ダスクモーン:戦慄の館

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(リミテッド)
(2人の利用者による、間の7版が非表示)
1行: 1行:
{{新製品}}
 
 
{{情報ボックス/エキスパンション
 
{{情報ボックス/エキスパンション
 
|英語名=Duskmourn: House of Horror
 
|英語名=Duskmourn: House of Horror
9行: 8行:
 
|セット枚数=全417種類<br>(プレイブースター収録271種類+基本土地+各種バリエーション)
 
|セット枚数=全417種類<br>(プレイブースター収録271種類+基本土地+各種バリエーション)
 
}}
 
}}
'''ダスクモーン:戦慄の館'''/''Duskmourn: House of Horror''は、[[スタンダード]]用の[[本流のセット]]。[[2024年]]9月27日発売予定。キャッチコピーは「'''本性をさらけ出せ'''/''It's your skin in the game''」。
+
'''ダスクモーン:戦慄の館'''/''Duskmourn: House of Horror''は、[[スタンダード]]用の[[本流のセット]]。[[2024年]]9月27日発売。キャッチコピーは「'''本性をさらけ出せ'''/''It's your skin in the game''」。
  
 
==概要==
 
==概要==
 
[[デーモン/Demon#ダスクモーン|悪魔]][[ヴァルガヴォス/Valgavoth]]の棲む館が次元全体を飲み込んでしまった新登場[[次元/Plane]]、[[ダスクモーン/Duskmourn]]を舞台とする。[[神河/Kamigawa]]の[[ネズミ|鼠人/Nezumi]]、[[ナシ/Nashi]]が行方知れずとなった。[[機械兵団の進軍|ファイレクシア戦争]]での[[タミヨウ/Tamiyo|彼の母親]]の死に責任を感じている[[漆月魁渡/Kaito Shizuki (ストーリー)|漆月魁渡/Kaito Shizuki]]と[[放浪者/The Wanderer (ストーリー)|放浪者/The Wanderer]]はナシを探し、[[領界路/Omenpath]]とも異なる奇妙な神出鬼没の扉の奥に手掛かりがある事を知る。[[ラヴニカ/Ravnica]]の[[ギルド/Guild]]の助けを借り、捜索チームが結成され扉の奥の「館」の探索が始まった。だがその「館」ダスクモーンは常軌を逸した世界だった。目を離している間に変化する風景、物理的にあり得ない空間の連なり、館内を徘徊する怪異。悪意を持ち恐怖を欲する館に捕らわれ、彼らは目的を果たし、無事に帰ることはできるだろうか?
 
[[デーモン/Demon#ダスクモーン|悪魔]][[ヴァルガヴォス/Valgavoth]]の棲む館が次元全体を飲み込んでしまった新登場[[次元/Plane]]、[[ダスクモーン/Duskmourn]]を舞台とする。[[神河/Kamigawa]]の[[ネズミ|鼠人/Nezumi]]、[[ナシ/Nashi]]が行方知れずとなった。[[機械兵団の進軍|ファイレクシア戦争]]での[[タミヨウ/Tamiyo|彼の母親]]の死に責任を感じている[[漆月魁渡/Kaito Shizuki (ストーリー)|漆月魁渡/Kaito Shizuki]]と[[放浪者/The Wanderer (ストーリー)|放浪者/The Wanderer]]はナシを探し、[[領界路/Omenpath]]とも異なる奇妙な神出鬼没の扉の奥に手掛かりがある事を知る。[[ラヴニカ/Ravnica]]の[[ギルド/Guild]]の助けを借り、捜索チームが結成され扉の奥の「館」の探索が始まった。だがその「館」ダスクモーンは常軌を逸した世界だった。目を離している間に変化する風景、物理的にあり得ない空間の連なり、館内を徘徊する怪異。悪意を持ち恐怖を欲する館に捕らわれ、彼らは目的を果たし、無事に帰ることはできるだろうか?
  
70年代から90年代のモダンホラーをモチーフとした[[カード・セット]]。同じホラーテーマである[[イニストラード/Innistrad]]や[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]と差別化するため[[エンチャント]]をテーマとしている。新たな[[ルール]]を持つ[[エンチャント・タイプ]]として[[部屋]]が登場した。新[[キーワード能力]]として[[兆候]]、新[[キーワード処理]]として[[戦慄予示]]、新[[能力語]]として[[違和感]]、[[生存]]が登場。[[再録]][[メカニズム]]として[[クリーチャー・エンチャント]]、[[昂揚]]が再登場した。その他[[フラッシュバック]]、[[タイプ・サイクリング]]、[[忍術]]、[[召集]]、[[手掛かり]]、[[キーワード・カウンター]]、[[破片]]を扱うカードが収録されている。
+
70年代から90年代のモダンホラーをモチーフとした[[カード・セット]]。同じホラーテーマである[[イニストラード/Innistrad]]や[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]と差別化するため[[エンチャント]]をテーマとしている。新たな[[ルール]]を持つ[[エンチャント・タイプ]]として[[部屋]]が登場した。新[[キーワード能力]]として[[兆候]]、新[[キーワード処理]]として[[戦慄予示]]、新[[能力語]]として[[違和感]]、[[生存]]が登場。[[再録]][[メカニズム]]として[[クリーチャー・エンチャント]]、[[昂揚]]が再登場した。その他[[フラッシュバック]]、[[タイプ・サイクリング]]、[[忍術]]、[[召集]]、[[手掛かり]]、[[英雄譚]]、[[キーワード・カウンター]]、[[破片]]を扱うカードが収録されている。
  
 
館によって超常現象が具現化された存在が[[クリーチャー・エンチャント]]である。クリーチャー・エンチャントは生存者の精神から生み出される[[ナイトメア]]、ヴォルガヴォス自身が生み出した[[館底種/Cellarspawn]]たる[[ホラー]]、希望の化身である[[光霊]]のいずれかである。
 
館によって超常現象が具現化された存在が[[クリーチャー・エンチャント]]である。クリーチャー・エンチャントは生存者の精神から生み出される[[ナイトメア]]、ヴォルガヴォス自身が生み出した[[館底種/Cellarspawn]]たる[[ホラー]]、希望の化身である[[光霊]]のいずれかである。
  
館を構成する「'''[[部屋|部屋/Room]]'''」は[[パーマネント]]版の[[分割カード]]と言える横向きの特殊なレイアウトを持つエンチャントである。あなたはどちらか一方の部屋を開放するために[[唱える]]ことができ、もう一方の部屋もその[[マナ・コスト]]を[[支払う]]ことで開放することができる。
+
館を構成する「'''[[部屋|部屋/Room]]'''」は[[パーマネント]][[分割カード]]であり横向きの特殊なレイアウトを持つエンチャントである。あなたはどちらか一方の部屋を開放するために[[唱える]]ことができ、もう一方の部屋も戦場でその[[マナ・コスト]]を[[支払う]]ことで開放することができる。
  
 
館は「'''[[違和感|違和感/Eerie]]'''」で満ちている。違和感はエンチャントが[[戦場に出る]]か、部屋が完全開放したときに[[誘発]]する[[誘発型能力]]を示す能力語である。
 
館は「'''[[違和感|違和感/Eerie]]'''」で満ちている。違和感はエンチャントが[[戦場に出る]]か、部屋が完全開放したときに[[誘発]]する[[誘発型能力]]を示す能力語である。
136行: 135行:
  
 
;ボーダーレス部屋/Borderless Room(#0334~0343)
 
;ボーダーレス部屋/Borderless Room(#0334~0343)
:カードの縁まで通常版とは異なるイラストが描かれたカード。レア以上の特定のクリーチャー・カードに存在する。
+
:カードの縁まで通常版とは異なるイラストが描かれたカード。レア以上の部屋カードに存在する。
 
:各種ブースターからノンフォイル、フォイル共に入手できる。
 
:各種ブースターからノンフォイル、フォイル共に入手できる。
  
211行: 210行:
 
**[[緑青]]の0/0の[[フラクタル]]:[[すべてを疑う者、ジモーン/Zimone, All-Questioning]]
 
**[[緑青]]の0/0の[[フラクタル]]:[[すべてを疑う者、ジモーン/Zimone, All-Questioning]]
 
*以下の[[ルール文章]]を持つカード
 
*以下の[[ルール文章]]を持つカード
**Unlock a locked door(閉鎖されているドアを開放する):[[亡者の踊り手/Ghostly Dancers]]
+
**Unlock a locked door(閉鎖されているドアを開放する):[[亡者の踊り手/Ghostly Dancers]]など
 
**[[あなた]]の[[ライブラリー]]からデーモン・カード1枚を[[探す]]:[[悪魔的助言/Demonic Counsel]]
 
**[[あなた]]の[[ライブラリー]]からデーモン・カード1枚を[[探す]]:[[悪魔的助言/Demonic Counsel]]
 
**[[X]]はあなたが[[コントロール]]する[[パワー]]が2以下のクリーチャーの数である:[[見捨てられた人形、アラベラ/Arabella, Abandoned Doll]]
 
**[[X]]はあなたが[[コントロール]]する[[パワー]]が2以下のクリーチャーの数である:[[見捨てられた人形、アラベラ/Arabella, Abandoned Doll]]
342行: 341行:
 
*[https://mtg-jp.com/reading/translated/0038103/ 『ダスクモーン:戦慄の館』のメカニズム]([[Daily MTG]] [[2024年]]8月31日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/translated/0038103/ 『ダスクモーン:戦慄の館』のメカニズム]([[Daily MTG]] [[2024年]]8月31日)
 
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/collecting-duskmourn Collecting Duskmourn: The Four Most Important Things to Know]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0038106/ 『ダスクモーン:戦慄の館』をコレクションする:特に知っておくべき4つのこと]([[Daily MTG]] [[2024年]]8月31日)
 
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/collecting-duskmourn Collecting Duskmourn: The Four Most Important Things to Know]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0038106/ 『ダスクモーン:戦慄の館』をコレクションする:特に知っておくべき4つのこと]([[Daily MTG]] [[2024年]]8月31日)
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/duskmourn-house-of-horror-release-notes Duskmourn: House of Horror Release Notes]/[http://media.wizards.com/2024/downloads/DSK_Release_Notes_KNxjgf61JF/JP_MTGDSK_ReleaseNotes_20240805.pdf 『ダスクモーン:戦慄の館』リリースノート]([[Daily MTG]] [[2024年]]9月13日)
+
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/duskmourn-house-of-horror-release-notes Duskmourn: House of Horror Release Notes]/[https://media.wizards.com/2024/downloads/DSK_Release_Notes_KNxjgf61JF/JP_MTGDSK_ReleaseNotes_20240917.pdf 『ダスクモーン:戦慄の館』リリースノート]([[Daily MTG]] [[2024年]]9月13日)
 +
*[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0038133/ 『ダスクモーン:戦慄の館』のトークン]([[Daily MTG]] [[2024年]]9月13日)
 +
*[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0038134/ 『ダスクモーン:戦慄の館』アート・カード]([[Daily MTG]] [[2024年]]9月13日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/information/0038140/ 『ダスクモーン:戦慄の館』一部カードにおけるテキスト訂正のお知らせとお詫び](マジック日本公式サイト [[2024年]]9月18日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/information/0038140/ 『ダスクモーン:戦慄の館』一部カードにおけるテキスト訂正のお知らせとお詫び](マジック日本公式サイト [[2024年]]9月18日)
  
349行: 350行:
 
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0038117/ 『ダスクモーン』に服す その1]([[Making Magic]] [[2024年]]9月2日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0038117/ 『ダスクモーン』に服す その1]([[Making Magic]] [[2024年]]9月2日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0038132/ 『ダスクモーン』に服す その2]([[Making Magic]] [[2024年]]9月9日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0038132/ 『ダスクモーン』に服す その2]([[Making Magic]] [[2024年]]9月9日)
 +
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0038146/ 『ダスクモーン:戦慄の館』展望デザイン提出文書 その1]([[Making Magic]] [[2024年]]9月16日)
  
 
===背景設定===
 
===背景設定===
363行: 365行:
 
*[https://mtg-jp.com/reading/ur/DSK/0038121/ 第6話 死んではいけない]([[Daily MTG]] [[2024年]]8月30日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/ur/DSK/0038121/ 第6話 死んではいけない]([[Daily MTG]] [[2024年]]8月30日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/ur/DSK/0038129/ サイドストーリー おしまい]([[Daily MTG]] [[2024年]]8月29日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/ur/DSK/0038129/ サイドストーリー おしまい]([[Daily MTG]] [[2024年]]8月29日)
 +
*[https://mtg-jp.com/reading/ur/DSK/0038125/ とある素敵な日に]([[Daily MTG]] [[2024年]]8月31日)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/the-legends-of-duskmourn-house-of-horror The Legends of Duskmourn: House of Horror]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0038137/ 『ダスクモーン:戦慄の館』の伝説たち]([[Daily MTG]] [[2024年]]9月19日)
  
 
===その他===
 
===その他===
370行: 374行:
 
*[https://mtg-jp.com/reading/special/0038098/ 『ダスクモーン:戦慄の館』アーティストインタビュー:伊藤暢達](マジック日本公式サイト [[2024年]]9月2日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/special/0038098/ 『ダスクモーン:戦慄の館』アーティストインタビュー:伊藤暢達](マジック日本公式サイト [[2024年]]9月2日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0038111/ 『ダスクモーン:戦慄の館』シーズンのイベント一覧]([[Daily MTG]] [[2024年]]9月3日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0038111/ 『ダスクモーン:戦慄の館』シーズンのイベント一覧]([[Daily MTG]] [[2024年]]9月3日)
 +
*[https://mtg-jp.com/reading/translated/0038135/ 『ダスクモーン:戦慄の館』プレリリース&ドラフト・ガイド]([[Daily MTG]] [[2024年]]9月13日)
 
===動画===
 
===動画===
 
*[https://www.youtube.com/watch?v=F3OOzjCMuzg 生き残れ。救い出すために。『ダスクモーン:戦慄の館』公式トレーラー | マジック:ザ・ギャザリング](マジック日本公式Youtubeチャンネル[[2024年]]9月1日)
 
*[https://www.youtube.com/watch?v=F3OOzjCMuzg 生き残れ。救い出すために。『ダスクモーン:戦慄の館』公式トレーラー | マジック:ザ・ギャザリング](マジック日本公式Youtubeチャンネル[[2024年]]9月1日)
 +
*[https://www.youtube.com/watch?v=VFjl4pIf9oQ 日本限定ムービー「怖くない?『ダスクモーン:戦慄の館』」](マジック日本公式Youtubeチャンネル[[2024年]]9月20日)
  
 
==脚注==
 
==脚注==
377行: 383行:
  
 
==参考==
 
==参考==
<!--*[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/DuskmournHouseofHorror/ カードリスト](Wisdom Guild)-->
+
*[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/DuskmournHouseofHorror/ カードリスト](Wisdom Guild)
 
*[[カード個別評価:ダスクモーン:戦慄の館]]
 
*[[カード個別評価:ダスクモーン:戦慄の館]]
 
*[[カード個別評価:ダスクモーン:戦慄の館統率者デッキ]]
 
*[[カード個別評価:ダスクモーン:戦慄の館統率者デッキ]]

2024年9月27日 (金) 00:05時点における版

ダスクモーン:戦慄の館/Duskmourn: House of Horror
シンボル
略号 DSK
コードネーム Swimming
発売日 MOArena:2024年9月24日(日本時間では25日)
:2024年9月27日
セット枚数 全417種類
(プレイブースター収録271種類+基本土地+各種バリエーション)

ダスクモーン:戦慄の館/Duskmourn: House of Horrorは、スタンダード用の本流のセット2024年9月27日発売。キャッチコピーは「本性をさらけ出せ/It's your skin in the game」。

目次

概要

悪魔ヴァルガヴォス/Valgavothの棲む館が次元全体を飲み込んでしまった新登場次元/Planeダスクモーン/Duskmournを舞台とする。神河/Kamigawa鼠人/Nezumiナシ/Nashiが行方知れずとなった。ファイレクシア戦争での彼の母親の死に責任を感じている漆月魁渡/Kaito Shizuki放浪者/The Wandererはナシを探し、領界路/Omenpathとも異なる奇妙な神出鬼没の扉の奥に手掛かりがある事を知る。ラヴニカ/Ravnicaギルド/Guildの助けを借り、捜索チームが結成され扉の奥の「館」の探索が始まった。だがその「館」ダスクモーンは常軌を逸した世界だった。目を離している間に変化する風景、物理的にあり得ない空間の連なり、館内を徘徊する怪異。悪意を持ち恐怖を欲する館に捕らわれ、彼らは目的を果たし、無事に帰ることはできるだろうか?

70年代から90年代のモダンホラーをモチーフとしたカード・セット。同じホラーテーマであるイニストラード/Innistrad新ファイレクシア/New Phyrexiaと差別化するためエンチャントをテーマとしている。新たなルールを持つエンチャント・タイプとして部屋が登場した。新キーワード能力として兆候、新キーワード処理として戦慄予示、新能力語として違和感生存が登場。再録メカニズムとしてクリーチャー・エンチャント昂揚が再登場した。その他フラッシュバックタイプ・サイクリング忍術召集手掛かり英雄譚キーワード・カウンター破片を扱うカードが収録されている。

館によって超常現象が具現化された存在がクリーチャー・エンチャントである。クリーチャー・エンチャントは生存者の精神から生み出されるナイトメア、ヴォルガヴォス自身が生み出した館底種/Cellarspawnたるホラー、希望の化身である光霊のいずれかである。

館を構成する「部屋/Room」はパーマネント分割カードであり横向きの特殊なレイアウトを持つエンチャントである。あなたはどちらか一方の部屋を開放するために唱えることができ、もう一方の部屋も戦場でそのマナ・コスト支払うことで開放することができる。

館は「違和感/Eerie」で満ちている。違和感はエンチャントが戦場に出るか、部屋が完全開放したときに誘発する誘発型能力を示す能力語である。

怪異の出現には「兆候/Impending」がある。兆候は神話レアのクリーチャー・エンチャントサイクルが持つキーワード能力であり、早期に戦場に出せる代わりに時間カウンターがすべて取り除かれるまではクリーチャーではない。

館では正体不明の存在が「戦慄予示/Manifest Dread」してくる。ライブラリーの一番上から2枚のうち片方を墓地に、もう片方は裏向きの2/2のクリーチャーとして戦場に出すことができるキーワード処理である。表面クリーチャー・カードならそのマナ・コストを支払うことで表向きの正体を現すこともできる。

恐怖しか存在しない館でも「生存/Survival」する術を持った者もいる。生存は第2メイン・フェイズの開始時にそのクリーチャーがタップ状態のときに誘発する誘発型能力を示す能力語である。攻撃して生き残る以外にもタップ状態でやり過ごす様々な方法がセット内には存在する。

それでも館内で正気を保つことは難しい。「昂揚/Delirium」は墓地に4種類以上のカード・タイプが存在する場合発揮される効果を示す能力語である。

新規クリーチャー・タイプとして光霊玩具が登場。また、トークンでない生存者が初めて登場したほか、アン・セットユニバースビヨンドではない本家マジックで風船道化師ドクターが初登場した。

ブースター・ファン

プレイ・ブースターからは通常版と異なるイラストや枠を持つボーダーレス版やショーケース・フレーム版のカードが出現することがある。また、そういった特殊仕様が無いレア以上のカードには拡張アート版が用意され、コレクター・ブースターから入手できる。

フルアート「屋敷」土地/Full-art Manor Land

Dan Mumfordによる屋敷の各領域を表したフルアートの基本土地

二重露光/Double Exposed

(人造の)心霊写真をモチーフにしたボーダーレス版のカード。コレクター・ブースター限定でテクスチャー・フォイル仕様のカードも存在する。

「超常」フレーム/Paranormal Frame

ホラー映画の異常な映像をモチーフにした、ビデオテープ風のアートスタイルとビデオデッキ風の特殊なフレームのショーケース・フレーム

「鏡の怪物」/Mirror Monster

犠牲者の眼鏡や手鏡などに映る襲い掛かる怪物を描いたボーダーレス版カード。特定のカードに存在する。

ボーダーレス/Borderless

鏡の怪物以外にも、プレインズウォーカー・カード、一部の部屋カード、レアの土地サイクルなどにもボーダーレス版カードが用意されている。

「隠れ潜む邪悪」/Lurking Evil

一見通常版と同じイラストだが、忍び寄る怪物がイラストに追加されているカード。

スペシャルゲスト/Special Guest

ダスクモーンをイメージした新規イラストのボーダーレス版再録カード群。

独自のエキスパンション・シンボルとコレクター番号を持ち、いずれも同名のカードが使用可能セットに含まれてない限りスタンダードを含む各フォーマットでは使用できない

プレイ・ブースターからは1.5%の確率でコモン1枚が置換される形で出現する。

フォイルはコレクター・ブースターからのみ入手できる。

内容はカード個別評価:スペシャルゲスト#ダスクモーン:戦慄の館を参照。

ジャパン・ショーケース/Japan Showcase

今セットから日本のアートスタイルをフィーチャーしたジャパン・ショーケースが登場する。日本のアーティストを用い、フレームを極力取り除いた特殊なボーダーレスのレイアウトのカードで、伝統的フォイルとは別に光沢が破片状のフラクチャー・フォイル/Fracture Foil仕様のカードがコレクター・ブースターから出現する。

リミテッド

2色の組み合わせごとにそれぞれデッキのアーキタイプとなるテーマが当てられている。基本土地のスロットから2色土地が出現する一方、コモンの汎用多色補助カードは広漠なる変幻地/Terramorphic Expanseしか存在しない。タッチしたい場合、導く精霊/Shepherding Spirits土地サイクリングサイクルを活用するとよい。

テーマ
白青 違和感テンポ
白黒 リアニメイト
青黒 違和感コントロール
青赤 部屋
黒赤 生け贄
黒緑 自己切削昂揚
赤緑 昂揚ストンピィ
赤白 パワー2以下アグロ
緑白 生存
緑青 戦慄予示

注目のストーリー

メインストーリー中で言及された順。

コレクター番号

プレイ・ブースターから出現する通常版のカードはコレクター番号271番までであり、以降は基本土地ボーダーレス版やショーケース・フレームプロモーション・カード等となっている。

フルアート屋敷基本土地/Full-art Manor Basic Land(#0272~0276)
フルアートでイラストが描かれた基本土地。
各種ブースター、バンドルからノンフォイル、フォイル共に入手できる。
基本土地/Basic land(#0277~0286)
通常の枠の基本土地。
各種ブースター、バンドルからノンフォイル、フォイル共に入手できる。
「隠れ潜む邪悪」/Lurking Evil(#0287~0301)
一見通常版と同じイラストだが、イラストの一部に怪異が写り込んでいるカード。特定のカードに存在する。
各種ブースター、バンドルからノンフォイル、フォイル共に入手できる。
「超常」フレーム/Paranormal Frame(#0302~0327)
ホラー映画の異常な映像をモチーフにした、ビデオテープ風のアートスタイルとビデオデッキ風の特殊なフレームのショーケース・フレーム。アンコモン以上の特定のカードに存在する。
各種ブースターからノンフォイル、フォイル共に入手できる。
ボーダーレス・プレインズウォーカー/Borderless Planeswalker(#0328)
カードの縁まで通常版とは異なるイラストが描かれた悪夢滅ぼし、魁渡/Kaito, Bane of Nightmares
各種ブースターからノンフォイル、フォイル共に入手できる。
ボーダーレス2色土地/Borderless Dualland(#0329~0333)
カードの縁まで通常版とは異なるイラストが描かれたレア2色土地サイクル
各種ブースターからノンフォイル、フォイル共に入手できる。
ボーダーレス部屋/Borderless Room(#0334~0343)
カードの縁まで通常版とは異なるイラストが描かれたカード。レア以上の部屋カードに存在する。
各種ブースターからノンフォイル、フォイル共に入手できる。
ボーダーレス鏡の怪物/Borderless Mirror Monster(#0344~0350)
カードの縁まで通常版とは異なる、犠牲者と共に鏡や眼鏡に写った怪物が描かれたカード。レア以上の特定のクリーチャー・カードに存在する。
各種ブースターからノンフォイル、フォイル共に入手できる。
神話レアの二重露光ショーケース/Mystic Rare Double Exposed Showcase(#0351~0355)
カードの縁まで通常版とは異なる、キャラクターと共に心霊写真風の怪異が写り込んだイラストが描かれたカード。特定の伝説のクリーチャー・カードと伝説のプレインズウォーカー・カードに存在する。
各種ブースターからノンフォイル、フォイル共に入手できる。
二重露光ショーケース/Double Exposed Showcase(#0356~0367)
カードの縁まで通常版とは異なる、キャラクターと共に心霊写真風の怪異が写り込んだイラストが描かれたカード。特定の伝説のクリーチャー・カードに存在する。
各種ブースターからノンフォイル、フォイル共に入手できる。
拡張アート枠/Extended-Art Frame (#0368~0385)
イラストが両端の枠まで拡大されたカード。ショーケース、ボーダーレスに当てはまらないレア・神話レアに存在する。永劫サイクル大主サイクルは後述のジャパン・ショーケースとは別に拡張アート版が存在する。
コレクター・ブースターからのみ入手できる。
ジャパン・ショーケース/Japan Showcase(#0386~#0395)
枠線やテキストの背景が極力排除された特殊なフレームで、通常版とは異なる日本のアーティストによるイラストが描かれたカード。永劫サイクル大主サイクルに存在する。永劫サイクルは通常版のカードと異なり神話レア扱いとなっている。
コレクター・ブースターからのみ入手できる。
フラクチャー・フォイル・ジャパン・ショーケース/Fracture Foil Japan Showcase(#0396~#0405)
光沢が破片状になっている特殊なフォイル仕様のジャパン・ショーケース。
コレクター・ブースターからのみ入手できる。
テクスチャーフォイル仕様二重露光ショーケース/Texture Foil Double Exposed Showcase(#0406~0410)
フォイルの光沢に模様が付けられた特殊なフォイル仕様のカード。神話レアの二重露光カードに存在する。
コレクター・ブースターからのみ入手できる。
WPNプロモ(#0411~0415)
イラストは通常版と同じだが枠がダークフレームのカード。
ブルームバロウシーズンのWPNプロモパックからのみ入手できる。フォイルはプレミアムプロモパックからのみ入手できる。
バンドルプロモ/Bundle Promo(#0416)
通常版とは異なるイラストのフォイル版重傷/Grievous Wound
バンドルからのみ入手でき、ノンフォイルは存在しない。またバンドル日本語版は発売しないので、日本語版カードは存在しない。
BOX特典カード/Buy-a-Box Promo(#0417)
通常版とは異なるイラストの、フォイル拡張アート版のひきつる人形/Twitching Doll
ウィザーズ・プレイ・ネットワーク加盟店舗で各種ブースターボックスを早期購入したプレイヤーに配布される。ノンフォイルは存在しない。

事前情報

本格的なプレビュー開始前にMark RosewaterのBlog「Blogatog」で収録カードの事前情報が公開された[1]

イベント

プレリリース
2024年9月20日から26日の間に開催される。店舗によってはプレリリース・パックを使用したシールド戦の他、ブースタードラフトも開催される。
参加者にはプレリリース・パックが配布され、40枚以上のシールドデッキを組んで対戦する。
プレリリース・パックの内容は
スタンダード・ショーダウン
毎週行われるスタンダードのイベント。9月27日から11月17日までの期間に開催される。優勝者にはプロモーション・カードとしてカウボーイビパップ オマージュプロモ軽蔑的な一撃/Disdainful Strokeが配布される。
コマンダー・パーティー
カジュアルに統率者戦を楽しむイベント。10月4日から10日の間に1回、11月1日から7日の間に1回開催される。特別なルールが追加された統率者戦で開催される。参加者にはプロモーション・カードとして旧枠加工版激しい恐怖/Crippling Fearが配布される。
ストアチャンピオンシップ
競技制の高いスタンダードのイベント。今期は開催できる期間が拡大され、10月12日から2025年1日5日の間に開催される。プロモーション・カードとして、参加賞として彩色の宝球/Chromatic Sphere、トップ8入賞者には現実を砕くもの/Reality Smasher、、優勝者にはフルアートテキストレス版虚空の選別者/Void Winnowerが配布される。
トリック・オア・トリート・イベント
ハロウィーンシーズンの10月25日から31日の間に開催される。プレイヤーは「トリック」イベント用グッズ・バッグを受け取り、40枚以上のシールドデッキを組んで対戦する。
グッズ・バッグの内容は以下の通り。
  • 「ダスクモーン:戦慄の館」プレイブースターx4。
  • ランダムなブースターパックx2(プレイ/ドラフト/セット/コレクター/Mystery Boosters)
  • イベント用の特殊な紋章:「エンチャント1つがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、以下から1つを選ぶ:トリック – 宝物トークン1つを生成する。トリート – 食物トークン1つを生成する。」
マジック初心者体験会(オープンハウス)
新規プレイヤー向けイベント。11月1日から3日の間に開催される。ウェルカム・デッキやスターターキットなどを使った体験会が行われる。参加者にはプロモーション・カードとしてフォイル仕様旧枠加工版の夜の囁き/Night's Whisperやステッカーシートが配布される。

製品ラインナップ

プレイ・ブースター
パック開封とリミテッドプレイの両方を楽しむことを目的としたブースターパック
ウィザーズ・プレイ・ネットワーク加盟店舗で36パック入りのブースターボックスを早期購入すると、BOX特典カードとしてフォイル版ひきつる人形/Twitching Dollが配布される。また店頭受け取りに限り、コレクター・ブースター1パックも配布される(配布数はBOX特典カードより少ない)。
封入内容はマジックのカード14枚+特殊カード1枚。
コレクターブースター
主に拡張アート枠やプレミアム・カードが封入されたコレクター向けのブースターパック。
プレイ・ブースターと同様にウィザーズ・プレイ・ネットワーク加盟店舗で12パック入りのブースターボックスを早期購入すると、BOX特典カードが配布される。コレクター・ブースター1パックについても同様。
封入内容はマジックのカード15枚+特殊カード1枚。
  • 特殊仕様のレアか神話レア1枚。
    • 伝統的フォイルのブースター・ファンか拡張アートのレアか神話レア。
    • 伝統的フォイル仕様のジャパン・ショーケース。日本語のコレクター・ブースターからは日本語版のみ出現するが、多言語の場合は2/3の確率で英語版、1/3の確率で日本語版が出現する。
    • フラクチャー・フォイル仕様のジャパン・ショーケース。言語については伝統的フォイル仕様ジャパン・ショーケースと同様。
    • フラクチャー・フォイル仕様の「二重露光」ショーケース・カード。
    • 伝統的フォイル仕様のスペシャルゲスト。
  • ブースター・ファンか拡張アートのレアか神話レア2枚。
  • ダスクモーン:戦慄の館統率者デッキのレアか神話レア1枚。神話レア8種はボーダーレス版のノンフォイルかフォイルが出現し、レアは拡張アート版のノンフォイルのみ出現する。
  • フォイル仕様のレアか神話レア1枚。
  • フォイル仕様のアンコモン4枚。
  • フォイル仕様のコモン5枚。
  • フォイル仕様のフルアート屋敷土地1枚。
  • フォイル仕様の両面トークン・カード1枚。
バンドル(日本語版なし)
以下の内容が封入された大型商品。
Nightmare Bundle(日本語版なし)
以下の内容が封入された大型商品。
ダスクモーン:戦慄の館統率者デッキ
アーチエネミー戦ができる統率者戦用の構築済みデッキ。独立した製品であり新規カードを含む収録カードはスタンダード用セットに同名のカードが含まれていない限りスタンダードでは使用できない

主な開発スタッフ

その他のスタッフについては米国版公式サイトセットアーカイブのクレジットを参照。

公式特集ページ

製品情報

開発コラム

Making Magic -マジック開発秘話- - Mark Rosewaterによるコラム。

背景設定

その他

動画

脚注

  1. Maro’s “Look Inside the House”: A Duskmourn: House of Horrors Teaser(Blogatog 2024年8月26日)

参考

MOBILE