色の役割

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(各機能を得意とする色)
 
(3人の利用者による、間の3版が非表示)
1行: 1行:
{{Otheruses|[[ゲーム]]上の[[メカニズム]]の割り当て|[[色]]ごとの思想や哲学|カラーパイ}}
+
{{Otheruses|[[ゲーム]]上の[[メカニズム]]の割り当て|[[色]]ごとの思想や哲学|カラーパイ|[[エンチャント・タイプ]]|役割}}
'''色の役割'''とは、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]に存在する5つの[[色]]それぞれ割り当てられた特徴のこと。'''[[カラーパイ]]'''(''Color Pie''/''Color Wheel'')とも呼ばれる(厳密には異なる。後述)。
+
'''色の役割'''とは、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]に存在する5つの[[色]]それぞれ割り当てられた[[ゲーム]]上の特徴のこと。'''[[カラーパイ]]'''(''Color Pie''/''Color Wheel'')とも呼ばれる(厳密には異なる。後述)。
  
 
==解説==
 
==解説==
7行: 7行:
 
一方で、[[フレイバー]]などを理由にして意図的にこの割り当てから外れたカードを作ることもある。[[カード]]単位や[[サイクル#カード群|サイクル]]単位で作成することもあるが、[[次元の混乱]]では[[エキスパンション]]全体で色の役割を崩している。
 
一方で、[[フレイバー]]などを理由にして意図的にこの割り当てから外れたカードを作ることもある。[[カード]]単位や[[サイクル#カード群|サイクル]]単位で作成することもあるが、[[次元の混乱]]では[[エキスパンション]]全体で色の役割を崩している。
  
*公式の解説記事では場合によって許容されうる色の役割からのはみ出しを'''[[曲げ]]'''/''Bend''、いかなる理由でも許されないほどの逸脱を'''[[折れ]]'''/''Break''と表現している<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/bleeding-cool-2015-04-06 Bleeding Cool]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0014583/ クールな染み出しかた]([[Making Magic]] [[2015年]]4月6日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
+
*[[開発部]]は「場合によって許容されうる色の役割からのはみ出し」を'''[[曲げ]]'''/''Bend''、「いかなる理由でも許されないほどの逸脱」を'''[[折れ]]'''/''Break''と呼んでいる<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/bleeding-cool-2015-04-06 Bleeding Cool]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0014583/ クールな染み出しかた]([[Making Magic]] [[2015年]]4月6日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
  
 
機能の割り当ては不変ではなく、特に[[第8版]]や[[オンスロート]]以降とそれより前とでは大きく変更されている。それ以外の時期にも少しずつ役割の移動や変更は行われており、試行錯誤が繰り返されている。
 
機能の割り当ては不変ではなく、特に[[第8版]]や[[オンスロート]]以降とそれより前とでは大きく変更されている。それ以外の時期にも少しずつ役割の移動や変更は行われており、試行錯誤が繰り返されている。
  
色の役割はカードデザインの基礎を成す重要なものであり、[[開発部]]でもその取り扱いには注意を払う必要があると認識している。例えば[[Mark Rosewater]]はさまざまなコラムでそのことについて述べている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/bleed-story-2011-06-10 The Bleed Story]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003965/ 混交の話](Making Magic [[2011年]]6月13日 Mark Rosewater著)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/state-design-2011-2011-08-22 State of Design 2011]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003990/ デザイン演説2011]([[Making Magic]] [[2011年]]8月22日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。[[デザイン・チーム]]では多忙な彼に質問が集中してしまうのを避けるため、それぞれの色を1人ずつが担当する'''[[色の協議会]]'''が発足された。
+
色の役割はカードデザインの基礎を成す重要なものであり、開発部でもその取り扱いには注意を払う必要があると認識している。例えば[[Mark Rosewater]]はさまざまなコラムでそのことについて述べている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/bleed-story-2011-06-10 The Bleed Story]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003965/ 混交の話](Making Magic [[2011年]]6月13日 Mark Rosewater著)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/state-design-2011-2011-08-22 State of Design 2011]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003990/ デザイン演説2011]([[Making Magic]] [[2011年]]8月22日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。[[デザイン・チーム]]では多忙な彼に質問が集中してしまうのを避けるため、それぞれの色を1人ずつが担当する'''[[色の協議会]]'''が発足された。
  
 
また、各色の特徴を表すのは機能の分担だけではない。その背景にはフレイバー的な思想・哲学の違いがある。公式記事などにおいて「[[カラーパイ]]」と呼ぶのは、これらフレイバー面も含めたその色らしさを指している。
 
また、各色の特徴を表すのは機能の分担だけではない。その背景にはフレイバー的な思想・哲学の違いがある。公式記事などにおいて「[[カラーパイ]]」と呼ぶのは、これらフレイバー面も含めたその色らしさを指している。
  
開発部ではそれぞれの機能について、最も頻繁に低い[[稀少度]]で使う色を'''1種色'''/''Primary''、ある程度の頻度で使う色を'''2種色'''/''Secondly''、まれに使うことがある色を'''3種色'''/''Tertiary''と分類している。<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/mechanical-color-pie-2017-2017-06-05 Mechanical Color Pie 2017]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0019007/ メカニズム的カラー・パイ 2017年版]([[Making Magic]] [[2017年]]6月5日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>
+
開発部ではそれぞれの機能について、最も頻繁に低い[[稀少度]]で使う色を'''1種色'''/''Primary''、ある程度の頻度で使う色を'''2種色'''/''Secondly''、まれに使うことがある色を'''3種色'''/''Tertiary''と分類している<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/mechanical-color-pie-2017-2017-06-05 Mechanical Color Pie 2017]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0019007/ メカニズム的カラー・パイ 2017年版]([[Making Magic]] [[2017年]]6月5日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。例えば、[[到達]]の1種色は[[緑]]、2種色は[[赤]]、3種色は[[白]]である。
  
 
==色の役割・特徴のまとめ==
 
==色の役割・特徴のまとめ==
55行: 55行:
 
|[[呪文]]の妨害||青||白||colspan="2"|緑&赤||-||青は数々の[[打ち消し]]<br/>白は[[唱える]]行為への制限<br/>緑と赤は極めて限られた場面の打ち消し
 
|[[呪文]]の妨害||青||白||colspan="2"|緑&赤||-||青は数々の[[打ち消し]]<br/>白は[[唱える]]行為への制限<br/>緑と赤は極めて限られた場面の打ち消し
 
|-
 
|-
|[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]奪取||青||赤||黒||-||-||赤はほぼクリーチャー限定かつ一時的
+
|[[コントロール]]奪取||青||赤||黒||-||-||赤はほぼクリーチャー限定かつ一時的
 
|-
 
|-
 
|[[打ち消されない]]||colspan="2"|緑&赤||青||-||-||緑はクリーチャー<br/>赤は呪文
 
|[[打ち消されない]]||colspan="2"|緑&赤||青||-||-||緑はクリーチャー<br/>赤は呪文
103行: 103行:
 
===<span style="color:#aaaaaa;">白</span>===
 
===<span style="color:#aaaaaa;">白</span>===
 
*[[防衛]]、[[飛行]]、[[先制攻撃]]、[[二段攻撃]]、[[絆魂]]、[[警戒]]、[[破壊不能]]、[[プロテクション]]
 
*[[防衛]]、[[飛行]]、[[先制攻撃]]、[[二段攻撃]]、[[絆魂]]、[[警戒]]、[[破壊不能]]、[[プロテクション]]
 +
*[[ライフ]][[回復]]
 +
*ダメージの[[軽減]]、[[移し変え効果]]
 
*[[全体除去]]
 
*[[全体除去]]
 +
*[[エンチャント]]除去
 +
*[[アーティファクト]]除去
 
*[[大型クリーチャー]]の[[除去]]
 
*[[大型クリーチャー]]の[[除去]]
 
*[[タップ]]状態の[[クリーチャー]]の除去
 
*[[タップ]]状態の[[クリーチャー]]の除去
109行: 113行:
 
*[[擬似除去]]([[放逐する僧侶/Banisher Priest]]系)
 
*[[擬似除去]]([[放逐する僧侶/Banisher Priest]]系)
 
*擬似除去([[平和な心/Pacifism]]系)
 
*擬似除去([[平和な心/Pacifism]]系)
*[[エンチャント]]除去
 
 
*[[全体強化]](+2/+2以下)
 
*[[全体強化]](+2/+2以下)
*[[複数のクリーチャーをブロックするカード|追加ブロック]]
+
*クリーチャー・[[トークン]][[生成]]
*[[ライフ]][[回復]]
+
*[[リアニメイト]]
*ダメージの[[軽減]]、[[移し変え効果]]
+
 
*[[墓地]]の[[カード]]の[[追放]]
 
*[[墓地]]の[[カード]]の[[追放]]
 
*[[明滅]]
 
*[[明滅]]
*エンチャント支援、[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]支援
+
*自分の[[パーマネント]]の[[バウンス]]
*クリーチャーのタップ
+
*クリーチャー・[[トークン]]の[[生成]]
+
 
*[[攻撃制限]]
 
*[[攻撃制限]]
 
*[[コスト増加カード|コスト増加]]
 
*[[コスト増加カード|コスト増加]]
 
*[[呪文]]を[[唱える]]ことや能力の[[起動]]の制限
 
*[[呪文]]を[[唱える]]ことや能力の[[起動]]の制限
*[[アーティファクト]]除去
+
*クリーチャーのタップ
*自分の[[パーマネント]]の[[バウンス]]
+
*クリーチャーの[[アンタップ]]
 +
*[[複数のクリーチャーをブロックするカード|追加ブロック]]
 +
*エンチャント支援
 
*アーティファクト支援
 
*アーティファクト支援
*[[リアニメイト]]
+
*[[プレインズウォーカー]]支援
*クリーチャーの[[アンタップ]]
+
  
 
===<span style="color:#3333cc;">青</span>===
 
===<span style="color:#3333cc;">青</span>===
 
*[[飛行]]、[[瞬速]]、[[呪禁]]
 
*[[飛行]]、[[瞬速]]、[[呪禁]]
*条件なし[[ブロックされない|アンブロッカブル]]
 
*[[対象]]になると[[生け贄に捧げる]]([[ペナルティ能力]])
 
*アーティファクト支援
 
*インスタント・ソーサリー支援
 
*[[パワー]](のみ)を下げる
 
*[[P/T]]の[[入れ替え]]
 
*[[バウンス]]
 
*[[タップ]]・[[アンタップ]]
 
*恒久的な[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]の奪取
 
*[[アンタップ制限]]
 
 
*[[打ち消す|打ち消し]]
 
*[[打ち消す|打ち消し]]
 
*[[引く|ドロー]]、[[ライブラリー操作]]
 
*[[引く|ドロー]]、[[ライブラリー操作]]
 
*[[ルーター]]能力([[引く|引いて]]から[[捨てる]])
 
*[[ルーター]]能力([[引く|引いて]]から[[捨てる]])
*[[マナ加速]]([[無色マナ]]、マナの用途に制限)
+
*[[バウンス]]
 +
*恒久的な[[コントロール]]の奪取
 +
*[[タップ]]・[[アンタップ]]
 
*パーマネント、[[インスタント]]、[[ソーサリー]]の[[コピー]]
 
*パーマネント、[[インスタント]]、[[ソーサリー]]の[[コピー]]
*[[文章変更効果]]([[色]]や[[サブタイプ]]等の変更)
+
*条件なし[[ブロックされない|アンブロッカブル]]
 
*[[ライブラリー破壊]]
 
*[[ライブラリー破壊]]
*[[追加のターン]]を[[得る]](または[[飛ばす]])
+
*[[追加のターン]]を[[得る]]、または[[飛ばす]]
 +
*[[文章変更効果]]([[色]]や[[サブタイプ]]等の変更)
 +
*[[アンタップ制限]]
 +
*[[パワー]](のみ)を下げる
 +
*[[P/T]]の[[入れ替え]]
 +
*[[マナ加速]]([[無色マナ]]、マナの用途に制限)
 +
*アーティファクト支援
 +
*インスタント・ソーサリー支援
 +
*[[対象]]になると[[生け贄に捧げる]]([[ペナルティ能力]])
  
 
===<span style="color:#000000">黒</span>===
 
===<span style="color:#000000">黒</span>===
*[[捨てる|ディスカード]]、クリーチャーの[[生け贄]]、[[ライフ]]などの[[リソース]]を要求する能力
 
 
*[[接死]]、[[絆魂]]、[[威迫]]
 
*[[接死]]、[[絆魂]]、[[威迫]]
*[[シェイド]]能力
 
*「[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]に参加できない」(ペナルティ能力)
 
 
*[[クリーチャー]][[破壊]]
 
*[[クリーチャー]][[破壊]]
* -X/-X[[修整]]
 
*[[土地破壊]]
 
 
*[[手札破壊]]
 
*[[手札破壊]]
*[[記憶殺し/Memoricide]]能力([[カード名]]を指定して戦場以外から追放する)
 
 
*[[墓地]]からのクリーチャー回収、[[リアニメイト]]
 
*[[墓地]]からのクリーチャー回収、[[リアニメイト]]
 
*[[ライフ]]を失わせる・[[ドレイン]]能力
 
*[[ライフ]]を失わせる・[[ドレイン]]能力
 
*リソースを失って[[引く|ドロー]]
 
*リソースを失って[[引く|ドロー]]
 
*[[ライブラリー]]からの特定カード[[サーチ]]
 
*[[ライブラリー]]からの特定カード[[サーチ]]
 +
* -X/-X[[修整]]
 +
*[[シェイド]]能力
 +
*[[土地破壊]]
 +
*[[記憶殺し/Memoricide]]能力([[カード名]]を指定して戦場以外から追放する)
 
*墓地のカードを[[追放]]
 
*墓地のカードを[[追放]]
 
*[[マナ加速]]
 
*[[マナ加速]]
 
*[[他のプレイヤーをコントロールする]]
 
*[[他のプレイヤーをコントロールする]]
 +
*[[捨てる|ディスカード]]、クリーチャーの[[生け贄]]、[[ライフ]]などの[[リソース]]を要求する能力
 +
*「[[ブロック]]に参加できない」(ペナルティ能力)
  
 
===<span style="color:#cc3333">赤</span>===
 
===<span style="color:#cc3333">赤</span>===
 
*[[速攻]]、[[先制攻撃]]、[[二段攻撃]]、[[トランプル]]、[[威迫]]
 
*[[速攻]]、[[先制攻撃]]、[[二段攻撃]]、[[トランプル]]、[[威迫]]
*「可能ならば毎[[ターン]][[攻撃]]に参加する」([[ペナルティ能力]])
 
*[[パワー]]強化
 
*[[P/T]]の[[入れ替え]]
 
*[[トークン]][[生成]](戦場に長く留まらない一時的なトークン)
 
*[[打ち消されない]]
 
 
*[[火力]]、[[全体火力]]、[[ティム]]能力
 
*[[火力]]、[[全体火力]]、[[ティム]]能力
*[[攻撃強制]]、[[ブロック制限]]
+
*[[パワー]]強化
*一時的な[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]の奪取
+
*[[土地破壊]]、[[アーティファクト]]破壊
+
*[[壁]]([[防衛]]クリーチャー)破壊
+
*[[ルーター]]能力([[捨てる|捨てて]]から[[引く]])
+
 
*[[衝動的ドロー]](期限付きで[[ライブラリーの一番上]]のカードのプレイを許可)
 
*[[衝動的ドロー]](期限付きで[[ライブラリーの一番上]]のカードのプレイを許可)
 +
*[[ルーター]]能力([[捨てる|捨てて]]から[[引く]])
 
*手札の総入れ替え
 
*手札の総入れ替え
*[[引く|ドロー]][[捨てる|ディスカード]]時の[[無作為に|ランダム]]性」(ペナルティ能力)
+
*[[土地破壊]][[アーティファクト]]破壊
 +
*[[]]([[防衛]]クリーチャー)破壊
 +
*[[トークン]][[生成]](戦場に長く留まらない一時的なトークン)
 
*[[インスタント]]・[[ソーサリー]][[呪文]]の[[コピー]]
 
*[[インスタント]]・[[ソーサリー]][[呪文]]の[[コピー]]
 
*一時的な[[マナ加速]]([[宝物]]の生成も含む)
 
*一時的な[[マナ加速]]([[宝物]]の生成も含む)
 +
*一時的な[[コントロール]]の奪取
 +
*[[攻撃強制]]、[[ブロック制限]]
 +
*[[打ち消されない]]
 
*[[対象の変更]]
 
*[[対象の変更]]
*[[コイン投げ]]
 
 
*追加の[[戦闘フェイズ]]を得る
 
*追加の[[戦闘フェイズ]]を得る
 +
*[[P/T]]の[[入れ替え]]
 +
*[[コイン投げ]]
 +
*「可能ならば毎[[ターン]][[攻撃]]に参加する」([[ペナルティ能力]])
 +
*「[[引く|ドロー]]や[[捨てる|ディスカード]]時の[[無作為に|ランダム]]性」(ペナルティ能力)
  
 
===<span style="color:#66cc66">緑</span>===
 
===<span style="color:#66cc66">緑</span>===
 
*[[接死]]、[[トランプル]]、[[到達]]、[[呪禁]]
 
*[[接死]]、[[トランプル]]、[[到達]]、[[呪禁]]
*[[樹上のレインジャー/Treetop Rangers|樹上]]能力
+
*恒久的な[[マナ加速]][[色マナ]]の調達・土地[[サーチ]](土地強化、[[マナ・クリーチャー]])
*[[ブロック強制]][[寄せ餌/Lure]])
+
 
*[[クリーチャー]][[強化]]
 
*[[クリーチャー]][[強化]]
 
*[[トークン]]生成
 
*[[トークン]]生成
*[[打ち消されない]]
+
*[[土地]]の[[クリーチャー化]]
 
*[[格闘]]
 
*[[格闘]]
*[[飛行]]を持つクリーチャーの[[除去]]
+
*[[墓地]]のカードの[[回収]]
 +
*[[打ち消されない]]
 
*クリーチャー以外の[[パーマネント]][[除去]]
 
*クリーチャー以外の[[パーマネント]][[除去]]
*[[土地]][[クリーチャー化]]
+
*[[飛行]]を持つクリーチャーの[[除去]]
*恒久的な[[マナ加速]][[色マナ]]の調達・土地[[サーチ]](土地強化、[[マナ・クリーチャー]])
+
*[[ライフ]][[回復]]
 +
*[[ブロック強制]][[寄せ餌/Lure]])
 
*[[アンタップ]]
 
*[[アンタップ]]
 
*パーマネントを利用・参照しての[[引く|ドロー]]
 
*パーマネントを利用・参照しての[[引く|ドロー]]
*[[墓地]]のカードの[[回収]]
+
 
*[[ライフ]][[回復]]
+
  
 
==公式特集ページ==
 
==公式特集ページ==

2024年9月11日 (水) 20:09時点における最新版

色の役割とは、マジックに存在する5つのそれぞれ割り当てられたゲーム上の特徴のこと。カラーパイ(Color Pie/Color Wheel)とも呼ばれる(厳密には異なる。後述)。

目次

[編集] 解説

各色には設定された特徴を基にして得意とする機能と不得意とする機能が割り当てられている。これに沿ってカードはデザインされ、色ごとの違いが生まれている。

一方で、フレイバーなどを理由にして意図的にこの割り当てから外れたカードを作ることもある。カード単位やサイクル単位で作成することもあるが、次元の混乱ではエキスパンション全体で色の役割を崩している。

  • 開発部は「場合によって許容されうる色の役割からのはみ出し」を曲げ/Bend、「いかなる理由でも許されないほどの逸脱」を折れ/Breakと呼んでいる[1]

機能の割り当ては不変ではなく、特に第8版オンスロート以降とそれより前とでは大きく変更されている。それ以外の時期にも少しずつ役割の移動や変更は行われており、試行錯誤が繰り返されている。

色の役割はカードデザインの基礎を成す重要なものであり、開発部でもその取り扱いには注意を払う必要があると認識している。例えばMark Rosewaterはさまざまなコラムでそのことについて述べている[2][3]デザイン・チームでは多忙な彼に質問が集中してしまうのを避けるため、それぞれの色を1人ずつが担当する色の協議会が発足された。

また、各色の特徴を表すのは機能の分担だけではない。その背景にはフレイバー的な思想・哲学の違いがある。公式記事などにおいて「カラーパイ」と呼ぶのは、これらフレイバー面も含めたその色らしさを指している。

開発部ではそれぞれの機能について、最も頻繁に低い稀少度で使う色を1種色/Primary、ある程度の頻度で使う色を2種色/Secondly、まれに使うことがある色を3種色/Tertiaryと分類している[4]。例えば、到達の1種色は、2種色は、3種色はである。

[編集] 色の役割・特徴のまとめ

  • このまとめはあくまで現在の色の役割であって、過去の役割とは異なることが多い。また、例外も存在する。
  • カード・セット固有のテーマやサイクルの一環において、本来そのが得意でない機能を持つことがあるが、それらは基本的に無視する。(時のらせんブロックなど)

[編集] 各機能を得意とする色

  • 下記の表は、クリーチャー能力なども含めた強さについては言及していない。
  • 順位に入っていない色はその機能をもつカードがほとんどない。
機能 1位 2位 3位 4位 5位 補足
クリーチャー除去 黒&白 白は条件付きや一時的追放が多い
赤は火力
青はバウンス疑似除去、奪取
緑は格闘飛行限定
アーティファクト除去 赤&緑 - 青はバウンス、奪取
緑と白はエンチャント除去兼用が多く汎用性が高い
エンチャント除去 白&緑 - 青はバウンス、奪取
黒は対戦相手のもの限定
土地破壊 緑&黒 青はバウンス、奪取
白はハルマゲドン/Armageddon天秤/Balance
墓地からの回収 青&赤 黒はクリーチャー限定
青赤はインスタントソーサリー限定
白はアーティファクト、エンチャント、小型クリーチャー
ライフ回復 白&緑 - - 黒はドレインによる回復
リセット 青&黒 白・赤は破壊または追放
黒はマイナス修整
青はバウンス
緑は対飛行限定
プレイヤーダメージ - - - 赤は火力
黒はドレインライフロス
クリーチャーへダメージ - 白はレンジストライク
緑は対飛行限定、もしくは格闘
ドロー
ライブラリー操作
黒は追加コスト(ライフや生け贄)を要求する
緑はクリーチャーに関連することが多い
赤はルーター衝動的ドロー
白は対戦相手にもカードを引かせるグループ・ドローや装備品関連など限定的
対戦相手の手札への干渉 白&赤 - 黒は数々の手札破壊
青は見るだけ
白は大規模リセットのついでや一時的追放によるマナコスト増加
赤はプレイヤーを問わないルーティング
呪文の妨害 緑&赤 - 青は数々の打ち消し
白は唱える行為への制限
緑と赤は極めて限られた場面の打ち消し
コントロール奪取 - - 赤はほぼクリーチャー限定かつ一時的
打ち消されない 緑&赤 - - 緑はクリーチャー
赤は呪文
マナ加速 - 赤は一時的
青は用途が限定されたものが多い
タップ - - - 白はほぼクリーチャー限定だが、カード数で青に勝る
青はオーラ麻痺カウンターなどによる複数ターンに渡るタップも多い
アンタップ - 緑は土地かクリーチャー
赤はコントロール奪取時
クリーチャー マナレシオコストP/T比)による単純比較
大型クリーチャー デメリットも考慮した順位
小型クリーチャー
P/T強化
(パンプアップ)
白&赤 - 赤はパワー偏重
白はタフネス全体強化
接死 - - -
先制攻撃 白&赤 - - 白と赤は二段攻撃も持つ
飛行 白&青 黒&赤 緑は飛行を嫌う
赤はドラゴンフェニックスなどに限られる
瞬速 白&黒&緑
速攻 黒&緑 - -
呪禁 - 白は自分以外や非クリーチャー、プレイヤーに与える
黒はクリーチャーが稀に持つことがある[5]
破壊不能 黒&緑 青&赤 黒・緑は再生の代用という面もある。のようにサイクルとして全色が使いうる。
絆魂 白&黒 - - -
到達 - -
トランプル 白&青&黒
警戒 青&緑 - -
威迫 黒&赤 - - -
護法 全色 白、青、緑はマナ、赤はライフ、黒はライフや手札をコストとして要求する

[編集] 各色の得意とする機能

[編集]

[編集]

[編集]

[編集]

[編集]


[編集] 公式特集ページ

[編集] 脚注

  1. Bleeding Cool/クールな染み出しかたMaking Magic 2015年4月6日 Mark Rosewater著)
  2. The Bleed Story/混交の話(Making Magic 2011年6月13日 Mark Rosewater著)
  3. State of Design 2011/デザイン演説2011Making Magic 2011年8月22日 Mark Rosewater著)
  4. Mechanical Color Pie 2017/メカニズム的カラー・パイ 2017年版Making Magic 2017年6月5日 Mark Rosewater著)
  5. Why did black get a creature with hexproof in...Blogatog 2021年1月11日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

単色 - - - -
多色
()
2色 友好色白青 - 青黒 - 黒赤 - 赤緑 - 緑白
対抗色白黒 - 青赤 - 黒緑 - 赤白 - 緑青
3色 弧(こ)白青黒 - 青黒赤 - 黒赤緑 - 赤緑白 - 緑白青
楔(くさび)白黒緑 - 青赤白 - 黒緑青 - 赤白黒 - 緑青赤
4色 白青黒赤 - 青黒赤緑 - 黒赤緑白 - 赤緑白青 - 緑白青黒
5色 白青黒赤緑
アン・ゲーム専用 ピンク - - 目の色
色の関係 色の組み合わせ - 友好色 - 対抗色 - カラーパイ - 色の役割
関連項目 無色 - 有色 - 単色カード - 多色カード - 色指標 - 固有色 - デッキカラー
MOBILE