Magic: The Gathering Arena
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− | 制作は[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]] | + | {{Magic: The Gathering Arena}} |
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+ | '''Magic: The Gathering Arena'''('''MTG Arena'''、'''MTG アリーナ''')は、[[マジック:ザ・ギャザリング]]の[[デジタルゲーム|デジタル]][[トレーディングカードゲーム]]。略称は'''アリーナ'''、'''MTGA'''など。[[デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ]]の後継にあたる。 | ||
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+ | 制作は[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]]社の[[デジタル・チーム|Magic Digital Next(マジック・デジタル・ネクスト)チーム]]。 | ||
==概要== | ==概要== | ||
[https://magic.wizards.com/en/mtgarena 公式サイト(英語)]または[https://mtg-jp.com/mtgarena/ 日本公式サイト]より無料ダウンロード。基本プレイ無料。ゲーム内課金あり。 | [https://magic.wizards.com/en/mtgarena 公式サイト(英語)]または[https://mtg-jp.com/mtgarena/ 日本公式サイト]より無料ダウンロード。基本プレイ無料。ゲーム内課金あり。 | ||
− | + | 対応言語は英語、ブラジルポルトガル語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、日本語、韓国語。 | |
− | [[ | + | [[フォーマット]]は'''[[スタンダード]]、[[リミテッド]]'''のほか、複数の'''MTGアリーナ独自のフォーマット'''(一覧は[[フォーマット#MTGAフォーマット]]を参照)が中心となる。他にも[[紋章]]などを使った期間限定イベントや[[ブロール]]などもプレイできる。詳しくは[[#プレイモード]]参照。 |
− | [[2019年]]以降、流行のeスポーツに合わせて[[マジック・プロリーグ]]や[[プロツアー]]の後継イベント『[[ミシックチャンピオンシップ]] | + | [[2019年]]以降、流行のeスポーツに合わせて[[マジック・プロリーグ]]や[[プロツアー]]の後継イベント『[[ミシックチャンピオンシップ]]』などが展開。[[2020年]]から[[2022年]]までの新型コロナウイルスのパンデミックのイベント中断中は、主要トーナメントはMTGAで展開された。 |
==動作環境== | ==動作環境== | ||
− | + | 対応プラットフォームはWindowsもしくはMacOSのPC、AndroidもしくはiOSのスマートフォン・タブレット。推奨動作環境などは[https://magic.wizards.com/en/mtgarena 公式サイト(英語)]または[https://mtg-jp.com/mtgarena/ 日本公式サイト]を参照。 | |
*動作が重い場合、グラフィック設定を下げることで多少改善される。 | *動作が重い場合、グラフィック設定を下げることで多少改善される。 | ||
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UIはより洗練され、デッキ名などを入力する以外はほぼマウスだけで操作可能。[[墓地]]や[[追放]][[領域]]から[[プレイ]]・[[起動]]できるカードを[[手札]]の横に表示するなどよりわかりやすく、直感的にプレイできるようになっている。 | UIはより洗練され、デッキ名などを入力する以外はほぼマウスだけで操作可能。[[墓地]]や[[追放]][[領域]]から[[プレイ]]・[[起動]]できるカードを[[手札]]の横に表示するなどよりわかりやすく、直感的にプレイできるようになっている。 | ||
− | 演出面も[[マジック・デュエルズ:オリジン|マジック・デュエルズ]]から強化されている。特定のカードをプレイするとサウンドやアニメーションが発生、[[ | + | 演出面も[[マジック・デュエルズ:オリジン|マジック・デュエルズ]]から強化されている。特定のカードをプレイするとサウンドやアニメーションが発生、[[プレインズウォーカー]]が[[忠誠度能力]]を使用したり[[ダメージ]]を受けるとボイスが流れるなど、臨場感が高まっている。 |
[[Magic Online]]と比較すると[[カードプール]]は限定されているが、完全に無課金でも遊び続けられるのが大きな違い。 | [[Magic Online]]と比較すると[[カードプール]]は限定されているが、完全に無課金でも遊び続けられるのが大きな違い。 | ||
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+ | ちなみに、[[数]]にもデジタル特有の上限があり、デッキ枚数は250枚、トークン数は合計250体、P/Tやライフは21億4748万3647となっている。 | ||
===操作関連=== | ===操作関連=== | ||
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====マナの支払い==== | ====マナの支払い==== | ||
− | [[マナ]]の[[支払う|支払い]] | + | [[マナ]]の[[支払う|支払い]]方法には、手動/自動で支払う方法が存在する。厳密な手動となると自分の[[マナ・プール]]に一旦マナを加えて、そこからさらにマナを支払うという形になるのだが、実際そのような煩わしい操作を要求されることは少ない。ざっくりと言うと、[[ゲーム]]中に設定の「ゲームプレイ」から「オートタップ」の項目を無効にすることでマナの支払いが手動になる(デフォルトは有効)が、その状態でも後述するように基本的にはセミオートで進行する。必ずしもオートタップの無効/有効がマナの支払いの手動/自動とイコール関係ではない。 |
+ | |||
+ | ;プレイ可能な手札、起動できる能力の強調表示 | ||
+ | 設定に関わらず、現時点で[[唱える]]ことが適正かつ唱えるための[[コスト]]が支払える呪文、およびプレイすることのできる土地は青枠で強調表示される。同様に戦場にあるパーマネント等も現在起動できるものは強調表示されるが、呪文を唱える際のマナ支払いと流れは変わらないため割愛する。 | ||
+ | |||
+ | ;マナ支払い前の一時停止・自動支払い | ||
+ | オートタップが無効の場合に呪文を唱えようとすると一時停止し、唱えるために必要なマナが画面中央に表示される。この一時停止の段階で確認ボタン(「~マナを支払って下さい」)をクリックすると、その場に限り自動で必要なマナが計算され支払われる。なおクリックする直前、つまり呪文や確認ボタンにマウスオーバーした際、タップ予定のパーマネントが黄枠で強調表示される。 | ||
+ | :この際できるだけ複数の[[色マナ]]、[[マナ・クリーチャー]]、[[マナ・アーティファクト]]を残すように支払い方が決定され、支払う過程に[[マナフィルター]]などの利用が必須であれば自動で起動される。直後の手札の状況も考慮して色マナを残したり、パワーの大きいマナ・クリーチャーを極力残すなど、プレイヤーに有利になるように計算してくれる一方、無色マナを生み出せる土地に別の使い道があっても基本的に残されない。 | ||
+ | :オートタップが有効の場合はこの確認が省略される。一時停止して自動で支払った場合と結果は変わらず、唱える過程でタップ予定のパーマネントが強調表示される点も同じ。しかし確認ボタンを押す過程が無いため、ちょっとしたマウスのドラッグ&ドロップやダブルクリックにも反応して唱えてしまい、巻き戻しが効かない。ゲームに慣れたら極力オートタップのチェックを外したままにしておきたい。 | ||
+ | |||
+ | ;一時停止後の手動支払い | ||
+ | マナの支払いの確認待ち中にパーマネントを1つずつタップしてマナを生み出すことで、完全に任意でマナを支払うこともできる。複数の色のマナを生み出せる土地などは、その都度生み出すマナを自分で選択する。 | ||
+ | :マナ・プールに十分なマナが加えられた時点で、確認なく一時停止が解除されて唱える処理が再開される。1マナ足りない状態でマナを複数生み出すなどし、余剰のマナが生まれた場合はマナ・プールに残る。逆にマナが不十分な間はいつでも唱える行動をキャンセルできる。[[分割カード]]の唱える側の選択を間違えたときなどに有効。 | ||
+ | :誤ってマナを生み出してしまった場合、それが土地のタップや[[マナ能力]]である限り、まだ他の操作やタップによる誘発等を挟んでいなければZキーで操作を戻すことができる。よって、一度唱える動作を挟んでしまうと余剰分のマナは戻せない。 | ||
− | + | ;事前によるマナ・プールの操作 | |
+ | オートタップの有効/無効に関わらず、あらかじめマナを生み出してマナ・プールに加えておくこともできる。その状態で呪文を唱えるとマナ・プールにあるマナから優先的に支払われる。マナをある程度手動で加えておき足りない分を自動計算による支払いに任せる、という分割払いも可能なので、自動支払いがある程度予測できていれば最低限のクリックで望み通りの支払い方法を実現できるようになる。 | ||
− | + | ;その他 | |
+ | *[[マナ・コスト]]に([[X]])を含むカードについては、唱える際にXの値を±で決定してから改めて支払い方を決定する。[[代替コスト]]や、[[召集]]などのマナ以外の支払い方法を持つカードについても、唱える際に改めて支払い方を決定する。 | ||
− | + | *現時点の仕様では、対戦相手がコントロールする能力によってマナの支払いが求められたとき、操作のタイミング次第でマナ・プールから自動でマナが支払われない現象がある。生み出してしまったマナを元に戻すか、アバターの上部に色ごとのシンボルで表示されているマナ・プールのアイコンをクリックして完全手動でマナを支払おう。 | |
====ゲームの自動進行==== | ====ゲームの自動進行==== | ||
MTGアリーナでは、基本的に何もできない状況であれば[[フェイズ]]・[[ステップ]]が自動で進行していく。例えば第1ターン目に[[土地]]のプレイを終えた後、手札に唱えられる(手札から起動できる)カードが無ければその場でターンが自動で終了する。これにより無用な待ち時間が少なくなり、スムーズにゲームが進行していく。 | MTGアリーナでは、基本的に何もできない状況であれば[[フェイズ]]・[[ステップ]]が自動で進行していく。例えば第1ターン目に[[土地]]のプレイを終えた後、手札に唱えられる(手札から起動できる)カードが無ければその場でターンが自動で終了する。これにより無用な待ち時間が少なくなり、スムーズにゲームが進行していく。 | ||
− | 手札に唱えることのできる[[インスタント]]・[[カード]]を持っていたり、[[起動型能力]]を[[起動]]できる状況であれば、[[インスタント・タイミング]] | + | 手札に唱えることのできる[[インスタント]]・[[カード]]を持っていたり、[[起動型能力]]を[[起動]]できる状況であれば、[[インスタント・タイミング]]で行動できる各タイミングで確認を求められる。 |
− | + | しかし上記のような状態であっても、一部の切り替わり目では確認を求められない。自動で特定のタイミングで[[優先権]]の放棄をしたくない場合や、呪文や能力が[[スタック]]上に乗ってから[[解決]]し始める前に[[対応して|レスポンス]]を行いたい場合は、進行の停止を予約したり、フル操作モードにする必要がある。 | |
;フェイズごとの進行停止 | ;フェイズごとの進行停止 | ||
− | 右下のターン進行ボタンの上部に、各[[ターン]]のフェイズがどこまで進んでいるかを示すシンボルが表示されている。([[開始フェイズ]]、[[戦闘前メイン・フェイズ]]、[[戦闘フェイズ]]、[[戦闘後メイン・フェイズ]]、[[ | + | 右下のターン進行ボタンの上部に、各[[ターン]]のフェイズがどこまで進んでいるかを示すシンボルが表示されている。([[開始フェイズ]]、[[戦闘前メイン・フェイズ]]、[[戦闘フェイズ]]、[[戦闘後メイン・フェイズ]]、[[終了フェイズ]]の5つ。戦闘フェイズ中はさらに[[戦闘開始ステップ]]、[[攻撃クリーチャー指定ステップ]]、[[ブロック・クリーチャー指定ステップ]]、[[戦闘ダメージ・ステップ]]、[[戦闘終了ステップ]]の5つが展開される。)各フェイズのシンボルをクリックすることで、そこで進行を一時停止して優先権を得ることができる。ただしターンが経過すると一時停止指示は消えてしまうので、毎ターンその都度指示する必要がある。 |
− | + | 例えば以下のような操作を行いたい場合は、指定のフェイズをクリックして停止予約をしておく必要がある。 | |
:戦闘前メイン・フェイズに入る前に、開始フェイズ中に[[氷の干渉器/Icy Manipulator]]を起動して[[土地]]を[[タップ]]させたい。(開始フェイズをクリック) | :戦闘前メイン・フェイズに入る前に、開始フェイズ中に[[氷の干渉器/Icy Manipulator]]を起動して[[土地]]を[[タップ]]させたい。(開始フェイズをクリック) | ||
:戦闘フェイズに入る前に、戦闘前メイン・フェイズ中に[[軍勢の戦親分/Legion Warboss]]に対して[[ショック/Shock]]を唱えたい。(戦闘前フェイズをクリック) | :戦闘フェイズに入る前に、戦闘前メイン・フェイズ中に[[軍勢の戦親分/Legion Warboss]]に対して[[ショック/Shock]]を唱えたい。(戦闘前フェイズをクリック) | ||
+ | :対戦相手の終了ステップ開始前に、戦闘後メイン・フェイズの最後に自分の[[贖いし者、フェザー/Feather, the Redeemed]]に対して[[果敢な一撃/Defiant Strike]]を唱えたい。(戦闘後メイン・フェイズをクリック) | ||
+ | |||
+ | 以上のような停止予約は、後述する優先権の「オートパス」ボタンを押していても機能する。唱えられるインスタントを持っている為いちいち確認を求められるのが嫌だという場合に非常に有効。例えば相手のターン中に使用できるインスタントを複数所持しているが、いま自分は相手のターンエンド前に[[選択/Opt]]を唱える予定しかない、とか。 | ||
;フル操作モード(Full Control Mode) | ;フル操作モード(Full Control Mode) | ||
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例えば以下のような操作を行いたい場合は、フル操作モードをあらかじめ機能させておく必要がある。 | 例えば以下のような操作を行いたい場合は、フル操作モードをあらかじめ機能させておく必要がある。 | ||
:自分が何か呪文を唱えて、それを[[解決]]し始める前に[[団体のギルド魔道士/League Guildmage]]の2つ目の能力を起動して[[コピー]]したい。(呪文を唱える前にフルコントロールモードにしておく) | :自分が何か呪文を唱えて、それを[[解決]]し始める前に[[団体のギルド魔道士/League Guildmage]]の2つ目の能力を起動して[[コピー]]したい。(呪文を唱える前にフルコントロールモードにしておく) | ||
− | :相手が何か行動したとき、手順を進行する前に[[対応して|対応]]できる[[インスタント]] | + | :相手が何か行動したとき、手順を進行する前に[[対応して|対応]]できる[[インスタント]]を持っているかのようにブラフを利かせたい。 |
+ | |||
+ | ただしこのモード下ではドロー前ですら確認を求められるようになるため、慣れない間は停止していることに気付かず時間を消費してしまわないようにしよう。 | ||
;[[誘発型能力]]の[[解決]]順・[[置換効果]]の適用順 | ;[[誘発型能力]]の[[解決]]順・[[置換効果]]の適用順 | ||
70行: | 96行: | ||
;対応があるまで優先権をパス(Pass Until Response)・優先権のパス(Pass Priority)・ターンを渡す(Pass Turn) | ;対応があるまで優先権をパス(Pass Until Response)・優先権のパス(Pass Priority)・ターンを渡す(Pass Turn) | ||
− | + | 対戦相手の行動に対するレスポンスを求められた場合はEnterキー、各フェイズで優先権の行使を求められた場合はSpaceキー、そのターンを何もせずにすぐ終えたい場合はShitf+Enterキーで、それぞれパスできる。特にターンのパスは対戦画面右下にオレンジ色のボタンが表示されており、必要な時にオンにするだけでフェイズを進めずにすぐターンを終了することができる。相手のターンでは青いボタンで表示され、どちらもターン終了まで優先権を自動でパスする状態となる。 | |
+ | |||
+ | 相手がこの操作をした場合、一部の切り替わりタイミングで確認が飛ばされるようになるため、どうしても飛ばしたくないフェイズがあれば前述したフェイズごとの進行停止予約をしておきたい。 | ||
===カード収集関連=== | ===カード収集関連=== | ||
====ゲーム内通貨==== | ====ゲーム内通貨==== | ||
ゲーム内通貨は2種類存在する。 | ゲーム内通貨は2種類存在する。 | ||
− | * | + | *ゴールド(Gold) |
− | ** | + | **主にデイリークエストやイベント参加で入手。極稀に日替わりセールで(50ゴールドor10ジェムで550ゴールド)販売されている。 |
**ブースターパックの購入やフリー以外のプレイモードの参加費に使用する。 | **ブースターパックの購入やフリー以外のプレイモードの参加費に使用する。 | ||
− | * | + | *ジェム(Gem) |
− | ** | + | **主に課金することでチャージできる。 |
+ | ***750ジェム(クイックドラフトの参加費用と同等)で約5ドル、オススメが3400ジェム/約20ドル、最大効率で20000ジェム/約100ドルとなっている。 | ||
+ | ***1回限りだが、ブースター5パック&2500ジェムが約5ドルで購入できる「ウェルカム・セット」もある。 | ||
+ | ***無課金でも、特定のプレイモードで獲得できる(基本的に少量だが、勝利数によっては2000ジェム超えもある)他、極稀にストアの日替わり商品としてゴールドで購入できる。 | ||
**ブースターパックの購入やフリー以外のプレイモードの参加費に使用する。 | **ブースターパックの購入やフリー以外のプレイモードの参加費に使用する。 | ||
+ | |||
+ | *そのほか、新規[[カード・セット]]の事前予約やチャリティー商品(主にスリーブ)として直接課金するケースがある。 | ||
====ブースターパック==== | ====ブースターパック==== | ||
89行: | 122行: | ||
ワイルドカードが出現することがあるほか、ブースターパックを開封することでポイントが蓄積し、一定量に達すると神話レア・レア・アンコモンのワイルドカードを手に入れることができる。 | ワイルドカードが出現することがあるほか、ブースターパックを開封することでポイントが蓄積し、一定量に達すると神話レア・レア・アンコモンのワイルドカードを手に入れることができる。 | ||
− | * | + | |
− | + | *[[ドラフト・ブースター]]と[[開封比]]が違うため、([[ドミナリア]]の[[伝説の]]カード、[[灯争大戦]]の[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]等)テーマに沿ったカードが入っていない事がある。 | |
+ | |||
+ | [[ニューカペナの街角]](実際はプレオーダー1週間前の[[2022年]]3月31日)からは'''神話パック'''(''Mythic Booster Pack'')が導入された<ref>[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0035925/ MTGアリーナニュース(2022年3月30日)](mtg-jp.com 2022年3月30日)</ref>。名の通り、[[レア]]の枠から[[神話レア]]かワイルドカードしか封入されていない。ほぼ確実に神話レアが入手できる分、価格も1300ゴールド(10パックで2600ジェム)と3割増しになっている。 | ||
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+ | [[兄弟戦争]]からは、レア以上のレアリティのカード6枚入りの'''ゴールデン・パック'''(''Golden Pack'')が導入された<ref>[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0036422/ MTGアリーナニュース(2022年10月26日)](Daily MTG 2022年10月26日)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/news/mtg-arena/introducing-mtg-arena-golden-packs Introducing MTG Arena Golden Packs]</ref>。6枚の内必ず1枚が神話レアになり、その他は1/8の概率で神話レアになる。また、封入されるカードはおおむねスタンダードとアルケミーの両方で使用可能なカードで、その内2枚は必ず最新のスタンダードセットのカードになる。ワイルドカードとアルケミー専用カードは原則として封入されないが、[[指輪物語:中つ国の伝承]]のように独立したアルケミー専用セットのカードは例外として出現する。<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/mtg-arena/updates-to-golden-packs-and-individual-card-rewards Updates to Golden Packs and Individual Card Rewards] </ref>ゲーム内のストアで指定されているブースターパックを1パック購入する毎に進行度が1得られ、進行度10でゴールデン・パック1つと自動で交換される。ほかにプレオーダーの購入特典などでも入手可能。 | ||
+ | *基本的には最新セットのみがゴールデン・パックの対象となるが、アルケミーまたはリマスター系統のセットも同時に指定されることがある。例えば[[機械兵団の進軍]]発売直前の時期は[[ファイレクシア:完全なる統一]]、[[アルケミー:ファイレクシア]]、[[イニストラードを覆う影リマスター]]のどれでも進行度が得られた。機械兵団の進軍の発売後は、機械兵団の進軍のみで進行度が得られるようになった。 | ||
+ | **なお、進行度を得られるパックが追加されたり切り替わったりしても既に得た進行度はなくならずに持ち越せる。 | ||
+ | *ゴールデン・パックは1種類しかなく、その中身は「開封した時」に決まる。例えばファイレクシア:完全なる統一が最新だったころに手に入れたゴールデン・パックを機械兵団の進軍発売後に開封すると、パックを獲得した時はこの世に存在しなかった機械兵団の進軍のカードも出現する。 | ||
+ | **現行のカードに欲しい物がない場合は開けずに温存しておくのがいい。逆にもうすぐスタンダードかアルケミーで使えなくなるカードが欲しいなら、ローテーション前に開けてしまわなければならない。 | ||
====ワイルドカード==== | ====ワイルドカード==== | ||
− | 同[[ | + | 同[[稀少度|レアリティ]]の任意のカードと交換できる特別なカード。一種の交換チケットであり、[[神話レア]]、[[レア]]、[[アンコモン]]、[[コモン]]が存在する。 |
− | + | カラー・チャレンジ終了時にアンコモン1枚+コモン2枚貰え、(5色でアンコモン5枚+コモン10枚所有)最初から好きなカードをある程度デッキに入れて遊ぶことができる。 | |
− | + | ショップに並んでいる時があり、レア4枚が約10ドル・神話レア4枚が約20ドルで販売されている。 | |
− | + | パックに直接入っている事もあるが、パックを開けていくとゲージが溜まり(3パック毎にアンコモン⇒レアと貰え、5周目毎にレアの替わりに神話レアが貰える)コモン以外なら確実に入手できる。 | |
− | + | ||
− | + | *ちなみに、封入率はコモン1/3、アンコモン1/5、レア及び神話レアが1/30となっている<ref>[https://magic.wizards.com/ja/mtgarena/drop-rates 報酬体系]</ref>。 | |
− | + | ====禁止カードの扱い==== | |
+ | あるカードがスタンダード、もしくはアリーナ・スタンダード[[禁止カード]]に指定されたの場合、下記のような調整及び補償措置が取られる。 | ||
+ | *神話レア、レアの封入調整 | ||
+ | **アリーナ仕様ブースターパックでは、禁止された神話レア、レアは他の同レアリティのカードを全て4枚所持していた場合のみ出現する(リミテッド仕様ブースターパックは通常のまま) | ||
+ | **禁止された神話レア、レアは報酬から獲得できるカードから除外される。 | ||
+ | **[[BOX特典カード]]が禁止カードに指定された場合、該当セットのBOX特典カードはそのセット内の別の神話レアに差し替えられた。 | ||
+ | ***例えば、[[基本セット2019]]のBOX特典カード[[運命のきずな/Nexus of Fate]]のアリーナ・スタンダード禁止指定に伴い、特典カードは[[全知/Omniscience]]に差し替えられた。 | ||
+ | *補償措置 | ||
+ | **禁止カードに指定された時、ゲーム内で該当カードを所持しているプレイヤーに対しては同数の同[[稀少度]]のワイルドカードが加えられる。 | ||
+ | **禁止カードを含むデッキを使用して構築イベントに参加中のプレイヤーは、そのイベントに限りデッキをそのまま使用することが認められていた。 | ||
− | + | ====余剰カードと宝箱/The Vault==== | |
− | * | + | コレクションには、同カードは(収録セット違いを除けば)4枚までしかストックされない。5枚目以降のレア、神話レアはジェムに変換される(後述)。コモンまたはアンコモンの5枚以降を入手したとき、それは宝箱/The Vaultポイントとして蓄積される。蓄積量は保有ワイルドカード数と同じ場所に表示される。ポイントが100%になると宝箱を開けることができ、神話レア1枚、レア2枚、アンコモン3枚のワイルドカードを獲得できる。基本土地およびカードスタイルは1つ入手したら無制限に使えるようになる代わりに、宝箱ポイントが溜まることもない。 |
− | ** | + | |
− | ** | + | 宝箱ポイントへの変換レートは余剰カード1枚につきアンコモン0.3%、コモン0.1%。単純計算でコモン1000枚分の蓄積が必要であり、進行はかなりゆっくりとしたものである。普通にプレイしていればパックの開封で手に入るワイルドカードの方が多いだろう。 |
+ | |||
+ | 神話レア、レアについても当初は5枚目以降は宝箱の進行度に換えられていたが、アップデートにより以下のように変更された: | ||
+ | *アリーナ仕様ブースターパック開封時 | ||
+ | **すでに4枚所持している神話レア・レアが出現した場合、再抽選が行われ、そのブースターパックから出現するまだ4枚揃っていない他のカード(禁止カード除く)が出現する。 | ||
+ | **禁止カード以外の、そのブースターパックから出現する同レアリティのカードを全てコンプリートしていた場合、同レアリティ禁止カードが出現する。それも全て4枚揃っていた(または該当カードはなかった)場合、ジェムに変換される。 | ||
**再抽選の過程で神話レアからレアに格下げ、レアから神話レアに格上げされることはない。 | **再抽選の過程で神話レアからレアに格下げ、レアから神話レアに格上げされることはない。 | ||
*リミテッド | *リミテッド | ||
**すでに4枚所持している神話レア・レアを入手した場合、再抽選は行われない。 | **すでに4枚所持している神話レア・レアを入手した場合、再抽選は行われない。 | ||
− | ** | + | **ドラフトピック終了後またはシールド開封後、コレクションで5枚以上持っているカードはジェムに変換される。 |
**ジェムに変換後も、そのイベント内におけるカードプールはそのまま維持される。 | **ジェムに変換後も、そのイベント内におけるカードプールはそのまま維持される。 | ||
*報酬 | *報酬 | ||
**すでに4枚所持している神話レア・レアを入手した場合、再抽選は行われず、即座にジェムに変換される。 | **すでに4枚所持している神話レア・レアを入手した場合、再抽選は行われず、即座にジェムに変換される。 | ||
*ジェムの変換レートはいずれも神話レア40ジェム、レア20ジェム。 | *ジェムの変換レートはいずれも神話レア40ジェム、レア20ジェム。 | ||
+ | |||
+ | ====ストア==== | ||
+ | ゴールド・ジェム・課金で商品を入手できる。 | ||
+ | 基本的にはブースターパックとジェムで、カードスタイルやアバター・スリーブなどのコレクションも期間限定で販売される。 | ||
+ | また、日替わりセールとして割引商品も用意され、そちらは550ゴールド(50ゴールドor10ジェム)や400ジェム(1500ゴールドor300ジェム)といった買い得や、ドラフト参加券などの非売品も陳列される可能性がある。 | ||
===デッキ編集関連=== | ===デッキ編集関連=== | ||
− | デッキ編集画面では、デッキ名の入力と基本的にクリック操作だけでカードをデッキに出し入れできる。ドラッグ& | + | デッキ編集画面では、デッキ名の入力と基本的にクリック操作だけでカードをデッキに出し入れできる。ドラッグ&ドロップでも可。マウスホイールで素早くページ送りが可能。なおデッキ登録可能最大数は合計60デッキ。 |
土地の自動調整機能(Auto-Suggest)によって使用しているカードに含まれる[[マナ・シンボル]]に合わせて24枚の[[基本土地]]がデッキに投入される。土地の枚数を変更しようとすると機能を無効にするか確認され、OKを押せば以後自動調整されなくなる。 | 土地の自動調整機能(Auto-Suggest)によって使用しているカードに含まれる[[マナ・シンボル]]に合わせて24枚の[[基本土地]]がデッキに投入される。土地の枚数を変更しようとすると機能を無効にするか確認され、OKを押せば以後自動調整されなくなる。 | ||
144行: | 203行: | ||
*言語設定が日本語の場合、半角数字の「2」はルール文章のマナ・コスト、全角数字の「2」はルール文章の「2点」「2枚」「2体」などがヒットする。 | *言語設定が日本語の場合、半角数字の「2」はルール文章のマナ・コスト、全角数字の「2」はルール文章の「2点」「2枚」「2体」などがヒットする。 | ||
*「e:([[エキスパンション]]の略号)」と入力することでエキスパンションごとに絞り込むことも可能。例えば「e:GRN」で[[ラヴニカのギルド]]のカードだけが表示される。 | *「e:([[エキスパンション]]の略号)」と入力することでエキスパンションごとに絞り込むことも可能。例えば「e:GRN」で[[ラヴニカのギルド]]のカードだけが表示される。 | ||
− | *デッキを一端エクスポートし、基本土地のエキスパンションの略号とコレクション番号を正しく変更することで、[[絵|イラスト]]違いの基本土地を使用できる。例えば[[平地/Plains]]の末尾を「(RIX) 192」から「(RNA) 260」に変更すれば{{Gatherer|id=440871|イクサランの相克版の平地}}{{Gatherer|id=460064|ラヴニカの献身版の平地}}に変更できる。 | + | <!-- 土地イラスト選択可能になり不要になった機能 *デッキを一端エクスポートし、基本土地のエキスパンションの略号とコレクション番号を正しく変更することで、[[絵|イラスト]]違いの基本土地を使用できる。例えば[[平地/Plains]]の末尾を「(RIX) 192」から「(RNA) 260」に変更すれば{{Gatherer|id=440871|イクサランの相克版の平地}}{{Gatherer|id=460064|ラヴニカの献身版の平地}}に変更できる。 |
− | **2019年2月15日以前は、検索欄で所定の手順を踏むことですべてのイラスト違いの基本土地を選択できた。 | + | **2019年2月15日以前は、検索欄で所定の手順を踏むことですべてのイラスト違いの基本土地を選択できた。--> |
<!-- 使用不可能になった機能*「basic land」または[[基本土地]]の名前([[平地/Plains|Plains]]等)を入力し、その後フィルタ画面でリセットを押すことで[[絵|イラスト]]違いの基本土地を使用できる。--> | <!-- 使用不可能になった機能*「basic land」または[[基本土地]]の名前([[平地/Plains|Plains]]等)を入力し、その後フィルタ画面でリセットを押すことで[[絵|イラスト]]違いの基本土地を使用できる。--> | ||
154行: | 213行: | ||
;詳細フィルタ | ;詳細フィルタ | ||
− | バーガーボタン(丸囲みの「三」のアイコン)から色、[[ | + | バーガーボタン(丸囲みの「三」のアイコン)から色、[[マナ総量]]、[[稀少度|レアリティ]]、[[カード・タイプ]]、エキスパンション、所持・未所持といった条件でより詳細に絞り込むことができる。 |
;ズームアウト・イン | ;ズームアウト・イン | ||
175行: | 234行: | ||
====その他==== | ====その他==== | ||
− | * | + | *上限(250枚デッキ)を超えなければ基本土地は何枚でもデッキに入れることができる。[[ネズミの群棲/Rat Colony]]のような[[4枚制限ルール#4枚制限を無視するカード|4枚制限ルールを無視するカード]]も同様だが、その場合は一度4枚集めておく必要がある。 |
*デッキボックスには好きなカードの[[絵|イラスト]]を設定することができる。最初にデッキに入れたカードがまず登録されるが、編集画面で右上のデッキイメージに向かってカードを放り込むことでイラストを変更できる。 | *デッキボックスには好きなカードの[[絵|イラスト]]を設定することができる。最初にデッキに入れたカードがまず登録されるが、編集画面で右上のデッキイメージに向かってカードを放り込むことでイラストを変更できる。 | ||
*単にコレクション一覧を確認したいだけなら、デッキ一覧画面から「コレクション(Collection)」ボタンを押せばより広い画面でコレクションを見ることができる。 | *単にコレクション一覧を確認したいだけなら、デッキ一覧画面から「コレクション(Collection)」ボタンを押せばより広い画面でコレクションを見ることができる。 | ||
+ | |||
+ | ===専用メカニズム=== | ||
+ | デジタルならではの特色を活かしたMTGアリーナ専用の[[メカニズム]]が存在する。一覧については[[ルーリング#Magic: The Gathering Arena専用ルール]]を参照。 | ||
==プレイモード== | ==プレイモード== | ||
チュートリアル(スキップ可)後、いくらかフリープレイを行ってゴールドを稼ぎブースターパックを購入・開封することで全てのモードが開放される。 | チュートリアル(スキップ可)後、いくらかフリープレイを行ってゴールドを稼ぎブースターパックを購入・開封することで全てのモードが開放される。 | ||
− | 初期の'''アリーナ・モード/Arena Play Mode'''では短時間で終わる[[BO|BO1]](1本勝負)のゲームだけが選択できるようになっている。ホーム画面で上級者向けモードのレバーを操作して'''すべてのモード/All Play Mode'''に切り替えることで[[サイドボード]]を扱うBO3(2本先取・3本勝負)のゲームが遊べる。 | + | 初期の'''アリーナ・モード/Arena Play Mode'''では短時間で終わる[[BO|BO1]](1本勝負)のゲームだけが選択できるようになっている。ホーム画面で上級者向けモードのレバーを操作して'''すべてのモード/All Play Mode'''に切り替えることで[[サイドボード|サイドボーディング]]を扱うBO3(2本先取・3本勝負)のゲームが遊べる。 |
+ | |||
+ | [[ゲームの外部]]を参照するカードの存在から、一部の[[フォーマット]]を除き、BO1でもサイドボードが利用できる。[[ストリクスヘイヴン:魔法学院]]以降、BO1のサイドボードは通常の15枚ではなく7枚の[[スロット]]となった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-digital/mtg-arena-state-game-strixhaven-school-mages-2021-04-07 MTG Arena: State of the Game – Strixhaven: School of Mages](Magic Digital [[2021年]]4月7日 [[Jay Parker]]著)</ref>。どの7枚を用いるかはデッキ編集時に配置できる。 | ||
フリープレイ以外はイベント期間を設けて配信されている。ゲーム内ではエキスパンション名が冠せられるなど表記名がやや異なる場合がある。 | フリープレイ以外はイベント期間を設けて配信されている。ゲーム内ではエキスパンション名が冠せられるなど表記名がやや異なる場合がある。 | ||
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;現実の[[リミテッド]]との違い | ;現実の[[リミテッド]]との違い | ||
*[[ピック]]したカードがすぐに自身のコレクションに加えられる[[取りきり|ドラフト取りきり]]ルールである。 | *[[ピック]]したカードがすぐに自身のコレクションに加えられる[[取りきり|ドラフト取りきり]]ルールである。 | ||
− | + | *[[ブースター・ドラフト]]はAIあるいは他プレイヤーと行うが、対戦は'''全く別の卓の、同様の手順を済ませたプレイヤーとゲームを行う'''ことになる([[Magic Online]]のDraft Leagueと同様)。 | |
− | *[[ブースター・ドラフト]] | + | |
**そのため、ブースター・ドラフトにおける戦術的醍醐味は大きく損なわれてしまっている。ピックしなかったカードを元に対戦相手のデッキ内容を予測したりすることができず、ドラフト中に全く見かけなかったカードが次々と[[プレイ]]されることもある。また、通常のドラフトならば卓内の[[カードプール]]全体の[[カードパワー]]が著しく低い(高い)ことがあっても、対戦相手も同条件なのでフェアなゲームになるが、こちらはそうは行かず、戦績がカードプールの当たり外れに左右されやすい。総じて、実際の感触としてはほとんど[[シールド]]戦に近い。 | **そのため、ブースター・ドラフトにおける戦術的醍醐味は大きく損なわれてしまっている。ピックしなかったカードを元に対戦相手のデッキ内容を予測したりすることができず、ドラフト中に全く見かけなかったカードが次々と[[プレイ]]されることもある。また、通常のドラフトならば卓内の[[カードプール]]全体の[[カードパワー]]が著しく低い(高い)ことがあっても、対戦相手も同条件なのでフェアなゲームになるが、こちらはそうは行かず、戦績がカードプールの当たり外れに左右されやすい。総じて、実際の感触としてはほとんど[[シールド]]戦に近い。 | ||
**他の対戦相手が使っている[[色]]を読んで無理に[[デッキカラー]]を変更したり、危険なカードを[[カット]]しにいく必要がないのであながち悪いことばかりでもないが、それらの要素もブースター・ドラフトを奥深いものにしているのも事実である。 | **他の対戦相手が使っている[[色]]を読んで無理に[[デッキカラー]]を変更したり、危険なカードを[[カット]]しにいく必要がないのであながち悪いことばかりでもないが、それらの要素もブースター・ドラフトを奥深いものにしているのも事実である。 | ||
*デッキ構築時間に特に制限はない。 | *デッキ構築時間に特に制限はない。 | ||
− | === | + | ===Bot戦/Bot Match=== |
− | + | ガイド役のSparky(NPC)を相手に、構築したデッキで実戦形式の練習戦が行える。クエストは進行しない。 | |
+ | *例外的に、マスタリー報酬が達成完了するまで一部のクエストは練習でも進行できる。ただし勝利ボーナスはいずれも得られないため、よほどのことがない限り練習でのクエスト進行は推奨されない。 | ||
− | === | + | ===プレイ/Play=== |
− | + | 常時参加無料。スタンダード、アルケミー、ヒストリック、エクスプローラーのいずれかのフォーマットを、1本勝負か3本勝負かを、自由に選択することができる。構築戦ランクに影響しない。 | |
− | + | ||
===ランク戦/Ranked=== | ===ランク戦/Ranked=== | ||
− | + | 常時参加無料。スタンダード、アルケミー、ヒストリック、エクスプローラーのいずれかのフォーマットを、1本勝負か3本勝負かを、自由に選択することができる。構築戦ランクに影響する。 | |
− | === | + | ===[[ブロール]]/Brawl=== |
− | + | 常時参加無料。スタンダード、ヒストリックのみ対応。また、いずれも1本勝負のみでサイドボードは用いない。 | |
− | + | スタンダードブロールはテーブルトップでのブロールと同じ。特に記述がないプレインズウォーカー・カードでも統率者として使用できる。デッキの枚数は60枚。 | |
− | + | ||
− | + | ヒストリックブロールは、アリーナ専用カードを含む実装された全てのカードが使用でき、アルケミーでのバランス調整にも受ける。こちらも同様特に記述がないプレインズウォーカー・カードでも統率者として使用できる。デッキの枚数は100枚。 | |
− | === | + | ===構築イベント(1本勝負)/Constructed Event (BO1)=== |
− | + | 参加費:2500ゴールド または 375ジェム | |
− | + | 7勝または3敗するまで、構築したデッキで他のプレイヤーと1本勝負を行う。勝利数に応じた額のジェムとブースターパックを獲得できる。 | |
+ | *1勝以下だと、ごく少ないジェムしか得られず、ブースターパック1つも貰えない。 | ||
+ | *2勝では75ジェムとブースターパック1つが貰えるが、参加費に比べれば損している。 | ||
+ | *5勝以上では参加費が払い戻される。 | ||
+ | *7勝ではジェムとブースターパックの他にも認定イベント(Qualifier Play-In Event)の参加権も貰える。 | ||
− | ===[[ドラフト]]/Quick Draft=== | + | スタンダード、アルケミー、ヒストリック、エクスプローラーのいずれかのフォーマットにも対応している。賞品パックもフォーマットによって異なる。 |
+ | *スタンダードの場合、最新のスタンダード・セットのブースターパックが貰える。 | ||
+ | *アルケミーの場合、最新のアルケミー・セットのブースターパックが貰える。 | ||
+ | *ヒストリックの場合、貰えるブースターパックは、スタンダードから落ちているセットのブースターパックから無作為に選ばれる。 | ||
+ | *エクスプローラーの場合、貰えるブースターパックは、スタンダードから落ちているセットのブースターパックから無作為に選ばれる。アルケミー・セットは含まれない。 | ||
+ | |||
+ | ===構築イベント(3本勝負)/Constructed Event (BO3)=== | ||
+ | 参加費:5000ゴールド または 750ジェム | ||
+ | |||
+ | 勝敗数には関係なく、構築したデッキで他のプレイヤーと3本勝負のマッチを5回行う。勝利数に応じた額のジェムとブースターパックを獲得できる。 | ||
+ | *1勝以下だと、ごく少ないジェムとブースターパック1つしか貰えない。 | ||
+ | *2勝では150ジェムとブースターパック2つが貰えるが、参加費に比べれば損している。 | ||
+ | *4勝以上では参加費が払い戻される。 | ||
+ | *5勝ではジェムとブースターパックの他にも認定イベント(Qualifier Play-In Event)の参加権も貰える。 | ||
+ | |||
+ | スタンダード、アルケミー、ヒストリック、エクスプローラーのいずれかのフォーマットにも対応している。賞品パックの決め方ば構築イベント(1本勝負)と同様である。 | ||
+ | |||
+ | ===クイック・[[ブースター・ドラフト|ドラフト]]/Quick Draft=== | ||
参加費:5,000ゴールド または 750ジェム | 参加費:5,000ゴールド または 750ジェム | ||
− | + | 15枚入りパック3つを受け取ってAIとドラフトを行い、40枚以上のデッキを構築する。そのデッキを使って7勝または3敗するまで、BO1のマッチを行う。ブースターパック1~2つ(勝利数に応じて2つ貰える確率上昇。7勝で確定2つ)と、勝利数に応じた額のジェムを獲得できる。リミテッド戦ランクに影響。 | |
[[ピック]]したカードはすぐにコレクションに加えられる。 | [[ピック]]したカードはすぐにコレクションに加えられる。 | ||
*利率は低いがゴールドをジェムに換えられる数少ないプレイモード。これで稼いだジェムを元手に、よりジェムを稼げる他のモードに参加していけば継続してプレイしやすくなるだろう。 | *利率は低いがゴールドをジェムに換えられる数少ないプレイモード。これで稼いだジェムを元手に、よりジェムを稼げる他のモードに参加していけば継続してプレイしやすくなるだろう。 | ||
+ | **6勝以上で参加ジェムを取り戻せる。 | ||
*サイドボード無しの1本勝負なので、相性の悪いデッキとの対戦を想定して通常とはやや異なるデッキ[[構築]]が求められる。例えば本来サイドボード向けである[[垂直落下/Plummet]]を、最初から[[メインデッキ]]に複数[[積む]]ことも選択肢に入ってくる。 | *サイドボード無しの1本勝負なので、相性の悪いデッキとの対戦を想定して通常とはやや異なるデッキ[[構築]]が求められる。例えば本来サイドボード向けである[[垂直落下/Plummet]]を、最初から[[メインデッキ]]に複数[[積む]]ことも選択肢に入ってくる。 | ||
*アリーナ独自の8枚入りパックではなく15枚パックでのドラフト、かつシーズン報酬も考慮すれば全敗でもかなり元は取れる。マジックに慣れないうちでも各シーズン1回は参加するとよい。 | *アリーナ独自の8枚入りパックではなく15枚パックでのドラフト、かつシーズン報酬も考慮すれば全敗でもかなり元は取れる。マジックに慣れないうちでも各シーズン1回は参加するとよい。 | ||
+ | |||
+ | ===プレミア・ドラフト/Premier Drift=== | ||
+ | 参加費:10,000ゴールド または 1,500ジェム または ドラフト参加券1個 | ||
+ | |||
+ | [[Magic Online]]のDraft Leagueのような、AIの代わりに7人のプレイヤーとドラフトを行い、40枚以上のデッキを構築する。そのデッキを使って7勝または3敗するまで、BO1のマッチを行う。勝利数に応じてブースターパック1~6つと、勝利数に応じた額のジェムを獲得できる。リミテッド戦ランクに影響。 | ||
+ | |||
+ | *使用セットが同じ場合でも、プレミア・ドラフトとクイック・ドラフト間のマッチングはしません。 | ||
+ | *ゴールドをジェムに換えられる数少ないプレイモード。全敗0勝でも250ジェム分以上の価値が等しいもの(50ジェム+パック1つ+3パック分ドラフトしたカード)を獲得できる。 | ||
+ | **5勝以上すると1,500ジェム以上が払い戻され、ジェムでの参加費を回収できる。 | ||
===マッチ・[[ドラフト]]/Traditional Draft=== | ===マッチ・[[ドラフト]]/Traditional Draft=== | ||
− | 参加費:1,500ジェム | + | 参加費:1,500ジェム または ドラフト参加券1個 |
− | + | 15枚入りパック3つを受け取ってプレイヤーとドラフトを行い、40枚以上のデッキを構築する。そのデッキを使って5勝または2敗するまで、BO3のマッチを行う。勝利数に応じてブースターパック1~6つと、勝利数に応じた額のジェムを獲得できる。 | |
[[ピック]]したカードはすぐにコレクションに加えられる。 | [[ピック]]したカードはすぐにコレクションに加えられる。 | ||
− | * | + | *3勝以上すると1,500ジェム以上が払い戻され、参加費を回収できる。当然ながら勝ち続ける手腕と運は必要になるが、他のモードより継続しやすい設計になっている。 |
+ | *2020年4月30日に対人ドラフトの実装まで、マッチ・ドラフトのドラフト相手は全てAIだったが、対人ドラフトの実装とともにBO3ドラフトは、プレイヤーとドラフトに変更された。 | ||
− | === | + | ===[[シールド]]/Sealed=== |
参加費:2,000ジェム | 参加費:2,000ジェム | ||
− | + | 15枚入りパック6つを受け取り、40枚以上のデッキを構築する。そのデッキを使って7勝または3敗するまで、BO1のゲームを行う。ブースターパック3つと、勝利数に応じた額のジェムを獲得できる。 | |
受け取ったカードはすぐにコレクションに加えられる。 | 受け取ったカードはすぐにコレクションに加えられる。 | ||
− | * | + | *全敗0でもパック6つ+パック3つ+200ジェム(パック1つ相当)を獲得でき、それは参加費2,000ジェム(パック10個相当)と価値が等しく、トータルでは損をしないように見える。 |
− | **参加時に受け取ったパックではワイルドカードのゲージが蓄積しないが、M:TGA仕様のパック(8枚入り:レア/神話レア1枚、アンコモン2枚、コモン5枚)とは違って現実仕様のパック(15枚入り:レア/ | + | **参加時に受け取ったパックではワイルドカードのゲージが蓄積しないが、M:TGA仕様のパック(8枚入り:レア/神話レア1枚、アンコモン2枚、コモン5枚)とは違って現実仕様のパック(15枚入り:レア/神話レア1枚、アンコモン3枚、コモン10~11枚)であるため、コモンカードの揃っていないエキスパンションでのシールドであれば(ワイルド込みで差し引きアンコモン5枚、コモン30枚の得&レア/神話レア1枚の損)勝てなくとも損はしない。 |
+ | *6勝以上で参加ジェムを取り戻せる。 | ||
− | ===[[ | + | ===[[Jumpstart: Historic Horizons|ジャンプイン!]]/Jump In!=== |
− | + | 参加費:1,000ゴールド または 200ジェム または ジャンプイン参加券1個 | |
− | + | [[Jumpstart]]を模した簡易版リミテッド。約12枚入ったテーマを、提示された3つの中から1つを選び、もう一度繰り返す事で(土地は2つ選ばれた後で自動で追加)40枚のデッキを構築する。そのデッキを使ってBO1のゲームを行う。1勝以上でアンコモン(レア以上昇格あり)を1枚獲得でき、棄権するまで何度も対戦できる。ランクの影響はない。 | |
+ | |||
+ | 受け取ったカードはすぐにコレクションに加えられる。 | ||
+ | |||
+ | カラー・チャレンジ終了時に参加券を(計5枚)貰えるため、初心者が次のステップに進むために用意されたモードであるが、参加費に対して安定して多めのカードが手に入るため、コレクションのために初心者以外がプレイすることも珍しくない。 | ||
+ | |||
+ | *カードプールはスタンダード準拠だが、アルケミー専用カードが含まれる場合もある。 | ||
+ | *1パック分の参加費でレアや神話レアを2枚、コモンやアンコモンを18~22枚獲得できるため、単純計算で約2倍の価値になる。 | ||
+ | **ただしある程度カードプールが決められているため、特定のレアを目当てにプレイする場合は、欲しいカードがあるか公式サイトで確認しておきたい。 | ||
===指名対戦/Direct Challenge=== | ===指名対戦/Direct Challenge=== | ||
262行: | 365行: | ||
#双方が待機状態になったら対戦が開始される。 | #双方が待機状態になったら対戦が開始される。 | ||
− | * | + | *オプションでは「1本先取または3本先取」「先攻/後攻の指定」が可能。実装当初は1本先取のみ、先攻/後攻ランダムだった。 |
*デッキの最低枚数が60枚以上であること以外フォーマットの制限はない。自分はスタンダード、相手はシングルトンなど好きなようにデッキを選択できる。 | *デッキの最低枚数が60枚以上であること以外フォーマットの制限はない。自分はスタンダード、相手はシングルトンなど好きなようにデッキを選択できる。 | ||
*プレイヤーランクに影響を与えない。 | *プレイヤーランクに影響を与えない。 | ||
*デイリークエストやウィークリークエストの報酬条件に影響しない。 | *デイリークエストやウィークリークエストの報酬条件に影響しない。 | ||
*対戦中のタイマーは無効になる(長時間の動作なしはサーバータイムアウトになる)。 | *対戦中のタイマーは無効になる(長時間の動作なしはサーバータイムアウトになる)。 | ||
− | * | + | *ユーザーIDは履歴として保存されるため、再入力する必要はない。続けて同じ相手と対戦する場合は再度PLAYをクリックするだけでよい。 |
*オンラインチャットツール「Discord」との連携機能があり、Discordを通じて対戦を申し込むことが可能。アリーナ側で部屋を作成すると、Discord側に招待用の発言をするボタンが出てくる。 | *オンラインチャットツール「Discord」との連携機能があり、Discordを通じて対戦を申し込むことが可能。アリーナ側で部屋を作成すると、Discord側に招待用の発言をするボタンが出てくる。 | ||
===期間限定イベント=== | ===期間限定イベント=== | ||
− | + | <!--期間限定イベントを網羅するのでしたら、クローズドβ時代のものや、当時の景品などを含めた正確な情報が必要です。また、今後増え続けるであろうイベントを逐一更新し、ルールや景品の仕様が変わったならその都度保守する手間もありますので、責任を持って加筆するのでないのなら、「一例」としての記述に留めてください--> | |
+ | 上記以外の特殊ルールを用いたイベントが期間限定で開催されることがある。水曜木曜に開催される'''ミッドウィーク・マジック'''もそのひとつ。 | ||
− | + | [[モミール・ベーシック]]の[[スタンダード]]版である「モミールの狂気」、オープンβ版リリース記念のスタンダード[[ハイランダー]]戦の「Welcome Weekend Singleton」、スタンダード限定[[パウパー]]等、[[Magic Online]]や現実の[[非公式フォーマット]]に近いものから、[[職工]]や[[激変]]といったアリーナオリジナルフォーマット、[[続唱]]や[[宝物]]の生成などが毎ターン行われる、[[紋章]]の付いたアリーナ限定のかなり特殊なルールまで様々。ほとんどが週末イベントだが、長期間行われるイベントもわずかに存在する。 | |
− | + | *以前は限定スタイルを入手できたが、スタイルの希少性に対し期間が短すぎることが不評で開催頻度は落ちた。今後は不定期に開催するとも告知されている。 | |
+ | |||
+ | 全てのイベントを列挙するとキリがないため、一例としての紹介とする。 | ||
==収録カード== | ==収録カード== | ||
− | + | [[イクサラン]]以降の[[本流のセット]](番外カードも含む)が[[テーブルトップ]]より1週間早く追加される。 | |
+ | |||
+ | [[破滅の刻]]以前の本流のセットや[[サプリメント・セット]]のカードは基本的に追加されないが、[[Jumpstart]]のように一部カードを差し替えて導入されたり、[[ヒストリック・アンソロジー]]や[[カラデシュリマスター]]のように独自の[[再録]]セットや[[Jumpstart: Historic Horizons]]のようにアリーナオリジナルのカードを加えたオリジナルセットとして追加されることもある。イベントとチュートリアル限定のカードも存在する。いずれもアート・スタイルを考慮しなければワイルドカードを消費して入手できる。 | ||
+ | |||
+ | 具体的にどのようなカードが収録されているかは[[ヒストリック#使用可能カードセット]]を参照。 | ||
− | + | *クローズドβ版のみ、[[カラデシュ]]から~[[基本セット2019]]までのスタンダード・リーガルのカード(とアリーナ限定カード)が収録されている。 | |
+ | *[[紙]]のカードでは英語版しか存在しないカードであっても、各対応言語ごとに[[カード名]]や[[ルール文章]]が翻訳される。 | ||
+ | *アリーナオリジナルのセットも[[Gatherer]]に記載されるが、実装から記載までに間が空く。 | ||
===MTGアリーナ限定カード=== | ===MTGアリーナ限定カード=== | ||
− | [[エキスパンション・シンボル]] | + | イベントとチュートリアルで登場する完全新規カード。[[エキスパンション・シンボル]]は大文字のA。一部のカードがBO1ルールでのみ使用可能であり、ワイルドカードで作成することもできる。 |
− | + | アリーナオリジナルのカード一覧および使用可否については、[[カード個別評価:コンピューターゲーム専用カード#Magic: The Gathering Arena|カード個別評価:Magic: The Gathering Arenaオリジナルカード]]の項を参照。 | |
− | + | イベントとチュートリアルでのみ登場する既存のカードについては割愛する。 | |
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− | + | ===新規プレイヤー用[[構築済みデッキ]]=== | |
− | + | ゲームを開始すると、新規プレイヤー用の[[構築済みデッキ]]が入手できる。[[フォーマット]]はBO1[[スタンダード]]に準拠しており、BO1で使用可能なMTGアリーナ限定カードが含まれることがある。 | |
− | + | ||
− | + | スタンダードの[[ローテーション]]に合わせてデッキ内容はアップデートされ、再配布される。 | |
+ | |||
+ | ただ、単色デッキ5種に関しては限定カードがスタンダードで使用できなくなり[[アルケミー]]準拠に、アルケミーや[[ヒストリック]]でしか使用できなくなった([https://mtg-jp.com/reading/publicity/0035895/ 参照])。 | ||
+ | |||
+ | <!-- | ||
+ | ''※2019年3月のアップデートによるマスターツリー実装で、以下の情報は古いものとなっている。2色デッキの内容は変わらないものの、入手方法が変更となった。また、単色デッキの内容が変更され、入手時はアップデート以前よりもデッキパワーが弱いものの、マスタリーツリーを進行させることでアップデート以前よりもやや強いデッキが完成する。今後も初心者への導線は変更される可能性があり、現在の情報でもほぼ代用可能なので、古い情報のまま記載する。'' | ||
− | |||
'''Starting Deck'''は、新規プレイヤー向けに配布される構築済みデッキ。チュートリアル後に5つ[[単色デッキ]]が与えられ、さらにクエストをこなすことで10個の2色デッキを入手できる。これらのクエストはゲームに敗北しても進行するので、何はともあれまずはデッキのアンロックを目指すとよい。 | '''Starting Deck'''は、新規プレイヤー向けに配布される構築済みデッキ。チュートリアル後に5つ[[単色デッキ]]が与えられ、さらにクエストをこなすことで10個の2色デッキを入手できる。これらのクエストはゲームに敗北しても進行するので、何はともあれまずはデッキのアンロックを目指すとよい。 | ||
*配信当初は5つまでしか配布されないことになっていたが、ユーザーからのフィードバックを受けて10個全てが配信されるようになった。 | *配信当初は5つまでしか配布されないことになっていたが、ユーザーからのフィードバックを受けて10個全てが配信されるようになった。 | ||
− | *[[2018年]]11月16日より[[白青]]デッキの[[アーティファクト攻勢/Artifacts Attack]]が[[翼と爪/Wing and | + | *[[2018年]]11月16日より[[白青]]デッキの[[アーティファクト攻勢/Artifacts Attack]]が[[翼と爪/Wing and Claw]]に変更された。 |
2色デッキの入手パターンは以下のように順番が決まっている。例えば最初に赤黒デッキの[[混沌と狂騒/Chaos and Mayhem]]を手に入れたら、その次は[[オーラの威光/Auras of Majesty]]になる。 | 2色デッキの入手パターンは以下のように順番が決まっている。例えば最初に赤黒デッキの[[混沌と狂騒/Chaos and Mayhem]]を手に入れたら、その次は[[オーラの威光/Auras of Majesty]]になる。 | ||
348行: | 425行: | ||
**[[秘儀での発明/Arcane Inventions]](U) | **[[秘儀での発明/Arcane Inventions]](U) | ||
**[[墓地の一撃/Graveyard Bash]](B) | **[[墓地の一撃/Graveyard Bash]](B) | ||
− | **[[ドラゴンの火/Dragon's Fire]](R) | + | **[[ドラゴンの火/Dragon's Fire (Starting Deck)|ドラゴンの火/Dragon's Fire]](R) |
**[[森の力/Forest's Might]](G) | **[[森の力/Forest's Might]](G) | ||
*2色デッキ | *2色デッキ | ||
− | **[[翼と爪/Wing and | + | **[[翼と爪/Wing and Claw]](WU) |
**[[板歩きの刑/Walk the Plank (Starting Deck)|板歩きの刑/Walk the Plank]](UB) | **[[板歩きの刑/Walk the Plank (Starting Deck)|板歩きの刑/Walk the Plank]](UB) | ||
**[[混沌と狂騒/Chaos and Mayhem]](BR) | **[[混沌と狂騒/Chaos and Mayhem]](BR) | ||
361行: | 438行: | ||
**[[魔道士の怒り/Wrath of Mages]](UR) | **[[魔道士の怒り/Wrath of Mages]](UR) | ||
**[[数の力/Strength in Numbers (Starting Deck)|数の力/Strength in Numbers]](RW) | **[[数の力/Strength in Numbers (Starting Deck)|数の力/Strength in Numbers]](RW) | ||
+ | --> | ||
過去に配布されていた構築済みデッキについては[[構築済みデッキ一覧#Magic: The Gathering Arena内限定セット]]を参照。 | 過去に配布されていた構築済みデッキについては[[構築済みデッキ一覧#Magic: The Gathering Arena内限定セット]]を参照。 | ||
==アバター== | ==アバター== | ||
− | + | プレイヤー自身の外見を表す。イラストは主に[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]や[[伝説のクリーチャー]]であるキャラクターが選ばれている。アップデートで追加されていき、イベント報酬やストアでの購入、特典コードの入力などで入手できる。 | |
+ | |||
+ | チュートリアル中や指名対戦で対戦相手を待つ際は、顔を判別できないローブ姿の「冒険者/Adventurer」アバターが使用される。この冒険者アバターは後に一般販売され、常時使用する事が可能になった。 | ||
+ | |||
+ | 現在実装されているアバターの一覧は、ゲーム内の「プロフィール」タブの「アバター変更」を参照。デッキごとに別々のアバターを設定することも可能。 | ||
+ | <!-- | ||
− | + | サービス開始時点では12種類選択可能で、以後アップデートで追加されていく。 | |
+ | ===初期アバター=== | ||
+ | 全12種類 | ||
;[[アジャニ/Ajani]] | ;[[アジャニ/Ajani]] | ||
404行: | 489行: | ||
;[[ビビアン・リード/Vivien Reid (ストーリー)|ビビアン・リード/Vivien Reid]] | ;[[ビビアン・リード/Vivien Reid (ストーリー)|ビビアン・リード/Vivien Reid]] | ||
:[[スカラ/Skalla|ビビアンの故郷の次元]]は、森林に住む人々とそれを取り巻く先進的な文明で大きく分かたれていました。彼女は森林に住む生物を保護する「スマラグディ」側に所属していました。 | :[[スカラ/Skalla|ビビアンの故郷の次元]]は、森林に住む人々とそれを取り巻く先進的な文明で大きく分かたれていました。彼女は森林に住む生物を保護する「スマラグディ」側に所属していました。 | ||
+ | |||
+ | ===追加アバター=== | ||
+ | ====[[ラヴニカの献身]]期==== | ||
+ | 2019年3月27日のアップデート追加 全12種類 | ||
+ | |||
+ | ;[[アングラス/Angrath]](500ジェム/3000ゴールド) | ||
+ | :アングラスは、まるで[[イクサラン/Ixalan|檻の中]]で解き放たれる時を待つ獣のように、絶え間ない苛立ちに急かされています。これは荒々しい気性を焚きつけられ、彼は[[太陽帝国/The Sun Empire]]の沿岸都市へと終わらない略奪へ向かうのです。その攻撃性を乗組員が誠心誠意支えます。 | ||
+ | |||
+ | ;[[ファートリ/Huatli]](500ジェム/3000ゴールド) | ||
+ | :戦闘能力と弁論の才能に秀でたファートリは、[[太陽帝国/The Sun Empire]]の高貴な地位に匹敵するまで駆け上りました。彼女は皇帝の命令を受け、[[オラーズカ/Orazca|黄金の都]]や[[不滅の太陽/The Immortal Sun (ストーリー)|不滅の太陽/The Immortal Sun]]を探す冒険の旅に赴いているとともに、太陽帝国の[[戦場の詩人、ファートリ/Huatli, Warrior Poet|戦場詩人]]という地位を確固たるものとしています。 | ||
+ | |||
+ | ;[[ヴァニファール/Vannifar]](ギルド・セット収録 3000ジェム) | ||
+ | :[[シミック連合/The Simic Combine]]の指導者であるヴァニファールは、肉体を[[ウーズ]]に改造した[[エルフ]]です。そのため皮膚から酸素を取り込むことができ、また脳の各部位を交代で休ませられるため、睡眠を必要としません。彼女自身も、自身が優れた生命体であると考えています。 | ||
+ | |||
+ | ;[[ケイヤ/Kaya]](ギルド・セット収録 3000ジェム) | ||
+ | :生命は生者のためのもの、ケイヤはそう強く信じています。生者はその人生に最善を尽くし、生きているうちに臨むものを追い求め、そして死の前には安らぎを見出すべきなのだと。未練を残したまま死んだのなら、それは十中八九その者の過ちなのだと。 | ||
+ | |||
+ | ;[[ヴラスカ/Vraska]](ギルド・セット収録 3000ジェム) | ||
+ | :謎に満ちた[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]であるヴラスカは、[[ゴルゴン]]らしい、一連の死の呪文を操り、暗殺や隠密行動、そして[[ヴラスカの石睨/Vraska's Stoneglare|石化]]に関わる魔法を得意としています。そして……[[暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy|戦利品]]を持ち帰るのが大好きです | ||
+ | |||
+ | ;[[ドビン・バーン/Dovin Baan (ストーリー)|ドビン・バーン/Dovin Baan]](ギルド・セット収録 3000ジェム) | ||
+ | :ドビンは、あらゆる機構や機械の欠陥を明確に目で見ることができます。わずかな精査だけでドビンは完璧な分析を提供し、特定の機械の弱点を指摘し、短所を浮き彫りにし、そして驚くべき正確さでそれがいつ、どのように壊れるのかを予測します。 | ||
+ | |||
+ | ;[[トロスターニ/Trostani]](ギルド・セット収録 3000ジェム) | ||
+ | :[[セレズニア議事会/The Selesnya Conclave]]の指導者にして、「世界魂」[[マット・セレズニア/Mat'Selesnya]]の代弁者たるトロスターニは、それぞれがセレズニアの価値観(生命、秩序、調和)を体現した3体の[[ドライアド]]の融合体です。 | ||
+ | |||
+ | ;[[ラザーヴ/Lazav]](ギルド・セット収録 3000ジェム) | ||
+ | :謎に包まれた[[多相の戦士]]であるラザーヴについては、ほとんど知られていません。この[[ディミーア家/House Dimir]]の指導者は、現実を捻じ曲げ、周りの魔法すべてを引き寄せることができると言われています。 | ||
+ | |||
+ | ;[[ドムリ・ラーデ/Domri Rade (ストーリー)|ドムリ・ラーデ/Domri Rade]](ギルド・セット収録 3000ジェム) | ||
+ | :ドムリの野生の[[クリーチャー]]に対する親近感は、彼が元来持つ規則や階級、権力者に対する不信感に基づくものです。彼は[[グルール一族/The Gruul Clans|グルール]]の[[戦士]]たちの多くが得意とする、[[ビースト|獣]]を狩って倒すことに関しての才能はほとんど持ち合わせていませんでしたが、そうした獣を召喚し、命令に従わせ、力を増幅させる呪文を紡ぎ出すことができます。 | ||
+ | |||
+ | ;[[ラル・ザレック/Ral Zarek (ストーリー)|ラル・ザレック/Ral Zarek]](ギルド・セット収録 3000ジェム) | ||
+ | :聡明にして予測不可能、大胆不敵なラル・ザレックは、ラヴニカの若き魔道士として常にその限界(および周囲の我慢の限界)を試していました。明晰で恐れ知らずの彼は、[[正確な稲妻/Precision Bolt|雷]]や[[嵐の行使/Command the Storm|嵐]]の混沌とした力を制御することにかけて天性の才能を持ちます。そんな彼は、[[イゼット団/The Izzet]]独特の狂気にのめり込んでいくのです。 | ||
+ | |||
+ | ;[[オレリア/Aurelia]](ギルド・セット収録 3000ジェム) | ||
+ | :[[ボロス軍/Boros Legion|ボロス]]の指導者たるオレリアは、「真の正義」とは既存の法を執行するだけでなく、すべての[[ラヴニカ/Ravnica]]市民が平等かつ温かい関係を築けることにあると主張しています。 | ||
+ | |||
+ | ;[[ラクドス/Rakdos]](ギルド・セット収録 3000ジェム) | ||
+ | :ラクドスは[[ラクドス教団/The Cult of Rakdos]]の指導者である[[デーモン]]です。彼は究極のエンターテイナーであり、その風貌すらも凄惨なパフォーマンス・アートとなります。9メートルを超える威容を誇るラクドスは、常にスポットライトを求めます。彼が舞台に上がるたびに、「[[名演撃/Showstopper|名演撃]]」が繰り広げられるのです。 | ||
+ | |||
+ | ====[[灯争大戦]]期==== | ||
+ | 2019年5月2日のアップデート追加 全1種類 | ||
+ | |||
+ | ;[[龍神、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Dragon-God]](『ボーラスの本質』セット収録 4000ジェム) | ||
+ | :[[エルダー・ドラゴン/Elder Dragon|エルダー・ドラゴン]]にして世界の暴君、[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ニコル・ボーラス]]は多元宇宙最古の生命体として知られています。彼は悪逆なる破壊の力そのものであり、邪魔をするいかなるものも打ち砕きます。 --> | ||
+ | |||
+ | ==相棒== | ||
+ | 旧称は「ペット」<ref>[https://mtgarena-support.wizards.com/hc/en-us/articles/18270158833044-Patch-Notes-2023-28-40 Patch Notes - 2023.28.40]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0037164/ MTGアリーナ:パッチノート 2023.28.40](Patch Notes [[2023年]]8月24日 MTG Arena Admin)</ref>。対戦画面で左右に表示されるマスコット的なキャラクター(左が自分の相棒で、右が対戦相手の相棒)。アバターと違い3DCGで描かれており、ゲーム内のアクションに応じてさまざまな動きを見せてくれたり鳴き声を聞かせてくれたりする。 | ||
+ | |||
+ | 新たなカードセットが発売されるたび予約特典やマスタリー報酬として追加されていく。イベント報酬やストアでの購入、特典コードの入力などでも入手できる。 | ||
+ | |||
+ | 主にそのセットならではのクリーチャーを表す生き物が多いが、[[エイスリオスの番犬、クノロス/Kunoros, Hound of Athreos|クノロス/Kunoros]]や[[不死身、スクイー/Squee, the Immortal]]といった[[伝説のクリーチャー]]、[[太陽の指輪/Sol Ring]]や[[ブラック・ロータス/Black Lotus]]といった[[アーティファクト]]も少数存在する。 | ||
+ | |||
+ | 現在実装されている相棒の一覧は、ゲーム内の「プロフィール」タブの「相棒」を参照。デッキごとに別々の相棒を設定することも可能。 | ||
+ | |||
+ | [[キーワード能力]]の[[相棒]]とは異なる。 | ||
==その他== | ==その他== | ||
+ | *[[基本土地タイプ]]による[[マナ能力]]({{CR|305.6}})は紙のカードでは[[注釈文]]として{{Gatherer|id=482910|印刷される}}が、MTGAでは通常の[[ルール・テキスト]]であるかのように{{Gatherer|id=547771|表示されている}}。これは機能変化ではなく単にわかりやすさを優先した表示に過ぎず、依然として基本土地タイプによってそのマナ能力を有している。通常のルール・テキストと見分けがつかないため、[[能力]]を失わせる[[効果]]などが作用する際、挙動を勘違いしないよう注意。 | ||
*スタンダードで使用可能な新セットは、紙での発売日よりもひと足早く実装され、いち早く遊ぶことができる。 | *スタンダードで使用可能な新セットは、紙での発売日よりもひと足早く実装され、いち早く遊ぶことができる。 | ||
− | + | *[[ラヴニカのギルド]]以降の各種製品([[ブースターパック]]や[[構築済みデッキ]]など)には、Magic: The Gathering Arenaで使用できるシリアルコードが封入されているものがある<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-digital/mtg-arena-open-all-starting-september-27-2018-09-19 MTG Arena Open to All Starting September 27]([[Magic Digital]] [[2018年]]9月19日 [[Chris Cao]]著)</ref>。以下はその一例。また、キャンペーンなどで配布されるコードも存在する。いずれも入力期限が設けられており、1アカウントにつき1回まで使用可能。公式サイトの[https://magic.wizards.com/en/promotions Promotions]も参照のこと。 | |
− | + | **[[プレリリース・トーナメント]]で配布される[[プレリリース・パック]]には、MTGアリーナで使用すると[[シールド]]戦が1回遊べるコードが封入されている。 | |
− | + | **[[プレインズウォーカーデッキ]]には、MTGアリーナで同じデッキを使用可能になるコードが封入されている。 | |
− | + | **[[Gift Pack2018]]には、同セット収録の新規カード5枚が入手できるコードが封入されている。 | |
− | ***[[ | + | *MTGアリーナのアカウントは[[ウィザーズ・アカウント]]であり、紙の大会への参加などに使用できる。 |
− | * | + | *言語を日本語にすると、一部の漢字が正常に表示されない不具合や、クリップボードからデッキをインポートできない不具合がある。 |
+ | |||
+ | ==主な変遷== | ||
+ | 詳細は公式パッチノート等を参照。 | ||
+ | |||
+ | アメリカ現地時間の[[2017年]]8月3日に初めて情報が公開され<ref>[https://twitter.com/wizards_magic/status/893173352474566657 That digital game we are working on has a real name now: Magic: The Gathering Arena!](Magic: The Gathering公式Twitter 2017年8月3日)</ref>、同年12月4日よりクローズドβテスト開始<ref name="ガジェット通信">[https://getnews.jp/archives/2212578 「マジック:ザ・ギャザリング」のオンライン版「MTG アリーナ」が正式ローンチ決定! 今秋以降にmacOS版にも対応予定!](ガジェット通信 2019年9月27日)</ref>。翌年[[2018年]]9月27日からオープンβ版がリリースされ<ref name="ガジェット通信" />、誰でも遊べるようになった。 | ||
+ | |||
+ | [[2019年]]2月15日のアップデートで日本語と韓国語に対応。 | ||
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+ | 2019年7月2日、[[基本セット2020]]追加と共にマスタリーシステムが実装。 | ||
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+ | 2019年9月27日、[[エルドレインの王権]]先行追加と同時に正式ローンチ(v1.0)となり<ref name="mtg-jp.com 2019年9月27日">[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033118/ MTGアリーナ:パッチノート 1.0 (2019年9月27日)](mtg-jp.com 2019年9月27日)</ref>、クローズドβ以降初めて[[ローテーション]]が行われ、ローテーション落ちしたカードが使用できる「'''[[ヒストリック]]'''」フォーマットが追加された<ref name="mtg-jp.com 2019年9月27日" />。 | ||
==脚注== | ==脚注== | ||
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**[https://mtgarena.community.gl/forums MTG Arena Forums(英語)] | **[https://mtgarena.community.gl/forums MTG Arena Forums(英語)] | ||
**[https://twitter.com/mtg_arena 公式Twitterアカウント(@MTG_Arena)] | **[https://twitter.com/mtg_arena 公式Twitterアカウント(@MTG_Arena)] | ||
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2024年4月10日 (水) 22:51時点における最新版
Magic: The Gathering Arena(MTG Arena、MTG アリーナ)は、マジック:ザ・ギャザリングのデジタルトレーディングカードゲーム。略称はアリーナ、MTGAなど。デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズの後継にあたる。
制作はウィザーズ・オブ・ザ・コースト社のMagic Digital Next(マジック・デジタル・ネクスト)チーム。
[編集] 概要
公式サイト(英語)または日本公式サイトより無料ダウンロード。基本プレイ無料。ゲーム内課金あり。
対応言語は英語、ブラジルポルトガル語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、日本語、韓国語。
フォーマットはスタンダード、リミテッドのほか、複数のMTGアリーナ独自のフォーマット(一覧はフォーマット#MTGAフォーマットを参照)が中心となる。他にも紋章などを使った期間限定イベントやブロールなどもプレイできる。詳しくは#プレイモード参照。
2019年以降、流行のeスポーツに合わせてマジック・プロリーグやプロツアーの後継イベント『ミシックチャンピオンシップ』などが展開。2020年から2022年までの新型コロナウイルスのパンデミックのイベント中断中は、主要トーナメントはMTGAで展開された。
[編集] 動作環境
対応プラットフォームはWindowsもしくはMacOSのPC、AndroidもしくはiOSのスマートフォン・タブレット。推奨動作環境などは公式サイト(英語)または日本公式サイトを参照。
- 動作が重い場合、グラフィック設定を下げることで多少改善される。
- 正常に動作しない場合、最新のVisualC++のランタイムをインストールすることで解消される場合がある[1]。Microsoftのホームページから無料ダウンロード可能。
- 日本語版はうまくインストールできない場合がある。一度アンインストールした後に英語版を再インストールし、改めてゲーム内で言語設定を変更するとよい。
[編集] 特徴
ゲーム部分以外のシステムは、流行している主要なデジタルTCGと近い。いわゆる「スタミナ制」ではなく、好きなだけ対戦を行うことができる。
ゲーム勝利・デイリークエスト・ウィークリークエストを達成することでゲーム内通貨(ゴールド)を入手、ブースターパックを購入してコレクションを増やす、というもの。クエストによってはカード、ブースターパック、あるいはデッキが貰える場合もある。
対戦はランダムでマッチングしたプレイヤーと行う形式。シールド戦や、やや形は異なるが疑似的なドラフト戦も行える。
UIはより洗練され、デッキ名などを入力する以外はほぼマウスだけで操作可能。墓地や追放領域からプレイ・起動できるカードを手札の横に表示するなどよりわかりやすく、直感的にプレイできるようになっている。
演出面もマジック・デュエルズから強化されている。特定のカードをプレイするとサウンドやアニメーションが発生、プレインズウォーカーが忠誠度能力を使用したりダメージを受けるとボイスが流れるなど、臨場感が高まっている。
Magic Onlineと比較するとカードプールは限定されているが、完全に無課金でも遊び続けられるのが大きな違い。
ちなみに、数にもデジタル特有の上限があり、デッキ枚数は250枚、トークン数は合計250体、P/Tやライフは21億4748万3647となっている。
[編集] 操作関連
ここで記されているキーコンフィグはデフォルト設定のもの。これらはメニュー右上にあるオプション→GamePlayから変更可能。
[編集] マナの支払い
マナの支払い方法には、手動/自動で支払う方法が存在する。厳密な手動となると自分のマナ・プールに一旦マナを加えて、そこからさらにマナを支払うという形になるのだが、実際そのような煩わしい操作を要求されることは少ない。ざっくりと言うと、ゲーム中に設定の「ゲームプレイ」から「オートタップ」の項目を無効にすることでマナの支払いが手動になる(デフォルトは有効)が、その状態でも後述するように基本的にはセミオートで進行する。必ずしもオートタップの無効/有効がマナの支払いの手動/自動とイコール関係ではない。
- プレイ可能な手札、起動できる能力の強調表示
設定に関わらず、現時点で唱えることが適正かつ唱えるためのコストが支払える呪文、およびプレイすることのできる土地は青枠で強調表示される。同様に戦場にあるパーマネント等も現在起動できるものは強調表示されるが、呪文を唱える際のマナ支払いと流れは変わらないため割愛する。
- マナ支払い前の一時停止・自動支払い
オートタップが無効の場合に呪文を唱えようとすると一時停止し、唱えるために必要なマナが画面中央に表示される。この一時停止の段階で確認ボタン(「~マナを支払って下さい」)をクリックすると、その場に限り自動で必要なマナが計算され支払われる。なおクリックする直前、つまり呪文や確認ボタンにマウスオーバーした際、タップ予定のパーマネントが黄枠で強調表示される。
- この際できるだけ複数の色マナ、マナ・クリーチャー、マナ・アーティファクトを残すように支払い方が決定され、支払う過程にマナフィルターなどの利用が必須であれば自動で起動される。直後の手札の状況も考慮して色マナを残したり、パワーの大きいマナ・クリーチャーを極力残すなど、プレイヤーに有利になるように計算してくれる一方、無色マナを生み出せる土地に別の使い道があっても基本的に残されない。
- オートタップが有効の場合はこの確認が省略される。一時停止して自動で支払った場合と結果は変わらず、唱える過程でタップ予定のパーマネントが強調表示される点も同じ。しかし確認ボタンを押す過程が無いため、ちょっとしたマウスのドラッグ&ドロップやダブルクリックにも反応して唱えてしまい、巻き戻しが効かない。ゲームに慣れたら極力オートタップのチェックを外したままにしておきたい。
- 一時停止後の手動支払い
マナの支払いの確認待ち中にパーマネントを1つずつタップしてマナを生み出すことで、完全に任意でマナを支払うこともできる。複数の色のマナを生み出せる土地などは、その都度生み出すマナを自分で選択する。
- マナ・プールに十分なマナが加えられた時点で、確認なく一時停止が解除されて唱える処理が再開される。1マナ足りない状態でマナを複数生み出すなどし、余剰のマナが生まれた場合はマナ・プールに残る。逆にマナが不十分な間はいつでも唱える行動をキャンセルできる。分割カードの唱える側の選択を間違えたときなどに有効。
- 誤ってマナを生み出してしまった場合、それが土地のタップやマナ能力である限り、まだ他の操作やタップによる誘発等を挟んでいなければZキーで操作を戻すことができる。よって、一度唱える動作を挟んでしまうと余剰分のマナは戻せない。
- 事前によるマナ・プールの操作
オートタップの有効/無効に関わらず、あらかじめマナを生み出してマナ・プールに加えておくこともできる。その状態で呪文を唱えるとマナ・プールにあるマナから優先的に支払われる。マナをある程度手動で加えておき足りない分を自動計算による支払いに任せる、という分割払いも可能なので、自動支払いがある程度予測できていれば最低限のクリックで望み通りの支払い方法を実現できるようになる。
- その他
- マナ・コストに(X)を含むカードについては、唱える際にXの値を±で決定してから改めて支払い方を決定する。代替コストや、召集などのマナ以外の支払い方法を持つカードについても、唱える際に改めて支払い方を決定する。
- 現時点の仕様では、対戦相手がコントロールする能力によってマナの支払いが求められたとき、操作のタイミング次第でマナ・プールから自動でマナが支払われない現象がある。生み出してしまったマナを元に戻すか、アバターの上部に色ごとのシンボルで表示されているマナ・プールのアイコンをクリックして完全手動でマナを支払おう。
[編集] ゲームの自動進行
MTGアリーナでは、基本的に何もできない状況であればフェイズ・ステップが自動で進行していく。例えば第1ターン目に土地のプレイを終えた後、手札に唱えられる(手札から起動できる)カードが無ければその場でターンが自動で終了する。これにより無用な待ち時間が少なくなり、スムーズにゲームが進行していく。
手札に唱えることのできるインスタント・カードを持っていたり、起動型能力を起動できる状況であれば、インスタント・タイミングで行動できる各タイミングで確認を求められる。
しかし上記のような状態であっても、一部の切り替わり目では確認を求められない。自動で特定のタイミングで優先権の放棄をしたくない場合や、呪文や能力がスタック上に乗ってから解決し始める前にレスポンスを行いたい場合は、進行の停止を予約したり、フル操作モードにする必要がある。
- フェイズごとの進行停止
右下のターン進行ボタンの上部に、各ターンのフェイズがどこまで進んでいるかを示すシンボルが表示されている。(開始フェイズ、戦闘前メイン・フェイズ、戦闘フェイズ、戦闘後メイン・フェイズ、終了フェイズの5つ。戦闘フェイズ中はさらに戦闘開始ステップ、攻撃クリーチャー指定ステップ、ブロック・クリーチャー指定ステップ、戦闘ダメージ・ステップ、戦闘終了ステップの5つが展開される。)各フェイズのシンボルをクリックすることで、そこで進行を一時停止して優先権を得ることができる。ただしターンが経過すると一時停止指示は消えてしまうので、毎ターンその都度指示する必要がある。
例えば以下のような操作を行いたい場合は、指定のフェイズをクリックして停止予約をしておく必要がある。
- 戦闘前メイン・フェイズに入る前に、開始フェイズ中に氷の干渉器/Icy Manipulatorを起動して土地をタップさせたい。(開始フェイズをクリック)
- 戦闘フェイズに入る前に、戦闘前メイン・フェイズ中に軍勢の戦親分/Legion Warbossに対してショック/Shockを唱えたい。(戦闘前フェイズをクリック)
- 対戦相手の終了ステップ開始前に、戦闘後メイン・フェイズの最後に自分の贖いし者、フェザー/Feather, the Redeemedに対して果敢な一撃/Defiant Strikeを唱えたい。(戦闘後メイン・フェイズをクリック)
以上のような停止予約は、後述する優先権の「オートパス」ボタンを押していても機能する。唱えられるインスタントを持っている為いちいち確認を求められるのが嫌だという場合に非常に有効。例えば相手のターン中に使用できるインスタントを複数所持しているが、いま自分は相手のターンエンド前に選択/Optを唱える予定しかない、とか。
- フル操作モード(Full Control Mode)
対戦相手が使った呪文や能力に対する優先権の行使はその都度求められるが、自分が使った呪文や能力に対しては再び優先権を得ることができず、すぐに解決が開始されてしまう。より細かく手順を進行したい場合、あらかじめCtrlキーを押しておくことでフルコントロールモードとなり、自動で解決が始まらなくなる。またShift+Ctrlキーで常時フル操作モードにできる。
例えば以下のような操作を行いたい場合は、フル操作モードをあらかじめ機能させておく必要がある。
- 自分が何か呪文を唱えて、それを解決し始める前に団体のギルド魔道士/League Guildmageの2つ目の能力を起動してコピーしたい。(呪文を唱える前にフルコントロールモードにしておく)
- 相手が何か行動したとき、手順を進行する前に対応できるインスタントを持っているかのようにブラフを利かせたい。
ただしこのモード下ではドロー前ですら確認を求められるようになるため、慣れない間は停止していることに気付かず時間を消費してしまわないようにしよう。
複数の誘発型能力が同時に誘発した場合や、置換効果が適用される場合、初期状態ではそれらは自動決定された順番で解決・適用される。オプションの「誘発型能力の解決順を自動で決める/Auto Order Triggerd Abilities」「置換効果を自動で選択する/Auto Choose Replacement Effects」のチェックを外すことで、それぞれを任意に決定することが可能になる。
- ゲームに慣れてきたら優先的にチェックを外しておきたい。
- 対応があるまで優先権をパス(Pass Until Response)・優先権のパス(Pass Priority)・ターンを渡す(Pass Turn)
対戦相手の行動に対するレスポンスを求められた場合はEnterキー、各フェイズで優先権の行使を求められた場合はSpaceキー、そのターンを何もせずにすぐ終えたい場合はShitf+Enterキーで、それぞれパスできる。特にターンのパスは対戦画面右下にオレンジ色のボタンが表示されており、必要な時にオンにするだけでフェイズを進めずにすぐターンを終了することができる。相手のターンでは青いボタンで表示され、どちらもターン終了まで優先権を自動でパスする状態となる。
相手がこの操作をした場合、一部の切り替わりタイミングで確認が飛ばされるようになるため、どうしても飛ばしたくないフェイズがあれば前述したフェイズごとの進行停止予約をしておきたい。
[編集] カード収集関連
[編集] ゲーム内通貨
ゲーム内通貨は2種類存在する。
- ゴールド(Gold)
- 主にデイリークエストやイベント参加で入手。極稀に日替わりセールで(50ゴールドor10ジェムで550ゴールド)販売されている。
- ブースターパックの購入やフリー以外のプレイモードの参加費に使用する。
- ジェム(Gem)
- 主に課金することでチャージできる。
- 750ジェム(クイックドラフトの参加費用と同等)で約5ドル、オススメが3400ジェム/約20ドル、最大効率で20000ジェム/約100ドルとなっている。
- 1回限りだが、ブースター5パック&2500ジェムが約5ドルで購入できる「ウェルカム・セット」もある。
- 無課金でも、特定のプレイモードで獲得できる(基本的に少量だが、勝利数によっては2000ジェム超えもある)他、極稀にストアの日替わり商品としてゴールドで購入できる。
- ブースターパックの購入やフリー以外のプレイモードの参加費に使用する。
- 主に課金することでチャージできる。
- そのほか、新規カード・セットの事前予約やチャリティー商品(主にスリーブ)として直接課金するケースがある。
[編集] ブースターパック
1000ゴールドで1パック、または3パック600ジェム(単価200ジェム)で購入できる。エキスパンションによっては、45パック一括購入でBOX特典カードが付いてくる。
コモン5枚、アンコモン2枚、レアまたは神話レア1枚の8枚入り。
ワイルドカードが出現することがあるほか、ブースターパックを開封することでポイントが蓄積し、一定量に達すると神話レア・レア・アンコモンのワイルドカードを手に入れることができる。
- ドラフト・ブースターと開封比が違うため、(ドミナリアの伝説のカード、灯争大戦のプレインズウォーカー等)テーマに沿ったカードが入っていない事がある。
ニューカペナの街角(実際はプレオーダー1週間前の2022年3月31日)からは神話パック(Mythic Booster Pack)が導入された[2]。名の通り、レアの枠から神話レアかワイルドカードしか封入されていない。ほぼ確実に神話レアが入手できる分、価格も1300ゴールド(10パックで2600ジェム)と3割増しになっている。
兄弟戦争からは、レア以上のレアリティのカード6枚入りのゴールデン・パック(Golden Pack)が導入された[3][4]。6枚の内必ず1枚が神話レアになり、その他は1/8の概率で神話レアになる。また、封入されるカードはおおむねスタンダードとアルケミーの両方で使用可能なカードで、その内2枚は必ず最新のスタンダードセットのカードになる。ワイルドカードとアルケミー専用カードは原則として封入されないが、指輪物語:中つ国の伝承のように独立したアルケミー専用セットのカードは例外として出現する。[5]ゲーム内のストアで指定されているブースターパックを1パック購入する毎に進行度が1得られ、進行度10でゴールデン・パック1つと自動で交換される。ほかにプレオーダーの購入特典などでも入手可能。
- 基本的には最新セットのみがゴールデン・パックの対象となるが、アルケミーまたはリマスター系統のセットも同時に指定されることがある。例えば機械兵団の進軍発売直前の時期はファイレクシア:完全なる統一、アルケミー:ファイレクシア、イニストラードを覆う影リマスターのどれでも進行度が得られた。機械兵団の進軍の発売後は、機械兵団の進軍のみで進行度が得られるようになった。
- なお、進行度を得られるパックが追加されたり切り替わったりしても既に得た進行度はなくならずに持ち越せる。
- ゴールデン・パックは1種類しかなく、その中身は「開封した時」に決まる。例えばファイレクシア:完全なる統一が最新だったころに手に入れたゴールデン・パックを機械兵団の進軍発売後に開封すると、パックを獲得した時はこの世に存在しなかった機械兵団の進軍のカードも出現する。
- 現行のカードに欲しい物がない場合は開けずに温存しておくのがいい。逆にもうすぐスタンダードかアルケミーで使えなくなるカードが欲しいなら、ローテーション前に開けてしまわなければならない。
[編集] ワイルドカード
同レアリティの任意のカードと交換できる特別なカード。一種の交換チケットであり、神話レア、レア、アンコモン、コモンが存在する。
カラー・チャレンジ終了時にアンコモン1枚+コモン2枚貰え、(5色でアンコモン5枚+コモン10枚所有)最初から好きなカードをある程度デッキに入れて遊ぶことができる。
ショップに並んでいる時があり、レア4枚が約10ドル・神話レア4枚が約20ドルで販売されている。
パックに直接入っている事もあるが、パックを開けていくとゲージが溜まり(3パック毎にアンコモン⇒レアと貰え、5周目毎にレアの替わりに神話レアが貰える)コモン以外なら確実に入手できる。
- ちなみに、封入率はコモン1/3、アンコモン1/5、レア及び神話レアが1/30となっている[6]。
[編集] 禁止カードの扱い
あるカードがスタンダード、もしくはアリーナ・スタンダード禁止カードに指定されたの場合、下記のような調整及び補償措置が取られる。
- 神話レア、レアの封入調整
- アリーナ仕様ブースターパックでは、禁止された神話レア、レアは他の同レアリティのカードを全て4枚所持していた場合のみ出現する(リミテッド仕様ブースターパックは通常のまま)
- 禁止された神話レア、レアは報酬から獲得できるカードから除外される。
- BOX特典カードが禁止カードに指定された場合、該当セットのBOX特典カードはそのセット内の別の神話レアに差し替えられた。
- 例えば、基本セット2019のBOX特典カード運命のきずな/Nexus of Fateのアリーナ・スタンダード禁止指定に伴い、特典カードは全知/Omniscienceに差し替えられた。
- 補償措置
- 禁止カードに指定された時、ゲーム内で該当カードを所持しているプレイヤーに対しては同数の同稀少度のワイルドカードが加えられる。
- 禁止カードを含むデッキを使用して構築イベントに参加中のプレイヤーは、そのイベントに限りデッキをそのまま使用することが認められていた。
[編集] 余剰カードと宝箱/The Vault
コレクションには、同カードは(収録セット違いを除けば)4枚までしかストックされない。5枚目以降のレア、神話レアはジェムに変換される(後述)。コモンまたはアンコモンの5枚以降を入手したとき、それは宝箱/The Vaultポイントとして蓄積される。蓄積量は保有ワイルドカード数と同じ場所に表示される。ポイントが100%になると宝箱を開けることができ、神話レア1枚、レア2枚、アンコモン3枚のワイルドカードを獲得できる。基本土地およびカードスタイルは1つ入手したら無制限に使えるようになる代わりに、宝箱ポイントが溜まることもない。
宝箱ポイントへの変換レートは余剰カード1枚につきアンコモン0.3%、コモン0.1%。単純計算でコモン1000枚分の蓄積が必要であり、進行はかなりゆっくりとしたものである。普通にプレイしていればパックの開封で手に入るワイルドカードの方が多いだろう。
神話レア、レアについても当初は5枚目以降は宝箱の進行度に換えられていたが、アップデートにより以下のように変更された:
- アリーナ仕様ブースターパック開封時
- すでに4枚所持している神話レア・レアが出現した場合、再抽選が行われ、そのブースターパックから出現するまだ4枚揃っていない他のカード(禁止カード除く)が出現する。
- 禁止カード以外の、そのブースターパックから出現する同レアリティのカードを全てコンプリートしていた場合、同レアリティ禁止カードが出現する。それも全て4枚揃っていた(または該当カードはなかった)場合、ジェムに変換される。
- 再抽選の過程で神話レアからレアに格下げ、レアから神話レアに格上げされることはない。
- リミテッド
- すでに4枚所持している神話レア・レアを入手した場合、再抽選は行われない。
- ドラフトピック終了後またはシールド開封後、コレクションで5枚以上持っているカードはジェムに変換される。
- ジェムに変換後も、そのイベント内におけるカードプールはそのまま維持される。
- 報酬
- すでに4枚所持している神話レア・レアを入手した場合、再抽選は行われず、即座にジェムに変換される。
- ジェムの変換レートはいずれも神話レア40ジェム、レア20ジェム。
[編集] ストア
ゴールド・ジェム・課金で商品を入手できる。 基本的にはブースターパックとジェムで、カードスタイルやアバター・スリーブなどのコレクションも期間限定で販売される。 また、日替わりセールとして割引商品も用意され、そちらは550ゴールド(50ゴールドor10ジェム)や400ジェム(1500ゴールドor300ジェム)といった買い得や、ドラフト参加券などの非売品も陳列される可能性がある。
[編集] デッキ編集関連
デッキ編集画面では、デッキ名の入力と基本的にクリック操作だけでカードをデッキに出し入れできる。ドラッグ&ドロップでも可。マウスホイールで素早くページ送りが可能。なおデッキ登録可能最大数は合計60デッキ。
土地の自動調整機能(Auto-Suggest)によって使用しているカードに含まれるマナ・シンボルに合わせて24枚の基本土地がデッキに投入される。土地の枚数を変更しようとすると機能を無効にするか確認され、OKを押せば以後自動調整されなくなる。
所持していないカードや、所持上限を超える枚数をデッキに入れようとした場合、ワイルドカードを使って交換するか確認される。一度交換すると操作を戻すことはできないので注意が必要。
画面右上にはデッキに採用しているカードをマナ・コストごとに並べたグラフが表示されており、常にマナカーブを確認しながらデッキを構築できるようになっている。またグラフをクリックすることでより詳細なデッキ分析も行える。
サイドボードはタブを切り替えて編集する。また右上のボタンからデッキ編集画面のレイアウトを切り替えることができる。
ドラフト時は、カードをピックする段階で使わないカードをドラッグ&ドロップで直接サイドボードに放り込むことができる。
[編集] カードの検索
カード一覧では基本的に色順、マナ・コスト順、アルファベット順でカードが並んでいる。同名のカードは基本セット→エキスパンション順で並べられている。
カードは一度に8枚ずつしか表示されないので手探りでデッキ構築しようとすると少々時間がかかる。そこで画面上部の検索欄やフィルタボタンを活用することで効率よく目的のカードを探し出すことができる。
- 検索欄
画面左上の検索欄ではキーワードを入力してカードを絞り込める。検索方式は部分一致で、カード全体のどこかにキーワードが含まれていればそれらすべてを表示する。日本語に対応したことで
- 例えば「エルフ」と入力すると、クリーチャー・タイプがエルフのカードのほか、エルフ・トークンを出すカードがヒットする。
- 言語設定が英語の場合、「elf」と入力するとカード名にSelfが含まれる無私の勇者、レナ/Lena, Selfless Championやミシュラの自己複製機械/Mishra's Self-Replicator、ルール文章にitselfと書かれている裁きの一撃/Justice Strikeなどもヒットする。
- キーワードをダブルクォーテーションマークで囲えば完全一致検索も可能。例えば「クリーチャー1体を対象とする。~はそれに2点のダメージを与える。」というルール文章を含むカードを検索すべく「deals 2 damage to target creature」と入力した場合、20点のダメージを与える絶滅の星/Star of Extinctionや、それ自身がクリーチャーであるヴィーアシーノの紅蓮術師/Viashino Pyromancerなどもヒットしてしまう。その場合「"deals 2 damage to target creature"」と入力すればシヴの火/Shivan Fireなどの目的のカードを検索できる。
- 言語設定が日本語の場合、半角数字の「2」はルール文章のマナ・コスト、全角数字の「2」はルール文章の「2点」「2枚」「2体」などがヒットする。
- 「e:(エキスパンションの略号)」と入力することでエキスパンションごとに絞り込むことも可能。例えば「e:GRN」でラヴニカのギルドのカードだけが表示される。
- 簡易フィルタ
マナ・シンボル等を押すことで簡易的に各色、無色、多色のカードを簡易的に絞り込むことができる。
土地ボタンをクリックすると、土地だけを表示するモードに切り替えられる。そこで「SUGGEST LANDS」をクリックすることで、土地の自動調整機能(Auto-Suggest)の有効化・無効化を切り替えられる。
- 詳細フィルタ
バーガーボタン(丸囲みの「三」のアイコン)から色、マナ総量、レアリティ、カード・タイプ、エキスパンション、所持・未所持といった条件でより詳細に絞り込むことができる。
- ズームアウト・イン
虫メガネボタンから、一度に表示するカードを10(12)枚から21(27)枚に変更する。
- 作成モード
デッキ編集画面で作成(Craft)ボタンをクリックすると作成モードに切り替わり、未所持カードも全て表示される。
[編集] デッキのエクスポート・インポート
デッキ一覧画面の下部のボタンからデッキの出力(エクスポート)、取り込み(インポート)ができる。
エクスポート(EXPORT)を押すとクリップボードにデッキリストがコピーされる。その状態でメモ帳などのテキストエディタに貼り付けることでデッキリストをパソコンに保存できる。
インポート(INPORT)を押すと、現在クリップボードにコピーされているデッキリストをデッキとして取り込むことができる。
- ドミナリア版ラノワールのエルフ/Llanowar Elves4枚なら「4 ラノワールのエルフ (DAR) 168」または「4 Llanowar Elves (DAR) 168」といった規格になる。エキスパンションの略号やコレクター番号を含むため、Magic Online用のリストはそのままでは使用できない。
- 英語で出力されたリストは言語設定が英語でなければインポートできない。インポート後に言語設定を戻すのであれば問題ない。
- MTG Arena DeckbuilderやMTG Goldfishなど、アリーナ向けにデッキリストをコピーできるサイトも登場している。
- バベルのような大量にカードを積んだデッキを組む場合、いちいちクリックで1枚ずつカードを入れていくのは非常に時間がかかるため、デッキリストからインポートするのが望ましい。
[編集] その他
- 上限(250枚デッキ)を超えなければ基本土地は何枚でもデッキに入れることができる。ネズミの群棲/Rat Colonyのような4枚制限ルールを無視するカードも同様だが、その場合は一度4枚集めておく必要がある。
- デッキボックスには好きなカードのイラストを設定することができる。最初にデッキに入れたカードがまず登録されるが、編集画面で右上のデッキイメージに向かってカードを放り込むことでイラストを変更できる。
- 単にコレクション一覧を確認したいだけなら、デッキ一覧画面から「コレクション(Collection)」ボタンを押せばより広い画面でコレクションを見ることができる。
[編集] 専用メカニズム
デジタルならではの特色を活かしたMTGアリーナ専用のメカニズムが存在する。一覧についてはルーリング#Magic: The Gathering Arena専用ルールを参照。
[編集] プレイモード
チュートリアル(スキップ可)後、いくらかフリープレイを行ってゴールドを稼ぎブースターパックを購入・開封することで全てのモードが開放される。
初期のアリーナ・モード/Arena Play Modeでは短時間で終わるBO1(1本勝負)のゲームだけが選択できるようになっている。ホーム画面で上級者向けモードのレバーを操作してすべてのモード/All Play Modeに切り替えることでサイドボーディングを扱うBO3(2本先取・3本勝負)のゲームが遊べる。
ゲームの外部を参照するカードの存在から、一部のフォーマットを除き、BO1でもサイドボードが利用できる。ストリクスヘイヴン:魔法学院以降、BO1のサイドボードは通常の15枚ではなく7枚のスロットとなった[7]。どの7枚を用いるかはデッキ編集時に配置できる。
フリープレイ以外はイベント期間を設けて配信されている。ゲーム内ではエキスパンション名が冠せられるなど表記名がやや異なる場合がある。
いくつかのモードでは戦績に応じてランクが変動し、各シーズンごとにランクに応じた報酬を獲得できる。各モードの日本語名称は一部仮訳。
- 現実のリミテッドとの違い
- ピックしたカードがすぐに自身のコレクションに加えられるドラフト取りきりルールである。
- ブースター・ドラフトはAIあるいは他プレイヤーと行うが、対戦は全く別の卓の、同様の手順を済ませたプレイヤーとゲームを行うことになる(Magic OnlineのDraft Leagueと同様)。
- そのため、ブースター・ドラフトにおける戦術的醍醐味は大きく損なわれてしまっている。ピックしなかったカードを元に対戦相手のデッキ内容を予測したりすることができず、ドラフト中に全く見かけなかったカードが次々とプレイされることもある。また、通常のドラフトならば卓内のカードプール全体のカードパワーが著しく低い(高い)ことがあっても、対戦相手も同条件なのでフェアなゲームになるが、こちらはそうは行かず、戦績がカードプールの当たり外れに左右されやすい。総じて、実際の感触としてはほとんどシールド戦に近い。
- 他の対戦相手が使っている色を読んで無理にデッキカラーを変更したり、危険なカードをカットしにいく必要がないのであながち悪いことばかりでもないが、それらの要素もブースター・ドラフトを奥深いものにしているのも事実である。
- デッキ構築時間に特に制限はない。
[編集] Bot戦/Bot Match
ガイド役のSparky(NPC)を相手に、構築したデッキで実戦形式の練習戦が行える。クエストは進行しない。
- 例外的に、マスタリー報酬が達成完了するまで一部のクエストは練習でも進行できる。ただし勝利ボーナスはいずれも得られないため、よほどのことがない限り練習でのクエスト進行は推奨されない。
[編集] プレイ/Play
常時参加無料。スタンダード、アルケミー、ヒストリック、エクスプローラーのいずれかのフォーマットを、1本勝負か3本勝負かを、自由に選択することができる。構築戦ランクに影響しない。
[編集] ランク戦/Ranked
常時参加無料。スタンダード、アルケミー、ヒストリック、エクスプローラーのいずれかのフォーマットを、1本勝負か3本勝負かを、自由に選択することができる。構築戦ランクに影響する。
[編集] ブロール/Brawl
常時参加無料。スタンダード、ヒストリックのみ対応。また、いずれも1本勝負のみでサイドボードは用いない。
スタンダードブロールはテーブルトップでのブロールと同じ。特に記述がないプレインズウォーカー・カードでも統率者として使用できる。デッキの枚数は60枚。
ヒストリックブロールは、アリーナ専用カードを含む実装された全てのカードが使用でき、アルケミーでのバランス調整にも受ける。こちらも同様特に記述がないプレインズウォーカー・カードでも統率者として使用できる。デッキの枚数は100枚。
[編集] 構築イベント(1本勝負)/Constructed Event (BO1)
参加費:2500ゴールド または 375ジェム
7勝または3敗するまで、構築したデッキで他のプレイヤーと1本勝負を行う。勝利数に応じた額のジェムとブースターパックを獲得できる。
- 1勝以下だと、ごく少ないジェムしか得られず、ブースターパック1つも貰えない。
- 2勝では75ジェムとブースターパック1つが貰えるが、参加費に比べれば損している。
- 5勝以上では参加費が払い戻される。
- 7勝ではジェムとブースターパックの他にも認定イベント(Qualifier Play-In Event)の参加権も貰える。
スタンダード、アルケミー、ヒストリック、エクスプローラーのいずれかのフォーマットにも対応している。賞品パックもフォーマットによって異なる。
- スタンダードの場合、最新のスタンダード・セットのブースターパックが貰える。
- アルケミーの場合、最新のアルケミー・セットのブースターパックが貰える。
- ヒストリックの場合、貰えるブースターパックは、スタンダードから落ちているセットのブースターパックから無作為に選ばれる。
- エクスプローラーの場合、貰えるブースターパックは、スタンダードから落ちているセットのブースターパックから無作為に選ばれる。アルケミー・セットは含まれない。
[編集] 構築イベント(3本勝負)/Constructed Event (BO3)
参加費:5000ゴールド または 750ジェム
勝敗数には関係なく、構築したデッキで他のプレイヤーと3本勝負のマッチを5回行う。勝利数に応じた額のジェムとブースターパックを獲得できる。
- 1勝以下だと、ごく少ないジェムとブースターパック1つしか貰えない。
- 2勝では150ジェムとブースターパック2つが貰えるが、参加費に比べれば損している。
- 4勝以上では参加費が払い戻される。
- 5勝ではジェムとブースターパックの他にも認定イベント(Qualifier Play-In Event)の参加権も貰える。
スタンダード、アルケミー、ヒストリック、エクスプローラーのいずれかのフォーマットにも対応している。賞品パックの決め方ば構築イベント(1本勝負)と同様である。
[編集] クイック・ドラフト/Quick Draft
参加費:5,000ゴールド または 750ジェム
15枚入りパック3つを受け取ってAIとドラフトを行い、40枚以上のデッキを構築する。そのデッキを使って7勝または3敗するまで、BO1のマッチを行う。ブースターパック1~2つ(勝利数に応じて2つ貰える確率上昇。7勝で確定2つ)と、勝利数に応じた額のジェムを獲得できる。リミテッド戦ランクに影響。
ピックしたカードはすぐにコレクションに加えられる。
- 利率は低いがゴールドをジェムに換えられる数少ないプレイモード。これで稼いだジェムを元手に、よりジェムを稼げる他のモードに参加していけば継続してプレイしやすくなるだろう。
- 6勝以上で参加ジェムを取り戻せる。
- サイドボード無しの1本勝負なので、相性の悪いデッキとの対戦を想定して通常とはやや異なるデッキ構築が求められる。例えば本来サイドボード向けである垂直落下/Plummetを、最初からメインデッキに複数積むことも選択肢に入ってくる。
- アリーナ独自の8枚入りパックではなく15枚パックでのドラフト、かつシーズン報酬も考慮すれば全敗でもかなり元は取れる。マジックに慣れないうちでも各シーズン1回は参加するとよい。
[編集] プレミア・ドラフト/Premier Drift
参加費:10,000ゴールド または 1,500ジェム または ドラフト参加券1個
Magic OnlineのDraft Leagueのような、AIの代わりに7人のプレイヤーとドラフトを行い、40枚以上のデッキを構築する。そのデッキを使って7勝または3敗するまで、BO1のマッチを行う。勝利数に応じてブースターパック1~6つと、勝利数に応じた額のジェムを獲得できる。リミテッド戦ランクに影響。
- 使用セットが同じ場合でも、プレミア・ドラフトとクイック・ドラフト間のマッチングはしません。
- ゴールドをジェムに換えられる数少ないプレイモード。全敗0勝でも250ジェム分以上の価値が等しいもの(50ジェム+パック1つ+3パック分ドラフトしたカード)を獲得できる。
- 5勝以上すると1,500ジェム以上が払い戻され、ジェムでの参加費を回収できる。
[編集] マッチ・ドラフト/Traditional Draft
参加費:1,500ジェム または ドラフト参加券1個
15枚入りパック3つを受け取ってプレイヤーとドラフトを行い、40枚以上のデッキを構築する。そのデッキを使って5勝または2敗するまで、BO3のマッチを行う。勝利数に応じてブースターパック1~6つと、勝利数に応じた額のジェムを獲得できる。
ピックしたカードはすぐにコレクションに加えられる。
- 3勝以上すると1,500ジェム以上が払い戻され、参加費を回収できる。当然ながら勝ち続ける手腕と運は必要になるが、他のモードより継続しやすい設計になっている。
- 2020年4月30日に対人ドラフトの実装まで、マッチ・ドラフトのドラフト相手は全てAIだったが、対人ドラフトの実装とともにBO3ドラフトは、プレイヤーとドラフトに変更された。
[編集] シールド/Sealed
参加費:2,000ジェム
15枚入りパック6つを受け取り、40枚以上のデッキを構築する。そのデッキを使って7勝または3敗するまで、BO1のゲームを行う。ブースターパック3つと、勝利数に応じた額のジェムを獲得できる。
受け取ったカードはすぐにコレクションに加えられる。
- 全敗0でもパック6つ+パック3つ+200ジェム(パック1つ相当)を獲得でき、それは参加費2,000ジェム(パック10個相当)と価値が等しく、トータルでは損をしないように見える。
- 参加時に受け取ったパックではワイルドカードのゲージが蓄積しないが、M:TGA仕様のパック(8枚入り:レア/神話レア1枚、アンコモン2枚、コモン5枚)とは違って現実仕様のパック(15枚入り:レア/神話レア1枚、アンコモン3枚、コモン10~11枚)であるため、コモンカードの揃っていないエキスパンションでのシールドであれば(ワイルド込みで差し引きアンコモン5枚、コモン30枚の得&レア/神話レア1枚の損)勝てなくとも損はしない。
- 6勝以上で参加ジェムを取り戻せる。
[編集] ジャンプイン!/Jump In!
参加費:1,000ゴールド または 200ジェム または ジャンプイン参加券1個
Jumpstartを模した簡易版リミテッド。約12枚入ったテーマを、提示された3つの中から1つを選び、もう一度繰り返す事で(土地は2つ選ばれた後で自動で追加)40枚のデッキを構築する。そのデッキを使ってBO1のゲームを行う。1勝以上でアンコモン(レア以上昇格あり)を1枚獲得でき、棄権するまで何度も対戦できる。ランクの影響はない。
受け取ったカードはすぐにコレクションに加えられる。
カラー・チャレンジ終了時に参加券を(計5枚)貰えるため、初心者が次のステップに進むために用意されたモードであるが、参加費に対して安定して多めのカードが手に入るため、コレクションのために初心者以外がプレイすることも珍しくない。
- カードプールはスタンダード準拠だが、アルケミー専用カードが含まれる場合もある。
- 1パック分の参加費でレアや神話レアを2枚、コモンやアンコモンを18~22枚獲得できるため、単純計算で約2倍の価値になる。
- ただしある程度カードプールが決められているため、特定のレアを目当てにプレイする場合は、欲しいカードがあるか公式サイトで確認しておきたい。
[編集] 指名対戦/Direct Challenge
ユーザーIDを指定して、特定の友人と対戦ができるモード。
- 設定のボタンの並びにある対戦マーク(剣が交差しているマーク)をクリックすると、対戦オプションの設定・対戦相手指定・デッキ選択画面が画面右に展開される。
- 互いのユーザーIDを教え合い、入力欄に対戦相手のユーザーID(ユーザー名#12345)を入力。
- デッキを選択し、PLAYをクリックすると待機画面に移行。
- 双方が待機状態になったら対戦が開始される。
- オプションでは「1本先取または3本先取」「先攻/後攻の指定」が可能。実装当初は1本先取のみ、先攻/後攻ランダムだった。
- デッキの最低枚数が60枚以上であること以外フォーマットの制限はない。自分はスタンダード、相手はシングルトンなど好きなようにデッキを選択できる。
- プレイヤーランクに影響を与えない。
- デイリークエストやウィークリークエストの報酬条件に影響しない。
- 対戦中のタイマーは無効になる(長時間の動作なしはサーバータイムアウトになる)。
- ユーザーIDは履歴として保存されるため、再入力する必要はない。続けて同じ相手と対戦する場合は再度PLAYをクリックするだけでよい。
- オンラインチャットツール「Discord」との連携機能があり、Discordを通じて対戦を申し込むことが可能。アリーナ側で部屋を作成すると、Discord側に招待用の発言をするボタンが出てくる。
[編集] 期間限定イベント
上記以外の特殊ルールを用いたイベントが期間限定で開催されることがある。水曜木曜に開催されるミッドウィーク・マジックもそのひとつ。
モミール・ベーシックのスタンダード版である「モミールの狂気」、オープンβ版リリース記念のスタンダードハイランダー戦の「Welcome Weekend Singleton」、スタンダード限定パウパー等、Magic Onlineや現実の非公式フォーマットに近いものから、職工や激変といったアリーナオリジナルフォーマット、続唱や宝物の生成などが毎ターン行われる、紋章の付いたアリーナ限定のかなり特殊なルールまで様々。ほとんどが週末イベントだが、長期間行われるイベントもわずかに存在する。
- 以前は限定スタイルを入手できたが、スタイルの希少性に対し期間が短すぎることが不評で開催頻度は落ちた。今後は不定期に開催するとも告知されている。
全てのイベントを列挙するとキリがないため、一例としての紹介とする。
[編集] 収録カード
イクサラン以降の本流のセット(番外カードも含む)がテーブルトップより1週間早く追加される。
破滅の刻以前の本流のセットやサプリメント・セットのカードは基本的に追加されないが、Jumpstartのように一部カードを差し替えて導入されたり、ヒストリック・アンソロジーやカラデシュリマスターのように独自の再録セットやJumpstart: Historic Horizonsのようにアリーナオリジナルのカードを加えたオリジナルセットとして追加されることもある。イベントとチュートリアル限定のカードも存在する。いずれもアート・スタイルを考慮しなければワイルドカードを消費して入手できる。
具体的にどのようなカードが収録されているかはヒストリック#使用可能カードセットを参照。
- クローズドβ版のみ、カラデシュから~基本セット2019までのスタンダード・リーガルのカード(とアリーナ限定カード)が収録されている。
- 紙のカードでは英語版しか存在しないカードであっても、各対応言語ごとにカード名やルール文章が翻訳される。
- アリーナオリジナルのセットもGathererに記載されるが、実装から記載までに間が空く。
[編集] MTGアリーナ限定カード
イベントとチュートリアルで登場する完全新規カード。エキスパンション・シンボルは大文字のA。一部のカードがBO1ルールでのみ使用可能であり、ワイルドカードで作成することもできる。
アリーナオリジナルのカード一覧および使用可否については、カード個別評価:Magic: The Gathering Arenaオリジナルカードの項を参照。
イベントとチュートリアルでのみ登場する既存のカードについては割愛する。
[編集] 新規プレイヤー用構築済みデッキ
ゲームを開始すると、新規プレイヤー用の構築済みデッキが入手できる。フォーマットはBO1スタンダードに準拠しており、BO1で使用可能なMTGアリーナ限定カードが含まれることがある。
スタンダードのローテーションに合わせてデッキ内容はアップデートされ、再配布される。
ただ、単色デッキ5種に関しては限定カードがスタンダードで使用できなくなりアルケミー準拠に、アルケミーやヒストリックでしか使用できなくなった(参照)。
過去に配布されていた構築済みデッキについては構築済みデッキ一覧#Magic: The Gathering Arena内限定セットを参照。
[編集] アバター
プレイヤー自身の外見を表す。イラストは主にプレインズウォーカー/Planeswalkerや伝説のクリーチャーであるキャラクターが選ばれている。アップデートで追加されていき、イベント報酬やストアでの購入、特典コードの入力などで入手できる。
チュートリアル中や指名対戦で対戦相手を待つ際は、顔を判別できないローブ姿の「冒険者/Adventurer」アバターが使用される。この冒険者アバターは後に一般販売され、常時使用する事が可能になった。
現在実装されているアバターの一覧は、ゲーム内の「プロフィール」タブの「アバター変更」を参照。デッキごとに別々のアバターを設定することも可能。
[編集] 相棒
旧称は「ペット」[8]。対戦画面で左右に表示されるマスコット的なキャラクター(左が自分の相棒で、右が対戦相手の相棒)。アバターと違い3DCGで描かれており、ゲーム内のアクションに応じてさまざまな動きを見せてくれたり鳴き声を聞かせてくれたりする。
新たなカードセットが発売されるたび予約特典やマスタリー報酬として追加されていく。イベント報酬やストアでの購入、特典コードの入力などでも入手できる。
主にそのセットならではのクリーチャーを表す生き物が多いが、クノロス/Kunorosや不死身、スクイー/Squee, the Immortalといった伝説のクリーチャー、太陽の指輪/Sol Ringやブラック・ロータス/Black Lotusといったアーティファクトも少数存在する。
現在実装されている相棒の一覧は、ゲーム内の「プロフィール」タブの「相棒」を参照。デッキごとに別々の相棒を設定することも可能。
[編集] その他
- 基本土地タイプによるマナ能力(CR:305.6)は紙のカードでは注釈文として印刷されるが、MTGAでは通常のルール・テキストであるかのように表示されている。これは機能変化ではなく単にわかりやすさを優先した表示に過ぎず、依然として基本土地タイプによってそのマナ能力を有している。通常のルール・テキストと見分けがつかないため、能力を失わせる効果などが作用する際、挙動を勘違いしないよう注意。
- スタンダードで使用可能な新セットは、紙での発売日よりもひと足早く実装され、いち早く遊ぶことができる。
- ラヴニカのギルド以降の各種製品(ブースターパックや構築済みデッキなど)には、Magic: The Gathering Arenaで使用できるシリアルコードが封入されているものがある[9]。以下はその一例。また、キャンペーンなどで配布されるコードも存在する。いずれも入力期限が設けられており、1アカウントにつき1回まで使用可能。公式サイトのPromotionsも参照のこと。
- プレリリース・トーナメントで配布されるプレリリース・パックには、MTGアリーナで使用するとシールド戦が1回遊べるコードが封入されている。
- プレインズウォーカーデッキには、MTGアリーナで同じデッキを使用可能になるコードが封入されている。
- Gift Pack2018には、同セット収録の新規カード5枚が入手できるコードが封入されている。
- MTGアリーナのアカウントはウィザーズ・アカウントであり、紙の大会への参加などに使用できる。
- 言語を日本語にすると、一部の漢字が正常に表示されない不具合や、クリップボードからデッキをインポートできない不具合がある。
[編集] 主な変遷
詳細は公式パッチノート等を参照。
アメリカ現地時間の2017年8月3日に初めて情報が公開され[10]、同年12月4日よりクローズドβテスト開始[11]。翌年2018年9月27日からオープンβ版がリリースされ[11]、誰でも遊べるようになった。
2019年2月15日のアップデートで日本語と韓国語に対応。
2019年7月2日、基本セット2020追加と共にマスタリーシステムが実装。
2019年9月27日、エルドレインの王権先行追加と同時に正式ローンチ(v1.0)となり[12]、クローズドβ以降初めてローテーションが行われ、ローテーション落ちしたカードが使用できる「ヒストリック」フォーマットが追加された[12]。
[編集] 脚注
- ↑ 公式Twitter
- ↑ MTGアリーナニュース(2022年3月30日)(mtg-jp.com 2022年3月30日)
- ↑ MTGアリーナニュース(2022年10月26日)(Daily MTG 2022年10月26日)
- ↑ Introducing MTG Arena Golden Packs
- ↑ Updates to Golden Packs and Individual Card Rewards
- ↑ 報酬体系
- ↑ MTG Arena: State of the Game – Strixhaven: School of Mages(Magic Digital 2021年4月7日 Jay Parker著)
- ↑ Patch Notes - 2023.28.40/MTGアリーナ:パッチノート 2023.28.40(Patch Notes 2023年8月24日 MTG Arena Admin)
- ↑ MTG Arena Open to All Starting September 27(Magic Digital 2018年9月19日 Chris Cao著)
- ↑ That digital game we are working on has a real name now: Magic: The Gathering Arena!(Magic: The Gathering公式Twitter 2017年8月3日)
- ↑ 11.0 11.1 「マジック:ザ・ギャザリング」のオンライン版「MTG アリーナ」が正式ローンチ決定! 今秋以降にmacOS版にも対応予定!(ガジェット通信 2019年9月27日)
- ↑ 12.0 12.1 MTGアリーナ:パッチノート 1.0 (2019年9月27日)(mtg-jp.com 2019年9月27日)