ビッグ・レッド
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− | + | 初出は[[ミラディン・ブロック構築]]および同時期の[[スタンダード]]に存在したデッキだが、他の環境においても[[重い|重量級]][[カード]]を多めに採用したものがしばしばビッグ・レッドと呼ばれる。特に[[スライ]](赤単アグロ)と対比する形で使われることが多い。 | |
− | + | ==イクサラン・ブロック~基本セット2020期== | |
+ | この環境の[[赤単色デッキ]]としては[[スライ/スタンダード/イクサラン・ブロック~基本セット2020期|赤単アグロ]]が主流だが、それとは別に[[ミッドレンジ]]型のものも少数存在する。 | ||
− | {{#card: | + | {{#card:Rekindling Phoenix}} |
+ | {{#card:Treasure Map}} | ||
+ | [[火力]]で[[対戦相手]]の[[クリーチャー]]を対処しつつ、[[ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler]]、[[再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix]]、[[包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander]]といった中~高[[マナ]]域のクリーチャーを次々と叩きつける。[[アドバンテージ]]源として[[宝物の地図/Treasure Map]]も採用される。 | ||
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+ | [[ラヴニカの献身]]からは[[スカルガンのヘルカイト/Skarrgan Hellkite]]、[[灯争大戦]]からは[[炎の職工、チャンドラ/Chandra, Fire Artisan]]、[[基本セット2020]]からは[[目覚めた猛火、チャンドラ/Chandra, Awakened Inferno]]などを獲得した。 | ||
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+ | ===サンプルレシピ=== | ||
+ | ====初期型==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Standard PTQ #11724049 on 12/01/2018 準優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/standard-ptq-2018-12-02 参考]) | ||
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+ | **[[スタンダード]]([[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]+[[ラヴニカのギルド]]) | ||
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+ | {{#MagicFactory:df318931}} | ||
+ | *[[ラヴニカのギルド]]参入後の初期型。 | ||
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+ | *備考 | ||
+ | **Standard MOCS #11917872 on 07/13/2019 ベスト8([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/standard-mocs-2019-07-14 参考]) | ||
+ | **使用者:Se8 | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]+[[ラヴニカのギルド]]+[[ラヴニカの献身]]+[[灯争大戦]]+[[基本セット2020]]) | ||
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+ | {{#MagicFactory:df319338}} | ||
+ | *[[基本セット2020]]参入後のリスト。 | ||
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+ | ==ミラディンの傷跡ブロック構築== | ||
+ | [[ミラディンの傷跡ブロック構築]]においても、ビッグ・レッドと呼ばれる[[赤単色デッキ]]が存在する。 | ||
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+ | {{#card:Koth of the Hammer}} | ||
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+ | 高い[[打点]]を誇る[[槌のコス/Koth of the Hammer]]を中核に据え、[[火力]]や[[クリーチャー]]によって攻め立てる。[[感電破/Galvanic Blast]]や[[カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix]]などの[[金属術]]を持つ[[カード]]との[[シナジー]]から、[[アーティファクト]]も採用される。 | ||
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+ | 詳細は[[ゴブナイト]]および[[赤コントロール#ミラディンの傷跡ブロック構築|赤コントロール]]を参照。 | ||
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+ | ==ミラディン・ブロック期== | ||
+ | [[ミラディン・ブロック構築]]に端を発し、その高い[[デッキパワー]]から同時期の[[スタンダード]]でも活躍した。 | ||
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− | + | 基本的戦略は[[バーン]]であり、[[クリーチャー]]としては[[弧炎撒き/Arc-Slogger]]や[[炎歩スリス/Slith Firewalker]]のような[[ダメージ]]効率の高いものが用いられる。[[フィフス・ドーン]]参入後には[[マグマの噴流/Magma Jet]]が追加され、[[神河物語]]後は[[親和 (デッキ)#ミラディン・ブロック期|親和]]対策として[[かまどの神/Hearth Kami]]が多用される。また、[[デッキ]]によって異なるが、多くの場合[[マナ加速]]のために[[金属モックス/Chrome Mox]]と[[煮えたぎる歌/Seething Song]]が投入される。 | |
− | ほか、[[溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge]]や[[爆片破/Shrapnel Blast]] | + | ほか、[[溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge]]や[[爆片破/Shrapnel Blast]]という効率の良い[[火力]][[呪文]]を採用し、[[溶鉄の雨/Molten Rain]]などの[[土地破壊]]呪文で[[対戦相手|相手]]の[[展開]]を遅らせながら相手の[[ライフ]]を[[削る|削り]]取るのが基本戦略となる。 |
− | もともとは[[アーティファクト]] | + | もともとは[[アーティファクト]]対策に秀でた赤の特長を活かすために生まれたデッキで、さらに[[赤緑コントロール#ミラディン・ブロック構築|赤緑コントロール]]などの[[アンチデッキ|アンチ]]親和にも有利であったため、ミラディン・ブロック構築の[[プロツアー神戸04]]ではベスト8の内、日本人初の[[プロツアー]]チャンピオンとなる[[黒田正城]]を含む5人がビッグ・レッドであった。→[[#ミラディン・ブロック構築版(初期型)|*1]] |
− | [[頭蓋骨絞め/Skullclamp]][[禁止カード|禁止]] | + | [[頭蓋骨絞め/Skullclamp]][[禁止カード|禁止]]後、親和がそれほどの支配力を持たなくなった後も、土地破壊という別の[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]要素を強化することで[[メタゲーム|メタ]]の一角を占め続けた。→[[ポンザ#ミラディン・ブロック期|ポンザ]] |
− | 2005年3月20日の禁止カード大量発表により事実上親和が消滅した後は、どちらかと言うと高速型の[[スライ]]が主流となった。 | + | 2005年3月20日の禁止カード大量発表により事実上親和が消滅した後は、どちらかと言うと高速型の[[スライ/スタンダード/ミラディン・ブロック+神河ブロック期|スライ]]が主流となった。 |
− | == | + | ===サンプルレシピ=== |
− | === | + | ====ミラディン・ブロック構築版(後期型)==== |
*備考 | *備考 | ||
− | **[[グランプリオーランド04]] | + | **[[グランプリオーランド04]] 準優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gporl04/welcome 参考]) |
− | ** | + | **使用者:[[Michael Kuhman]] |
− | *フォーマット | + | *[[フォーマット]] |
**[[ミラディン・ブロック構築]]([[ミラディン]]+[[ダークスティール]]+[[フィフス・ドーン]]) | **[[ミラディン・ブロック構築]]([[ミラディン]]+[[ダークスティール]]+[[フィフス・ドーン]]) | ||
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*[[フィニッシャー]]に[[焼炉の仔/Furnace Whelp]]を採用して、終盤引いた[[煮えたぎる歌/Seething Song]]の無駄カード化を防いでいる。 | *[[フィニッシャー]]に[[焼炉の仔/Furnace Whelp]]を採用して、終盤引いた[[煮えたぎる歌/Seething Song]]の無駄カード化を防いでいる。 | ||
− | === | + | ====ミラディン・ブロック構築版(初期型)==== |
*備考 | *備考 | ||
− | **[[プロツアー神戸04]] | + | **[[プロツアー神戸04]] 優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/ptkob04ja/welcome 参考]) |
− | ** | + | **使用者:[[黒田正城]] |
− | ** | + | **デザイン:[[藤田剛史]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[ミラディン・ブロック構築]]([[ミラディン]]+[[ダークスティール]]) | **[[ミラディン・ブロック構築]]([[ミラディン]]+[[ダークスティール]]) | ||
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− | *[[メインデッキ]]は[[基本土地]] | + | *[[メインデッキ]]は[[基本土地]]以外4枚投入というとても漢らしいデッキ。全てが4の倍数で、サイドボードも残響する破滅対策でタリスマンが半々に分かれているが、基本的には3,4,4,4の構成である。 |
*[[メタゲーム]]オンリーのカードは極力減らされ、[[減衰のマトリックス/Damping Matrix]]のみとなっている。 | *[[メタゲーム]]オンリーのカードは極力減らされ、[[減衰のマトリックス/Damping Matrix]]のみとなっている。 | ||
− | *[[アーティファクト]][[破壊]] | + | *[[アーティファクト]][[破壊]]はメイン投入が基本の[[環境]]のため、[[マナ・アーティファクト]]は[[サイドボード|サイド]]に落とされ、相手がアーティファクト破壊をサイドに回した時初めてメイン投入という[[アグレッシブ・サイドボーディング]]の手法がとられている。 |
− | ==スタンダード版== | + | ====スタンダード版==== |
*備考 | *備考 | ||
− | **[[日本選手権04]] | + | **[[日本選手権04]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/jpnat04ja/welcome 参考]) |
**使用者:[[覚前輝也]] | **使用者:[[覚前輝也]] | ||
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[スタンダード]]([[第8版]]+[[オンスロート・ブロック]]+[[ミラディン]]+[[ダークスティール]]) | **[[スタンダード]]([[第8版]]+[[オンスロート・ブロック]]+[[ミラディン]]+[[ダークスティール]]) | ||
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*[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]][[禁止カード|禁止]]前の[[電結親和]]全盛の大会であるため、[[マナ・アーティファクト]]や[[アーティファクト・土地]]から[[炉のドラゴン/Furnace Dragon]]を高速で撃つ構成をとっている。 | *[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]][[禁止カード|禁止]]前の[[電結親和]]全盛の大会であるため、[[マナ・アーティファクト]]や[[アーティファクト・土地]]から[[炉のドラゴン/Furnace Dragon]]を高速で撃つ構成をとっている。 | ||
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+ | [[パイオニア]]では、[[スライ#パイオニア|赤単アグロ]]より[[重い]]構成のものがこの名で呼ばれる。 | ||
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+ | [[ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster]]や[[反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance]]などの[[クリーチャー]]および[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]を次々と叩きつけて戦う。[[変わり谷/Mutavault]]や[[ラムナプの遺跡/Ramunap Ruins]]などの強力な[[土地]]を擁するため、長期戦にも強い。 | ||
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+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[グランプリ名古屋20冬]] ベスト8([https://mtg-jp.com/coverage/mfnag20jan/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[川﨑弘敬]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パイオニア]](~[[テーロス還魂記]]) | ||
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+ | {{#MagicFactory:df319630}} | ||
+ | *[[創案の火/Fires of Invention]]を採用していることから'''赤単ファイアーズ'''(''Mono-Red Fires'')と呼ばれる。[[無色マナ]]源を多めに取り、[[難題の予見者/Thought-Knot Seer]]を採用しているのも特徴。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
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*[[バーン]] | *[[バーン]] | ||
*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] | ||
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+ | {{DEFAULTSORT:ひつくれつと}} | ||
+ | [[Category:赤単色デッキ]] | ||
+ | [[Category:ビート・コントロールデッキ]] | ||
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+ | [[Category:赤単コントロールデッキ]] | ||
+ | [[Category:ミラディン・ブロック構築デッキ]] | ||
+ | [[Category:スタンダードデッキ]] | ||
+ | [[Category:パイオニアデッキ]] |
2023年5月22日 (月) 18:50時点における最新版
ビッグ・レッド(Big Red)は、赤単色のミッドレンジデッキ(中速デッキ)の総称。
初出はミラディン・ブロック構築および同時期のスタンダードに存在したデッキだが、他の環境においても重量級カードを多めに採用したものがしばしばビッグ・レッドと呼ばれる。特にスライ(赤単アグロ)と対比する形で使われることが多い。
目次 |
[編集] イクサラン・ブロック~基本セット2020期
この環境の赤単色デッキとしては赤単アグロが主流だが、それとは別にミッドレンジ型のものも少数存在する。
クリーチャー — フェニックス(Phoenix)
飛行
再燃するフェニックスが死亡したとき、「あなたのアップキープの開始時に、あなたの墓地から《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》という名前のカード1枚を対象とする。このクリーチャーを生け贄に捧げ、その対象としたカードを戦場に戻す。ターン終了時まで、それは速攻を得る。」を持つ赤の0/1のエレメンタル(Elemental)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
アーティファクト
(1),(T):占術1を行う。宝物の地図の上に目印(landmark)カウンターを1個置く。その後、これの上に3個以上の目印カウンターがあるなら、それらのカウンターを取り除き、宝物の地図を変身させ、宝物(Treasure)トークン3つを生成する。(それらは、「(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つアーティファクトである。)
Treasure Cove / 宝物の入り江土地
(《宝物の地図/Treasure Map》から変身する。)
(T):(◇)を加える。
(T),宝物(Treasure)1つを生け贄に捧げる:カードを1枚引く。
火力で対戦相手のクリーチャーを対処しつつ、ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler、再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix、包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commanderといった中~高マナ域のクリーチャーを次々と叩きつける。アドバンテージ源として宝物の地図/Treasure Mapも採用される。
ラヴニカの献身からはスカルガンのヘルカイト/Skarrgan Hellkite、灯争大戦からは炎の職工、チャンドラ/Chandra, Fire Artisan、基本セット2020からは目覚めた猛火、チャンドラ/Chandra, Awakened Infernoなどを獲得した。
[編集] サンプルレシピ
[編集] 初期型
- ラヴニカのギルド参入後の初期型。
[編集] 基本セット2020後
Big Red [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- 基本セット2020参入後のリスト。
[編集] ミラディンの傷跡ブロック構築
ミラディンの傷跡ブロック構築においても、ビッグ・レッドと呼ばれる赤単色デッキが存在する。
伝説のプレインズウォーカー — コス(Koth)
[+1]:山(Mountain)1つを対象とし、それをアンタップする。ターン終了時まで、それは赤の4/4のエレメンタル(Elemental)・クリーチャーになる。それは土地でもある。
[-2]:あなたがコントロールする山1つにつき、あなたのマナ・プールに(赤)を加える。
[-5]:あなたは「あなたがコントロールする山は『(T):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。この土地はそれに1点のダメージを与える。』を持つ。」を持つ紋章を得る。
インスタント
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。感電破はそれに2点のダメージを与える。
金属術 ― あなたがアーティファクトを3つ以上コントロールしているなら、感電破は代わりに4点のダメージを与える。
高い打点を誇る槌のコス/Koth of the Hammerを中核に据え、火力やクリーチャーによって攻め立てる。感電破/Galvanic Blastやカルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenixなどの金属術を持つカードとのシナジーから、アーティファクトも採用される。
[編集] ミラディン・ブロック期
ミラディン・ブロック構築に端を発し、その高いデッキパワーから同時期のスタンダードでも活躍した。
クリーチャー — ビースト(Beast)
(赤),あなたのライブラリーのカードを上から10枚、追放する:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。弧炎撒きはそれに2点のダメージを与える。
4/5インスタント
プレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。溶鉱炉の脈動はそれに4点のダメージを与える。その後そのプレイヤーかそのプレインズウォーカーのコントローラーのライフがあなたより多いなら、溶鉱炉の脈動をオーナーの手札に戻す。
基本的戦略はバーンであり、クリーチャーとしては弧炎撒き/Arc-Sloggerや炎歩スリス/Slith Firewalkerのようなダメージ効率の高いものが用いられる。フィフス・ドーン参入後にはマグマの噴流/Magma Jetが追加され、神河物語後は親和対策としてかまどの神/Hearth Kamiが多用される。また、デッキによって異なるが、多くの場合マナ加速のために金属モックス/Chrome Moxと煮えたぎる歌/Seething Songが投入される。
ほか、溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forgeや爆片破/Shrapnel Blastという効率の良い火力呪文を採用し、溶鉄の雨/Molten Rainなどの土地破壊呪文で相手の展開を遅らせながら相手のライフを削り取るのが基本戦略となる。
もともとはアーティファクト対策に秀でた赤の特長を活かすために生まれたデッキで、さらに赤緑コントロールなどのアンチ親和にも有利であったため、ミラディン・ブロック構築のプロツアー神戸04ではベスト8の内、日本人初のプロツアーチャンピオンとなる黒田正城を含む5人がビッグ・レッドであった。→*1
頭蓋骨絞め/Skullclamp禁止後、親和がそれほどの支配力を持たなくなった後も、土地破壊という別のコントロール要素を強化することでメタの一角を占め続けた。→ポンザ
2005年3月20日の禁止カード大量発表により事実上親和が消滅した後は、どちらかと言うと高速型のスライが主流となった。
[編集] サンプルレシピ
[編集] ミラディン・ブロック構築版(後期型)
- 備考
- グランプリオーランド04 準優勝 (参考)
- 使用者:Michael Kuhman
- フォーマット
メインデッキ (60) | サイドボード | ||
---|---|---|---|
クリーチャー (11) | 3 | 粉砕/Shatter | |
4 | 炎歩スリス/Slith Firewalker | 4 | 分流/Shunt |
3 | 焼炉の仔/Furnace Whelp | 1 | 火炎崩れ/Flamebreak |
4 | 弧炎撒き/Arc-Slogger | 3 | 粒化/Granulate |
呪文 (25) | 4 | 旅人のガラクタ/Wayfarer's Bauble | |
4 | 静電気の稲妻/Electrostatic Bolt | ||
4 | マグマの噴流/Magma Jet | ||
3 | 爆片破/Shrapnel Blast | ||
4 | 煮えたぎる歌/Seething Song | ||
4 | 溶鉄の雨/Molten Rain | ||
3 | 溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge | ||
3 | 火炎崩れ/Flamebreak | ||
土地 (24) | |||
18 | 山/Mountain | ||
2 | 大焼炉/Great Furnace | ||
4 | ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel |
- フィニッシャーに焼炉の仔/Furnace Whelpを採用して、終盤引いた煮えたぎる歌/Seething Songの無駄カード化を防いでいる。
[編集] ミラディン・ブロック構築版(初期型)
メインデッキ (60) | サイドボード | ||
---|---|---|---|
クリーチャー (8) | 3 | 炉のドラゴン/Furnace Dragon | |
4 | 真面目な身代わり/Solemn Simulacrum | 2 | 衝動のタリスマン/Talisman of Impulse |
4 | 弧炎撒き/Arc-Slogger | 2 | 耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence |
呪文 (28) | 4 | 残響する破滅/Echoing Ruin | |
4 | 静電気の稲妻/Electrostatic Bolt | 4 | 溶鉄の雨/Molten Rain |
4 | 減衰のマトリックス/Damping Matrix | ||
4 | 爆片破/Shrapnel Blast | ||
4 | とげの稲妻/Barbed Lightning | ||
4 | 溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge | ||
4 | 爆破/Detonate | ||
4 | 火の玉/Fireball | ||
土地 (24) | |||
16 | 山/Mountain | ||
4 | ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus | ||
4 | ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel |
- メインデッキは基本土地以外4枚投入というとても漢らしいデッキ。全てが4の倍数で、サイドボードも残響する破滅対策でタリスマンが半々に分かれているが、基本的には3,4,4,4の構成である。
- メタゲームオンリーのカードは極力減らされ、減衰のマトリックス/Damping Matrixのみとなっている。
- アーティファクト破壊はメイン投入が基本の環境のため、マナ・アーティファクトはサイドに落とされ、相手がアーティファクト破壊をサイドに回した時初めてメイン投入というアグレッシブ・サイドボーディングの手法がとられている。
[編集] スタンダード版
メインデッキ (60) | サイドボード | ||
---|---|---|---|
クリーチャー (12) | 4 | 爆破/Detonate | |
4 | 弧炎撒き/Arc-Slogger | 4 | 残響する破滅/Echoing Ruin |
4 | 炉のドラゴン/Furnace Dragon | 4 | 溶鉄の雨/Molten Rain |
4 | 真面目な身代わり/Solemn Simulacrum | 3 | 粉砕/Shatter |
呪文 (26) | |||
4 | 金属モックス/Chrome Mox | ||
4 | 静電気の稲妻/Electrostatic Bolt | ||
2 | 紅蓮地獄/Pyroclasm | ||
4 | 溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge | ||
4 | 煮えたぎる歌/Seething Song | ||
4 | 爆片破/Shrapnel Blast | ||
2 | 衝動のタリスマン/Talisman of Impulse | ||
2 | 耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence | ||
土地 (22) | |||
4 | ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus | ||
4 | 大焼炉/Great Furnace | ||
4 | ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel | ||
10 | 山/Mountain |
- 頭蓋骨絞め/Skullclamp禁止前の電結親和全盛の大会であるため、マナ・アーティファクトやアーティファクト・土地から炉のドラゴン/Furnace Dragonを高速で撃つ構成をとっている。
[編集] パイオニア
パイオニアでは、赤単アグロより重い構成のものがこの名で呼ばれる。
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 戦士(Warrior)
あなたがコントロールする他のゴブリン(Goblin)・クリーチャーは、可能なら各戦闘で攻撃する。
あなたのターンの戦闘の開始時に、速攻を持つ赤の1/1のゴブリン・クリーチャー・トークンを1体生成する。
ゴブリンの熟練扇動者が攻撃するたび、ターン終了時まで、これは他の攻撃しているゴブリン1体につき+1/+0の修整を受ける。
伝説のプレインズウォーカー — チャンドラ(Chandra)
[+1]:あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。あなたはそのカードを唱えてもよい。そうしないなら、反逆の先導者、チャンドラは各対戦相手にそれぞれ2点のダメージを与える。
[+1]:(赤)(赤)を加える。
[-3]:クリーチャー1体を対象とする。反逆の先導者、チャンドラはそれに4点のダメージを与える。
[-7]:あなたは「あなたが呪文を1つ唱えるたび、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。この紋章はそれに5点のダメージを与える。」を持つ紋章を得る。
ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemasterや反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defianceなどのクリーチャーおよびプレインズウォーカーを次々と叩きつけて戦う。変わり谷/Mutavaultやラムナプの遺跡/Ramunap Ruinsなどの強力な土地を擁するため、長期戦にも強い。
[編集] サンプルリスト
Mono-Red Fires [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 創案の火/Fires of Inventionを採用していることから赤単ファイアーズ(Mono-Red Fires)と呼ばれる。無色マナ源を多めに取り、難題の予見者/Thought-Knot Seerを採用しているのも特徴。