緑単信心
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(コンボ型の起源について) |
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*最初から[[コンボデッキ]]として生み出されたのではなく、[[Piotr Głogowski]]が回収目的で入れていた大釜から偶然コンボを作れることに気づいたのが起源である<ref>[https://twitter.com/kanister_mtg/status/1513986159235538949 @kanister_mtg]([[Piotr Głogowski]]のTwitter [[2022年]]4月13日)</ref>。 | *最初から[[コンボデッキ]]として生み出されたのではなく、[[Piotr Głogowski]]が回収目的で入れていた大釜から偶然コンボを作れることに気づいたのが起源である<ref>[https://twitter.com/kanister_mtg/status/1513986159235538949 @kanister_mtg]([[Piotr Głogowski]]のTwitter [[2022年]]4月13日)</ref>。 | ||
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+ | なお、2023年12月4日に大いなる創造者、カーンが禁止されたため、以下のサンプルリストに示されている型はいずれもパイオニアでは使用できなくなった(歩行バリスタも2020年8月3日に禁止されている)。 | ||
===サンプルリスト=== | ===サンプルリスト=== |
2023年12月9日 (土) 21:57時点における版
緑単信心(Mono-Green Devotion)は、信心ギミックを中心とする緑単色デッキの総称。主にテーロス参入後のスタンダード環境に存在する。
目次 |
概要
伝説の土地
(T):(◇)を加える。
(2),(T):色を1つ選ぶ。あなたのその色への信心に等しい点数のその色のマナを加える。(あなたの色への信心は、あなたがコントロールするパーマネントのマナ・コストに含まれるその色のマナ・シンボルの数に等しい。)
キーカードはニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx。クリーチャーなどのパーマネントを並べて緑への信心を稼ぎ、緑の得意とする土地のアンタップ手段を用いてニクソスの2番目のマナ能力を複数回起動し、膨大な量のマナを生み出す。
全体としてはビートダウンないしミッドレンジ系のデッキとなっているが、特定のカードの組み合わせによって大きな爆発力を得る点ではコンボデッキに近い。
- 恭しき狩人/Reverent Hunterやハイドラの血/Aspect of Hydraを用いるアグロ寄りの信心デッキも少数ながら存在する。詳細は緑単信心アグロを参照。
テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期
ローテーションにより炎樹族の使者/Burning-Tree Emissaryや獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beastsを失ったものの、大打撃を受けた他の信心デッキと比べると被害は小さく、引き続き環境に存在している。
クリーチャー エンチャント — スピリット(Spirit)
星座 ― 開花の幻霊か他のエンチャント1つがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、カードを1枚引く。
2/2クリーチャー エンチャント — 巨人(Giant)
星座 ― 破滅喚起の巨人か他のエンチャント1つがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたの対戦相手がコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで-1/-1の修整を受ける。
4/6基本的な動きは前環境と同じで、マナ・クリーチャーやクルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphixからマナを伸ばしてクリーチャーを並べ、ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyxと旅するサテュロス/Voyaging Satyrのコンボで大量マナを生み出し、世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eaterの怪物化能力や起源のハイドラ/Genesis Hydraなどに繋げる。
初期は黒をタッチし、開花の幻霊/Eidolon of Blossomsと破滅喚起の巨人/Doomwake Giantの星座ギミックを採用しているものが多かったが、やがて旅するサテュロスを外してニクソスの採用枚数を抑え、代わりに墓地利用ギミックに比重を置いた緑黒星座(GB Constellation)と呼ばれるタイプがそれに取って代わるようになった。そちらについての詳細は星座 (デッキ)を参照。
運命再編参入後は囁きの森の精霊/Whisperwood Elementalなどの登場により、旅するサテュロスを採用した信心デッキが復権した。デッキカラーは様々で、主に以下のようなものがある。
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
あなたの終了ステップの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを予示する。(それを裏向きの状態で2/2クリーチャーとして戦場に出す。それがクリーチャー・カードであるなら、そのマナ・コストでいつでも表向きにしてよい。)
囁きの森の精霊を生け贄に捧げる:ターン終了時まで、あなたがコントロールする表向きの、トークンでないクリーチャーは「このクリーチャーが死亡したとき、あなたのライブラリーの一番上のカードを予示する。」を得る。
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) ドラゴン(Dragon)
飛行、トランプル
龍王アタルカが戦場に出たとき、対戦相手がコントロールする、クリーチャーやプレインズウォーカーを望む数だけ対象とする。龍王アタルカはそれらに5点のダメージをあなたの望むように分割して与える。
- タッチ赤
- 歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Revelerなどのために赤をタッチしたタイプ。運命再編参入直後の主流。
- タッチ白
- 見えざるものの熟達/Mastery of the Unseenなどのために白をタッチしたタイプ。囁きの森の精霊と見えざるものの熟達でカードを次々に予示しては表向きにし、ライフを稼ぎつつ盤面を構築する。
- 運命再編参入直後はほとんど注目されていなかったが、グランプリマイアミ15では2日目時点の使用率4位となり(参考)、ワンツーフィニッシュを飾った。
- タッチ青赤
- ティムールの隆盛コンボ(Temur Ascendancy Combo)と呼ばれる緑青赤のタイプ。ティムールの隆盛/Temur Ascendancyとティムールの剣歯虎/Temur Sabertoothによる無限コンボを搭載している。
タルキール龍紀伝参入後は龍王アタルカ/Dragonlord Atarkaなどを獲得したタッチ赤のタイプが主流となった。旅するサテュロスは外され、コンボ要素は薄くなっている。
サンプルリスト(緑黒)
- 環境初期のタッチ黒のタイプ。
サンプルリスト(緑白)
- 備考
- グランプリマイアミ15 優勝 (参考)
- 使用者:Daniel Cecchetti
- フォーマット
GW Devotion [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 運命再編参入後のタッチ白のタイプ。
サンプルリスト(緑赤)
- 備考
- グランプリプロビデンス15 優勝 (参考)
- 使用者:Sky Mason
- フォーマット
Gr Devotion [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- タルキール龍紀伝参入後のタッチ赤のタイプ。
サンプルリスト(緑青赤)
- 備考
- StarCityGames.com Standard Open on 1/24/2015 第11位 (参考)
- 使用者:Matt Toepfner
- フォーマット
Temur Ascendancy [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- ティムールの隆盛コンボと呼ばれるタイプ。公式サイトでの解説も参照。
ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期
ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyxのアンタップ手段として旅するサテュロス/Voyaging Satyrを用いたものが存在する。
伝説のクリーチャー — ハイドラ(Hydra)
(X)(X)(緑):怪物化Xを行う。(このクリーチャーが怪物的でないとき、これの上に+1/+1カウンターをX個置く。これは怪物的になる。)
世界を喰らう者、ポルクラノスが怪物的になったとき、あなたの対戦相手がコントロールする、望む数のクリーチャーを対象とする。世界を喰らう者、ポルクラノスはそれらにX点のダメージをあなたの望むように分割して与える。それらの各クリーチャーは、それぞれのパワーに等しい点数のダメージを世界を喰らう者、ポルクラノスに与える。
マナ・クリーチャーからマナ加速して炎樹族の使者/Burning-Tree Emissaryや世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eaterを並べ、ニクソスと旅するサテュロスのコンボによって大量のマナを生み出す。生み出したマナはポルクラノスの怪物化能力につぎ込むか、獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beastsによって手札に加えた大量のクリーチャーを一気に展開するために使われる。
プロツアー「テーロス」で三原槙仁が使用してTop8に入賞したことで注目され、環境の一角となる。その後はトップメタである青単信心や黒単信心への相性の悪さから数を減らしたものの、神々の軍勢からはクルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix、ニクスへの旅からは開花の幻霊/Eidolon of Blossoms、基本セット2015からは起源のハイドラ/Genesis Hydraや世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwakerなどを獲得し、マイナーながらも環境に存在し続けた。
緑単色のものだけでなく、他の色をタッチしたバージョンも多い。
- タッチ赤
- ドムリ・ラーデ/Domri Radeや歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Revelerなどのために赤をタッチしたタイプ。初期の主流であり、コロッサルグルール(Colossal Gruul)とも呼ばれる。
- タッチ青
- クルフィックスの預言者/Prophet of Kruphixや首席議長ゼガーナ/Prime Speaker Zeganaなどのために青をタッチしたタイプ。
- タッチ黒
- 破滅喚起の巨人/Doomwake Giantやサイドボードのゴルガリの魔除け/Golgari Charmなどのために黒をタッチしたタイプ。主にニクスへの旅参入後に存在する。
サンプルリスト(初期型)
Colossal Gruul [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 初期のタッチ赤のタイプ。
- Video Deck Tech: Colossal Gruul with Makihito Miharaも参照。
サンプルリスト(基本セット2015後)
- 備考
- ワールド・マジック・カップ14名古屋予選 準優勝 (参考)
- 使用者:Mihara Takuya
- フォーマット
Mono-Green Devotion [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 基本セット2015参入後の緑単色のタイプ。
パイオニア
伝説のプレインズウォーカー — ニッサ(Nissa)
あなたがマナを引き出す目的で森(Forest)をタップするたび、追加で(緑)を加える。
[+1]:あなたがコントロールしていてクリーチャーでない土地最大1つを対象とし、それの上に+1/+1カウンターを3個置く。それをアンタップする。それは警戒と速攻を持つ0/0のエレメンタル(Elemental)・クリーチャーになる。それは土地でもある。
[-8]:あなたは「あなたがコントロールしている土地は破壊不能を持つ。」を持つ紋章を得る。あなたのライブラリーから森カードを望む枚数探し、それらをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
歩行バリスタは、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
(4):歩行バリスタの上に+1/+1カウンターを1個置く。
歩行バリスタの上から+1/+1カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。歩行バリスタはそれに1点のダメージを与える。
ラノワールのエルフ/Llanowar Elvesとエルフの神秘家/Elvish Mysticの8枚のマナ・クリーチャーと豊穣の力線/Leyline of Abundanceのシナジーで高速で世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the Worldを展開、ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyxも絡めて更にマナを増やし、大食のハイドラ/Voracious Hydraや歩行バリスタ/Walking BallistaといったX呪文に繋げる。
ニッサの誓い/Oath of Nissaとむかしむかし/Once Upon a Timeという2種のライブラリー操作によって安定した動きが取れるのも強み。
フォーマット制定当初より高い勝率を叩き出していたことから、豊穣の力線とニッサの誓いはフォーマット制定から1ヵ月と経たず禁止カードに指定され、大幅な弱体化を余儀なくされた。
アーティファクト
(T),カード1枚を捨てる:「このクリーチャーが死亡したとき、あなたは1点のライフを得る。」を持つ黒緑の1/1の邪魔者(Pest)クリーチャー・トークン1体を生成する。
(1),(T):各対戦相手はそれぞれ、あなたがこのターンに得たライフの点数に等しい枚数のカードを切削する。
(4),(T):墓地1つからカード4枚を対象とする。それらを追放する。カード1枚を引く。
ソーサリー
あなたの墓地からクリーチャーや土地やプレインズウォーカーであるカード合わせて最大2枚を対象とする。それらをあなたの手札に戻す。各プレイヤーはそれぞれ4点のライフを得る。修復の噴出を追放する。
2022年に入ってからはニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyxの膨大なマナ生産力を活かし、死に至る大釜/Pestilent Cauldronによる無限コンボを搭載した型も開発された。
大釜の第2面である修復の噴出/Restorative Burstは使用後アーティファクトとして追放されるため、大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creatorで回収可能である。ビヒモスを招く者、キオーラ/Kiora, Behemoth Beckonerで(十分な信心のある)ニクソスをアンタップしてマナを補充し、さらに回収したカーンとキオーラを出してレジェンド・ルールで忠誠度能力使用済みの方を墓地に置けば再び大釜により回収でき、これを繰り返すことで無限ライフが成立する。最終的に大釜を第1面で出し、切削能力を対戦相手を対象に起動すればライブラリーアウトで勝利できる。
- 最初からコンボデッキとして生み出されたのではなく、Piotr Głogowskiが回収目的で入れていた大釜から偶然コンボを作れることに気づいたのが起源である[1]。
なお、2023年12月4日に大いなる創造者、カーンが禁止されたため、以下のサンプルリストに示されている型はいずれもパイオニアでは使用できなくなった(歩行バリスタも2020年8月3日に禁止されている)。
サンプルリスト
最初期
Mono-Green Devotion [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 豊穣の力線/Leyline of Abundanceとニッサの誓い/Oath of Nissaが禁止カードに指定される前の最初期のリスト。
豊穣の力線禁止後
Mono-Green Devotion [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 豊穣の力線とニッサの誓い禁止後のリスト。
死に至る大釜型
Mono-Green Devotion (Combo) [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 死に至る大釜/Pestilent Cauldronによるコンボを搭載したリスト。
- 大釜の第1面はエンドカードとして1回出せれば十分であるため、黒マナの供給源は森の女人像/Sylvan Caryatidとサイドボードの宝物庫/Treasure Vaultのみである。
モダン
伝説のプレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:土地2つを対象とし、それらをアンタップする。
[-1]:緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-4]:ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る。
ソーサリー
あなたのライブラリーのカードを一番上からX枚公開する。あなたはそれらの中からマナ総量がX以下のパーマネント・カードを望む枚数戦場に出してもよい。その後、これにより公開されて戦場に出されなかったすべてのカードをあなたの墓地に置く。
楽園の拡散/Utopia Sprawlや肥沃な大地/Fertile Groundをエンチャントした土地を東屋のエルフ/Arbor Elfや野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerでアンタップしてマナ加速を行い、炎樹族の使者/Burning-Tree Emissaryや永遠の証人/Eternal Witnessなどの色拘束の強いクリーチャーを並べる。準備が整ったらニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyxのマナ能力を起動、ガラクでそれをアンタップして再度起動し、膨大な量のマナを生み出す。
生み出したマナの使い道は起源の波/Genesis Waveや、原始のタイタン/Primeval Titanからサーチできるケッシグの狼の地/Kessig Wolf Runなど。
サンプルリスト
Mono-Green Devotion [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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参考
- ↑ @kanister_mtg(Piotr GłogowskiのTwitter 2022年4月13日)