黒ウィニー
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黒という[[色]]の特性上、黒の[[カード]]では[[除去]]されにくいため、[[黒コントロール]]に強い。また[[手札破壊]]や除去などの要素が入れられるため、[[デッキ]]の柔軟性が高く、[[コントロール (デッキ)|コントロール]]全般、特に[[パーミッション]]に強い。また、黒得意の[[スーサイド]]要素を利用したデッキも存在する(→[[スーサイドブラック]])。 | 黒という[[色]]の特性上、黒の[[カード]]では[[除去]]されにくいため、[[黒コントロール]]に強い。また[[手札破壊]]や除去などの要素が入れられるため、[[デッキ]]の柔軟性が高く、[[コントロール (デッキ)|コントロール]]全般、特に[[パーミッション]]に強い。また、黒得意の[[スーサイド]]要素を利用したデッキも存在する(→[[スーサイドブラック]])。 | ||
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− | [[墓地対策]]に[[萎縮した卑劣漢/Withered Wretch]]、対[[コントロール (デッキ)|コントロール]]に[[サングロファージ/Sangrophage]]、対[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]に[[突然の俗化/Sudden Spoiling]]となかなかいいものが揃っている。[[奈落のしもべ/Liege of the Pit]]のおかげで[[サイズ]]負けもある程度克服できる。[[堕落の触手/Tendrils of Corruption]]の採用で[[ | + | [[墓地対策]]に[[萎縮した卑劣漢/Withered Wretch]]、対[[コントロール (デッキ)|コントロール]]に[[サングロファージ/Sangrophage]]、対[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]に[[突然の俗化/Sudden Spoiling]]となかなかいいものが揃っている。[[奈落のしもべ/Liege of the Pit]]のおかげで[[サイズ]]負けもある程度克服できる。[[堕落の触手/Tendrils of Corruption]]の採用で[[ダメージレース]]に強いのが特徴。 |
相変わらず[[エンチャント]]、[[アーティファクト]]に触れないが、[[環境]]に強烈な対黒エンチャントがないのが救い。[[手札破壊]]にも[[呆然/Stupor]]などいいものがあるが、アンチ手札破壊的存在の[[十二足獣/Dodecapod]]・[[クァーグノス/Quagnoth]]のおかげで採用の見極めが難しい。 | 相変わらず[[エンチャント]]、[[アーティファクト]]に触れないが、[[環境]]に強烈な対黒エンチャントがないのが救い。[[手札破壊]]にも[[呆然/Stupor]]などいいものがあるが、アンチ手札破壊的存在の[[十二足獣/Dodecapod]]・[[クァーグノス/Quagnoth]]のおかげで採用の見極めが難しい。 | ||
===サンプルレシピ=== | ===サンプルレシピ=== | ||
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*備考 | *備考 | ||
**[[プロツアーヴァレンシア07]]・ナポリ予選 | **[[プロツアーヴァレンシア07]]・ナポリ予選 | ||
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==神河ブロック構築== | ==神河ブロック構築== | ||
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===サンプルレシピ=== | ===サンプルレシピ=== | ||
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*備考 | *備考 | ||
**[[グランプリソルトレイクシティ05]] 準優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpslc05/welcome 参考]) | **[[グランプリソルトレイクシティ05]] 準優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpslc05/welcome 参考]) | ||
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==オンスロート・ブロック期== | ==オンスロート・ブロック期== | ||
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[[オンスロート・ブロック]]の[[部族 (俗称)|部族]]強化の流れに沿って、[[ゾンビ (デッキ)|ゾンビ]]や[[クレリック (デッキ)|クレリック]]などの[[黒]][[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]が登場する。 | [[オンスロート・ブロック]]の[[部族 (俗称)|部族]]強化の流れに沿って、[[ゾンビ (デッキ)|ゾンビ]]や[[クレリック (デッキ)|クレリック]]などの[[黒]][[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]が登場する。 | ||
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===サンプルレシピ=== | ===サンプルレシピ=== | ||
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*備考 | *備考 | ||
**[[フランス選手権03]] 優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/events/natfra03 参考]) | **[[フランス選手権03]] 優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/events/natfra03 参考]) | ||
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==ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期== | ==ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期== | ||
− | + | [[暗黒の儀式/Dark Ritual]]で[[マナ加速]]して[[大型クリーチャー|大型]]の[[スーサイド]][[クリーチャー]]を[[戦場に出す|戦場に出し]]、[[よじれた実験/Twisted Experiment]]で[[強化]]する[[ツイスト・ブラック]]が登場。[[ウィニー]]とは若干動きが異なる。 | |
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==テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期== | ==テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期== | ||
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[[黒シャドーウィニー]]に、[[スーサイド]]要素を入れた[[スーサイドブラック]]が登場。 | [[黒シャドーウィニー]]に、[[スーサイド]]要素を入れた[[スーサイドブラック]]が登場。 | ||
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==ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期== | ==ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期== | ||
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[[#アイスエイジ・ブロック+ミラージュ・ブロック期|アイスエイジ・ブロック+ミラージュ・ブロック期]]に引き続き、[[5CB]]が活躍。 | [[#アイスエイジ・ブロック+ミラージュ・ブロック期|アイスエイジ・ブロック+ミラージュ・ブロック期]]に引き続き、[[5CB]]が活躍。 | ||
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==ミラージュ・ブロック構築== | ==ミラージュ・ブロック構築== | ||
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===サンプルレシピ=== | ===サンプルレシピ=== | ||
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*備考 | *備考 | ||
**[[グランプリトロント97]] ベスト4 | **[[グランプリトロント97]] ベスト4 | ||
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==アイスエイジ・ブロック+ミラージュ・ブロック期== | ==アイスエイジ・ブロック+ミラージュ・ブロック期== | ||
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トップ[[メタゲーム|メタ]]の[[カウンターポスト]]に対抗するために[[香港型黒ウィニー]]とよばれる[[デッキ]]が作られ、一時期メタの頂点にのぼりつめた。 | トップ[[メタゲーム|メタ]]の[[カウンターポスト]]に対抗するために[[香港型黒ウィニー]]とよばれる[[デッキ]]が作られ、一時期メタの頂点にのぼりつめた。 | ||
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==初期== | ==初期== | ||
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[[基本セット]]の[[黒騎士/Black Knight]]を始め、[[Order of the Ebon Hand]]、[[ストロームガルドの騎士/Knight of Stromgald]]の3種12体の[[騎士]]を中核とした[[12Knights#黒|12Knights]]。 | [[基本セット]]の[[黒騎士/Black Knight]]を始め、[[Order of the Ebon Hand]]、[[ストロームガルドの騎士/Knight of Stromgald]]の3種12体の[[騎士]]を中核とした[[12Knights#黒|12Knights]]。 | ||
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==レガシー== | ==レガシー== | ||
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[[レガシー]]でも時折組まれる[[デッキタイプ]]である。 | [[レガシー]]でも時折組まれる[[デッキタイプ]]である。 | ||
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[[カーノファージ/Carnophage]]や[[肉占い/Sarcomancy]]といった1[[マナ]]2/2[[クリーチャー]]を採用するタイプや、[[Order of the Ebon Hand]]、[[ストロームガルドの十字軍/Stromgald Crusader]]といった[[騎士]]を中心に据えるタイプ、[[ナントゥーコの影/Nantuko Shade]]、[[惑乱の死霊/Hypnotic Specter]]といった[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]要素の強いタイプなど、構成は様々。 | [[カーノファージ/Carnophage]]や[[肉占い/Sarcomancy]]といった1[[マナ]]2/2[[クリーチャー]]を採用するタイプや、[[Order of the Ebon Hand]]、[[ストロームガルドの十字軍/Stromgald Crusader]]といった[[騎士]]を中心に据えるタイプ、[[ナントゥーコの影/Nantuko Shade]]、[[惑乱の死霊/Hypnotic Specter]]といった[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]要素の強いタイプなど、構成は様々。 | ||
− | [[暗黒の儀式/Dark Ritual]] | + | [[暗黒の儀式/Dark Ritual]]が使えることを活かし、[[疫病スリヴァー/Plague Sliver]]や[[ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator]]のような大型の[[スーサイド]]クリーチャーを投入したタイプもよく見られる。→[[スーサイドブラック]] |
− | [[未来予知]]登場以降は、[[墓忍び/Tombstalker]]が比較的高速かつ容易に[[召喚]] | + | [[未来予知]]登場以降は、[[墓忍び/Tombstalker]]が比較的高速かつ容易に[[召喚]]できることが判明し、[[大型クリーチャー]]の枠は墓忍びが占めているケースが多い。 |
− | また、[[黒]]には強力な[[メタゲーム|メタ]][[カード]] | + | また、[[黒]]には強力な[[メタゲーム|メタ]][[カード]]が多く存在するため、それらを採用しやすいのも強みである。特に、[[萎縮した卑劣漢/Withered Wretch]]は[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]が幅を利かせるようになってからは、[[メインデッキ|メイン]]で採用されることが多くなった。[[仕組まれた疫病/Engineered Plague]]や[[虚空の力線/Leyline of the Void]]といったメタ系[[エンチャント]]が採用できることも重要である。 |
− | * | + | *追加色が[[タッチ]]されることも多い。 |
− | ** | + | **[[白]]をタッチする場合は、[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]などが採用される。コントロール要素が強い場合には、[[ピキュラ黒]]と呼ばれることもある。 |
− | + | **[[赤]]をタッチする場合は、[[稲妻/Lightning Bolt]]などの[[火力]]が採用される。→[[Red Death]] | |
− | + | **[[緑]]をタッチするものは、特に未来予知登場以降に多く見られるようになり、ほぼタルモゴイフのために追加される形になっている。→[[Eva Green]] | |
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*備考 | *備考 | ||
**[[グランプリコロンバス07]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpcol07/welcome 参考]) | **[[グランプリコロンバス07]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpcol07/welcome 参考]) | ||
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===サンプルレシピ=== | ===サンプルレシピ=== | ||
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*備考 | *備考 | ||
**[[グランプリコロンバス07]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpcol07/welcome 参考]) | **[[グランプリコロンバス07]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpcol07/welcome 参考]) | ||
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*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] | ||
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2013年4月7日 (日) 23:12時点における版
黒ウィニー(Black Weenie)は、黒メインのウィニーデッキの総称。
目次 |
概要
白と同じく、黒も小型クリーチャーの質は優秀。かつては黒には暗黒の儀式/Dark Ritualが存在したため、白ウィニーよりも重めのクリーチャーも投入された。
黒という色の特性上、黒のカードでは除去されにくいため、黒コントロールに強い。また手札破壊や除去などの要素が入れられるため、デッキの柔軟性が高く、コントロール全般、特にパーミッションに強い。また、黒得意のスーサイド要素を利用したデッキも存在する(→スーサイドブラック)。
反面、黒はエンチャントやアーティファクトを割れないため、黒の防御円/Circle of Protection: Black1枚に完封されてしまうこともある。また十字軍/Crusadeや栄光の頌歌/Glorious Anthemを擁する白とは対照的に、第6版以降は有能な全体強化エンチャントに恵まれなかったため白ウィニーに圧倒されてしまっていた。
ゼンディカー・ブロック期
ゼンディカーで強化された吸血鬼を使用した吸血鬼デッキが存在する。
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire)
あなたのライブラリーの一番上のカードを公開した状態でプレイする。
あなたのライブラリーの一番上のカードが黒であるかぎり、吸血鬼の夜侯とあなたがコントロールする他の吸血鬼(Vampire)クリーチャーは+2/+1の修整を受けるとともに飛行を持つ。
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire) シャーマン(Shaman)
飛行、プロテクション(白)
マラキールの血魔女が戦場に出たとき、各対戦相手はあなたがコントロールする吸血鬼(Vampire)の数に等しい点数のライフを失う。あなたはこれにより失われたライフに等しい点数のライフを得る。
時のらせんブロック構築
優良シャドークリーチャーを帰ってきた不吉の月/Bad Moonでサポートする。
クリーチャー — スピリット(Spirit)
速攻
シャドー(このクリーチャーは、シャドーを持つクリーチャーのみブロックでき、シャドーを持つクリーチャーによってのみブロックされる。)
他のクリーチャーが戦場からあなたの墓地に置かれるたび、あなたは(黒)を支払ってもよい。そうした場合、あなたの墓地にある冥界の裏切り者を戦場に戻す。
墓地対策に萎縮した卑劣漢/Withered Wretch、対コントロールにサングロファージ/Sangrophage、対ビートダウンに突然の俗化/Sudden Spoilingとなかなかいいものが揃っている。奈落のしもべ/Liege of the Pitのおかげでサイズ負けもある程度克服できる。堕落の触手/Tendrils of Corruptionの採用でダメージレースに強いのが特徴。
相変わらずエンチャント、アーティファクトに触れないが、環境に強烈な対黒エンチャントがないのが救い。手札破壊にも呆然/Stuporなどいいものがあるが、アンチ手札破壊的存在の十二足獣/Dodecapod・クァーグノス/Quagnothのおかげで採用の見極めが難しい。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーヴァレンシア07・ナポリ予選
- 使用者:Davide Grimaldi
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (28) | |
4 | ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer |
4 | 冥界の裏切り者/Nether Traitor |
4 | 奈落の守り手/Pit Keeper |
4 | 萎縮した卑劣漢/Withered Wretch |
4 | 奈落のしもべ/Liege of the Pit |
4 | 魂の収集家/Soul Collector |
4 | 掻き乱す恐怖/Roiling Horror |
呪文 (8) | |
4 | 時間の恐喝/Temporal Extortion |
4 | 不吉の月/Bad Moon |
土地 (24) | |
24 | 沼/Swamp |
サイドボード | |
3 | 深淵の大魔術師/Magus of the Abyss |
4 | 突然の死/Sudden Death |
4 | 堕落の触手/Tendrils of Corruption |
4 | 小悪疫/Smallpox |
神河ブロック構築
環境最強の装備品、梅澤の十手/Umezawa's Jitteを活用する。
クリーチャー — 人間(Human) 侍(Samurai)
プロテクション(白)
武士道1(このクリーチャーがブロックするかブロックされた状態になるたび、それはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。)
伝説のアーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーが戦闘ダメージを与えるたび、梅澤の十手の上に蓄積(charge)カウンターを2個置く。
梅澤の十手から蓄積カウンターを1個取り除く:以下から1つを選ぶ。
・装備しているクリーチャーは、ターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。
・クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-1/-1の修整を受ける。
・あなたは2点のライフを得る。
装備(2)
梅澤の十手を活かすウィニーは白ウィニーが中心であったが、けちコントロールがメタの主流となると、それに対抗するため開発された。
手札破壊や頭蓋の摘出/Cranial Extractionなどの妨害要素を採用している。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリソルトレイクシティ05 準優勝 (参考)
- 使用者:Karl Briem
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (19) | |
3 | 血塗られた悪姥/Wicked Akuba |
4 | 鼠の殺し屋/Nezumi Cutthroat |
4 | 鼠の墓荒らし/Nezumi Graverobber |
4 | 残虐の手/Hand of Cruelty |
2 | 剃刀顎の鬼/Razorjaw Oni |
2 | 鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni |
呪文 (18) | |
3 | 英雄の死/Hero's Demise |
4 | 精神の槍/Psychic Spear |
4 | 困窮/Distress |
3 | 真髄の針/Pithing Needle |
4 | 梅澤の十手/Umezawa's Jitte |
土地 (23) | |
21 | 沼/Swamp |
1 | 死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death's Storehouse |
1 | 烏羅未の墳墓/Tomb of Urami |
サイドボード | |
3 | 万力鎖/Manriki-Gusari |
2 | 肉体の奪取/Rend Flesh |
2 | 撲滅/Eradicate |
3 | 不快な群れ/Sickening Shoal |
1 | 剃刀顎の鬼/Razorjaw Oni |
3 | 竹沼への沈み込み/Sink into Takenuma |
1 | 血塗られた悪姥/Wicked Akuba |
オンスロート・ブロック期
オンスロート・ブロックの部族強化の流れに沿って、ゾンビやクレリックなどの黒ビートダウンデッキが登場する。
クリーチャー — ゾンビ(Zombie) クレリック(Cleric)
腐れ肺の再生術師か他のクレリック(Cleric)が死亡するたび、黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
2/2また、総帥の召集/Patriarch's Biddingによるリアニメイトを使用したゾンビ召集も登場。
ソーサリー
各プレイヤーは、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ。各プレイヤーは、自分の墓地にあるこれにより選ばれたタイプのすべてのクリーチャー・カードを戦場に戻す。
サンプルレシピ
- 備考
- フランス選手権03 優勝 (参考)
- 使用者:Stephane Damizet
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (27) | |
3 | 腐敗を導く者/Shepherd of Rot |
4 | 萎縮した卑劣漢/Withered Wretch |
4 | ナントゥーコの影/Nantuko Shade |
3 | 催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend |
2 | 要塞の暗殺者/Stronghold Assassin |
4 | 陰謀団の執政官/Cabal Archon |
4 | 腐れ肺の再生術師/Rotlung Reanimator |
3 | 墓生まれの詩神/Graveborn Muse |
呪文 (9) | |
2 | 定員過剰の墓地/Oversold Cemetery |
4 | 燻し/Smother |
3 | 堕落/Corrupt |
土地 (24) | |
23 | 沼/Swamp |
1 | 邪悪な岩屋/Unholy Grotto |
サイドボード | |
3 | 陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion |
3 | 死を食うもの/Mortivore |
2 | チェイナーの布告/Chainer's Edict |
2 | 迫害/Persecute |
2 | もぎとり/Mutilate |
3 | 強迫/Duress |
ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期
暗黒の儀式/Dark Ritualでマナ加速して大型のスーサイドクリーチャーを戦場に出し、よじれた実験/Twisted Experimentで強化するツイスト・ブラックが登場。ウィニーとは若干動きが異なる。
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ホラー(Horror)
トランプル
ファイレクシアの抹殺者にダメージが与えられるたび、その点数と同じ数のパーマネントを生け贄に捧げる。
また、マスクス・ブロックの傭兵のリクルート能力を生かすマーセナリーも登場。
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ホラー(Horror) 傭兵(Mercenary)
畏怖(このクリーチャーは、黒でもアーティファクトでもないクリーチャーによってはブロックされない。)
(2),(T):あなたのライブラリーから、マナ総量が2以下の傭兵(Mercenary)パーマネント・カードを1枚探し、それを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。
テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期
黒シャドーウィニーに、スーサイド要素を入れたスーサイドブラックが登場。
クリーチャー — ダウスィー(Dauthi) ホラー(Horror)
シャドー
ダウスィーの怪物は白のクリーチャーによってはブロックされない。
エンチャント
肉占いが戦場に出たとき、黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
あなたのアップキープの開始時に、ゾンビが1体も戦場に存在しない場合、肉占いはあなたに1点のダメージを与える。
特に憎悪/Hatredを入れたヘイトレッドは圧倒的な速度を誇った。
インスタント
この呪文を唱えるための追加コストとして、X点のライフを支払う。
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+X/+0の修整を受ける。
ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期
アイスエイジ・ブロック+ミラージュ・ブロック期に引き続き、5CBが活躍。
また、テンペストのシャドーを軸とした黒シャドーウィニーが登場した。
クリーチャー — ダウスィー(Dauthi) ホラー(Horror)
シャドー
ダウスィーの怪物は白のクリーチャーによってはブロックされない。
しかし、本格的な始動は次のブロックからであった。
ミラージュ・ブロック構築
システムクリーチャーを多数採用した黒単色のビートダウンデッキが存在した。
クリーチャー — 人間(Human) 暗殺者(Assassin)
先制攻撃
ネクラタルが戦場に出たとき、アーティファクトでも黒でもないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。
クリーチャー — ネズミ(Rat)
(X):墓所のネズミは、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれX点のダメージを与える。このXは黒マナでのみ支払える。
1/1CIP能力を持つネクラタル/Nekrataalなどを採用することで、アドバンテージを獲得しつつクリーチャーを展開していくことができる。最後は生命吸収/Drain Lifeのドレインでトドメを刺す。黒お家芸の手札破壊も採用できるため、スピードでは純粋なビートダウンに劣るものの安定性は高い。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリトロント97 ベスト4
- 使用者:Tony Tsai
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (34) | |
3 | 墳墓の食屍鬼/Barrow Ghoul |
2 | 青褪めた騎士/Cadaverous Knight |
3 | 墓所のネズミ/Crypt Rats |
4 | 墜ちたるアスカーリ/Fallen Askari |
3 | 隠された恐怖/Hidden Horror |
1 | 悪戯なポルターガイスト/Mischievous Poltergeist |
3 | ネクロエイトグ/Necratog |
4 | ネクラタル/Nekrataal |
3 | 下水ネズミ/Sewer Rats |
4 | 卑屈な幽霊/Skulking Ghost |
3 | アーボーグ・ストーカー/Urborg Stalker |
1 | ガロウブレイド/Gallowbraid |
呪文 (3) | |
2 | 生命吸収/Drain Life |
1 | 冥府への貢ぎ物/Infernal Tribute |
土地 (23) | |
18 | 沼/Swamp |
1 | 七曲がりの峡谷/Winding Canyons |
4 | 流砂/Quicksand |
サイドボード | |
1 | 闇への追放/Dark Banishing |
2 | 生命吸収/Drain Life |
2 | 弱体化/Enfeeblement |
3 | 絶望の荒野/Forsaken Wastes |
2 | ネクロマンシー/Necromancy |
3 | 試練の石/Touchstone |
2 | アーボーグの報復/Urborg Justice |
- 製作者本人によるテキスト(→こちら)も参照のこと。
アイスエイジ・ブロック+ミラージュ・ブロック期
トップメタのカウンターポストに対抗するために香港型黒ウィニーとよばれるデッキが作られ、一時期メタの頂点にのぼりつめた。
ワールド・エンチャント
累加アップキープ(1)(黒)(あなたのアップキープの開始時に、このパーマネントの上に経年(age)カウンターを1個置く。その後あなたがこの上に置かれている経年カウンター1個につきアップキープ・コストを1回支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。)
各ターンのアップキープの開始時に、墓石の階段が戦場に出ている場合、各プレイヤーは自分の墓地にあるクリーチャー・カード1枚につき、《屍鬼/Tombspawn》という名前の、速攻を持つ黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体、それぞれのコントロール下で生成する。
各終了ステップの開始時と、墓石の階段が戦場を離れたとき、それによって生成されたすべてのトークンを破壊する。それらは再生できない。
クリーチャー — ホラー(Horror) スピリット(Spirit)
終了ステップの開始時に、Krovikan Horrorがあなたの墓地にあり、そのすぐ上にクリーチャー・カードがある場合、あなたはKrovikan Horrorをあなたの手札に戻してもよい。
(1),クリーチャーを1体、生け贄に捧げる:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。Krovikan Horrorはそれに1点のダメージを与える。
また、基本セットの真鍮の都/City of Brassに加え、ビジョンズで知られざる楽園/Undiscovered Paradise、ウェザーライトの宝石鉱山/Gemstone Mineを得たことで5色デッキの構築が容易になり、黒のウィニークリーチャーを軸に、各色の優秀な呪文を投入した5CBが登場した。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(青),(T):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それをオーナーのライブラリーの一番上に置く。
(赤),(T):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。祭影師ギルドの魔道士はそれに1点のダメージを与え、あなたに1点のダメージを与える。
インスタント
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。火葬はそれに3点のダメージを与える。これによりダメージを与えられたクリーチャーは、このターン再生できない。
さらに、アイスエイジとウェザーライトが使えた僅かな期間ではあったが、生き埋め/Buried Aliveを使うベリード・アライブも登場、同じくカウンターポストなどに善戦した。
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
速攻
(黒):あなたの墓地にある灰燼のグールを戦場に戻す。あなたのアップキープの間にのみ、灰燼のグールの上にクリーチャー・カードが3枚以上あるのなら起動できる。
初期
基本セットの黒騎士/Black Knightを始め、Order of the Ebon Hand、ストロームガルドの騎士/Knight of Stromgaldの3種12体の騎士を中核とした12Knights。
クリーチャー — 人間(Human) 騎士(Knight)
先制攻撃(このクリーチャーは、先制攻撃を持たないクリーチャーより先に戦闘ダメージを与える。)
プロテクション(白)(このクリーチャーは白のものに対して、ブロックされず、対象にならず、ダメージを与えられず、エンチャントされない。)
クリーチャー — クレリック(Cleric) 騎士(Knight)
プロテクション(白)
(黒):Order of the Ebon Handはターン終了時まで先制攻撃を得る。
(黒)(黒):Order of the Ebon Handはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
クリーチャー — 人間(Human) 騎士(Knight)
プロテクション(白)
(黒):ストロームガルドの騎士はターン終了時まで先制攻撃を得る。
(黒)(黒):ストロームガルドの騎士はターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
不吉の月/Bad Moonもまだ健在のころである。
ハンド・アドバンテージを稼ぐため、最強のドローエンジンことネクロポーテンス/Necropotenceを使用する場合も多い。→ネクロウィニー
エンチャント
あなたのドロー・ステップを飛ばす。
あなたがカードを捨てるたび、あなたの墓地にあるそのカードを追放する。
1点のライフを支払う:あなたのライブラリーの一番上のカードを裏向きのまま追放する。あなたの次の終了ステップの開始時に、そのカードをあなたの手札に加える。
ネクロディスクなどはウィニーではないが、ネクロポーテンス/Necropotenceを使用することでウィニー並みにクリーチャーを引くことができたのである。
レガシー
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを1枚公開し、そのカードをあなたの手札に加える。あなたは、そのマナ総量に等しい点数のライフを失う。
2/1闇の腹心/Dark Confidantの強力なアドバンテージ能力と、強迫/Duress、思考囲い/Thoughtseize、Hymn to Tourachなどの手札破壊要素がデッキの骨格をなす。
カーノファージ/Carnophageや肉占い/Sarcomancyといった1マナ2/2クリーチャーを採用するタイプや、Order of the Ebon Hand、ストロームガルドの十字軍/Stromgald Crusaderといった騎士を中心に据えるタイプ、ナントゥーコの影/Nantuko Shade、惑乱の死霊/Hypnotic Specterといったコントロール要素の強いタイプなど、構成は様々。
暗黒の儀式/Dark Ritualが使えることを活かし、疫病スリヴァー/Plague Sliverやファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negatorのような大型のスーサイドクリーチャーを投入したタイプもよく見られる。→スーサイドブラック
未来予知登場以降は、墓忍び/Tombstalkerが比較的高速かつ容易に召喚できることが判明し、大型クリーチャーの枠は墓忍びが占めているケースが多い。
また、黒には強力なメタカードが多く存在するため、それらを採用しやすいのも強みである。特に、萎縮した卑劣漢/Withered Wretchはタルモゴイフ/Tarmogoyfが幅を利かせるようになってからは、メインで採用されることが多くなった。仕組まれた疫病/Engineered Plagueや虚空の力線/Leyline of the Voidといったメタ系エンチャントが採用できることも重要である。
- 追加色がタッチされることも多い。
- 白をタッチする場合は、剣を鍬に/Swords to Plowsharesなどが採用される。コントロール要素が強い場合には、ピキュラ黒と呼ばれることもある。
- 赤をタッチする場合は、稲妻/Lightning Boltなどの火力が採用される。→Red Death
- 緑をタッチするものは、特に未来予知登場以降に多く見られるようになり、ほぼタルモゴイフのために追加される形になっている。→Eva Green
サンプルレシピ(タッチ白)
- 備考
- グランプリコロンバス07 ベスト8 (参考)
- 使用者:Michael Belfatto
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (20) | |
2 | 墓所を歩くもの/Crypt Creeper |
4 | 闇の腹心/Dark Confidant |
4 | 残虐の手/Hand of Cruelty |
2 | 惑乱の死霊/Hypnotic Specter |
3 | Order of the Ebon Hand |
3 | 疫病スリヴァー/Plague Sliver |
2 | ストロームガルドの十字軍/Stromgald Crusader |
呪文 (17) | |
3 | Contagion |
4 | Hymn to Tourach |
4 | 強迫/Duress |
4 | 剣を鍬に/Swords to Plowshares |
2 | 梅澤の十手/Umezawa's Jitte |
土地 (23) | |
3 | 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire |
1 | 溢れかえる岸辺/Flooded Strand |
1 | 汚染された三角州/Polluted Delta |
3 | Scrubland |
14 | 沼/Swamp |
1 | Underground Sea |
サイドボード | |
3 | 仕組まれた疫病/Engineered Plague |
2 | 根絶/Extirpate |
4 | 虚空の力線/Leyline of the Void |
3 | 真髄の針/Pithing Needle |
2 | トーモッドの墓所/Tormod's Crypt |
1 | 梅澤の十手/Umezawa's Jitte |
- 白がタッチされ剣を鍬に/Swords to Plowsharesが入れられている。
- ハルクフラッシュ全盛の大会であるため、メインデッキに墓所を歩くもの/Crypt Creeper、サイドボードに虚空の力線/Leyline of the Void・トーモッドの墓所/Tormod's Cryptという徹底的な墓地対策が施されている。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリコロンバス07 ベスト8 (参考)
- 使用者:Bill Stark
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (16) | |
4 | カーノファージ/Carnophage |
4 | Order of the Ebon Hand |
4 | ストロームガルドの十字軍/Stromgald Crusader |
4 | ナントゥーコの影/Nantuko Shade |
呪文 (24) | |
4 | Hymn to Tourach |
4 | 暴露/Unmask |
4 | 強迫/Duress |
4 | 暗黒の儀式/Dark Ritual |
4 | 肉占い/Sarcomancy |
4 | 梅澤の十手/Umezawa's Jitte |
土地 (20) | |
16 | 沼/Swamp |
4 | 不毛の大地/Wasteland |
サイドボード | |
3 | 呪われた巻物/Cursed Scroll |
4 | 虚空の力線/Leyline of the Void |
4 | 血清の粉末/Serum Powder |
4 | 仕組まれた疫病/Engineered Plague |
- 前述の通りハルクフラッシュ全盛であるため、初手に虚空の力線/Leyline of the Voidが来る確率を上げるために、血清の粉末/Serum Powderがサイドボードに入っている。