親和 (デッキ)

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
235行: 235行:
 
それでもアーティファクトへの風当たりが厳しいことに変わりは無く、絶対数は多いとは言えず、さらに減少傾向にある。
 
それでもアーティファクトへの風当たりが厳しいことに変わりは無く、絶対数は多いとは言えず、さらに減少傾向にある。
  
==Pauper==
+
==パウパー==
親和持ちのカードは[[コモン]]にも多いため、[[Pauper]]でも充分に成立する。なお[[頭蓋囲い/Cranial Plating]]は[[禁止カード]]である。
+
親和持ちのカードは[[コモン]]にも多いため、[[パウパー]]でも充分に成立する。なお[[頭蓋囲い/Cranial Plating]]は[[禁止カード]]である。
  
 
{{#card:Somber Hoverguard}}
 
{{#card:Somber Hoverguard}}
243行: 243行:
 
[[太鼓親和]]と同じように、[[バネ葉の太鼓/Springleaf Drum]]や[[彩色の星/Chromatic Star]]を並べて一気に親和持ちのクリーチャーを展開する。アタッカーとして[[厳粛な空護り/Somber Hoverguard]]が採用され、また、[[クリーチャー]]の[[サイズ]]が直接[[アドバンテージ]]に繋がりやすいことから[[水銀のビヒモス/Quicksilver Behemoth]]まで投入された。
 
[[太鼓親和]]と同じように、[[バネ葉の太鼓/Springleaf Drum]]や[[彩色の星/Chromatic Star]]を並べて一気に親和持ちのクリーチャーを展開する。アタッカーとして[[厳粛な空護り/Somber Hoverguard]]が採用され、また、[[クリーチャー]]の[[サイズ]]が直接[[アドバンテージ]]に繋がりやすいことから[[水銀のビヒモス/Quicksilver Behemoth]]まで投入された。
  
特筆すべき点としては、Pauperに存在する数少ない[[全体除去]]である[[クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman]]を採用することができ、さらにクラーク族のシャーマン自身が[[大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault]]との[[ギミック]]で[[フィニッシャー]]にもなれることが挙げられる。
+
特筆すべき点としては、パウパーに存在する数少ない[[全体除去]]である[[クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman]]を採用することができ、さらにクラーク族のシャーマン自身が[[大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault]]との[[ギミック]]で[[フィニッシャー]]にもなれることが挙げられる。
  
 
その他の部分は様々なタイプがあり、親和カードと相性の良い[[流れ込む知識/Rush of Knowledge]]、展開力を更に高める[[水蓮の花びら/Lotus Petal]]、親和に貢献できる除去[[黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb]]、追加のアタッカーとして[[霞の悪鬼/Glaze Fiend]]などが選択され採用された。また、多色デッキである上に[[マナフィルター]]を多く採用することから、各色の対策カードを[[サイドボード]]に積むことができる。
 
その他の部分は様々なタイプがあり、親和カードと相性の良い[[流れ込む知識/Rush of Knowledge]]、展開力を更に高める[[水蓮の花びら/Lotus Petal]]、親和に貢献できる除去[[黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb]]、追加のアタッカーとして[[霞の悪鬼/Glaze Fiend]]などが選択され採用された。また、多色デッキである上に[[マナフィルター]]を多く採用することから、各色の対策カードを[[サイドボード]]に積むことができる。
270行: 270行:
 
**使用者:Serbitar
 
**使用者:Serbitar
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[Pauper]](~[[ミラディンの傷跡]])
+
**[[パウパー]](~[[ミラディンの傷跡]])
  
 
{{#MagicFactory:df313252}}
 
{{#MagicFactory:df313252}}
279行: 279行:
 
**使用者:Hydravatar
 
**使用者:Hydravatar
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[Pauper]](~[[ワールドウェイク]])
+
**[[パウパー]](~[[ワールドウェイク]])
  
 
{{#MagicFactory:df313217}}
 
{{#MagicFactory:df313217}}
288行: 288行:
 
**使用者:Ian_Straka
 
**使用者:Ian_Straka
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[Pauper]](~[[Modern Masters]])
+
**[[パウパー]](~[[Modern Masters]])
  
 
{{#MagicFactory:df312748}}
 
{{#MagicFactory:df312748}}
299行: 299行:
 
**使用者:Hmmmpf
 
**使用者:Hmmmpf
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[Pauper]](~[[タルキール覇王譚]])
+
**[[パウパー]](~[[タルキール覇王譚]])
  
 
{{#MagicFactory:df312248}}
 
{{#MagicFactory:df312248}}
310行: 310行:
 
** 使用者:overlordhellkite
 
** 使用者:overlordhellkite
 
* [[フォーマット]]
 
* [[フォーマット]]
** [[Pauper]](〜[[破滅の刻]])
+
** [[パウパー]](〜[[破滅の刻]])
  
 
{{#MagicFactory:df318103}}
 
{{#MagicFactory:df318103}}
342行: 342行:
 
[[Category:レガシーデッキ]]
 
[[Category:レガシーデッキ]]
 
[[Category:ヴィンテージデッキ]]
 
[[Category:ヴィンテージデッキ]]
[[Category:Pauperデッキ]]
+
[[Category:パウパーデッキ]]

2019年11月24日 (日) 12:37時点における版

親和(Affinity)は、キーワード能力親和アーティファクト)を持つカードを多く投入することにより、高速展開を可能にした速攻デッキ

目次

概要

おもに金属ガエル/Frogmiteマイアの処罰者/Myr Enforcer物読み/Thoughtcastなどの親和アーティファクト)持ちと、アーティファクト・土地に代表される親和の基盤となる軽量アーティファクト群、そして主力としてこれらの展開を最大限使い倒すカード群で構成される。主力となるカードはデッキタイプによって異なってくる。

ウルザ・ブロック期以来の大量の禁止カード指定の原因となった悪名高いデッキであるが、弱点も多く、それを突かれると一気に瓦解してしまう部分がある。ざっと挙げてみても

などといったものがある。

それでもその圧倒的な速度と展開力は魅力であり、アーティファクトを主力とするビートダウンデッキとしては古えの5/3MUDなどと並び、代表格といえる。

ミラディン・ブロック期

ミラディン・ブロック期のスタンダードの当初は、青単構築されブルードスター/Broodstarを投入するブルード親和が主流だった。


その後グレ神話など多くの亜種が登場し、特にダークスティール以降は電結の荒廃者/Arcbound Ravagerを主力に据えた、電結親和とその亜種である薬瓶親和メタゲームの中心となった。



親和の持つ爆発的な展開力に加え、

といった特徴を持つ、非常に強力なデッキとなった。

間もなくキーカードの1つである頭蓋骨絞めを禁止カード指定により失ったものの、直近のフィフス・ドーンで得た頭蓋囲い/Cranial Platingが後釜としてそのスロットに入り込む。これにより多少の安定性は失ったものの、代わりに圧倒的な爆発力を手に入れ、依然として凶悪なままメタゲームの頂点に君臨し続けた。


あまりにも強力だったため徹底的にメタられ、いくつかのアンチデッキも生み出されたほど。カード・プールの狭いブロック構築ではよりそれが顕著であった。

誕生と共に徹底的に目の敵にされながら、常にスタンダードを支配し続けた親和。だがそれがあだとなり、その命脈も遂に絶たれることになる。

2005年3月20日をもって、スタンダードミラディン・ブロックに含まれる全てのアーティファクト・土地群と、主力である電結の荒廃者/Arcbound Ravager大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault禁止カードになる。これにより、親和はキーパーツをことごとく失い、スタンダードから退場することになった。

エクステンデッド

エクステンデッドでの親和は、スタンダード初期のそれと本質的に変わっていない。彩色の星/Chromatic Starテラリオン/Terrarionなどの優秀なマナフィルターが採用される。

ローテーション以前のテンペスト期は非常にメタが多様であり、またよく巡回・変遷していたため、安定性と応用を効かせ易い薬瓶親和型が好まれた。


当初はそれほど注目されていなかったが、Pierre Canaliプロツアーコロンバス04タッチの薬瓶親和で制したことにより、エクステンデッドにも親和あり、とその力を見せつけた。

これにより一躍メタゲームに踊り出たものの、スタンダードと違い溶融/Meltdown破滅的な行為/Pernicious Deed魔力流出/Energy Fluxなどの即投了級なカードも多かったため、それ以降はメタを読みながらの戦いであった。


ローテーション後の新エクステンデッド環境でも、主力であるミラディン・ブロックは残り、その力は健在であるかに見えたが、2005年9月20日より霊気の薬瓶/AEther Vial大霊堂の信奉者/Disciple of the Vaultが禁止となり、薬瓶型は消滅。そのため、ビートダウン一本で戦うことを余儀なくされた。

この時期はコントロール寄りのメタだったことから、メインデッキから真髄の針/Pithing Needleを採用したものが多い。


神河救済以降は上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendantによるソフトロックを掛けるエラヨウ親和も登場した。

ただ神河ブロック以後にも戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wageなど、いわゆる「対親和カード」が多く登場したこともあって、支配力はいまひとつといったところであった。


ローウィン以降はバネ葉の太鼓/Springleaf Drumを採用し、最序盤の展開力を重視するようになる(→太鼓親和)。また、アラーラの断片では強力なアタッカーとなるエーテリウムの達人/Master of Etheriumを獲得し、再びメタゲームの前線に現れた。


サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (23)
4 電結の荒廃者/Arcbound Ravager
4 電結の働き手/Arcbound Worker
4 マイアの処罰者/Myr Enforcer
4 金属ガエル/Frogmite
4 羽ばたき飛行機械/Ornithopter
3 タルモゴイフ/Tarmogoyf
呪文 (18)
4 物読み/Thoughtcast
4 彩色の星/Chromatic Star
4 頭蓋囲い/Cranial Plating
3 真髄の針/Pithing Needle
3 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
土地 (19)
4 ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus
1 ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel
2 空僻地/Glimmervoid
4 教議会の座席/Seat of the Synod
4 伝承の樹/Tree of Tales
4 囁きの大霊堂/Vault of Whispers
サイドボード
4 陰謀団式療法/Cabal Therapy
3 原基の印章/Seal of Primordium
3 燻し/Smother
3 呪文嵌め/Spell Snare
1 タルモゴイフ/Tarmogoyf
1 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt

モダン

モダンでは、設立当初からダークスティールの城塞/Darksteel Citadelを除くアーティファクト・土地禁止という厳しい規制を受けているが、それでもなお高いデッキパワーを誇る。



アーティファクト数の不足は、メムナイト/Memnite羽ばたき飛行機械/Ornithopterオパールのモックス/Mox Opalといった0マナのアーティファクトで補っている。

空いた土地スロットをカバーするのは、ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus空僻地/Glimmervoidと、他の環境ではアーティファクト・土地が優先されるため枚数を割きにくかった次点候補たち。多色地形が必要な場合は速度を殺さないアンタップインのものを使うのが基本。

その他のパーツはレガシーや旧エクステンデッドの親和とほぼ同じ。ただしコストを軽減しづらいマイアの処罰者/Myr Enforcerは不採用になりがちである。

タルモゴイフ/Tarmogoyfを加えたタルモ親和や、アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifactを加えたハサミ親和などの派生デッキもある。+1/+1カウンターを使うカードが多いため、硬化した鱗/Hardened Scalesを採用した鱗親和も存在する。

  • 近年は親和要員が物読みくらい、場合によっては0枚という構成も見られる。公式サイトなどではRobotsというデッキ名で呼ばれることもある。

赤単

親和 [1]
土地 (14)
4 山/Mountain
4 ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel
3 ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus
3 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
クリーチャー (28)
4 メムナイト/Memnite
4 羽ばたき飛行機械/Ornithopter
4 信号の邪魔者/Signal Pest
4 大霊堂のスカージ/Vault Skirge
4 電結の荒廃者/Arcbound Ravager
4 エイトグ/Atog
4 金属ガエル/Frogmite
呪文 (18)
4 オパールのモックス/Mox Opal
3 バネ葉の太鼓/Springleaf Drum
4 感電破/Galvanic Blast
2 投げ飛ばし/Fling
1 爆片破/Shrapnel Blast
4 頭蓋囲い/Cranial Plating
サイドボード (15)
3 刻まれた勇者/Etched Champion
1 月の大魔術師/Magus of the Moon
3 倦怠の宝珠/Torpor Orb
4 血染めの月/Blood Moon
4 精神壊しの罠/Mindbreak Trap


  • 最序盤の爆発力を重視した赤単色のバージョン。

青赤

Affinity GP Brisbane 2013 [2]
土地 (16)
4 ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus
4 ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel
3 空僻地/Glimmervoid
4 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
1 島/Island
クリーチャー (24)
4 電結の荒廃者/Arcbound Ravager
3 刻まれた勇者/Etched Champion
2 メムナイト/Memnite
4 羽ばたき飛行機械/Ornithopter
4 信号の邪魔者/Signal Pest
3 鋼の監視者/Steel Overseer
4 大霊堂のスカージ/Vault Skirge
呪文 (20)
4 感電破/Galvanic Blast
4 物読み/Thoughtcast
4 頭蓋囲い/Cranial Plating
4 オパールのモックス/Mox Opal
4 バネ葉の太鼓/Springleaf Drum
サイドボード (15)
3 古えの遺恨/Ancient Grudge
3 血染めの月/Blood Moon
2 急送/Dispatch
2 呪文滑り/Spellskite
2 思考囲い/Thoughtseize
1 摩耗+損耗/Wear+Tear
2 鞭打ち炎/Whipflare


  • メインは青赤サイドボードも含めれば5色のバージョン。親和を持つカードは物読みのみとなっている。

ハサミタルモ親和バーン

No Affinity [3]
土地 (14)
4 ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus
4 ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel
4 空僻地/Glimmervoid
2 マナの合流点/Mana Confluence
クリーチャー (16)
4 メムナイト/Memnite
4 羽ばたき飛行機械/Ornithopter
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
4 大霊堂のスカージ/Vault Skirge
呪文 (30)
4 オパールのモックス/Mox Opal
4 彩色の星/Chromatic Star
4 感電破/Galvanic Blast
4 バネ葉の太鼓/Springleaf Drum
2 思考囲い/Thoughtseize
4 頭蓋囲い/Cranial Plating
4 アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact
4 爆片破/Shrapnel Blast
サイドボード (15)
2 摩耗+損耗/Wear+Tear
2 流刑への道/Path to Exile
2 陽光の呪文爆弾/Sunbeam Spellbomb
1 思考囲い/Thoughtseize
2 古えの遺恨/Ancient Grudge
2 呪文滑り/Spellskite
2 鞭打ち炎/Whipflare
2 エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor


  • 「ハサミタルモ親和バーン」と呼ばれる。親和というよりもバーンに近い戦術を取り、対戦相手ライフ削ることを強く意識している。
    • デッキ名に「親和」とあるが、通常の親和デッキとの共通カードは多いものの英語版の記事内のデッキ名通り親和を持つカードが1枚もない
  • メインデッキだけで4色、サイドボードも含めれば5色の構成。
  • 使用者へのインタビュー記事も参照(→参考1/参考2)。

レガシー

レガシーにもフォーマット制定当初から存在している。



頭蓋骨絞め/Skullclampがないため息切れを起こしやすく、そのためスピードに特化する傾向にある。フィフス・ドーン以降標準搭載されるようになった頭蓋囲い/Cranial Platingはもちろんのこと、爆片破/Shrapnel Blastをはじめ、エイトグ/Atog投げ飛ばし/Flingを投入して爆発力を高める構成のものが多い。

また少数ながら、カードを多く採用して意志の力/Force of Willを使用可能にした、俗にAfFOWnityなどと表記されるタイプも存在する。意志の力以外は、追加のドロー知識の渇望/Thirst for Knowledgeファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnoughtもみ消し/Stifle幻視の魔除け/Vision Charmとのコンボスタイフルノート)、青い親和持ちである厳粛な空護り/Somber Hoverguardなどが採用される。

レガシー開始からしばらくの間は強化されることが無かった。しかしローウィンバネ葉の太鼓/Springleaf Drumを獲得し展開力と色マナの安定度を高めた太鼓親和が登場し、レガシーにおいての親和の基本形となる。


その後はアラーラの断片からエーテリウムの達人/Master of Etheriumエーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonistを加えた程度だったが、アーティファクトをテーマにしたミラディンの傷跡ブロックオパールのモックス/Mox Opal刻まれた勇者/Etched Championメムナイト/Memniteと、金属術系のものを始めとした有用なカードを次々に獲得する。


これらによって安定性と速度を同時に高めることに成功し、中には往年の主力だった電結の荒廃者/Arcbound Ravagerが削られるタイプすら出てきた。

レガシーはコンボを除きクリーチャー主体のデッキが多いため、ヴィダルケンのセルターチ/Vedalken Certarchが用いられることが多い。他にも感電破/Galvanic Blastで最後の数点を削れるようにしたり、石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic頭蓋囲い/Cranial Platingを水増ししつつ応用力を高めたりといった構成が見られる。

メタが混沌としているレガシーの性質上、かつてのエクステンデッドほど強烈に対策されることは少ない。しかし、対策自体もエクステンデッドより容易であるため、その点で風当たりは強い。

ヴィンテージ

ヴィンテージでは、頭蓋骨絞め/Skullclampを最大限に生かした構成が特長。必ずと言って良いほどマイアの苦役者/Myr Servitorが4枚採用されている。また、エラヨウ親和が主流であると言って良い。



メタゲームにより頭蓋骨絞めがサイドアウトされているものも少数だが存在し、そちらは電結の荒廃者/Arcbound Ravagerを最大限に生かす構成で、羽ばたき飛行機械/Ornithopter電結のとげ刺し/Arcbound Stingerが4枚ずつ投入されている。親和デッキにおいてはMoxアーティファクト・土地上位互換のように機能し、Mox他軽いマナ・アーティファクトとの相性は抜群である。

また、仕組まれた爆薬/Engineered Explosivesを多数搭載し、速度を稼ぐと共にコントロール力を高めたものも多い。この環境には親和にとって致命的なパーマネントが多いため、それへの対策も兼ねられている。

それでもアーティファクトへの風当たりが厳しいことに変わりは無く、絶対数は多いとは言えず、さらに減少傾向にある。

パウパー

親和持ちのカードはコモンにも多いため、パウパーでも充分に成立する。なお頭蓋囲い/Cranial Plating禁止カードである。



太鼓親和と同じように、バネ葉の太鼓/Springleaf Drum彩色の星/Chromatic Starを並べて一気に親和持ちのクリーチャーを展開する。アタッカーとして厳粛な空護り/Somber Hoverguardが採用され、また、クリーチャーサイズが直接アドバンテージに繋がりやすいことから水銀のビヒモス/Quicksilver Behemothまで投入された。

特筆すべき点としては、パウパーに存在する数少ない全体除去であるクラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shamanを採用することができ、さらにクラーク族のシャーマン自身が大霊堂の信奉者/Disciple of the Vaultとのギミックフィニッシャーにもなれることが挙げられる。

その他の部分は様々なタイプがあり、親和カードと相性の良い流れ込む知識/Rush of Knowledge、展開力を更に高める水蓮の花びら/Lotus Petal、親和に貢献できる除去黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb、追加のアタッカーとして霞の悪鬼/Glaze Fiendなどが選択され採用された。また、多色デッキである上にマナフィルターを多く採用することから、各色の対策カードをサイドボードに積むことができる。

開始当初はメタゲームの一角を担い、その後も常に一定数存在してきた。

しばらくはそれ以上強化されることがなかったが、2010年の末頃、ミラディンの傷跡金属術カードを、Masters Edition 4エイトグ/Atogを得たことで強化された。



親和デッキではアーティファクト・土地により金属術の達成が容易であり、甲殻の鍛冶工/Carapace Forgerは実質2マナ4/4のファッティ感電破/Galvanic Blastは実質1マナ4点火力として機能する。金属術カードの中でもこの2枚の影響が特に強く、ほとんどのデッキに採用されている。また、これまでMagic Onlineではアンコモンでしか収録されていなかったエイトグがMasters Edition 4でコモンで収録されたことで、大霊堂の信奉者と組み合わせたグレ神話の動きが可能になり、攻撃力が一気に高まった。

その他ミラディンの傷跡ブロックで、ファッティと相性の良い飛行の呪文爆弾/Flight Spellbomb、追加のアタッカーとしてオーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaserなどの選択肢を得た(ただしミラディンの傷跡ブロックには、鋼の妨害/Steel Sabotageファングレンの匪賊/Fangren Marauderなどのアンチアーティファクトカードも同時に収録されているため、対策もされやすくなっている)。

これらの強化により再びメタの前線に復帰した。その後、禁止改訂により環境が低速化したこともあり、大霊堂の信奉者を採用しないタイプが主流となっている。また、サイボーグと呼ばれる白茶単のウィニーデッキも少数存在している。


カラデシュ・ブロックでは歯車襲いの海蛇/Gearseeker Serpent金属の叱責/Metallic Rebukeで強化された。

初期型

Affinity(Pauper) [4]
土地 (19)
4 古えの居住地/Ancient Den
2 ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel
4 大焼炉/Great Furnace
1 島/Island
4 教議会の座席/Seat of the Synod
4 囁きの大霊堂/Vault of Whispers
クリーチャー (21)
4 大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault
4 金属ガエル/Frogmite
2 クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman
4 マイアの処罰者/Myr Enforcer
3 水銀のビヒモス/Quicksilver Behemoth
4 厳粛な空護り/Somber Hoverguard
呪文 (20)
4 彩色の宝球/Chromatic Sphere
4 彩色の星/Chromatic Star
1 虹色のレンズ/Prismatic Lens
4 流れ込む知識/Rush of Knowledge
3 バネ葉の太鼓/Springleaf Drum
4 物読み/Thoughtcast
サイドボード (15)
4 強迫/Duress
3 水流破/Hydroblast
2 クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman
2 粉々/Smash to Smithereens
4 軍旗の旗手/Standard Bearer


ほぞ親和

Cog Affinity(Pauper) [5]
土地 (16)
4 古えの居住地/Ancient Den
4 ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel
4 大焼炉/Great Furnace
4 教議会の座席/Seat of the Synod
クリーチャー (21)
4 金属ガエル/Frogmite
1 クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman
3 レオニンの従者/Leonin Squire
4 マイアの処罰者/Myr Enforcer
2 水銀のビヒモス/Quicksilver Behemoth
4 厳粛な空護り/Somber Hoverguard
3 粗石の魔道士/Trinket Mage
呪文 (23)
2 上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb
4 彩色の星/Chromatic Star
3 水蓮の花びら/Lotus Petal
3 黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb
3 流れ込む知識/Rush of Knowledge
3 バネ葉の太鼓/Springleaf Drum
1 陽光の呪文爆弾/Sunbeam Spellbomb
4 物読み/Thoughtcast
サイドボード (15)
3 ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman
3 水流破/Hydroblast
3 クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman
3 黒曜石の見習い僧/Obsidian Acolyte
3 呪文貫き/Spell Pierce


グレ親和

Affinity(Pauper) [6]
土地 (17)
1 古えの居住地/Ancient Den
4 大焼炉/Great Furnace
4 教議会の座席/Seat of the Synod
4 伝承の樹/Tree of Tales
4 囁きの大霊堂/Vault of Whispers
クリーチャー (23)
4 エイトグ/Atog
4 甲殻の鍛冶工/Carapace Forger
4 大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault
4 金属ガエル/Frogmite
4 マイアの処罰者/Myr Enforcer
3 厳粛な空護り/Somber Hoverguard
呪文 (20)
4 彩色の星/Chromatic Star
4 感電破/Galvanic Blast
2 稲妻/Lightning Bolt
3 予言のプリズム/Prophetic Prism
3 バネ葉の太鼓/Springleaf Drum
4 物読み/Thoughtcast
サイドボード (15)
3 古えの遺恨/Ancient Grudge
1 払拭/Dispel
2 電謀/Electrickery
1 クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman
4 紅蓮破/Pyroblast
4 倒壊/Raze


  • 青黒赤緑の4色バージョン。エイトグと大霊堂の信奉者を採用したタイプ。

禁止改訂後

4c Affinity(Pauper) [7]
土地 (16)
4 古えの居住地/Ancient Den
4 大焼炉/Great Furnace
4 教議会の座席/Seat of the Synod
4 伝承の樹/Tree of Tales
クリーチャー (19)
4 エイトグ/Atog
3 オーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaser
4 甲殻の鍛冶工/Carapace Forger
4 金属ガエル/Frogmite
4 マイアの処罰者/Myr Enforcer
呪文 (25)
4 物読み/Thoughtcast
4 感電破/Galvanic Blast
4 バネ葉の太鼓/Springleaf Drum
4 彩色の星/Chromatic Star
4 皮剥ぎの鞘/Flayer Husk
2 危険な研究/Perilous Research
1 テラリオン/Terrarion
1 予言のプリズム/Prophetic Prism
1 怨恨/Rancor
サイドボード (15)
4 紅蓮破/Pyroblast
3 古えの遺恨/Ancient Grudge
3 水流破/Hydroblast
2 アルマジロの外套/Armadillo Cloak
2 電謀/Electrickery
1 オーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaser


カラデシュ・ブロック後

Affinity [8]
土地 (17)
1 古えの居住地/Ancient Den
4 ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel
4 大焼炉/Great Furnace
4 教議会の座席/Seat of the Synod
4 伝承の樹/Tree of Tales
クリーチャー (19)
4 エイトグ/Atog
4 甲殻の鍛冶工/Carapace Forger
4 金属ガエル/Frogmite
3 歯車襲いの海蛇/Gearseeker Serpent
4 マイアの処罰者/Myr Enforcer
呪文 (24)
4 物読み/Thoughtcast
1 投げ飛ばし/Fling
4 感電破/Galvanic Blast
1 ティムールの激闘/Temur Battle Rage
3 彩色の星/Chromatic Star
2 皮剥ぎの鞘/Flayer Husk
4 予言のプリズム/Prophetic Prism
3 バネ葉の太鼓/Springleaf Drum
2 テラリオン/Terrarion
サイドボード (15)
3 古えの遺恨/Ancient Grudge
2 払拭/Dispel
2 部族養い/Feed the Clan
1 水流破/Hydroblast
3 クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman
2 紅蓮破/Pyroblast
2 心に静寂/Serene Heart

代表的な親和デッキ

参考

MOBILE