濾過

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2019年4月21日 (日) 19:03時点における版

この項目では用語について記述しています。 ビジョンズ初出のインスタント・カードについては衝動/Impulseをご覧ください。

衝動/impulsingとは、「ライブラリーの一番上からN枚見て、そこからカードを選んで手札に加える。」効果を意味する開発部用語。

概要

ビジョンズの衝動/Impulseが大元となっている。教示者のように特定のカードを手に入れることはできないが、土地やクリーチャー、除去などデッキに一定の比率で入っているカードなら、ゲームの状況に応じて高い確率で手札に入れることができる。

多くのカードで、手札に入れなかった残りのカードはライブラリーの一番下に送られる。残りを墓地に置くカードもあり、それらはライブラリー操作と墓地肥やしが同時にできるためより強力とされる。

色の役割としては手札に加えるカードに制限が無ければほぼ青の専売特許。パーマネント・カードに限れば緑も得意で、制限によっては全色が使用する。

開発部はゲーム中のシャッフルの回数を低減したいと考えており、衝動効果をライブラリーをすべて探す効果の代替として多用するようになっている^[1]。見る枚数としてはサテュロスの道探し/Satyr Wayfinderのように4枚が妥当とされているが^[2]基本セット2019ではエルフの再生者/Elvish Rejuvenatorなど5枚に拡張したカードもある。

以前はよほど見る枚数が多くない限りはライブラリーの一番下へは望む順番で置いていたが、ドミナリア以降、見るカードが4枚以上の場合は無作為の順番で置くようなデザイン方針となった^[3]。またラヴニカの献身の時点では、一番下に置くのが3枚以上になる可能性がある場合には無作為にするとされており、その理由として「ほとんどのゲームで意味がない判断をさせるのに時間をかけてほしくはない」という考えが語られている^[4]。

• 「カード濾過/card filtering」とも呼ばれることがある^[5]。
• 赤の「ライブラリーの一番上のカードを追放し、一定期間だけそれをプレイすることを許可する」効果も「衝動的ドロー/impulsive draw」と呼ばれる。このことについてMark Rosewaterは「（元々の青の衝動のカード名が）誤りであり、初期のマジックでは色の哲学への理解が進んでいなかった」と述べている^[6]。

該当カード

ラヴニカの献身まで対応。特記しない限り、加えなかった分はライブラリーの下に送る。セルの背景色が濃いカードはエターナル・フォーマットでのみ使用可能なカード（禁止カード、制限カードは考慮しない）。

手札に入れるカードに制限がないカード

特定の種類のカードを手札に加えるカード

参考

1. ↑ @EthanFleischer（Ethan FleischerのTwitter 2018年6月27日）
2. ↑ Born to be Compiled, Part 2/編まれし軍勢　その２（Making Magic 2014年2月3日）
3. ↑ Blogatog（Mark RosewaterのBlog 2018年4月25日）
4. ↑ 街語り（Making Magic 2019年1月14日）　《混沌をもたらす者、ドムリ》の節
5. ↑ メカニズム的カラー・パイ 2017年版（Making Magic 2017年6月5日）
6. ↑ Blogatog（Mark RosewaterのBlog 2015年4月12日）

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