フェアリー (デッキ)

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{{Otheruses|デッキ|クリーチャー・タイプ|フェアリー}}
 
{{Otheruses|デッキ|クリーチャー・タイプ|フェアリー}}
  
'''フェアリー'''(''Faerie'')は、[[フェアリー]]を多数投入した[[デッキ]]の総称。
+
'''フェアリー''' (''Faeries'') は、[[フェアリー]]を主体とした[[タイプ的]][[デッキ]]の総称。
  
 
==概要==
 
==概要==
{{#card:Scion of Oona}}
 
 
{{#card:Spellstutter Sprite}}
 
{{#card:Spellstutter Sprite}}
 +
{{#card:Scion of Oona}}
  
基本は、[[フィッシュ]]などと同じく、[[軽い]]フェアリーを序盤に[[展開]]し[[打ち消す|カウンター]]でサポートする[[クロック・パーミッション]]である。
+
基本は、[[フィッシュ]]などと同じく、[[軽い]][[フェアリー]]を序盤に[[展開]]し[[打ち消す|カウンター]]でサポートする[[クロック・パーミッション]]である。
  
これまで、少なからずフェアリーは存在したが、特に[[シナジー]]を持つ[[カード]]は存在しなかったため、[[ファンデッキ]]以外で組まれる事はほとんど無かった。しかし、[[ローウィン]]の主要[[部族]]に選ばれた事で、部族間のシナジーを持つ多数のフェアリーが登場し、注目を浴びる事になる。
+
以前より少なからずフェアリーは存在したが、特に[[シナジー]]を持つ[[カード]]は存在しなかったため、[[ファンデッキ]]以外で組まれることはほとんどなかった。しかし、[[ローウィン・ブロック]]の主要[[クリーチャー・タイプ]]に選ばれたことで、タイプ的シナジーを持つ多数のフェアリーが登場し、[[デッキ]]として成立するようになる。
  
初期は[[スクリブのレインジャー/Scryb Ranger]]などのために[[]]を足し、[[青緑クロック・パーミッション]]に近い形をとっていた(→[[#青緑型]])。[[極楽鳥/Birds of Paradise]]の[[マナ加速]]で[[展開]]力を上げ、[[やっかい児/Pestermite]]・[[霧縛りの徒党/Mistbind Clique]]で[[テンポ]]を稼ぎつつ相手の行動を縛る。最後は[[ウーナの末裔/Scion of Oona]]からの[[全体強化]]で押し切る形となる。
+
既存のクロック・パーミッションと異なり、[[クロック]]担当の大半が[[瞬速]]を持つため、[[対戦相手]]の出方を伺いつつ[[展開]]できることが特徴。序盤に無理に動けばカウンターが疎かになり、じっとしていては高速デッキ相手に出遅れるというこのタイプの弱点が大きく払拭されている。
  
[[モーニングタイド]]参入後は[[苦花/Bitterblossom]]や[[ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique]][[変わり谷/Mutavault]]などを得て[[ディミーアカラー|青黒]]のものが主流になり、[[メタゲーム|メタ]]の一角を担うほどに強化された(→[[#青黒型]])。クロック・パーミッションのためメタの中心にある[[ヒバリブリンク]]に対抗しやすいのも利点である。
+
クロック・パーミッションという[[アーキタイプ]]自体の性質に加え、[[フェアリーの集会場/Faerie Conclave]]や[[変わり谷/Mutavault]]などの優秀な[[ミシュラランド]]が多く採用されることから、[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]に対しては総じて有利。反面[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]は苦手な傾向にあるものの、[[ダメージレース]]への干渉力が高く、必要ならば[[全体除去]]まで用いることのできるコントロール要素の強いクロック・パーミッションであるため、必ずしも一方的な相性にはならない。
  
[[アラーラの断片]]参入後は[[祖先の幻視/Ancestral Vision]]を失ったことで弱体化すると思われたが、新しく得た[[苦悶のねじれ/Agony Warp]]や[[蔓延/Infest]]といったカードで、苦手としていた[[ビートダウン]]へのある程度の耐性を獲得。
+
*[[レガシー]]には[[フェアリー・ストンピィ]]という[[デッキ]]が存在するが、これはタイプ的デッキではない。
その勢いは止まらずトップメタとして君臨し、[[世界選手権08]]を制した。
+
  
*[[フェアリーの集会場/Faerie Conclave]][[変わり谷/Mutavault]]など[[ミシュラランド]]が優秀なのも[[コントロールデッキ]]に強い一因となっている。
+
==ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築==
*[[ローウィン・ブロック構築]]でも有力な[[アーキタイプ]]である(→[[#ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築]])。
+
[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築]]でも有力な[[アーキタイプ]]である。
*[[レガシー]]には[[フェアリー・ストンピィ]]というデッキが存在するが、これは[[部族]]デッキではない。
+
 
==ローウィン・シャドウムーア・ブロック+アラーラ・ブロック期==
+
{{#card:Oona, Queen of the Fae}}
===青黒型===
+
{{#card:Nameless Inversion}}
 +
 
 +
[[デッキパワー]]の高さ、安定性は[[環境]]随一だが、[[展開]]力に秀でた[[キスキン (デッキ)#ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築|キスキン]]などには劣勢になりやすく、他の[[フォーマット]]に比較しても[[苦花/Bitterblossom]]頼みな部分が大きい。
 +
 
 +
そのため[[除去]]を多めに積んだものや[[ミラーマッチ]]に備えて[[トップデッキ]]勝負に強い[[妖精の女王、ウーナ/Oona, Queen of the Fae]]を採用したものも登場した。
 +
 
 +
===サンプルレシピ===
 
*備考
 
*備考
**[[世界選手権08]] 優勝 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/worlds08/welcome-ja 参考])
+
**[[グランプリ神戸08]] 優勝([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Events.aspx?x=mtgevent/gpkob08/welcome-ja 参考])
**使用者:[[Antti Malin]]
+
**使用者:[[高橋優太]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[スタンダード]]([[第10版]]+[[ローウィン・ブロック]]+[[アラーラ・ブロック]])
+
**[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築]]([[ローウィン]]+[[モーニングタイド]]+[[シャドウムーア]]+[[イーブンタイド]])
  
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
+
{{#MagicFactory:df306635}}
|-
+
==スタンダード==
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
+
===ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期===
|-
+
[[アラーラの断片]]参入後の[[スタンダード]]にも引き続き存在する。
!colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (12)
+
|-
+
|4||[[霧縛りの徒党/Mistbind Clique]]
+
|-
+
|2||[[誘惑蒔き/Sower of Temptation]]
+
|-
+
|4||[[呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite]]
+
|-
+
|2||[[ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#eeddff"|呪文 (23)
+
|-
+
|4||[[苦悶のねじれ/Agony Warp]]
+
|-
+
|4||[[苦花/Bitterblossom]]
+
|-
+
|3||[[砕けた野望/Broken Ambitions]]
+
|-
+
|4||[[謎めいた命令/Cryptic Command]]
+
|-
+
|3||[[霊魂放逐/Remove Soul]]
+
|-
+
|1||[[恐怖/Terror]]
+
|-
+
|4||[[思考囲い/Thoughtseize]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ddffee"|土地 (25)
+
|-
+
|1||[[フェアリーの集会場/Faerie Conclave]]
+
|-
+
|4||[[変わり谷/Mutavault]]
+
|-
+
|4||[[沈んだ廃墟/Sunken Ruins]]
+
|-
+
|4||[[人里離れた谷間/Secluded Glen]]
+
|-
+
|6||[[島/Island]]
+
|-
+
|2||[[沼/Swamp]]
+
|-
+
|4||[[地底の大河/Underground River]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード
+
|-
+
|4||[[瞬間凍結/Flashfreeze]]
+
|-
+
|2||[[エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage]]
+
|-
+
|4||[[蔓延/Infest]]
+
|-
+
|2||[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren]]
+
|-
+
|1||[[思考の粉砕/Mind Shatter]]
+
|-
+
|1||[[思案/Ponder]]
+
|-
+
|1||[[誘惑蒔き/Sower of Temptation]]
+
|}
+
*フェアリー対策として有効な[[ジャンドの魔除け/Jund Charm]]などの火力による全体除去から受ける被害を少しでも軽減できるように、[[ウーナの末裔/Scion of Oona]]が一切入っていない。
+
  
==時のらせんブロック+ローウィン・シャドウムーア・ブロック期==
+
{{#card:Agony Warp}}
===青黒型===
+
{{#card:Infest}}
 +
 
 +
[[時のらせんブロック]]および[[コールドスナップ]]の退場によって、[[祖先の幻視/Ancestral Vision]]や[[ルーンのほつれ/Rune Snag]]を失ったことで弱体化すると思われたが、それらの[[カード]]が有効となる[[ヒバリブリンク]]などの低速[[コントロール (デッキ)|コントロール]]が衰退したことで影響は少なかった。その一方で、新しく得た[[苦悶のねじれ/Agony Warp]]や[[蔓延/Infest]]といったカードで苦手としていた[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]へのある程度の耐性を獲得。その勢いは止まらず[[トップメタ]]として君臨し、[[世界選手権08]]を制した。
 +
 
 +
しかし、[[コンフラックス]]の参入により、フェアリー対策として[[火山の流弾/Volcanic Fallout]]を採用する[[デッキ]]が増え、フェアリーにとって多少向かい風の[[環境]]となる。
 +
 
 +
[[基本セット2010]]で天敵である[[大貂皮鹿/Great Sable Stag]]が登場し、それを活かせる[[黒赤緑ビートダウン#アラーラの断片ブロック期|ジャンド続唱]]や[[残酷コントロール#ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期|5色残酷コントロール]]が台頭してきた。これに対抗するため、[[稲妻/Lightning Bolt]]や[[呪詛術士/Anathemancer]]、[[炎渦竜巻/Firespout]]などのために[[赤]]を足した、「'''ライトニング・フェアリー'''」と呼ばれる[[青黒赤]]の構成のものも見られるようになった。
 +
 
 +
{{#card:Lightning Bolt}}
 +
 
 +
====青黒型====
 +
=====初期型=====
 
*備考
 
*備考
**[[グランプリ静岡08]] 優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpshi08/welcome-ja 参考])
+
**[[世界選手権08]] 優勝 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/worlds08/welcome-ja 参考])
**使用者:[[高橋優太]]
+
**使用者:[[Antti Malin]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[スタンダード]]([[第10版]]+[[コールドスナップ]]+[[時のらせんブロック]]+[[ローウィン・ブロック]])
+
**[[スタンダード]]([[第10版]]+[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]+[[アラーラの断片]])
  
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
+
{{#MagicFactory:df311381}}
|-
+
*フェアリー対策として有効な[[ジャンドの魔除け/Jund Charm]]などの[[火力]]による[[全体除去]]から受ける被害を少しでも軽減できるように、[[ウーナの末裔/Scion of Oona]]が一切入っていない。
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (19)
+
|-
+
|4||[[やっかい児/Pestermite]]
+
|-
+
|4||[[霧縛りの徒党/Mistbind Clique]]
+
|-
+
|4||[[ウーナの末裔/Scion of Oona]]
+
|-
+
|3||[[誘惑蒔き/Sower of Temptation]]
+
|-
+
|4||[[呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#eeddff"|呪文 (16)
+
|-
+
|4||[[祖先の幻視/Ancestral Vision]]
+
|-
+
|4||[[苦花/Bitterblossom]]
+
|-
+
|4||[[謎めいた命令/Cryptic Command]]
+
|-
+
|4||[[名も無き転置/Nameless Inversion]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ddffee"|土地 (25)
+
|-
+
|3||[[フェアリーの集会場/Faerie Conclave]]
+
|-
+
|4||[[変わり谷/Mutavault]]
+
|-
+
|4||[[涙の川/River of Tears]]
+
|-
+
|4||[[人里離れた谷間/Secluded Glen]]
+
|-
+
|4||[[冠雪の島/Snow-Covered Island]]
+
|-
+
|2||[[冠雪の沼/Snow-Covered Swamp]]
+
|-
+
|4||[[地底の大河/Underground River]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード
+
|-
+
|4||[[ボトルのノーム/Bottle Gnomes]]
+
|-
+
|4||[[死の印/Deathmark]]
+
|-
+
|2||[[使い魔の策略/Familiar's Ruse]]
+
|-
+
|2||[[剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore]]
+
|-
+
|3||[[思考囲い/Thoughtseize]]
+
|}
+
  
===青緑型===
+
=====後期型=====
 +
*備考
 +
**[[日本選手権09]] 準優勝 ([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/jpnat09 参考])
 +
**使用者:[[渡辺雄也]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[スタンダード]]([[基本セット2010]]+[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]+[[アラーラの断片ブロック]])
  
 +
{{#MagicFactory: df318763}}
 +
* [[基本セット2010]]参入後のリスト。[[大貂皮鹿/Great Sable Stag]]に対抗するために[[ガーゴイルの城/Gargoyle Castle]]や[[巣穴の運命支配/Warren Weirding]]が採用されている。
 +
*ミラーマッチを意識して[[コショウ煙/Peppersmoke]]がメイン・サイド合わせて4枚投入されている。
 +
 +
====青黒赤型====
 
*備考
 
*備考
**[[グランプリクラクフ07]] ベスト8([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpkra07/welcomeForce 参考])
+
**[[イタリア選手権09]] 準優勝 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/itnat09/welcome 参考])
**使用者:[[Robert Jacko]]
+
**使用者:[[Marco Monetto]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[スタンダード]]([[第10版]]+[[コールドスナップ]]+[[時のらせんブロック]]+[[ローウィン]])
+
**[[スタンダード]]([[基本セット2010]]+[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]+[[アラーラの断片ブロック]])
  
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
+
{{#MagicFactory:df311380}}
|-
+
===時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期===
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
+
{{#card:Scryb Ranger}}
|-
+
 
!colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (28)
+
初期は[[スクリブのレインジャー/Scryb Ranger]]などのために[[緑]]を足し、[[青緑クロック・パーミッション#時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|青緑クロック・パーミッション]]に近い形をとっていた(→[[#青緑型]])。[[極楽鳥/Birds of Paradise]]の[[マナ加速]]で[[展開]]力を上げ、[[やっかい児/Pestermite]]・[[霧縛りの徒党/Mistbind Clique]][[テンポ]]を稼ぎつつ[[対戦相手]]の行動を縛る。最後は[[ウーナの末裔/Scion of Oona]]からの[[全体強化]]で押し切る形となる。
|-
+
 
|4||[[極楽鳥/Birds of Paradise]]
+
{{#card:Bitterblossom}}
|-
+
 
|3||[[霧縛りの徒党/Mistbind Clique]]
+
[[モーニングタイド]]参入後は[[苦花/Bitterblossom]][[ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique]][[変わり谷/Mutavault]]などを得て[[青黒]]のものが主流になり、[[環境]]の一角へと大きく躍進する(→[[#青黒型]])。[[ヒバリブリンク]]などの[[コントロール (デッキ)|コントロール]]に強く、[[黒緑エルフ]]を筆頭とする[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]に弱い[[クロック・パーミッション]]として、三つ巴の[[メタゲーム]]を形成。[[イーブンタイド]]参入後は[[スライ/スタンダード/時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|赤単スライ]]の隆盛が逆風となるものの、赤単に有利な各種[[コンボデッキ]]に対して強い[[デッキ]]として生き残った。
|-
+
 
|4||[[神秘の蛇/Mystic Snake]]
+
====青黒型====
|-
+
*備考
|3||[[やっかい児/Pestermite]]
+
**[[グランプリ静岡08]] 優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpshi08/welcome-ja 参考])
|-
+
**使用者:[[高橋優太]]
|4||[[ウーナの末裔/Scion of Oona]]
+
*[[フォーマット]]
|-
+
**[[スタンダード]][[第10版]][[コールドスナップ]][[時のらせんブロック]]+[[ローウィン・ブロック]])
|4||[[スクリブのレインジャー/Scryb Ranger]]
+
 
|-
+
{{#MagicFactory:df311382}}
|4||[[呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite]]
+
====青緑型====
|-
+
*備考
|2||[[根の壁/Wall of Roots]]
+
**[[グランプリクラクフ07]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpkra07/welcomeForce 参考]
|-
+
**使用者:[[Robert Jacko]]
!colspan="2" style="background-color:#eeddff"|呪文 (9)
+
*[[フォーマット]]
|-
+
**[[スタンダード]][[第10版]][[コールドスナップ]]+[[時のらせんブロック]]+[[ローウィン]])
|2||[[ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer]]
+
|-
+
|2||[[心霊破/Psionic Blast]]
+
|-
+
|1||[[霊魂放逐/Remove Soul]]
+
|-
+
|4||[[ルーンのほつれ/Rune Snag]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ddffee"|土地 (23)
+
|-
+
|3||[[フェアリーの集会場/Faerie Conclave]]
+
|-
+
|3||[[森/Forest]]
+
|-
+
|2||[[ペンデルヘイヴン/Pendelhaven]]
+
|-
+
|4||[[冠雪の森/Snow-Covered Forest]]
+
|-
+
|5||[[冠雪の島/Snow-Covered Island]]
+
|-
+
|2||[[樹上の村/Treetop Village]]
+
|-
+
|4||[[ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード
+
|-
+
|1||[[瞬間凍結/Flashfreeze]]
+
|-
+
|3||[[木化/Lignify]]
+
|-
+
|3||[[幽体の魔力/Spectral Force]]
+
|-
+
|4||[[アメジストのとげ/Thorn of Amethyst ]]
+
|-
+
|3||[[ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter]]
+
|-
+
|1||[[意志を曲げる者/Willbender]]
+
|}
+
  
*初期の[[シミックカラー|青緑]]タイプ。
+
{{#MagicFactory:df311383}}
 +
*初期の[[緑青|青緑]]タイプ。
 
*[[サイドボード]]には[[幽体の魔力/Spectral Force]]も搭載され[[スクリブ・アンド・フォース]]の[[コンボ]]が採用されている。
 
*[[サイドボード]]には[[幽体の魔力/Spectral Force]]も搭載され[[スクリブ・アンド・フォース]]の[[コンボ]]が採用されている。
 +
==エクステンデッド==
 +
===ミラディン以降===
 +
[[激浪の研究室/Riptide Laboratory]]が[[オンスロート・ブロック]]の[[ローテーション]][[落ちる|落ち]]で使用できなくなって以降は、[[スタンダード]]に近い型の[[青黒]]の[[デッキ]]に[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]]を加えたタイプも現れた(→[http://archive.mtg-jp.com/eventc/worlds09/article/001580/ 参考])。
  
==ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築==
+
[[時のらせん]]期以降の[[エクステンデッド]]では[[メタゲーム]]の中心となっている。旧スタンダードのデッキをベースとして、[[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]]や[[マナ漏出/Mana Leak]]といった[[青]]の定番[[カード]]を加えた構成をとる。
 +
 
 +
{{#card:Jace, the Mind Sculptor}}
 +
{{#card:Sword of Feast and Famine}}
 +
 
 +
時のらせん期には[[燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows]]+[[罰する火/Punishing Fire]]の[[コンボ]]に阻まれて活躍の機会を奪われたが、[[ローウィン]]期以降は[[トーナメント]]でも主流となっている。[[ミラディン包囲戦]]では、[[デッキタイプ]]に合致した強力な[[装備品]]、[[饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine]]が登場(→[[#青黒型]])。
 +
 
 +
また、饗宴と飢餓の剣登場以降は定番の[[苦花/Bitterblossom]]を外し[[石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic]]を加えた[[白青]]型、'''青白フェアリー'''/''UW Faeries''も登場した(→[[#青白型]])。同[[環境]]の[[青白石鍛冶#エクステンデッド|青白石鍛冶]]とほぼ同じ構成であり、その亜種とも言える。
 +
{{#card:Stoneforge Mystic}}
  
 +
====青黒型====
 
*備考
 
*備考
**[[グランプリバーミンガム08]] 準優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpbir08/welcome 参考])
+
**[[グランプリ神戸11]] 優勝 ([http://coverage.mtg-jp.com/gpkob11/ 参考])
**使用者:[[Remi Fortier]]
+
**使用者:[[八十岡翔太]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築]]([[ローウィン]]+[[モーニングタイド]]+[[シャドウムーア]])
+
**[[エクステンデッド]]([[基本セット2010]]+[[基本セット2011]]+[[ローウィン・ブロック]]~[[ミラディン包囲戦]])
  
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
+
{{#MagicFactory:df304504}}
|-
+
*[[ミラディン包囲戦]]参入後の[[青黒]]のデッキ。
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
+
*[[ダメージレース]]で負けかねない[[]]系・[[]]系の[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]に対しては[[ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader]]を4枚サイドインし、[[毒カウンター|毒殺]]を狙う。
|-
+
*他にも4枚[[積む|積み]]が当然とされる[[変わり谷/Mutavault]][[色マナ]]の安定のため3枚に抑えるなど、独自の調整が施されている。
!colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (17)
+
|-
+
|2||[[ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique]]
+
|-
+
|4||[[霧縛りの徒党/Mistbind Clique]]
+
|-
+
|4||[[ウーナの末裔/Scion of Oona]]
+
|-
+
|3||[[誘惑蒔き/Sower of Temptation]]
+
|-
+
|4||[[呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#eeddff"|呪文 (19)
+
|-
+
|4||[[砕けた野望/Broken Ambitions]]
+
|-
+
|4||[[苦花/Bitterblossom]]
+
|-
+
|4||[[謎めいた命令/Cryptic Command]]
+
|-
+
|4||[[名も無き転置/Nameless Inversion]]
+
|-
+
|3||[[思案/Ponder]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ddffee"|土地 (24)
+
|-
+
|8||[[島/Island]]
+
|-
+
|4||[[沼/Swamp]]
+
|-
+
|4||[[変わり谷/Mutavault]]
+
|-
+
|4||[[人里離れた谷間/Secluded Glen]]
+
|-
+
|4||[[沈んだ廃墟/Sunken Ruins]]
+
|-
+
!colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード
+
|-
+
|2||[[増え続ける荒廃/Incremental Blight]]
+
|-
+
|3||[[思考の粉砕/Mind Shatter]]
+
|-
+
|1||[[コショウ煙/Peppersmoke]]
+
|-
+
|4||[[叫び大口/Shriekmaw]]
+
|-
+
|1||[[誘惑蒔き/Sower of Temptation]]
+
|-
+
|4||[[思考囲い/Thoughtseize]]
+
|}
+
  
==レガシー==
+
====青白型====
 +
*備考
 +
**[[グランプリ神戸11]] ベスト8 ([http://coverage.mtg-jp.com/gpkob11/ 参考])
 +
**使用者:[[Martin Juza]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[エクステンデッド]]([[基本セット2010]]~[[基本セット2011]]+[[ローウィン・ブロック]]~[[ミラディン包囲戦]])
  
[[レガシー]]では、大きく分けると2つのタイプが存在している。
+
{{#MagicFactory:df304501}}
 +
*こちらは[[白青]]のデッキ。
 +
===オンスロート期===
 +
[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]参入直後の[[エクステンデッド]]では、[[フェアリー]]の[[タイプ的]][[シナジー]]とともに[[激浪の研究室/Riptide Laboratory]]を活用した、[[ウィザード (デッキ)|ウィザードデッキ]]との[[ハイブリッドデッキ|ハイブリッド]]型が主流。
  
1つは、純粋に[[フェアリー]]で[[クリーチャー]]を統一したもの。
+
{{#card:Riptide Laboratory}}
{{#card:Force of Will}}
+
 
{{#card:Spellstutter Sprite}}
 
{{#card:Spellstutter Sprite}}
基本的には[[スタンダード]]のフェアリーと同じく[[青黒]]2色で組まれるが、[[単色]]化することで[[特殊地形]]対策を回避したり、逆にこちらが相手の[[特殊地形]]を食うことが出来るため、[[]][[単色]]で組まれることもある。
+
 
 +
[[呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite]]や[[ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique]]といった[[ETB]][[能力]]持ちのフェアリーを激浪の研究室で使いまわして[[アドバンテージ]]を稼ぐ。
 +
 
 +
[[青単色デッキ|青単色]]が主流だが、[[苦花/Bitterblossom]]を採用した[[青黒]]型や、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]等を加えた[[緑青|青緑]]のものもトーナメントシーンに存在した。
 +
 
 +
====サンプルレシピ====
 +
*備考
 +
**[[プロツアーベルリン08]] ベスト8 ([http://web.archive.org/web/20090805202715/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/protour2008/berlin/index.html 参考])
 +
**使用者:[[Denis Sinner]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[エクステンデッド]]([[第8版]]~[[第10版]]+[[オンスロート・ブロック]]~[[アラーラの断片]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory:df303903}}
 +
*最初期の[[青黒]]のフェアリー=ウィザード・デッキ。
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==モダン==
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初期は[[燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows]]+[[罰する火/Punishing Fire]]の[[コンボ]]に活躍の舞台を奪われていたが、罰する火が2012/1/1よりモダンの禁止カードとなったことで表舞台に登場した。
 +
 
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{{#card:Spellstutter Sprite}}
 +
{{#card:Vedalken Shackles}}
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 +
[[苦花/Bitterblossom]]が[[フォーマット]]制定当初は[[禁止カード]]であったため、[[デッキカラー]]は[[青黒]]に限らず様々なタイプの物が見られ、初期は[[青単色デッキ|青単色]]と[[青赤]]のものが主流であった。
 +
 
 +
青単色にするメリットは、強力な[[クリーチャー]]強奪手段の[[ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles]]が使いやすくなることと、[[変わり谷/Mutavault]]や[[地盤の際/Tectonic Edge]]などの[[色マナ]]の出ない[[基本でない土地]]に[[スロット]]を多く割けることである。
 +
 
 +
青赤タイプは各種優良[[火力]]を使える利点も大きいが、それだけでなく[[やっかい児/Pestermite]]を採用して[[欠片の双子#モダン|欠片の双子]]と[[ハイブリッドデッキ|ハイブリッド]]することも多い。
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 +
2014年2月7日より[[苦花/Bitterblossom]]が解禁され、かつての[[スタンダード]]や[[エクステンデッド]]での主流であった[[青黒]]型がついに[[モダン]]でも見られるようになった。しかし環境の高速化により青黒型に回帰することを選ばないプレイヤーも見られる。
 +
 
 +
===青単型===
 +
*備考
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**[[グランプリリンカーン12]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gplin12/welcome 参考])
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**使用者:[[Samuel Karls]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[モダン]](~[[闇の隆盛]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory:df306580}}
 +
===青黒型===
 +
*備考
 +
**[[グランプリリッチモンド14]] ベスト16 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gprich14/welcome 参考])
 +
**使用者:[[Alex Sittner]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[モダン]](~[[神々の軍勢]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory:df311652}}
 +
*環境の高速化に伴い、4マナ以上のカードがやや減らされた構築になっている。
 +
 
 +
===青黒コントロール型===
 +
*備考
 +
**[[グランプリポートランド18]] ベスト8([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gppor18 参考])
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**使用者:[[高橋優太]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[モダン]](~[[ラヴニカのギルド]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory: df318936}}
 +
*[[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]]解禁後のリスト。[[青黒コントロール]]に近い構成となっている。
 +
*除去が[[喪心/Cast Down]]や[[致命的な一押し/Fatal Push]]に、[[地盤の際/Tectonic Edge]]が[[廃墟の地/Field of Ruin]]に置き換えられるなど、細かい改良が各セットで行なわれている。
 +
 
 +
==レガシー==
 +
[[ローウィン]]以降の強力なフェアリーの登場によって、[[レガシー]]でも成立するようになった。レガシーでは、大きく分けると2つのタイプが存在している。
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 +
1つは、純粋に[[フェアリー]]で[[クリーチャー]]を統一したもの。基本的には[[スタンダード]]のフェアリーと同じく[[青黒]]2[[色]]で組まれるが、[[単色デッキ|単色]]化することで[[基本でない土地]]への対策を回避したり、逆に[[基本に帰れ/Back to Basics]]によって基本でない土地を対策するために[[青]]単色で組まれることもある。
  
 
もう1つは、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]や[[三角エイの捕食者/Trygon Predator]]などのために[[緑]]を足したものである。
 
もう1つは、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]や[[三角エイの捕食者/Trygon Predator]]などのために[[緑]]を足したものである。
 
{{#card:Tarmogoyf}}
 
{{#card:Tarmogoyf}}
 
{{#card:Trygon Predator}}
 
{{#card:Trygon Predator}}
こちらは、[[部族]][[シナジー]]を前面に押し出した前者とは違い、フェアリーの要素は[[苦花/Bitterblossom]]と[[呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite]]ぐらいのものであり、[[フィッシュ]]に分類されることも多い。
 
  
レガシーでは未だ未知数な部分も多いが、[[霊気の薬瓶/AEther Vial]][[呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite]][[行き詰まり/Standstill]]+[[変わり谷/Mutavault]]、[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]]+[[苦花/Bitterblossom]]のように、[[エターナル]]ならではの[[シナジー]]を形成することが多い。
+
こちらは、[[タイプ的]][[シナジー]]を前面に押し出した前者とは違い、フェアリーの要素は[[苦花/Bitterblossom]][[呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite]]ぐらいのものであり、[[フィッシュ]]に分類されることも多い。
 +
 
 +
レガシーでは未だ未知数な部分も多いが、[[霊気の薬瓶/Aether Vial]]+呪文づまりのスプライト、[[行き詰まり/Standstill]]+[[変わり谷/Mutavault]]、[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]]+苦花のように、[[エターナル]]ならではの[[シナジー]]を形成することが多い。
 +
 
 +
また[[フェアリー・ストンピィ]]と呼ばれるデッキもあるが、フェアリーは入ることはあるもののタイプ的恩恵はまったく考慮されていない。というか組もうと思えばフェアリーを抜いて組むことさえできるまったくの別物である。
  
 
===サンプルレシピ===
 
===サンプルレシピ===
 
*備考
 
*備考
 
**[[レガシー選手権08]] ベスト8
 
**[[レガシー選手権08]] ベスト8
**使用者:[[Josh Bettens]]
+
**使用者:[[Josh Bettens]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
 
**[[レガシー]](~[[イーブンタイド]])
 
**[[レガシー]](~[[イーブンタイド]])
  
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
+
{{#MagicFactory:df311384}}
|-
+
==パウパー==
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
+
[[パウパー]]では、[[呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite]]と、[[フェアリーの大群/Cloud of Faeries]]や[[フェアリーの悪党/Faerie Miscreant]]などの[[軽い]][[フェアリー]]・[[クリーチャー]]の[[シナジー]]を採用した、[[青単色デッキ|青単]]または[[青赤]]、[[青黒]]の[[クロック・パーミッション]][[デッキ]]がフェアリーと呼ばれる。
|-
+
 
!colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (12)
+
{{#card: Cloud of Faeries}}
|-
+
{{#card: Ninja of the Deep Hours}}
|4||[[呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite]]
+
{{#card: Counterspell}}
|-
+
 
|4||[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]
+
[[深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours]]で[[ETB]]能力を持つ[[フェアリー]]を回収するギミックを持つ。[[秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets]]が採用されることもある、[[Delver-Go#パウパー|Delver-Go]]の一種でもある。
|-
+
 
|4||[[三角エイの捕食者/Trygon Predator]]
+
[[打ち消す|打ち消し]][[呪文]]は[[対抗呪文/Counterspell]]と呪文づまりのスプライトが使われる。[[ライブラリー操作]]呪文は[[レガシー]]と比べても遜色ない充実ぶりだが、パウパーでは[[フェッチランド]]のような手軽に[[ライブラリー]]を[[切り直す]]ことが可能なカードが少ないため、青単では[[渦まく知識/Brainstorm]]ではなく[[定業/Preordain]]や[[思案/Ponder]]を優先するケースが多い。青赤や青黒の場合は[[灰のやせ地/Ash Barrens]]などが採用され、渦まく知識も数枚採用される。
|-
+
 
!colspan="2" style="background-color:#ffeedd"|インスタント・ソーサリー (16)
+
[[2016年]]1月には当初採用されていたフェアリーの大群が[[禁止カード|禁止]]され、このデッキの弱体化が懸念されたものの、後釜にフェアリーの悪党が採用されたことで問題なく運用されていた。しかし、[[モダンマスターズ2017]]において[[炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary]]がコモンとして収録され、それをフル投入した[[ストンピィ#パウパー|ストンピィ]]が登場すると、青単型はこのタイプのストンピィとの相性が非常に悪いとされて一気に数を減らすことになり、代わりに[[基本氷雪土地]]と[[雪崩し/Skred]]を採用した「'''青赤氷雪フェアリー'''」と呼ばれる構成が登場した。雪崩しにより[[グルマグのアンコウ/Gurmag Angler]]や[[吠え群れの飢え/Hunger of the Howlpack]]によって[[+1/+1カウンター]]が置かれたクリーチャーにも後から対処できるようになったのが特長。[[稲妻/Lightning Bolt]]と合わせた最大8枚の1マナ除去とカウンターの合わせ技で相手のクリーチャー群に対処するように変化していった。
|-
+
 
|4||[[渦まく知識/Brainstorm]]
+
[[噴出/Gush]]禁止後はやや勢力を落とすも、[[エルドレインの王権]]で[[神秘の聖域/Mystic Sanctuary]]を獲得。秘密を掘り下げる者や[[ボーラスの占い師/Augur of Bolas]]と相性がよく、[[悲劇的教訓/Tragic Lesson]]や[[剥奪/Deprive]]とは強力なシナジーを形成する。しかし、剥奪との[[ロック]]が問題視され、神秘の聖域は禁止された。
|-
+
 
|4||[[目くらまし/Daze]]
+
その後は[[ダブルマスターズ]]で[[パウパー]]環境ならば2マナの万能[[単体除去]]として使える[[喪心/Cast Down]]を獲得したこともあり、「'''青黒フェアリー'''」と呼ばれる青黒の構成が台頭している。他の型と比べると、喪心に加えて0マナ除去の[[殺し/Snuff Out]]を採用できる点、アドバンテージ源として4マナで[[統治者]]になれる上に殺しの対象にもならない[[黒薔薇の棘/Thorn of the Black Rose]]を採用できる点が優れていた。
|-
+
 
|4||[[Force of Will]]
+
[[統率者レジェンズ]]では3マナで[[統治者]]になれる[[失墜/Fall from Favor]]を獲得し、青黒に押されていた青赤氷雪型が再浮上し、また青単型が復活した。しかし失墜が禁止され、青単型は弱体化した。
|-
+
 
|4||[[燻し/Smother]]
+
その後青単型は[[浜墓荒らし/Brinebarrow Intruder]]、[[月回路のハッカー/Moon-Circuit Hacker]]、[[罠名人のスプライト/Snaremaster Sprite]]などによって強化された。ドロー枚数が多い代わりに[[ライブラリー操作]]はできなくなるので一長一短ではあるが、浜墓荒らしなどによって[[人間]]の数が安定したため、ドロー呪文として定業などの代わりに[[心を一つに/Of One Mind]]を採用した型も見られる。
|-
+
 
!colspan="2" style="background-color:#eeeeee"|エンチャント・アーティファクト (13)
+
一方で青赤氷雪型は、失墜禁止後も4マナで[[統治者]]になれる[[蒼穹艦隊の提督/Azure Fleet Admiral]]・[[真紅艦隊の准将/Crimson Fleet Commodore]]の獲得によって[[統治者]]を引き続き使用でき、さらに[[カルドハイム]]で[[基本土地タイプ]]を持つ[[氷雪]][[タップインデュアルランド]]の[[移り変わるフィヨルド/Volatile Fjord]]を手に入れてマナ基盤が強化された。氷雪土地のため雪崩しのダメージを強化できる点も嬉しい。青黒型も[[氷のトンネル/Ice Tunnel]]、ないし[[団結のドミナリア]]で登場した[[基本土地タイプ]]を持つ[[タップインデュアルランド]]の[[汚染された帯水層/Contaminated Aquifer]]によってマナ基盤が強化された。これらは[[沼]]の[[基本土地タイプ]]を持つので殺しとも相性がいい。
|-
+
 
|3||[[霊気の薬瓶/AEther Vial]]
+
[[指輪物語:中つ国の伝承]]では[[ロリアンの発見/Lórien Revealed]]を獲得する。これによって[[島]]の[[基本土地タイプ]]を持つ[[タップインデュアルランド]]をサーチすることができ、これ自身も[[ボーラスの占い師/Augur of Bolas]]によって手札に加えられる。土地を減らせるうえに長期戦においてはドローに変えられる点が強力であり、青赤氷雪型と青黒型が強化された。
|-
+
 
|4||[[苦花/Bitterblossom]]
+
このようにデッキ内容は変わりながらもパウパーの[[メタゲーム]]の中心に常に存在するデッキであり、常にメタられる側でありながらそのデッキパワーの高さからメタ上位に残り続けている。
|-
+
 
|4||[[行き詰まり/Standstill]]
+
公式記事Daily Deck([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/daily-deck/pauper-mono-blue-2015-11-10 参考]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/dd/0016011/ 翻訳])も参照。
|-
+
 
|2||[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]]
+
===サンプルリスト===
|-
+
====青単====
!colspan="2" style="background-color:#ddffee"|土地 (19)
+
=====サンプルリスト1=====
|-
+
*備考
|3||[[溢れかえる岸辺/Flooded Strand]]
+
**Pauper Event #6355635 on 11/22/2013 1st Place([http://archive.wizards.com/Magic/digital/magiconlinetourn.aspx?x=mtg/digital/magiconline/tourn/6355635 参考])
|-
+
**使用者:SKarface
|1||[[/Island]]
+
*[[フォーマット]]
|-
+
**[[パウパー]] (~[[テーロス]])
|2||[[変わり谷/Mutavault]]
+
 
|-
+
{{#MagicFactory:df311363}}
|3||[[汚染された三角州/Polluted Delta]]
+
=====サンプルリスト2=====
|-
+
*備考
|1||[[/Swamp]]
+
**Pauper Daily #8273532 on 05/14/2015 4-0([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-daily-2015-05-15 参考])
|-
+
**使用者:HermonHero
|3||[[Tropical Island]]
+
*[[フォーマット]]
|-
+
**[[パウパー]](~[[タルキール龍紀伝]])
|3||[[Underground Sea]]
+
 
|-
+
{{#MagicFactory:df313119}}
|3||[[不毛の大地/Wasteland]]
+
*よりクリーチャーの数を絞ったレシピ。
|-
+
 
!colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード
+
=====サンプルリスト3=====
|-
+
*備考
|3||[[無効/Annul]]
+
**Pauper Challenge #11379200 on 05/20/2018 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2018-05-21 参考])
|-
+
**使用者:Mezzel
|1||[[青霊破/Blue Elemental Blast]]
+
*[[フォーマット]]
|-
+
**[[パウパー]](~[[ドミナリア]])
|3||[[仕組まれた疫病/Engineered Plague]]
+
 
|-
+
{{#MagicFactory:df318639}}
|3||[[根絶/Extirpate]]
+
*[[モダンマスターズ2017]]後の青単型。青赤が主流となっているが、青単のタイプも健在。[[変異原性の成長/Mutagenic Growth]]を多く採用しているのが特徴。
|-
+
 
|2||[[水流破/Hydroblast]]
+
=====サンプルリスト4=====
|-
+
*備考
|3||[[不忠の糸/Threads of Disloyalty]]
+
**Pauper Challenge #12235627 on 12/05/2020 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2020-12-06 参考])
|}
+
**使用者:Mogged
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[統率者レジェンズ]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory: df320296}}
 +
*[[失墜/Fall from Favor]]獲得後の青単型。
 +
 
 +
=====サンプルリスト5=====
 +
*備考
 +
**Pauper Challenge 32 on 09/07/2024 準優勝([https://www.mtgo.com/decklist/pauper-challenge-32-2024-09-0712682670 参考])
 +
**使用者:Banduz
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[ブルームバロウ]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory: df323698}}
 +
*[[失墜/Fall from Favor]]禁止後の青単型。
 +
 
 +
====青赤====
 +
=====サンプルリスト1=====
 +
*備考
 +
**Pauper Challenge #10798998 on 08/13/2017 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2017-08-14 参考])
 +
**使用者:ticki
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[破滅の刻]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory:df318321}}
 +
*サイドボードの[[渦巻く砂嵐/Swirling Sandstorm]]で[[親和_(デッキ)#パウパー|親和]]や[[ストンピィ#パウパー|ストンピィ]]に対する耐性が上昇している。[[スレッショルド]]も、軽量キャントリップや[[進化する未開地/Evolving Wilds]]で無理なく達成できる。
 +
*ストンピィが[[モダンマスターズ2017]]で[[炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary]]で強化された一方、フェアリー側も[[ボーラスの占い師/Augur of Bolas]]を獲得している。
 +
 
 +
=====サンプルリスト2=====
 +
*備考
 +
**Pauper Challenge #12179962 on 07/11/2020 準優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2020-07-12 参考])
 +
**使用者:John1111
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[基本セット2021]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory: df320190}}
 +
*[[神秘の聖域/Mystic Sanctuary]][[禁止カード|禁止]]直前のリスト。
 +
*[[秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets]]は不採用となっている。
 +
 
 +
=====サンプルリスト3=====
 +
*備考
 +
**Pauper Challenge #12240493 on 12/19/2020 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2020-12-20 参考])
 +
**使用者:Pilototo
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[統率者レジェンズ]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory: df323701}}
 +
*[[失墜/Fall from Favor]]獲得後のリスト。
 +
 
 +
=====サンプルリスト4=====
 +
*備考
 +
**Pauper Challenge #12269159 on 03/06/2021 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2021-03-07 参考])
 +
**使用者:dragon7k
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[カルドハイム]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory: df323702}}
 +
*[[失墜/Fall from Favor]]が[[禁止カード|禁止]]され、[[移り変わるフィヨルド/Volatile Fjord]]を獲得した後のリスト。
 +
 
 +
=====サンプルリスト5=====
 +
*備考
 +
**Pauper Challenge 32 on 04/19/2024 5位([https://www.mtgo.com/decklist/pauper-challenge-32-2024-04-1912631006 参考])
 +
**使用者:ZAAAAMU
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[サンダー・ジャンクションの無法者]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory: df323703}}
 +
*[[ロリアンの発見/Lórien Revealed]]獲得後のリスト。
 +
*土地を18枚まで減らしている。
 +
 
 +
====青黒====
 +
=====サンプルリスト1=====
 +
*備考
 +
**Pauper Challenge #12195641 on 08/15/2020 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2020-08-16 参考])
 +
**使用者:Oscar_Franco
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[ダブルマスターズ]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory: df323699}}
 +
*[[喪心/Cast Down]]獲得後の初期[[青黒]]型。
 +
 
 +
=====サンプルリスト2=====
 +
*備考
 +
**Pauper Super Qualifier #12280356 on 04/03/2021 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-super-qualifier-2021-04-04 参考])
 +
**使用者:chrolony
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[カルドハイム]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory: df320490}}
 +
*[[氷のトンネル/Ice Tunnel]]獲得後の[[青黒]]型。
 +
 
 +
=====サンプルリスト3=====
 +
*備考
 +
**Pauper Challenge 64 on 05/12/2024 優勝([https://www.mtgo.com/decklist/pauper-challenge-64-2024-05-1212637342 参考])
 +
**使用者:Beicodegeia
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[パウパー]](~[[サンダー・ジャンクションの無法者]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory: df323700}}
 +
*[[ロリアンの発見/Lórien Revealed]]獲得後の[[青黒]]型。
 +
*土地を18枚まで減らしている。
  
 
==参考==
 
==参考==
*[[クロック・パーミッション]]
 
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]
 +
 +
{{DEFAULTSORT:ふえありい}}
 +
[[Category:青単色デッキ]]
 +
[[Category:白青デッキ]]
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[[Category:青黒デッキ]]
 +
[[Category:緑青デッキ]]
 +
[[Category:クロック・パーミッションデッキ]]
 +
[[Category:ビート・コントロールデッキ]]
 +
[[Category:タイプ的デッキ]]
 +
[[Category:青単クロック・パーミッションデッキ]]
 +
[[Category:白青クロック・パーミッションデッキ]]
 +
[[Category:青黒クロック・パーミッションデッキ]]
 +
[[Category:緑青クロック・パーミッションデッキ]]
 +
[[Category:青単ビート・コントロールデッキ]]
 +
[[Category:白青ビート・コントロールデッキ]]
 +
[[Category:青黒ビート・コントロールデッキ]]
 +
[[Category:緑青ビート・コントロールデッキ]]
 +
[[Category:ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築デッキ]]
 +
[[Category:ローウィン=シャドウムーア・ブロックを含むスタンダードデッキ]]
 +
[[Category:オンスロート期のエクステンデッドデッキ]]
 +
[[Category:時のらせん期のエクステンデッドデッキ]]
 +
[[Category:ローウィン期のエクステンデッドデッキ]]
 +
[[Category:モダンデッキ]]
 +
[[Category:レガシーデッキ]]
 +
[[Category:パウパーデッキ]]

2024年9月25日 (水) 15:56時点における最新版

フェアリー (Faeries) は、フェアリーを主体としたタイプ的デッキの総称。

目次

[編集] 概要


Spellstutter Sprite / 呪文づまりのスプライト (1)(青)
クリーチャー — フェアリー(Faerie) ウィザード(Wizard)

瞬速
飛行
呪文づまりのスプライトが戦場に出たとき、マナ総量がX以下の呪文1つを対象とし、それを打ち消す。Xはあなたがコントロールするフェアリー(Faerie)の数に等しい。

1/1


Scion of Oona / ウーナの末裔 (2)(青)
クリーチャー — フェアリー(Faerie) 兵士(Soldier)

瞬速
飛行
あなたがコントロールする他のフェアリー(Faerie)・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
あなたがコントロールする他のフェアリーは被覆を持つ。(それらは呪文や能力の対象にならない。)

1/1

基本は、フィッシュなどと同じく、軽いフェアリーを序盤に展開カウンターでサポートするクロック・パーミッションである。

以前より少なからずフェアリーは存在したが、特にシナジーを持つカードは存在しなかったため、ファンデッキ以外で組まれることはほとんどなかった。しかし、ローウィン・ブロックの主要クリーチャー・タイプに選ばれたことで、タイプ的シナジーを持つ多数のフェアリーが登場し、デッキとして成立するようになる。

既存のクロック・パーミッションと異なり、クロック担当の大半が瞬速を持つため、対戦相手の出方を伺いつつ展開できることが特徴。序盤に無理に動けばカウンターが疎かになり、じっとしていては高速デッキ相手に出遅れるというこのタイプの弱点が大きく払拭されている。

クロック・パーミッションというアーキタイプ自体の性質に加え、フェアリーの集会場/Faerie Conclave変わり谷/Mutavaultなどの優秀なミシュラランドが多く採用されることから、コントロールデッキに対しては総じて有利。反面ビートダウンデッキは苦手な傾向にあるものの、ダメージレースへの干渉力が高く、必要ならば全体除去まで用いることのできるコントロール要素の強いクロック・パーミッションであるため、必ずしも一方的な相性にはならない。

[編集] ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築

ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築でも有力なアーキタイプである。


Oona, Queen of the Fae / 妖精の女王、ウーナ (3)(青/黒)(青/黒)(青/黒)
伝説のクリーチャー — フェアリー(Faerie) ウィザード(Wizard)

飛行
(X)(青/黒):対戦相手1人を対象とする。色を1色選ぶ。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上からX枚のカードを追放する。この方法で追放された選ばれた色のカード1枚につき、飛行を持つ青であり黒である1/1のフェアリー(Faerie)・ならず者(Rogue)クリーチャー・トークンを1体生成する。

5/5


Nameless Inversion / 名も無き転置 (1)(黒)
同族 インスタント — 多相の戦士(Shapeshifter)

多相(このカードは、すべてのクリーチャー・タイプである。)
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+3/-3の修整を受けるとともにすべてのクリーチャー・タイプを失う。


デッキパワーの高さ、安定性は環境随一だが、展開力に秀でたキスキンなどには劣勢になりやすく、他のフォーマットに比較しても苦花/Bitterblossom頼みな部分が大きい。

そのため除去を多めに積んだものやミラーマッチに備えてトップデッキ勝負に強い妖精の女王、ウーナ/Oona, Queen of the Faeを採用したものも登場した。

[編集] サンプルレシピ


[編集] スタンダード

[編集] ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期

アラーラの断片参入後のスタンダードにも引き続き存在する。


Agony Warp / 苦悶のねじれ (青)(黒)
インスタント

クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-3/-0の修整を受ける。
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-0/-3の修整を受ける。



時のらせんブロックおよびコールドスナップの退場によって、祖先の幻視/Ancestral Visionルーンのほつれ/Rune Snagを失ったことで弱体化すると思われたが、それらのカードが有効となるヒバリブリンクなどの低速コントロールが衰退したことで影響は少なかった。その一方で、新しく得た苦悶のねじれ/Agony Warp蔓延/Infestといったカードで苦手としていたビートダウンへのある程度の耐性を獲得。その勢いは止まらずトップメタとして君臨し、世界選手権08を制した。

しかし、コンフラックスの参入により、フェアリー対策として火山の流弾/Volcanic Falloutを採用するデッキが増え、フェアリーにとって多少向かい風の環境となる。

基本セット2010で天敵である大貂皮鹿/Great Sable Stagが登場し、それを活かせるジャンド続唱5色残酷コントロールが台頭してきた。これに対抗するため、稲妻/Lightning Bolt呪詛術士/Anathemancer炎渦竜巻/Firespoutなどのためにを足した、「ライトニング・フェアリー」と呼ばれる青黒赤の構成のものも見られるようになった。


Lightning Bolt / 稲妻 (赤)
インスタント

クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。稲妻はそれに3点のダメージを与える。


[編集] 青黒型

[編集] 初期型


[編集] 後期型


[編集] 青黒赤型


[編集] 時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期

初期はスクリブのレインジャー/Scryb Rangerなどのためにを足し、青緑クロック・パーミッションに近い形をとっていた(→#青緑型)。極楽鳥/Birds of Paradiseマナ加速展開力を上げ、やっかい児/Pestermite霧縛りの徒党/Mistbind Cliqueテンポを稼ぎつつ対戦相手の行動を縛る。最後はウーナの末裔/Scion of Oonaからの全体強化で押し切る形となる。


モーニングタイド参入後は苦花/Bitterblossomヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique変わり谷/Mutavaultなどを得て青黒のものが主流になり、環境の一角へと大きく躍進する(→#青黒型)。ヒバリブリンクなどのコントロールに強く、黒緑エルフを筆頭とするビートダウンに弱いクロック・パーミッションとして、三つ巴のメタゲームを形成。イーブンタイド参入後は赤単スライの隆盛が逆風となるものの、赤単に有利な各種コンボデッキに対して強いデッキとして生き残った。

[編集] 青黒型


[編集] 青緑型


[編集] エクステンデッド

[編集] ミラディン以降

激浪の研究室/Riptide Laboratoryオンスロート・ブロックローテーション落ちで使用できなくなって以降は、スタンダードに近い型の青黒デッキ梅澤の十手/Umezawa's Jitteを加えたタイプも現れた(→参考)。

時のらせん期以降のエクステンデッドではメタゲームの中心となっている。旧スタンダードのデッキをベースとして、精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorマナ漏出/Mana Leakといったの定番カードを加えた構成をとる。



Sword of Feast and Famine / 饗宴と飢餓の剣 (3)
アーティファクト — 装備品(Equipment)

装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともにプロテクション(黒)とプロテクション(緑)を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはカードを1枚捨て、あなたはあなたがコントロールする土地をすべてアンタップする。
装備(2)


時のらせん期には燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows罰する火/Punishing Fireコンボに阻まれて活躍の機会を奪われたが、ローウィン期以降はトーナメントでも主流となっている。ミラディン包囲戦では、デッキタイプに合致した強力な装備品饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famineが登場(→#青黒型)。

また、饗宴と飢餓の剣登場以降は定番の苦花/Bitterblossomを外し石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mysticを加えた白青型、青白フェアリー/UW Faeriesも登場した(→#青白型)。同環境青白石鍛冶とほぼ同じ構成であり、その亜種とも言える。


Stoneforge Mystic / 石鍛冶の神秘家 (1)(白)
クリーチャー — コー(Kor) 工匠(Artificer)

石鍛冶の神秘家が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーから装備品(Equipment)カードを1枚探し、それを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
(1)(白),(T):あなたは、あなたの手札にある装備品カード1枚を戦場に出してもよい。

1/2

[編集] 青黒型


[編集] 青白型


  • こちらは白青のデッキ。

[編集] オンスロート期

ローウィン=シャドウムーア・ブロック参入直後のエクステンデッドでは、フェアリータイプ的シナジーとともに激浪の研究室/Riptide Laboratoryを活用した、ウィザードデッキとのハイブリッド型が主流。


Riptide Laboratory / 激浪の研究室
土地

(T):(◇)を加える。
(1)(青),(T):あなたがコントロールするウィザード(Wizard)1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。



Spellstutter Sprite / 呪文づまりのスプライト (1)(青)
クリーチャー — フェアリー(Faerie) ウィザード(Wizard)

瞬速
飛行
呪文づまりのスプライトが戦場に出たとき、マナ総量がX以下の呪文1つを対象とし、それを打ち消す。Xはあなたがコントロールするフェアリー(Faerie)の数に等しい。

1/1

呪文づまりのスプライト/Spellstutter Spriteヴェンディリオン三人衆/Vendilion CliqueといったETB能力持ちのフェアリーを激浪の研究室で使いまわしてアドバンテージを稼ぐ。

青単色が主流だが、苦花/Bitterblossomを採用した青黒型や、タルモゴイフ/Tarmogoyf等を加えた青緑のものもトーナメントシーンに存在した。

[編集] サンプルレシピ


  • 最初期の青黒のフェアリー=ウィザード・デッキ。

[編集] モダン

初期は燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows罰する火/Punishing Fireコンボに活躍の舞台を奪われていたが、罰する火が2012/1/1よりモダンの禁止カードとなったことで表舞台に登場した。


Spellstutter Sprite / 呪文づまりのスプライト (1)(青)
クリーチャー — フェアリー(Faerie) ウィザード(Wizard)

瞬速
飛行
呪文づまりのスプライトが戦場に出たとき、マナ総量がX以下の呪文1つを対象とし、それを打ち消す。Xはあなたがコントロールするフェアリー(Faerie)の数に等しい。

1/1


Vedalken Shackles / ヴィダルケンの枷 (3)
アーティファクト

あなたは、あなたのアンタップ・ステップにヴィダルケンの枷をアンタップしないことを選んでもよい。
(2),(T):あなたがコントロールする島(Island)の数以下のパワーを持つクリーチャー1体を対象とする。ヴィダルケンの枷がタップ状態であり続けるかぎり、そのクリーチャーのコントロールを得る。


苦花/Bitterblossomフォーマット制定当初は禁止カードであったため、デッキカラー青黒に限らず様々なタイプの物が見られ、初期は青単色青赤のものが主流であった。

青単色にするメリットは、強力なクリーチャー強奪手段のヴィダルケンの枷/Vedalken Shacklesが使いやすくなることと、変わり谷/Mutavault地盤の際/Tectonic Edgeなどの色マナの出ない基本でない土地スロットを多く割けることである。

青赤タイプは各種優良火力を使える利点も大きいが、それだけでなくやっかい児/Pestermiteを採用して欠片の双子ハイブリッドすることも多い。

2014年2月7日より苦花/Bitterblossomが解禁され、かつてのスタンダードエクステンデッドでの主流であった青黒型がついにモダンでも見られるようになった。しかし環境の高速化により青黒型に回帰することを選ばないプレイヤーも見られる。

[編集] 青単型

Faeries (Modern) [1]
土地 (25)
18 島/Island
4 変わり谷/Mutavault
3 地盤の際/Tectonic Edge
クリーチャー (17)
4 霧縛りの徒党/Mistbind Clique
4 ウーナの末裔/Scion of Oona
2 呪文滑り/Spellskite
4 呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
3 ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique
呪文 (18)
4 謎めいた命令/Cryptic Command
2 マナ漏出/Mana Leak
4 差し戻し/Remand
1 呪文貫き/Spell Pierce
4 呪文嵌め/Spell Snare
3 ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles
サイドボード (15)
1 アカデミーの廃墟/Academy Ruins
1 四肢切断/Dismember
1 払拭/Dispel
1 ジェイス・ベレレン/Jace Beleren
3 漸増爆弾/Ratchet Bomb
1 誘惑蒔き/Sower of Temptation
1 呪文滑り/Spellskite
2 鋼の妨害/Steel Sabotage
3 不忠の糸/Threads of Disloyalty
1 ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine

[編集] 青黒型

UB Faeries (Modern) [2]
土地 (25)
4 闇滑りの岸/Darkslick Shores
4 涙の川/River of Tears
4 変わり谷/Mutavault
3 人里離れた谷間/Secluded Glen
3 忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit
5 島/Island
2 沼/Swamp
クリーチャー (12)
4 呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
3 ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique
3 霧縛りの徒党/Mistbind Clique
2 瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage
呪文 (23)
4 苦花/Bitterblossom
3 謎めいた命令/Cryptic Command
3 喉首狙い/Go for the Throat
3 マナ漏出/Mana Leak
2 コジレックの審問/Inquisition of Kozilek
2 呪文嵌め/Spell Snare
2 饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine
2 思考囲い/Thoughtseize
2 悲劇的な過ち/Tragic Slip
サイドボード (15)
3 死の印/Deathmark
2 殴打頭蓋/Batterskull
2 呪文嵌め/Spell Snare
2 呪文滑り/Spellskite
2 エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage
2 墓掘りの檻/Grafdigger's Cage
1 コジレックの審問/Inquisition of Kozilek
1 仕組まれた爆薬/Engineered Explosives
  • 環境の高速化に伴い、4マナ以上のカードがやや減らされた構築になっている。

[編集] 青黒コントロール型

Blue Black Faeries [3]
土地 (24)
3 忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit
4 闇滑りの岸/Darkslick Shores
3 廃墟の地/Field of Ruin
3 島/Island
2 変わり谷/Mutavault
4 汚染された三角州/Polluted Delta
2 沸騰する小湖/Scalding Tarn
1 沼/Swamp
2 湿った墓/Watery Grave
クリーチャー (7)
4 瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage
3 呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
呪文 (29)
4 苦花/Bitterblossom
2 喪心/Cast Down
3 謎めいた命令/Cryptic Command
4 致命的な一押し/Fatal Push
1 英雄の破滅/Hero's Downfall
4 コジレックの審問/Inquisition of Kozilek
3 精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor
3 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
4 血清の幻視/Serum Visions
1 呪文貫き/Spell Pierce
サイドボード (15)
1 見栄え損ない/Disfigure
3 仕組まれた爆薬/Engineered Explosives
1 英雄の破滅/Hero's Downfall
1 否認/Negate
3 虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb
1 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
1 呪文貫き/Spell Pierce
1 呪文嵌め/Spell Snare
2 外科的摘出/Surgical Extraction
1 ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique

[編集] レガシー

ローウィン以降の強力なフェアリーの登場によって、レガシーでも成立するようになった。レガシーでは、大きく分けると2つのタイプが存在している。

1つは、純粋にフェアリークリーチャーを統一したもの。基本的にはスタンダードのフェアリーと同じく青黒2で組まれるが、単色化することで基本でない土地への対策を回避したり、逆に基本に帰れ/Back to Basicsによって基本でない土地を対策するために単色で組まれることもある。

もう1つは、タルモゴイフ/Tarmogoyf三角エイの捕食者/Trygon Predatorなどのためにを足したものである。


Tarmogoyf / タルモゴイフ (1)(緑)
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)

タルモゴイフのパワーは、すべての墓地にあるカードのカード・タイプの数に等しく、タフネスはその点数に1を加えた点数に等しい。

*/1+*


Trygon Predator / 三角エイの捕食者 (1)(緑)(青)
クリーチャー — ビースト(Beast)

飛行
三角エイの捕食者がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーがコントロールするアーティファクト1つかエンチャント1つを対象とする。あなたはそれを破壊してもよい。

2/3

こちらは、タイプ的シナジーを前面に押し出した前者とは違い、フェアリーの要素は苦花/Bitterblossom呪文づまりのスプライト/Spellstutter Spriteぐらいのものであり、フィッシュに分類されることも多い。

レガシーでは未だ未知数な部分も多いが、霊気の薬瓶/Aether Vial+呪文づまりのスプライト、行き詰まり/Standstill変わり谷/Mutavault梅澤の十手/Umezawa's Jitte+苦花のように、エターナルならではのシナジーを形成することが多い。

またフェアリー・ストンピィと呼ばれるデッキもあるが、フェアリーは入ることはあるもののタイプ的恩恵はまったく考慮されていない。というか組もうと思えばフェアリーを抜いて組むことさえできるまったくの別物である。

[編集] サンプルレシピ

Faeries [4]
土地 (19)
3 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
1 島/Island
2 変わり谷/Mutavault
3 汚染された三角州/Polluted Delta
1 沼/Swamp
3 Tropical Island
3 Underground Sea
3 不毛の大地/Wasteland
クリーチャー (12)
4 呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
4 三角エイの捕食者/Trygon Predator
呪文 (29)
4 渦まく知識/Brainstorm
4 目くらまし/Daze
4 意志の力/Force of Will
4 燻し/Smother
3 霊気の薬瓶/AEther Vial
4 苦花/Bitterblossom
4 行き詰まり/Standstill
2 梅澤の十手/Umezawa's Jitte
サイドボード (15)
3 無効/Annul
1 青霊破/Blue Elemental Blast
3 仕組まれた疫病/Engineered Plague
3 根絶/Extirpate
2 水流破/Hydroblast
3 不忠の糸/Threads of Disloyalty

[編集] パウパー

パウパーでは、呪文づまりのスプライト/Spellstutter Spriteと、フェアリーの大群/Cloud of Faeriesフェアリーの悪党/Faerie Miscreantなどの軽いフェアリークリーチャーシナジーを採用した、青単または青赤青黒クロック・パーミッションデッキがフェアリーと呼ばれる。


Cloud of Faeries / フェアリーの大群 (1)(青)
クリーチャー — フェアリー(Faerie)

飛行
フェアリーの大群が戦場に出たとき、土地を最大2つまでアンタップする。
サイクリング(2)((2),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)

1/1


Ninja of the Deep Hours / 深き刻の忍者 (3)(青)
クリーチャー — 人間(Human) 忍者(Ninja)

忍術(1)(青)((1)(青),あなたがコントロールする、ブロックされなかった攻撃しているクリーチャー1体を手札に戻す:あなたの手札からこのカードを、タップ状態かつ攻撃している状態で戦場に出す。)
深き刻の忍者がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。

2/2


深き刻の忍者/Ninja of the Deep HoursETB能力を持つフェアリーを回収するギミックを持つ。秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsが採用されることもある、Delver-Goの一種でもある。

打ち消し呪文対抗呪文/Counterspellと呪文づまりのスプライトが使われる。ライブラリー操作呪文はレガシーと比べても遜色ない充実ぶりだが、パウパーではフェッチランドのような手軽にライブラリー切り直すことが可能なカードが少ないため、青単では渦まく知識/Brainstormではなく定業/Preordain思案/Ponderを優先するケースが多い。青赤や青黒の場合は灰のやせ地/Ash Barrensなどが採用され、渦まく知識も数枚採用される。

2016年1月には当初採用されていたフェアリーの大群が禁止され、このデッキの弱体化が懸念されたものの、後釜にフェアリーの悪党が採用されたことで問題なく運用されていた。しかし、モダンマスターズ2017において炎樹族の使者/Burning-Tree Emissaryがコモンとして収録され、それをフル投入したストンピィが登場すると、青単型はこのタイプのストンピィとの相性が非常に悪いとされて一気に数を減らすことになり、代わりに基本氷雪土地雪崩し/Skredを採用した「青赤氷雪フェアリー」と呼ばれる構成が登場した。雪崩しによりグルマグのアンコウ/Gurmag Angler吠え群れの飢え/Hunger of the Howlpackによって+1/+1カウンターが置かれたクリーチャーにも後から対処できるようになったのが特長。稲妻/Lightning Boltと合わせた最大8枚の1マナ除去とカウンターの合わせ技で相手のクリーチャー群に対処するように変化していった。

噴出/Gush禁止後はやや勢力を落とすも、エルドレインの王権神秘の聖域/Mystic Sanctuaryを獲得。秘密を掘り下げる者やボーラスの占い師/Augur of Bolasと相性がよく、悲劇的教訓/Tragic Lesson剥奪/Depriveとは強力なシナジーを形成する。しかし、剥奪とのロックが問題視され、神秘の聖域は禁止された。

その後はダブルマスターズパウパー環境ならば2マナの万能単体除去として使える喪心/Cast Downを獲得したこともあり、「青黒フェアリー」と呼ばれる青黒の構成が台頭している。他の型と比べると、喪心に加えて0マナ除去の殺し/Snuff Outを採用できる点、アドバンテージ源として4マナで統治者になれる上に殺しの対象にもならない黒薔薇の棘/Thorn of the Black Roseを採用できる点が優れていた。

統率者レジェンズでは3マナで統治者になれる失墜/Fall from Favorを獲得し、青黒に押されていた青赤氷雪型が再浮上し、また青単型が復活した。しかし失墜が禁止され、青単型は弱体化した。

その後青単型は浜墓荒らし/Brinebarrow Intruder月回路のハッカー/Moon-Circuit Hacker罠名人のスプライト/Snaremaster Spriteなどによって強化された。ドロー枚数が多い代わりにライブラリー操作はできなくなるので一長一短ではあるが、浜墓荒らしなどによって人間の数が安定したため、ドロー呪文として定業などの代わりに心を一つに/Of One Mindを採用した型も見られる。

一方で青赤氷雪型は、失墜禁止後も4マナで統治者になれる蒼穹艦隊の提督/Azure Fleet Admiral真紅艦隊の准将/Crimson Fleet Commodoreの獲得によって統治者を引き続き使用でき、さらにカルドハイム基本土地タイプを持つ氷雪タップインデュアルランド移り変わるフィヨルド/Volatile Fjordを手に入れてマナ基盤が強化された。氷雪土地のため雪崩しのダメージを強化できる点も嬉しい。青黒型も氷のトンネル/Ice Tunnel、ないし団結のドミナリアで登場した基本土地タイプを持つタップインデュアルランド汚染された帯水層/Contaminated Aquiferによってマナ基盤が強化された。これらは基本土地タイプを持つので殺しとも相性がいい。

指輪物語:中つ国の伝承ではロリアンの発見/Lórien Revealedを獲得する。これによって基本土地タイプを持つタップインデュアルランドをサーチすることができ、これ自身もボーラスの占い師/Augur of Bolasによって手札に加えられる。土地を減らせるうえに長期戦においてはドローに変えられる点が強力であり、青赤氷雪型と青黒型が強化された。

このようにデッキ内容は変わりながらもパウパーのメタゲームの中心に常に存在するデッキであり、常にメタられる側でありながらそのデッキパワーの高さからメタ上位に残り続けている。

公式記事Daily Deck(参考/翻訳)も参照。

[編集] サンプルリスト

[編集] 青単

[編集] サンプルリスト1
Mono Blue Permission [5]
土地 (17)
17 島/Island
クリーチャー (22)
4 フェアリーの大群/Cloud of Faeries
4 秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets
4 深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours
2 幻影の熊/Phantasmal Bear
4 呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
2 尖塔のゴーレム/Spire Golem
2 縫い合わせのドレイク/Stitched Drake
呪文 (21)
4 対抗呪文/Counterspell
2 目くらまし/Daze
2 剥奪/Deprive
2 噴出/Gush
4 思案/Ponder
4 定業/Preordain
3 断絶/Snap
サイドボード (15)
1 鎖の呪い/Curse of Chains
3 払拭/Dispel
4 水流破/Hydroblast
2 鋸刃の矢/Serrated Arrows
2 尖塔のゴーレム/Spire Golem
1 縫い合わせのドレイク/Stitched Drake
2 嵐縛りの霊/Stormbound Geist
[編集] サンプルリスト2
Delver(Pauper) [6]
土地 (17)
17 島/Island
クリーチャー (20)
4 フェアリーの大群/Cloud of Faeries
4 秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets
4 深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours
4 呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
4 尖塔のゴーレム/Spire Golem
呪文 (23)
4 思案/Ponder
4 定業/Preordain
4 対抗呪文/Counterspell
4 目くらまし/Daze
1 剥奪/Deprive
2 噴出/Gush
2 海賊の魔除け/Piracy Charm
2 蒸気の絡みつき/Vapor Snag
サイドボード (15)
1 無効/Annul
2 オーラの変転/Aura Flux
2 珊瑚の網/Coral Net
2 鎖の呪い/Curse of Chains
2 払拭/Dispel
3 水流破/Hydroblast
1 鋼の妨害/Steel Sabotage
2 嵐縛りの霊/Stormbound Geist
  • よりクリーチャーの数を絞ったレシピ。
[編集] サンプルリスト3
Mono Blue Delver(Pauper) [7]
土地 (18)
18 島/Island
クリーチャー (18)
2 ボーラスの占い師/Augur of Bolas
4 秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets
4 フェアリーの悪党/Faerie Miscreant
4 深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours
4 呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
呪文 (24)
4 思案/Ponder
4 定業/Preordain
4 対抗呪文/Counterspell
3 目くらまし/Daze
2 噴出/Gush
3 変異原性の成長/Mutagenic Growth
4 断絶/Snap
サイドボード (15)
3 無効/Annul
2 払拭/Dispel
4 はらわた撃ち/Gut Shot
4 水流破/Hydroblast
2 海賊の魔除け/Piracy Charm
[編集] サンプルリスト4
Mono-Blue Faeries [8]
土地 (18)
18 島/Island
クリーチャー (19)
4 フェアリーの悪党/Faerie Miscreant
3 フェアリーの予見者/Faerie Seer
4 深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours
4 呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
4 尖塔のゴーレム/Spire Golem
呪文 (23)
4 対抗呪文/Counterspell
3 失墜/Fall from Favor
4 大慌ての棚卸し/Frantic Inventory
4 思案/Ponder
4 定業/Preordain
4 断絶/Snap
サイドボード (15)
3 無効/Annul
3 青霊破/Blue Elemental Blast
3 珊瑚の網/Coral Net
3 はらわた撃ち/Gut Shot
3 嵐縛りの霊/Stormbound Geist
[編集] サンプルリスト5
Mono-Blue Faeries(Pauper) [9]
土地 (18)
11 島/Island
7 冠雪の島/Snow-Covered Island
クリーチャー (28)
4 浜墓荒らし/Brinebarrow Intruder
4 フェアリーの悪党/Faerie Miscreant
4 フェアリーの予見者/Faerie Seer
4 月回路のハッカー/Moon-Circuit Hacker
4 深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours
4 罠名人のスプライト/Snaremaster Sprite
4 呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
呪文 (14)
4 対抗呪文/Counterspell
4 心を一つに/Of One Mind
4 断絶/Snap
2 呪文貫き/Spell Pierce
サイドボード (15)
3 無効/Annul
3 青霊破/Blue Elemental Blast
2 払拭/Dispel
3 ジェイスの幻/Jace's Phantasm
2 鋼の妨害/Steel Sabotage
2 ウィークストーンの支配力/Weakstone's Subjugation

[編集] 青赤

[編集] サンプルリスト1
UR Delver [10]
土地 (18)
3 灰のやせ地/Ash Barrens
4 進化する未開地/Evolving Wilds
9 冠雪の島/Snow-Covered Island
2 冠雪の山/Snow-Covered Mountain
クリーチャー (19)
3 ボーラスの占い師/Augur of Bolas
4 秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets
4 フェアリーの悪党/Faerie Miscreant
4 深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours
4 呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
呪文 (23)
3 思案/Ponder
3 定業/Preordain
2 渦まく知識/Brainstorm
4 対抗呪文/Counterspell
1 払拭/Dispel
3 噴出/Gush
4 稲妻/Lightning Bolt
3 雪崩し/Skred
サイドボード (15)
2 電謀/Electrickery
2 ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman
3 水流破/Hydroblast
3 紅蓮破/Pyroblast
2 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
1 嵐縛りの霊/Stormbound Geist
2 渦巻く砂嵐/Swirling Sandstorm
[編集] サンプルリスト2
Blue-Red Faeries [11]
土地 (20)
3 灰のやせ地/Ash Barrens
4 進化する未開地/Evolving Wilds
2 神秘の聖域/Mystic Sanctuary
9 冠雪の島/Snow-Covered Island
2 冠雪の山/Snow-Covered Mountain
クリーチャー (16)
4 ボーラスの占い師/Augur of Bolas
4 フェアリーの予見者/Faerie Seer
4 深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours
4 呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
呪文 (24)
2 渦まく知識/Brainstorm
4 対抗呪文/Counterspell
1 消灯/Curfew
1 剥奪/Deprive
1 残響する真実/Echoing Truth
3 稲妻/Lightning Bolt
2 思案/Ponder
4 定業/Preordain
4 雪崩し/Skred
2 悲劇的教訓/Tragic Lesson
サイドボード (15)
1 電謀/Electrickery
2 ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman
3 水流破/Hydroblast
3 紅蓮破/Pyroblast
1 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
1 悪ふざけ/Shenanigans
2 石の雨/Stone Rain
2 渦巻く砂嵐/Swirling Sandstorm
[編集] サンプルリスト3
UR Faeries(Pauper) [12]
土地 (20)
4 灰のやせ地/Ash Barrens
3 進化する未開地/Evolving Wilds
11 冠雪の島/Snow-Covered Island
2 冠雪の山/Snow-Covered Mountain
クリーチャー (16)
4 ボーラスの占い師/Augur of Bolas
4 フェアリーの予見者/Faerie Seer
4 深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours
4 呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
呪文 (24)
2 削剥/Abrade
4 渦まく知識/Brainstorm
4 対抗呪文/Counterspell
1 残響する真実/Echoing Truth
3 失墜/Fall from Favor
2 稲妻/Lightning Bolt
4 定業/Preordain
4 雪崩し/Skred
サイドボード (15)
2 青霊破/Blue Elemental Blast
1 払拭/Dispel
2 焦熱の連続砲撃/Fiery Cannonade
2 ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman
1 否認/Negate
4 赤霊破/Red Elemental Blast
2 嵐縛りの霊/Stormbound Geist
1 渦巻く砂嵐/Swirling Sandstorm
[編集] サンプルリスト4
UR Faeries(Pauper) [13]
土地 (20)
3 灰のやせ地/Ash Barrens
10 冠雪の島/Snow-Covered Island
2 冠雪の山/Snow-Covered Mountain
2 広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse
3 移り変わるフィヨルド/Volatile Fjord
クリーチャー (17)
4 ボーラスの占い師/Augur of Bolas
1 真紅艦隊の准将/Crimson Fleet Commodore
4 フェアリーの予見者/Faerie Seer
4 深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours
4 呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
呪文 (23)
2 削剥/Abrade
3 渦まく知識/Brainstorm
4 対抗呪文/Counterspell
4 大慌ての棚卸し/Frantic Inventory
2 稲妻/Lightning Bolt
4 定業/Preordain
4 雪崩し/Skred
サイドボード (15)
3 青霊破/Blue Elemental Blast
1 残響する真実/Echoing Truth
2 焦熱の連続砲撃/Fiery Cannonade
1 ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman
1 否認/Negate
4 赤霊破/Red Elemental Blast
2 嵐縛りの霊/Stormbound Geist
1 渦巻く砂嵐/Swirling Sandstorm
[編集] サンプルリスト5
UR Faeries(Pauper) [14]
土地 (18)
1 灰のやせ地/Ash Barrens
1 イゼットの煮沸場/Izzet Boilerworks
10 冠雪の島/Snow-Covered Island
2 冠雪の山/Snow-Covered Mountain
4 移り変わるフィヨルド/Volatile Fjord
クリーチャー (18)
4 ボーラスの占い師/Augur of Bolas
2 真紅艦隊の准将/Crimson Fleet Commodore
3 フェアリーの予見者/Faerie Seer
1 つぶやく神秘家/Murmuring Mystic
4 深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours
4 呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
呪文 (24)
1 削剥/Abrade
4 渦まく知識/Brainstorm
1 ブレス攻撃/Breath Weapon
4 対抗呪文/Counterspell
3 稲妻/Lightning Bolt
4 ロリアンの発見/Lórien Revealed
4 雪崩し/Skred
1 断絶/Snap
2 呪文貫き/Spell Pierce
サイドボード (15)
4 青霊破/Blue Elemental Blast
1 ブレス攻撃/Breath Weapon
2 火の中へ投げ捨てる/Cast into the Fire
2 ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman
4 赤霊破/Red Elemental Blast
2 大祖始の遺産/Relic of Progenitus

[編集] 青黒

[編集] サンプルリスト1
UB Faeries(Pauper) [15]
土地 (20)
2 灰のやせ地/Ash Barrens
2 陰鬱な僻地/Dismal Backwater
4 進化する未開地/Evolving Wilds
10 冠雪の島/Snow-Covered Island
2 沼/Swamp
クリーチャー (18)
3 ボーラスの占い師/Augur of Bolas
4 フェアリーの予見者/Faerie Seer
1 グルマグのアンコウ/Gurmag Angler
1 月刃の忍び/Moonblade Shinobi
4 深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours
4 呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
1 黒薔薇の棘/Thorn of the Black Rose
呪文 (22)
1 苦悶のねじれ/Agony Warp
4 渦まく知識/Brainstorm
2 喪心/Cast Down
4 対抗呪文/Counterspell
1 残響する衰微/Echoing Decay
1 残響する真実/Echoing Truth
2 思案/Ponder
4 定業/Preordain
3 殺し/Snuff Out
サイドボード (15)
2 青霊破/Blue Elemental Blast
1 野望のカルトーシュ/Cartouche of Ambition
2 チェイナーの布告/Chainer's Edict
2 払拭/Dispel
1 グルマグのアンコウ/Gurmag Angler
2 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
2 嵐縛りの霊/Stormbound Geist
2 息詰まる噴煙/Suffocating Fumes
1 黒薔薇の棘/Thorn of the Black Rose
[編集] サンプルリスト2
Blue-Black Faeries [16]
土地 (20)
3 灰のやせ地/Ash Barrens
3 氷のトンネル/Ice Tunnel
10 島/Island
2 沼/Swamp
2 広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse
クリーチャー (19)
4 ボーラスの占い師/Augur of Bolas
1 蒼穹艦隊の提督/Azure Fleet Admiral
3 フェアリーの予見者/Faerie Seer
2 グルマグのアンコウ/Gurmag Angler
4 深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours
4 呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
1 黒薔薇の棘/Thorn of the Black Rose
呪文 (21)
1 苦悶のねじれ/Agony Warp
1 多元宇宙の警告/Behold the Multiverse
3 渦まく知識/Brainstorm
3 喪心/Cast Down
4 対抗呪文/Counterspell
1 残響する衰微/Echoing Decay
4 定業/Preordain
3 殺し/Snuff Out
1 息詰まる噴煙/Suffocating Fumes
サイドボード (15)
3 青霊破/Blue Elemental Blast
1 眷者の装飾品/Bonder's Ornament
2 チェイナーの布告/Chainer's Edict
2 否認/Negate
1 大牙の衆の忍び/Okiba-Gang Shinobi
2 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
1 嵐縛りの霊/Stormbound Geist
2 息詰まる噴煙/Suffocating Fumes
1 予想外の牙/Unexpected Fangs
[編集] サンプルリスト3


[編集] 参考

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