase Frame(#285~313)
- セット毎に固有のデザインとなる特別なカード枠。基本セット2021では6人のプレインズウォーカー(時の支配者、テフェリーは通常版と同じく4種類のイラストが存在する)と、プレインズウォーカーと関連したカードの垂直サイクル及び基本土地に存在する。
- 枠のデザインはSignature Spellbookシリーズと同じく各プレインズウォーカー毎にそのプレインズウォーカーの装束やキーアイテムをあしらったデザインとなっている。イラストは通常版と同じ。
- コレクターブースターに封入されるが、通常のブースターパックからも非プレミアム版、プレミアム版共に一定の確率で入手できる。
- 枠無し拡張アート/Borderless Card(#314~319)
- 基本セット2021では、プレインズウォーカー・カード以外にも通常版とは異なるイラストが縁まで描かれた拡張アート仕様カードが存在する。日本語記事では拡張アート枠/Extended-Art Frameと同訳になっているが、ここでは区別のため枠無し拡張アートと呼ぶ。封じ込める僧侶/Containment Priest、不気味な教示者/Grim Tutor、虐殺のワーム/Massacre Wurm、耕作/Cultivate、漁る軟泥/Scavenging Ooze、真面目な身代わり/Solemn Simulacrumの6枚が選ばれており、耕作は通常版と違いエキスパンション・シンボルの稀少度がレアの金色になっている。
- コレクターブースターに封入されるが、通常のブースターパックからも非プレミアム版、プレミアム版共に一定の確率で入手できる。
- プレインズウォーカーデッキ限定カード(#320~339)
- 各プレインズウォーカーデッキにのみ含まれる限定カード。
- 拡張アート枠/Extended-Art Frame(#340~391)
- イラストが両端の枠まで拡大されたカード。枠無し拡張アートでもショーケースでもないすべてのレア・神話レアに存在する。
- 非プレミアム版、プレミアム版ともにコレクター・ブースターでしか入手できない。
- バンドルプロモ(#392)
- 通常版とは異なるイラストのプレミアム版群れを導くもの/Pack Leader。
- バンドルからのみ入手でき、非プレミアム版は存在しない。
- WPNプロモ(#393~397)
- イラストは通常版と同じだが枠がダークフレームのカード。
- 基本セット2021シーズンのWPNプロモパックからのみ入手できる。プレミアム版はプレミアムプロモパックからのみ入手できる。
事前情報
イコリア:巨獣の棲処に引き続き、Mark RosewaterのBlog「Blogatog」で収録カードの事前情報が公開された[2]。
- 新録カード
- 既知の次元/Planeからの新たなプレインズウォーカー/Planeswalker → バスリ・ケト/Basri Ket(アモンケット/Amonkhet)
- あなたのライブラリーの半分を引くカード → 深淵への覗き込み/Peer into the Abyss
- 50枚以上印刷されてきたあるクリーチャー・タイプに初めて登場する+1/+1修整を与えるロード → 群れを導くもの/Pack Leader(犬)
- ヴァンガードと伝説のクリーチャー・カードとして登場したキャラクターの、2枚目の伝説のクリーチャー・カード → トレイリアの大魔導師、バリン/Barrin, Tolarian Archmage
- 31種類の選択肢があるカード → 崇高な天啓/Sublime Epiphany
- 起動型能力を得る効果ではまだ扱ったことの無い、ある場所の特定の種類のカードすべての起動型能力を得るカード → 人目を引く詮索者/Conspicuous Snoop
- 20年以上前から存在するが常盤木能力ではない名前付きの能力を持つカード → 時の支配者、テフェリー/Teferi, Master of Time、時を超える旅行者、テフェリー/Teferi, Timeless Voyager(いずれもフェイズ・アウト)
- ルール文章に「戦場」「唱える」「クリーチャー」「点数で見たマナ・コスト」「ターン終了時」「追放」「墓地」「マナ・コスト」を含むカード → 忍耐の偶像/Idol of Endurance
- ウルザ・ブロックのあるサイクルに着想を得たオーラ → 悪魔の抱擁/Demonic Embrace
- 常盤木ではないエンチャント・タイプの復活 → 祭殿
- 再録カード
- 初出はフレイバー・テキストの有名なキャラクター → 精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon
- 神話レアのフレンチ・バニラ → 悪斬の天使/Baneslayer Angel
- サイクルの1枚目である有名なオーラ → 信仰の足枷/Faith's Fetters
- 珍しいプロテクションを持つカード → ルーンの光輪/Runed Halo
- 少なくとも5種類の異なるイラストで印刷され20回以上再録された、トーナメントで活躍した2枚のカード → 強迫/Duress、ショック/Shock
- 本流のセットでは初の再録となるカード → 不気味な教示者/Grim Tutor
- 初の再録となる、カードに2、3、5、6と書かれているカード → 虐殺のワーム/Massacre Wurm
- 人間・モンク → 迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking、ジェスカイの長老/Jeskai Elder
- 時のらせんのタイムシフト・カード → トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
イベント
2020年6月26日~7月2日に開催される。プレリリース・パックによるシールド戦のイベントが行われる。2019新型コロナウイルスによる経済的影響から店舗を支援するため、通常のプレリリース・イベントと異なり開催回数の制限が無く開催期間が一週間に延長されている[3]。
2020年7月3日~5日に行われる。シールド戦のイベントが行われる。
製品ラインナップ
- ブースターパック
- 15枚+トークン・カード入りの基本製品。
- ウィザーズ・プレイ・ネットワーク加盟店舗で36パック入りのブースターボックスを早期購入すると、BOX特典カードが配布される。
- コレクターブースター
- 主に拡張アート枠やプレミアム・カードが封入されたコレクター向けのブースターパック。内容は下記の15+1枚。
- バンドル
- 以下の内容が封入された大型商品
- ブースターパック×10
- プレミアム版基本土地20枚
- 基本土地20枚
- プロモーション・カード
- 大型スピンダウンライフカウンター
- 早見表カード2枚
- ストレージボックスとして使用できる外箱
構築済みデッキ
- プレインズウォーカーデッキ
- 構築済みデッキ1つとブースターパック1つ、MtG:Arenaで同じ内容が入手できるコードが入った入門者用製品。
公式特集ページ
製品情報
- 基本セット2021 製品情報(マジック日本公式サイト)
- 『基本セット2021』(マジック米国公式サイト日本語版)
- 『基本セット2021』カードイメージギャラリー(マジック米国公式サイト日本語版)
- 『基本セット2021』特別版カードイメージギャラリー(マジック米国公式サイト日本語版)
- 『基本セット2021』製品紹介(Daily MTG 2020年6月5日)
- 『基本セット2021』コレクター(Daily MTG 2020年6月5日)
- 『基本セット2021』のトークン(Daily MTG 2020年6月16日)
開発コラム
Making Magic -マジック開発秘話- - Mark Rosewaterによるコラム。
- 『基本』を語る必要がある(Making Magic 2020年6月8日)
- 『基本』はここまで、ではなくて(Making Magic 2020年6月15日)
その他。
- 熟考漂いの対極(Daily MTG 2020年6月5日)
- 神殿への接近(Daily MTG 2020年6月9日)
- 喜び3倍、楽しさ3倍(Daily MTG 2020年6月10日)
- Signpost Selesnya(Daily MTG 2020年6月11日)
背景設定
- バスリ・ケトの創造(Daily MTG 2020年6月8日)
- テフェリー:ビハインド・ザ・マジック(Daily MTG 2020年6月12日)
広報
- Where to Find M21 and Jumpstart Previews(Daily MTG 2020年6月2日) - プレビュースケジュール
- 『基本セット2021』プレビュー!(マジック日本公式サイト 2020年6月10日)
- 猫 vs 犬(Daily MTG 2020年6月9日)
動画
マジック:ザ・ギャザリングYoutube公式チャンネル
- The Core Set 2021 Variety Show(英語) - プレビュー開始を記念したバラエティ番組
脚注
- ↑ 猫 vs 犬(Daily MTG 2020年6月9日)
- ↑ Maro’s Core 2021 Teaser(Blogatog 2020年6月1日)
- ↑ 『基本セット2021』の各種イベント申請について知っておくべきこと(ウィザーズ・プレイ・ネットワーク 2020年5月18日)