緑単信心
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− | 全体としては[[ | + | 全体としては[[ビートダウンデッキ|ビートダウン]]ないし[[ミッドレンジ]]系の[[デッキ]]となっているが、特定の[[カード]]の組み合わせによって大きな爆発力を得る点では[[コンボデッキ]]に近い。 |
*[[恭しき狩人/Reverent Hunter]]や[[ハイドラの血/Aspect of Hydra]]を用いる[[アグロ]]寄りの信心デッキも少数ながら存在する。詳細は[[緑単信心アグロ]]を参照。 | *[[恭しき狩人/Reverent Hunter]]や[[ハイドラの血/Aspect of Hydra]]を用いる[[アグロ]]寄りの信心デッキも少数ながら存在する。詳細は[[緑単信心アグロ]]を参照。 | ||
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基本的な動きは[[#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|前環境]]と同じで、[[マナ・クリーチャー]]や[[クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix]]から[[マナ]]を伸ばして[[クリーチャー]]を並べ、[[ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx]]と[[旅するサテュロス/Voyaging Satyr]]の[[コンボ]]で大量マナを生み出し、[[世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater]]の[[怪物化]][[能力]]や[[起源のハイドラ/Genesis Hydra]]などに繋げる。 | 基本的な動きは[[#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|前環境]]と同じで、[[マナ・クリーチャー]]や[[クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix]]から[[マナ]]を伸ばして[[クリーチャー]]を並べ、[[ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx]]と[[旅するサテュロス/Voyaging Satyr]]の[[コンボ]]で大量マナを生み出し、[[世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater]]の[[怪物化]][[能力]]や[[起源のハイドラ/Genesis Hydra]]などに繋げる。 | ||
− | 初期は[[黒]]を[[タッチ]]し、[[開花の幻霊/Eidolon of Blossoms]]と[[破滅喚起の巨人/Doomwake Giant]]の[[星座]][[ギミック]]を採用しているものが多かったが、やがて旅するサテュロスを外してニクソスの採用枚数を抑え、代わりに[[墓地]]利用ギミックに比重を置いた'''緑黒星座'''(''GB Constellation'')と呼ばれるタイプがそれに取って代わるようになった。そちらについての詳細は[[星座 (デッキ)# | + | 初期は[[黒]]を[[タッチ]]し、[[開花の幻霊/Eidolon of Blossoms]]と[[破滅喚起の巨人/Doomwake Giant]]の[[星座]][[ギミック]]を採用しているものが多かったが、やがて旅するサテュロスを外してニクソスの採用枚数を抑え、代わりに[[墓地]]利用ギミックに比重を置いた'''緑黒星座'''(''GB Constellation'')と呼ばれるタイプがそれに取って代わるようになった。そちらについての詳細は[[星座 (デッキ)#テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|星座 (デッキ)]]を参照。 |
[[運命再編]]参入後は[[囁きの森の精霊/Whisperwood Elemental]]などの登場により、旅するサテュロスを採用した信心デッキが復権した。[[デッキカラー]]は様々で、主に以下のようなものがある。 | [[運命再編]]参入後は[[囁きの森の精霊/Whisperwood Elemental]]などの登場により、旅するサテュロスを採用した信心デッキが復権した。[[デッキカラー]]は様々で、主に以下のようなものがある。 | ||
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[[マナ・クリーチャー]]から[[マナ加速]]して[[炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary]]や[[世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater]]を並べ、ニクソスと旅するサテュロスの[[コンボ]]によって大量の[[マナ]]を生み出す。生み出したマナはポルクラノスの[[怪物化]][[能力]]につぎ込むか、[[獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beasts]]によって[[手札]]に加えた大量の[[クリーチャー]]を一気に[[展開]]するために使われる。 | [[マナ・クリーチャー]]から[[マナ加速]]して[[炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary]]や[[世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater]]を並べ、ニクソスと旅するサテュロスの[[コンボ]]によって大量の[[マナ]]を生み出す。生み出したマナはポルクラノスの[[怪物化]][[能力]]につぎ込むか、[[獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beasts]]によって[[手札]]に加えた大量の[[クリーチャー]]を一気に[[展開]]するために使われる。 | ||
− | [[プロツアー「テーロス」]]で[[三原槙仁]]が使用してTop8に入賞したことで注目され、[[環境]] | + | [[プロツアー「テーロス」]]で[[三原槙仁]]が使用してTop8に入賞したことで注目され、[[環境]]の一角となる。その後は[[トップメタ]]である[[青単信心]]や[[黒単信心#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|黒単信心]]への相性の悪さから数を減らしたものの、[[神々の軍勢]]からは[[クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix]]、[[ニクスへの旅]]からは[[開花の幻霊/Eidolon of Blossoms]]、[[基本セット2015]]からは[[起源のハイドラ/Genesis Hydra]]や[[世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker]]などを獲得し、マイナーながらも環境に存在し続けた。 |
[[緑単色デッキ|緑単色]]のものだけでなく、他の[[色]]を[[タッチ]]したバージョンも多い。 | [[緑単色デッキ|緑単色]]のものだけでなく、他の[[色]]を[[タッチ]]したバージョンも多い。 | ||
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[[ラノワールのエルフ/Llanowar Elves]]と[[エルフの神秘家/Elvish Mystic]]の8枚の[[マナ・クリーチャー]]と[[豊穣の力線/Leyline of Abundance]]の[[シナジー]]で高速で[[世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World]]を展開、[[ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx]]も絡めて更に[[マナ]]を増やし、[[大食のハイドラ/Voracious Hydra]]や[[歩行バリスタ/Walking Ballista]]といった[[X]][[呪文]]に繋げる。 | [[ラノワールのエルフ/Llanowar Elves]]と[[エルフの神秘家/Elvish Mystic]]の8枚の[[マナ・クリーチャー]]と[[豊穣の力線/Leyline of Abundance]]の[[シナジー]]で高速で[[世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World]]を展開、[[ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx]]も絡めて更に[[マナ]]を増やし、[[大食のハイドラ/Voracious Hydra]]や[[歩行バリスタ/Walking Ballista]]といった[[X]][[呪文]]に繋げる。 | ||
[[ニッサの誓い/Oath of Nissa]]と[[むかしむかし/Once Upon a Time]]という2種の[[ライブラリー操作]]によって安定した動きが取れるのも強み。 | [[ニッサの誓い/Oath of Nissa]]と[[むかしむかし/Once Upon a Time]]という2種の[[ライブラリー操作]]によって安定した動きが取れるのも強み。 | ||
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+ | フォーマット制定当初より高い勝率を叩き出していたことから、豊穣の力線とニッサの誓いはフォーマット制定から1ヵ月と経たず[[禁止カード]]に指定され、大幅な弱体化を余儀なくされた。のちにニッサの誓いは解禁されたが、今度は歩行バリスタが[[白単信心#パイオニア|ヘリオッドコンボ]]で問題視された結果禁止され、[[緑]]のデッキでも使える貴重な[[除去]]手段を失うこととなった。 | ||
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+ | [[2022年]]に入ってからは[[ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx]]の膨大なマナ生産力を活かし、[[死に至る大釜/Pestilent Cauldron]]による[[無限コンボ]]を搭載した型も開発された。 | ||
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+ | 大釜の[[第2面]]である[[修復の噴出/Restorative Burst]]は使用後[[アーティファクト]]として[[追放]]されるため、[[大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator]]で回収可能である。[[ビヒモスを招く者、キオーラ/Kiora, Behemoth Beckoner]]で(十分な信心のある)ニクソスをアンタップしてマナを補充し、さらに回収したカーンとキオーラを出して[[レジェンド・ルール]]で[[忠誠度能力]]使用済みの方を[[墓地に置く|墓地に置け]]ば再び大釜により回収でき、これを繰り返すことで[[無限ライフ]]が成立する。最終的に大釜を[[第1面]]で出し、[[切削]]能力を[[対戦相手]]を[[対象]]に[[起動]]すれば[[ライブラリーアウト]]で[[勝利]]できる。 | ||
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+ | *最初から[[コンボデッキ]]として生み出されたのではなく、[[Piotr Głogowski]]が回収目的で入れていた大釜から偶然コンボを作れることに気づいたのが起源である<ref>[https://twitter.com/kanister_mtg/status/1513986159235538949 @kanister_mtg]([[Piotr Głogowski]]のTwitter [[2022年]]4月13日)</ref>。 | ||
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+ | [[2023年]]12月4日に大いなる創造者、カーンが禁止されたことで再び弱体化を余儀なくされ、上述の無限コンボ型は消滅した。しかし[[ギルドパクトの力線/Leyline of the Guildpact]]という、[[初期手札]]にあればゲーム開始時から[[緑]]への[[信心]]を4つ稼げる手段が登場し、さらに[[荒野無頼団の先駆者/Outcaster Trailblazer]]という、ビヒモスを招く者、キオーラとあわせて2種8枚の[[ドローエンジン]]となる新戦力を獲得したことで強化されている。 | ||
===サンプルリスト=== | ===サンプルリスト=== | ||
+ | ====最初期==== | ||
*備考 | *備考 | ||
**Pioneer PTQ #12006968 on 11/01/2019 準優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pioneer-ptq-2019-11-02 参考]) | **Pioneer PTQ #12006968 on 11/01/2019 準優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pioneer-ptq-2019-11-02 参考]) | ||
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{{#MagicFactory:df319486}} | {{#MagicFactory:df319486}} | ||
+ | *[[豊穣の力線/Leyline of Abundance]]と[[ニッサの誓い/Oath of Nissa]]が[[禁止カード]]に指定される前の最初期のリスト。 | ||
+ | ====豊穣の力線禁止後==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pioneer Challenge #12014495 on 11/10/2019 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pioneer-challenge-2019-11-11 参考]) | ||
+ | **使用者:adrianretamosa | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パイオニア]](~[[エルドレインの王権]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory: df319514}} | ||
+ | *豊穣の力線とニッサの誓い禁止後のリスト。 | ||
+ | ====死に至る大釜型==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pioneer Challenge #12426324 on 06/12/2022 優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pioneer-showcase-challenge-2022-06-13 参考]) | ||
+ | **使用者:Diatomic | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パイオニア]](~[[ニューカペナの街角]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory: df321253}} | ||
+ | *[[死に至る大釜/Pestilent Cauldron]]による[[コンボ]]を搭載したリスト。 | ||
+ | **大釜の[[第1面]]は[[エンドカード]]として1回出せれば十分であるため、[[黒マナ]]の供給源は[[森の女人像/Sylvan Caryatid]]と[[サイドボード]]の[[宝物庫/Treasure Vault]]のみである。 | ||
+ | ====カーン禁止後==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pioneer Challenge 64 on 07/22/2024 優勝([https://www.mtgo.com/decklist/pioneer-challenge-64-2024-07-2212661667 参考]) | ||
+ | **使用者:Buffix | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パイオニア]](~[[サンダー・ジャンクションの無法者]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory: df324106}} | ||
+ | *[[ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx]]を手札に加える手段として、[[ニッサの誓い/Oath of Nissa]]よりも重い代わりに[[パワー]]4以上のクリーチャーに[[変身]]でき、[[荒野無頼団の先駆者/Outcaster Trailblazer]]などとの相性がいい[[イクサランへの侵攻/Invasion of Ixalan]]が多く採用される。 | ||
==モダン== | ==モダン== | ||
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{{#MagicFactory:df312415}} | {{#MagicFactory:df312415}} | ||
==参考== | ==参考== | ||
+ | <references /> | ||
*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] | ||
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[[Category:緑単ビートダウンデッキ]] | [[Category:緑単ビートダウンデッキ]] | ||
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+ | [[Category:緑単コンボデッキ]] | ||
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2024年12月12日 (木) 19:47時点における最新版
緑単信心(Mono-Green Devotion)は、信心ギミックを中心とする緑単色デッキの総称。主にテーロス参入後のスタンダード環境に存在する。
目次 |
[編集] 概要
伝説の土地
(T):(◇)を加える。
(2),(T):色を1つ選ぶ。あなたのその色への信心に等しい点数のその色のマナを加える。(あなたの色への信心は、あなたがコントロールするパーマネントのマナ・コストに含まれるその色のマナ・シンボルの数に等しい。)
キーカードはニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx。クリーチャーなどのパーマネントを並べて緑への信心を稼ぎ、緑の得意とする土地のアンタップ手段を用いてニクソスの2番目のマナ能力を複数回起動し、膨大な量のマナを生み出す。
全体としてはビートダウンないしミッドレンジ系のデッキとなっているが、特定のカードの組み合わせによって大きな爆発力を得る点ではコンボデッキに近い。
- 恭しき狩人/Reverent Hunterやハイドラの血/Aspect of Hydraを用いるアグロ寄りの信心デッキも少数ながら存在する。詳細は緑単信心アグロを参照。
[編集] テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期
ローテーションにより炎樹族の使者/Burning-Tree Emissaryや獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beastsを失ったものの、大打撃を受けた他の信心デッキと比べると被害は小さく、引き続き環境に存在している。
クリーチャー エンチャント — スピリット(Spirit)
星座 ― 開花の幻霊か他のエンチャント1つがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、カードを1枚引く。
2/2クリーチャー エンチャント — 巨人(Giant)
星座 ― 破滅喚起の巨人か他のエンチャント1つがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたの対戦相手がコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで-1/-1の修整を受ける。
4/6基本的な動きは前環境と同じで、マナ・クリーチャーやクルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphixからマナを伸ばしてクリーチャーを並べ、ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyxと旅するサテュロス/Voyaging Satyrのコンボで大量マナを生み出し、世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eaterの怪物化能力や起源のハイドラ/Genesis Hydraなどに繋げる。
初期は黒をタッチし、開花の幻霊/Eidolon of Blossomsと破滅喚起の巨人/Doomwake Giantの星座ギミックを採用しているものが多かったが、やがて旅するサテュロスを外してニクソスの採用枚数を抑え、代わりに墓地利用ギミックに比重を置いた緑黒星座(GB Constellation)と呼ばれるタイプがそれに取って代わるようになった。そちらについての詳細は星座 (デッキ)を参照。
運命再編参入後は囁きの森の精霊/Whisperwood Elementalなどの登場により、旅するサテュロスを採用した信心デッキが復権した。デッキカラーは様々で、主に以下のようなものがある。
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
あなたの終了ステップの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを予示する。(それを裏向きの状態で2/2クリーチャーとして戦場に出す。それがクリーチャー・カードであるなら、そのマナ・コストでいつでも表向きにしてよい。)
囁きの森の精霊を生け贄に捧げる:ターン終了時まで、あなたがコントロールする表向きの、トークンでないクリーチャーは「このクリーチャーが死亡したとき、あなたのライブラリーの一番上のカードを予示する。」を得る。
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) ドラゴン(Dragon)
飛行、トランプル
龍王アタルカが戦場に出たとき、対戦相手がコントロールする、クリーチャーやプレインズウォーカーを望む数だけ対象とする。龍王アタルカはそれらに5点のダメージをあなたの望むように分割して与える。
- タッチ赤
- 歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Revelerなどのために赤をタッチしたタイプ。運命再編参入直後の主流。
- タッチ白
- 見えざるものの熟達/Mastery of the Unseenなどのために白をタッチしたタイプ。囁きの森の精霊と見えざるものの熟達でカードを次々に予示しては表向きにし、ライフを稼ぎつつ盤面を構築する。
- 運命再編参入直後はほとんど注目されていなかったが、グランプリマイアミ15では2日目時点の使用率4位となり(参考)、ワンツーフィニッシュを飾った。
- タッチ青赤
- ティムールの隆盛コンボ(Temur Ascendancy Combo)と呼ばれる緑青赤のタイプ。ティムールの隆盛/Temur Ascendancyとティムールの剣歯虎/Temur Sabertoothによる無限コンボを搭載している。
タルキール龍紀伝参入後は龍王アタルカ/Dragonlord Atarkaなどを獲得したタッチ赤のタイプが主流となった。旅するサテュロスは外され、コンボ要素は薄くなっている。
[編集] サンプルリスト(緑黒)
- 環境初期のタッチ黒のタイプ。
[編集] サンプルリスト(緑白)
- 備考
- グランプリマイアミ15 優勝 (参考)
- 使用者:Daniel Cecchetti
- フォーマット
GW Devotion [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 運命再編参入後のタッチ白のタイプ。
[編集] サンプルリスト(緑赤)
- 備考
- グランプリプロビデンス15 優勝 (参考)
- 使用者:Sky Mason
- フォーマット
Gr Devotion [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- タルキール龍紀伝参入後のタッチ赤のタイプ。
[編集] サンプルリスト(緑青赤)
- 備考
- StarCityGames.com Standard Open on 1/24/2015 第11位 (参考)
- 使用者:Matt Toepfner
- フォーマット
Temur Ascendancy [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ティムールの隆盛コンボと呼ばれるタイプ。公式サイトでの解説も参照。
[編集] ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期
ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyxのアンタップ手段として旅するサテュロス/Voyaging Satyrを用いたものが存在する。
伝説のクリーチャー — ハイドラ(Hydra)
(X)(X)(緑):怪物化Xを行う。(このクリーチャーが怪物的でないとき、これの上に+1/+1カウンターをX個置く。これは怪物的になる。)
世界を喰らう者、ポルクラノスが怪物的になったとき、あなたの対戦相手がコントロールする、望む数のクリーチャーを対象とする。世界を喰らう者、ポルクラノスはそれらにX点のダメージをあなたの望むように分割して与える。それらの各クリーチャーは、それぞれのパワーに等しい点数のダメージを世界を喰らう者、ポルクラノスに与える。
マナ・クリーチャーからマナ加速して炎樹族の使者/Burning-Tree Emissaryや世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eaterを並べ、ニクソスと旅するサテュロスのコンボによって大量のマナを生み出す。生み出したマナはポルクラノスの怪物化能力につぎ込むか、獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beastsによって手札に加えた大量のクリーチャーを一気に展開するために使われる。
プロツアー「テーロス」で三原槙仁が使用してTop8に入賞したことで注目され、環境の一角となる。その後はトップメタである青単信心や黒単信心への相性の悪さから数を減らしたものの、神々の軍勢からはクルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix、ニクスへの旅からは開花の幻霊/Eidolon of Blossoms、基本セット2015からは起源のハイドラ/Genesis Hydraや世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwakerなどを獲得し、マイナーながらも環境に存在し続けた。
緑単色のものだけでなく、他の色をタッチしたバージョンも多い。
- タッチ赤
- ドムリ・ラーデ/Domri Radeや歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Revelerなどのために赤をタッチしたタイプ。初期の主流であり、コロッサルグルール(Colossal Gruul)とも呼ばれる。
- タッチ青
- クルフィックスの預言者/Prophet of Kruphixや首席議長ゼガーナ/Prime Speaker Zeganaなどのために青をタッチしたタイプ。
- タッチ黒
- 破滅喚起の巨人/Doomwake Giantやサイドボードのゴルガリの魔除け/Golgari Charmなどのために黒をタッチしたタイプ。主にニクスへの旅参入後に存在する。
[編集] サンプルリスト(初期型)
Colossal Gruul [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 初期のタッチ赤のタイプ。
- Video Deck Tech: Colossal Gruul with Makihito Miharaも参照。
[編集] サンプルリスト(基本セット2015後)
- 備考
- ワールド・マジック・カップ14名古屋予選 準優勝 (参考)
- 使用者:Mihara Takuya
- フォーマット
Mono-Green Devotion [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 基本セット2015参入後の緑単色のタイプ。
[編集] パイオニア
伝説のプレインズウォーカー — ニッサ(Nissa)
あなたがマナを引き出す目的で森(Forest)をタップするたび、追加で(緑)を加える。
[+1]:あなたがコントロールしていてクリーチャーでない土地最大1つを対象とし、それの上に+1/+1カウンターを3個置く。それをアンタップする。それは警戒と速攻を持つ0/0のエレメンタル(Elemental)・クリーチャーになる。それは土地でもある。
[-8]:あなたは「あなたがコントロールしている土地は破壊不能を持つ。」を持つ紋章を得る。あなたのライブラリーから森カードを望む枚数探し、それらをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
歩行バリスタは、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
(4):歩行バリスタの上に+1/+1カウンターを1個置く。
歩行バリスタの上から+1/+1カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。歩行バリスタはそれに1点のダメージを与える。
ラノワールのエルフ/Llanowar Elvesとエルフの神秘家/Elvish Mysticの8枚のマナ・クリーチャーと豊穣の力線/Leyline of Abundanceのシナジーで高速で世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the Worldを展開、ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyxも絡めて更にマナを増やし、大食のハイドラ/Voracious Hydraや歩行バリスタ/Walking BallistaといったX呪文に繋げる。
ニッサの誓い/Oath of Nissaとむかしむかし/Once Upon a Timeという2種のライブラリー操作によって安定した動きが取れるのも強み。
フォーマット制定当初より高い勝率を叩き出していたことから、豊穣の力線とニッサの誓いはフォーマット制定から1ヵ月と経たず禁止カードに指定され、大幅な弱体化を余儀なくされた。のちにニッサの誓いは解禁されたが、今度は歩行バリスタがヘリオッドコンボで問題視された結果禁止され、緑のデッキでも使える貴重な除去手段を失うこととなった。
アーティファクト
(T),カード1枚を捨てる:「このクリーチャーが死亡したとき、あなたは1点のライフを得る。」を持つ黒緑の1/1の邪魔者(Pest)クリーチャー・トークン1体を生成する。
(1),(T):各対戦相手はそれぞれ、あなたがこのターンに得たライフの点数に等しい枚数のカードを切削する。
(4),(T):墓地1つからカード4枚を対象とする。それらを追放する。カード1枚を引く。
ソーサリー
あなたの墓地からクリーチャーや土地やプレインズウォーカーであるカード合わせて最大2枚を対象とする。それらをあなたの手札に戻す。各プレイヤーはそれぞれ4点のライフを得る。修復の噴出を追放する。
2022年に入ってからはニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyxの膨大なマナ生産力を活かし、死に至る大釜/Pestilent Cauldronによる無限コンボを搭載した型も開発された。
大釜の第2面である修復の噴出/Restorative Burstは使用後アーティファクトとして追放されるため、大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creatorで回収可能である。ビヒモスを招く者、キオーラ/Kiora, Behemoth Beckonerで(十分な信心のある)ニクソスをアンタップしてマナを補充し、さらに回収したカーンとキオーラを出してレジェンド・ルールで忠誠度能力使用済みの方を墓地に置けば再び大釜により回収でき、これを繰り返すことで無限ライフが成立する。最終的に大釜を第1面で出し、切削能力を対戦相手を対象に起動すればライブラリーアウトで勝利できる。
- 最初からコンボデッキとして生み出されたのではなく、Piotr Głogowskiが回収目的で入れていた大釜から偶然コンボを作れることに気づいたのが起源である[1]。
エンチャント
ギルドパクトの力線があなたのゲーム開始時の手札にあるなら、あなたはこれが戦場に出ている状態でゲームを開始してもよい。
あなたがコントロールしていて土地でない各パーマネントはそれぞれすべての色である。
あなたがコントロールしているすべての土地は、他のタイプに加えてすべての基本土地タイプである。
クリーチャー — 人間(Human) ドルイド(Druid)
荒野無頼団の先駆者が戦場に出たとき、好きな色1色のマナ1点を加える。
パワーが4以上でありこれでないクリーチャー1体があなたのコントロール下で戦場に出るたび、カード1枚を引く。
計画(2)(緑)((2)(緑)を支払ってあなたの手札にあるこのカードを追放してもよい。後のターンに、これをソーサリーとしてそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。計画はソーサリーとしてのみ行う。)
2023年12月4日に大いなる創造者、カーンが禁止されたことで再び弱体化を余儀なくされ、上述の無限コンボ型は消滅した。しかしギルドパクトの力線/Leyline of the Guildpactという、初期手札にあればゲーム開始時から緑への信心を4つ稼げる手段が登場し、さらに荒野無頼団の先駆者/Outcaster Trailblazerという、ビヒモスを招く者、キオーラとあわせて2種8枚のドローエンジンとなる新戦力を獲得したことで強化されている。
[編集] サンプルリスト
[編集] 最初期
Mono-Green Devotion [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 豊穣の力線/Leyline of Abundanceとニッサの誓い/Oath of Nissaが禁止カードに指定される前の最初期のリスト。
[編集] 豊穣の力線禁止後
Mono-Green Devotion [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 豊穣の力線とニッサの誓い禁止後のリスト。
[編集] 死に至る大釜型
Mono-Green Devotion (Combo) [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 死に至る大釜/Pestilent Cauldronによるコンボを搭載したリスト。
- 大釜の第1面はエンドカードとして1回出せれば十分であるため、黒マナの供給源は森の女人像/Sylvan Caryatidとサイドボードの宝物庫/Treasure Vaultのみである。
[編集] カーン禁止後
Mono-Green Devotion(Pioneer) [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyxを手札に加える手段として、ニッサの誓い/Oath of Nissaよりも重い代わりにパワー4以上のクリーチャーに変身でき、荒野無頼団の先駆者/Outcaster Trailblazerなどとの相性がいいイクサランへの侵攻/Invasion of Ixalanが多く採用される。
[編集] モダン
伝説のプレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:土地2つを対象とし、それらをアンタップする。
[-1]:緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-4]:ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る。
ソーサリー
あなたのライブラリーのカードを一番上からX枚公開する。あなたはそれらの中からマナ総量がX以下のパーマネント・カードを望む枚数戦場に出してもよい。その後、これにより公開されて戦場に出されなかったすべてのカードをあなたの墓地に置く。
楽園の拡散/Utopia Sprawlや肥沃な大地/Fertile Groundをエンチャントした土地を東屋のエルフ/Arbor Elfや野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerでアンタップしてマナ加速を行い、炎樹族の使者/Burning-Tree Emissaryや永遠の証人/Eternal Witnessなどの色拘束の強いクリーチャーを並べる。準備が整ったらニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyxのマナ能力を起動、ガラクでそれをアンタップして再度起動し、膨大な量のマナを生み出す。
生み出したマナの使い道は起源の波/Genesis Waveや、原始のタイタン/Primeval Titanからサーチできるケッシグの狼の地/Kessig Wolf Runなど。
[編集] サンプルリスト
Mono-Green Devotion [11] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] 参考
- ↑ @kanister_mtg(Piotr GłogowskiのTwitter 2022年4月13日)