黒単信心
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− | '''黒単信心'''(''Mono-Black Devotion'')は、[[信心]][[ギミック]]を中心とする[[黒単色デッキ]] | + | '''黒単信心'''(''Mono-Black Devotion'')は、[[信心]][[ギミック]]を中心とする[[黒単色デッキ]]の総称。[[テーロス]]参入後の様々な環境に存在する。 |
==概要== | ==概要== | ||
− | |||
{{#card:Gray Merchant of Asphodel}} | {{#card:Gray Merchant of Asphodel}} | ||
− | + | [[黒]]の[[パーマネント]]を並べ、[[アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel]]などの黒への[[信心]]を参照する[[カード]]を活用する。[[デッキ]]構成は環境によって異なるが、中[[マナ]]域の[[クリーチャー]]を[[除去]][[呪文]]と[[手札破壊]]呪文でサポートする[[ミッドレンジ]]の形を取ることが多い。 | |
− | [[ | + | ==ラヴニカのギルド~基本セット2021期== |
+ | [[テーロス還魂記]]で[[信心]][[メカニズム]]が再登場。特に[[アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel]]が[[再録]]されたことにより、[[黒単色デッキ|黒単色]]の信心[[デッキ]]が[[スタンダード]]で復活を遂げた。 | ||
− | + | {{#card:Yarok's Fenlurker}} | |
+ | {{#card:Nightmare Shepherd}} | ||
− | == | + | [[ヤロクの沼潜み/Yarok's Fenlurker]]、[[ロークスワインの元首、アヤーラ/Ayara, First of Locthwain]]、[[残忍な騎士/Murderous Rider]]などの[[色拘束]]が強い[[黒]]の[[クリーチャー]]を並べ、アスフォデルの灰色商人で大量の[[ドレイン]]を行う。特に[[悪夢の番人/Nightmare Shepherd]]でアスフォデルの灰色商人の[[ETB]][[能力]]を再利用する動きが強力。 |
+ | |||
+ | ===サンプルリスト=== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | **[[ | + | **Standard Challenge #12081603 on 02/01/2020 第9位([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/standard-challenge-2020-02-02 参考]) |
+ | **使用者:SoulStrong | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[ラヴニカのギルド]]+[[ラヴニカの献身]]+[[灯争大戦]]+[[基本セット2020]]+[[エルドレインの王権]]+[[テーロス還魂記]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df319643}} | ||
+ | *[[大釜の使い魔/Cauldron Familiar]]&[[魔女のかまど/Witch's Oven]]の[[サクリファイス#ラヴニカのギルド~基本セット2021期|サクリファイス]]・[[ギミック]]を取り入れたタイプ。 | ||
+ | |||
+ | ==テーロス・ブロック構築== | ||
+ | [[テーロス・ブロック構築]]では、主に環境初期に活躍していた。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Abhorrent Overlord}} | ||
+ | {{#card:Hero's Downfall}} | ||
+ | |||
+ | [[黒]]の[[クリーチャー]]を並べ、[[フィナックスの信奉者/Disciple of Phenax]]、[[アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel]]、[[忌まわしき首領/Abhorrent Overlord]]などの[[信心]][[カード]]に繋げる。[[思考囲い/Thoughtseize]]と[[英雄の破滅/Hero's Downfall]]を中心とした高い対応力も強みの一つ。 | ||
+ | |||
+ | [[神々の軍勢]]からは[[責め苦の伝令/Herald of Torment]]などを獲得したが、同時に登場した[[苦痛の予見者/Pain Seer]]などの影響により、[[黒単色デッキ]]としては信心カードをあまり使用しない[[アグロ]]寄りの構成のものが主流となった。そちらについての詳細は[[黒ウィニー#テーロス・ブロック構築|黒ウィニー]]を参照。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | ====初期型==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **THS Block Constructed Premier #6257961 準優勝([http://www.wizards.com/Magic/Digital/MagicOnlineTourn.aspx?x=mtg/digital/magiconline/tourn/6257961 参考]) | ||
+ | **使用者:_XuXa_ | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[テーロス・ブロック構築]]([[テーロス]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df311881}} | ||
+ | *初期のタイプ。 | ||
+ | |||
+ | ====ニクスへの旅後==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリマンチェスター14]] ベスト8([https://magic.wizards.com/en/eventcoverage/gpman14 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Nikolas Labahn]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[テーロス・ブロック構築]]([[テーロス]]+[[神々の軍勢]]+[[ニクスへの旅]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df311879}} | ||
+ | *[[ニクスへの旅]]参入後のタイプ。 | ||
+ | |||
+ | ==ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期== | ||
+ | [[スタンダード]]では、環境初期から大きな活躍を見せている。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Pack Rat}} | ||
+ | {{#card:Underworld Connections}} | ||
+ | |||
+ | 基本構成は[[冒涜の悪魔/Desecration Demon]]などの[[クリーチャー]]と[[地下世界の人脈/Underworld Connections]]、[[除去]][[呪文]]・[[手札破壊]]呪文から成る[[ミッドレンジ]]。どちらかと言えば[[コントロール (デッキ)|コントロール]]色の強い[[デッキ]]だが、序盤から[[群れネズミ/Pack Rat]]などで[[ライフ]]を詰めに行くことも可能で、[[アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel]]による大量[[ドレイン]]は攻守両面において大きな働きをする。 | ||
+ | |||
+ | [[プロツアー「テーロス」]]で[[山本賢太郎]]が使用してベスト8に入ったことで大流行し、[[青単信心]]とともに[[メタゲーム]]の中心的存在となった。[[神々の軍勢]]からも[[胆汁病/Bile Blight]]などを獲得し、引き続き[[Tier]]1の地位にある。[[基本セット2015]]参入後も依然としてメタの中心であり[[プロツアー「マジック2015」]]でも使用率は最多だったものの、[[ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa]]擁する[[白黒コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|白黒コントロール]]や[[歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler]]、[[世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker]]などを採用した[[黒赤緑コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ジャンドプレインズウォーカーズ]]など黒単をメタったデッキも多く、トップ8入りは0人に終わった。 | ||
+ | |||
+ | 他の[[色]]を[[タッチ]]した亜種も多数存在する。 | ||
+ | |||
+ | ;タッチ[[白]] | ||
+ | :[[ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa]]や白の除去が採用される。ほぼ同じ構成ながら[[信心]][[ギミック]]を用いないものも多く、そちらは'''オルゾフ・ミッドレンジ'''(''Orzhov Midrange'')、'''オルゾフ・コントロール'''(''Orzhov Control'')などの名で呼ばれる。詳細は[[白黒コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|白黒コントロール]]を参照。 | ||
+ | |||
+ | ;タッチ[[青]] | ||
+ | :[[概念泥棒/Notion Thief]]や[[打ち消す|打ち消し]]呪文が採用される。数は多くない。 | ||
+ | |||
+ | ;タッチ[[赤]] | ||
+ | :[[ラクドスの復活/Rakdos's Return]]、[[殺戮遊戯/Slaughter Games]]などが採用される。神々の軍勢で[[悪意の神殿/Temple of Malice]]が登場したことで大きく数を増やした。 | ||
+ | |||
+ | ;タッチ[[緑]] | ||
+ | :[[突然の衰微/Abrupt Decay]]や[[ゴルガリの魔除け/Golgari Charm]](主に[[サイドボード]])が採用される。[[ニクスへの旅]]で[[疾病の神殿/Temple of Malady]]が登場したことで大きく数を増やした。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | ====初期型==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[プロツアー「テーロス」]] ベスト8([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/ptthe 参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/ptths13/ 参考]) | ||
**使用者:[[山本賢太郎]] | **使用者:[[山本賢太郎]] | ||
**デザイン:[[伊藤光英]] | **デザイン:[[伊藤光英]] | ||
19行: | 88行: | ||
**[[スタンダード]]([[基本セット2014]]+[[ラヴニカへの回帰ブロック]]+[[テーロス]]) | **[[スタンダード]]([[基本セット2014]]+[[ラヴニカへの回帰ブロック]]+[[テーロス]]) | ||
− | {{# | + | {{#MagicFactory:df311133}} |
− | + | *[[テーロス]]参入直後の[[黒単色デッキ|黒単色]]のタイプ。[[白緑ビートダウン/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|セレズニア・アグロ]]や[[ステロイド/スタンダード/ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|グルール・ミッドレンジ]]に対して有効な[[生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie]]や[[破滅の刃/Doom Blade]]が[[メインデッキ]]から4枚[[積む|積み]]されている。 | |
− | * | + | |
*[[白マナ]]を要求する[[カード]]は1枚も入っておらず、[[静寂の神殿/Temple of Silence]]は[[占術]]のためだけに採用されている。 | *[[白マナ]]を要求する[[カード]]は1枚も入っておらず、[[静寂の神殿/Temple of Silence]]は[[占術]]のためだけに採用されている。 | ||
+ | ====ニクスへの旅後==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリシカゴ14]] 優勝([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpchi14 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Tyler Blum]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[基本セット2014]]+[[ラヴニカへの回帰ブロック]]+[[テーロス]]+[[神々の軍勢]]+[[ニクスへの旅]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df312786}} | ||
+ | *[[ニクスへの旅]]参入後の黒単色のタイプ。 | ||
+ | |||
+ | ====タッチ青==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリメルボルン14]] 優勝([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpmel14 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Nam Sung Wook]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[基本セット2014]]+[[ラヴニカへの回帰ブロック]]+[[テーロス]]+[[神々の軍勢]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df311612}} | ||
+ | *[[神々の軍勢]]参入後の[[タッチ]][[青]]のタイプ。 | ||
+ | *[[サイドボード]]の[[概念泥棒/Notion Thief]](および[[夜帷の死霊/Nightveil Specter]]で[[追放]]した[[対戦相手]]のカード)のために青がタッチされている。 | ||
+ | |||
+ | ====タッチ白==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリシンシナティ14]] ベスト4([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpcin14 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Jared Boettcher]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[基本セット2014]]+[[ラヴニカへの回帰ブロック]]+[[テーロス]]+[[神々の軍勢]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df312790}} | ||
+ | *神々の軍勢参入後のタッチ[[白]]のタイプ。 | ||
+ | |||
+ | ====タッチ赤==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリシカゴ14]] ベスト8([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpchi14 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Jared Boettcher]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[基本セット2014]]+[[ラヴニカへの回帰ブロック]]+[[テーロス]]+[[神々の軍勢]]+[[ニクスへの旅]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df312788}} | ||
+ | *ニクスへの旅参入後のタッチ[[赤]]のタイプ。 | ||
+ | |||
+ | ====タッチ緑==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリシカゴ14]] ベスト8([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpchi14 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Steve Rubin]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[基本セット2014]]+[[ラヴニカへの回帰ブロック]]+[[テーロス]]+[[神々の軍勢]]+[[ニクスへの旅]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df312789}} | ||
+ | *ニクスへの旅参入後のタッチ[[緑]]のタイプ。 | ||
+ | |||
+ | ==パイオニア== | ||
+ | [[パイオニア]]環境では、[[傲慢な血王、ソリン/Sorin, Imperious Bloodlord]]と各種[[吸血鬼]]の[[シナジー]]を組み込んだ[[アグロ]][[デッキ]]が存在する。これら[[吸血鬼_(デッキ)#パイオニア|吸血鬼デッキ]]のうち、[[信心]]ギミックを搭載したものを特に黒単信心と呼ぶ。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Sorin, Imperious Bloodlord}} | ||
+ | {{#card:Gifted Aetherborn}} | ||
+ | |||
+ | [[才気ある霊基体/Gifted Aetherborn]]などの[[色拘束]]の強い吸血鬼たちで攻めながらソリンでバックアップする。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pioneer PTQ #12014480 on 11/09/2019 ベスト8([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pioneer-ptq-2019-11-10 参考]) | ||
+ | **使用者:grinderA | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パイオニア]](~[[エルドレインの王権]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory: df319513}} | ||
+ | |||
+ | ==モダン== | ||
+ | [[モダン]]にも少数だが存在する。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Phyrexian Obliterator}} | ||
+ | {{#card:Phyrexian Arena}} | ||
+ | |||
+ | [[恐血鬼/Bloodghast]]、[[ゲラルフの伝書使/Geralf's Messenger]]、[[ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator]]などの[[色拘束]]の強い[[クリーチャー]]を並べ、[[アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel]]の大量[[ドレイン]]に繋げる。継続的に[[アドバンテージ]]を稼げる[[パーマネント]]である[[ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena]]や[[ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil]]もよく用いられる。 | ||
+ | |||
+ | [[死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman]](後に[[禁止カード|禁止]])や[[突然の衰微/Abrupt Decay]]のために[[緑]]を[[タッチ]]したものも多い。 | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Modern Premier #6975295 第12位([http://www.wizards.com/Magic/Digital/MagicOnlineTourn.aspx?x=mtg/digital/magiconline/tourn/6975295 参考]) | ||
+ | **使用者:Metal_Buddha | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[モダン]](~[[神々の軍勢]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df311882}} | ||
+ | *死儀礼のシャーマン禁止後の[[黒単色デッキ|黒単色]]のタイプ。 | ||
+ | |||
+ | ==パウパー== | ||
+ | アスフォデルの灰色商人を[[フィニッシャー]]に据えた[[黒コントロール#パウパー|黒単コントロール]]が存在する。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Cuombajj Witches}} | ||
+ | {{#card:Oubliette}} | ||
+ | |||
+ | 従来の黒単コントロールでも採用されていた[[騒がしいネズミ/Chittering Rats]]や[[ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager]]などに加えて、[[クォムバッジの魔女/Cuombajj Witches]]の枚数増加や[[土牢/Oubliette]]の採用が変更点。これらで信心を増やしながらアドバンテージの獲得や除去を行い、灰色商人の[[ドレイン]]に繋ぐ形を取る。5枚目以降のドレインとして[[堕落/Corrupt]]が採用されることもある。 | ||
+ | |||
+ | それ以外には[[引く|ドロー]]として[[血の署名/Sign in Blood]]、[[単体除去]]として[[死の重み/Dead Weight]]や[[夜の犠牲/Victim of Night]]、[[ゲスの評決/Geth's Verdict]]、[[手札破壊]]として[[精神ねじ切り/Wrench Mind]]や[[強迫/Duress]]、[[全体除去]]として[[墓所のネズミ/Crypt Rats]]などで構成される。 | ||
+ | |||
+ | 単体除去や手札破壊は優秀なカードが多くどれも一長一短があるため、どのカードを採用するかは使用者の好みや[[メタゲーム|メタ]]によって変化する。また、どのアーキタイプとも互角以上に戦えるデッキではあるものの、採用したカードの差で相手への有利不利が分かれる場合も多く、使用者の技量やメタゲームを読むセンスがはっきり表れるタイプのデッキである。 | ||
+ | |||
+ | 黎明期にはメタの中心にいた黒単コントロールだが、他のデッキの強化や新しいデッキの登場によって次第に低迷していった。禁止改定で[[感染 (デッキ)#パウパー|感染]]や[[ストーム (デッキ)#パウパー|赤系ストーム]]、[[テンポラル・ストーム|青系ストーム]]、[[8post#パウパー|8post]]といったデッキが弱体化もしくは消滅したこともあり、テーロス参入後は一躍[[トップメタ]]の一角に食い込むまでになった。[[タルキール覇王譚]]参入後は[[宝船の巡航/Treasure Cruise]]擁する青系デッキにアドバンテージで遅れを取るようになり苦戦を強いられたが、宝船の巡航禁止後は再びトップメタの一角に返り咲いている。 | ||
+ | |||
+ | {{#card: Thorn of the Black Rose}} | ||
+ | |||
+ | 除去が多く搭載されており[[統治者]]を守りやすいことから、[[黒薔薇の棘/Thorn of the Black Rose]]が実装されて以降はこれを採用する場合が多い。 | ||
+ | |||
+ | {{#card: Defile}} | ||
+ | {{#card: Cast Down}} | ||
+ | |||
+ | [[モダンホライゾン]]では[[汚涜/Defile]]を、[[ダブルマスターズ]]では[[喪心/Cast Down]]を獲得。万能除去を獲得したことにより、土牢の採用は見送られることが多くなった。 | ||
+ | |||
+ | その後[[黒コントロール#パウパー|黒コントロール]]は[[カルニブラック]]が主流となったが、信心型も依然存在している。 | ||
+ | <!-- | ||
+ | 日本語公式サイトのデッキ紹介記事<ref>[https://mtg-jp.com/reading/iwashowdeck/0032170/ コモン・オブ・ザ・デッド(Pauper)](岩SHOWの「デイリー・デッキ」 [[2019年]]3月15日 [[岩SHOW]]著)</ref>も参照。 | ||
+ | --> | ||
+ | |||
+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | ====初期型==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pauper Event #6360560 on 11/23/2013 1st Place([http://archive.wizards.com/Magic/digital/magiconlinetourn.aspx?x=mtg/digital/magiconline/tourn/6360560 参考]) | ||
+ | **使用者:Smang | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パウパー]](~[[テーロス]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df311362}} | ||
+ | *テーロス参入直後のレシピ。 | ||
+ | |||
+ | ====タルキール・ブロック後==== | ||
+ | =====黒単===== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pauper Daily #8273620 on 05/17/2015 4-0([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-daily-2015-05-18 参考]) | ||
+ | **使用者:Pheonix35 | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パウパー]](~[[タルキール龍紀伝]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df313288}} | ||
+ | *[[Vintage Masters]]で獲得した[[チェイナーの布告/Chainer's Edict]]はアドバンテージが取れる除去として、[[運命再編]]で獲得した[[グルマグのアンコウ/Gurmag Angler]]はフィニッシャーとして定番カードとなっている。 | ||
+ | *墓所のネズミは採用されず、全体除去はサイドボードの減縮のみ。その代わりに手札破壊が多いレシピとなっている。 | ||
+ | |||
+ | =====タッチ青===== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pauper Daily #7589510 on 10/25/2014 4-0([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-daily-2014-10-26 参考]) | ||
+ | **使用者:ScionOfJustice | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パウパー]](~[[タルキール覇王譚]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df314192}} | ||
+ | *青をタッチして[[宝船の巡航/Treasure Cruise]]を採用したタイプ。 | ||
+ | |||
+ | =====タッチ赤===== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pauper Daily #8300582 on 05/25/2015 4-0([http://magic.wizards.com/ja/node/392146 参考]) | ||
+ | **使用者:nekotora | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パウパー]](~[[タルキール龍紀伝]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df313369}} | ||
+ | *赤をタッチしたタイプ。[[黒赤コントロール#パウパー|黒赤コントロール]]に[[信心]]ギミックを搭載した亜種ともいえる。 | ||
+ | *黒単色に比べて信心は稼ぎにくいものの、黒の除去よりも軽い[[火力]]を多く積んでいるため序盤の対応力が高い。また、アドバンテージを取れるカードとしてチェイナーの布告に加えて[[荒廃稲妻/Blightning]]や[[炎の稲妻/Firebolt]]が採用されている。 | ||
+ | *[[親和 (デッキ)#パウパー|親和]]への[[ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman]]や青系デッキへの[[紅蓮破/Pyroblast]]などサイドボードの幅が増えるのもメリット。 | ||
+ | |||
+ | ====ダブルマスターズ後==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pauper Challenge #12192349 on 08/09/2020 ベスト8([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2020-08-10 参考]) | ||
+ | **使用者:nathansteuer | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パウパー]](~[[ダブルマスターズ]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory: df320168}} | ||
+ | *[[ダブルマスターズ]]で獲得した[[喪心/Cast Down]]により強化された一方、自身のグルマグのアンコウも[[除去]]されやすくなっているため、アンコウは不採用となっている。代わりに[[軽い]][[アタッカー]]として、こちらもダブルマスターズで獲得した[[ホネツツキ/Bone Picker]]が採用されている。 | ||
+ | *[[小型クリーチャー]]を対処する[[枠]]が、[[クォムバッジの魔女/Cuombajj Witches]]ではなく、[[サイクリング]]がついて[[腐る|腐り]]にくい[[息詰まる噴煙/Suffocating Fumes]]となっている。 | ||
+ | |||
+ | ====ダブルマスターズ2022後==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pauper League on 05/24/2023 5-0([https://www.mtgo.com/en/mtgo/decklist/pauper-league-2023-05-24 参考]) | ||
+ | **使用者:chefryuji | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パウパー]](~[[機械兵団の進軍]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory: df323913}} | ||
+ | *[[ダブルマスターズ2022]]で獲得した[[吸血鬼の君主/Vampire Sovereign]]は3/4[[飛行]]という恵まれた性能に加えて、[[ETB]]で[[ドレイン]]をしつつ[[信心]]を2つも稼げる。 | ||
+ | *[[ギルド公認のこそ泥/Guildsworn Prowler]]は[[チャンプアタック]]で使い捨てられ、手札補充可能な[[除去]]呪文のように運用される。 | ||
+ | |||
+ | ====指輪物語:中つ国の伝承後==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pauper League on 08/02/2023 5-0([https://www.mtgo.com/en/mtgo/decklist/pauper-league-2023-08-02 参考]) | ||
+ | **使用者:mh7lucky | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パウパー]](~[[指輪物語:中つ国の伝承]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory: df323914}} | ||
+ | *[[カザド=ドゥームのトロール/Troll of Khazad-dûm]]は[[土地事故]]を防げるほか、[[魔女の小屋/Witch's Cottage]]をサーチして[[ETB]]を持つクリーチャーを使い回すことができる。 | ||
+ | |||
+ | ====イクサラン:失われし洞窟後==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pauper League on 02/08/2024 5-0([https://www.mtgo.com/decklist/pauper-league-2024-02-087928 参考]) | ||
+ | **使用者:FluffyD | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パウパー]](~[[イクサラン:失われし洞窟]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory: df323915}} | ||
+ | *[[信心]]を稼げる[[布告]][[除去]]として[[税血の刃/Tithing Blade]]が採用される。 | ||
+ | |||
+ | <!-- | ||
+ | ==脚注== | ||
+ | <references /> | ||
+ | --> | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[黒コントロール]] | *[[黒コントロール]] | ||
32行: | 307行: | ||
[[Category:ビート・コントロールデッキ]] | [[Category:ビート・コントロールデッキ]] | ||
[[Category:黒単ビート・コントロールデッキ]] | [[Category:黒単ビート・コントロールデッキ]] | ||
+ | [[Category:テーロス・ブロック構築デッキ]] | ||
[[Category:ラヴニカへの回帰ブロックを含むスタンダードデッキ]] | [[Category:ラヴニカへの回帰ブロックを含むスタンダードデッキ]] | ||
[[Category:テーロス・ブロックを含むスタンダードデッキ]] | [[Category:テーロス・ブロックを含むスタンダードデッキ]] | ||
+ | [[Category:エルドレインの王権~基本セット2021を含むスタンダードデッキ]] | ||
+ | [[Category:パイオニアデッキ]] | ||
+ | [[Category:モダンデッキ]] | ||
+ | [[Category:パウパーデッキ]] |
2024年12月3日 (火) 22:38時点における最新版
黒単信心(Mono-Black Devotion)は、信心ギミックを中心とする黒単色デッキの総称。テーロス参入後の様々な環境に存在する。
目次 |
[編集] 概要
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
アスフォデルの灰色商人が戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれX点のライフを失う。Xは、あなたの黒への信心に等しい。あなたはこれにより失われたライフに等しい点数のライフを得る。(あなたの黒への信心とは、あなたがコントロールしているパーマネントのマナ・コストに含まれる(黒)の総数である。)
2/4黒のパーマネントを並べ、アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodelなどの黒への信心を参照するカードを活用する。デッキ構成は環境によって異なるが、中マナ域のクリーチャーを除去呪文と手札破壊呪文でサポートするミッドレンジの形を取ることが多い。
[編集] ラヴニカのギルド~基本セット2021期
テーロス還魂記で信心メカニズムが再登場。特にアスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodelが再録されたことにより、黒単色の信心デッキがスタンダードで復活を遂げた。
クリーチャー — ホラー(Horror)
ヤロクの沼潜みが戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれ自分の手札からカード1枚を追放する。
(2)(黒):ターン終了時まで、ヤロクの沼潜みは+1/+1の修整を受ける。
クリーチャー エンチャント — デーモン(Demon)
飛行
他の、あなたがコントロールしていてトークンでないクリーチャーが1体死亡するたび、あなたはそれを追放してもよい。そうしたなら、1/1であり、それの他のタイプに加えてナイトメア(Nightmare)であることを除き、そのクリーチャーのコピーであるトークンを1体生成する。
ヤロクの沼潜み/Yarok's Fenlurker、ロークスワインの元首、アヤーラ/Ayara, First of Locthwain、残忍な騎士/Murderous Riderなどの色拘束が強い黒のクリーチャーを並べ、アスフォデルの灰色商人で大量のドレインを行う。特に悪夢の番人/Nightmare Shepherdでアスフォデルの灰色商人のETB能力を再利用する動きが強力。
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[編集] テーロス・ブロック構築
テーロス・ブロック構築では、主に環境初期に活躍していた。
クリーチャー — デーモン(Demon)
飛行
忌まわしき首領が戦場に出たとき、飛行を持つ黒の1/1のハーピー(Harpy)・クリーチャー・トークンをあなたの黒への信心に等しい数だけ生成する。(あなたの黒への信心は、あなたがコントロールするパーマネントのマナ・コストに含まれる(黒)の数に等しい。)
あなたのアップキープの開始時に、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。
黒のクリーチャーを並べ、フィナックスの信奉者/Disciple of Phenax、アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel、忌まわしき首領/Abhorrent Overlordなどの信心カードに繋げる。思考囲い/Thoughtseizeと英雄の破滅/Hero's Downfallを中心とした高い対応力も強みの一つ。
神々の軍勢からは責め苦の伝令/Herald of Tormentなどを獲得したが、同時に登場した苦痛の予見者/Pain Seerなどの影響により、黒単色デッキとしては信心カードをあまり使用しないアグロ寄りの構成のものが主流となった。そちらについての詳細は黒ウィニーを参照。
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[編集] 初期型
Mono-Black Devotion [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 初期のタイプ。
[編集] ニクスへの旅後
- 備考
- グランプリマンチェスター14 ベスト8(参考)
- 使用者:Nikolas Labahn
- フォーマット
Mono-Black Devotion [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ニクスへの旅参入後のタイプ。
[編集] ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期
スタンダードでは、環境初期から大きな活躍を見せている。
クリーチャー — ネズミ(Rat)
群れネズミのパワーとタフネスはそれぞれ、あなたがコントロールするネズミ(Rat)の数に等しい。
(2)(黒),カードを1枚捨てる:群れネズミのコピーであるトークンを1体生成する。
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(土地)
エンチャントされている土地は「(T),ライフを1点支払う:カードを1枚引く。」を持つ。
基本構成は冒涜の悪魔/Desecration Demonなどのクリーチャーと地下世界の人脈/Underworld Connections、除去呪文・手札破壊呪文から成るミッドレンジ。どちらかと言えばコントロール色の強いデッキだが、序盤から群れネズミ/Pack Ratなどでライフを詰めに行くことも可能で、アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodelによる大量ドレインは攻守両面において大きな働きをする。
プロツアー「テーロス」で山本賢太郎が使用してベスト8に入ったことで大流行し、青単信心とともにメタゲームの中心的存在となった。神々の軍勢からも胆汁病/Bile Blightなどを獲得し、引き続きTier1の地位にある。基本セット2015参入後も依然としてメタの中心でありプロツアー「マジック2015」でも使用率は最多だったものの、ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa擁する白黒コントロールや歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler、世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwakerなどを採用したジャンドプレインズウォーカーズなど黒単をメタったデッキも多く、トップ8入りは0人に終わった。
- タッチ白
- ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopaや白の除去が採用される。ほぼ同じ構成ながら信心ギミックを用いないものも多く、そちらはオルゾフ・ミッドレンジ(Orzhov Midrange)、オルゾフ・コントロール(Orzhov Control)などの名で呼ばれる。詳細は白黒コントロールを参照。
- タッチ青
- 概念泥棒/Notion Thiefや打ち消し呪文が採用される。数は多くない。
- タッチ赤
- ラクドスの復活/Rakdos's Return、殺戮遊戯/Slaughter Gamesなどが採用される。神々の軍勢で悪意の神殿/Temple of Maliceが登場したことで大きく数を増やした。
- タッチ緑
- 突然の衰微/Abrupt Decayやゴルガリの魔除け/Golgari Charm(主にサイドボード)が採用される。ニクスへの旅で疾病の神殿/Temple of Maladyが登場したことで大きく数を増やした。
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[編集] 初期型
Mono-Black Devotion [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- テーロス参入直後の黒単色のタイプ。セレズニア・アグロやグルール・ミッドレンジに対して有効な生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombieや破滅の刃/Doom Bladeがメインデッキから4枚積みされている。
- 白マナを要求するカードは1枚も入っておらず、静寂の神殿/Temple of Silenceは占術のためだけに採用されている。
[編集] ニクスへの旅後
- 備考
- グランプリシカゴ14 優勝(参考)
- 使用者:Tyler Blum
- フォーマット
Mono-Black Devotion [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ニクスへの旅参入後の黒単色のタイプ。
[編集] タッチ青
- 備考
- グランプリメルボルン14 優勝(参考)
- 使用者:Nam Sung Wook
- フォーマット
Mono-Black Devotion [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 神々の軍勢参入後のタッチ青のタイプ。
- サイドボードの概念泥棒/Notion Thief(および夜帷の死霊/Nightveil Specterで追放した対戦相手のカード)のために青がタッチされている。
[編集] タッチ白
- 備考
- グランプリシンシナティ14 ベスト4(参考)
- 使用者:Jared Boettcher
- フォーマット
Bw Devotion [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 神々の軍勢参入後のタッチ白のタイプ。
[編集] タッチ赤
- 備考
- グランプリシカゴ14 ベスト8(参考)
- 使用者:Jared Boettcher
- フォーマット
Br Devotion [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ニクスへの旅参入後のタッチ赤のタイプ。
[編集] タッチ緑
- 備考
- グランプリシカゴ14 ベスト8(参考)
- 使用者:Steve Rubin
- フォーマット
Bg Devotion [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ニクスへの旅参入後のタッチ緑のタイプ。
[編集] パイオニア
パイオニア環境では、傲慢な血王、ソリン/Sorin, Imperious Bloodlordと各種吸血鬼のシナジーを組み込んだアグロデッキが存在する。これら吸血鬼デッキのうち、信心ギミックを搭載したものを特に黒単信心と呼ぶ。
伝説のプレインズウォーカー — ソリン(Sorin)
[+1]:あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは接死と絆魂を得る。それが吸血鬼(Vampire)であるなら、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
[+1]:あなたは吸血鬼1体を生け贄に捧げてもよい。そうしたとき、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。傲慢な血王、ソリンはそれに3点のダメージを与え、あなたは3点のライフを得る。
[-3]:あなたは、あなたの手札から吸血鬼クリーチャー・カード1枚を戦場に出してもよい。
才気ある霊基体/Gifted Aetherbornなどの色拘束の強い吸血鬼たちで攻めながらソリンでバックアップする。
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Mono-Black Devotion [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] モダン
モダンにも少数だが存在する。
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ホラー(Horror)
トランプル
発生源1つがファイレクシアの抹消者にダメージを与えるたび、その発生源のコントローラーはその点数に等しい数のパーマネントを生け贄に捧げる。
恐血鬼/Bloodghast、ゲラルフの伝書使/Geralf's Messenger、ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliteratorなどの色拘束の強いクリーチャーを並べ、アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodelの大量ドレインに繋げる。継続的にアドバンテージを稼げるパーマネントであるファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arenaやヴェールのリリアナ/Liliana of the Veilもよく用いられる。
死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(後に禁止)や突然の衰微/Abrupt Decayのために緑をタッチしたものも多い。
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Mono-Black Devotion [11] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 死儀礼のシャーマン禁止後の黒単色のタイプ。
[編集] パウパー
アスフォデルの灰色商人をフィニッシャーに据えた黒単コントロールが存在する。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(T):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。クォムバッジの魔女はそれに1点のダメージを与える。対戦相手1人が選んだクリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。クォムバッジの魔女はそれに1点のダメージを与える。
1/3エンチャント
土牢が戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。それは土牢が戦場を離れるまでフェイズ・アウトする。これによりそのクリーチャーがフェイズ・インするに際し、それをタップする。(オーラ(Aura)や装備品(Equipment)はそれとともにフェイズ・アウトする。パーマネントがフェイズ・アウトしている際は、それは存在しないものとして扱う。)
従来の黒単コントロールでも採用されていた騒がしいネズミ/Chittering Ratsやファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Ragerなどに加えて、クォムバッジの魔女/Cuombajj Witchesの枚数増加や土牢/Oublietteの採用が変更点。これらで信心を増やしながらアドバンテージの獲得や除去を行い、灰色商人のドレインに繋ぐ形を取る。5枚目以降のドレインとして堕落/Corruptが採用されることもある。
それ以外にはドローとして血の署名/Sign in Blood、単体除去として死の重み/Dead Weightや夜の犠牲/Victim of Night、ゲスの評決/Geth's Verdict、手札破壊として精神ねじ切り/Wrench Mindや強迫/Duress、全体除去として墓所のネズミ/Crypt Ratsなどで構成される。
単体除去や手札破壊は優秀なカードが多くどれも一長一短があるため、どのカードを採用するかは使用者の好みやメタによって変化する。また、どのアーキタイプとも互角以上に戦えるデッキではあるものの、採用したカードの差で相手への有利不利が分かれる場合も多く、使用者の技量やメタゲームを読むセンスがはっきり表れるタイプのデッキである。
黎明期にはメタの中心にいた黒単コントロールだが、他のデッキの強化や新しいデッキの登場によって次第に低迷していった。禁止改定で感染や赤系ストーム、青系ストーム、8postといったデッキが弱体化もしくは消滅したこともあり、テーロス参入後は一躍トップメタの一角に食い込むまでになった。タルキール覇王譚参入後は宝船の巡航/Treasure Cruise擁する青系デッキにアドバンテージで遅れを取るようになり苦戦を強いられたが、宝船の巡航禁止後は再びトップメタの一角に返り咲いている。
クリーチャー — 人間(Human) 暗殺者(Assassin)
接死
黒薔薇の棘が戦場に出たとき、あなたが統治者になる。
除去が多く搭載されており統治者を守りやすいことから、黒薔薇の棘/Thorn of the Black Roseが実装されて以降はこれを採用する場合が多い。
モダンホライゾンでは汚涜/Defileを、ダブルマスターズでは喪心/Cast Downを獲得。万能除去を獲得したことにより、土牢の採用は見送られることが多くなった。
その後黒コントロールはカルニブラックが主流となったが、信心型も依然存在している。
[編集] サンプルリスト
[編集] 初期型
Mono Black Control [12] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- テーロス参入直後のレシピ。
[編集] タルキール・ブロック後
[編集] 黒単
Mono Black Control(Pauper) [13] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- Vintage Mastersで獲得したチェイナーの布告/Chainer's Edictはアドバンテージが取れる除去として、運命再編で獲得したグルマグのアンコウ/Gurmag Anglerはフィニッシャーとして定番カードとなっている。
- 墓所のネズミは採用されず、全体除去はサイドボードの減縮のみ。その代わりに手札破壊が多いレシピとなっている。
[編集] タッチ青
Dimir Control(Pauper) [14] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 青をタッチして宝船の巡航/Treasure Cruiseを採用したタイプ。
[編集] タッチ赤
Rakdos Control(Pauper) [15] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 赤をタッチしたタイプ。黒赤コントロールに信心ギミックを搭載した亜種ともいえる。
- 黒単色に比べて信心は稼ぎにくいものの、黒の除去よりも軽い火力を多く積んでいるため序盤の対応力が高い。また、アドバンテージを取れるカードとしてチェイナーの布告に加えて荒廃稲妻/Blightningや炎の稲妻/Fireboltが採用されている。
- 親和へのゴリラのシャーマン/Gorilla Shamanや青系デッキへの紅蓮破/Pyroblastなどサイドボードの幅が増えるのもメリット。
[編集] ダブルマスターズ後
Mono-Black Devotion [16] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ダブルマスターズで獲得した喪心/Cast Downにより強化された一方、自身のグルマグのアンコウも除去されやすくなっているため、アンコウは不採用となっている。代わりに軽いアタッカーとして、こちらもダブルマスターズで獲得したホネツツキ/Bone Pickerが採用されている。
- 小型クリーチャーを対処する枠が、クォムバッジの魔女/Cuombajj Witchesではなく、サイクリングがついて腐りにくい息詰まる噴煙/Suffocating Fumesとなっている。
[編集] ダブルマスターズ2022後
Mono-Black Devotion(Pauper) [17] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ダブルマスターズ2022で獲得した吸血鬼の君主/Vampire Sovereignは3/4飛行という恵まれた性能に加えて、ETBでドレインをしつつ信心を2つも稼げる。
- ギルド公認のこそ泥/Guildsworn Prowlerはチャンプアタックで使い捨てられ、手札補充可能な除去呪文のように運用される。
[編集] 指輪物語:中つ国の伝承後
Mono-Black Devotion(Pauper) [18] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- カザド=ドゥームのトロール/Troll of Khazad-dûmは土地事故を防げるほか、魔女の小屋/Witch's CottageをサーチしてETBを持つクリーチャーを使い回すことができる。
[編集] イクサラン:失われし洞窟後
Mono-Black Devotion(Pauper) [19] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 信心を稼げる布告除去として税血の刃/Tithing Bladeが採用される。